「 メンテナンス 」一覧

塗装にまつわるメンテナンス全般

車の夜間ライトを点灯しても暗い状態ではないでしょうか?車のヘッドライトが汚れたり黄ばんでいると、ライトが十分に機能しないため視界が悪くなり運転が危ないです。

ヘッドライトをキレイにする方法として、「ヘッドライトスチーマー」か「ウレタンクリアー塗装」がありますが、どちらにすれば良いか正直判断が難しいところです。

この記事では、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説していきます。

また、塗装方法で失敗しない方法も交えて解説しますので、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装のどちらを選ぶべきか、ご参考にしてください。

目次

1.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?
 1-1:ヘッドライトスチーマーについて
 1-2:ウレタンクリア塗装について
2.ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?
3.ウレタンクリア塗装のメリット・デメリットは?

4.【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらが良い?
 ①耐用年数の比較
 ②価格の比較
 ③施工難易度の比較
5.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアの塗装方法をご紹介
 5-1:【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合
 5-2:【施工方法】ウレタンクリア塗装の場合
6.まとめ

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いについて解説します。ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いを知ることで、どちらが良いか分かるのでご参考にしてください。

項目ヘッドライトスチーマーウレタンクリアー塗装
特徴簡単に綺麗にすることができる汚れ・黄ばみを予防することができる
施工方法専用の溶剤で汚れを溶かし硬化させる汚れを研磨し、ウレタンクリアで再塗装する
施工難易度★(低難易度)★★(中難易度)
耐用年数1年〜1年半程度5年〜7年程度
費用6,000円〜7,000円2,000円〜3,000円

ヘッドライトスチーマーについて

ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトに専用の溶剤を蒸気化したものを当てて汚れや黄ばみを溶かして再硬化させる手法となります。専用のスチーマーから出る蒸気をヘッドライトに当てるだけで綺麗に仕上げることができるため、とても簡単です。

セルフクリーニングのキットと手順書も付属しており、ご自宅で誰でも手軽にできるヘッドライトのクリーニング方法です。

ウレタンクリアー塗装について

ヘッドライトにスプレーでウレタンクリア塗料を塗装して新しく被膜を作るの方法です。

<関連する記事>

ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすクリーニング方法に対して、ウレタンクリアーは汚れや黄ばみがヘッドライトにつかないように予防することができる方法になります。

ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットを解説します。
ヘッドライトスチーマーを利用する際に参考にしてください。

ヘッドライトスチーマーのメリット

  • 手軽に簡単に作業が行える
  • 汚れごと溶かして綺麗にできる

ヘッドライトの頑固な汚れや黄ばみは、表面の研磨作業を行う必要がありますが、ヘッドライトスチーマーでは、専用の溶剤で表面の汚れを溶かすことができるため、新品のヘッドライトのような輝きにすることができます。

ヘッドライトスチーマーには、ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生し、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化し吹き付けるだけで完了するため、難しい作業が苦手な方でも簡単に施工することができます。

ヘッドライトスチーマーのデメリット

  • 専用の溶剤で溶かすため、扱いに注意が必要
  • 専用スチーマーが必要で、初期費用が高くなる

専用のスチーマーで溶剤を蒸気化する必要があり、溶剤に弱い体質の方には、体調が悪くなる可能性があるので、専用マスクなどをつけて作業が必要です。

価格は、ウレタンクリアー塗装と比較して専用スチーマーを購入する必要があるため、値段は5,000円ほど高くなってしまいます。

ウレタンクリアー塗装のメリット・デメリットは?

ここでは、ウレタンクリアーのメリット・デメリットを解説します。
ウレタンクリアーを利用する前に参考にしてください。

ウレタンクリアー塗装のメリット

  • 耐用年数が長く、紫外線による劣化が少ない
  • ウレタン塗料の保護層を形成するため、傷や飛び石にも強い

ウレタンクリアーは、ヘッドライトの表面を綺麗に磨いた後に、ウレタンクリアコートを均一に塗布し、表面に塗装膜の保護層を形成することで、長期に渡ってヘッドリアとを保護することができます。

また、価格もヘッドライトスチーマーと比較してウレタンクリアーは5,000円ほど安い値段で購入できます。

ウレタンクリアー塗装のデメリット

  • 作業に時間と手間がかかる
  • 修正や再施工が難しい

ウレタンクリアー塗装だけでは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすことができないため、ウレタン塗装前には、ヘッドライトの表面を研磨する工程が必要になります。

また、後ほど解説する塗装手順の理解やヘッドライト以外の場所に塗料が付かないよう養生が必要であったりと作業に手間がかかってしまいます。

【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらがよい?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装を項目ごとに比較したので、どちらがあなたの車のヘッドライトに良いか分かりやすく解説していきます。

①耐用年数の比較

まずは、耐用年数です。
施工方法の違いから、汚れや黄ばみへの予防効果もことなってきます。

ヘッドライトスチーマー1年〜1年半程度
ウレタンクリアー塗装5年〜7年程度

ヘッドライトスチーマーの耐用年数は、汚れや黄ばみを除去するクリーニング方法のため、走行距離や運転頻度によりますが、1年から1年半程度で効果が薄れてしまいます。逆に、ウレタンクリアー塗装は、強固な保護層を形成できるため、長期に渡ってヘッドライト表面を保護することができます。

②価格の比較

ヘッドライトスチーマー6,000円 ~ 7,000円
ウレタンクリアー塗装2,000円 ~ 3,000円

価格は、ウレタンクリアー塗装の方が、専用のスチーマを購入しない分、安価です。ただし、汚れや黄ばみを落とすために、ヘッドライト表面の研磨作業を行う必要があるため、手間がかかってしまいます。

③施工難易度の比較

ヘッドライトスチーマーは、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化してヘッドライト表面に吹き当てるのに対してして、ウレタンクリアー塗装は表面の研磨作業を行いスプレーで塗料を吹き付ける必要があります。

施工前の養生や下処理はどちらも必要ではありますが、その後の施工工程で仕上がりに大きく影響を受けるのは、ウレタン塗装です。

よくある失敗例として、以下の記事もご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださ。

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアーの塗装方法をご紹介

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の具体的な施工方法についてご紹介します。具体的な手順を参照し、おおまかな難易度の理解に役立ててください。

【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合

ヘッドライトスチーマーの施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパーでヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ヘッドライトスチーマーの溶剤を蒸気化してまんべんなくあてる

耐水ペーパーは番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

例)1000~1500番台→2000番→3000~5000番 の順番

ヘッドライトスチーマーの溶剤は2~3cm離して、徐々にまんべんなくあてるとクリアな艶が出やすいです。

【施工方法】ウレタンクリアーの場合

ウレタンクリアー塗装の施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパー#2000でヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ウレタンクリアーをスプレーで3回塗りする

スプレーで吹き付けるため、ヘッドライト周辺をビニールがついているマスカーで広めに養生をしましょう。

耐水ペーパーはヘッドライトスチーマーと同じく、番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

スプレーは吹き付ける前に良く振って攪拌します。スプレーの吹き付けのコツは、1回で厚塗りするのではなく、薄く吹き付けて3回に分けて厚みをつけましょう。

<ウレタン塗装に関する関連記事>

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説してきました。

最後に、ヘッドライトスチーマーかウレタンクリアーの違いを改めてまとめています。

ヘッドライトスチーマーヘッドライトのひどい汚れや黄ばみをキレイにできる方法
ウレタンクリアー塗装ヘッドライトに汚れや黄ばみがつかないように予防までできる方法

作業の手軽さを求める場合には、ヘッドライトスチーマーがおすすめです。ただし、保護層を形成することができないため、紫外線による黄ばみや汚れの付着が、再度発生してしまいます。

作業に手間や時間がかかってしまいますが、ウレタンクリア塗装であればヘッドライト表面に強固な保護層を形成できるため、5年から7年の耐久性があります。自動車の使用頻度やヘッドライトの汚れ状況を確認して適切な方法を選択してみてください。


塗装は繊細な作業で、気づけば塗料が垂れてしまっていたなんてことが多いのではないでしょうか?
原因は複数考えられますが、塗料の粘度や塗りすぎ、乾燥不足や作業環境の温度変化などです。

万が一、塗装垂れてしまった場合でも、適切な塗装方法を知っていれば美しい仕上がりに戻すこともできます。

この記事では、車などの塗装に垂れが出た時のリカバリーや垂れの原因について解説していきます。塗装を補修する時の気をつけるべき点などについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.塗装が垂れてしまう原因は?
 1-1:塗料を大量に塗布してしまう
 1-2:作業環境の急激な温度変化
2.【補修方法】塗装垂れの補修方法と注意点について
 2-1:基本的には、塗料を落として再塗装する
 2-2:部分補修|カッターの刃で垂れた塗装を削る
 2-3:部分補修|サンドペーパーで垂れた塗装を削る
 2-4:大きな補修|パテを使用して凹凸を埋め再塗装する
3.垂れを防ぐ方法|スプレー塗装時の注意点
 Point1:近づすぎない距離から噴霧する
 Point2:一度に塗りすぎない
 Point3:噴射始めと終わりに注意する
4.塗装垂れは一気に直そうとしないこと
5.まとめ

塗装が垂れてしまう原因は?

塗装を行う場合に、注意して作業していても塗装垂れが発生してしまうことがあります。
原因として考えられることは次の3点です。

塗料を大量に塗布してしまう

美しく仕上げたい気持ちから、垂れるギリギリまで塗料を塗ってしまったことで、塗料が垂れてしまったというケースがあります。

特に、スプレー塗装では、塗料が垂れるぐらいが一番艶が出るので、ついつい多く塗ってしまいがちですが、艶が出ても塗料が垂れてしまうと台無しです。

垂れを防ぐためにも、薄く重ね塗りで塗装膜に厚みを出し艶を出すようにしましょう。時間がかかってしまいますが、美しい仕上がりを実現するためにとても大切です。

作業環境の急激な温度変化

塗装環境の温度変化は、塗料の乾燥速度に大きな影響を与えます。温度が上昇すると乾燥速度が速くなり、逆に温度が低下すると乾燥速度が遅くなります。塗装中の乾燥速度が不均一になると、塗料が垂れてしまう可能性が高くなります。

塗装垂れを防ぐためには、室温を一定に保ち、室温20℃~25℃がベスト
風通しの良い場所で作業することが重要です。乾燥時間は、塗料の種類や環境によって異なるため、説明書を確認してください。

関連記事

【補修方法】塗装垂れの補修方法と注意点について

塗装が垂れてしまった場合の補修方法は、再塗装です。
しかし、塗装面の大きさに比べて垂れた部分が少ない場合や時間がない場合などには、部分的に補修することも可能です。その方法と注意点について解説します。

基本には、塗料を落として再塗装する

塗料の垂れが大きい場合や、複数の箇所にある場合には塗料を落とし再塗装するのがおすすめです。再塗装であれば部分的な塗り直しにより色の違いが生じにくく、綺麗な仕上がりにすることができます。

一方で、時間と費用がかかるというデメリットもあるため、再塗装を行う必要がある補修範囲なのか検討が必要です。

部分補修|カッターの刃で垂れた塗装を削る

小さな垂れや曲面など、繊細な部分の補修にはカッターの刃で部分的に削りとる補修が適しています。
または、木っ端などに水ペーパーを巻き付けて垂れた部分だけを削り取る方法などもあります。

比較的小さな垂れや、表面に薄く伸びた垂れは、塗料が乾燥する前に重力によって垂れてしまうことで発生します。まず、カッターの刃で補修が必要な箇所を削りとります。

カッターの刃を使用する際には、新しい刃を使用すること、そして垂れた部分を水平に保ち、周囲の塗膜を傷つけないように注意深く作業します。曲面の垂れなど、角度を変えながら削ってみましょう。

広範囲にわたり垂れている場合、深く沈み込んでしまった垂れの場合は、カッター刃での補修は適していませんので避けた方法よいでしょう。
木っ端などを使う方法も同様、湾曲している部分があれば木っ端自体を湾曲に削り曲面に合わせて削り取ること綺麗にタレが研磨できます。

部分補修|サンドペーパーで垂れた塗装を削る

サンドペーパーでの補修を検討すべき垂れは、塗料が乾燥、硬化してしまっているものの、表面に均等ぎみに拡大したような垂れです。

この類の垂れは、サンドペーパーを使うことにより、垂れた部分を滑らかにできます。まず粗目のサンドペーパー(800番程度)を使用して垂れた部分を削り取り、その後、より細かいサンドペーパー(1500番や2000番)で表面を滑らかに整えます。

最後には仕上げとして、コンパウンドなどの研磨剤を使って仕上げることで、元の塗装面と違和感ない程度に完成することができます。

大きな補修|パテを使用して凹凸を埋め再塗装する

大きな垂れの場合で、垂れを削り取った後に薄くなった部分にパテを使用して表面を平らに整える必要がある場合があります。

パテを使用しなければ、表面が不規則に波打ってしまったいるため、パテを使うことにより、均一な塗装に整えることができません。

薄い箇所を保護したり、広範囲の凸凹を埋めるのに役立ちのでぜひ活用してみてください。但しパテを使用した場合には、再塗装は必須となります。

垂れを防ぐ方法|スプレー塗装時の注意点

塗装の垂れは、スプレー塗装の段階でも予防することができます。
以下では、塗装時における重要なポイントについて解説していきます。

Point1:近すぎない距離から噴霧する

スプレーガンと塗装面の距離が近すぎると、塗料が厚く付きすぎてしまいます。適切な距離は、約10cm〜20cmです。遠すぎると塗料が飛散しすぎてしまい、近すぎると厚塗りになってしまうため、適切な距離を保つことが求められます。
エアブラシの場合は約1㎝~3㎝です。

そのためには、まず少し離れた距離からスプレーを始め、徐々に塗装面に近づけていくこと方法がやりやすいです。スプレーガンは体全体を使って動かし、慣れてきたら感覚で距離を調整するようにします。
その他、ダンボールやや広告紙の裏面で試してから本番塗装して行くといでしょう。

Point2:一度に塗すぎない

一度に厚塗りしすぎると塗料が垂れて乾燥不足に繋がるため、1回で塗る量を薄くし、塗り重ねる回数を増やすことで綺麗に仕上げることが重要です。
その時に重要なのは、スプレーガンの調整つまみの位置を把握しておくこと
塗料調整つまみ・パターン調整つまみ・エア圧つまみを一番搾った状態から何回転開いて吹いたのかを覚えておきましょう。
次回吹き重ねる時の参考になります。

各回の塗布後は十分に乾燥させる必要があり、乾燥機などを利用すると乾燥時間を短縮できます。重ね塗りのコツとして、全体を軽く塗った後に少しずつ塗り重ねていき、塗料が乾ききる前に次の塗り重ねを始めるとムラになりやすいです。

特に光沢塗料の場合は、重ね塗りに注意を払い、種類や粘度によって重ね塗りの回数を調整し塗ることがおすすめです。

Point3:噴射始めと終わりに注意する

スプレーガンを使った塗装では、ボタンの押し始めと終わりには噴射口を塗装面に向けないことが重要です。塗料の小さな塊が残っている可能性があり、ムラや垂れの原因となるためです。

操作方法は、塗装面の横に狙いを定めてボタンを押し、ボタンを押してからスプレーガンを動かして塗装面全体に塗料を吹き付けます。

塗装面の端まで塗料が届いたら、ボタンを離しながらスプレーガンを動かして余分な塗料を飛ばし、完全に塗装面から離してボタンを離します。
スプレーガンの吹き方についてはYouTubeで紹介していますので参考になさってください。
https://youtu.be/Sns_Zbu8gbo?si=NgOP6RstKj4mb3u2

塗装垂れは一気に直そうとしないこと

塗装の垂れを発見した場合、焦って一気に直そうとすると、かえって悪化させてしまう可能性があります。吹いている際にタレを見つけた場合は拭き取ったり、洗浄し塗膜をふき取るのではなく一度乾燥させてしまいましょう。
乾燥させた後に先に述べた方法でタレを削っていきましょう。

これまで記載したように、垂れの種類や程度、垂れの発生している範囲などにより適切な補修方法は異なります。

落ち着いて、垂れの原因を特定するとともに、どの補修方法が最も適切か検討しましょう。そして、補修に取り掛かった場合には、基本的な手順に沿って段階を追って行うことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事は、車などの塗装に垂れが出た時のリカバリーや垂れの原因について解説してきました。

塗装の垂れの原因としては、塗料の粘度が低いこと、塗りすぎ、乾燥不足、気温の変化が挙げられます。垂れの種類や状況により、適した補修方法も異なるため、この記事を参考に適した補修方法を選択してみてください。

ポイントは、焦らずに丁寧に作業し、1回に塗る量を少なめに、乾燥時間を十分に取り、作業前に十分に練習しておくことです。


スプレーガン塗装では、塗装中に塗料の色替えや塗装終了時のスプレーガンのメンテナンスなどで、ノズル内部や塗料カップに残った塗料を洗浄する必要があります。
洗浄を怠ると塗料が詰まったり、安定した塗布量が得られなかったり、
とても重要なポイントとなりますので、しっかりとマスターをして常に綺麗な状態で使用することをお勧めします。

しかし、「スプレーガンの洗浄を行いたいけど、洗浄方法がわからない」
「洗浄手順や洗浄に必要なものは?」
「安定した塗装が行えるように、使用後のメンテナンス方法は?」など

スプレーガンの正しい洗浄方法は意外と分かりづらいものが多く存在します。この記事では、こういった疑問や不安にすべて応えし、スプレーガンの洗浄手順や性能を保つポイント、洗浄用シンナーの選び方などについて解説していきます。

目次

1.【How to】スプレーガンの洗浄方法を紹介!
 1-1:スプレーガンの洗浄に必要なものは?
 1-2:重力式スプレーガンの場合|洗浄方法と手順
 1-3:吸上式スプレーガンの場合|洗浄方法と手順
2.スプレーガンに固着した塗料を分解して洗浄する方法
 2-1:スプレーガンの分解洗浄で用意するもの
 2-2:剥離剤を使用したスプレーガンの分解洗浄は必要?
3.スプレーガンの洗浄用シンナーの選び方
 3-1:ラッカーシンナーの価格による比較
 3-2:洗浄用シンナーに新液と再生品の比較
 3-3:洗浄用シンナーだけでスプレーガンは洗浄できるのか?
4.スプレーガン洗浄機を使用した洗浄とは?
5.まとめ

【How to】スプレーガンの洗浄方法を紹介!

ここでは、スプレーガンの洗浄方法と必要な道具、手順について解説します。

スプレーガンの洗浄に必要なものは?

スプレーガンを使用後は、すぐに洗浄することが大切です。また、塗料を入れ替える際にも洗浄が必要です。

洗浄に必要なものは次の通りです。


スプレーガンの塗装作業が完了したら、必ず洗浄するようにしてください。洗浄しないと塗装が内部で固まりニードル弁が抜けなくなったり、空気キャップに塗料が詰まることによるパターン不良やエアー不良による、使用不能になる事があります。

重力式スプレーガンの場合|洗浄方法と手順

手順1:洗浄用シンナーで塗料カップ内部を洗浄する
塗料カップ内部に付着した塗料をブラシなどを使って洗います。その際に、まずは汚れたシンナー
で軽くうがいさせる。捨て吹きしていきましょう。
その際カップについた塗料は綺麗に専用ブラシで擦っておきましょう。

手順2:洗浄用シンナーで捨て吹きを行う
塗料カップ内部の洗浄が終われば、再度新しい洗浄用シンナーを入れて、捨て吹き(2~3回)を行います。
ノズル内部に残った塗料も、綺麗に洗浄することが可能です。

手順3:空気キャップ全体をウェスで覆い、捨て吹きを行う
空気キャップについた塗料もブラシで取り除き、併せて空気キャップを外した内部塗料ノズルなどブラシで綺麗にブラッシングしていきましょう。

手順4:ノズル、空気キャップ、塗料調整ねじ、ニードル弁/バネを取り外す
スプレーガンの各種パーツを取り外し、洗浄用のシンナーにつけてブラッシングを行い細部まで洗浄します。この際、ニードル弁などは傷つきやすいので先が曲がったり変形しないように十分に注意していきましょう。

手順5:元通りに組み立てる
外したパーツを元通りに組み上げれば洗浄は完了です。
スプレーガン購入時に付属しているパーツ表を参考に分解組み立てを行ってください。
組み上げの際に、可動部などは少量のメンテナンスオイルなどを塗布することで動きがスムーズに保ち
かつ次に吹く塗料が弾くくとが無くなります。

吸上式スプレーガンの場合|洗浄方法と手順

吸上式スプレーガンは、重力式と異なり塗料カップを付け替えることが可能です。
そのため、塗料カップを洗浄する必要はなく、スプレーガン本体を洗浄用シンナーで捨て拭きを行うだけで、スプレーガンの洗浄が完了します。

塗料カップの洗浄が不要であるため、塗料の色替え時などもとても素早く行うことが可能でありとても便利に作業を行うことが可能です。

スプレーガンに固着した塗料を分解して洗浄する方法

ここでは、塗料がスプレーガンに固着してしまった場合に、細部まで分解し塗料の剥離剤を使用した洗浄方法をご紹介します。

スプレーガンの分解洗浄で用意するもの

スプレーガンに、完全固着してしまった塗料を取り除くには、「剥離剤」を使用します。「剥離剤」とは、金属、ガラス、プラスチックなどの表面から塗装や接着剤などを取り除く薬剤のことで、塗装不良品に再塗装を施す際の下準備などにも使用されます。

「剥離剤」を使用する際、「ゴム手袋」は必須となります。強力な溶剤であり、皮膚に直接触れてしまうと刺激痛があり皮膚が弱い人では火傷に似た症状が現れることがありますので、取り扱いには十分に注意してください。
また剥離剤を使用する場合は、ASSYパーツにはパッキンなどが使用されていることがあり、剥離剤によって切れたりすることもあるため事前にパーツ表を調べておく必要があります。

剥離剤を使用したスプレーガンの分解洗浄は必要?

スプレーガンには多くのEリングやネジが取り付けられており、分解作業が非常に手間がかかります。

「分解して作業するのはうんざりだ!」
「塗装後に薄めの洗浄用シンナーを吹いて終わり」という洗浄方法が一般的です。

洗浄用シンナーを瓶に100ml程度注ぎ捨て吹きするだけでも塗料は十分に除去されているため、通常の使用では、剥離剤を使用してまでの洗浄は不要であると言えます。

ただし、ノズル内部や塗料カップなどに完全に固着してしまった塗料は、洗浄用シンナーだけで落とし切ることが難しく、細部まで分解して洗浄を行う必要があります。

スプレーガンの洗浄用シンナーの選び方

ここでは洗浄用ラッカーシンナーの価格による比較、新液と再生品、メリットなどを解説します。
説明に入る前にこれだけは知っておいてほしい内容になります。
※ラッカ塗料を使用した場合は、ラッカ薄め液もしくは洗浄液アセトンにて洗浄
※ウレタン塗料を使用した場合の洗浄はウレタン専用薄め液もしくは洗浄液アセトンを使用
※水性塗料を使用した場合の洗浄は水を使用
といったように使用する塗料の種類によって洗浄液を変える必要があります。
塗料別による洗浄・希釈溶剤の説明ページもございますので、理解したうえで下記の内容をご確認ください。

ラッカーシンナーの価格による比較

特徴通常ラッカーシンナー洗浄用シンナー
成分新液再生品
溶解力
品質の安定性✖️
乾燥のスピード
臭い⚪︎✖️
値段✖️

スプレーガンの洗浄用にラッカーシンナーを選ぶ際には、作業現場のニーズや予算、作業効率などを考えて適切な選択をすることが重要です。値段の高い高級なシンナーは品質の安定がありますが、コストがかかります。一方値段の安いシンナーは予算を節約できますが、品質や臭いの問題に注意が必要です。
洗浄する溶剤は安価(再生品)でも良いと思いますが、使用量をケチらずにしっかりと洗浄することをお勧めします。
スプレーガンは洗浄が命といえるでしょう。

洗浄用シンナーに新液と再生品の比較

再生品(リサイクルシンナー)とは、使用済みのシンナーを再生処理し再利用できる状態にしたものを指します。再生処理する際に、様々な溶剤が混在してしまっているため、不純物が多く溶解力が不安定であり不具合の可能性があります。

洗浄作業には強力な溶解力が必要です。新液は高い溶解力を持ち、臭いが少ないのが特徴です。これに対して、再生品は低コストで速乾性があるが、臭いが強いことがあります。

洗浄用シンナーだけでスプレーガンは洗浄できるのか?

洗浄用のシンナーは価格が安くスプレーガンの洗浄にも広く利用されています。色替えの際の簡易洗浄から定期的な分解洗浄まで、洗浄用シンナーだけで済ませることも可能です。

ただし、洗浄用シンナーに加えて、定期的に本洗浄として溶解力が安定している新品の溶剤を併用することでブツ不良を減らせた事例もあります。

そのため、ブツ不良など塗装トラブルが発生しているが発生している場合は、新品の溶剤による洗浄方法を検討することもおすすめです。

スプレーガン洗浄機を使用しての洗浄とは?

以下では、スプレーガン洗浄を自動で行うことができる、「スプレーガン洗浄機」についてご紹介します。設備を導入する費用はかかりますが、手間を大幅に省くことが可能です。

スプレーガン洗浄機のメリット

スプレーガン洗浄機を使用すると、洗浄液に浸す時間や、細部を洗浄する手間を省くことが可能であり、洗浄時間を短縮することができます。また、スプレーガン内部のパッキン類が洗浄液に触れる時間が減ることで、パッキンの寿命も延びます。

スプレーガン洗浄機には、エアーブロー機能が搭載されものもあり、洗浄後にガン内部の洗浄用シンナーを効率的に除去することも可能です。

ただし、洗浄用シンナーを循環させて使用するため、洗浄用シンナーがすぐに汚れると交換しないといけないため、その手間がある点はデメリットとなります。

個人的には洗浄する手間を省くより、スプレーガンの構造や洗浄方法を理解するうえでも、ご自分で愛情をもって洗浄することを推奨します。
美容院でハサミが「命」と聞きます。塗装はスプレーガンが「命」もっと言えば洗浄が命と言っても過言ではありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、スプレーガンの洗浄方法等を解説してきました。スプレーガンを使用後は、すぐに洗浄することが大切であり、定期的なメンテナスがスプレーガン自体の寿命を大幅に伸ばすことができます。

また、スプレーガンの洗浄方法のYouTubeにて説明しています。
参考になれば幸いです。
スプレーガンの洗浄方法 https://youtu.be/5lWoZiiQ1mk?si=gieYh4qhJzopzNht
私の使用しているスプレーガンは10年以上使用している愛着のあるスプレーガンです。

洗浄用シンナーの選び方や、具体的な手順を合わせて解説していますので
ぜひ参考にしてみてください。


愛車の塗装が劣化してきたと感じたことはありませんか?新車購入から数年が経ち、当初の鮮やかな色が徐々に色褪せ、傷ついているのに気づくことはよくあります。

特に大切にしている車であれば、できるだけ元の美しさを取り戻したいと思うのは自然なことです。

この記事では、車の塗装劣化の原因とその復活方法、さらに劣化を防ぐための予防策について詳しく解説していきます。

目次

1.車の塗装劣化を復活には原因を知ろう!
 原因①:紫外線による影響
 原因②:水アカの放置
 原因③:鉄粉の付着
 原因④:花粉の付着
 原因⑤:鳥のフンの付着
2.【方法】車の塗装の劣化を復活させるためには?
 方法1:コンパウンドを使った補修
 方法2:カーワックスを使った補修
 方法3:プロに依頼する
3.車の塗装劣化を防ぐ予防策はあるの?
 3-1:こまめに洗車をする
 3-2:屋内駐車やボディカバーで紫外線を防止する
 3-3:ボディーコーディングを行う
4.塗装が劣化しやすい車ってあるの?
 4-1:色褪せしやすい色
 4-2:色褪せしにくい色
5.まとめ

車の塗装劣化を復活には原因を知ろう!

車の塗装劣化には紫外線、水アカ、鉄粉、花粉、鳥のフンなど、さまざまな原因があります。

それぞれの要因がどのように影響を与えるのかを理解することで、適切な対策を講じることができます。

原因①:紫外線による影響

紫外線は車の塗装劣化の主な原因の一つです。特に夏場の日差しは強く、長時間紫外線にさらされると塗装が劣化しやすくなります。

紫外線は塗装の色素を分解し、色褪せや退色を引き起こします。これにより、車全体がくすんだ印象になり、新車の輝きを失うことになります。

さらに、紫外線は塗装の上にあるクリアコート層をも劣化させ、表面の艶や光沢を失わせます。

特に、黒や赤などの濃い色の車は紫外線の影響を受けやすく、色褪せが顕著に現れることが多いです。そのため、日差しの強い地域や季節には、車の塗装を守るための対策が必要です。

原因②:水アカの放置

水アカは、雨水や洗車後の水滴が蒸発して残る汚れのことを指します。これを放置すると、酸化や化学反応を引き起こし、塗装の表面を傷つける原因となります。

特に、硬水の地域ではミネラル成分が多く含まれ、これが乾燥して水アカとして残りやすいです。水アカが長期間放置されると、塗装の下層まで浸透し、表面に白っぽい斑点やシミが形成されることがあります。

これらのシミは洗車だけでは簡単に落とすことができず、研磨や特別な洗浄剤を使う必要があります。そのため、定期的な洗車と早期の水アカ除去が重要です。

原因③:鉄粉の付着

道路上の鉄粉やブレーキダストは、車の塗装にとって非常に有害です。これらの微細な金属粒子は塗装表面に付着し、酸化してサビを引き起こすことがあります。

特に都市部や工業地帯を走行する車は鉄粉の影響を受けやすいです。鉄粉は肉眼では見えにくいですが、塗装表面を触るとざらつきが感じられることがあります。

これを放置すると、鉄粉が塗装内部に浸透し、塗装面が劣化し、光沢が失われます。定期的な粘土バーや鉄粉除去剤を使用して鉄粉を除去することで、塗装の寿命を延ばすことができます。

原因④:花粉の付着

春先には花粉が大量に飛散しますが、この花粉が車の塗装に付着すると、放置することで塗装を傷める原因となります。花粉には植物由来のタンニン酸などが含まれており、これが塗装と化学反応を起こすことでシミや色褪せを引き起こします。

特に、湿気が多い時期や雨が降った後に花粉が塗装に残ると、これが塗装表面に強固に付着し、通常の洗車では簡単に落ちなくなることがあります。

さらに、花粉が乾燥すると、塗装表面に微細な傷をつけることもあるため、定期的な洗車と花粉除去が重要です。

原因⑤:鳥のフンの付着

鳥のフンには強い酸性成分が含まれており、これが塗装に付着すると短時間で塗装を侵食してしまいます。特に夏場の高温時には、鳥のフンが急速に乾燥し、その酸性成分が強力に作用するため、早急に除去する必要があります。

放置すると、塗装の表面に深いダメージを与え、最悪の場合、再塗装が必要になることもあります。鳥のフンは車にとって非常に有害なため、見つけたらすぐに中性洗剤や水を使って洗い流すことが重要です。

【方法】車の塗装の劣化を復活させるためには?

車の塗装劣化を復活させるためには、いくつかの方法があります。それぞれの方法について、手軽にできるものからプロに依頼するものまで、いくつか紹介していきます。

方法1:コンパウンドを使った補修

コンパウンドは、塗装表面の細かい傷や色褪せを取り除くために使用される研磨剤です。市販のコンパウンドを使って、劣化した部分を研磨することで、塗装の光沢をある程度復活させることができます。

使用方法としては、まず車をしっかり洗車し、汚れや鉄粉を除去します。その後、適量のコンパウンドを布やスポンジに取り、円を描くようにして優しく磨きます。すり傷が広範囲の時は電動ポリッシャーなどを使って仕上げると早く綺麗に仕上がります。仕上げに綺麗な布(ウエス)で拭き取ることで、光沢を取り戻すことができます。

方法2:カーワックスを使った補修

カーワックスは、塗装表面を保護し、光沢を出すためのアイテムです。定期的にワックスがけを行うことで、塗装の色褪せや小さな傷を目立たなくすることができます。ワックスの種類には、液体ワックスや固形ワックスなどがあります。

使用方法としては、まず車を洗車し、乾燥させます。次に、ワックスを適量取り、専用のアプリケーターや布で薄く均一に塗り広げます。乾燥後、柔らかい布で磨き上げることで、美しい光沢を得ることができます。

方法3:プロに依頼する

自分での補修が難しい場合や、より本格的な仕上がりを求める場合は、プロの業者に依頼することをお勧めします。プロの業者は、専用の機材や技術を持っており、塗装の再生や補修を高いクオリティで行ってくれます。

具体的には、クリアコートの再塗装や、深い傷の修復、全体のポリッシュなど、専門的な処置を施してもらえます。費用は掛かりますが、確実な効果を得られるため、大切な愛車を元の美しさに戻したい方には最適な選択です。

車の塗装劣化を防ぐ予防策はあるの?

車の塗装劣化を防ぐためには、日々のケアが重要です。ここでは、具体的な防止策について解説します。

こまめに洗車をする

定期的な洗車は、塗装劣化を防ぐための基本です。特に雨や雪の後は、速やかに洗車を行い、塗装表面の汚れや酸性物質を取り除くことが大切です。

また、洗車時には高圧洗浄機を使うと、細かな汚れや鉄粉を効果的に除去することができます。洗車後は、しっかりと乾燥させ、必要に応じてワックスがけを行うと良いでしょう。

洗車の際には、専用のカーシャンプーを使用することで、塗装表面を傷つけずに洗浄できます。また、冬季には道路の凍結防止剤が車体に付着しやすいため、特に注意が必要です。

これらの物質が長期間塗装に付着すると、塗装面にダメージを与える可能性があるため、こまめな洗車を心がけましょう。

屋内駐車やボディーカバーで紫外線を防止する

紫外線対策として、屋内駐車場を利用するか、ボディーカバーを使用することをおすすめします。特に長時間の駐車や、夏場の強い日差しを避けるために、これらの対策を講じることで、塗装の劣化を大幅に遅らせることができます。

ボディーカバーは、紫外線カット効果のあるものを選ぶとより効果的です。また、車のウィンドウに紫外線カットフィルムを貼ることで、内部の温度上昇を防ぎ、塗装の劣化をさらに防ぐことができます。

特に、野外での駐車が多い場合は、これらの対策を徹底することで、塗装の寿命を延ばすことができます。

ボディーコーティングを行う

ボディーコーティングは、塗装表面に保護層を形成し、外部のダメージから守る効果があります。ガラスコーティングやセラミックコーティングなど、さまざまな種類があり、それぞれの特性に応じて選ぶことができます。

コーティングを行うことで、光沢を維持しながら、汚れや傷を防ぐことができます。コーティングの持続期間は製品によりますが、定期的なメンテナンスを行うことで、効果を長持ちさせることができます。

さらに、コーティングを行うことで、洗車時の汚れ落ちが良くなり、日々のメンテナンスが楽になるというメリットもあります。特に新車購入時にコーティングを行うことで、長期間にわたり美しい状態を保つことが可能です。

塗装が劣化しやすい車ってあるの?

車の塗装劣化には、使用環境や管理方法だけでなく、色によっても影響があります。ここでは、色褪せしやすい色としにくい色について解説します。

色褪せしやすい色赤や青、黄色などの鮮やかな色
色褪せしにくい色白、銀、黒などの色

色褪せしやすい色

一般的に、赤や青、黄色といった鮮やかな色は、紫外線の影響を受けやすく、色褪せしやすい傾向があります。これらの色は、色素が強いため、紫外線による分解が早く進むためです。

また、これらの色は傷や汚れも目立ちやすいため、特に注意が必要です。定期的なワックスがけやボディーコーティングを行うことで、色褪せを防ぐことが重要です。

色褪せしにくい色

逆に、白や銀、黒といった色は、比較的色褪せしにくいと言われています。これらの色は、紫外線の影響を受けにくく、色素の分解も遅いため、長期間にわたって美しい状態を維持しやすいです。

ただし、白や銀は汚れが目立ちやすいため、こまめな洗車が必要です。一方、黒は細かな傷が目立ちやすいので、傷対策をしっかり行うことが求められます。

まとめ

車の塗装劣化は、紫外線、水アカ、鉄粉、花粉、鳥のフンなど、さまざまな要因によって引き起こされます。しかし、適切な対策を講じることで、劣化を防ぎ、復活させることが可能です。

まず、コンパウンドやカーワックスを使用した補修方法を試し、それでも改善しない場合はプロに依頼することを検討しましょう。

また、定期的な洗車や紫外線対策、ボディーコーティングを行うことで、塗装の劣化を防ぐことができます。特に、色褪せしやすい鮮やかな色の車は、こまめなメンテナンスが重要です。

愛車を長く美しい状態で保つために、日々のケアとメンテナンスを怠らないようにしましょう。この記事の内容の対策を実際に行うことで、愛車の輝きを取り戻し、維持することができるでしょう。


ヘッドライトが黄ばんでしまった時に、キレイに直す方法としてウレタンクリア塗装があります。
しかし、ウレタンクリア塗装は難しく「塗装面にゆず肌が出てしまう」「白濁してしまった」「クリア塗膜が割れてしまう」など透明な塗料だけに、少しの失敗でも大きく影響を与えてしまいます。

塗装に失敗しても、原因や対処方法が分からず、同じ失敗を繰り返している方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ヘッドライトにウレタンクリア塗装を施して、失敗する原因とその対処方法について詳しく解説します。どういう塗装方法だと失敗してしまうのかなど説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.【対処方法】ウレタンクリア塗装に失敗した場合はどうする?
2.具体例あり!ウレタンクリア塗装の失敗例と対策

 2-1.【塗装面のゆず肌】薄い塗膜が原因
 2-2.【塗膜のひび割れ】厚すぎる塗膜が原因
 2-3.【塗料の白濁】水分が原因
3.塗装屋直伝!ウレタンクリア塗装を失敗しない塗装手順とは?
4.ウレタンクリア塗装には、作業環境が大切!
5.まとめ

【対処方法】ウレタンクリア塗装に失敗した場合はどうする?

出典:写真AC

ヘッドライトのウレタンクリア塗装を失敗してしまった場合は、耐水ペーパーで磨き直すのが一番の有効策です。失敗した状態のウレタンクリア塗装に、重ね塗りなどのリカバリーを試みても塗装の土台がしっかりしていないため、さらに状態が悪化させてしまいます。

手間はかかりますが、磨き直しが1番近道です。キレイに仕上げるために、丁寧に塗装を落とすことから始めましょう。綺麗な仕上がりには、手間をかけて丁寧に行うことが大切です。

塗装面を磨く際には、800番~1000番位の耐水ペーパーを使用して磨き始め、徐々に細かい目に変えて磨いていきます。具体的には、「800番→1000番→1500番→2000番」といった順で磨いていくとキレイな下地が出来上がります。

もし、ヘッドライトが取り外し可能なら、取り外した方が磨きやすいですし、塗装も楽で周りのボディに誤って傷をつけてしまうのを防ぐことができます。

ただし、無理に外そうとすると、ヘッドライトや周りの部品を破損させてしまう恐れがあるので、「無理すると壊れそうだな」と感じたら、車に取り付けた状態のまま作業した方が無難です。

具体例あり!ウレタンクリア塗装の失敗例と対策

出典:写真AC

次に、ウレタンクリア塗装が失敗してしまう原因を解説します。
塗装面の状態によって失敗の原因が異なるので、対策方法とともに解説していきます。

【塗装面のゆず肌】薄い塗膜が原因

ゆず肌とは、ウレタンクリア塗装の表面にぶつぶつが出来てしまい、ゆずの表面みたいな仕上がりになってしまうことを指します。

ゆず肌の原因は、以下のような状態が挙げられます。
主な原因としては、ウレタンクリアの塗膜が平滑になる前に乾燥してしまい、その凹凸が残ってゆず肌になってしまいます。

  • 塗膜が薄すぎる
  • 塗料の塗布量が少ない
  • 高温の状態での作業
  • シンナーの蒸発が早い
  • 塗料の吹き付け距離が遠い
  • 吹き付けの圧力が低いもしくは高い

ゆず肌にならないための対策として、
以下のような対策が有効的です。

  • 車用スプレーガンを使用した場合10cm~15cmくらいの距離で吹き付ける(近すぎても離れすぎてもNG)
  • エアブラシを使用した場合1㎝~5㎝くらいの距離で吹き付ける
  • 塗料にあった溶剤を使用する
  • シンナーが乾きにくい塗料を選ぶ(季節に合った塗料もしくは夏用薄め液など)
  • 気温が高い日に作業しない(30℃以上の場合塗装は避けたほうが無難)
  • スプレー缶の場合、ギリギリまで使わない(塗料の残り少ないとガス圧が低いため)
  • 気温が低い日はスプレー缶を約40℃のお湯で暖めて使用するもしくは商品を人肌程度まで温めておく

【塗膜のひび割れ】厚すぎる塗膜が原因

ひび割れは塗装した後に、ヘッドライトにひびが入ったように見える現象です。主なひび割れの原因は、塗装時に厚く塗りすぎることです。厚く塗料を塗ると、先に表面だけ乾燥しますが、内側は乾燥に時間がかかります。この乾燥時間のズレが、ひび割れを起こしてしまうのです。

できる限り重ね塗りは避け一回の吹付で完成させるように心掛けましょう。その際に注意が必要なのは1回目の塗布面がザラザラしていないこと。塗布している際に塗膜が濡れ色になっている事が重要です。吹いた直後、塗布面が蛍光灯や太陽光が綺麗に反射しているがベストです。

【塗料の白濁】水分が原因

ウレタンクリア塗装後にヘッドライトが、曇ったように白くなってしまう現象を白濁(別名:カブリ現象)と言います。多湿(湿度70%以上)の環境で塗装した場合などに、塗料に水分が付着してしまい、塗装表面のツヤを消してしまいます。

対策としては、なるべく室内で作業したり、気候の良い日(湿度70%以下)を選ぶこと重要です。天気や気温(10℃~25℃)の影響が少ない室内で作業できれば理想ですが、どうしても屋外で作業しないといけない場合には、湿度の高い日を避けたり吹いた直後に床付近(湿度の高い場所腰より低い場所)に乾燥させないことでも十分に効果があります。
※湿度は下の方が高い

また、気温の変化の激しい夕方(特に冬場)から夜にかけて塗装してしまうと、気温が下がった時に結露が発生する可ことがあり、なるべく気温が安定している日中に、塗装と乾燥作業をするようにしましょう。
※ウレタン塗料などは温度が5℃以下になると極端に乾燥が悪くなります。

塗装屋直伝!ウレタンクリア塗装を失敗しない塗装手順とは?

出典:写真AC

ウレタンクリア塗装を失敗しないために、おすすめの塗装手順をご紹介致します。
正しい塗装手順を覚えて失敗のリスクを下げましょう。

Step1:耐水ペーパーでヘッドライト表面を磨く

まずは塗装しない部分をしっかり養生し、水をかけながら耐水ペーパーで磨いていきましょう。
耐水ペーパーは「800番→1000番→1500番→2000番」の順番で磨くとキレイに仕上がります。

ウレタンクリア塗装の失敗は、塗装表面の下地処理が不適切である場合に発生することが多いです。そのため、下地処理で以下に表面の凹凸をなくし平滑な面を作れるかで仕上がりを大きく左右します。

Step2:脱脂作業を行う

磨きが終わったら脱脂です。油分や削りカスがヘッドライトの表面に残っていると、塗料の乗りが悪くゆず肌の原因ともなりますので、しっかり脱脂しましょう。
※お菓子を食べた手・汗のついた手・ハンドクリームを塗った手で触ってもNGです。
※まわりで潤滑油などをスプレーしていないも確認すること。

Step3:ウレタンクリアを吹き付ける

ここから、ウレタンクリア塗料を吹き付けます。
スプレーガン口径1.3口径前後の場合、塗装表面から10〜15cm位離した状態で塗料を吹き付けます。最初の1回目は薄く吹き付け、2回目からは少し厚めに吹き付けていきます。

最初の1回目は、捨て吹きといって、ざっとヘッドライトに塗料を乗せるようなイメージで吹き付けその後一気にたっぷり濡れ色になるまで吹いていきます。
一つのパーツで5分以内で吹き終わるように心掛けてください。

Step4:塗料を乾燥させる

ウレタンクリアの塗装工程が全て終わったら、完全に塗料乾燥させます。
塗料メーカーによりますが、塗料が完全乾燥にするまで約1週間程度かかる場合もあります。
ここまでの作業が無駄にならないように、入念に乾燥させましょう。
弊社ウレタンクリアーの場合参考乾燥目安は指触乾燥15分 12時間以上で足付け可 3日ほどで完全乾燥(常温20℃)

〜補足〜

乾燥後にコンパウンドを使用して、ヘッドライト表面を研磨することでより光沢のある仕上がりにすることができます。コンパウンドは耐水ペーパーよりも、目が細かな粒子でできており、塗装表面の微細な凹凸も平滑化でき綺麗な仕上がりになります。

ウレタンクリア塗装には、作業環境が大切!

出典:写真AC

ウレタンクリア塗装では、カラー塗装とは異なり透明である点、失敗が目立ちやすい傾向にあります。
そのため、塗装作業を丁寧に手順通り行う方法も大切ですが、塗装する際の環境を万全に整えることも大切です。失敗のリスクを減らすために、特に重要な天候・気候をご紹介します。

強風の日は作業しない

屋内で塗装できれば、良いですがなかなか塗装スペースを確保することが難しいでしょう。
屋外で塗装する際に、気を付けるべきものが風です。強風の日などは、塗装を吹き付けようとすると、塗料が風で飛ばされてしまい、上手く塗装することができません。塗料が風に飛ばされると、ゆず肌になったりホコリが乗ったりするリスクも高まります。

雨の日など湿度の高い日は避ける

雨の日などは、空気中の水分量が多く、ウレタンクリア塗装の白濁(かぶり現象)の要因となったり塗装の仕上がりに影響を与えてしいます。湿度が低い晴れた日などが、おすすめです。

ただし、あまりにも気温が低すぎる日や寒暖差が大きい日などは結露の要因ともなるので注意が必要です。

気温が高すぎたり、寒すぎたりしない日を選ぶ

先ほどは、結露の面で気温に触れましたが、乾燥スピードでも、外気温は重要です。
特に、真夏や真冬に塗装すると、塗膜に大きな影響がでます。

真夏のような高温環境であると、シンナーの乾燥が早くなり、ゆず肌の原因になります。逆に、気温が低すぎる真冬に塗装すると、乾燥に時間がかかるため、垂れやゴミ、水分の付着リスクが高まります。
できれば、春や秋といった気温が安定している時期に作業するのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、ヘッドライトをウレタンクリア塗装した際の、失敗に対する原因と対処方法をご紹介してきました。

ウレタンクリア塗装は、カラー塗装とは異なり透明な塗料であり塗装の失敗は仕上がりに大きな影響を与えてしまいます。また、ヘッドライトは車の正面に位置するパーツでもあるため、特に塗装の仕上がりには注意を払いたいものです。

ヘッドライトが経年劣化により、黄ばみが発生したり飛び石などにより気づいがついた場合などウレタンクリアで再塗装を行えば綺麗になりますが、失敗には十分に注意して行いましょう。

この記事で、ご紹介した失敗の原因と対策方法を理解できていればウレタンクリア塗装での失敗を大きく減らすことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
その他ご不明な点がございましたら、おもしろ塗装工房へお気軽にお問合せください。


「車のボディーの傷を自分で塗装したけど、周りの塗装と光沢が違う」
「塗装後に仕上げは必要なの?」

車のボディーの傷を塗装したけど、その後の処理方法が分からず、上記のような悩みを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?せっかく塗装しても、周りの塗装との光沢に差が出てしまっては、頑張ったぶんだけガッカリしてしまいますよね。

そんな方たちのために、塗装後の仕上がりがさらに良くなり、光沢がでる方法を紹介していきます。
この記事は、下記3つの項目を中心に構成しています。

目次

1.塗装後はコンパウンドで磨くと光沢が出てキレイに仕上がる
2.コンパウンドで磨くのは塗装後1週間以上待ってから
3.使用するコンパウンドの種類
4.【手順】コンパウンドでの仕上げ

 Step1:コンパウンドシートでの磨き方
 Step2:ペースト状コンパウンドでの磨き方
 Step3:液状コンパウンドでの磨き方
5.塗装の色ムラはコンパウンドで磨いても効果がない
6.まとめ

この記事を読んで塗装後の仕上げすれば、満足のいく仕上がりになると思います。
ぜひ、最後まで読んでみてください。

塗装後はコンパウンドで磨くと光沢が出てキレイに仕上がる

車の傷を塗装しなおした部分は、表面にわずかな凹凸ができます。その凹凸の影響で光沢が出にくくなり、周りの塗装と光沢の差が出てしまいます。仕上がりをより良くするために、塗装表面の凹凸を無くし、光沢を出す必要があります。

そこで、コンパウンドの出番です。コンパウンドでみがくと仕上がりが格段に良くなりますので、これからコンパウンドでのみがき方を具体的に説明していきます。

コンパウンドで磨くのは塗装後1週間以上待ってから

コンパウンドでみがく前に、注意点があります。塗装後の仕上げは、最低でも常温20℃で1週間は待ってから作業するようにしてください。理由は、塗装作業は一気に色を吹き付けるのではなく、何重にも重ね塗りをすることで、キレイな色を出していきます。

そのため、完全に乾くのにどうしても時間がかかってしまいます。外側が乾いているように見えても、内側は乾いていない場合があり、その状態でコンパウンドを使用してみがいてしまうと、塗膜が完全乾燥していなたためキレイな光沢が出ません。塗装がしっかり乾いて硬化するまで待ってから、コンパウンドでみがくようにしましょう。

使用するコンパウンドの種類

コンパウンドには細かい粒子が含まれているのですが、粒子の大きさがコンパウンドの種類によって違います。今回紹介する仕上げの方法には、3種類のコンパウンドを使用するので説明します。

コンパウンドの種類特徴
コンパウンドシート手で持つためのパッド部分にスポンジを接着したものです。
スポンジ部分に研磨シートを貼り付けてあります。
サンドペーパーに比べて耐久性があり、スピーディーに作業が行えます。
ペースト状コンパウンドコンパウンドシートで磨いた後に使用します。
コンパウンドシートより粒子が細かくより凹凸を整えるのが特徴です。
液状コンパウンドペースト状コンパウンドで磨いた後に使用します。
塗装表面の仕上げとして、光沢を出すために使用します。

上記の3種類のコンパウンドを使用して、仕上げをしていきます。
メーカーによって商品名が違ったりしますが、使用用途は基本的に同じです。

カー用品店やネットショッピングサイトなどで購入できますので、それぞれの特徴を理解した上で、コンパウンドを調達してみてください。

【手順】コンパウンドでの仕上げ

それでは、仕上げの手順について説明していきます。
先ほど紹介した3種類のコンパウンドは、粒子の大きさが違います。粒子の大きい順からみがいていきますので、順番を間違えると、うまく仕上がらない可能性がありますので、注意してください。

Step1:コンパウンドシートでの磨き方

塗装後の表面は手で触ると、わずかな凹凸があるため、ザラザラしています。そのザラザラを除去する作業に、コンパウンドシート(ぶつとりキット)を使用します。コンパウンドシートは、3種類あり最初は#1500→#2000→#2500の順番でブツやほこりを研磨して取り除いていきます。

【作業方法】

水をつけ、コンパウンドシートを軽く押し当てるようにしてみがいてください。強くこする必要はありません。時々、ムラや磨き残しがでないように、塗装表面を見る角度を変えたり、手で触ってザラザラしないか凸凹が無いか良く確認しましょう。表面がザラザラしなくなったら、第一段階は完了です。

みがき終わったら、水で流してタオルでよく拭いてください。みがいた後タオルで拭きとると、塗装が白っぽくなるかもしれません。しかし、後の作業することでキレイになりますので、そのまま次の工程にすすんでください。

Step2:ペースト状コンパウンドでの磨き方

次は、ペースト状のコンパウンドを使用します。最初の工程で、塗装面が白っぽくなった部分をみがいてキレイにしていきます。

【作業方法】

コンパウンドみがき専用のスポンジを用意し、ペースト状コンパウンドを約2cm程度つけます。縦、横といったように直線的にみがいていきます。スポンジを回すようにみがくとムラができやすいので、必ず直線的にみがいてください。

みがく範囲が広い場合は、ムラを無くすために、全体を一気にみがくのではなく、20~30cmの範囲で順番にみがいてください。白っぽくなった部分をみがき終わったら、乾いたキレイなタオルで拭きあげて第二段階は完了です。この段階で、白っぽさは消えているはずです。

Step3:中目・仕上げ用コンパウンドでの磨き方

最後のペーストコンパウンドは、光沢を出すために使用します。中目コンパウンドみがき専用のスポンジや専用ウエスを使用します。

しかし、注意点があります。粗目コンパウンドを含んだスポンジを使用すると、光沢がうまく出ません。使いまわしせずに、必ず新しいスポンジを用意してください。
最後に、仕上げ用コンパウンドで光沢が出るまでしっかりと拭きあげてください。

【作業方法】

液状コンパウンドと同じ方法でみがきます。スポンジにペーストコンパウンドをつけ、縦、横といったように直線的にみがいてください。範囲が広い場合は、一気に磨かず20~30cmの範囲でみがいてください。みがき終わったら、乾いたタオルで拭きあげれば完成です。

しっかりした手順で、みがくことで光沢を復活させられるので、試してみてください。

塗装の色ムラはコンパウンドでみがいても効果がない

塗装はキレイな色を出すために、何度か重ね塗りをします。自分で塗装する場合、経験が少ないと、吹き付ける塗料の量にばらつきがでて、色ムラができてしまうことがあります。

色ムラに対しても、コンパウンドでみがけばキレイになるのではないかと考えてしまいがちですが、いくらみがいても効果はありません。

あくまでもコンパウンドでの仕上げは、表面のわずかな凹凸を無くし、光沢を出すための作業です。色ムラができてしまった場合は、一度塗料を落としてから、再塗装するようにしてください。

まとめ

最後にまとめです。

・塗装した後、コンパウンドでみがくことでわずかな凹凸を無くし、光沢を復活させられる。
・使用するコンパウンドは3種類あり、荒い粒子から細かい粒子の順にみがく。
・広範囲を一気にみがくのではなく、20~30cmの範囲で順番にみがく。
・塗装による色ムラは、コンパウンドでみがいても効果は無い。

塗装だけでもそれなりにキレイに仕上がりますが、やはり周りの塗装と見比べると光沢が無く少し不自然になってしまいます。みがく作業は少し面倒に感じるかもしれませんが、完成度を上げるためにも、ぜひチャレンジしてみてください。