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「お気に入りのTシャツやエコバッグを自分好みにリメイクしたい」
「用塗料を使ってうまく仕上げられるかな?」

実は、業者に依頼すると1万円以上かかる場合もありますが、DIYなら数千円の布塗料でリメイクを楽しめます。

この記事では、DIYで布に塗れるスプレー塗料や水性ペンキの特徴を解説し、業者依頼との費用比較、DIYのメリットや注意点、そして初心者でも成功するコツをご紹介します。

目次

1.布塗料の基本|選び方と種類の違いを徹底解説します
 1-1:布用スプレー塗料と水性ペンキの特徴比較
 1-2:布塗料の種類ごとの用途と選び方のポイント
 1-3:テキスタイル専用カラー(布用)|Tシャツにオリジナルペイント
2.布塗料DIYの魅力 業者依頼との費用比較とメリット・デメリット
 2-1:業者に依頼する場合の費用相場と特徴
 2-2:DIYのメリットと成功体験話の紹介
3.スプレー塗料&水性ペンキの使い方
 3-1:塗装前の準備 布素材別に適した下地作り
 3-2:ムラを防ぐスプレー塗装のコツ
 3-3:水性ペンキで均一に塗るためのポイント
 3-4:初心者が陥りやすい失敗例と回避方法
4.布塗装アウターケアと長持ちさせるコツ
 4-1:乾燥時間と適切な保管方法
 4-2:布塗装の耐久性を保つお手入れ方法
 4-3:防水効果を高めるトップコートの活用
5.まとめ

布塗料の基本|選び方と種類の違いを徹底解説します

布塗料を選ぶ際は、用途や仕上がりの質感に合わせて適切な種類を選ぶことが重要です。ここでは、布用スプレー塗料と水性ペンキの違いやそれぞれの特徴を比較し、選び方のポイントを解説します。

布用スプレー塗料と水性ペンキの特徴比較

布用スプレー塗料は手軽に使用でき、霧状に噴射されるため、広範囲を均一に塗装できる点が特徴です。乾燥時間が短く、速乾性のある塗料を選べば短時間での作業が可能です。
しかし、スプレー中に塗料が飛散しやすいため、新聞紙やシートで作業スペースを保護する必要があります。

一方、水性ペンキは柔らかい仕上がりを実現し、布本来の風合いを保ちながら発色が良いという特長があります。細かいデザインを描きたい場合も水性ペンキが適しています。また、濃度を自分で調整できるため、濃淡のあるデザインを作ることができ、布本来の柔らかさを失いにくいです。
乾燥後は水に強いタイプもあり、洗濯可能な布アイテムをDIYする際に選ばれています。

布塗料の種類ごとの用途と選び方のポイント

スプレータイプはクッションカバーや大型の布製品に適しており、短時間で広い範囲を塗装するのに向いています。

一方、水性ペンキはTシャツやトートバッグなど、手描きデザインを楽しみたい場合に最適です。
選ぶ際は、使用目的や布の素材、塗装後の使用環境を考慮することが大切です。

選び方のポイントとしては、使用環境に応じて耐水性や耐候性を重視するか、発色やデザイン性を重視するかで選択が変わります。また、DIY初心者には扱いやすく、手軽に後片付けできる水性タイプが推奨されます。

テキスタイル専用カラー(布用)|Tシャツにオリジナルペイント

Zestでは、布やポリエステル(Tシャツ等)によく接着し易い塗装インキ、テキスタイルカラーを販売しております。

乾燥が早く低臭性で、初心者でも塗装が行いやすく、塗装の皮膜は強靭で、耐摩耗性に優れており、洗濯しても色落ちしづらいのが特徴です。

テキスタイルカラー|本店はこちら

布塗料DIYの魅力 業者依頼との費用比較とメリット・デメリット

布塗料を使ったDIYは、費用を抑えながらオリジナルのデザインを楽しめる点が魅力です。ここでは、業者に依頼した場合の費用や仕上がりとの比較を行い、DIYのメリット・デメリットを解説します。

業者に依頼する場合の費用相場と特徴

業者に布製品の塗装を依頼する場合、スクリーン印刷が一般的で手間や技術料が加算されるため、費用は数千円から数万円になることがあります。特に、大きな生地や複雑なデザインの場合はさらに高額になりますが、プロの技術による均一な仕上がりや耐久性が期待できます。

業者依頼のもう一つの特徴は、完成後すぐに使用できることです。
乾燥や仕上げのプロセスを業者がすべて行うため、失敗のリスクが少なく、時間の節約になります。

また、使用する塗料も耐久性や発色のよいプロ仕様のものを使用しているため、耐水性や色落ち耐性に優れています。ただし、特注デザインの場合は追加費用がかかるため、予算に応じた事前確認が必要です。

DIYのメリットと成功体験話の紹介

DIYは初期費用が抑えられ、自分で好きな色やデザインを選ぶ自由度があります。
また、作業の工程を楽しめるため、達成感も得られます。

例えば、Tシャツを手作りでペイントし、友人にプレゼントしたという体験談など、成功事例は多く、SNSを通じてシェアされることも増えています。ただし、事前準備を怠ると塗装のムラや剥がれが発生するため、注意が必要です。

DIYを行う際には塗料の選択や道具の準備も重要です。初心者は、少量のテスト塗りをして感触を確かめることが推奨されます。

また、布素材によっては吸収率が異なるため、一度に厚塗りせず、薄く重ねることで美しい発色が可能になります。さらに、乾燥時間を守ることでひび割れや剥がれを防げます。

スプレー塗料&水性ペンキの使い方|初心者向けの手順と注意点

初めて布塗料を使う方にとって、正しい手順を理解することは重要です。ここでは、下地作りから塗装のコツ、失敗を防ぐ方法まで、初心者が知っておくべきポイントを詳しく説明します。

塗装前の準備 布素材別に適した下地作り

塗装を行う前には、布製品に合った下地作りが必要です。コットンやリネンは下地剤が不要な場合もありますが、ポリエステルや混紡生地には専用のプライマーを使用することで塗料の定着が良くなります。

また、塗装する前に布を洗って汚れやほこりを取り除くことで、仕上がりがきれいになります。
さらに、下地剤を均一に塗布することで色むらを防ぎ、発色を良くする効果も期待できます。生地にしっかりなじむように薄く塗ることを心がけましょう。

ムラを防ぐスプレー塗装のコツ

スプレー塗料は均一に吹きかけることが重要です。距離は約10〜15cm離して一定速度で動かすことでムラを防ぎます。一度に厚塗りせず、数回に分けて薄く重ね塗りをすることで、きれいな発色が実現します。風が強い屋外ではスプレーが散りやすいため、風の影響を受けにくい場所を選びましょう。

また、スプレーする際は一気に止まらず、スムーズに横方向へ動かすことで噴射が集中せず、均一な層を作ることができます。色を重ねる場合は一度乾燥させてから再塗装することで美しい仕上がりになります。

水性ペンキで均一に塗るためのポイント

水性ペンキを使用する際は、刷毛やローラーの選び方も重要です。柔らかいナイロン製の刷毛やスポンジローラーを使うと、布に優しく塗料を広げられます。

また、水で少し薄めて使用することでムラができにくくなります。
塗装中は一定方向に塗り進めることで、ムラを最小限に抑えられます。

塗料の量を一度に多く含ませないようにし、余分な塗料は軽く落としてから塗り始めます。一定方向へのブラッシングを行い、最後に乾燥時間を守ることで均一な仕上がりを得られます。

初心者が陥りやすい失敗例と回避方法

初心者が陥りやすい失敗としては、「塗料の塗りすぎ」や「乾燥時間を短縮してしまう」などがあります。特に一度に厚く塗りすぎると乾燥不良を起こし、ひび割れや色ムラの原因になります。適切な乾燥時間を守り、薄く重ねて塗ることを心がけましょう。

もう一つのよくある失敗は「刷毛跡が残る」ことです。これを防ぐには、刷毛ではなくスポンジやローラーを使った仕上げを追加するのがおすすめです。

また、ペンキを塗る際の環境も大切です。湿度が高すぎると乾燥が遅れ、ホコリが付きやすくなるため、乾燥しやすい風通しの良い場所で作業するようにしましょう。

また、ステンシルシートを活用すると、複雑なデザインでも簡単に再現できます。シートを布にしっかり固定し、スプレー塗料を軽く吹き付けることでムラなく仕上げられます。スプレー後はすぐにシートを外し、乾燥中に触れないように注意しましょう。

布塗装のアウターケアと長持ちさせるコツ

塗装後のケアをしっかり行うことで、作品をより長持ちさせることができます。

適切な乾燥時間や保管方法、防水加工のポイントなど、仕上がりを長期間保つためのアフターケア方法を紹介します。

乾燥時間と適切な保管方法

塗装後は完全に乾燥させるために十分な時間を確保しましょう。通常は24時間程度の乾燥が推奨されますが、気温や湿度によっては時間が異なる場合があります。

乾燥後は直射日光を避け、湿気の少ない場所で保管することで塗装面の劣化を防げます。特に、季節の変わり目には湿度管理が重要です。加湿器や除湿機を使って保管環境を最適化することで、塗装面の質を長く保つことができます。

布塗装の耐久性を保つお手入れ方法

使用後は表面を柔らかい布で優しく拭くなど、汚れを取り除く習慣をつけましょう。
また、頻繁に水に触れる場合は、防水スプレーを定期的に使用すると耐久性が向上します。
洗濯する際は優しく手洗いし、強い摩擦を避けるのがポイントです。

さらに、長期間保管する場合はシリカゲルなどの乾燥剤をケースに入れることでカビの発生を防げます。特に湿度の高い時期には効果的です。

防水効果を高めるトップコートの活用

トップコートを塗布することで防水効果が高まり、塗装面を保護できます。特に、屋外で使用するアイテムにはトップコートが効果的です。専用の透明スプレーや水性コート剤を重ね塗りすることで、耐水性や耐久性が飛躍的に向上します。

トップコートは薄く複数回に分けて塗布するのがポイントです。一度に厚く塗ると塗膜が剥がれる原因となるため、薄塗りを重ねて乾燥時間をしっかりと確保しましょう。
また、塗布後は約48時間の完全乾燥を行うことで耐久性が高まります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、DIYで布に塗れるスプレー塗料や水性ペンキの特徴を解説してきました。

完成した作品を身近な場所に飾ったり、プレゼントに活用することでDIYの楽しさが倍増します。
自分の好みに合わせたデザインを作成し、生活空間に彩りを加えることで、より特別なアイテムとして活用できます。また、定期的にメンテナンスすることで、長く楽しむことができます。

塗装前の下準備、適切な塗料選び、塗装中の薄塗りを心がけることで失敗を防げます。
塗装する際には無理をせず、一つひとつの工程を丁寧に行うことが大切です。

自分に合った方法を見つけ、楽しみながらチャレンジしましょう。完成後は作品をSNSでシェアしたり、友人に見せたりすることで、より達成感を味わえるでしょう。


蓄光塗料は光を吸収して暗闇で発光する特殊な塗料です。非常時用や装飾品用として、幅広い用途に使用されていますが、

「蓄光塗料の寿命はどのくらい?」「どれくらいの時間発光するの?」
といったような疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

この記事では、蓄光塗料の仕組みや寿命、発光時間について解説していきます。合わせて、蓄光塗料の種類、発光色、選び方についても説明しますので、蓄光塗料の使用を検討している方の役に立つはずです。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.蓄光塗料とは
 1-1:蓄光塗料が発行する仕組み
 1-2:蓄光塗料の用途
2.蓄光塗料の種類
 2-1:硫化物系
 2-2:酸化物系
3.蓄光塗料の発光色の紹介
 3-1:グリーン
 3-2:ブルー
 3-3:オレンジ
 3-:4レッド
4.【種類別】蓄光塗料の寿命と発光時間
 4-1:硫化物系の寿命と発光時間
 4-2:酸化物系の寿命と発光時間
5.蓄光塗料の選び方
 5-1:寿命を重視するなら酸化物系がおすすめ
 5-2:発光時間を重視するなら酸化物系がおすすめ
 5-3:コストを重視するなら硫化物系がおすすめ
6.まとめ

蓄光塗料とは

ここでは、蓄光塗料が発光する仕組みや、用途について解説していきます。
蓄光塗料の概要を理解して頂けると嬉しいです。

蓄光塗料が発光する仕組み

蓄光塗料は、暗闇になると発光する特殊な塗料です。日中の光を蓄光塗料に含まれる成分が吸収し、エネルギーとして蓄えます。紫外線が最も効率よく吸収されますが、蛍光灯の光でも吸収可能です。

〜関連記事〜
紫外線で光る|ケイムラ塗料の特徴と使い方の基本を解説

以前、ケイムラ塗料についてご紹介いたしましたが、ケイムラ塗料は紫外線やブラックライトを当てることで発行するもので、蓄光塗料との違いは、蓄光することができません。

蓄光塗料は、暗闇になると蓄えたエネルギーを徐々に放出し、自ら発光します。この性質を利用して、ルアーなどに塗装すると夜釣りなどでを目立たせることできます。

ただし、蓄光塗料に含まれる素材や塗り重ね度や発光色の違いによって、発光時間は異なりますので注意が必要です。

蓄光塗料の用途

蓄光塗料は、電気がなくても発光してくれる便利な塗料ですので、様々な分野に利用されています。

  • 防災用品(避難誘導標識や非常口サインなど)
  • 釣り具(ルアー)
  • 装飾品(アクセサリー、時計など)
  • 産業用(安全マークや工事設備の表示など)

電気のない暗闇では道しるべが必要なため、防災用品や産業用の表示によく利用されています。

また、ルアーに使用される理由は、夜釣りや深海釣りの際に、視認性をあげることで、魚に見つけてもらう可能性を上げるために使用します。

蓄光塗料の種類

蓄光塗料の種類はいくつかありますが、よく利用されるものとして、硫酸化物系と酸化物系の2種類があります。それぞれの特徴を解説していきますので、選択の判断材料にしてみてください。

硫化物系

硫化物系の蓄光塗料には、主成分として硫化亜鉛が使用されています。現在では、酸化物系の方が主流ですが、コストパフォーマンスに優れているので、硫化物系も需要があります。

しかし、発光時間は最大でも1時間程度と短めで、蓄光塗料としての寿命も短いです。発光時の明るさも酸化物系と比べると劣りますので、安価なのはメリットですが、性能面でデメリットも多いです。

酸化物系

酸化物系の蓄光塗料には、主成分としてアルミン酸ストロンチウムが含まれています。

近年、特に主流なのがこの酸化物系の蓄光塗料で、硫化物系の蓄光塗料と比べると寿命が長く、長時間の発光も可能なため、幅広い分野で利用されています。

特に、防災用品への利用に適していて、暗闇での目印として活躍が期待されてる種類です。コストは硫化物系と比べると高価なのがデメリットですが、魅力も多いのが酸化物系です。

蓄光塗料の発光色の紹介

Zestでは、4色(グリーン、ブルー、オレンジ、レッド)の蓄光塗料を取り扱っています。塗料としての販売ではなく、蓄光粉(粉末)での販売となりますので、様々なものに配合可能で用途に応じた使い分けが出来ます。

蓄光塗料の購入|本店サイトはこちら

グリーン

グリーンは蓄光塗料の中で、最も使用されている発光色です。実験した結果が一番長い発光時間でした。視認性も高かく発光時間も長いので、防災用品や標識などによく使用されているカラーです。

また、ルアーにもよく使用されていて夜釣りや深海釣りに重宝されています。

ブルー

発光時間はグリーンより劣りますが、自然な印象を持たせてくれるのがブルーの発光色です。デザイン性を高めるために、プラモデルや装飾品に使用されたり、グリーンと同様にルアーにも使われます。

オレンジ

柔らかい色合いで、視認性と装飾性も兼ね備えています。
インテリアや装飾品に使用される事が多いです。

レッド

とても目立つ色合いですが、発光力はグリーンやブルーに比べて劣り、発光時間も短いのが欠点です。アピールカラーとしてルアーに使用されることが多いです。

【種類別】蓄光塗料の寿命と発光時間

蓄光塗料の寿命と発光時間について解説します。蓄光塗料の発光効果は、塗料が剥がれない限り効力は持続しますが、塗料は樹脂なども含まれており、劣化は避けられません。

硫化物系と酸化物系で寿命と発光時間が異なりますので、それぞれ説明していきます。

硫化物系の寿命と発光時間

硫化物系の寿命と発光時間の目安は以下の通りです。

  • 寿命:約3~5年
  • 発光時間:5分~1時間程度

※塗料に含まれる樹脂(ウレタンやアクリルなど)によっても寿命は変わります。
※発光色によって発光時間や発光力は異なりますので、あくまで目安としてご覧ください。

ちょっとしたDIYに使用したり、試しに利用する分には良いですが、長期間に渡って効果を持続させたい方には不向きです。

また、硫化物系は紫外線や湿度に影響を受けやすいので、屋外で使用すると寿命は短くなりますので、あまりおすすめできません。

酸化物系の寿命と発光時間

酸化物系の寿命と発光時間の目安は以下の通りです。

  • 寿命:10~15年
  • 発光時間:1~4時間

※塗料に含まれる樹脂(ウレタンやアクリルなど)によっても寿命は変わります。
※発光色によって発光時間や発光力は異なりますので、あくまで目安としてご覧ください。

酸化物系の蓄光塗料は、塗料の寿命が長く、発光色によりますが、発光時間も非常に長いです。
紫外線や湿度の影響を受けにくいので、屋外での使用もできます。

蓄光塗料の選び方

硫化物系と酸化物系の蓄光塗料の特徴を踏まえて、どちらの種類がおすすめかを解説します。状況や用途によって、選択する種類が変わりますので、自分の状況に応じて選択してください。

寿命を重視するなら酸化物系がおすすめ

寿命を重視するなら、酸化物系がおすすめです。酸化物系の寿命は、10〜15年ですので長期間に渡って蓄光塗料の効果を維持したい方は、酸化物系を選択した方がいいでしょう。

また、屋外でも使用可能ですので、幅広い用途で使用可能です。

発光時間を重視するなら酸化物系がおすすめ

発光時間を重視するなら、酸化物系がおすすめです。酸化物系の発光時間は最大4時間程度であるため、暗闇で長時間使用する場合は、酸化物系を選択した方がいいでしょう。

特に、非常時用や道しるべとして蓄光塗料の使用を検討している方におすすめです。

コストを重視するなら硫化物系がおすすめ

蓄光塗料は利用したいが、コストを抑えたい場合は、硫化物系がおすすめです。寿命、発光時間はともに酸化物系に劣りますが、コストパフォーマンスは硫化物系が優れています。

一時的に蓄光塗料を使用したい場合や、お試しで塗装を検討している方は硫化物系の利用を検討しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、蓄光塗料の仕組みや寿命、発光時間について解説してきました。

蓄光塗料は、光を吸収してエネルギーを蓄え、暗闇になるとエネルギーを放出して発光する便利な塗料です。防災用品や装飾品、釣り具のルアーまで幅広く活用されています。

蓄光塗料の主流は、硫化物系(硫化亜鉛)と酸化物系(アルミン酸ストロンチウム)の2種類で、それぞれ寿命、発光時間、コストが異なります。

硫化物系はコストパフォーマンスに優れ、酸化物系は寿命、発光時間に優れているのが特徴です。自分の状況にあわせて、目的にあった蓄光塗料を選択してみてください。


UV塗装は非常に高性能で、近年様々な場面で使用される機会が増えています。しかし、UV塗装の存在は知っていても、どんな特徴を持っているのか知らない方も多くいらっしゃると思います。

また、よく比較対象になる塗装方法として、ウレタン塗装がありますが、UV塗装と比べて、どのような違いがあるのか分からないことも多いはず。

この記事では、UV塗料の特徴とメリット、デメリットを解説します。合わせてウレタン塗装の特徴と、UV塗装との違いを説明します。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.UV塗装の特徴とは?
2.UV塗装のメリット

 2-1:塗料の硬化時間が短い
 2-2:塗料の耐久性が高い
3.UV塗装のデメリット
 3-1:専用のUV照射設備が必要
 3-2:初期コストが高くなる場合がある
4.UV塗装とウレタン塗装の比較
 比較1:耐久性の比較
 比較2:費用面の比較
 比較3:施工性の比較
5.UV塗料とウレタン塗料の選び方
6.まとめ

UV塗装の特徴とは?

UV塗装の特徴は、UV塗料に紫外線(UV)を照射することで、塗料を硬化させるのが1番の特徴です。
※自然乾燥では硬化せず、15分ほどUV照射することで硬化します。

通常の塗料は自然乾燥させるため、塗料の硬化に時間がかかりますが、UV塗料はUV照射装置を用いて短時間で塗料を硬化させることが可能です。

また、ハンディタイプのUV照射装置があるため、あらゆる素材にUV塗装ができるようになっています。具体的には、車の部品の一部、木製家具やフローリング、家電、プラスチック製品など幅広い素材にUV塗料は使われています。

UV塗装のメリット

UV塗料の特徴を理解して頂いたところで、メリットを解説します。代表的なメリットを2つ紹介していきますので、参考にしてみてください。

①塗料の硬化時間が短い

UV塗装のメリット1つ目は、他の塗料に比べて塗装の硬化時間が短いことです。従来の塗装は自然乾燥させるのが一般的で、塗装の硬化に数時間から数日かかるのが当たり前でした。

しかし、UV塗装は紫外線(UV)を照射することで、数秒から長くても数分で塗装の硬化が可能です。

UV塗料の種類や塗膜の厚さによって硬化時間は前後しますが、硬化時間が短くなったことで作業効率が大幅に上昇しました。さらに、粉塵などが付着するリスクを軽減できるため、仕上がりもキレイになります。

②塗料の耐久性が高い

UV塗装は硬化後、耐候性の高い塗膜を作ります。UV塗装の塗膜は、紫外線への耐性も高いため、色あせを防ぎ、長期間に渡ってキレイな仕上がりを保つことが可能です。

また、硬度3Hの硬い塗膜のおかげで、摩耗や薬品に対する耐久力もあり、工業製品や機械部品など、耐久力が求められる製品にUV塗装は施されています。

硬度を表す「H」とは、鉛筆硬度で表しHは鉛筆のHの硬さを意味します。
3Hとは鉛筆硬度の3Hを意味し数値が上がれば上がるほど固いことを意味しています。
ウレタン塗料は一般的にH~2Hとされており、爪で強く抑えると傷がつく程度の硬さがH~2Hとされています。「爪の硬さ=2H」とされているのが一般的です。

UV塗装のデメリット

メリットの次に、デメリットについても解説します。
メリット、デメリットの両方を知ることで、UV塗装への理解をより深められます。

専用のUV照射設備が必要

UV塗装には、必ず専用のUV照射設備が必要です。UV照射設備がなければ、UV塗料を完全硬化することができないので、UV塗装はできません。

最近では、ネイルの硬化用ライトとして、UVライトは広く普及しており、小さい範囲の塗装であれば比較的簡単に施工できます。しかし、広範囲となるとUV照射が狭く非効率となってしまうため専用の設備が必要となってしまいます。
<UV照射機 最適な波長>
おもしろ塗装工房で販売しているUV塗料
短波長250~350nm(ナノメーター)が一番最適に硬化する波長といわれています。

初期コストが高くなる場合がある

UV塗料は高い耐久性と、良質な仕上がりが魅力ですが、その分塗料の価格も高価です。塗料の他に、先ほど説明したUV照射設備も必要になるため、初期コストが高額になります。

手軽なUV照射設備でも3,000円~1万円はしますし、高額なものだと100万円以上します。個人で利用するには金額の負担が大きくなるので、最初はネイル用照射機などをお勧めしますが、波長など確認する必要があるため導入は慎重におこなうべきです。

作業効率向上と耐久性は魅力的なので、これらを重視するならば、前向きに検討しましょう。

ウレタン塗装の特徴

この記事で比較対象になっている、ウレタン塗装の特徴について解説します。

ウレタン塗装は塗膜が柔らかく、衝撃やひび割れに強いのが特徴です。よく比較されるアクリル塗装よりも耐久力もあり、バランスのとれた塗料なので、自動車の塗装や家具など、幅広く利用されています。

UV塗装とウレタン塗装の比較

ここからは、UV塗装とウレタン塗料の比較をしていきます。
耐久性、費用面、施工性の3つを比較しますので、どちらの塗装を選択するかの参考材料にして下さい。

比較1:耐久性の比較

1つ目の比較は、耐久性です。

【UV塗装】

紫外線や摩耗、薬品に対して優れた耐久性があります。UV塗料の中に含まれるシリコンやフッ素などの成分によって、耐用年数は変わりますが、耐用年数は概ね10〜20年です。

なかには、耐用年数が20年以上のものもあります。耐用年数も長いため、長期的に塗装物を保護してくれます。

【ウレタン塗装】

塗膜が柔らかいため、衝撃に強く耐久力もありますが、UV塗装に比べると紫外線に若干弱く、耐用年数も若干ですが短いです。耐用年数は概ね7〜15年となっていますが一般的には車と同じように10年以上は耐候性はあると認識してください。

比較2:費用面の比較

2つ目の比較は、費用面です。

【UV塗装】

UV塗装は、UV照射設備の導入が必要なため、初期投資は高額です。しかし、UV塗装は耐久性が高いので、長期的に塗装物を保護してくれます。頻繁に再塗装する必要も無いので、手間を少なくしたい方や、作業効率を重視する場合は高額でもUV塗装はおすすめです。

【ウレタン塗装】

UV塗装と比べると、UV照射設備が必要でないため、初期費用は抑えられます。
しかし、耐用年数がUV塗料と比べると若干短いので、その都度費用や手間がかかってしまいます。

比較3:施工性の比較

3つ目の比較は、施工性です。

【UV塗装】

専用の設備が必要で、UV塗装に関する知識も必要ですが、塗料の硬化時間が短いため、生産性は高いです。UVを照射すれば数秒から数分で硬化し、スピーディーに施工を進められます。

【ウレタン塗料】

ウレタン塗料はDIYでも広く利用されていて、扱いやすいですが、塗料の硬化時間が長いため、作業効率が悪くなります。

表面の硬化時間は20℃で約1〜3時間で、完全に硬化するまでに20℃で約5〜7日かかります。塗料の硬化時間も含めて余裕を持ったスケジュールの作成が必要です。

UV塗装とウレタン塗料の選び方

UV塗装とウレタン塗装の特徴を理解して頂いた所で、どちらの塗装を選べば良いのか解説します。

何を重視するのかで選ぶ塗装が変わりますので、自分が何を重視しているのかを確認しながら読んでみてください。

耐久性で作業性を重視するならUV塗装

耐久性はUV塗装の方が優れています。耐用年数が10〜20年と長いので、屋外など耐久性の求められる環境においては、UV塗装を選択するといいでしょう。

費用面で選択するならウレタン塗料

初期費用を抑えたい場合や、規模の小さい塗装には、ウレタン塗装を選択するといいでしょう。

UV塗装は、UV照射設備の導入などでどうしても初期費用が高額になります。ちょっとしたDIYで塗装するのであれば、ウレタン塗装の方が手軽にチャレンジできます。

生産性で選択するならUV塗装

塗料の硬化時間を短縮したい場合や、規模が大きく、生産性を重視したいのであれば、UV塗装を選択した方がいいでしょう。

塗料の硬化時間が短いことで、作業効率が大幅に上がりますので、短い期間で塗装を終わらせたい方におすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、UV塗料の特徴とメリット、デメリットを解説します。合わせてウレタン塗装の特徴と、UV塗装との違いを説明します。ぜひ最後まで読んでみてください。

UV塗装は、紫外線(UV)を照射することで、塗料の硬化時間を短縮でき、耐久性が高いのが特徴の塗装方法です。初期費用は高額になるデメリットはありますが、それ以上にメリットがあります。

ウレタン塗装と比べると、耐久性と生産性が優れており、予算に余裕がある方はUV塗装の選択をおすすめします。規模や用途に応じて、自分にあった塗料を選択して下さい。


クラック塗装は、自然なひび割れを演出できる特殊な塗料で、独特な雰囲気を出したい方に向いている塗装方法です。クラック塗装を施すだけで、個性を出せる魅力的な塗装方法ですが、どうやってひび割れを起こせるのか疑問に思った方も多いはず。

この記事では、クラック塗装方法のご紹介ともになぜひび割れ起こるのかを含めて解説していきます。クラック塗装が可能な素材や注意点についても解説しますので、やり方だけでなく知識も身に付きます。この記事を読めば、クラック塗装ができるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.クラック塗装の特徴
2.なぜ塗装に、自然なひび割れが起こるのか
3.クラック塗料で施工を簡単にできる
4.クラック塗装が可能な素材
5.クラック塗装のやり方

 必要な道具を準備する
 Step1:下地作り
 Step2:下地塗料の塗布
 Step3:クラック塗料を塗布
 Step4:トップコート
6.クラック塗装の注意点
7.まとめ

クラック塗装の特徴

クラック塗装は、塗装表面に意図的にひび割れを起こして個性的な仕上がりにする塗装方法で、アンティーク調にしたい場合や、独特の雰囲気を出したい場合におすすめです。

また、クラック塗装は、ひび割れの大きさやパターンをある程度コントロールできる点も魅力の1つです。

例えば、ひび割れを大きくしてダイナミックに表現したり、細かいひび割れを発生させて繊細な雰囲気を演出できたりします。

木材や金属、硬質プラスチックといった様々な素材に塗装可能で、アイディア次第で幅広い用途で利用ができます。

 なぜ塗装に、自然なひび割れが起こるのか

塗装に、自然なひび割れが発生させるために、クラック成分が配合されています。このクラック成分が、下地塗装(ベースカラー)と上塗り塗装(トップコート)の間に挟むことで、その効果が表れます。

クラック塗装の吹き付け後は、10秒ほどで見るみるうちに、クラックが始まります。クラック成分は、沈殿しやすいため攪拌して使用することが大切ですが、ビンを振るだけでは攪拌しきれないため、しっかりと攪拌棒を使用して混ぜるようにするのが自然なひび割れを起こすポイントです。

 クラック塗料で施工を簡単にできる

近年では、クラッキングメディウムと塗料の効果を一体化したクラック塗料が登場しており、今までよりも施工がしやすくなりました。ZESTでは、初心者でも使いやすいようにチューニングしておりますので、そのままでもお使いになれます。

本店 おもしろ塗装工房|クラック塗料はこちらから購入いただけます。

通常であれば、下地塗装、クラッキングメディウム、上塗り塗装の順に塗装していくのですが、クラック塗装を使用すれば、手順が短縮されるため、効率化を図れます。

手順が簡単になったことで、塗装の経験が少ない方でも、チャレンジしやすいでしょう。

 クラック塗装が可能な素材

クラック塗料は、ルアーやスプーン・エレキギター、金属・木材・額縁・硬質プラスチックなどの様々な素材に塗装が可能です。

【木材】

木材をアンティーク調にしたい場合は、クラック塗装はおすすめの塗装方法です。家具やギターなどの木材には、塗装面に仕上げることができ、周りとは違った個性的なデザインに仕上げることができます。

【金属】

金属にも塗装可能で、車やバイクのタンク、ヘルメットなどにも使用できます。ベースとなるラッカー系・ウレタン系のカラーをカラフルなものを選択することで、クラック(ひび割れ)より映えるデザインとなり、おすすめです。

【硬質プラスチック】

ルアーに個性を演出したいときや、プラモデルで経年劣化を表現したいときに使用するのがおすすめです。クラック塗料の最も、メジャーな使用用途として「ルアー」が挙げられ、自分の作成したルアーで吊り上げる喜びは格別でしょう。

 クラック塗装のやり方

ここからは、クラック塗装のやり方について解説していきます。どの素材も基本的に同じ作業工程ですが、下地作りの時に使用する耐水ペーパーの番手に違いがありますので、併せて説明していきます。

 必要な道具を準備する 

最初に必要な道具を準備していきます。

【基本道具】

【塗料類】

下地塗料とクラック塗料は色合いが対照的な方が、クラック塗装の魅力がより引き立ちます。どんな風合いに仕上げたいのかによりますが、下地塗料は濃い色、クラック塗料は明るい色の使用をおすすめします。

Step1:下地作り

耐水ペーパーで足付けしていきますが、使用する番手は素材によって違います。

【素材別に使用する耐水ペーパーの番手】

素材耐水ペーパーの番手
木材180~240番
金属400〜600番
プラスチック400〜600番

足付けが終われば、下地用のサフェーサーを吹き付けますプライマーやウッドシーラーを塗布し、下地塗料の密着性を高めます。

Step2: 下地塗料の塗布

下地作りが完了しましたら、ベースとなる色を吹き付けます。ここでは、刷毛またはスプレーガンを用意しましょう。

下地塗料を均一に塗布したあと乾燥させますが、1度で均一に塗装できなかった場合は、重ね塗りをして、均一になるように塗装してください。

下地塗料の乾燥状態によっては、クラック塗料を塗布しても、うまくひび割れが発生しませんので、乾燥時間には十分注意してください。

 Step3:クラック塗料を塗布

下地塗料が乾燥したのを確認したら、クラック塗料を塗布していきます。使用するスプレーガンのガン口径は、1.0mm以上のものを使用してください。それ以下となると、クラック成分が詰まりクラックが発生しない場合があります。

クラック塗料の塗布のポイントは、塗料の厚さです。クラック塗料をたっぷり厚く塗ると、ひび割れが大きくて粗いものになります。反対に、クラック塗料を薄く塗るとひび割れが小さくて細かくなります。自分の好みに合わせて、クラック塗料の厚さを調整して下さい。

 Step4:トップコート

クラック塗装が乾燥しましたら、最後にトップコートとして、1液ウレタンもしくは2液ウレタンクリアーを塗布します。

注意点として、ディピングを行う場合は、クラック塗装の上から2〜3倍に希釈したトップコートを吹き付け色止めをしてから、行うようにしてください。

クラック塗装の注意点

最後に、クラック塗装の注意点について解説します。
注意点をよく読み、クラック塗装が自分に向いていると判断した場合は、ぜひ挑戦してみてください。

 耐久力が弱くなる可能性がある

クラック塗装は意図的にひび割れを作るため、通常の塗装よりもどうしても耐久力が劣ります。

クリアー塗装を施す場合は、塗装面が保護されるため、長持ちしやすくなりますが、アンティーク調の雰囲気の塗装を目指している方は、クリアー塗装ができない場合があるでしょう。

早期に塗装が痛んでしまうと、塗装をやり直す期間が短くなるので、こまめに塗装ができる方に向いている塗装方法といえます。

塗装状況によってひび割れの出方が変わる

クラック塗装は、気温や湿度の影響を受けやすいため、適切な環境下で塗装する必要があります。20℃前後で、湿度は50~70%が理想的な条件ですが、なかなか理想通りにいかないのが現状です。

なるべく真夏の高温(30度以上)や高湿時(80%以上)、真冬の低温時(5℃以下)の塗装を避け、塗装失敗のリスクを減らしましょう。

 まとめ

いかがでしたでしょうか?
クラック塗装は個性的な塗装方法で、独特の雰囲気を出したいときにおすすめです。

クラッキング塗装の手順は下地塗装、クラック塗料、トップコートの順で塗装することでクラック塗料の効果を最大限に発揮することができます。

気温や湿度などの環境に注意を払いながら、クラッキング塗装にぜひチャレンジしてみてください。