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塗装にまつわるメンテナンス全般

ヘッドライトにウレタンクリアを塗装することは、劣化したヘッドライトをキレイに仕上げるのに有効な手段です。しかし、ヘッドライトにウレタンクリアを塗装したあとに、ゆず肌や白く濁ったりした経験はありませんか?

せっかく塗装したのに、キレイに仕上がらなければ時間と労力が無駄になってしまいます。

この記事では、ヘッドライトにウレタンクリアを塗装したあとに、研磨が必要なケースについて解説していきます。正しい研磨方法も解説しますので、ヘッドライト塗装をキレイに仕上げるのに役に立つはずです。

目次

1.ウレタンクリアを塗装した後に研磨が必要なケース
 ケース1:塗装表面に軽度のゆず肌が発生
 ケース2:軽度の液だれ
 ケース3:塗装表面が白く濁る
2.【原因3選】ウレタンクリアを塗装した後に起こるトラブル
 2-1:ゆず肌の原因
 2-2:液だれの原因
 2-3:白く濁る原因
3.塗装を失敗しないために環境を整えることも大切
 3-1:高温時や低温時を避ける
 3-2:湿気の高い日に塗装しない
 3-3:【野外塗装限定】強風の日は塗装しない
4.塗装の修正が必要な場合の正しい研磨方法
5.研磨する適切なタイミング
6.再塗装が必要な場合の判断基準
7.まとめ

ウレタンクリアを塗装した後に研磨が必要なケース

前提として、ヘッドライトにウレタンクリアを塗装して、キレイに仕上がれば必ずしも研磨する必要はありません。しかし、以下の3つの状態になった場合は、研磨を検討してみてください。

ケース1:塗装表面に軽度のゆず肌が発生

ゆず肌とは、ゆずの皮のように塗装表面が凸凹になってしまう状態を指します。見た目が悪くなるだけでなく、光が乱反射してしまうので、ヘッドライトの透明感も失ってしまいます。

ゆず肌の原因はいくつか考えられます。塗料の乾燥が早すぎるために、スプレーガンからヘッドライトに塗料が塗着するまでに塗料が乾いてしまっている。
これは、スプレーガンとヘッドライトの距離が離れすぎているためか、もしくは乾燥の早いウレタンクリアーを使用している、またはスプレーガンの口径が小さすぎるか、になります。
その場合の距離は1.3口径程度の一般的なスプレーガンなら約10㎝~15㎝程度の距離で吹くようにしましょう。吹いた直後はしっかりと濡れ肌(光が映り込む)程度までしっかりと塗料を乗せることを意識してください。
もしゆず肌が発生したときは、塗装表面を平滑にする必要がありますが、軽度のゆず肌であれば研磨可能です。
ゆず肌になった塗膜を#1000程度の耐水ペーパーでザラツキが無くなるまで研磨しましょう。

ケース2:軽度の液だれ

塗装の液だれは、塗料を厚く塗りすぎると発生する現象です。
軽度の液だれのであれば研磨可能ですが、凹凸が大きい深い液だれは、研磨での対処が難しいです。

ケース3:塗装表面が白く濁る

ウレタンクリアを塗装したあと、塗装が白く濁るときがあります。塗料に湿気などの水分が含まれることで発生します。
特に雨の日など湿度が80%を超えるようなときに、発生しやすい現象となるため、雨の日の塗装は極力避けるようにしましょう。湿度70%以下でしたら白濁(かぶり現象)を起こすことはないでしょう。

塗装表面だけが白く濁っているだけであれば、#1000程度で研磨し再塗装を試みてください。ほとんどの白濁は解消できます。

【原因3選】ウレタンクリアを塗装したあとに起こるトラブル

ウレタンクリアを塗装したあとに、塗装のトラブルがなぜ起こるのかの原因を解説します。
代表的な原因を3つ紹介しますので、参考にしてみてください。

ゆず肌の原因

ゆず肌が発生する主な原因は以下になります。

ゆず肌になる原因詳細
スプレーガンの吐出圧力が低い塗料が十分に霧化できなくなり均一に塗装出来ない
塗料の粘度が高すぎる塗料が十分に霧化できなくなり均一に塗装出来ない
塗装距離が遠すぎる塗料が途中で乾燥しながら付着するので、うまく馴染まない
高温時に塗装して速く乾燥する塗料が自然に平滑になる前に乾燥してしまう
強風時に塗装して乾燥が速くなる速く乾燥してしまい、塗料が平滑にならない
重ね塗りの回数が少ない塗膜の厚みが不足し凹凸が発生する
塗料の塗布量が少ない塗膜が十分に形成されない

ゆず肌は主に塗料の塗布量が少ないことや距離が離れすぎていることで発生します。
何度かに分けて重ね塗りをすることで、塗膜を厚くでき、ゆず肌を防げるようになります。

液だれの原因

液だれが発生する主な原因は以下の通りです。

液だれになる原因詳細
塗料の塗布量が多すぎる1度に厚く塗りすぎると塗料が垂れる
塗装距離が短すぎる塗料が1点に集中して垂れる
塗料の粘度が低すぎる塗料を薄めすぎると流れやすくなる
低温時に塗装して乾燥が遅くなる乾燥が遅くなると塗料が流れやすくなる
湿度が高すぎて乾燥が遅くなる乾燥が遅くなると塗料が流れやすくなる
強風時に塗装する風の影響で塗料が均一にならずに流れてしまう

液だれは主に塗料の量が多すぎることで発生します。
1度に厚く塗ってしまうと液だれの発生リスクが高くなるので、何度かに分けて重ね塗りをしましょう。

白く濁る原因

ヘッドライトが白く濁る原因は以下の通りです。

白く濁る原因詳細
湿度が高い空気中の水分が塗料に吸収される
低温時に塗装して乾燥が遅くなる乾燥が遅くなると水分が内部に閉じ込められてしまう
厚塗りしすぎてしまう塗料内部の水分が抜けにくくなる
ヘッドライトに水分が付着している下地の水分を塗料が吸収してしまう
塗装後湿度の高い風をあてる湿度80%以上で吹いた後に、扇風機を当てたり低い場所で乾燥させる

ヘッドライトの白の濁りは、水分が主な原因です。
湿気の多い日を避けることで、白く濁るリスクは大幅に軽減できます。

塗装を失敗しないために環境を整えることも大切

塗装が失敗する要因を紹介しましたが、失敗のリスクを少なくするための環境を整えることも大切です。これからお伝えする3つの条件のときは、塗装するのを見送った方がいいので覚えておいてください。

高温時や低温時を避ける

塗装する際は適切な温度(15℃〜25℃)で行うのが理想ですが、季節によって気温は大きく変動します。
例えば、真夏(35℃以上)のときは、乾燥が速くなりすぎるので、ゆず肌の原因になります。

逆に、真冬(5℃以下)のときは、ウレタン塗料の化学反応が極端に遅くなるので、液だれや白く濁る原因になりますので、塗装は避けた方が無難です。
どうしても温度が低い場所で行う必要がある場合、商品自体を人肌程度まで温めたり室温を20度前後まで温めて塗装するなど、塗装環境を整える事で対策できます。

湿気の高い日に塗装しない

梅雨時期や雨の日は湿度が高くなるので、塗装は避けた方がいいでしょう。湿度が高いと乾燥が遅くなってしまい、液だれの原因になりますし、塗料が水分を吸収して白く濁る原因になります。

湿度が80%を超える日は避けて、晴れの日に塗装を実施しましょう。

【屋外塗装限定】強風の日は塗装しない

屋外で塗装するときは、風の強さも気にしなければなりません。強風のときは、ゴミやホコリが付着しやすくなります。

また、ゆず肌や液だれの原因にもなりますし、塗料が飛散してしまうので、仕上がりが悪くなる可能性があります。

塗装の修正が必要な場合の正しい研磨方法

塗装後に研磨が必要になった場合の正しい方法を解説します。ウレタンクリア塗装が問題なく完了した方は、必ずしも研磨する必要はありません。軽度のゆず肌、液だれ、白化してしまった方はぜひ読んでください。

必要な道具の準備

最初に研磨に必要な道具を準備します。
必要な道具は以下の通りです。簡単に手に入るものばかりですので、初心者でも安心です。

Step1:ヘッドライトの周りを養生する

ヘッドライトを研磨する前に、ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生します。養生しないと研磨の際にボディを傷つける恐れがありますので、必ず養生しましょう。

Step2:耐水ペーパーで磨く

1200〜1500番の耐水ペーパーを使用し、液だれやゆず肌で発生した凹凸を平滑になるように研磨します。研磨する際は、たまに水をかけながら研磨すると耐水ペーパーの目詰まりを防げます。

塗装表面が平滑になりましたら、耐水ペーパーを2000番の細かい目に切り替えて、研磨跡を消していきましょう。最後に、削りカスを洗い流して水分を拭き取りましょう。

研磨の際は、塗装表面に細かい傷がつくため、白く濁る場合がありますが、コンパウンドでしっかり磨く事で透明になっていきます。

Step3:最後にコンパウンドで仕上げる

コンパウンドで仕上げをしていきますが、コンパウンドは3種類(粗目、細目、仕上げ用)を使用すると効果的です。まず、粗目から細めのコンパウンドに変えて磨いていくことで、研磨跡を消していきます。

研磨する適切なタイミング

研磨する際は、研磨のタイミングも重要で、ウレタンクリアを塗装後、最低でも3日~7日乾燥させたあとにするのが理想です。

しっかり乾燥させないと、研磨の時に塗膜が剥がれたり、曇りが発生してしまうリスクがありますので、使用するウレタンクリア塗料の乾燥時間を確認してから研磨した方が良いです。

また、研磨する前に指の爪で軽く押してみたりして、跡がつかないかチェックしましょう。

再塗装が必要な場合の判断基準

軽度な塗装トラブルは研磨できるとお伝えしましたが、再塗装が必要になるレベルの塗装トラブルはどれくらいなのかを知りたい方も多いでしょう。

ここでは、再塗装が必要な塗装トラブルの判断基準を解説します。

ウレタンクリアが剥がれてしまっている

塗装表面のウレタンクリアが剥がれている場合は、研磨では対応できません。塗膜も弱くなっているので、再塗装を検討してください。

研磨する前に、ウレタンクリアが剥がれたり浮いたりしている箇所触ってをチェックし、研磨可能か判断しましょう。

液だれが深く凹凸が大きい

深い液だれは塗膜の凹凸が大きいので、研磨しても均一な仕上がりになりません。

指で触ってみて凹凸が大きい場合や、磨いても塗膜が平滑にならない場合は、キレイに仕上げるのは困難なので再塗装を検討しましょう。

白い濁りが塗装の内部まで浸透している

白い濁りが表面のみの場合は研磨で対応できますが、塗膜の内部まで濁っている場合は、研磨しても改善できません。

少し研磨してみて、白い濁りが解消されないようであれば、塗膜の内部まで濁りが浸透しているので、再塗装が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、ヘッドライトにウレタンクリアを塗装したあとに、研磨が必要なケースについて解説してきました。

ヘッドライトのウレタンクリア塗装後に、ゆず肌、液だれ、白く濁ったときは、軽度であれば研磨で対応可能ですが、重度の場合は再塗装が必要になります。

真夏や真冬の時期は、高温または低温のため、塗装をおすすめできませんし、強風の日や湿度が高い日も塗装の失敗のリスクが高いです。

失敗を防ぐためにも、この記事を参考にして頂き、ヘッドライトのキレイな仕上がりを目指してみてください。


車の塗装は、車体を保護する重要や役割があり、塗装が剥がれてしまうと車体に直接ダメージを与えてしまう可能性があるため、早めの対処が必要です。

しかし、今まで塗装の修理を実施した事のない方は、
「塗装修理の料金が分からない」
「どの業者を選べば良いのか分からない」
上記のような悩みを持っていらっしゃると思います。

この記事では、車の塗装修理の相場を紹介します。業者選びのポイントや、DIYの方法、塗装のメンテナンス方法も解説しますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。

目次

1.なぜ車の塗装は剥がれるのか?
2.車の塗装剥がれの修理料金の相場

 2-1:部分塗装の料金相場
 2-2:全塗装の料金相場
3.塗装剥がれはDIY可能か
4.塗装する業者選びのポイント
5.車の塗装が剥がれない様にする日々のメンテナンス方法
6.まとめ

なぜ車の塗装は剥がれるのか?

車の塗装が剥がれる原因は様々です。ここでは、塗装が劣化し剥がれてしまう原因と、塗装の剥がれを放置するとどうなってしまうのかを解説します。

塗装が剥がれる主な原因

塗装の剥がれの原因を以下にまとめます。

【自然環境の影響】

自然環境による塗装の劣化の原因は主に4つです。

①紫外線車は常に紫外線にさらされており、紫外線は塗装表面を劣化させ、
色あせやクリアーの剥がれを引き起こします。
②酸性雨酸性の雨が塗装に付着してしまうと、塗装を侵食します。
③塩害海沿いで使用する車は、空気中の塩分が塗装に付着し、
錆や腐食を誘発します。
④温度変化季節によって高温になったり、低温になったりして、
塗装に負担がかかることで、ヒビ割れが発生する可能性があります。

【物理的な影響】

物理的な原因で、塗装を劣化させる要因は主に3つです。

飛び石飛び石により塗装が傷つくと、傷ついた部分から劣化していき、
塗装の剥がれを引き起こします。
擦れや衝突他の物に接触して塗装にダメージを与えてしまうと、
塗装の劣化が進行してしまいます。
鳥の分や樹液鳥のフンや樹液は酸性の物質なので、付着したまま放置すると、塗装を侵食します。

塗装の剥がれを放置するとどうなるか

車の塗装は、冒頭でもご紹介したようにボディを保護する役割も持ちます。そのため、塗装が剥がれた状態で放置してしまうと、様々な悪影響を与えます。以下に、一例をご紹介していきます。

【ボディの錆や腐食】

塗装が剥がれてしまうと、ボディの金属部分が露出してしまうので、錆や腐食が発生してしまいます。特に、海沿いの地域は空気中に塩分が含まれているため、錆や腐食の進行が早いです。

また、塗装が剥がれた状態は、車の印象を悪くしますので、早期に修理した方がいいでしょう。

【修理費用の増加】

ボディの錆や腐食が進行することで、補修範囲が大きくなってしまい、修理費用が高額になってしまう可能性があります。塗装が剥がれてきましたら、費用を抑えるためにも、早期の修理がおすすめです。

車の塗装剥がれの修理料金の相場

塗装剥がれの料金の相場を解説します。塗装の範囲によって、費用が変わりますので、参考としてご覧ください。

選択する業者によっても、費用は変わってきますので、必ず見積もりをとってから、依頼する様にしましょう。

部分塗装の料金相場

部分的な塗装の場合の料金相場は、以下の通りです。

  • 四方5cm以内の塗装の剥がれ:約1〜3万
  • 四方20cm以内の塗装の剥がれ:約3〜6万

塗装する箇所や範囲によって料金は変動します。

また、カラーによっても変わりますので、正確な料金は見積りをとるようにしましょう。傾向としては、板金専門業者の方が安価で、ディーラーは高額になりやすいです。

全塗装の料金相場

全塗装の料金の相場は、以下の通りです。

  • 全塗装:約20〜60万円

ただし、車種や大きさによって金額は変動します。

また、カラーによっても金額は変わりますし、ボディに凹みなどがあれば、料金が上乗せされます。車種や車体の状態によっては、60万以上になる場合もありますので、しっかり見積りをとりましょう。

塗装の剥がれはDIY可能か

車の塗装を業者に依頼した場合は費用が高額になってしまうため、再塗装のDIYを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?ここでは、車の塗装がDIYが可能かどうか解説していきます。

車の塗装の剥がれをDIYで修理することは可能

塗装が剥がれた場合、自分でDIYすることは可能です。補修の範囲が小規模であれば、ホームセンター等で販売されている簡易的な道具と塗料でも対応できます。

自分で作業すれば、工賃は発生しないため、費用を安価にできるメリットもあります。ただし、作業の手間と失敗するリスクがあるため、確実な仕上がりを目指したい方は、プロに依頼した方が無難です。

タッチアップペイントによる補修

より簡単な補修方法として、タッチアップペイントが普及しています。これは、塗装についた小さな傷や剥がれを補修するための手軽な方法です。

タッチアップペイントも安価で、カラーの種類も多く2,000円以内で購入可能です。

補修したい部分の汚れをふき取り、タッチアップペイントを塗るだけで作業終了ですので、飛び紙などの軽度な傷であれば、この補修方法でも問題はありません。

塗装による補修

タッチアップペイントでは対応できない範囲であれば、スプレーガンなどを使用した本格的な塗装で補修が必要となります。

スプレーガンを使用すれば、広範囲に渡って塗装できるため、ボンネット、バンパー全体、ドアパネルなどの広い塗装剥がれを効率的に作業できます。塗料の種類や道具のグレードにもよりますが、約20,000円前後で一式購入可能です。

ただし、技術も必要となってくるので、最初は小さい範囲で塗装するか、目立たない箇所で練習してから補修した方がいいでしょう。

本サイト「おもしろ塗装工房」では、様々な塗装のノウハウをご紹介しており
塗料調色なども承っております。
ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか?

〜関連記事〜
スプレーガンの塗装テクニック7つをご紹介 を基礎から応用まで教えます!
車の塗装前に行う下地処理の重要性とは?【DIYする方法】
自動車の塗料の違いや種類について解説!塗装の注意点とは?

塗装する業者選びのポイント

業者に依頼を検討している場合、どの業者を選択すれば良いのか分からず、困っている方もいらっしゃると思います。ここでは、良い業者の選び方のポイントを3つ紹介します。

Point1:口コミや評判を確認

良い業者を探す時に必ず確認してほしいのが、口コミと評判です。インターネットで検索すれば、過去に利用した方の口コミがあるはずですので、読んでおきましょう。

口コミは、利用した方の主観で書いてあるので、全てを真に受けるのはリスクがありますが、参考になるはずです。調べるのも簡単なので、まずは口コミから調べてみてください。

Point2:施工事例の確認

業者のホームページには、今までの施工事例を掲載している場合があります。施工事例があれば、技術力も確認できますし、実績がある証拠なので、信頼できます。

ホームページを閲覧する際は、施工事例もチェックしましょう。

Point3:見積内容が明確かどうか確認

業者に見積りを依頼した時に、見積りの内容や説明が明確かどうかも重要です。塗装方法や塗装工程なども見積内容に含まれていると安心です。見積書の中身があいまいな内容の場合、作業をごまかされる可能性もありますので納得いくまで確認取ることが重要です。

見積書の内容をしっかり説明でき、こちらの質問にも答えてくれる業者を選ぶようにしましょう。内容に納得できなければ、断ることもできますので、不明な点はどんどん質問した方が賢明です。

車の塗装が剥がれない様にする日々のメンテナンス方法

車の塗装が剥がれてしまうと、手間やコストがかかってしまいます。ここでは、塗装が剥がれないようにするためのメンテナンス方法について解説します。

こまめに洗車する

汚れや黄砂、塩分が付着したまま、長期に渡って放置してしまうと、塗装を侵食してしまいます。洗車をすれば、塗装の劣化の原因となる成分を落とせますので、こまめに洗車することをおすすめします。

すぐに洗車できない場合は、水洗いだけでも行うことで大きな汚れは落とすことができ塗装が長持ちするようになりますので、ぜひ実施してみてください。

ワックスがけやボディーコーティングする

ワックスやボディコーティングを実施すれば、塗装の保護効果をさらに高められます。車のツヤも良くなり、見た目の向上も図れますので、一石二鳥です。

ただし、コーディング前には必ず洗車を行わないと汚れによって傷を増やしてしまうため注意が必要です。ワックスがけやボディコーティングも実施するとなると、それなりに手間がかかります。時間のある方には、おすすめの方法ですので、試してみてください。

ボディーコーティングを業者に依頼する

「時間はないが、ボディコーティングはしたい」という方は、プロに依頼するのも選択肢の一つです。仕上がりもキレイですし、高性能のコーティング剤もありますので、長期に渡ってコーティングを維持できます。

ボディコーティングを施工すれば、水洗いだけでも簡単に汚れを落とすことができ、紫外線などの外的要因にも強くなります。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
この記事では、車の塗装修理の相場や、業者選びのポイントや、DIYの方法、塗装のメンテナンス方法などを解説してきました。

車の塗装の剥がれは、様々な要因で発生し、剥がれている場合には早期に対応が必要となります。放置すれば、錆や腐食が発生し、見た目が悪くなるばかりでなく、後々の修理も高額になってしまいます。

塗装の剥がれを修理する場合、料金の相場をよく理解し、しっかり見積りを取りましょう。また、自分でDIYすることも可能ですので、興味のある方は是非チャレンジしてみて下さい。


ブレーキキャリパーは、高速回転する金属のディスクを挟み込む形で車を減速させる為、構造上非常に汚れやすい部品であり、人目につきやすい場所に配置されているため、ブレーキキャリパー塗装の前には必ず綺麗にしておく必要があります。

しかし、ブレーキは車の安全を支える大切な部品であり、どう清掃していい良いのか、万が一ブレーキが効かなくなったらどうしようと思う人も多いのではないでしょうか?

この記事では、安全にブレーキキャリパーを綺麗にする方法や、汚れる理由、汚れることで発生する問題について詳しく解説していきます。ブレーキキャリパーの塗装前には、ぜひ読んでみてください。

目次

1.なぜブレーキキャリパーは汚れるのか
2.ブレーキキャリパーが汚れることで発生する問題

 2-1:ブレーキキャリパーの見栄えが悪くなる
 2-2:不快なブレーキ音が発生する恐れがある
3.ブレーキキャリパーを綺麗にする方法
 3-1:清掃に必要な道具を用意する
 3-2:車体をジャッキアップしてタイヤを取り外す
 3-3:ブレーキキャリパーを綺麗にする
4.ブレーキキャリパーを清掃する時の注意点
 4-1:車をジャッキアップしたら必ずジャッキスタンドをかける
 4-2:ブレーキキャリパーを容易に分解しない
5.ブレーキキャリパーの見た目が劣化してきたら塗装もおすすめ
6.まとめ

なぜブレーキキャリパーは汚れるのか

ブレーキキャリパーの綺麗にする方法を解説する前に、ブレーキキャリパーが汚れる原因について触解説していきます。

ブレーキを使用する際は、タイヤと同速で回転するディスクローターという部品をブレーキキャリパーで挟み込むことで、摩擦力が発生して車を減速させます。

その際、ブレーキダストと呼ばれる黒い粉末物が発生し、ブレーキキャリパー表面などに付着することで、黒く汚れてしまうのです。他にも、走行中に巻き上げた雨水や泥、融雪剤などが走行中にブレーキキャリパーに付着し、徐々に錆が進行していく場合もあります。

ブレーキキャリパーが汚れることで発生する問題

ブレーキキャリパーは、とても汚れやすい環境にあることは、理解して頂けたかと思います。次は、ブレーキキャリパーが汚れることで発生する問題を解説していきます。

ブレーキキャリパーの見栄えが悪くなる

ブレーキキャリパーにブレーキダストや汚れが付着すると、車全体の見栄えが悪くなります。特に、アルミホイールを装着している車は、ブレーキキャリパーがアルミホイールのすき間からよく見えるので、汚れがより目立ちやすいです。

ブレーキキャリパーの汚れは非常に頑固で、日々の洗車などでは落とせませんので、ボディがキレイでもブレーキキャリパーが汚れたままで、車全体の印象が悪くなってしまいます。

不快なブレーキ音が発生する恐れがある

ブレーキキャリパーにブレーキダストや汚れが蓄積すると、ブレーキを作動させたときに、ブレーキ音が発生する可能性があります。

ブレーキダストや汚れが、ブレーキキャリパーやブレーキ作動部に入り込み、「キー」という甲高い音を発生させ、人によっては不快に感じる方もいらっしゃいます。

ブレーキ音を発生させないためにも、ブレーキキャリパーを清掃することは、有効な対策です。

ブレーキキャリパーを綺麗にする方法

ブレーキキャリパーを綺麗する方法について、具体的な方法を解説します。ブレーキキャリパーの塗装などを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

清掃に必要な道具を用意する

まずは、ブレーキキャリパー清掃に必要な道具を用意します。

必要な道具は以下の8点です。

  • 手袋
  • 十字レンチ
  • トルクレンチ
  • ワイヤーブラシ
  • パーツクリーナー
  • ウエス
  • ジャッキ

これらを用意すれば、タイヤの脱着からブレーキキャリパーの清掃まで、問題なく作業できます。インターネット、ホームセンター等で購入可能ですので、必要な物を揃えてください。

車体をジャッキアップしてタイヤを取り外す

ブレーキキャリパーを隅々まで、清掃するためにタイヤを取り外していきます。車を平坦な場所に停車し、サイドブレーキをしっかりかけて車両が動かないようにします。

ジャッキで車体を持ち上げる際は、素材が柔らかい箇所にジャッキをかけてしまうと、変形したり、損傷してしまう可能性があるため、車種ごとに指定されているジャッキアップポイントで行いましょう。

ジャッキをかける箇所が分からない場合は、ディーラーや整備工場に問い合わせてみてもいいでしょう。

ブレーキキャリパーを綺麗にする

タイヤを取り外すことができたら、ブレーキキャリパーを綺麗にしていきます。先にワイヤーブラシを使用し、ブレーキダストや錆を落としていきます。

ある程度ワイヤーブラシで磨いたら、パーツクリーナーをブレーキキャリパーに吹きかけ、付着した汚れを洗い流しましょう。パーツクリーナーは、強力な洗浄力で、油汚れを落とすことができ、ブレーキなどでも安全に使用できるものです。

最後に、残った汚れをウエスで拭きあげれば、完了です。一度で汚れが落ちない場合は、今説明した方法を数回繰り返し作業してください。

ブレーキキャリパーを清掃する時の注意点

ここまで、ブレーキキャリパーの清掃方法を解説しましたが、清掃作業を実施する際に、2つ注意点があります。

安全に関する注意点ですので、必ずこちらも読んでから作業をすすめてください。

車をジャッキアップしたら必ずジャッキスタンドをかける

1つ目の注意点は、車体をジャッキアップしたら、必ずジャッキスタンドで車体を固定することです。

よく車体をジャッキアップした後、ジャッキスタンドをかけずに、そのまま作業される方もいらっしゃるのですが、ジャッキが外れてしまうと、車両の落下等の重大な事故に発展する可能性がありますので、大変危険です。

安全に作業するために、必ず車体を固定することを徹底してください。もし、ジャッキスタンドが手元に無い方は、外したタイヤを車体と地面の間に入れるなど、作業空間を物理的に確保できるようにしましょう。

ブレーキキャリパーを安易に分解しない

ブレーキキャリパーを清掃する時に、ブレーキキャリパーを分解して清掃する方もいらっしゃいますが、知識がない方が分解してしまうと、ブレーキ機能に不具合が発生する可能性があります。

万が一、ブレーキキャリパーを組み間違えてしまうと、ブレーキが効かなくなるといったような重大なトラブルを招くかもしれません。

ブレーキキャリパーを分解しなくても、十分に綺麗にすることは可能ですので、安易に分解しないようにしてください。

ブレーキキャリパーの見た目が劣化してきたら塗装もおすすめ

ブレーキキャリパーの清掃方法については理解していただけたかと思いますが、そもそもブレーキキャリパーの外観の劣化が著しい場合、清掃しても見栄えが良くならない可能性があります。

そこで、ブレーキキャリパーを塗装するという選択肢もありますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。ブレーキキャリパー塗装は、外観の見栄えが良くなるうえ、様々なカラー塗料が存在していますので、自分の好きなようにカスタマイズが可能です。

塗装を施すことで、錆も防ぎ、長期間にわたって、キレイな外観を維持できます。作業工程も比較的簡単なので、興味のある方は、ブレーキキャリパー塗装を検討してみてください。ブレーキキャリパーは高温になるので、耐熱塗料を選択して塗装しましょう。

〜関連する記事〜
【塗装のプロが解説】DIYでブレーキキャリパーを耐熱塗料で塗装する方法は?

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ブレーキキャリパーは、粉末状のブレーキダストが付着するので、車の中ではかなり汚れやすい部品です。

ブレーキキャリパーに汚れが蓄積することで、見栄えが悪くなるばかりでなく、不快なブレーキ音が発生する可能性もあります。

愛車をキレイに保つために洗車だけでなく、ブレーキキャリパーの清掃もぜひ実施してください。ブレーキキャリパーの外観の劣化が著しい場合は、ブレーキキャリパー塗装もおすすめです。

まずは、愛車のブレーキキャリパーの状態を確認して、清掃や塗装を検討してみましょう。


「自分で車の塗装をやるべきか、それとも業者に頼むべきか悩んでいます。できれば費用を抑えたいけれど、DIYでもきれいに仕上がるのか不安です…」そんな悩みをお持ちではないでしょうか?

実は、DIYと業者依頼にはそれぞれのメリットがあり、予算や仕上がりの希望によって最適な選択が変わります。

この記事では、DIYと業者依頼の費用や仕上がりを比較し、5万円から始められる車の塗装プランについて詳しく解説します。

目次

1.自動車の塗装費用|DIYと業者依頼の違い?見極めるポイント
 1-1:【DIY vs 業者依頼】のメリット・デメリット
 1-2:自分に合った選択をするためのポイント
2.自動車のDIY塗装に必要な費用について
 2-1:DIY塗装に必要な道具と費用の内訳
 2-2:DIY塗装のメリットと成功されるコツ
 2-3:DIY塗装の注意点とデメリット
3.自動車の塗装業者の選び方|料金表でわかるプラン別の費用
 3-1:業者依頼の塗装費用相場
 3-2:業者選びのポイントと信頼できる業者の見極め方
 3-3:部分塗装と全塗装の違い
4.【予算:5万円】おすすめの塗装プランと予算別の比較
 4-1:5万円以内でできる塗装プランとその内容
 4-2:コスパ良く塗装するためのポイント
 4-3:予算別のおすすめプラン比較
5.まとめ

自動車の塗装費用|DIYと業者依頼の違い?見極めるポイント

車の塗装を新しくするのはワクワクする一方で、悩ましい選択でもあります。DIYで節約しつつ自分らしい塗装に仕上げるか、プロに依頼して安心のクオリティを求めるか。ここでは、費用や仕上がりの理想に合わせてどちらを選ぶのが良いか、分かりやすくご案内します。

【DIY vs 業者依頼】のメリット・デメリット

DIYでの車の塗装は、コストを安く抑えられるため、節約派の方にはとても魅力的です。ホームセンターやネットで道具を揃えれば、普段の予定に合わせて塗装するができるだけでなく、完成後の「自分で仕上げた!」という達成感はひとしおです。

ただし、塗装にはコツがいるため、慣れないうちはムラになったり、色味が思った通りにならなかったりと、少しの根気が必要です。初めは練習を重ねてから本番に挑むと、満足度の高い仕上がりが期待できるでしょう。

一方、プロの業者に依頼する場合は、やはり仕上がりの美しさや耐久性の良さに期待が持てます。特に、細かな傷や凹みの処理まで丁寧に行ってくれるため、「やっぱりプロに頼んで正解!」と思える仕上がりです。

しかし、業者の選び方によっては見積もりが高額になってしまうこともあり、慎重に検討する必要があります。さらに、カラーバリエーションやデザインの自由度がDIYに比べて限られることもあるので、好みやこだわりがある方は事前に塗装できるのか確認しておくと安心です。

自分に合った選択をするためのポイント

どちらが自分に合っているかを決めるには、まず「どれくらいの費用で、どの程度の仕上がりを目指すか」を考えると選びやすくなります。

DIYなら、お財布に優しく自由にデザインできる楽しさがありますが、手間と時間が少しかかります。一方、プロに頼むと手間いらずで美しい仕上がりが期待できますが、やはり費用が気になるところです。

どちらもそれぞれに良さがあるので、自分の理想と予算を照らし合わせながら、自分に合った方法を選んでみましょう。

自動車のDIY塗装に必要な費用について

DIYで車の塗装をする場合、最初に必要な道具や塗料を揃えることがポイントです。必要な準備をしっかり行えば、理想の仕上がりに近づけることができます。ここでは、DIY塗装に必要な道具や費用、そしてメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

DIY塗装に必要な道具と費用の内訳

DIY塗装に挑戦する際、以下の道具が必要となります。それぞれの費用相場も一緒にご紹介しますので、準備の参考にしてください。

道具説明費用相場
スプレーガン均一に塗装するための必需品です。約5,000〜15,000円
コンプレッサースプレーガンに空気を送り込む装置約20,000〜130,000円
塗料カラー選びで個性を表現できます約2,000〜10,000円
マスキングテープ塗らない部分を保護するための道具約200〜500円
サンドペーパー塗装前の表面を整える道具約100〜500円
防毒マスク塗料の匂いから体を守るための必需品約1,000〜2,000円

このように、一通りの道具を揃えると合計で2〜3万円ほどかかります。一見高く感じるかもしれませんが、これらの道具は何度も使えるため、長い目で見ればコストパフォーマンスが良く、工賃も不要です。

DIY塗装のメリットと成功させるコツ

DIY塗装の大きなメリットは、費用を抑えつつも自分好みの仕上がりにできるところです。色の選択からデザインのアレンジまで、自由度が高いため、唯一無二の愛車に仕上げることが可能です。自分で手をかけた車に対する愛着もひとしおで、完成後には達成感も味わえます。
また、車だけではなく自転車やオートバイ、ヘルメットなど車以外の塗装も楽しむことができるのは
塗装の楽しみだと思います。

成功のためのコツは、「事前準備」と「練習」です。塗装前にサンドペーパーで表面を整え、練習用のパネルなどでスプレー操作に慣れると、本番でもムラができにくくなります。また、塗装する場所は風通しが良く、塗料が乾燥しやすい日を選ぶことで、理想の仕上がりに近づけることができます。

DIY塗装の注意点とデメリット

DIY塗装には自由度がある一方で、いくつかの注意点もあります。初心者の場合、塗装が均一に仕上がらないことがあり、特に曲面や細部の塗装はムラになりやすいため、時間と根気が求められます。また、塗料には、シンナーなどの強い匂いもあるため、作業中は防毒マスクを着用し、風通しの良い場所で行うことが重要です。

DIYは慣れるまでに試行錯誤が必要ですが、徐々にスキルを磨いていけば、完成度の高い仕上がりも実現可能です。少しずつ経験を積みながら、自分のペースで挑戦してみましょう。

自動車の塗装業者の選び方|料金表でわかるプラン別の費用

業者に車の塗装を依頼すると、DIYに比べて手間が省け、プロの技術で美しい仕上がりが期待できます。しかし、費用は業者によって異なるため、選び方がとても重要です。ここでは、料金の目安や信頼できる業者を見極めるポイントについて解説します。

業者依頼の塗装費用相場

業者依頼の塗装費用は、部分的な塗装か全体的な塗装かによって大きく異なります。また、使用する塗料や車のサイズも費用に影響します。以下に、一般的な料金相場をまとめましたので、予算を検討する際の参考にしてください。

塗装タイプ内容費用相場
部分塗装ドアやバンパーなど一部分の塗装約3万円〜7万円
全体塗装車全体のカラーを変更約20万円〜50万円
カスタム塗装特殊カラーやデザイン塗装約15万円〜
※あくまでも、一般的な塗装費用相場となります。(実際の見積金額は施工業者によって異なります)

業者依頼では、プロが高品質の塗料や設備を使用するため、塗膜の耐久性や色持ちが良い点が魅力です。価格はDIYに比べて高めですが、施工後すぐに完成度の高い状態で仕上がるため、時間を節約したい人や安定したクオリティを求める方におすすめです。

業者選びのポイントと信頼できる業者の見極め方

業者を選ぶ際に重要なのは、料金だけでなく、信頼性や評判もチェックすることです。まず、口コミやレビューを確認し、過去の顧客の評価が良い業者を選ぶと安心です。

次に、見積もりを複数の業者から取り、料金やサービス内容を比較することで、適正な価格を把握できます。また、技術力の確認も大切です。実際に施工した車の写真や事例を見せてもらい、自分の希望する仕上がりに合うか確認すると良いでしょう。

さらに、アフターケアがしっかりしている業者なら、施工後のメンテナンスも安心して任せられます。

部分塗装と全塗装の違い

上記の表にもある通り、業者に依頼する塗装には、「部分塗装」と「全塗装」の選択肢があります。部分塗装は、ドアやバンパーなど、特定の箇所に傷や色褪せがある場合に適しており、比較的安価で済むことが多いです。

一方、全塗装は車全体のカラーをリフレッシュしたい場合に選ばれ、車の印象をガラリと変えられるため、イメージチェンジにも最適です。ただし、費用が高額になりやすいため、予算に応じて計画的に進めることが大切です。

【予算:5万円】おすすめの塗装プランと予算別の比較

自動車の塗装にかかる費用は、プランや作業範囲によって異なりますが、5万円程度からできるお手軽なプランもあります。ここでは、予算に合わせた塗装プランやコストを抑えるためのポイントについてご紹介します。

5万円以内でできる塗装プランとその内容

5万円以内で可能な塗装には、傷がつきやすいドアやバンパーの部分塗装が主な選択肢です。部分塗装は、前のセッションで紹介した全体塗装やカスタム塗装よりも費用を抑えやすく、気になる部分だけを補修できるため、手軽に外観の印象をリフレッシュできます。

塗装箇所費用相場
ドアバンパーなどの小さな傷や色褪せを修復する場合約1万円〜3万円

例えば、ドアやバンパーなどの小さな傷や色褪せを修復する場合、約1万円〜3万円ほどでの施工が可能です。業者によっては初めての方向けのお試しプランを提供していることもあり、低予算でも利用しやすいのが魅力です。

全体のイメージをガラリと変えるほどではないものの、傷や古びた箇所をピンポイントで直すことで、清潔感のある仕上がりを実現できます。

コスパ良く塗装するためのポイント

コストを抑えながらも満足度の高い塗装を行うためには、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。まず、複数の業者から見積もりを取り、価格とサービス内容を比較することで、お得なプランを見つけやすくなります。

また、部分的な傷や色褪せが目立つ場合には、全体塗装ではなく部分塗装で済ませることで費用が大幅に削減できます。

さらに、オフシーズンに依頼することで、割引が適用されるケースもあります。定期的にメンテナンスを行い、日頃から塗装の劣化を防ぐことも長持ちさせる秘訣です。適切なケアで塗装を美しく保つことで、結果的に費用を抑えられるでしょう。

予算別のおすすめプラン比較

こちらの表では、前述した料金表とは異なり、特に「予算ごと」におすすめのプランを比較しています。

予算おすすめプラン内容
〜5万円部分塗装ドアやバンパーの傷や色褪せ補修
5万〜10万円部分塗装+クリアコート傷補修+塗装の艶出し保護
10万〜20万円全体塗装(シンプルカラー)車全体のシンプルなカラー変更
20万〜30万円以上カスタム全体塗装カラー変更+特殊塗装やデザインも対応
※あくまでも、一般的な塗装費用相場となります。(実際の見積金額は施工業者によって異なります)

この表を参考にすれば、「限られた予算で少しだけ外観を良くしたい」方から「イメージチェンジしたい」方まで、幅広いニーズに対応できるプランを見つけやすくなります。低予算でも、部分的な補修やメンテナンスで満足度の高い仕上がりが目指せます。

まとめ|

車の塗装はDIYで手軽に行う方法と、業者に依頼して確実に仕上げてもらう方法がありますが、それぞれにメリットと注意点があるため、慎重に選ぶことが大切です。予算、時間、仕上がりの希望に合わせて、最適な方法を選びましょう。

DIYの場合、塗装に必要な道具を揃えたり、練習を積んだりすることで、自分の理想に近づけられる自由さが魅力です。最初のうちは少し手間がかかりますが、専門業者に塗料の扱い方を聞いたり、問い合わせてみるもの良いでしょう。DIYは費用を抑えられ、塗り直しも気軽にできるため、自分らしさを表現したり手間暇をかけて工程を楽しむ方にはぴったりでしょう。

一方で、プロに依頼する場合は、時間を節約しつつ高品質な仕上がりが期待できます。ただし、予算に余裕が必要な点や、仕上がりに関する希望が多い場合には事前に細かく業者と打ち合わせすることが重要です。信頼できる業者を選び、しっかりと相談することで、満足度の高い塗装を実現できます。

このように、自分の予算と目的を明確にして、DIYと業者依頼を上手に使い分ければ、愛車の外観を長く美しく保つことができます。塗装選びを失敗しないためのポイントを押さえて、理想の仕上がりを目指しましょう。

おもしろ塗装工房ではDIYでの塗料選びや塗装方法をアドバイスいたしますので
お気軽にお問合せくださいませ。


「車内のシートやプラスチック部分の汚れが気になる…」と悩む方も多いでしょう。
実は、プロも驚くほど簡単にできる清掃テクニックが存在します。

これさえ知れば、わざわざ業者に依頼せずに、自分の手で車内をピカピカに保つことが可能です。
この記事では、業者に頼らず、自分でシートやプラスチックの汚れを落とす3つのステップを紹介します。車内を清潔に保ち、快適なドライブを楽しみましょう。

目次

1.プロも驚く車内清掃の重要性とは?
 1-1.車内清掃が必要な理由
 1-2.定期的な清掃で得られる長期的な効果
ステップ1|シート洗浄を簡単に行う方法
 シートの汚れを見極めるポイント
 適切な洗浄方法の選び方
 簡単にできるシート洗浄の実践方法
ステップ2|プラスチック部分の汚れを落とす
 プラスチック部分に溜まる汚れの原因
 効果的な清掃アイテムの選定方法
 プラスチック部分を傷つけない清掃手順
ステップ3|フロアマットとガラスを綺麗にする
 フロアマットに付いた泥汚れを効果的に落とす方法
 ガラスの曇りや汚れを防ぐクリーニングのコツ
 フロアマットとガラスの定期的なメンテナンス方法
5.自分でできる車内清掃のポイントと注意点
 5-1.手軽にできる掃除ツールと使い方
 5-2.自分で清掃する際に気をつけるべきポイント
 5-3.失敗しないための清掃頻度とタイミング
6.専門業者に依頼するメリットとデメリット
 6-1.業者に依頼する際の基準と選び方
 6-2.専門クリーニングの料金とサービス内容の比較
 6-3.自分で清掃する場合とのコストパフォーマンス
7.まとめ

プロも驚く車内清掃の重要性とは?

車内を清潔に保つことは、快適なドライブだけでなく、車両の価値を守るためにも重要です。ここでは、車内清掃の必要性やその長期的なメリットについて解説します。

車内清掃が必要な理由

車内清掃は、見た目の美しさだけでなく、車内環境の健康維持にも直結します。特に、シートやフロアマットには、食べ物のカスや泥、ホコリが溜まりやすく、これが原因でアレルギーや悪臭が発生することも。

さらに、車内が汚れていると快適なドライブができず、運転中に集中力を欠いてしまうリスクもあるため、定期的な清掃が不可欠です​。

定期的な清掃で得られる長期的な効果

定期的な車内清掃は、車の価値を長く保つ上でも重要です。シートやプラスチック部分の汚れを放置すると、素材が劣化しやすくなり、将来的に高額な修理やクリーニング費用がかかる可能性があります。

また、清潔な車内は、売却時の査定額アップにもつながるため、車を大切に使いたい方にとって定期的な清掃は大きなメリットです。

ステップ1|シート洗浄を簡単に行う方法

シートの汚れは見た目だけでなく、悪臭や素材の劣化にもつながります。簡単に実践できる3つのステップで、シートをきれいに保つ方法を紹介します。

シートの汚れを見極めるポイント

シートの汚れには、飲み物のこぼれや食べ物のシミ、ホコリや泥などがあります。これらの汚れの性質を見極めることが、適切な洗浄方法を選ぶ第一歩です。

水で取れる汚れと、専用のクリーナーが必要な汚れを区別し、劣化を防ぐために早めの対策を心がけましょう​。

適切な洗浄方法の選び方

シートの素材や汚れの種類に応じて、洗浄方法を選ぶことが重要です。布製のシートには中性洗剤を薄めたものや専用クリーナー、革製シートには革専用のクリーナーを使用します。

さらに、強い洗剤やゴシゴシとした摩擦はシートを傷める原因となるため、優しく拭き取ることがポイントです​。

簡単にできるシート洗浄の実践方法

シートを簡単に洗浄する方法として、まず掃除機やコロコロで大きなゴミやホコリを取り除きましょう。次に、薄めた中性洗剤を使い、柔らかい布でシート全体を拭き取ります。頑固な汚れには専用クリーナーを使用し、シミ部分にはしばらく浸透させてから拭き取ると効果的です。

洗浄後はしっかり乾燥させることも大切です。布製シートの場合、リンサークリーナーを使うと汚れをより効果的に除去できます。革製シートの場合は、革専用の保湿剤でケアすると長持ちします​。

ステップ2|プラスチック部分の汚れを落とす

プラスチック部分は手垢や汚れが目立ちやすい場所です。ここでは、傷つけずに汚れを効果的に落とすための3つの簡単な方法をご紹介します。

プラスチック部分に溜まる汚れの原因

プラスチック部分には、手垢、ホコリ、汗、油分などが蓄積しやすいです。特に、ドアハンドルやダッシュボード、センターコンソールなど頻繁に触れる部分は汚れが目立ちやすくなります。

また、エアコンの風や車内の湿度も汚れの蓄積を促進する要因となります​。

効果的な清掃アイテムの選定方法

プラスチック部分の清掃には、アルコールフリーの専用クリーナーが推奨されています。アルコール成分はプラスチックを劣化させる恐れがあるため、柔らかいクリーナーを選びましょう。

また、マイクロファイバークロスや柔らかいブラシは、表面を傷つけずに汚れを落とすのに適しています。綿棒や小型ブラシも細部の汚れ除去に便利です。複数のアイテムを使い分けることで、確実に汚れを取り除くことができます。

プラスチック部分を傷つけない清掃手順

まず、マイクロファイバークロスで表面のホコリや汚れを優しく拭き取ります。細かい部分は、綿棒や小型ブラシで丁寧に掃除するとよいでしょう。

次に、専用のプラスチッククリーナーをクロスに少量つけ、汚れた箇所を円を描くように拭き取ります。クリーナーを直接プラスチックにスプレーするのは避け、クロスに染み込ませるのがポイントです。

頑固な汚れには、クリーナーを少し時間を置いてから拭き取ると効果的です。最後に乾いた布で全体を拭き上げ、ツヤを出しながら仕上げましょう​。

ステップ3|フロアマットとガラスを綺麗にする

フロアマットは泥やホコリが溜まりやすく、ガラスは視界を確保するためにも重要な部分です。ここでは、フロアマットとガラスを簡単に綺麗に保つための3つのステップを紹介します。

フロアマットに付いた泥汚れを効果的に落とす方法

フロアマットに付いた泥汚れは、まず乾燥させてから、ブラシや掃除機でこすり落とすのが効果的です。泥が湿ったままだと汚れが繊維に染み込みやすいため、完全に乾いてから行うと良いです。

さらに、洗剤を使ってマット全体を洗うことで、より深い汚れも除去できます​。

ガラスの曇りや汚れを防ぐクリーニングのコツ

ガラスの曇りや汚れを防ぐためには、専用のガラスクリーナーとマイクロファイバークロスを使用しましょう。

内側の曇りは特に注意が必要で、外側の汚れと違い、見落としがちです。円を描くように優しく拭き取り、曇り止めスプレーを使うことで、視界の確保が持続します。窓の縁やゴム部分も定期的に清掃することで、汚れの蓄積を防ぎ、ガラスが綺麗な状態を長く保てます。

フロアマットとガラスの定期的なメンテナンス方法

フロアマットは、頻繁に泥や砂が持ち込まれるため、月に一度の丸洗いが推奨されます。
洗浄後はしっかり乾燥させることで、カビの発生を防げます。

ガラスは視界の確保が重要なため、週に一度のクリーニングを習慣化しましょう。内側の曇りには曇り止めスプレーを使い、外側の汚れは専用クリーナーで丁寧に拭き取ります。これらの定期的なメンテナンスで、快適かつ安全な運転環境を維持できます。

自分でできる車内清掃のポイントと注意点

自分で車内を清掃する際、効率よく綺麗にするためのポイントや、失敗しないための注意点を理解することが重要です。手軽にできる清掃方法を解説します。

手軽にできる掃除ツールと使い方

自宅にあるマイクロファイバークロスや携帯用掃除機は、手軽に使える車内清掃の必須アイテムです。
ホコリや小さなゴミは、携帯用掃除機を使って素早く吸い取りましょう。

また、コンパクトなハンドブラシや綿棒は、エアコンの吹き出し口やドリンクホルダーなどの狭い場所に効果的です。さらに、使い捨てのウェットティッシュを常備しておくと急な汚れにも対応できます​。

自分で清掃する際に気をつけるべきポイント

車内清掃を行う際、強力な洗剤や硬いブラシを使うと、シートやプラスチック部分を傷つけてしまう恐れがあります。

また、濡れたままの状態を長時間放置すると、カビや臭いの原因になることもあります。清掃の際には、必ず適切な道具や洗剤を選び、素材に合った優しいケアを行うことが重要です。さらに、清掃後は十分に乾燥させてから使用するように心がけましょう​。

失敗しないための清掃頻度とタイミング

車内清掃は、各パーツの特徴に合わせて定期的に行うことが重要です。フロアマットは月に一度の洗浄が理想的で、泥やホコリの蓄積を防ぐためです。ガラスやプラスチック部分は週に一度拭き取り、曇りや手垢を取り除きましょう。

また、季節による湿度変化を考慮し、特に梅雨時期にはこまめな清掃が必要です。清潔な車内を保つことで、快適なドライブが続き、安全性も高まります​。

専門業者に依頼するメリットとデメリット

専門業者に車内清掃を依頼することで得られる利点や、費用とのバランスをどう考えるべきか、メリットとデメリットを比較しながら説明します。

業者に依頼する際の基準と選び方

専門業者に依頼する際は、料金やサービス内容、口コミ評価を比較することが重要です汚れの状態や予算に応じたプランを提供してくれる業者を選ぶと良いでしょう。

また、洗剤の種類や使用する清掃道具も確認することで、愛車の素材を傷めないケアを受けられます。オンライン予約や問い合わせができる業者を利用すれば、依頼までの手間を減らせます​。

専門クリーニングの料金とサービス内容の比較

専門業者の料金は、車のサイズや汚れ具合によって異なります。基本的な車内クリーニングは約15,000円~30,000円が目安で、シート洗浄や消臭オプションが加わるとさらに費用が増します。

多くの業者がホコリ除去やカビ防止のサービスを提供しており、特にペットや子どもがいる家庭向けのプランも人気です。複数の業者を比較し、自分のニーズに合ったプランを選ぶと良いでしょう​。

自分で清掃する場合とのコストパフォーマンス

専門業者に依頼するのは時間と労力を節約できますが、頻繁に依頼する場合はコストがかさみます。
一方、自分で清掃を行うと初期投資は必要ですが、長期的なコスト削減につながります。

例えば、掃除機や専用クリーナーの購入が必要ですが、定期的な清掃習慣を作ることでプロに依頼する頻度を減らせます。車の使用状況に応じて、プロの利用と自分でのケアを組み合わせるのが賢明です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
適切な清掃ツールや頻度を押さえることで、車内を常に清潔で快適な状態に保つことができます。シートやプラスチック部分、フロアマットを丁寧にケアすることで、カビや悪臭の発生を防ぎ、車の価値も長持ちします。

また、タイミングよく手を入れることで清掃の手間が減り、車内環境を理想的な状態で保つことができるようになります。日常的なメンテナンスが習慣化すれば、同乗者からの印象も良くなり、快適なドライブを楽しめるでしょう。


車の内装が傷んできて気になっていませんか?シートの破れやダッシュボードのひび割れなど、放っておくと見栄えも悪く、修理費用が高くなる可能性があります。

しかし、実は車の内装修理は高額なプロの手を借りなくても、DIYでリーズナブルに行える方法があるんです!

この記事では、誰でも簡単に始められる車の内装修理方法や、費用を抑えつつ質の高いリペアを行うための5つのポイントを詳しく解説します。

目次

1.車の内装修理が必要になる理由とは?
 1-1.内装の劣化が進む原因
 1-2.内装の損傷が車全体に与える影響
2.車の内装修理をDIYで行うための準備
 2-1.必要な道具と材料の選び方
3.作業前にチェックすべきポイント
4.DIYでできる車の内装修理の5つのポイント

 4-1.簡単にできるシート修理の方法
 4-2.ドア内張りのリペア方法
 4-3.天井の補修を成功させるためのポイント
 4-4.DIYでコストを抑えるための材料選び
 4-5.修理後のメンテナンス方法
5.DIYで修理とプロに依頼する場合の費用比較
 5-1.DIY修理での費用詳細とプロに依頼した場合の料金の目安
 5-2.自分で修理すべきか、業者に任せるべきかの判断基準
6.まとめ

車の内装修理が必要になる理由とは?

車の内装は、車の見た目や快適さだけでなく、価値や安全性にも影響を与える重要な要素です。内装の劣化や損傷は、車全体に思わぬ影響を及ぼすことがあります。では、どのような原因で内装が劣化し、それが車全体にどう影響するのかを見ていきましょう。

内装の劣化が進む原因

車の内装が劣化する主な原因は、「紫外線」や「熱」、「湿気」、「摩耗」、「汚れ」などの外的要因です。長時間の直射日光に晒されることで、ダッシュボードやシートの表面がひび割れたり、色褪せたりすることがあります。

また、湿気がこもりやすい環境では、カビや腐食が進み、内装の布地やレザー部分が傷みやすくなります。加えて、頻繁に使用するドアやシートは摩擦による損傷が早く進行します。

これらの要因を日常的に防ぐことできれば、内装の寿命を延ばすことができます。

内装の損傷が車全体に与える影響

内装の損傷は車の見た目だけでなく、実際の機能や価値にも影響を与えることがあります。例えば、シートの破れや緩みは長時間の運転で不快感を生じさせ、安全性を損なう可能性もあります。

さらに、ダッシュボードのひび割れやドア内張りの劣化は、車の印象を悪くし、将来の売却や下取り時に車両の評価を下げる要因になります。

これにより、修理や補修の必要性が高まり、修理費用が膨らむことも考えられます。定期的な内装のケアが車全体の価値を維持するためには重要です。

車の内装修理をDIYで行うための準備


車の内装修理をDIYで成功させるには、適切な道具や材料の準備が必要です。また、作業前の確認事項を押さえておくことで、スムーズな修理が可能になります。

以下では、必要な道具と材料、そして作業前にチェックすべきポイントについて詳しく説明します。

必要な道具と材料の選び方

DIYで車の内装修理を行うために必要な道具と材料は、修理箇所に応じて異なります。例えば、シートやダッシュボードのひび割れには補修キットが便利です。

補修キットには、パッチ、接着剤、補修用クリーナーなどが含まれていることが多く、これらを使うことで、簡単に補修作業を行うことができます。

特に、シートの破れにはレザーや布用の補修剤、ドア内張りには接着スプレーや補修テープが有効です。ポイントは「汎用的に使える道具を準備すること」です。

また、必要な道具としては、カッター、ハサミ、スプレーのり、プラスチック用ヘラなどを準備します。事前に材料の質を確認し、耐久性の高いものを選ぶことが、修理後の仕上がりに大きな影響を与えます。

作業前にチェックすべきポイント

作業に取り掛かる前には、まず修理箇所の状態をしっかりと確認し、必要な下準備を行うことが重要です。修理が必要な部分が小規模なのか、あるいは広範囲に及ぶのかを判断し、それに応じた道具や材料を選びます。

また、修理箇所は清掃しておくことが大切です。汚れやほこり、油分が残った状態では補修材の密着が悪く、仕上がりが損なわれる可能性があります。

特にレザーやプラスチック部分には専用のクリーナーを使用し、完全に乾燥させてから修理に取りかかりましょう。

さらに、作業スペースを整理し、必要な道具や材料を手元に準備しておくことで、修理を効率よく進めることができます。

DIYでできる車の内装修理の5つのポイント


車の内装をDIYで修理する方法は、費用を抑えながらも効果的です。シートやドア内張り、天井の補修など、具体的な修理方法と材料の選び方、メンテナンス方法について詳しく解説します。

簡単にできるシート修理の方法

シートの破れや汚れは、車内で最も頻繁に発生するトラブルの一つです。DIYで修理する場合、まずシートの素材に応じた補修キットを選ぶことが大切です。

<レザーや合成皮革の場合>
専用の補修剤やパッチが付属したキットを使用します。シートの破れた部分に補修剤を塗布し、パッチを貼り付けることで目立たない仕上がりになります。さらに、補修後にカラーペイントや染料を使えば、修理箇所が自然に馴染みます。

<布製のシートの場合>
布用の補修テープやシートカバーで破れを覆うことが可能です。補修後は、日常的な摩耗を防ぐためにカバーを装着するか、クリーニングを定期的に行いましょう。シートの修理はプロに依頼すると高額になることも多いため、DIYで行えば大幅なコスト削減が期待できます。

ドア内張りのリペア方法

ドア内張りの劣化や剥がれは、車内の見た目や快適さに影響を与えますが、DIYでの修理は比較的簡単に行えます。まず、内張りが剥がれている部分を確認し、剥がれた部分にスプレー接着剤を使用して元の位置に戻します。

この際、接着剤が均等に行き渡るようにするために、ヘラを使って内張りをしっかりと押し付けましょう。もし内張りが破れている場合、補修テープを使って破れた部分を補修することも可能です。

レザーや合成皮革の場合、専用の補修材を使用することで、元の質感を保ったまま修復することができます。また、作業前には内張りのクリーニングをしっかりと行い、汚れや油分を取り除くことが大切です。

これにより、接着剤や補修材の密着が良くなり、仕上がりがきれいになります。ドア内張りの修理は簡単ながら、車内の印象を大きく改善する効果があります。

天井の補修を成功させるためのポイント

天井の垂れ下がりは、特に古い車でよく見られるトラブルですが、DIYで修理することができます。天井が垂れ下がる原因は、経年劣化による接着剤の弱化が主な原因です。

修理の第一歩として、垂れ下がった部分を取り外し、再度接着する方法が一般的です。接着にはスプレーのりが最適で、天井の布地を均等に張り直すためには、作業中にシワができないように注意が必要です。

もし天井の布自体が劣化している場合は、交換を検討するのも良いでしょう。天井布の交換は少し手間がかかりますが、DIYで行うことで費用を抑えられます。補修後は、天井の布がしっかりと固定されているか確認し、必要に応じて追加の接着剤で補強します。天井の補修を成功させるポイントは、丁寧な作業と適切な接着剤の選択にあります。

DIYでコストを抑えるための材料選び

DIYで内装修理を行う際、コストを抑えつつも質の高い仕上がりを実現するためには、材料選びが重要です。安価な材料を選ぶことで初期費用を抑えられますが、耐久性や仕上がりを考慮すると、少し高価でも品質の良いものを選ぶ方が結果的にコストパフォーマンスが良くなることもあります。

例えば、レザーシートの補修には、耐久性のあるレザー用の補修材を選ぶと良いでしょう。また、ドア内張りの接着剤には、スプレータイプの強力な接着剤を選ぶことで、長期間の使用に耐えられる仕上がりになります。

さらに、修理用の補修キットを購入する際には、キットに含まれる道具や材料の質も確認しましょう。DIY修理に必要なものを個別に揃えるよりも、セットで購入した方がコストを抑えられる場合もあります。

修理後のメンテナンス方法

DIYで内装修理を行った後も、定期的なメンテナンスを行うことで、修理箇所を長持ちさせることができます。

まず、シートや内張りの表面を傷や汚れから守るために、専用の保護剤やコーティング剤を使用することをお勧めします。これにより、日常の摩耗や紫外線から内装を保護でき、修理した箇所が劣化するのを防ぐことができます。

また、定期的なクリーニングも重要です。特にシートやドア内張りは、汚れが溜まりやすいため、柔らかい布や専用クリーナーを使って定期的に清掃しましょう。

さらに、車内の湿度を調整することもメンテナンスの一環です。湿気が多い環境では、内装にカビや腐食が発生しやすいため、車内の換気や除湿剤の使用を心がけることで、内装を良好な状態に保つことができます。

DIYで修理とプロに依頼する場合の費用比較


DIYで修理するか、プロに任せるかは、「損傷の程度」・「技術」・「予算」の3つが判断基準になります。例えば、小さなシートの破れやドア内張りの剥がれなどは、DIYで修理するのがコスト面で有利です。

一方、天井全体の垂れ下がりや、広範囲に及ぶ損傷の場合は、プロの技術が求められ、確実な仕上がりが得られるでしょう。

また、自分で修理する時間が確保できない場合や、初めての作業に不安がある場合は、プロに依頼するのも一つの手です。費用対効果と仕上がりの品質を天秤にかけ、自分の状況に合わせた最適な選択をしましょう。

DIY修理での費用詳細とプロに依頼した場合の料金の目安

以下の表では、シート修理、ドア内張りの補修、天井の修理について、DIYとプロ依頼の費用を比較しています。DIYでは材料費のみが発生し、プロに依頼する場合は作業費が加わります。

修理箇所DIYの費用(材料費)プロに依頼した場合の費用
シート修理3,000円〜7,000円15,000円〜50,000円
ドア内張り補修2,000円〜5,000円10,000円〜30,000円
天井修理4,000円〜8,000円20,000円〜60,000円

自分で修理すべきか、業者に任せるべきかの判断基準

DIY修理はコストが抑えられる反面、技術や時間が必要です。一方、プロに依頼すれば仕上がりは確実ですが費用がかさみます。予算や技術に応じて、どちらを選ぶべきか判断しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
車の内装リペアを成功させるためには、適切な材料選びと準備、そして修理後のメンテナンスが欠かせません。事前準備として、必要な道具や材料を揃え、修理箇所の状態を確認することが重要です。

また、修理が終わった後も、保護剤やクリーナーを活用し、定期的なメンテナンスを行うことで、修理箇所の劣化を防ぎましょう。

こうしたケアを継続することで、内装の美しさや快適さを長期間にわたって維持することができ、快適な車内での時間を過ごすことができます。DIYでの修理を成功させ、プロ並みの仕上がりを目指しましょう。


車は外装だけでなく、内装も年数が経過すると紫外線や高温の車内環境の影響を受けて、樹脂パーツの色褪せや、傷がついたり、見た目が悪くなってしまいます。その場合、車の内装をキレイに保つために、内装塗装がとても有効な手段となります。

しかし、内装の塗装に使う塗料は通常のもので良いのか?塗装方法は異なるのかなど、分からない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では、車の内装を塗装する際のメリット、デメリット、塗装方法などを解説していきます。内装を塗装するために必要な塗料や道具も合わせて説明しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.車の内装塗装のメリット
 1-1:傷ついた内装を補修できる
 1-2:自分好みの内装にカスタムできる
 1-3:DIYをすれば費用を抑えられる
2.車の内装塗装のデメリット
 2-1:外装塗装よりも塗装が難しい箇所がある
 2-2:素材によって塗装できない場合がある
3.車の内装塗装に必要な道具と塗料の選択
4.車の内装塗装の手順

 4-1:内装の取り外し可能な部品は外す
 4-2:塗装しない部分を念入りに養生する
 4-3:下地処理
 4-4:内装パーツの塗装
5.こんな人にDIYがおすすめ
6.まとめ

車の内装塗装のメリット

車の内装塗装には、古い車でも車内を綺麗な状態に保つことができるなど多くのメリットがありますが、代表的なメリットを3つ紹介します。

傷ついた内装を補修できる

車を使用していると外装だけでなく、物が当たったり、擦れたりすると徐々に内装も傷ついてきます。傷が目立ってくると、見た目が悪くなったり、使い古した感じが出てきてしまいますが、内装を塗装し直せば、傷も一緒に補修できるうえ、内装もリフレッシュできます。

上手に塗装できれば、車内がキレイになるだけでなく、気分も新たに愛車に乗車できるでしょう。

自分好みの内装にカスタムできる

内装を初期の状態に戻るだけでなく、自分好みにカスタムすることも可能です。これは、内装塗装の最大のメリットと言っていいでしょう。

車種によって違いはあるものの、個性的な内装というのはあまり見かけません。しかし、自分で好きな色を選んで内装を塗装すれば、個性的で自分だけの空間を作ることも可能です。

DIYをすれば費用を抑えられる

塗装業者に依頼すると、どうしても費用が高額になりがちです。もしDIYが可能であれば、かかる費用は道具と塗料のみですので、安価にカスタマイズできます。

ただし、作業に手間がかかり、失敗のリスクもありますので、塗装初心者であれば、小規模のDIYから試すのがおすすめです。

車の内装塗装のデメリット

車の内装塗装には、魅力的なメリットがある一方で、外装塗装とは違ったデメリットも存在します。
ここでは、2つデメリットを紹介しますので、参考にしてみてください。

外装塗装よりも塗装が難しい箇所がある

車の内装は、外装に比べて湾曲している部分や凹凸が多いので、塗装箇所によっては、色ムラがでたり、作業が困難な場合があります。

例えば、ローラーで塗装しようとした場合、湾曲している部分には塗装が塗りにくいですし、スプレーで部分的に塗装しようとしても、車内は狭く、シートなどの障害物も多いため、作業性が外装塗装よりも格段に悪いです。

そのため、内装塗装の場合はパーツを取り外したり、外装塗装よりも入念な養生が必要になる、手間が掛かってしまいます。

素材によって塗装できない場合がある

車の内装は、プラスチックや布など、様々な素材が使用されており、素材によっては塗装が上手くいかないものもあります。

例えば、シートに使用されているソフトビニールや合皮などは素材が柔らかいため、塗装してもすぐに割れてしまいます。

布などの塗料を吸い込みやすい素材も、塗料が内部に浸透してしまい、色が出なかったり、ムラが出来やすいのであまりおすすめではありません。

内装塗装する場合は、塗装しようとしているものがどんな素材かよく確認して、失敗のリスクを十分に考慮する必要があります。

車の内装塗装に必要な道具と塗料の選択

車の内装塗装を仕上げるために、必要な道具を揃え、適切な塗料を選択する必要がありますので、詳しく解説していきます。

必要な道具の準備

まずは、塗装に必要な道具を揃えます。
以下に必要な道具のリストを記載しますので、参考にしてみてください。

<内装塗装道具>

  • スプレーガンまたはスプレー缶
  • ローラー
  • プライマー
  • シリコンオフ
  • 耐水ペーパー(400~600番)

通常の塗装であればスプレーガンや缶スプレーを用意し、ツヤなしのマットな仕上がりを目指すのであればローラーを用意しましょう。

<内装パーツの養生>

<内装パーツを取り外し道具>

  • トリムリムーバー
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • ソケットレンチとラチェットレンチ

シートを取り外す場合や、車種によっては内装に六角のボルトを使用してたり、特殊工具が必要な部分がありますので、ソケットレンチやラチェットレンチを準備しておくと、スムーズに作業できます。

また、インストルメントパネルやドアトリムを取り外す際には、傷を付けるリスクの少ないトリムリムーバーの使用をおすすめします。

内装塗装の塗料

内装塗装に使用できる塗料は、主に下記の3つです。

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • ラッカー塗料

初心者に扱いやすい塗料は、水性アクリル塗料ですが、耐久力は低めです。ラッカー塗料も速乾性はありますが、やはり耐久力が低いので、耐久力を重視するならウレタン塗料を選択するのが良いでしょう。

車の内装塗装の手順

必要な道具と塗料を準備しましたら、いよいよ内装塗装です。正しい内装塗装手順を理解することで、内装塗装の失敗リスクを大幅に減らせますので、しっかり確認しておきましょう。

内装の取り外し可能な部品は外す

内装塗装する部品が取り外し可能なら、なるべく取り外した方が広い場所で塗装できるため、作業がかなり楽になります。内装塗装の場合は、いかに作業スペースを確保するかが重要になります。

ドアパネルやインストルメントパネルの外し方は、車種によって異なります。取り外し方が分からない場合は、ディーラーに確認しても良いですし、インターネットで「車種名 〇〇 外し方」などと検索すると、取り外し方法を解説している場合もありますので調べてみましょう。

無理に取り外そうとすると、内部のツメが折れてしまうなど再度取り付けができない可能性もありますので、注意してください。

塗装しない部分を念入りに養生する

車の室内で塗装する場合、塗装を開始する前に、マスキングテープやマスカーテープでガラスやシートなど、塗装したくない部分を必ず養生しましょう。

外装塗装と違い、車内で塗料を噴霧するため、飛散した塗料が思わぬ箇所に付着するリスクが格段に上がります。

また、養生の間にすき間があると、飛散した塗料が入り込んでしまいシートなどに付着してしまう可能性もあり、面倒ではありますが手を抜かずに養生することをおすすめします。

下地処理

内装パーツへ塗料の密着性を高めるために、塗装面を耐水ペーパー(600〜1000番)で軽く磨きましょう。

磨いたあとの削りカスをキレイに取り除いて脱脂し、スプレーガンや缶スプレー、刷毛などでプライマーを塗布することで、塗料の密着力が向上します。
研磨をするなら塗料の密着は良くなりますので、プライマーは必要ありません。

プライマーは一度に厚塗りするのではなく、2~3回に分けて薄く均一に塗布していくことで、ムラなく仕上がります。プライマーの乾燥時間はメーカーの説明書で確認し、乾燥しましたら、いよいよ塗装の工程です。

内装パーツの塗装

下地処理まで終了したら、次は塗装です。

【スプレー缶、スプレーガンの場合】

スプレー缶やスプレーガンで塗装する場合、塗装物から15~20cm程度離れた場所から、一度に厚塗りせずに、薄く均一に塗装してください。

塗装は2~3回に分けて重ね塗りをすると、ムラなくキレイに仕上がります。塗料が乾燥した後は、クリアーを吹き付けますが、塗装方法は塗料と同じで2~3回に分けて重ね塗りします。

重ね塗りの間隔は概ね10~20分程度ですが、メーカーによって違いがありますので、説明書をよく確認しましょう。

クリアー塗装が完全乾燥したら、最後に鏡面仕上げ用のコンパウンドで表面を磨くと、よりキレイに仕上がりますので、余裕がありましたら試してみてください。

【ローラー塗装の場合】

ローラー塗装の場合も、2~3回程度重ね塗りをすることで、塗装ムラを無くし、色が均一に仕上がります。ローラー塗装は、ツヤがないマットな仕上がりを目的としているので、仕上げにクリアー塗装する必要はありません。

【塗装後の注意点】

車の内装は人が乗り降りする空間のため、体の一部や衣服が塗装後の部分に触れてしまい、色移りしてしまう可能性があります。

クリアー塗装していれば、色移りのリスクは少ないですが、クリアー塗装していない場合は、塗装後も塗料がむき出しの状態ですので色移りがしやすくなります。

特に、色移りする一番の原因は塗装の乾燥不足ですので、焦らずにしっかり乾燥させることが重要です。もし選択した塗料に色移りの心配があれば、塗装を実施する前に別の場所でテストスプレーを実施し、色移りのリスクがないか確認しましょう。

こんな人にDIYがおすすめ

ここまで、DIYの方法を解説してきましたが、これからする説明に該当する人には特にDIYがおすすめです。もし該当しなくても、DIYに挑戦すること自体は全く問題ありませんが、検討の材料として読んでみてください。

費用を抑えたい人

特に、DIYをおすすめしたい人はコストを抑えたい人です。先にも触れましたが、業者に依頼すると工賃が発生してしまいますので、塗装範囲に関わらず数万円から数十万円かかる可能性があります。

しかし、DIYであれば材料費と道具代だけで済むため、コストを大幅に抑えることが可能です。「あまり費用は掛けられないけど、内装塗装は実施したい」という方は、DIYを検討してみてください。

内装の取り外しが苦ではない人

内装塗装は、外装と比べて内装部品の取り外しが必要となり、ある程度知識と技術が必要です。内装パーツの取り外しに初めて挑戦する方は、上手く取り外せない可能性が高いので、時間がかかってしまいます。

慣れている方でも、取り外しが難しい車種もありますので、部品を取り外す作業が苦にならない方は、DIYに向いていると言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
車の内装塗装は、傷ついた部分を補修したり、自分好みに内装をカスタマイズするための有効な方法です。内装塗装が上手くいけば、自分の愛車により愛着を持てるでしょう。

しかし、車の内装には、色々な素材が使用されているため、塗装できる箇所を見極める必要がありますし、外装に比べて湾曲している箇所も多いので、塗装が難しい部分もあります。

メリット、デメリットを踏まえて内装塗装を実施するか検討してみてください。


車の夜間ライトを点灯しても暗い状態ではないでしょうか?車のヘッドライトが汚れたり黄ばんでいると、ライトが十分に機能しないため視界が悪くなり運転が危ないです。

ヘッドライトをキレイにする方法として、「ヘッドライトスチーマー」か「ウレタンクリアー塗装」がありますが、どちらにすれば良いか正直判断が難しいところです。

この記事では、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説していきます。

また、塗装方法で失敗しない方法も交えて解説しますので、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装のどちらを選ぶべきか、ご参考にしてください。

目次

1.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?
 1-1:ヘッドライトスチーマーについて
 1-2:ウレタンクリア塗装について
2.ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?
3.ウレタンクリア塗装のメリット・デメリットは?

4.【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらが良い?
 ①耐用年数の比較
 ②価格の比較
 ③施工難易度の比較
5.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアの塗装方法をご紹介
 5-1:【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合
 5-2:【施工方法】ウレタンクリア塗装の場合
6.まとめ

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いについて解説します。ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いを知ることで、どちらが良いか分かるのでご参考にしてください。

項目ヘッドライトスチーマーウレタンクリアー塗装
特徴簡単に綺麗にすることができる汚れ・黄ばみを予防することができる
施工方法専用の溶剤で汚れを溶かし硬化させる汚れを研磨し、ウレタンクリアで再塗装する
施工難易度★(低難易度)★★(中難易度)
耐用年数1年〜1年半程度5年〜7年程度
費用6,000円〜7,000円2,000円〜3,000円

ヘッドライトスチーマーについて

ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトに専用の溶剤を蒸気化したものを当てて汚れや黄ばみを溶かして再硬化させる手法となります。専用のスチーマーから出る蒸気をヘッドライトに当てるだけで綺麗に仕上げることができるため、とても簡単です。

セルフクリーニングのキットと手順書も付属しており、ご自宅で誰でも手軽にできるヘッドライトのクリーニング方法です。

ウレタンクリアー塗装について

ヘッドライトにスプレーでウレタンクリア塗料を塗装して新しく被膜を作るの方法です。

<関連する記事>

ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすクリーニング方法に対して、ウレタンクリアーは汚れや黄ばみがヘッドライトにつかないように予防することができる方法になります。

ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットを解説します。
ヘッドライトスチーマーを利用する際に参考にしてください。

ヘッドライトスチーマーのメリット

  • 手軽に簡単に作業が行える
  • 汚れごと溶かして綺麗にできる

ヘッドライトの頑固な汚れや黄ばみは、表面の研磨作業を行う必要がありますが、ヘッドライトスチーマーでは、専用の溶剤で表面の汚れを溶かすことができるため、新品のヘッドライトのような輝きにすることができます。

ヘッドライトスチーマーには、ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生し、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化し吹き付けるだけで完了するため、難しい作業が苦手な方でも簡単に施工することができます。

ヘッドライトスチーマーのデメリット

  • 専用の溶剤で溶かすため、扱いに注意が必要
  • 専用スチーマーが必要で、初期費用が高くなる

専用のスチーマーで溶剤を蒸気化する必要があり、溶剤に弱い体質の方には、体調が悪くなる可能性があるので、専用マスクなどをつけて作業が必要です。

価格は、ウレタンクリアー塗装と比較して専用スチーマーを購入する必要があるため、値段は5,000円ほど高くなってしまいます。

ウレタンクリアー塗装のメリット・デメリットは?

ここでは、ウレタンクリアーのメリット・デメリットを解説します。
ウレタンクリアーを利用する前に参考にしてください。

ウレタンクリアー塗装のメリット

  • 耐用年数が長く、紫外線による劣化が少ない
  • ウレタン塗料の保護層を形成するため、傷や飛び石にも強い

ウレタンクリアーは、ヘッドライトの表面を綺麗に磨いた後に、ウレタンクリアコートを均一に塗布し、表面に塗装膜の保護層を形成することで、長期に渡ってヘッドリアとを保護することができます。

また、価格もヘッドライトスチーマーと比較してウレタンクリアーは5,000円ほど安い値段で購入できます。

ウレタンクリアー塗装のデメリット

  • 作業に時間と手間がかかる
  • 修正や再施工が難しい

ウレタンクリアー塗装だけでは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすことができないため、ウレタン塗装前には、ヘッドライトの表面を研磨する工程が必要になります。

また、後ほど解説する塗装手順の理解やヘッドライト以外の場所に塗料が付かないよう養生が必要であったりと作業に手間がかかってしまいます。

【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらがよい?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装を項目ごとに比較したので、どちらがあなたの車のヘッドライトに良いか分かりやすく解説していきます。

①耐用年数の比較

まずは、耐用年数です。
施工方法の違いから、汚れや黄ばみへの予防効果もことなってきます。

ヘッドライトスチーマー1年〜1年半程度
ウレタンクリアー塗装5年〜7年程度

ヘッドライトスチーマーの耐用年数は、汚れや黄ばみを除去するクリーニング方法のため、走行距離や運転頻度によりますが、1年から1年半程度で効果が薄れてしまいます。逆に、ウレタンクリアー塗装は、強固な保護層を形成できるため、長期に渡ってヘッドライト表面を保護することができます。

②価格の比較

ヘッドライトスチーマー6,000円 ~ 7,000円
ウレタンクリアー塗装2,000円 ~ 3,000円

価格は、ウレタンクリアー塗装の方が、専用のスチーマを購入しない分、安価です。ただし、汚れや黄ばみを落とすために、ヘッドライト表面の研磨作業を行う必要があるため、手間がかかってしまいます。

③施工難易度の比較

ヘッドライトスチーマーは、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化してヘッドライト表面に吹き当てるのに対してして、ウレタンクリアー塗装は表面の研磨作業を行いスプレーで塗料を吹き付ける必要があります。

施工前の養生や下処理はどちらも必要ではありますが、その後の施工工程で仕上がりに大きく影響を受けるのは、ウレタン塗装です。

よくある失敗例として、以下の記事もご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださ。

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアーの塗装方法をご紹介

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の具体的な施工方法についてご紹介します。具体的な手順を参照し、おおまかな難易度の理解に役立ててください。

【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合

ヘッドライトスチーマーの施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパーでヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ヘッドライトスチーマーの溶剤を蒸気化してまんべんなくあてる

耐水ペーパーは番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

例)1000~1500番台→2000番→3000~5000番 の順番

ヘッドライトスチーマーの溶剤は2~3cm離して、徐々にまんべんなくあてるとクリアな艶が出やすいです。

【施工方法】ウレタンクリアーの場合

ウレタンクリアー塗装の施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパー#2000でヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ウレタンクリアーをスプレーで3回塗りする

スプレーで吹き付けるため、ヘッドライト周辺をビニールがついているマスカーで広めに養生をしましょう。

耐水ペーパーはヘッドライトスチーマーと同じく、番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

スプレーは吹き付ける前に良く振って攪拌します。スプレーの吹き付けのコツは、1回で厚塗りするのではなく、薄く吹き付けて3回に分けて厚みをつけましょう。

<ウレタン塗装に関する関連記事>

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説してきました。

最後に、ヘッドライトスチーマーかウレタンクリアーの違いを改めてまとめています。

ヘッドライトスチーマーヘッドライトのひどい汚れや黄ばみをキレイにできる方法
ウレタンクリアー塗装ヘッドライトに汚れや黄ばみがつかないように予防までできる方法

作業の手軽さを求める場合には、ヘッドライトスチーマーがおすすめです。ただし、保護層を形成することができないため、紫外線による黄ばみや汚れの付着が、再度発生してしまいます。

作業に手間や時間がかかってしまいますが、ウレタンクリア塗装であればヘッドライト表面に強固な保護層を形成できるため、5年から7年の耐久性があります。自動車の使用頻度やヘッドライトの汚れ状況を確認して適切な方法を選択してみてください。


塗装は繊細な作業で、気づけば塗料が垂れてしまっていたなんてことが多いのではないでしょうか?
原因は複数考えられますが、塗料の粘度や塗りすぎ、乾燥不足や作業環境の温度変化などです。

万が一、塗装垂れてしまった場合でも、適切な塗装方法を知っていれば美しい仕上がりに戻すこともできます。

この記事では、車などの塗装に垂れが出た時のリカバリーや垂れの原因について解説していきます。塗装を補修する時の気をつけるべき点などについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.塗装が垂れてしまう原因は?
 1-1:塗料を大量に塗布してしまう
 1-2:作業環境の急激な温度変化
2.【補修方法】塗装垂れの補修方法と注意点について
 2-1:基本的には、塗料を落として再塗装する
 2-2:部分補修|カッターの刃で垂れた塗装を削る
 2-3:部分補修|サンドペーパーで垂れた塗装を削る
 2-4:大きな補修|パテを使用して凹凸を埋め再塗装する
3.垂れを防ぐ方法|スプレー塗装時の注意点
 Point1:近づすぎない距離から噴霧する
 Point2:一度に塗りすぎない
 Point3:噴射始めと終わりに注意する
4.塗装垂れは一気に直そうとしないこと
5.まとめ

塗装が垂れてしまう原因は?

塗装を行う場合に、注意して作業していても塗装垂れが発生してしまうことがあります。
原因として考えられることは次の3点です。

塗料を大量に塗布してしまう

美しく仕上げたい気持ちから、垂れるギリギリまで塗料を塗ってしまったことで、塗料が垂れてしまったというケースがあります。

特に、スプレー塗装では、塗料が垂れるぐらいが一番艶が出るので、ついつい多く塗ってしまいがちですが、艶が出ても塗料が垂れてしまうと台無しです。

垂れを防ぐためにも、薄く重ね塗りで塗装膜に厚みを出し艶を出すようにしましょう。時間がかかってしまいますが、美しい仕上がりを実現するためにとても大切です。

作業環境の急激な温度変化

塗装環境の温度変化は、塗料の乾燥速度に大きな影響を与えます。温度が上昇すると乾燥速度が速くなり、逆に温度が低下すると乾燥速度が遅くなります。塗装中の乾燥速度が不均一になると、塗料が垂れてしまう可能性が高くなります。

塗装垂れを防ぐためには、室温を一定に保ち、室温20℃~25℃がベスト
風通しの良い場所で作業することが重要です。乾燥時間は、塗料の種類や環境によって異なるため、説明書を確認してください。

関連記事

【補修方法】塗装垂れの補修方法と注意点について

塗装が垂れてしまった場合の補修方法は、再塗装です。
しかし、塗装面の大きさに比べて垂れた部分が少ない場合や時間がない場合などには、部分的に補修することも可能です。その方法と注意点について解説します。

基本には、塗料を落として再塗装する

塗料の垂れが大きい場合や、複数の箇所にある場合には塗料を落とし再塗装するのがおすすめです。再塗装であれば部分的な塗り直しにより色の違いが生じにくく、綺麗な仕上がりにすることができます。

一方で、時間と費用がかかるというデメリットもあるため、再塗装を行う必要がある補修範囲なのか検討が必要です。

部分補修|カッターの刃で垂れた塗装を削る

小さな垂れや曲面など、繊細な部分の補修にはカッターの刃で部分的に削りとる補修が適しています。
または、木っ端などに水ペーパーを巻き付けて垂れた部分だけを削り取る方法などもあります。

比較的小さな垂れや、表面に薄く伸びた垂れは、塗料が乾燥する前に重力によって垂れてしまうことで発生します。まず、カッターの刃で補修が必要な箇所を削りとります。

カッターの刃を使用する際には、新しい刃を使用すること、そして垂れた部分を水平に保ち、周囲の塗膜を傷つけないように注意深く作業します。曲面の垂れなど、角度を変えながら削ってみましょう。

広範囲にわたり垂れている場合、深く沈み込んでしまった垂れの場合は、カッター刃での補修は適していませんので避けた方法よいでしょう。
木っ端などを使う方法も同様、湾曲している部分があれば木っ端自体を湾曲に削り曲面に合わせて削り取ること綺麗にタレが研磨できます。

部分補修|サンドペーパーで垂れた塗装を削る

サンドペーパーでの補修を検討すべき垂れは、塗料が乾燥、硬化してしまっているものの、表面に均等ぎみに拡大したような垂れです。

この類の垂れは、サンドペーパーを使うことにより、垂れた部分を滑らかにできます。まず粗目のサンドペーパー(800番程度)を使用して垂れた部分を削り取り、その後、より細かいサンドペーパー(1500番や2000番)で表面を滑らかに整えます。

最後には仕上げとして、コンパウンドなどの研磨剤を使って仕上げることで、元の塗装面と違和感ない程度に完成することができます。

大きな補修|パテを使用して凹凸を埋め再塗装する

大きな垂れの場合で、垂れを削り取った後に薄くなった部分にパテを使用して表面を平らに整える必要がある場合があります。

パテを使用しなければ、表面が不規則に波打ってしまったいるため、パテを使うことにより、均一な塗装に整えることができません。

薄い箇所を保護したり、広範囲の凸凹を埋めるのに役立ちのでぜひ活用してみてください。但しパテを使用した場合には、再塗装は必須となります。

垂れを防ぐ方法|スプレー塗装時の注意点

塗装の垂れは、スプレー塗装の段階でも予防することができます。
以下では、塗装時における重要なポイントについて解説していきます。

Point1:近すぎない距離から噴霧する

スプレーガンと塗装面の距離が近すぎると、塗料が厚く付きすぎてしまいます。適切な距離は、約10cm〜20cmです。遠すぎると塗料が飛散しすぎてしまい、近すぎると厚塗りになってしまうため、適切な距離を保つことが求められます。
エアブラシの場合は約1㎝~3㎝です。

そのためには、まず少し離れた距離からスプレーを始め、徐々に塗装面に近づけていくこと方法がやりやすいです。スプレーガンは体全体を使って動かし、慣れてきたら感覚で距離を調整するようにします。
その他、ダンボールやや広告紙の裏面で試してから本番塗装して行くといでしょう。

Point2:一度に塗すぎない

一度に厚塗りしすぎると塗料が垂れて乾燥不足に繋がるため、1回で塗る量を薄くし、塗り重ねる回数を増やすことで綺麗に仕上げることが重要です。
その時に重要なのは、スプレーガンの調整つまみの位置を把握しておくこと
塗料調整つまみ・パターン調整つまみ・エア圧つまみを一番搾った状態から何回転開いて吹いたのかを覚えておきましょう。
次回吹き重ねる時の参考になります。

各回の塗布後は十分に乾燥させる必要があり、乾燥機などを利用すると乾燥時間を短縮できます。重ね塗りのコツとして、全体を軽く塗った後に少しずつ塗り重ねていき、塗料が乾ききる前に次の塗り重ねを始めるとムラになりやすいです。

特に光沢塗料の場合は、重ね塗りに注意を払い、種類や粘度によって重ね塗りの回数を調整し塗ることがおすすめです。

Point3:噴射始めと終わりに注意する

スプレーガンを使った塗装では、ボタンの押し始めと終わりには噴射口を塗装面に向けないことが重要です。塗料の小さな塊が残っている可能性があり、ムラや垂れの原因となるためです。

操作方法は、塗装面の横に狙いを定めてボタンを押し、ボタンを押してからスプレーガンを動かして塗装面全体に塗料を吹き付けます。

塗装面の端まで塗料が届いたら、ボタンを離しながらスプレーガンを動かして余分な塗料を飛ばし、完全に塗装面から離してボタンを離します。
スプレーガンの吹き方についてはYouTubeで紹介していますので参考になさってください。
https://youtu.be/Sns_Zbu8gbo?si=NgOP6RstKj4mb3u2

塗装垂れは一気に直そうとしないこと

塗装の垂れを発見した場合、焦って一気に直そうとすると、かえって悪化させてしまう可能性があります。吹いている際にタレを見つけた場合は拭き取ったり、洗浄し塗膜をふき取るのではなく一度乾燥させてしまいましょう。
乾燥させた後に先に述べた方法でタレを削っていきましょう。

これまで記載したように、垂れの種類や程度、垂れの発生している範囲などにより適切な補修方法は異なります。

落ち着いて、垂れの原因を特定するとともに、どの補修方法が最も適切か検討しましょう。そして、補修に取り掛かった場合には、基本的な手順に沿って段階を追って行うことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事は、車などの塗装に垂れが出た時のリカバリーや垂れの原因について解説してきました。

塗装の垂れの原因としては、塗料の粘度が低いこと、塗りすぎ、乾燥不足、気温の変化が挙げられます。垂れの種類や状況により、適した補修方法も異なるため、この記事を参考に適した補修方法を選択してみてください。

ポイントは、焦らずに丁寧に作業し、1回に塗る量を少なめに、乾燥時間を十分に取り、作業前に十分に練習しておくことです。


スプレーガン塗装では、塗装中に塗料の色替えや塗装終了時のスプレーガンのメンテナンスなどで、ノズル内部や塗料カップに残った塗料を洗浄する必要があります。
洗浄を怠ると塗料が詰まったり、安定した塗布量が得られなかったり、
とても重要なポイントとなりますので、しっかりとマスターをして常に綺麗な状態で使用することをお勧めします。

しかし、「スプレーガンの洗浄を行いたいけど、洗浄方法がわからない」
「洗浄手順や洗浄に必要なものは?」
「安定した塗装が行えるように、使用後のメンテナンス方法は?」など

スプレーガンの正しい洗浄方法は意外と分かりづらいものが多く存在します。この記事では、こういった疑問や不安にすべて応えし、スプレーガンの洗浄手順や性能を保つポイント、洗浄用シンナーの選び方などについて解説していきます。

目次

1.【How to】スプレーガンの洗浄方法を紹介!
 1-1:スプレーガンの洗浄に必要なものは?
 1-2:重力式スプレーガンの場合|洗浄方法と手順
 1-3:吸上式スプレーガンの場合|洗浄方法と手順
2.スプレーガンに固着した塗料を分解して洗浄する方法
 2-1:スプレーガンの分解洗浄で用意するもの
 2-2:剥離剤を使用したスプレーガンの分解洗浄は必要?
3.スプレーガンの洗浄用シンナーの選び方
 3-1:ラッカーシンナーの価格による比較
 3-2:洗浄用シンナーに新液と再生品の比較
 3-3:洗浄用シンナーだけでスプレーガンは洗浄できるのか?
4.スプレーガン洗浄機を使用した洗浄とは?
5.まとめ

【How to】スプレーガンの洗浄方法を紹介!

ここでは、スプレーガンの洗浄方法と必要な道具、手順について解説します。

スプレーガンの洗浄に必要なものは?

スプレーガンを使用後は、すぐに洗浄することが大切です。また、塗料を入れ替える際にも洗浄が必要です。

洗浄に必要なものは次の通りです。


スプレーガンの塗装作業が完了したら、必ず洗浄するようにしてください。洗浄しないと塗装が内部で固まりニードル弁が抜けなくなったり、空気キャップに塗料が詰まることによるパターン不良やエアー不良による、使用不能になる事があります。

重力式スプレーガンの場合|洗浄方法と手順

手順1:洗浄用シンナーで塗料カップ内部を洗浄する
塗料カップ内部に付着した塗料をブラシなどを使って洗います。その際に、まずは汚れたシンナー
で軽くうがいさせる。捨て吹きしていきましょう。
その際カップについた塗料は綺麗に専用ブラシで擦っておきましょう。

手順2:洗浄用シンナーで捨て吹きを行う
塗料カップ内部の洗浄が終われば、再度新しい洗浄用シンナーを入れて、捨て吹き(2~3回)を行います。
ノズル内部に残った塗料も、綺麗に洗浄することが可能です。

手順3:空気キャップ全体をウェスで覆い、捨て吹きを行う
空気キャップについた塗料もブラシで取り除き、併せて空気キャップを外した内部塗料ノズルなどブラシで綺麗にブラッシングしていきましょう。

手順4:ノズル、空気キャップ、塗料調整ねじ、ニードル弁/バネを取り外す
スプレーガンの各種パーツを取り外し、洗浄用のシンナーにつけてブラッシングを行い細部まで洗浄します。この際、ニードル弁などは傷つきやすいので先が曲がったり変形しないように十分に注意していきましょう。

手順5:元通りに組み立てる
外したパーツを元通りに組み上げれば洗浄は完了です。
スプレーガン購入時に付属しているパーツ表を参考に分解組み立てを行ってください。
組み上げの際に、可動部などは少量のメンテナンスオイルなどを塗布することで動きがスムーズに保ち
かつ次に吹く塗料が弾くくとが無くなります。

吸上式スプレーガンの場合|洗浄方法と手順

吸上式スプレーガンは、重力式と異なり塗料カップを付け替えることが可能です。
そのため、塗料カップを洗浄する必要はなく、スプレーガン本体を洗浄用シンナーで捨て拭きを行うだけで、スプレーガンの洗浄が完了します。

塗料カップの洗浄が不要であるため、塗料の色替え時などもとても素早く行うことが可能でありとても便利に作業を行うことが可能です。

スプレーガンに固着した塗料を分解して洗浄する方法

ここでは、塗料がスプレーガンに固着してしまった場合に、細部まで分解し塗料の剥離剤を使用した洗浄方法をご紹介します。

スプレーガンの分解洗浄で用意するもの

スプレーガンに、完全固着してしまった塗料を取り除くには、「剥離剤」を使用します。「剥離剤」とは、金属、ガラス、プラスチックなどの表面から塗装や接着剤などを取り除く薬剤のことで、塗装不良品に再塗装を施す際の下準備などにも使用されます。

「剥離剤」を使用する際、「ゴム手袋」は必須となります。強力な溶剤であり、皮膚に直接触れてしまうと刺激痛があり皮膚が弱い人では火傷に似た症状が現れることがありますので、取り扱いには十分に注意してください。
また剥離剤を使用する場合は、ASSYパーツにはパッキンなどが使用されていることがあり、剥離剤によって切れたりすることもあるため事前にパーツ表を調べておく必要があります。

剥離剤を使用したスプレーガンの分解洗浄は必要?

スプレーガンには多くのEリングやネジが取り付けられており、分解作業が非常に手間がかかります。

「分解して作業するのはうんざりだ!」
「塗装後に薄めの洗浄用シンナーを吹いて終わり」という洗浄方法が一般的です。

洗浄用シンナーを瓶に100ml程度注ぎ捨て吹きするだけでも塗料は十分に除去されているため、通常の使用では、剥離剤を使用してまでの洗浄は不要であると言えます。

ただし、ノズル内部や塗料カップなどに完全に固着してしまった塗料は、洗浄用シンナーだけで落とし切ることが難しく、細部まで分解して洗浄を行う必要があります。

スプレーガンの洗浄用シンナーの選び方

ここでは洗浄用ラッカーシンナーの価格による比較、新液と再生品、メリットなどを解説します。
説明に入る前にこれだけは知っておいてほしい内容になります。
※ラッカ塗料を使用した場合は、ラッカ薄め液もしくは洗浄液アセトンにて洗浄
※ウレタン塗料を使用した場合の洗浄はウレタン専用薄め液もしくは洗浄液アセトンを使用
※水性塗料を使用した場合の洗浄は水を使用
といったように使用する塗料の種類によって洗浄液を変える必要があります。
塗料別による洗浄・希釈溶剤の説明ページもございますので、理解したうえで下記の内容をご確認ください。

ラッカーシンナーの価格による比較

特徴通常ラッカーシンナー洗浄用シンナー
成分新液再生品
溶解力
品質の安定性✖️
乾燥のスピード
臭い⚪︎✖️
値段✖️

スプレーガンの洗浄用にラッカーシンナーを選ぶ際には、作業現場のニーズや予算、作業効率などを考えて適切な選択をすることが重要です。値段の高い高級なシンナーは品質の安定がありますが、コストがかかります。一方値段の安いシンナーは予算を節約できますが、品質や臭いの問題に注意が必要です。
洗浄する溶剤は安価(再生品)でも良いと思いますが、使用量をケチらずにしっかりと洗浄することをお勧めします。
スプレーガンは洗浄が命といえるでしょう。

洗浄用シンナーに新液と再生品の比較

再生品(リサイクルシンナー)とは、使用済みのシンナーを再生処理し再利用できる状態にしたものを指します。再生処理する際に、様々な溶剤が混在してしまっているため、不純物が多く溶解力が不安定であり不具合の可能性があります。

洗浄作業には強力な溶解力が必要です。新液は高い溶解力を持ち、臭いが少ないのが特徴です。これに対して、再生品は低コストで速乾性があるが、臭いが強いことがあります。

洗浄用シンナーだけでスプレーガンは洗浄できるのか?

洗浄用のシンナーは価格が安くスプレーガンの洗浄にも広く利用されています。色替えの際の簡易洗浄から定期的な分解洗浄まで、洗浄用シンナーだけで済ませることも可能です。

ただし、洗浄用シンナーに加えて、定期的に本洗浄として溶解力が安定している新品の溶剤を併用することでブツ不良を減らせた事例もあります。

そのため、ブツ不良など塗装トラブルが発生しているが発生している場合は、新品の溶剤による洗浄方法を検討することもおすすめです。

スプレーガン洗浄機を使用しての洗浄とは?

以下では、スプレーガン洗浄を自動で行うことができる、「スプレーガン洗浄機」についてご紹介します。設備を導入する費用はかかりますが、手間を大幅に省くことが可能です。

スプレーガン洗浄機のメリット

スプレーガン洗浄機を使用すると、洗浄液に浸す時間や、細部を洗浄する手間を省くことが可能であり、洗浄時間を短縮することができます。また、スプレーガン内部のパッキン類が洗浄液に触れる時間が減ることで、パッキンの寿命も延びます。

スプレーガン洗浄機には、エアーブロー機能が搭載されものもあり、洗浄後にガン内部の洗浄用シンナーを効率的に除去することも可能です。

ただし、洗浄用シンナーを循環させて使用するため、洗浄用シンナーがすぐに汚れると交換しないといけないため、その手間がある点はデメリットとなります。

個人的には洗浄する手間を省くより、スプレーガンの構造や洗浄方法を理解するうえでも、ご自分で愛情をもって洗浄することを推奨します。
美容院でハサミが「命」と聞きます。塗装はスプレーガンが「命」もっと言えば洗浄が命と言っても過言ではありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、スプレーガンの洗浄方法等を解説してきました。スプレーガンを使用後は、すぐに洗浄することが大切であり、定期的なメンテナスがスプレーガン自体の寿命を大幅に伸ばすことができます。

また、スプレーガンの洗浄方法のYouTubeにて説明しています。
参考になれば幸いです。
スプレーガンの洗浄方法 https://youtu.be/5lWoZiiQ1mk?si=gieYh4qhJzopzNht
私の使用しているスプレーガンは10年以上使用している愛着のあるスプレーガンです。

洗浄用シンナーの選び方や、具体的な手順を合わせて解説していますので
ぜひ参考にしてみてください。