車に小さな傷ができてしまったけど、部分塗装を店舗に頼むべきか、それとも自分で直せるのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?料金も気になるし、自分でやるのは失敗が怖い…。
実は、部分塗装を自分で挑戦するのは、ポイントさえ押さえれば意外と簡単です。もちろん、業者に依頼するのも一つの手ですが、DIYで費用を抑えつつ満足のいく仕上がりを得ることが可能です。
この記事では、部分塗装を店舗に依頼する場合のメリット・デメリットと、DIYで挑戦する際に知っておくべき5つのポイントについて紹介します。
自分で部分塗装を行い、完成したときの達成感と満足感は非常に大きいものになります。自分の手で修復した車を見るたびに、その仕上がりに誇りを感じ、時間と労力をかけて挑戦したことが、大きな自信に繋がるはずです。
目次
1.車の部分塗装を添付に頼むべきか?そのメリットとデメリット
1-1:店舗に頼むメリット
1-2:店舗に頼むデメリット
1-3:店舗での部分塗装の料金相場
2.車の部分塗装を自分で行うメリットとは
2-1:DIYで車の部分塗装を行う利点
2-2:自分で行う際の注意点
2-3:DIYと業社依頼の費用比較
3.車の部分塗装に必要な道具と準備
3-1:必要な道具一覧
3-2:塗装前の下準備のポイント
3-3:塗装を始める前に確認すべきこと
4.自分で部分塗装する5つのステップ
5.まとめ
車の部分塗装を店舗に頼むべきか?そのメリットとデメリット
車の部分塗装を業者に依頼するか、自分で行うか迷っている方も多いはず。ここでは、店舗に頼む際のメリットとデメリットを詳しく解説し、判断材料を提供します。
店舗に頼むメリット
まず、店舗に頼む最大のメリットは、プロフェッショナルな仕上がりです。熟練した技術者によって高品質な作業が施され、車が新車のように見える状態に復元される可能性が高いです。
また、適切な設備やツールを使って作業が行われるため、仕上がりにムラが出る心配も少なく、色合いや艶も均一に保たれます。さらに、保証を提供している店舗も多く、塗装に何か問題が生じた場合には再施工が可能という安心感もあります。
店舗に頼むデメリット
一方で、店舗に頼むことにはデメリットも存在します。最大のデメリットはコストです。部分塗装でも店舗に依頼すると、それなりの費用が発生します。
特に、傷の程度や塗装面積が大きい場合は、料金が高額になることも珍しくありません。また、時間的な拘束もあります。予約が必要だったり、車を数日間預ける必要があるケースもあり、すぐに車を使用したい人にとっては不便です。
店舗での部分塗装の料金相場
店舗での部分塗装の料金は、塗装する部位や範囲によって大きく異なります。例えば、ドアやバンパーの小さな傷の修復は数万円程度で済むこともありますが、広範囲にわたる修復や高級車の場合はさらに高額になる可能性があります。
一般的に、部分塗装の料金相場は3万円から10万円の範囲内と言われていますが、店舗や補修場所によってはさらに上回ることもあります。料金の見積もりは複数の店舗から取るのが賢明です。
車の部分塗装を自分で行うメリットとは
車の部分塗装を自分で行うことには、さまざまなメリットがあります。特に費用面での利点は大きく、DIYで作業することで、店舗に依頼する際にかかる高額な費用を大幅に削減することが可能です。
さらに、自分で作業することで、時間やスケジュールを自分の都合に合わせて調整できる自由さも得られます。
DIYで車の部分塗装を行う利点
DIYで部分塗装を行う最大の利点は、やはりコストの節約です。店舗に依頼すると、塗装の規模や範囲によって数万円以上の出費を覚悟しなければなりませんが、DIYで必要な道具を揃えれば、数千円から始めることができます。
例えば、塗料、サンドペーパー、マスキングテープなどの基本的なアイテムを準備すれば、低コストで部分塗装に挑戦できるのです。また、作業が進むにつれ、塗装技術も上達し、自己満足感や愛車に対する愛着も増していくでしょう。
塗装は失敗を重ねてうまくなっていきます。
個人的には誰よりも失敗をしたから得た知識が、今の塗装技術に生きていると自負しています。
自分で行う際の注意点
DIYで塗装する際にはいくつかの注意点もあります。特に、初めての塗装作業では、色ムラや仕上がりにバラつきが出ることがあります。
そのため、作業前の下準備が重要です。塗装面の研磨や、隣接するパーツのマスキングを丁寧に行い、塗料が均一にのるように心がけましょう。
また、屋外で作業する場合は、風や埃、湿度などの環境要因に十分注意する必要があります。これらが塗装に影響を与える可能性があるため、できるだけ安定した作業環境を選びましょう。
DIYと業者依頼の費用比較
DIYと業者依頼の費用差は非常に大きいです。業者に部分塗装を依頼する場合、範囲や場所によりますが、平均して数万円の費用がかかります。
これに対して、DIYでは材料費のみで済むため、数千円で収まることが多いです。初期投資として塗料や道具を購入しても、その後も継続して使えるため、複数箇所の修復が必要な場合には、さらにコストパフォーマンスが良くなります。
車の部分塗装に必要な道具と準備
部分塗装を成功させるためには、適切な道具と十分な準備が欠かせません。DIYで作業をする場合、どのような道具が必要で、塗装を始める前にどんな準備をするべきかを事前に確認することで、作業の仕上がりに大きな差が生まれます。
ここでは、必要な道具と下準備のポイント、そして塗装を開始する前にチェックすべきことを詳しく紹介します。
必要な道具一覧
まず、部分塗装に必要な道具を準備しましょう。最低限必要なものとしては、以下のアイテムが挙げられます。
これらは塗装作業の基本セットです。特にスプレーガンや塗料の質は、仕上がりに大きく影響するため、品質の良いものを選ぶと良いでしょう。
塗装前の下準備のポイント
塗装を始める前には、塗装面の下準備が非常に重要です。まずは塗装する部分の表面をサンドペーパーでしっかり研磨し、古い塗装や汚れを除去しましょう。
この作業により、塗料がしっかりと密着し、均一な仕上がりが期待できます。また、周囲のパーツに塗料が飛び散らないように、マスキングテープとシートを使ってしっかりと覆うことが大切です。
ここでの準備を怠ると、仕上がりに影響が出るため、丁寧に行うことを心がけましょう。
塗装を始める前に確認すべきこと
塗装を始める前には、いくつかのチェックポイントがあります。まず、作業環境を整えることが重要です。風や埃が舞いやすい場所で作業すると、塗装面に不純物が付着し、仕上がりが粗くなることがあります。
また、気温や湿度が塗装に影響するため、適切な環境下で作業することが理想です。さらに、塗料の種類や使用方法を再確認し、作業手順に慣れてから進めることも成功への鍵です。
自分で車の部分塗装する5つのステップ
自分で部分塗装を行うには、計画的な作業が必要です。ここでは、初心者でも理解しやすい5つのステップに分けて、部分塗装のプロセスを詳しく解説します。
これらのステップに従うことで、塗装作業をスムーズに進め、綺麗な仕上がりを目指しましょう。
ステップ1: 傷や剥がれた部分の確認
最初のステップは、塗装する部分の傷や剥がれの程度を確認することです。車の部分塗装を行う際に、どの程度の範囲を修正する必要があるのか、しっかりと把握しておくことが大切です。
例えば、深い傷や塗装が完全に剥がれた箇所では、より入念な処理が必要です。塗装箇所が広範囲にわたる場合は、部分塗装よりも全面塗装を検討することもありますが、通常は局所的な塗装で済むことが多いです。
傷の確認を怠ると、仕上がりに影響するため、ここでしっかりと時間をかけて確認しましょう。
ステップ2: 研磨と下地処理
次に行うのは、塗装面の研磨と下地処理です。研磨は、塗装をしっかりと密着させるために非常に重要なプロセスです。
サンドペーパー(#800~#2000程度)を使って、傷や剥がれた部分を滑らかにします。この作業で、表面に残っている古い塗装や汚れを取り除き、塗料が均一に乗るための下準備を行います。
研磨後は、脱脂剤を使用して、表面の油分や汚れをしっかりと拭き取ります。この工程を省略すると、塗料が浮いてしまったり、ハジキ、塗装ムラが生じやすくなるため、慎重に進めましょう。
また、マスキングテープやシートを使い、塗装部分以外を覆うことも忘れずに行いましょう。
ステップ3: サフェーサー・プライマー(密着剤)の塗布
次に塗料が金属や下地にしっかりと密着するための下地剤である、サフェーサー・プライマーを塗布します。塗布することで、塗装面の保護や塗料の定着を高め、耐久性のある仕上がりを実現します。
プライマーはスプレータイプを使用することが多く、均一に塗布することがポイントです。ムラができないように、薄く何度かに分けて塗ることが大切です。
1回目の塗布後はしっかりと乾燥させ、その後にもう1~2回、重ね塗りを行います。塗布後、完全に乾燥するまで待つことで、次の塗装工程がスムーズに進みます。乾燥時間は通常1~12時間程度が目安ですが、気温や湿度によっても異なるため、パッケージの指示を確認しましょう。
ステップ4: 塗装の塗り方
プライマーがしっかりと乾燥したら、次はいよいよ塗料の塗布です。塗装はスプレー缶やスプレーガンを使って行いますが、この工程では何よりも「薄く重ねる」ことがポイントです。一度に厚く塗ってしまうと、ムラができたり、塗料が垂れる可能性があるため、慎重に進めましょう。
最初の層は「ミストコート」「捨て吹き」と呼ばれる非常に薄い層にします。この層が、後に塗る塗料を定着させる役割を果たすため、しっかりと乾燥させることが大切です。
乾燥後、さらに薄く何度か重ね塗りを行い、徐々に色が濃くなっていくのを確認しながら作業を進めます。通常、3~4回程度の塗布が目安となりますが、塗料の種類や色に応じて調整が必要です。
ステップ5: 仕上げと乾燥
最後のステップは、塗装の仕上げと乾燥です。塗装が完了した後は、仕上げとしてクリアコートを塗布します。クリアコートは塗装面の保護と光沢を与える役割を持ち、車の美しい外観を維持するために重要です。塗料と同様に、クリアコートも薄く重ねて塗布し、ムラのない仕上がりを目指しましょう。
クリアコートを塗布した後は、完全に乾燥させる必要があります。完全乾燥時間は通常5日~30日程度かかるため、焦らずにじっくりと待ちましょう。乾燥後は、研磨剤(コンパウンド)を使って軽く磨き上げ、付着したブツやホコリを取ったりツヤを出すことでプロのような仕上がりが期待できます。これで、DIYでの部分塗装が完了です。
まとめ|車の部分塗装をDIYでやるポイント
部分塗装を自分で行うか、店舗に依頼するかを決める際は、作業の難易度と費用・時間を考慮する必要があります。まず、自分で作業するべきケースは、小さな傷や浅い塗装剥がれで、比較的簡単な作業に限られます。DIYでは、必要な道具や塗料にかかる費用は1万円から2万円程度で、作業時間は数日かかることが一般的です。
一方、広範囲の修復や深刻な傷がある場合は、店舗に依頼するのも選択肢のひとつです。ただし店舗での作業費用は、範囲によりますが3万円から10万円以上かかることがあり、完成までの時間は数日から1週間程度になります。時間や仕上がりを重視する場合は、業者に頼むのが無難ですが、コストを抑えたい場合やDIYが好きな方には、是非、ご自身の手で愛車を修復し、スキル磨いてみましょう。
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