「インテリアやメモ用として黒板を使用したいけど、どうせ作るならおしゃれな黒板にしたい」
上記のように考えていらっしゃる方も多いと思います。
そんなときに黒板塗料を用いれば、自由自在に黒板を作成できるので、好きなようにアレンジできるようになります。
しかし、黒板塗料の特徴や塗り方を理解しないまま塗ってしまうと、ムラが発生したり仕上がりが悪くなったりしてしまいます。
この記事では、黒板塗料の特徴や塗り方、使用できる素材まで詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
1.黒板塗料の基礎知識
1-1:黒板塗料の特徴
1-2:黒板塗料を使用できる素材
2.市販の黒板VS黒板塗料でDIYの違いは?
①サイズの自由度
②カラーバリエーション
3.下地にマグネットペイントを塗ると磁石も使用可能
4.黒板塗料の塗り方
必要な道具と塗料の準備
Step1:素材の下地処理を行う
Step2:黒板塗料を塗装する
5.黒板塗料の注意点
5-1:壁紙などのザラザラした表面の素材は塗装しにくい
5-2:完全に乾燥させるまでチョークを使わない
5-3:黒板塗料を塗装した後に、チョークでならし塗りをする
5-4:塗装表面が摩耗してきたら再塗装を検討する
6.まとめ
黒板塗料の基礎知識
最初に黒板塗料の基礎知識として、黒板塗料の特徴と黒板塗料を使用できる素材を紹介していきます。
使用できる素材を把握して、好きな材料でDIYに挑戦してみてください。
黒板塗料の特徴
黒板塗料の特徴は、素材に塗るだけでチョークで、書いたり消したりできるようにできる塗料です。黒板塗料には、炭酸カルシウムやシリカという成分が含まれているため、表面が適度にザラザラしています。
この適度なザラザラの表面にチョークで書くことによって、チョークを削って字や絵を書くことができ、黒板消しを使用すればキレイに消すことが可能です。
また、カラーバリエーションが豊富なので、環境に合わせたおしゃれな黒板が作成できます。
黒板塗料を使用できる素材
黒板塗料が塗装可能な素材は以下の通りです。
【塗装可能な素材】
- 木材
- ドア
- 段ボール
- ガラス
- 金属
- MDF
- 石膏ボード
- モルタル
このように多様な素材に塗装可能で、メモ用として黒板を作ることもできますし、部屋やカフェにインテリア用として設置することも可能です。
ただし、素材によっては密着しづらい場合があるため、密着しづらい素材は下処理を入念に行う必要があります。
市販の黒板 VS 黒板塗料でDIYの違いは?
「黒板なら市販の物を購入すればいいのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。
ここでは、市販の黒板と黒板塗料でDIYした場合の違いを2つ解説します。それぞれの違いを理解して、自分に合ったものを選択してください。
①サイズの自由度
市販の黒板と黒板塗料の違い1つ目は、サイズの自由度の違いです。
市販の黒板はある程度サイズや形が決まっているので、設置場所や利用方法に制約がでてしまいます。
しかし、黒板塗料で塗装する場合は素材を加工すれば、塗る場所も選ばず、大きさも自由にできますし、形も正方形以外にすることが可能です。
おしゃれな形にしたいときや、市販品より大きくしたり、小さくしたい場合などに黒板塗料はおおいに役立ちます。
サイズや形の自由度を求めている方は、黒板塗料がおすすめです。
②カラーバリエーション
市販の黒板と黒板塗料の違い2つ目は、カラーバリエーションの違いです。
黒板塗料では、グリーンの1種類しかありませんが、市販の黒板はカラーバリエーションが豊富です。
【代表的なカラー】
- ブラック
- グリーン
- グレー
- ブラウン
- ネイビー
- レッド
- ブルー
- イエロー
- ピンク
- ベージュ
- パープル
メーカーによって、色合いやカラーの名称に違いはありますが、代表的なものは上記の通りです。インテリアの一部など通常とは違った用途で黒板を使用したい場合には、黒板塗料ではできない場合があります。
下地にマグネットペイントを塗ると磁石も使用可能
黒板塗料で塗装する前に、マグネットペイントを塗布すれば、磁石を使用できるようになります。マグネットペイントには細かい鉄粉が含まれており、この鉄粉と磁石が反応してくっつきます。
しかし、1度塗っただけでは磁力が弱いので、より磁力が強くなるように2~3回重ね塗りしましょう。磁石が使用できるようになれば、黒板の活用の幅が広がりますので検討してみてください。
ただし、使用する素材やマグネットペイントの品質などにより磁力は変化しますので、注意が必要です。
黒板塗料の塗り方
黒板塗料の塗装方法について、必要な道具、下地処理方法、塗装方法の順に説明していきます。黒板塗料でDIYを検討している方は、説明書をよく読んでから作業を実施してください。
必要な道具と塗料の準備
まずは、塗装に必要な道具を準備します。
【黒板塗料の塗装に必要な道具】
- 黒板塗料
- 希釈剤(必要に応じて)
- 刷毛、ローラー
- 耐水ペーパー(240~400)
- シリコンオフ
- プライマー(必要に応じて)
- MDFやべニア板への塗装の場合、木質用ウレタンサフェーサー(必要に応じて)
- マグネットペイント(必要に応じて)
- ウエス
- マスキングテープ
上記の塗料や道具は、ホームセンターやインターネットで購入可能です。
Step1:素材の下地処理を行う
必要な道具を用意しましたら、下地処理を実施します。最初に、素材の汚れやほこりを除去しますが、油分もある場合は、シリコンオフで脱脂しましょう。
汚れを除去したら、素材に応じて表面を耐水ペーパー(240~400)で磨いていきますが、ザラつきや凹凸がある場合には、パテで埋めるなど表面が滑らかになるようにしておきましょう。
素材表面を磨いた後は、塗装したくない部分にマスキングテープで養生し、必要に応じてプライマーを塗布していきます。
ガラスや金属などの表面がツルツルして塗料がのりづらい素材や、段ボールや石膏ボードなどの吸水性の高く、塗料を吸収してしまう素材は、黒板塗料を塗る前に下地としてプライマーを塗布するのがおすすめです。
木質(MDF・ベニア板・無垢材)への塗装の場合は導管を詰める必要があるので、ワイピング・ウレタンサンディングなどを塗って下地の導管をしっかりと埋める必要があります。
詳しい下地の塗装方法はこちらを参考にしてみてください。
Step2:黒板塗料を塗装する
プライマーを塗布した場合は、プライマーが乾燥してから、黒板塗料を塗っていきます。黒板塗料は、成分が沈殿しやすいので、塗装前によく拡販してから使用します。
刷毛またはローラーで塗装していきますが、広い範囲を塗装したい場合はローラー、狭い範囲を塗装したい場合は、刷毛の使用をおすすめします。
塗装の際は、1回塗っただけでは、薄い場合が多いため、2~3回重ね塗りをします。
1回目に塗った塗料が乾燥したら、400の耐水ペーパーで磨いて表面を滑らかにしてから重ね塗りをしてください。1度に厚塗りしてしまうと塗装にムラが発生してしまうので、厚塗りしないように注意しましょう。
黒板塗料の注意点
黒板塗料を塗装するにあたって、4つの注意点があります。
順番に解説しますので、塗装前によく確認してください。
壁紙などのザラザラした表面の素材は塗装しにくい
凹凸やザラザラした素材は、塗料が均一にのりにくいため、下地処理が重要です。
また、素材の表面がザラザラしすぎていると、塗装面もザラザラになるのでチョークの粉が入り込んでしまい、消えにくくなってしまいます。
耐水ペーパーで滑らかにするや、凹凸がひどい場合にはパテ埋めするなど下地をしっかり作り、塗装が失敗しない様に努めましょう。
完全に乾燥させるまでチョークを使わない
黒板として使用するためには、黒板塗料が完全乾燥するまでチョークを使用してはいけません。
黒板塗料が乾燥しないままチョークを使用してしまうと、チョークの粉が塗膜に付着してしまい、そのまま残ってしまいます。
各メーカーの黒板塗料の乾燥時間をよく確認して、使用が可能になる時間を把握しましょう。完全乾燥までの時間は、数日かかる場合もあります。
黒板塗料を塗装したあとにチョークでならし塗りをする
黒板塗料が完全乾燥したら、実際に使用する前にならし塗りを実施しましょう。塗装にいきなり文字を書いてしまうと、文字が消えにくくなる可能性があります。
ならし塗りの方法は、チョークを寝かせた状態で薄く塗り広げ、チョークの粉をなじませます。最後に乾いた布でふき取るだけで完了です。
ならし塗りすることで、書き跡が残りにくくなりますので、ぜひやってください。
塗装表面が摩耗してきたら再塗装を検討する
黒板塗料は、塗装表面が適度にザラザラしていることによって、チョークを定着させていますが、黒板塗料が摩耗してくると、表面がツルツルになってしまい、チョークが定着しなくなってきます。
黒板塗料の劣化のサインがでてきましたら、再塗装を検討しましょう。黒板塗料の再塗装は、ホコリや汚れ、油分をしっかり落としてから、240~400の耐水ペーパーで磨きます。
耐水ペーパーで磨いたあとは、削れカスをキレイに落としてから、じかに黒板塗料を塗装すれば大丈夫です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、黒板塗料の特徴や塗り方、使用できる素材まで詳しく解説してきました。
黒板塗料でDIYすれば、市販の黒板と異なり、サイズや形、カラーの選択が自由自在です。幅広い素材に塗装も可能ですので、おしゃれにDIYをしたい方にはおすすめの塗料です。
ただし、塗装する際は、素材の状態によって下地処理方法や乾燥時間に注意し、適切な塗装が必要になります。塗装の際の注意点をよく理解して、ぜひ素敵な黒板を作成してみてください。