マイクスタンドを再塗装したい

マイクスタンドを再塗装したい!必要な道具や工程は?


マイクスタンドとは、文字どおりマイクを置く台のことです。マイクスタンドを使えば両手が自由になり、歌いながらさまざまなパフォーマンスができるようになります。マイクスタンドは通常黒い色が多いのですが、リペイントすれば世界に1本しかないオリジナルのマイクスタンドを作ることが可能です。 そこで、今回はマイクスタンドを再塗装する方法を解説しましょう。
  1. マイクスタンドの塗装に必要な道具
  2. マイクスタンドの再塗装工程
  3. マイクスタンドを塗装する際の注意点
  4. マイクスタンドの再塗装に関するよくある質問
  5. おわりに
この記事を読めば、マイクスタンドをきれいにリペイントするコツがよく分かりますよ。興味がある人は、ぜひ読んでみてください。

1.マイクスタンドの塗装に必要な道具

マイクスタンドの再塗装をきれいに行うためには、付いている塗装を一度きれいに剥がして、再塗装する必要があります。そのために必要な道具は以下のとおりです。 ウレタン塗料は、100mlのものを用意すれば十分です。また、塗料はハケでなくスプレーガンを利用した方がいいでしょう。ウレタン塗料は色味が豊富なので、黒以外にもお好みの色で塗ってみてください。ラメ塗料や光の当たり具合によって色合いが変わるマジョーラなどを使っても面白い仕上がりになるでしょう。

2.マイクスタンドの再塗装工程

この項では、マイクスタンドを再塗装する工程を解説します。今回はメタリックレッドで塗装した例を紹介します。ぜひ、参考にしてください。

2-1.塗装を落とす

塗装を落とす今回塗装するのは、白一色のマイクスタンドです。再塗装する場合は、その塗装を落とす必要があります。ミニサンダーに耐水ペーパーをセットして、塗装を削り取っていきましょう。手でも行えますが、ミニサンダーを使った方が楽です。塗料落としが不十分だと、再塗装がうまくいきません。入念にこすって塗料をしっかり落としましょう。

2-2.サフェーサーを塗る

サフェーサーを塗る塗装を落とし終わったら必要に応じてマスキングテープを貼り、下地処理のサフェーサーを吹き付けます。

2-3.メタリックを吹き付ける

メタリックを吹き付けるサーフェイサーが乾いたのを確認したら、#500のペーパーで研磨します。その後、ウレタン塗料のメタリックを吹き付けます。

2-4.カラーリング

カラーリングメタリックが乾燥したら、ウレタンクリアーにウレタン塗料(今回はステインレッド)を混ぜて吹き付けます。 模様を付けたい場合は、全体に色付けをしてから、養生テープで色がついてほしくないところを覆ってから塗ります。そうすれば、きれいに塗れるでしょう。ただし、塗料が乾くまでに最低でも1日はかかります。まずは単色で全体を塗りつぶし、よく乾いたら模様を重ね塗りしましょう。ラメ色などを塗る場合も同じです。全体に色付けしたうえでラメを塗ります。

2-5.仕上げ

仕上げウレタン塗料がしっかりと付着したら、仕上げのクリアーを塗りましょう。艶消しを塗るとしっとりとした仕上がりになり、ウレタンクリアーを塗ると艶(つや)やかな仕上がりになります。 クリアー乾燥後#1,000のペーパーで軽く足付けし、2回目のクリアーを吹き付けます。

2-6.組み立て

組み立て塗装が乾燥したら、マスキングテープを剥がし、組み立てます。白一色のマイクスタンドが鮮やかなメタリックレッドに生まれ変わりました。

3.マイクスタンドを塗装する際の注意点

マイクスタンドの塗装は、屋外でも屋内でも行えます。ただし、屋外で行う場合は塗料が塗りたての場所にホコリなどが付かないように気を付けましょう。屋内で行う場合は、換気をしっかりと行うことが大切です。さらに、塗料を吸い込まないようにマスクやメガネをつけて、手袋をして塗装を行えば安心でしょう。素手で塗装を行う人もいますが、塗料には溶剤が含まれているので、肌荒れを起こす可能性もあります。 また、前述したように、塗料はよく乾かさないまま重ね塗りすることはできません。マイクスタンドはそれほど大きいものではありませんが、それでも塗料が完全に乾くまでは1日以上はかかります。きれいに塗装したい場合は、最低でも2〜3日かけて塗装を行いましょう。外に保管しておく場合は、雨などがかからないようにビニールなどで覆いをかけておいてください。屋根や壁があるガレージのような場所で塗装ができれば最高ですが、せめて保管する場所だけでも、屋根があったり覆いをかけられたりする場所にしておくといいですね。そうすれば、乾燥している途中に雨が降っても大丈夫でしょう。

4.マイクスタンドの再塗装に関するよくある質問

Q.黒いマイクスタンドを真っ白に塗装し直すことは可能ですか? A.はい。問題ありません。全く違う色にすることも、濃い色を淡い色に塗り替えることもできます。 Q.サビが浮いたマイクスタンドを再塗装したい場合は、どんなことに気を付ければいいでしょうか? A.まず、サビをしっかりと落としてください。サビ落としが不完全なまま塗料を塗ってしまえば、すぐにサビが浮いてきますので、ウレタンサフェーサーを下地剤として吹くと良いでしょう。 ウレタンサフェーサーは防錆剛板やアルミ剛板に対する密着性・耐ブリスター性にすぐれた2液性の下地剤です。 Q.マイクスタンドを部分塗装することはできるのでしょうか? A.部分塗装も可能ですが、できれば全体的に塗装し直した方が見た目がきれいになります。しかし、パーツにはプラスチックやゴム素材で出来ている個所もありますので、そのような素材の場合は、塗装を避けた方が良いでしょう。 Q.マイクスタンドは伸び縮みするタイプですが塗装は可能ですか?     A.はい。大丈夫です。しかし塗膜を厚く塗ると、動かなくなる場合がありますので、薄塗することを心掛けてください。 また、パーツ素材にはゴムやプラスチック素材の物もありますので、そのような場合は溶剤によって素材が溶けてしまう場合があるので塗装は避けたほうがよいでしょう。 Q.マイク本体を塗装し直すことは可能でしょうか?   A.はい、大丈夫です。マイクに組み込まれている電気系統のパーツを取り外してから塗装すればよいでしょう。 Q.スプレーガンを利用して塗装をするメリットはなんでしょうか? A.ハケで塗るよりも短時間できれいに塗装ができます。また、スプレーガンは刷毛に比べ、ムラなく均等に吹けるという意味で最大のメリットがありますので個人的にはスプレーガンでの塗装をお勧めします。スプレーガンを1つ用意しておけば、マイクスタンド以外にもいろいろなものを塗装できるので便利でしょう。 Q.時間があまりないので、塗料を即効で乾かす技はありませんか? A.ドライヤーなどで温風を当てれば早く乾かすことは可能です。ただし、10分くらいで速乾というわけにはいきません。数時間は必要になりますので、時間に余裕を持って作業しましょう。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回はマイクスタンドの再塗装について解説しました。マイクスタンドは使っているうちに、どうしても塗装がはげて傷んできます。消耗品と割り切って使うこともできますが、愛着のあるものの場合は、ぜひ再塗装をしてみましょう。サビが浮く前に再塗装をすれば、そのまま使うよりもずっと長持ちします。また、余った塗料などは他のものを塗装するのにも使えますので、一式そろえてみてください。
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