
塗装ブースとは?屋内で使う塗装ブースの種類や選び方
塗装ブースという言葉は幅広い意味で使われており、塗装の専門施設である業務用の塗装ブースもあれば、趣味の塗装作業として自宅で利用する簡易型の塗装ブースもあります。この記事では、自宅やオフィスなどの屋内で使うための塗装ブースに焦点を当て、塗装ブースの種類や塗装ブースの選び方について解説します。さらには、おもしろ塗装工房がおすすめする屋内用の塗装ブースも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
塗装ブースの基本情報
まず始めに、塗装ブースの意味や塗装ブースが必要な理由について解説します。
塗装ブースとは
塗装ブースとは、自動車や釣り用ルアーなどを安全かつ効率的に塗装するために設けられた、排気機能や防塵機能を備えた仕切り、または専用施設を指す言葉です。
この単語は広い意味で使われるため、大規模な建物全体が塗装ブースになっている施設から、屋内での塗装作業をサポートする簡易的な塗装ブースまで含まれます。
なぜ塗装ブースが必要なのか?
塗装作業で使用する塗料には、揮発性(蒸発しやすさ)の高い有機化合物や引火性のある成分も含まれていることがあり、塗装作業は労働安全衛生法によって規制されるほどの危険性があります。
そのため、換気のできない屋内での塗装作業は基本的に避けるべきです。しかし、どうしても屋内で塗装を行う必要がある場合は、換気や排気機能に優れた塗装ブースを使用することが必要になります。
最悪の場合は、塗料の成分が建物火災や中毒症状を引き起こす危険性もあるため、十分に換気できる環境を整備しましょう。
塗装ブースの種類
塗装ブースは大きく分けて、専門業者が利用する施設型の塗装ブースと個人が趣味やDIYで利用する簡易型の塗装ブースの2つに分けられます。この記事では、自宅の屋内での利用を目的とした簡易型の塗装ブースの種類について解説します。
施設型の塗装ブースの種類には、「オープンフェイス」や「プッシュプル」「ダウンドラフト」などの種類がありますが、趣味やDIYで使う簡易型の塗装ブースは基本的に「オープンフェイス」タイプしかありません。
屋内用塗装ブースの選び方
オープンフェイス型の塗装ブースでも、フィルターの性能や換気能力には違いがあります。以下に、屋内用塗装ブースの選び方について説明します。
ファンを搭載しているか
塗装ブースには簡易型のものとして、使い捨て可能な段ボール製品も存在します。ただし、段ボール製品の塗装ブースの多くは換気用のファンが搭載されていません。
ファンがなければ、塗料の成分が部屋に充満し、塗装作業の安全性は低下してしまいます。少なくとも屋内での利用には、ファンを搭載していない製品は避けて、屋内利用にはファンを搭載した塗装ブースを選ぶことをオススメします。
設置サイズ
屋内用の塗装ブースは、自動車やスノーボードのような大きな製品を塗装する設備ではありません。プラモデルやランタンなどの小型製品の塗装に適しています。
作業をしやすいようにある程度の大きさは必要であり、塗装ブースの枠にスプレー缶やブラシなどが当たらないサイズ感のあるものを選ぶようにしましょう。
おおよその目安としては幅40cm以上のものが作業しやすいかと言えます。
フィルターシステム
屋内用の塗装ブースでは、塗料成分の排出や異物の除去のためにフィルターが重要となります。フィルターの性能は、繰り返し使用することによって徐々に低下しますので、フィルターが交換可能な製品を選ぶのが望ましいです。
あらかじめ製品ページを確認することで、フィルターの追加購入ができることを確かめておきましょう。
換気量
塗装ブースの換気量は重要な要素であり、「㎡/H」または「㎥/H」の単位でその性能を示します。「㎡/H」または「㎥/H」とは、1時間あたりに換気できる空気の面積または体積をあらわす数値です。この数値が高いほど換気量が優れていると言えます。
騒音レベル
塗装ブースでは、空気を入れ替えるファンの作動音は避けられません。ファンの種類には「プロペラファン(キッチンの換気扇に使われるファン)」や「シロッコファン(リビングのエアコンに使われるファン)」などがあります。
静音設計であるのはシロッコファンですが、換気量が多いのはプロペラファンであるため、換気量と騒音のどちらを重視するかによってファンの種類を選ぶことができます。
ダクトの長さ
屋内塗装では、作業場所と窓との距離も重要になります。DIYでダクトを延長することも可能ですが、そのためにはジョイント部分を適合する技術も必要です。そのため、購入時点で希望のダクト長になっている製品を選ぶことをオススメします。
目安として2m程度のダクトの長さがあれば、窓から少し離れた場所であっても作業がしやすいものと思います。
塗装ブースをお探しならおもしろ塗装工房
塗装専門業者であるおもしろ塗装工房では、省エネ設計で風量の強い、屋内用の簡易スプレーブースを販売しています。
省エネ仕様で強風量240㎡/H
おもしろ塗装工房の簡易スプレーブースは、風量がなんと240㎡/Hに達します。1時間あたり約68坪分の空気を換気することができます。
騒音レベルは一般的な会話と同等の60dBです。扇風機とおなじ程度の騒音レベルであるため、マンションなどでも使いやすいでしょう。ただし、騒音レベルは人によって感じ方が異なるため、壁の薄い集合住宅や夜間のご利用には注意が必要です。
塗装面をかんたんに変えるターンテーブル付き
簡易スプレーブースは、オープンフェイス型の「囲い式フード」を採用しています。内部にはターンテーブルが取り付けられており、塗装面を入れ替えやすく、塗り残しのチェックも塗装ブースから出すことなく完結できます。
窓に設置しやすい平型タイプの排気ダスト
排気ダストは窓に設置しやすい平型タイプを採用しており、窓枠にフィットしやすい形状をしています。また、そのスリムな形状によって折りたたみ時にもコンパクトに収納可能です。
ダクトの長さも2m程度あるため、作業台が部屋の中央にある場合でも使用でき、窓から少し離れた場所での塗装作業を可能にします。
折りたたみ可能で持ち運びやすい
取り外しのできる囲いフードやホースを採用しており、使用しない時にはコンパクトに収納できます。さらには、取っ手が付いているので持ち運びのしやすい設計になっています。
2台組み合わせてWパワーも可能
屋内で大きな製品を塗装する場合でも、簡易スプレーブースを2台を組み合わせることで塗装ブース内に収めることも可能です。換気量も強力になるため、長時間のスプレー作業や高出力が必要な状況でも対応できます。
2台の簡易スプレーブースを揃えてダブルパワーを体験してみるのもいかがでしょうか。
屋内用の塗装ブースに迷われたらおもしろ塗装工房へ
この記事で紹介したように、趣味やDIYで利用する屋内用の塗装ブースは、基本的にオープンフェイス型を購入することになります。
ただし、同じオープンフェイス型でもフィルター性能や風量などには違いがあるため、この記事で紹介した選び方を参考にして、自宅やオフィスに最適な塗装ブースを選ぶようにしましょう。
どの製品を選ぶべきか迷われている方は、塗装専門業者であるおもしろ塗装工房の簡易スプレーブースをご検討いただくことをオススメします。