車の塗装は、車体を保護する重要や役割があり、塗装が剥がれてしまうと車体に直接ダメージを与えてしまう可能性があるため、早めの対処が必要です。
しかし、今まで塗装の修理を実施した事のない方は、
「塗装修理の料金が分からない」
「どの業者を選べば良いのか分からない」
上記のような悩みを持っていらっしゃると思います。
この記事では、車の塗装修理の相場を紹介します。業者選びのポイントや、DIYの方法、塗装のメンテナンス方法も解説しますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。
目次
1.なぜ車の塗装は剥がれるのか?
2.車の塗装剥がれの修理料金の相場
2-1:部分塗装の料金相場
2-2:全塗装の料金相場
3.塗装剥がれはDIY可能か
4.塗装する業者選びのポイント
5.車の塗装が剥がれない様にする日々のメンテナンス方法
6.まとめ
なぜ車の塗装は剥がれるのか?
車の塗装が剥がれる原因は様々です。ここでは、塗装が劣化し剥がれてしまう原因と、塗装の剥がれを放置するとどうなってしまうのかを解説します。
塗装が剥がれる主な原因
塗装の剥がれの原因を以下にまとめます。
【自然環境の影響】
自然環境による塗装の劣化の原因は主に4つです。
①紫外線 | 車は常に紫外線にさらされており、紫外線は塗装表面を劣化させ、 色あせやクリアーの剥がれを引き起こします。 |
②酸性雨 | 酸性の雨が塗装に付着してしまうと、塗装を侵食します。 |
③塩害 | 海沿いで使用する車は、空気中の塩分が塗装に付着し、 錆や腐食を誘発します。 |
④温度変化 | 季節によって高温になったり、低温になったりして、 塗装に負担がかかることで、ヒビ割れが発生する可能性があります。 |
【物理的な影響】
物理的な原因で、塗装を劣化させる要因は主に3つです。
飛び石 | 飛び石により塗装が傷つくと、傷ついた部分から劣化していき、 塗装の剥がれを引き起こします。 |
擦れや衝突 | 他の物に接触して塗装にダメージを与えてしまうと、 塗装の劣化が進行してしまいます。 |
鳥の分や樹液 | 鳥のフンや樹液は酸性の物質なので、付着したまま放置すると、塗装を侵食します。 |
塗装の剥がれを放置するとどうなるか
車の塗装は、冒頭でもご紹介したようにボディを保護する役割も持ちます。そのため、塗装が剥がれた状態で放置してしまうと、様々な悪影響を与えます。以下に、一例をご紹介していきます。
【ボディの錆や腐食】
塗装が剥がれてしまうと、ボディの金属部分が露出してしまうので、錆や腐食が発生してしまいます。特に、海沿いの地域は空気中に塩分が含まれているため、錆や腐食の進行が早いです。
また、塗装が剥がれた状態は、車の印象を悪くしますので、早期に修理した方がいいでしょう。
【修理費用の増加】
ボディの錆や腐食が進行することで、補修範囲が大きくなってしまい、修理費用が高額になってしまう可能性があります。塗装が剥がれてきましたら、費用を抑えるためにも、早期の修理がおすすめです。
車の塗装剥がれの修理料金の相場
塗装剥がれの料金の相場を解説します。塗装の範囲によって、費用が変わりますので、参考としてご覧ください。
選択する業者によっても、費用は変わってきますので、必ず見積もりをとってから、依頼する様にしましょう。
部分塗装の料金相場
部分的な塗装の場合の料金相場は、以下の通りです。
- 四方5cm以内の塗装の剥がれ:約1〜3万
- 四方20cm以内の塗装の剥がれ:約3〜6万
塗装する箇所や範囲によって料金は変動します。
また、カラーによっても変わりますので、正確な料金は見積りをとるようにしましょう。傾向としては、板金専門業者の方が安価で、ディーラーは高額になりやすいです。
全塗装の料金相場
全塗装の料金の相場は、以下の通りです。
- 全塗装:約20〜60万円
ただし、車種や大きさによって金額は変動します。
また、カラーによっても金額は変わりますし、ボディに凹みなどがあれば、料金が上乗せされます。車種や車体の状態によっては、60万以上になる場合もありますので、しっかり見積りをとりましょう。
塗装の剥がれはDIY可能か
車の塗装を業者に依頼した場合は費用が高額になってしまうため、再塗装のDIYを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?ここでは、車の塗装がDIYが可能かどうか解説していきます。
車の塗装の剥がれをDIYで修理することは可能
塗装が剥がれた場合、自分でDIYすることは可能です。補修の範囲が小規模であれば、ホームセンター等で販売されている簡易的な道具と塗料でも対応できます。
自分で作業すれば、工賃は発生しないため、費用を安価にできるメリットもあります。ただし、作業の手間と失敗するリスクがあるため、確実な仕上がりを目指したい方は、プロに依頼した方が無難です。
タッチアップペイントによる補修
より簡単な補修方法として、タッチアップペイントが普及しています。これは、塗装についた小さな傷や剥がれを補修するための手軽な方法です。
タッチアップペイントも安価で、カラーの種類も多く2,000円以内で購入可能です。
補修したい部分の汚れをふき取り、タッチアップペイントを塗るだけで作業終了ですので、飛び紙などの軽度な傷であれば、この補修方法でも問題はありません。
塗装による補修
タッチアップペイントでは対応できない範囲であれば、スプレーガンなどを使用した本格的な塗装で補修が必要となります。
スプレーガンを使用すれば、広範囲に渡って塗装できるため、ボンネット、バンパー全体、ドアパネルなどの広い塗装剥がれを効率的に作業できます。塗料の種類や道具のグレードにもよりますが、約20,000円前後で一式購入可能です。
ただし、技術も必要となってくるので、最初は小さい範囲で塗装するか、目立たない箇所で練習してから補修した方がいいでしょう。
本サイト「おもしろ塗装工房」では、様々な塗装のノウハウをご紹介しており
塗料調色なども承っております。
ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか?
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塗装する業者選びのポイント
業者に依頼を検討している場合、どの業者を選択すれば良いのか分からず、困っている方もいらっしゃると思います。ここでは、良い業者の選び方のポイントを3つ紹介します。
Point1:口コミや評判を確認
良い業者を探す時に必ず確認してほしいのが、口コミと評判です。インターネットで検索すれば、過去に利用した方の口コミがあるはずですので、読んでおきましょう。
口コミは、利用した方の主観で書いてあるので、全てを真に受けるのはリスクがありますが、参考になるはずです。調べるのも簡単なので、まずは口コミから調べてみてください。
Point2:施工事例の確認
業者のホームページには、今までの施工事例を掲載している場合があります。施工事例があれば、技術力も確認できますし、実績がある証拠なので、信頼できます。
ホームページを閲覧する際は、施工事例もチェックしましょう。
Point3:見積内容が明確かどうか確認
業者に見積りを依頼した時に、見積りの内容や説明が明確かどうかも重要です。塗装方法や塗装工程なども見積内容に含まれていると安心です。見積書の中身があいまいな内容の場合、作業をごまかされる可能性もありますので納得いくまで確認取ることが重要です。
見積書の内容をしっかり説明でき、こちらの質問にも答えてくれる業者を選ぶようにしましょう。内容に納得できなければ、断ることもできますので、不明な点はどんどん質問した方が賢明です。
車の塗装が剥がれない様にする日々のメンテナンス方法
車の塗装が剥がれてしまうと、手間やコストがかかってしまいます。ここでは、塗装が剥がれないようにするためのメンテナンス方法について解説します。
こまめに洗車する
汚れや黄砂、塩分が付着したまま、長期に渡って放置してしまうと、塗装を侵食してしまいます。洗車をすれば、塗装の劣化の原因となる成分を落とせますので、こまめに洗車することをおすすめします。
すぐに洗車できない場合は、水洗いだけでも行うことで大きな汚れは落とすことができ塗装が長持ちするようになりますので、ぜひ実施してみてください。
ワックスがけやボディーコーティングする
ワックスやボディコーティングを実施すれば、塗装の保護効果をさらに高められます。車のツヤも良くなり、見た目の向上も図れますので、一石二鳥です。
ただし、コーディング前には必ず洗車を行わないと汚れによって傷を増やしてしまうため注意が必要です。ワックスがけやボディコーティングも実施するとなると、それなりに手間がかかります。時間のある方には、おすすめの方法ですので、試してみてください。
ボディーコーティングを業者に依頼する
「時間はないが、ボディコーティングはしたい」という方は、プロに依頼するのも選択肢の一つです。仕上がりもキレイですし、高性能のコーティング剤もありますので、長期に渡ってコーティングを維持できます。
ボディコーティングを施工すれば、水洗いだけでも簡単に汚れを落とすことができ、紫外線などの外的要因にも強くなります。
まとめ|
いかがでしたでしょうか?
この記事では、車の塗装修理の相場や、業者選びのポイントや、DIYの方法、塗装のメンテナンス方法などを解説してきました。
車の塗装の剥がれは、様々な要因で発生し、剥がれている場合には早期に対応が必要となります。放置すれば、錆や腐食が発生し、見た目が悪くなるばかりでなく、後々の修理も高額になってしまいます。
塗装の剥がれを修理する場合、料金の相場をよく理解し、しっかり見積りを取りましょう。また、自分でDIYすることも可能ですので、興味のある方は是非チャレンジしてみて下さい。