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塗装で失敗した時の補修方法などを紹介しています

「車の内装をスプレーで塗装してみたいけど、うまくいくか心配…」
「初心者でも簡単にできる方法が知りたい!」
そんな疑問をお持ちではありませんか?

車の内装をスプレーでDIY塗装は、コストを抑えながら愛車の内装を一新できる魅力的な方法です。

この記事では、スプレー塗料を使った内装塗装の基本から、初心者でも失敗しないコツ、さらにプロ施工との違いまでを詳しく解説します。あなたもスプレー塗装のコツを学んで、車内を美しくカスタマイズしてみませんか?

目次

1.【基礎知識】車の内装塗装を始める前に知っておきたい
2.車の内装塗装に使えるおすすめ塗料と道具

 2-1:初心者向けの塗料と道具の選び方
 2-2:効率を上げる便利アイテムの紹介
3.DIYで挑戦する内装塗装!成功させる3つの秘訣
4.プロに依頼する車の内装塗装 費用と仕上がりの違い
5.まとめ

【基礎知識】車の内装塗装を始める前に知っておきたい

車の内装塗装を始めるために、まずは内装パーツの素材ごとの特徴や、適切な塗装方法を解説します。また、塗装の下地処理や準備の重要性についても詳しく説明します。

車の内装塗装を始める前に知っておきたい基礎知識

車の内装塗装では、素材に合った塗料を選ぶことが重要です。

プラスチック製パーツ
(塗装可能な素材に限る)
スプレーが最適で、均一に塗布できるため複雑な形状にも対応可能
レザーや布地スプレーによる塗装は適していません

スプレー塗装の成功には、素材に応じた下地処理が欠かせません。プラスチックにはいろいろな素材があり溶剤に侵されてしまう素材もあるので、どのような素材のプラスチックかを確認してから塗装して行きましょう。例えばポリプロピレン(通称PP素材)やポリエチレン(通称PE素材)などには通常のウレタン塗料での塗装は出来ませんので注意が必要です。

塗装可能なプラスチックの場合プライマーを使用すると密着性が向上し、塗装剥がれを防ぐことができます。

また、スプレー塗料は耐久性や紫外線耐性の高いものを選ぶことで、長期間美しい状態を保つことができます。スプレー塗装は、初心者でも扱いやすく、均一でプロフェッショナルな仕上がりを実現する便利な道具です。
しかし塗装する物の形状などによっては、スプレーガンでは塗料が掛からない場合もありますので、複雑な形状の場合は、塗装を避けたほうが無難かもしれません。

塗装前に必要な下地処理と準備

車の内装塗装でスプレーを使用する際には、下地処理と準備が成功のカギとなります。
そのため、塗装するパーツを取り外せる場合には、外した状態で作業を行うのが理想的です。

パーツを取り外すことで、塗料の飛散や周囲の汚れを防ぎ、塗装精度も向上します。外せない場合は、マスキングを丁寧に行い、作業環境を整えましょう。

取り外したパーツは、中性洗剤や専用クリーナーで清掃し、ホコリや油分を完全に除去します。
その後、サンドペーパー(#800~#1000程度)で表面を軽く研磨し、塗料がしっかり密着するよう細かい傷をつけます。

さらに、プラスチックや金属パーツにはスプレータイプのプライマーを使用することで、密着性が向上し、剥がれを防ぐ効果があります。

これらの準備を丁寧に行うことで、ムラのない仕上がりが実現し、塗装の耐久性も向上します。下地処理と準備を徹底することが、美しい内装を長期間維持する秘訣です。

車の内装塗装に使えるおすすめの塗料と道具

ここでは内装塗装に適した初心者向けの塗料や道具を紹介します。効率を上げる便利なアイテムや、選び方のポイントをわかりやすく説明します。

初心者向けの塗料と道具の選び方

DIYで内装塗装を行う際、初心者にはスプレータイプの塗料が特におすすめです。
スプレー塗料は、塗布が均一でムラを防ぎやすく、特に複雑な形状のパーツにも対応しやすい特徴があります。

選ぶ際には、耐久性や紫外線耐性、耐熱性の高い製品を基準にすることで、車内環境の過酷さにも対応できます。
ラッカ系塗料は熱に弱く耐候性も弱いので避けたほうがよいでしょう、基本は二液性のウレタン塗料(無黄変タイプ)紫外線・熱に強いタイプをお勧めします。

プラスチックパーツ用のスプレー塗料では、密着性を高めるためのプライマー付き製品を選ぶと、下地処理の手間を減らし、塗装が剥がれにくくなる効果があります。

速乾性や特定の仕上げ(ツヤありやマットなど)のバリエーションがある製品を選ぶと、用途に応じて使い分けが可能です。

適切な塗料と道具を選ぶことで、初心者でも失敗しにくく、内装塗装を楽しみながら進めることができます。

効率を上げる便利アイテムの紹介

内装塗装を効率的に進めるためには、便利なアイテムを揃えることが大切です。

市販のスプレー缶で塗装する場合には、噴射方向が変更できるノズル付きなどの製品が便利です。
形状に合わせて塗料を細かく噴射できるため、複雑な形状の内装パーツでも、ムラのない仕上がりを実現できます。

また、簡易塗装ブースやマスキングテープとシートなど使用することで、作業環境を整え、塗装中の埃の付着や、塗料の周囲への飛散を防ぐことが可能です。

これらの便利アイテムを活用することで、DIY初心者でも効率的かつ満足度の高い内装塗装を楽しむことができます。

DIYで挑戦する内装塗装!成功させる3つの秘訣

ここではDIYでの内装塗装を成功させるための秘訣を3つ紹介します。
適切な塗料と道具の選び方から、ムラを防ぐコツ、さらに仕上がりを長持ちさせるメンテナンス法を具体的にお伝えします。

素材に合った塗料と道具を選ぶ

DIYで車の内装を塗装する際、スプレーガンが最適です。スプレーガンは均一に塗料を塗布することができ、複雑な形状や凹凸のある内装パーツでも美しい仕上がりが得られるため、初心者にも扱いやすいのが特徴です。

内装塗装に適している塗料としては、主に以下の3つです。

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • ラッカー塗料

塗料と道具を適切に選び、使用環境を整えることで、スプレーを活用した内装塗装は初心者でもプロ並みの仕上がりが目指せます。

ムラなく仕上げる塗装テクニック

スプレーを使用した内装塗装で最も重要なポイントの一つが、ムラを防ぐ塗装テクニックです。均一な仕上がりを得るためには、スプレーの使用方法や動きに注意を払う必要があります。

まず、スプレーは塗装対象から約15~20cm離して使用します。
距離が近すぎると塗料が過剰に塗布されて垂れやすくなり、遠すぎると塗料が均一に広がらず、ザラついた仕上がりになる可能性があります。

また、スプレーの動きは一定速度で、止まらずに水平に移動させるのが基本です。
一箇所に長くスプレーし続けると塗料が溜まり、ムラや垂れが発生しやすくなります。

これらの塗装ポイントについては、別の記事でもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

〜関連する記事〜
スプレーガンの塗装テクニック7つをご紹介 を基礎から応用まで教えます!

塗装後のメンテナンスで長持ちさせる

スプレー塗装後のメンテナンスは、美しい仕上がりを保ち、塗装を長持ちさせるために重要です。
塗装後は24〜48時間かけて完全に乾燥させ、触れたり使用したりしないよう注意してください。

その後、クリアスプレーを使用したコーティングを施すことで、傷や紫外線から塗装面を保護し、光沢を維持できます。日常の清掃では、柔らかい布や専用クリーナーを使い、汚れを優しく拭き取ることがポイントです。研磨剤入りの洗剤や硬いブラシは塗装を傷つける可能性があるため避けましょう。

プロに依頼する車の内装塗装 費用と仕上がりの違い

DIYに挑戦する準備が整ったら、プロ施工との違いも知っておくと選択肢が広がります。DIYとプロ施工、それぞれの良さを理解して、自分に合った方法を選びましょう。

プロ施工の費用とメリット

プロに依頼する内装塗装は、部分塗装で数万円、全面塗装で10万円以上が相場です。費用はかかりますが、専用設備を使用したスプレー塗装により、ムラのない美しい仕上がりが期待できます。

また、プロは素材に応じた最適な塗料を選び、長期間にわたり塗装の耐久性を維持する技術を持っています。DIYよりも費用はかかりますが、短期間で高品質な仕上げを求める場合にはプロ施工が安心です。

DIYとプロのどちらを選ぶべきか

DIYとプロ施工の選択は、目的や予算、仕上がりのこだわり度に応じて異なります。DIYでは、スプレー塗料や基本的な道具をそろえるだけで低コストで挑戦できます。

初めてでも適切な塗料と基本的なスプレーテクニックを学べば、満足のいく仕上がりを目指すことが可能です。特に一部の内装パーツだけを塗装したい場合は、DIYが効率的で経済的です。

一方、プロ施工は短期間で高品質な仕上がりを求める場合に最適です。また、時間や手間を省ける点も魅力です。ただし、全面塗装など広範囲の作業では費用がかさむため、予算と相談して決める必要があります。

部分的な塗装であればDIY、広範囲でプロ並みの仕上がりを求めるならプロ施工がおすすめです。それぞれのメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
この記事では、スプレー塗料を使った内装塗装の基本から、初心者でも失敗しないコツ、さらにプロ施工との違いまでを詳しく解説してきました。

車の内装塗装を成功させるには、下地処理、塗装方法、仕上げ後のメンテナンスまで一連の作業を丁寧に行うことが不可欠です。

特にスプレー塗装では、ムラを防ぐためのテクニックや、適切な環境で作業を行うことが仕上がりに大きく影響します。準備段階から計画的に取り組むことで、初めてでも満足のいく結果が得られるでしょう。

スプレー塗装は初心者でも簡単に始められる方法です。まずは一部のパーツから挑戦して、愛車をカスタマイズする楽しさを味わってください。


車の塗装は、車体を保護する重要や役割があり、塗装が剥がれてしまうと車体に直接ダメージを与えてしまう可能性があるため、早めの対処が必要です。

しかし、今まで塗装の修理を実施した事のない方は、
「塗装修理の料金が分からない」
「どの業者を選べば良いのか分からない」
上記のような悩みを持っていらっしゃると思います。

この記事では、車の塗装修理の相場を紹介します。業者選びのポイントや、DIYの方法、塗装のメンテナンス方法も解説しますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。

目次

1.なぜ車の塗装は剥がれるのか?
2.車の塗装剥がれの修理料金の相場

 2-1:部分塗装の料金相場
 2-2:全塗装の料金相場
3.塗装剥がれはDIY可能か
4.塗装する業者選びのポイント
5.車の塗装が剥がれない様にする日々のメンテナンス方法
6.まとめ

なぜ車の塗装は剥がれるのか?

車の塗装が剥がれる原因は様々です。ここでは、塗装が劣化し剥がれてしまう原因と、塗装の剥がれを放置するとどうなってしまうのかを解説します。

塗装が剥がれる主な原因

塗装の剥がれの原因を以下にまとめます。

【自然環境の影響】

自然環境による塗装の劣化の原因は主に4つです。

①紫外線車は常に紫外線にさらされており、紫外線は塗装表面を劣化させ、
色あせやクリアーの剥がれを引き起こします。
②酸性雨酸性の雨が塗装に付着してしまうと、塗装を侵食します。
③塩害海沿いで使用する車は、空気中の塩分が塗装に付着し、
錆や腐食を誘発します。
④温度変化季節によって高温になったり、低温になったりして、
塗装に負担がかかることで、ヒビ割れが発生する可能性があります。

【物理的な影響】

物理的な原因で、塗装を劣化させる要因は主に3つです。

飛び石飛び石により塗装が傷つくと、傷ついた部分から劣化していき、
塗装の剥がれを引き起こします。
擦れや衝突他の物に接触して塗装にダメージを与えてしまうと、
塗装の劣化が進行してしまいます。
鳥の分や樹液鳥のフンや樹液は酸性の物質なので、付着したまま放置すると、塗装を侵食します。

塗装の剥がれを放置するとどうなるか

車の塗装は、冒頭でもご紹介したようにボディを保護する役割も持ちます。そのため、塗装が剥がれた状態で放置してしまうと、様々な悪影響を与えます。以下に、一例をご紹介していきます。

【ボディの錆や腐食】

塗装が剥がれてしまうと、ボディの金属部分が露出してしまうので、錆や腐食が発生してしまいます。特に、海沿いの地域は空気中に塩分が含まれているため、錆や腐食の進行が早いです。

また、塗装が剥がれた状態は、車の印象を悪くしますので、早期に修理した方がいいでしょう。

【修理費用の増加】

ボディの錆や腐食が進行することで、補修範囲が大きくなってしまい、修理費用が高額になってしまう可能性があります。塗装が剥がれてきましたら、費用を抑えるためにも、早期の修理がおすすめです。

車の塗装剥がれの修理料金の相場

塗装剥がれの料金の相場を解説します。塗装の範囲によって、費用が変わりますので、参考としてご覧ください。

選択する業者によっても、費用は変わってきますので、必ず見積もりをとってから、依頼する様にしましょう。

部分塗装の料金相場

部分的な塗装の場合の料金相場は、以下の通りです。

  • 四方5cm以内の塗装の剥がれ:約1〜3万
  • 四方20cm以内の塗装の剥がれ:約3〜6万

塗装する箇所や範囲によって料金は変動します。

また、カラーによっても変わりますので、正確な料金は見積りをとるようにしましょう。傾向としては、板金専門業者の方が安価で、ディーラーは高額になりやすいです。

全塗装の料金相場

全塗装の料金の相場は、以下の通りです。

  • 全塗装:約20〜60万円

ただし、車種や大きさによって金額は変動します。

また、カラーによっても金額は変わりますし、ボディに凹みなどがあれば、料金が上乗せされます。車種や車体の状態によっては、60万以上になる場合もありますので、しっかり見積りをとりましょう。

塗装の剥がれはDIY可能か

車の塗装を業者に依頼した場合は費用が高額になってしまうため、再塗装のDIYを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?ここでは、車の塗装がDIYが可能かどうか解説していきます。

車の塗装の剥がれをDIYで修理することは可能

塗装が剥がれた場合、自分でDIYすることは可能です。補修の範囲が小規模であれば、ホームセンター等で販売されている簡易的な道具と塗料でも対応できます。

自分で作業すれば、工賃は発生しないため、費用を安価にできるメリットもあります。ただし、作業の手間と失敗するリスクがあるため、確実な仕上がりを目指したい方は、プロに依頼した方が無難です。

タッチアップペイントによる補修

より簡単な補修方法として、タッチアップペイントが普及しています。これは、塗装についた小さな傷や剥がれを補修するための手軽な方法です。

タッチアップペイントも安価で、カラーの種類も多く2,000円以内で購入可能です。

補修したい部分の汚れをふき取り、タッチアップペイントを塗るだけで作業終了ですので、飛び紙などの軽度な傷であれば、この補修方法でも問題はありません。

塗装による補修

タッチアップペイントでは対応できない範囲であれば、スプレーガンなどを使用した本格的な塗装で補修が必要となります。

スプレーガンを使用すれば、広範囲に渡って塗装できるため、ボンネット、バンパー全体、ドアパネルなどの広い塗装剥がれを効率的に作業できます。塗料の種類や道具のグレードにもよりますが、約20,000円前後で一式購入可能です。

ただし、技術も必要となってくるので、最初は小さい範囲で塗装するか、目立たない箇所で練習してから補修した方がいいでしょう。

本サイト「おもしろ塗装工房」では、様々な塗装のノウハウをご紹介しており
塗料調色なども承っております。
ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか?

〜関連記事〜
スプレーガンの塗装テクニック7つをご紹介 を基礎から応用まで教えます!
車の塗装前に行う下地処理の重要性とは?【DIYする方法】
自動車の塗料の違いや種類について解説!塗装の注意点とは?

塗装する業者選びのポイント

業者に依頼を検討している場合、どの業者を選択すれば良いのか分からず、困っている方もいらっしゃると思います。ここでは、良い業者の選び方のポイントを3つ紹介します。

Point1:口コミや評判を確認

良い業者を探す時に必ず確認してほしいのが、口コミと評判です。インターネットで検索すれば、過去に利用した方の口コミがあるはずですので、読んでおきましょう。

口コミは、利用した方の主観で書いてあるので、全てを真に受けるのはリスクがありますが、参考になるはずです。調べるのも簡単なので、まずは口コミから調べてみてください。

Point2:施工事例の確認

業者のホームページには、今までの施工事例を掲載している場合があります。施工事例があれば、技術力も確認できますし、実績がある証拠なので、信頼できます。

ホームページを閲覧する際は、施工事例もチェックしましょう。

Point3:見積内容が明確かどうか確認

業者に見積りを依頼した時に、見積りの内容や説明が明確かどうかも重要です。塗装方法や塗装工程なども見積内容に含まれていると安心です。見積書の中身があいまいな内容の場合、作業をごまかされる可能性もありますので納得いくまで確認取ることが重要です。

見積書の内容をしっかり説明でき、こちらの質問にも答えてくれる業者を選ぶようにしましょう。内容に納得できなければ、断ることもできますので、不明な点はどんどん質問した方が賢明です。

車の塗装が剥がれない様にする日々のメンテナンス方法

車の塗装が剥がれてしまうと、手間やコストがかかってしまいます。ここでは、塗装が剥がれないようにするためのメンテナンス方法について解説します。

こまめに洗車する

汚れや黄砂、塩分が付着したまま、長期に渡って放置してしまうと、塗装を侵食してしまいます。洗車をすれば、塗装の劣化の原因となる成分を落とせますので、こまめに洗車することをおすすめします。

すぐに洗車できない場合は、水洗いだけでも行うことで大きな汚れは落とすことができ塗装が長持ちするようになりますので、ぜひ実施してみてください。

ワックスがけやボディーコーティングする

ワックスやボディコーティングを実施すれば、塗装の保護効果をさらに高められます。車のツヤも良くなり、見た目の向上も図れますので、一石二鳥です。

ただし、コーディング前には必ず洗車を行わないと汚れによって傷を増やしてしまうため注意が必要です。ワックスがけやボディコーティングも実施するとなると、それなりに手間がかかります。時間のある方には、おすすめの方法ですので、試してみてください。

ボディーコーティングを業者に依頼する

「時間はないが、ボディコーティングはしたい」という方は、プロに依頼するのも選択肢の一つです。仕上がりもキレイですし、高性能のコーティング剤もありますので、長期に渡ってコーティングを維持できます。

ボディコーティングを施工すれば、水洗いだけでも簡単に汚れを落とすことができ、紫外線などの外的要因にも強くなります。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
この記事では、車の塗装修理の相場や、業者選びのポイントや、DIYの方法、塗装のメンテナンス方法などを解説してきました。

車の塗装の剥がれは、様々な要因で発生し、剥がれている場合には早期に対応が必要となります。放置すれば、錆や腐食が発生し、見た目が悪くなるばかりでなく、後々の修理も高額になってしまいます。

塗装の剥がれを修理する場合、料金の相場をよく理解し、しっかり見積りを取りましょう。また、自分でDIYすることも可能ですので、興味のある方は是非チャレンジしてみて下さい。


「車の塗装がムラになってしまい、どう直せばいいのかわからない…」
「コンパウンドやサンドペーパーを使うといいと聞いたけど、具体的な手順が知りたい!」

そんなお悩みを抱えていませんか?

実は、車の塗装ムラをきれいに仕上げるためには、正しい道具選びと手順が非常に重要です。適切な手順を踏めば、初心者でもプロ並みの仕上がりを目指せます。

この記事では、車両塗装のムラ取りに必要な道具や手順を徹底解説します。さらに、塗装時にムラを防ぐためのコツもご紹介。DIY初心者から経験者まで参考になる内容をお届けします。

目次

1.車の塗装ムラができる原因は?
 1-1:塗装ムラの主な原因とは?
 1-2:DIY塗装で起こりやすいトラブルと対策
 1-3:塗装環境の影響とその回避方法
2.車の塗装ムラを直すのに必要な道具と準備
 2-1:塗装ムラ取りに必要な基本アイテム
 2-2:道具選びで押さえるべきポイント
 2-3:準備段階で注意すること
3.4ステップ|車の塗装ムラを直し方
 ステップ1:表面状態を確認する
 ステップ2:サンドペーパーで整える
 ステップ3:コンパウンドで磨き上げる
 ステップ4:クリアー塗装で仕上げる
4.プロのような仕上がりを目指す!塗装時のムラを防ぐポイント
 4-1:均一な塗装をするためのスプレーテクニック
 4-2:塗装中に気をつけたい湿度と温度
 4-3:適切な塗料と希釈率の選び方
5.業者に依頼する場合の費用を比較
 5-1:業者に依頼する際の費用相場
 5-2:DIYと業者依頼のメリット・デメリット
6.まとめ

車の塗装ムラができる原因は?

塗装のムラって、ちょっとした原因が積み重なって起こるんです。ここでは、その原因を知り対策する方法をお伝えします。

塗装ムラの主な原因とは?

塗装ムラって、実はスプレーの使い方や塗料の準備不足が大きな原因なんです。例えば、スプレーガンを近づけすぎると、一部分に塗料が集中してしまいますし、逆に遠すぎると薄塗りになっちゃいます。

また、塗装の間隔をしっかり守らないと、仕上がりに段差や色ムラができやすくなります。塗料そのものにも注意が必要で、使用前にしっかり攪拌しないと、ムラや艶のない仕上がりになることも。こういった原因をひとつずつチェックしていくのが、ムラを防ぐ近道です。

DIY塗装で起こりやすいトラブルと対策

DIYで塗装をするとき、塗料が垂れる「たれ」や、スプレー跡が目立つ「ムラ」が出がちです。
塗料が垂れるのは、スプレーを一箇所に長く留めたり、近づけすぎたりするからが要因となります。

解決策としては、スプレーを一定の速度で動かすこと。また、ムラを防ぐには、少しずつ重ね塗りをして、前の塗料が完全に乾いてから次を塗るのがコツです。こうした、一手間を加えるだけで仕上がりが大きく変わります。

塗装環境の影響とその回避方法

意外と見落としがちなのが、塗装をする環境です。湿度が高いと塗料が乾く前に水分を吸ってしまい、ムラや斑点ができやすくなります。さらに、風が強い場所で作業すると塗料が散ってしまい、思ったように均一に塗れません。

理想的な塗装環境は、湿度30〜70%、風の少ない室内やガレージです。作業前には車の表面をきちんと清掃して、ゴミやほこりがついていないことを確認しましょう。こういった小さな準備が、ムラのない仕上がりに繋がります。

車の塗装ムラを直すのに必要な道具と準備

塗装ムラをきれいに直すには、適切な道具としっかりとした準備が欠かせません。ここでは、必要なアイテムや準備のコツを解説します。

塗装ムラ取りに必要な基本アイテム

ムラ取りには、以下の道具を揃えると安心です。まず、目の粗さが異なるサンドペーパーは必須です。
800番から2000番くらいまで揃えておくと、粗い削りから仕上げまで対応できます。

次に、コンパウンドは仕上げに使うため、粗目・中目・細目のセットが便利です。手作業でも可能ですが、電動ポリッシャーなどがあると均一に磨けて作業効率がぐっと上がります。

不要な箇所を汚さないためにも、マスキングテープと養生シートも重要です。塗らない部分をしっかり保護することで、余計な手間を防くことができます。

道具選びで押さえるべきポイント

道具を選ぶときは、「用途に合ったもの」を選ぶことがポイントです。例えば、サンドペーパーはあまり粗すぎると深い傷をつけてしまい、逆に仕上げに時間がかかることも。

一方で、コンパウンドは粗目から順番に使うことでスムーズに艶出しができます。また、ポリッシャーを選ぶ際は、初心者向けの低速調整機能があるものがおすすめです。高品質な道具を揃えることが、失敗を減らし仕上がりをプロ並みにする近道です。

準備段階で注意すること

塗装作業は準備が9割とも言われます。まずは、車両表面の汚れや油分を完全に落とすことが基本。専用の脱脂剤を使うと、塗料がしっかり密着します。

次に、作業する場所の環境を整えることが重要です。風の強い屋外は避け、室内作業なら換気を十分に確保してください。

また、光の加減も意外と大事で、均一に塗れるよう、夜を避け明るい作業環境を用意しましょう。
色を確認するには晴れの日の午前中に作業するのがベストです。
色調整をするときはできる限り夜を避け蛍光灯や水銀灯光での調色や作業は避けましょう。
合っていると思っても塗料色とボディー色が違って見える場合があります。翌日太陽光で見たら色が違っていたなんてこともよくある失敗なので注意が必要です。
午前の自然光の元で作業することが塗装ムラを大幅に減らすことができる要因の一つでのあります。

4ステップ|車の塗装ムラを直し方

塗装ムラをきれいに直すには、順を追って作業を進めることが大切です。初心者でも安心して実践できる4つのステップを詳しく説明します。

ステップ1:表面状態を確認する

まず、塗装ムラの状態をしっかりと確認することから始めます。光を当てて角度を変えながらチェックすると、ムラの範囲や濃淡がはっきり見えます。このとき、表面に傷や汚れがある場合は、その部分も同時に確認してください。

次に、塗装箇所をきれいに洗浄し、脱脂剤で油分を取り除きます。汚れや油分が残っていると、次の工程で塗料がうまく乗らない原因になります。このステップは簡単に思えるかもしれませんが、最終的な仕上がりを左右する重要な作業とも言えますので手を抜かずにしっかりと研磨をしていきましょう。

ステップ2:サンドペーパーで整える

次に、サンドペーパーを使って塗装面を整えます。粗目の800番や1000番からスタートして、ムラや傷を均一に削ります。力を入れすぎると深い傷がついてしまうので、木っ端や平らなゴム製品などにペーパーを巻いて磨くのがポイントです。

ムラが目立たなくなったら、次に1500番や2000番の細目に切り替えます。この工程で、表面を滑らかに整えていきます。

また、サンドペーパーを使う際は、水を使って湿らせながら磨く「水研ぎ」を行うと、紙の目詰まりを防ぎ、より滑らかに仕上げることができます。作業後は、研磨粉をしっかり拭き取りましょう。

ステップ3:コンパウンドで磨き上げる

サンドペーパーで整えた後は、コンパウンドを使ってさらに仕上げを行います。まず、粗目のコンパウンドを塗り、柔らかい布やポリッシャーで円を描くように磨きます。この工程では、塗装面が均一になり、光沢感が徐々に出てきます。

その後、中目、細目の順でコンパウンドを変えながら磨きを続けます。時間はかかりますが、ここで丁寧に作業することで、プロ並みの仕上がりに近づけることができます。仕上げが終わったら、表面に残ったコンパウンドをしっかり拭き取るのを忘れないでください。

ステップ4:クリアー塗装で仕上げる

最後のステップはクリアー塗装で表面を保護し、ツヤを与えることです。まず、塗装箇所以外をマスキングテープと養生シートでしっかり保護します。その後、スプレー缶のクリアー塗料を15〜20cm程度離して均一に吹きかけます。1回で厚く塗ろうとせず、薄く重ね塗りをするのがポイントです。
スプレーガンのパターン調整、エアー圧調整、塗料調整つまみが重要となります。
スプレーガンの扱い方に関してはYouTubeがございますのでよろしければご覧になってみたらいかがでしょうか

1回目の塗装が乾いたら、2回目を塗るとムラのない仕上がりになります。塗装が完全に乾いたら、さらに細目のコンパウンドで軽く磨き上げると、より深いツヤ感が得られます。この仕上げで、塗装ムラを完璧にカバーできます。

プロのような仕上がりを目指す!塗装時のムラを防ぐポイント

塗装のムラを防ぐには、スプレーの使い方や環境、塗料の選び方が重要です。この章では、プロのような仕上がりを目指すための具体的なポイントを紹介します。

均一な塗装をするためのスプレーテクニック

塗装のムラを防ぐには、スプレーガンの動かし方が鍵です。まず、スプレーガンは塗装面から15〜20cmの距離を保ち、一定の速度で動かしましょう。速すぎると薄塗りになり、遅すぎると厚くなってムラができてしまいます。
スプレーガンの扱い方吹き方についてはYouTubeで詳細に説明しておりますので参考にしてみてください

また、スプレーは一度に厚く塗るのではなく、薄く何度も重ね塗りをするのがコツです。さらに、塗装範囲の端から端まで一筆書きのように動かし、均一な仕上がりを目指します。このテクニックをマスターすれば、プロのような仕上がりに近づきます。

塗装中に気をつけたい湿度と温度

塗装環境の湿度と温度も、仕上がりに大きな影響を与えます。湿度が高いと塗料が乾きにくく、水分を含んでしまいムラの原因になります。理想的な湿度は30〜70%程度です。
湿度が高すぎるとカブリ現象が起こり塗膜が白く白濁したりしますので80%以上の湿度のある時は塗装は避けたほうが無難です。
また湿度が低すぎると静電気により素材にチリやホコリなどが密着しやすくなるので、塗装前には手のひら「手感」を使ってそっと塗装面をなでるようにほこりを脱ぐっていきましょう。
そのほか、温度が低すぎると塗料が硬化しにくく、立面への塗装の場合はタレが生じる場合があります、また高すぎると塗料が早く乾きすぎて表面が荒れる(サメ肌になる)ことがあります。適温は15〜25℃が目安です。作業する場所を選ぶ際には、天気予報や湿度計を参考にし、条件の良い日を選ぶことが重要です。
また、いきなり作業取り掛かるのではなく、手板などに試し吹きをした後に本番に入るようにすると失敗は極端に減る事でしょう。

適切な塗料と希釈率の選び方

使用する塗料とその希釈率も、ムラを防ぐ上で大切なポイントです。スプレー塗料を使用する場合、希釈率が適切でないと塗料がうまく吹き付けられず、不均一な仕上がりになります。

メーカーの指示に従い、専用のシンナーを使って適切な混合比で行いましょう。また、吹くスプレーガンの口径やエアブラシ等口径の大小によっても希釈率が変わりますので、塗料の取り説をしっかり読んで理解したうえで作業に取り掛かりましょう。
その他塗料の種類にも注意が必要で、車両用塗料の中にも濃い・薄い、混合比率など各メーカーによって違いますので、しっかりサポートしてくれるショップを選ぶことが重要です。
下地からトップコートまで適正な塗料を選ぶことで耐久性や見た目が向上します。初めて塗装する場合は、作業しやすいウレタン塗料、無黄変(紫外線で塗料が黄色くならない)塗料がおすすめです。

業者に依頼する場合の費用を比較

業者に依頼することで高品質な仕上がりが期待できますが、費用や業者選びの注意点を知っておくことが重要です。この章では、DIYとの違いも踏まえながら解説します。

業者に依頼する際の費用相場

塗装ムラを直すために業者に依頼する場合の費用は、塗装範囲や車のサイズによって異なります。部分塗装であれば1万円から5万円程度が相場で、全塗装を依頼すると10万円から50万円以上かかることもあります。

業者に依頼する最大のメリットは、熟練した技術による高品質な仕上がりですが、複数の見積もりを取って料金や内容を比較することが、後悔しない選択につながります。

DIYと業者依頼のメリット・デメリット

DIYと業者依頼には、それぞれにメリットとデメリットがあります。DIYの最大のメリットは、費用を大幅に抑えられることです。また、自分のペースで作業ができるため、時間の融通も利きます。

一方で、技術が足りないと仕上がりにムラが残る可能性があります。業者に依頼する場合は、完璧な仕上がりが期待できますが、費用が高く、車の引き渡しに時間がかかることがデメリットです。自分の予算やスキルに応じて最適な選択をしましょう。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
塗装ムラの再発を防ぐには、これまで解説した正しい塗装手順を守ることが基本です。塗装面をしっかりと整える下地処理、均一に吹き付けるスプレーテクニック、適切な環境での作業。これらを忘れずに実践することで、仕上がりが大きく変わります。

塗装後にも注意が必要で、直射日光や風が強い場所は塗装を劣化させる原因となるため、できる限り避けましょう。ワックスやコーティングを定期的に施すことで、紫外線や汚れから塗装を守り、仕上がりを長持ちさせることができます。

これらのポイントを押さえることで、塗装ムラを防ぎ、長く美しい状態を維持することができるはずです。ぜひ、実践してみてください。


車の内装が傷んできて気になっていませんか?シートの破れやダッシュボードのひび割れなど、放っておくと見栄えも悪く、修理費用が高くなる可能性があります。

しかし、実は車の内装修理は高額なプロの手を借りなくても、DIYでリーズナブルに行える方法があるんです!

この記事では、誰でも簡単に始められる車の内装修理方法や、費用を抑えつつ質の高いリペアを行うための5つのポイントを詳しく解説します。

目次

1.車の内装修理が必要になる理由とは?
 1-1.内装の劣化が進む原因
 1-2.内装の損傷が車全体に与える影響
2.車の内装修理をDIYで行うための準備
 2-1.必要な道具と材料の選び方
3.作業前にチェックすべきポイント
4.DIYでできる車の内装修理の5つのポイント

 4-1.簡単にできるシート修理の方法
 4-2.ドア内張りのリペア方法
 4-3.天井の補修を成功させるためのポイント
 4-4.DIYでコストを抑えるための材料選び
 4-5.修理後のメンテナンス方法
5.DIYで修理とプロに依頼する場合の費用比較
 5-1.DIY修理での費用詳細とプロに依頼した場合の料金の目安
 5-2.自分で修理すべきか、業者に任せるべきかの判断基準
6.まとめ

車の内装修理が必要になる理由とは?

車の内装は、車の見た目や快適さだけでなく、価値や安全性にも影響を与える重要な要素です。内装の劣化や損傷は、車全体に思わぬ影響を及ぼすことがあります。では、どのような原因で内装が劣化し、それが車全体にどう影響するのかを見ていきましょう。

内装の劣化が進む原因

車の内装が劣化する主な原因は、「紫外線」や「熱」、「湿気」、「摩耗」、「汚れ」などの外的要因です。長時間の直射日光に晒されることで、ダッシュボードやシートの表面がひび割れたり、色褪せたりすることがあります。

また、湿気がこもりやすい環境では、カビや腐食が進み、内装の布地やレザー部分が傷みやすくなります。加えて、頻繁に使用するドアやシートは摩擦による損傷が早く進行します。

これらの要因を日常的に防ぐことできれば、内装の寿命を延ばすことができます。

内装の損傷が車全体に与える影響

内装の損傷は車の見た目だけでなく、実際の機能や価値にも影響を与えることがあります。例えば、シートの破れや緩みは長時間の運転で不快感を生じさせ、安全性を損なう可能性もあります。

さらに、ダッシュボードのひび割れやドア内張りの劣化は、車の印象を悪くし、将来の売却や下取り時に車両の評価を下げる要因になります。

これにより、修理や補修の必要性が高まり、修理費用が膨らむことも考えられます。定期的な内装のケアが車全体の価値を維持するためには重要です。

車の内装修理をDIYで行うための準備


車の内装修理をDIYで成功させるには、適切な道具や材料の準備が必要です。また、作業前の確認事項を押さえておくことで、スムーズな修理が可能になります。

以下では、必要な道具と材料、そして作業前にチェックすべきポイントについて詳しく説明します。

必要な道具と材料の選び方

DIYで車の内装修理を行うために必要な道具と材料は、修理箇所に応じて異なります。例えば、シートやダッシュボードのひび割れには補修キットが便利です。

補修キットには、パッチ、接着剤、補修用クリーナーなどが含まれていることが多く、これらを使うことで、簡単に補修作業を行うことができます。

特に、シートの破れにはレザーや布用の補修剤、ドア内張りには接着スプレーや補修テープが有効です。ポイントは「汎用的に使える道具を準備すること」です。

また、必要な道具としては、カッター、ハサミ、スプレーのり、プラスチック用ヘラなどを準備します。事前に材料の質を確認し、耐久性の高いものを選ぶことが、修理後の仕上がりに大きな影響を与えます。

作業前にチェックすべきポイント

作業に取り掛かる前には、まず修理箇所の状態をしっかりと確認し、必要な下準備を行うことが重要です。修理が必要な部分が小規模なのか、あるいは広範囲に及ぶのかを判断し、それに応じた道具や材料を選びます。

また、修理箇所は清掃しておくことが大切です。汚れやほこり、油分が残った状態では補修材の密着が悪く、仕上がりが損なわれる可能性があります。

特にレザーやプラスチック部分には専用のクリーナーを使用し、完全に乾燥させてから修理に取りかかりましょう。

さらに、作業スペースを整理し、必要な道具や材料を手元に準備しておくことで、修理を効率よく進めることができます。

DIYでできる車の内装修理の5つのポイント


車の内装をDIYで修理する方法は、費用を抑えながらも効果的です。シートやドア内張り、天井の補修など、具体的な修理方法と材料の選び方、メンテナンス方法について詳しく解説します。

簡単にできるシート修理の方法

シートの破れや汚れは、車内で最も頻繁に発生するトラブルの一つです。DIYで修理する場合、まずシートの素材に応じた補修キットを選ぶことが大切です。

<レザーや合成皮革の場合>
専用の補修剤やパッチが付属したキットを使用します。シートの破れた部分に補修剤を塗布し、パッチを貼り付けることで目立たない仕上がりになります。さらに、補修後にカラーペイントや染料を使えば、修理箇所が自然に馴染みます。

<布製のシートの場合>
布用の補修テープやシートカバーで破れを覆うことが可能です。補修後は、日常的な摩耗を防ぐためにカバーを装着するか、クリーニングを定期的に行いましょう。シートの修理はプロに依頼すると高額になることも多いため、DIYで行えば大幅なコスト削減が期待できます。

ドア内張りのリペア方法

ドア内張りの劣化や剥がれは、車内の見た目や快適さに影響を与えますが、DIYでの修理は比較的簡単に行えます。まず、内張りが剥がれている部分を確認し、剥がれた部分にスプレー接着剤を使用して元の位置に戻します。

この際、接着剤が均等に行き渡るようにするために、ヘラを使って内張りをしっかりと押し付けましょう。もし内張りが破れている場合、補修テープを使って破れた部分を補修することも可能です。

レザーや合成皮革の場合、専用の補修材を使用することで、元の質感を保ったまま修復することができます。また、作業前には内張りのクリーニングをしっかりと行い、汚れや油分を取り除くことが大切です。

これにより、接着剤や補修材の密着が良くなり、仕上がりがきれいになります。ドア内張りの修理は簡単ながら、車内の印象を大きく改善する効果があります。

天井の補修を成功させるためのポイント

天井の垂れ下がりは、特に古い車でよく見られるトラブルですが、DIYで修理することができます。天井が垂れ下がる原因は、経年劣化による接着剤の弱化が主な原因です。

修理の第一歩として、垂れ下がった部分を取り外し、再度接着する方法が一般的です。接着にはスプレーのりが最適で、天井の布地を均等に張り直すためには、作業中にシワができないように注意が必要です。

もし天井の布自体が劣化している場合は、交換を検討するのも良いでしょう。天井布の交換は少し手間がかかりますが、DIYで行うことで費用を抑えられます。補修後は、天井の布がしっかりと固定されているか確認し、必要に応じて追加の接着剤で補強します。天井の補修を成功させるポイントは、丁寧な作業と適切な接着剤の選択にあります。

DIYでコストを抑えるための材料選び

DIYで内装修理を行う際、コストを抑えつつも質の高い仕上がりを実現するためには、材料選びが重要です。安価な材料を選ぶことで初期費用を抑えられますが、耐久性や仕上がりを考慮すると、少し高価でも品質の良いものを選ぶ方が結果的にコストパフォーマンスが良くなることもあります。

例えば、レザーシートの補修には、耐久性のあるレザー用の補修材を選ぶと良いでしょう。また、ドア内張りの接着剤には、スプレータイプの強力な接着剤を選ぶことで、長期間の使用に耐えられる仕上がりになります。

さらに、修理用の補修キットを購入する際には、キットに含まれる道具や材料の質も確認しましょう。DIY修理に必要なものを個別に揃えるよりも、セットで購入した方がコストを抑えられる場合もあります。

修理後のメンテナンス方法

DIYで内装修理を行った後も、定期的なメンテナンスを行うことで、修理箇所を長持ちさせることができます。

まず、シートや内張りの表面を傷や汚れから守るために、専用の保護剤やコーティング剤を使用することをお勧めします。これにより、日常の摩耗や紫外線から内装を保護でき、修理した箇所が劣化するのを防ぐことができます。

また、定期的なクリーニングも重要です。特にシートやドア内張りは、汚れが溜まりやすいため、柔らかい布や専用クリーナーを使って定期的に清掃しましょう。

さらに、車内の湿度を調整することもメンテナンスの一環です。湿気が多い環境では、内装にカビや腐食が発生しやすいため、車内の換気や除湿剤の使用を心がけることで、内装を良好な状態に保つことができます。

DIYで修理とプロに依頼する場合の費用比較


DIYで修理するか、プロに任せるかは、「損傷の程度」・「技術」・「予算」の3つが判断基準になります。例えば、小さなシートの破れやドア内張りの剥がれなどは、DIYで修理するのがコスト面で有利です。

一方、天井全体の垂れ下がりや、広範囲に及ぶ損傷の場合は、プロの技術が求められ、確実な仕上がりが得られるでしょう。

また、自分で修理する時間が確保できない場合や、初めての作業に不安がある場合は、プロに依頼するのも一つの手です。費用対効果と仕上がりの品質を天秤にかけ、自分の状況に合わせた最適な選択をしましょう。

DIY修理での費用詳細とプロに依頼した場合の料金の目安

以下の表では、シート修理、ドア内張りの補修、天井の修理について、DIYとプロ依頼の費用を比較しています。DIYでは材料費のみが発生し、プロに依頼する場合は作業費が加わります。

修理箇所DIYの費用(材料費)プロに依頼した場合の費用
シート修理3,000円〜7,000円15,000円〜50,000円
ドア内張り補修2,000円〜5,000円10,000円〜30,000円
天井修理4,000円〜8,000円20,000円〜60,000円

自分で修理すべきか、業者に任せるべきかの判断基準

DIY修理はコストが抑えられる反面、技術や時間が必要です。一方、プロに依頼すれば仕上がりは確実ですが費用がかさみます。予算や技術に応じて、どちらを選ぶべきか判断しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
車の内装リペアを成功させるためには、適切な材料選びと準備、そして修理後のメンテナンスが欠かせません。事前準備として、必要な道具や材料を揃え、修理箇所の状態を確認することが重要です。

また、修理が終わった後も、保護剤やクリーナーを活用し、定期的なメンテナンスを行うことで、修理箇所の劣化を防ぎましょう。

こうしたケアを継続することで、内装の美しさや快適さを長期間にわたって維持することができ、快適な車内での時間を過ごすことができます。DIYでの修理を成功させ、プロ並みの仕上がりを目指しましょう。


車の塗装方法には様々な種類があり、車を個性的にDIYすることも可能になっていますが、近年ではチッピング塗装に注目が集まっています。チッピング塗装は、様々な車に塗装できますが、特にオフロード車に向いていて、個性がより引き立つ塗装方法です。

しかし、チッピング塗装をよく知らない方は、DIYの選択肢に入れていいのか迷っていること思います。

この記事では、チッピング塗装の特徴やメリット、デメリット、施工方法を紹介します。さらに、チッピング塗装を施した後の注意点も説明していきますので、より理解を深めることができるでしょう。

目次

1.車のチッピング塗装とは?
2.車のチッピング塗装のメリット

 2-1:重厚感を演出できる
 2-2:周囲との差別化を図れる
3.車のチッピング塗装のデメリット
 3-1:ほこりがたまりやすく、こまめに洗車が必要
 3-2:紫外線に弱い
4.車のチッピング塗装の施工手順
5.車のチッピング塗装の注意点
6.まとめ

車のチッピング塗装とは?

チッピング塗装とは、粒子状の添加物を含んだ塗料を吹き付ける塗装方法で、車などに吹き付けると、表面がザラザラした質感になります。防錆効果が高く、飛び石などの小さな衝撃に強いため、車体を傷から守るための塗装です。

デザイン面でも通常の塗料とは違う特徴を持っており、ザラザラした表面に加え、光沢感やツヤなく、マットな仕上がりになります。近年では、独特な存在感を出せるチッピング塗装に魅力を感じて、チッピング塗装を施す方も多く、耐久力を高めるというよりは、そのデザイン性に注目している方が多いです。

缶スプレーやスプレーガンで手軽に施工でき、塗装の失敗も少なく容易なため、DIYの選択肢として検討のしやすいのもポイントです。

 車のチッピング塗装のメリット

デザイン性への注目が高まっているチッピング塗装ですが、詳しくメリットを紹介していきますので、参考にしてみてください。

 重厚感を演出できる

チッピング塗装のザラザラした質感や、ツヤがないマットな仕上がりは、通常の塗装では真似できない重厚感を演出できます。

車体サイズの大きいオフロード車にチッピング塗装を施せば、より重厚感のある外観に仕上げることが可能です。

 周囲との差別化を図れる

車の塗装は、個性を引き出す為に大きな役割を果たしていますが、よくある通常の塗装では、同じ色や光沢感の車が多いため、個性を出しづらくなっています。

そこで、見た目がザラザラしていて、マットな仕上がりのチッピング塗装を施すことで、他の車とは一線を画した個性的な車に仕上がり、周りとの差別化が図れます。

他のユーザーと車の見た目で差を付けたい方には、ピッタリの塗装方法です。

車のチッピング塗装のデメリット

次に、チッピング塗装のデメリットを紹介していきます。

独特の塗料のため、デメリットもいくつか存在しますので、塗装を実施する前にデメリットに関してもよく理解しておきましょう。

ほこりがたまりやすく、こまめに洗車が必要

チッピング塗装は、表面がザラザラしている為、通常の塗装に比べてほこりや泥などの汚れがたまりやすくなります。汚れを放置すると、見た目も悪くなりますが、塗装を痛める原因にもなりますので、こまめな洗車が必要です。

詳しくは後述しますが、チッピング塗装はデリケートなため、塗装後のメンテナンスは欠かせません。

紫外線に弱い

チッピング塗装は、表面をクリアーで保護していないので、紫外線の影響を直接受けてしまい、劣化しやすいというデメリットがあります。
チッピング塗装後に艶消しの透明を塗ってコーティングするのも塗装面を長持ちさせるコツかもしれません。

塗装の劣化が早いと、色あせや塗料の剥がれが発生してしまい、せっかくのチッピング塗装が台無しになるばかりではなく、再塗装を頻繁に行う必要があるため、手間やコストが増える恐れもあります。

塗装を長持ちさせたい場合、車を使用していないときは、カーポートや車庫に保管したり、カバーをかけて、紫外線をなるべく受けない様に工夫がおすすめです。

車のチッピング塗装の施工手順

次に、チッピング塗装の施工手順について紹介していきます。正しく塗装を実施できれば、キレイな仕上がりを実現できるとともに、塗装も長持ちしやすくなります。

Step1:下地処理

チッピング塗装を行う前に、まずは下地処理をします。下地処理することで塗装の密着力を高め、塗装が長持ちしやすくなるため、非常に重要な工程です。

最初に、表面の汚れや油分はしっかり落とし、足付けします。足付けすることで、塗装の密着力が向上しますので、400番程度のサンドペーパーで、表面に細かい傷を作るイメージで作業しましょう。

足付けが完了しましたら、削りカスを取り除き、しっかり脱脂してから次の工程に移ります。

 Step2:プライマーの塗布

下地処理が終わりましたら、次はプライマーを塗布していきます。プライマーは、塗料の密着力を高める効果があり、チッピング塗料を剥がれにくくしてくれますので、なるべく塗布するようにしましょう。
足付けをした場合は、密着剤を塗布する必要はございません。

プライマーの塗布は、缶スプレーやスプレーガンを使用しますが、吹き付けの際は、15~20cm程度離れたところから薄く吹き付けます。

1度で厚塗りをするのではなく、2~3回に分けて薄く重ね塗りをすることで、ムラなく塗装できます。

プライマーの乾燥時間は概ね10分~1時間位ですが、気温や湿度などによって乾燥時間は変化しますし、メーカー毎の乾燥時間の目安がありますので、作業前に説明書をよく読んでください。

Step3:チッピング塗装の施工

プライマーが乾燥しましたら、いよいよチッピング塗装を施工していきます。

缶スプレーやスプレーガンで、15〜20cm程度離れた所から吹き付けていきますが、一度に厚く吹き付けるのではなく、2〜3回に分けて重ね塗りをするので、均一になるように薄く吹き付けてください。

重ね塗りの間隔は、メーカーによって違いはありますが、1回吹き付けたら5~10分位の間隔をあけてから重ね塗りをするようにしましょう。

塗料の表面が硬化する目安は、30分~1時間程度が目安ですが、硬化時間は気温や湿度によっても変化し、メーカーによって硬化時間に違いがあるため、取扱説明書でよく確認してから作業してください。

また、塗装が完全に乾燥するには数日から1週間以上かかります。厚塗りし過ぎると乾燥に時間がかかってしまいますので、注意しましょう。

 車のチッピング塗装の注意点

チッピング塗装はとてもデリケートですので、塗装後にもしっかりケアする必要があります。

デメリット解説の時も触れましたが、塗装のザラザラした部分にゴミや汚れが溜まりやすいので、こまめに洗車が必要です。洗車機を使用すると、塗装を傷めやすいので、基本的に洗車は手洗いで行いましょう。

スポンジは柔らかいものを使用し、塗装を傷めないように優しくこすります。汚れが酷い場合は、中性のカーシャンプーを使用して下さい。

洗い終わったら、柔らかいタオルで水気をしっかり拭き取りますが、塗装を擦り過ぎないように注意しましょう。

また、汚れが酷いからと言って、細かい粒子の入ったコンパウンドやワックスなどで磨いてしまうと、塗装が剥がれてしまう可能性がありますので、コンパウンドやワックスの使用は控えてください。

まとめ 

本来、チッピング塗装は飛び石などの傷から車両を守るための塗装ですが、近年ではそのデザイン性に引かれてDIYを実施する方が増えています。チッピング塗装は、車の重厚感を演出できたり、周りとの差別化を図れたりとメリットが多いです。

しかし、チッピング塗装はデリケートで、紫外線に弱かったり、汚れやホコリが溜まりやすいので、こまめに汚れが気になる方にとっては小まめに洗車する必要があり、手間かかります。

チッピング塗装は、通常の塗装と比べると、メンテナンスに手間がかかりますが、とても魅力的な塗装方法です。特徴をよく理解して、自分に合っていると感じたなら、ぜひ塗装にチャレンジしてみてください。


車は外装だけでなく、内装も年数が経過すると紫外線や高温の車内環境の影響を受けて、樹脂パーツの色褪せや、傷がついたり、見た目が悪くなってしまいます。その場合、車の内装をキレイに保つために、内装塗装がとても有効な手段となります。

しかし、内装の塗装に使う塗料は通常のもので良いのか?塗装方法は異なるのかなど、分からない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では、車の内装を塗装する際のメリット、デメリット、塗装方法などを解説していきます。内装を塗装するために必要な塗料や道具も合わせて説明しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.車の内装塗装のメリット
 1-1:傷ついた内装を補修できる
 1-2:自分好みの内装にカスタムできる
 1-3:DIYをすれば費用を抑えられる
2.車の内装塗装のデメリット
 2-1:外装塗装よりも塗装が難しい箇所がある
 2-2:素材によって塗装できない場合がある
3.車の内装塗装に必要な道具と塗料の選択
4.車の内装塗装の手順

 4-1:内装の取り外し可能な部品は外す
 4-2:塗装しない部分を念入りに養生する
 4-3:下地処理
 4-4:内装パーツの塗装
5.こんな人にDIYがおすすめ
6.まとめ

車の内装塗装のメリット

車の内装塗装には、古い車でも車内を綺麗な状態に保つことができるなど多くのメリットがありますが、代表的なメリットを3つ紹介します。

傷ついた内装を補修できる

車を使用していると外装だけでなく、物が当たったり、擦れたりすると徐々に内装も傷ついてきます。傷が目立ってくると、見た目が悪くなったり、使い古した感じが出てきてしまいますが、内装を塗装し直せば、傷も一緒に補修できるうえ、内装もリフレッシュできます。

上手に塗装できれば、車内がキレイになるだけでなく、気分も新たに愛車に乗車できるでしょう。

自分好みの内装にカスタムできる

内装を初期の状態に戻るだけでなく、自分好みにカスタムすることも可能です。これは、内装塗装の最大のメリットと言っていいでしょう。

車種によって違いはあるものの、個性的な内装というのはあまり見かけません。しかし、自分で好きな色を選んで内装を塗装すれば、個性的で自分だけの空間を作ることも可能です。

DIYをすれば費用を抑えられる

塗装業者に依頼すると、どうしても費用が高額になりがちです。もしDIYが可能であれば、かかる費用は道具と塗料のみですので、安価にカスタマイズできます。

ただし、作業に手間がかかり、失敗のリスクもありますので、塗装初心者であれば、小規模のDIYから試すのがおすすめです。

車の内装塗装のデメリット

車の内装塗装には、魅力的なメリットがある一方で、外装塗装とは違ったデメリットも存在します。
ここでは、2つデメリットを紹介しますので、参考にしてみてください。

外装塗装よりも塗装が難しい箇所がある

車の内装は、外装に比べて湾曲している部分や凹凸が多いので、塗装箇所によっては、色ムラがでたり、作業が困難な場合があります。

例えば、ローラーで塗装しようとした場合、湾曲している部分には塗装が塗りにくいですし、スプレーで部分的に塗装しようとしても、車内は狭く、シートなどの障害物も多いため、作業性が外装塗装よりも格段に悪いです。

そのため、内装塗装の場合はパーツを取り外したり、外装塗装よりも入念な養生が必要になる、手間が掛かってしまいます。

素材によって塗装できない場合がある

車の内装は、プラスチックや布など、様々な素材が使用されており、素材によっては塗装が上手くいかないものもあります。

例えば、シートに使用されているソフトビニールや合皮などは素材が柔らかいため、塗装してもすぐに割れてしまいます。

布などの塗料を吸い込みやすい素材も、塗料が内部に浸透してしまい、色が出なかったり、ムラが出来やすいのであまりおすすめではありません。

内装塗装する場合は、塗装しようとしているものがどんな素材かよく確認して、失敗のリスクを十分に考慮する必要があります。

車の内装塗装に必要な道具と塗料の選択

車の内装塗装を仕上げるために、必要な道具を揃え、適切な塗料を選択する必要がありますので、詳しく解説していきます。

必要な道具の準備

まずは、塗装に必要な道具を揃えます。
以下に必要な道具のリストを記載しますので、参考にしてみてください。

<内装塗装道具>

  • スプレーガンまたはスプレー缶
  • ローラー
  • プライマー
  • シリコンオフ
  • 耐水ペーパー(400~600番)

通常の塗装であればスプレーガンや缶スプレーを用意し、ツヤなしのマットな仕上がりを目指すのであればローラーを用意しましょう。

<内装パーツの養生>

<内装パーツを取り外し道具>

  • トリムリムーバー
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • ソケットレンチとラチェットレンチ

シートを取り外す場合や、車種によっては内装に六角のボルトを使用してたり、特殊工具が必要な部分がありますので、ソケットレンチやラチェットレンチを準備しておくと、スムーズに作業できます。

また、インストルメントパネルやドアトリムを取り外す際には、傷を付けるリスクの少ないトリムリムーバーの使用をおすすめします。

内装塗装の塗料

内装塗装に使用できる塗料は、主に下記の3つです。

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • ラッカー塗料

初心者に扱いやすい塗料は、水性アクリル塗料ですが、耐久力は低めです。ラッカー塗料も速乾性はありますが、やはり耐久力が低いので、耐久力を重視するならウレタン塗料を選択するのが良いでしょう。

車の内装塗装の手順

必要な道具と塗料を準備しましたら、いよいよ内装塗装です。正しい内装塗装手順を理解することで、内装塗装の失敗リスクを大幅に減らせますので、しっかり確認しておきましょう。

内装の取り外し可能な部品は外す

内装塗装する部品が取り外し可能なら、なるべく取り外した方が広い場所で塗装できるため、作業がかなり楽になります。内装塗装の場合は、いかに作業スペースを確保するかが重要になります。

ドアパネルやインストルメントパネルの外し方は、車種によって異なります。取り外し方が分からない場合は、ディーラーに確認しても良いですし、インターネットで「車種名 〇〇 外し方」などと検索すると、取り外し方法を解説している場合もありますので調べてみましょう。

無理に取り外そうとすると、内部のツメが折れてしまうなど再度取り付けができない可能性もありますので、注意してください。

塗装しない部分を念入りに養生する

車の室内で塗装する場合、塗装を開始する前に、マスキングテープやマスカーテープでガラスやシートなど、塗装したくない部分を必ず養生しましょう。

外装塗装と違い、車内で塗料を噴霧するため、飛散した塗料が思わぬ箇所に付着するリスクが格段に上がります。

また、養生の間にすき間があると、飛散した塗料が入り込んでしまいシートなどに付着してしまう可能性もあり、面倒ではありますが手を抜かずに養生することをおすすめします。

下地処理

内装パーツへ塗料の密着性を高めるために、塗装面を耐水ペーパー(600〜1000番)で軽く磨きましょう。

磨いたあとの削りカスをキレイに取り除いて脱脂し、スプレーガンや缶スプレー、刷毛などでプライマーを塗布することで、塗料の密着力が向上します。
研磨をするなら塗料の密着は良くなりますので、プライマーは必要ありません。

プライマーは一度に厚塗りするのではなく、2~3回に分けて薄く均一に塗布していくことで、ムラなく仕上がります。プライマーの乾燥時間はメーカーの説明書で確認し、乾燥しましたら、いよいよ塗装の工程です。

内装パーツの塗装

下地処理まで終了したら、次は塗装です。

【スプレー缶、スプレーガンの場合】

スプレー缶やスプレーガンで塗装する場合、塗装物から15~20cm程度離れた場所から、一度に厚塗りせずに、薄く均一に塗装してください。

塗装は2~3回に分けて重ね塗りをすると、ムラなくキレイに仕上がります。塗料が乾燥した後は、クリアーを吹き付けますが、塗装方法は塗料と同じで2~3回に分けて重ね塗りします。

重ね塗りの間隔は概ね10~20分程度ですが、メーカーによって違いがありますので、説明書をよく確認しましょう。

クリアー塗装が完全乾燥したら、最後に鏡面仕上げ用のコンパウンドで表面を磨くと、よりキレイに仕上がりますので、余裕がありましたら試してみてください。

【ローラー塗装の場合】

ローラー塗装の場合も、2~3回程度重ね塗りをすることで、塗装ムラを無くし、色が均一に仕上がります。ローラー塗装は、ツヤがないマットな仕上がりを目的としているので、仕上げにクリアー塗装する必要はありません。

【塗装後の注意点】

車の内装は人が乗り降りする空間のため、体の一部や衣服が塗装後の部分に触れてしまい、色移りしてしまう可能性があります。

クリアー塗装していれば、色移りのリスクは少ないですが、クリアー塗装していない場合は、塗装後も塗料がむき出しの状態ですので色移りがしやすくなります。

特に、色移りする一番の原因は塗装の乾燥不足ですので、焦らずにしっかり乾燥させることが重要です。もし選択した塗料に色移りの心配があれば、塗装を実施する前に別の場所でテストスプレーを実施し、色移りのリスクがないか確認しましょう。

こんな人にDIYがおすすめ

ここまで、DIYの方法を解説してきましたが、これからする説明に該当する人には特にDIYがおすすめです。もし該当しなくても、DIYに挑戦すること自体は全く問題ありませんが、検討の材料として読んでみてください。

費用を抑えたい人

特に、DIYをおすすめしたい人はコストを抑えたい人です。先にも触れましたが、業者に依頼すると工賃が発生してしまいますので、塗装範囲に関わらず数万円から数十万円かかる可能性があります。

しかし、DIYであれば材料費と道具代だけで済むため、コストを大幅に抑えることが可能です。「あまり費用は掛けられないけど、内装塗装は実施したい」という方は、DIYを検討してみてください。

内装の取り外しが苦ではない人

内装塗装は、外装と比べて内装部品の取り外しが必要となり、ある程度知識と技術が必要です。内装パーツの取り外しに初めて挑戦する方は、上手く取り外せない可能性が高いので、時間がかかってしまいます。

慣れている方でも、取り外しが難しい車種もありますので、部品を取り外す作業が苦にならない方は、DIYに向いていると言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
車の内装塗装は、傷ついた部分を補修したり、自分好みに内装をカスタマイズするための有効な方法です。内装塗装が上手くいけば、自分の愛車により愛着を持てるでしょう。

しかし、車の内装には、色々な素材が使用されているため、塗装できる箇所を見極める必要がありますし、外装に比べて湾曲している箇所も多いので、塗装が難しい部分もあります。

メリット、デメリットを踏まえて内装塗装を実施するか検討してみてください。


車に小さな傷ができてしまったけど、部分塗装を店舗に頼むべきか、それとも自分で直せるのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?料金も気になるし、自分でやるのは失敗が怖い…。

実は、部分塗装を自分で挑戦するのは、ポイントさえ押さえれば意外と簡単です。もちろん、業者に依頼するのも一つの手ですが、DIYで費用を抑えつつ満足のいく仕上がりを得ることが可能です。

この記事では、部分塗装を店舗に依頼する場合のメリット・デメリットと、DIYで挑戦する際に知っておくべき5つのポイントについて紹介します。

自分で部分塗装を行い、完成したときの達成感と満足感は非常に大きいものになります。自分の手で修復した車を見るたびに、その仕上がりに誇りを感じ、時間と労力をかけて挑戦したことが、大きな自信に繋がるはずです。

目次

1.車の部分塗装を添付に頼むべきか?そのメリットとデメリット
 1-1:店舗に頼むメリット
 1-2:店舗に頼むデメリット
 1-3:店舗での部分塗装の料金相場
2.車の部分塗装を自分で行うメリットとは
 2-1:DIYで車の部分塗装を行う利点
 2-2:自分で行う際の注意点
 2-3:DIYと業社依頼の費用比較
3.車の部分塗装に必要な道具と準備
 3-1:必要な道具一覧
 3-2:塗装前の下準備のポイント
 3-3:塗装を始める前に確認すべきこと
4.自分で部分塗装する5つのステップ
5.まとめ

車の部分塗装を店舗に頼むべきか?そのメリットとデメリット

車の部分塗装を業者に依頼するか、自分で行うか迷っている方も多いはず。ここでは、店舗に頼む際のメリットとデメリットを詳しく解説し、判断材料を提供します。

店舗に頼むメリット

まず、店舗に頼む最大のメリットは、プロフェッショナルな仕上がりです。熟練した技術者によって高品質な作業が施され、車が新車のように見える状態に復元される可能性が高いです。

また、適切な設備やツールを使って作業が行われるため、仕上がりにムラが出る心配も少なく、色合いや艶も均一に保たれます。さらに、保証を提供している店舗も多く、塗装に何か問題が生じた場合には再施工が可能という安心感もあります。

店舗に頼むデメリット

一方で、店舗に頼むことにはデメリットも存在します。最大のデメリットはコストです。部分塗装でも店舗に依頼すると、それなりの費用が発生します。

特に、傷の程度や塗装面積が大きい場合は、料金が高額になることも珍しくありません。また、時間的な拘束もあります。予約が必要だったり、車を数日間預ける必要があるケースもあり、すぐに車を使用したい人にとっては不便です。

店舗での部分塗装の料金相場

店舗での部分塗装の料金は、塗装する部位や範囲によって大きく異なります。例えば、ドアやバンパーの小さな傷の修復は数万円程度で済むこともありますが、広範囲にわたる修復や高級車の場合はさらに高額になる可能性があります。

一般的に、部分塗装の料金相場は3万円から10万円の範囲内と言われていますが、店舗や補修場所によってはさらに上回ることもあります。料金の見積もりは複数の店舗から取るのが賢明です。

車の部分塗装を自分で行うメリットとは

車の部分塗装を自分で行うことには、さまざまなメリットがあります。特に費用面での利点は大きく、DIYで作業することで、店舗に依頼する際にかかる高額な費用を大幅に削減することが可能です。

さらに、自分で作業することで、時間やスケジュールを自分の都合に合わせて調整できる自由さも得られます。

DIYで車の部分塗装を行う利点

DIYで部分塗装を行う最大の利点は、やはりコストの節約です。店舗に依頼すると、塗装の規模や範囲によって数万円以上の出費を覚悟しなければなりませんが、DIYで必要な道具を揃えれば、数千円から始めることができます。

例えば、塗料、サンドペーパーマスキングテープなどの基本的なアイテムを準備すれば、低コストで部分塗装に挑戦できるのです。また、作業が進むにつれ、塗装技術も上達し、自己満足感や愛車に対する愛着も増していくでしょう。
塗装は失敗を重ねてうまくなっていきます。
個人的には誰よりも失敗をしたから得た知識が、今の塗装技術に生きていると自負しています。

自分で行う際の注意点

DIYで塗装する際にはいくつかの注意点もあります。特に、初めての塗装作業では、色ムラや仕上がりにバラつきが出ることがあります。

そのため、作業前の下準備が重要です。塗装面の研磨や、隣接するパーツのマスキングを丁寧に行い、塗料が均一にのるように心がけましょう。

また、屋外で作業する場合は、風や埃、湿度などの環境要因に十分注意する必要があります。これらが塗装に影響を与える可能性があるため、できるだけ安定した作業環境を選びましょう。

DIYと業者依頼の費用比較

DIYと業者依頼の費用差は非常に大きいです。業者に部分塗装を依頼する場合、範囲や場所によりますが、平均して数万円の費用がかかります。

これに対して、DIYでは材料費のみで済むため、数千円で収まることが多いです。初期投資として塗料や道具を購入しても、その後も継続して使えるため、複数箇所の修復が必要な場合には、さらにコストパフォーマンスが良くなります。

車の部分塗装に必要な道具と準備

部分塗装を成功させるためには、適切な道具と十分な準備が欠かせません。DIYで作業をする場合、どのような道具が必要で、塗装を始める前にどんな準備をするべきかを事前に確認することで、作業の仕上がりに大きな差が生まれます。

ここでは、必要な道具と下準備のポイント、そして塗装を開始する前にチェックすべきことを詳しく紹介します。

必要な道具一覧

まず、部分塗装に必要な道具を準備しましょう。最低限必要なものとしては、以下のアイテムが挙げられます。

これらは塗装作業の基本セットです。特にスプレーガンや塗料の質は、仕上がりに大きく影響するため、品質の良いものを選ぶと良いでしょう。

塗装前の下準備のポイント

塗装を始める前には、塗装面の下準備が非常に重要です。まずは塗装する部分の表面をサンドペーパーでしっかり研磨し、古い塗装や汚れを除去しましょう。

この作業により、塗料がしっかりと密着し、均一な仕上がりが期待できます。また、周囲のパーツに塗料が飛び散らないように、マスキングテープとシートを使ってしっかりと覆うことが大切です。

ここでの準備を怠ると、仕上がりに影響が出るため、丁寧に行うことを心がけましょう。

塗装を始める前に確認すべきこと

塗装を始める前には、いくつかのチェックポイントがあります。まず、作業環境を整えることが重要です。風や埃が舞いやすい場所で作業すると、塗装面に不純物が付着し、仕上がりが粗くなることがあります。

また、気温や湿度が塗装に影響するため、適切な環境下で作業することが理想です。さらに、塗料の種類や使用方法を再確認し、作業手順に慣れてから進めることも成功への鍵です。

自分で車の部分塗装する5つのステップ

自分で部分塗装を行うには、計画的な作業が必要です。ここでは、初心者でも理解しやすい5つのステップに分けて、部分塗装のプロセスを詳しく解説します。

これらのステップに従うことで、塗装作業をスムーズに進め、綺麗な仕上がりを目指しましょう。

ステップ1: 傷や剥がれた部分の確認

最初のステップは、塗装する部分の傷や剥がれの程度を確認することです。車の部分塗装を行う際に、どの程度の範囲を修正する必要があるのか、しっかりと把握しておくことが大切です。

例えば、深い傷や塗装が完全に剥がれた箇所では、より入念な処理が必要です。塗装箇所が広範囲にわたる場合は、部分塗装よりも全面塗装を検討することもありますが、通常は局所的な塗装で済むことが多いです。

傷の確認を怠ると、仕上がりに影響するため、ここでしっかりと時間をかけて確認しましょう。

ステップ2: 研磨と下地処理

次に行うのは、塗装面の研磨と下地処理です。研磨は、塗装をしっかりと密着させるために非常に重要なプロセスです。

サンドペーパー(#800~#2000程度)を使って、傷や剥がれた部分を滑らかにします。この作業で、表面に残っている古い塗装や汚れを取り除き、塗料が均一に乗るための下準備を行います。

研磨後は、脱脂剤を使用して、表面の油分や汚れをしっかりと拭き取ります。この工程を省略すると、塗料が浮いてしまったり、ハジキ、塗装ムラが生じやすくなるため、慎重に進めましょう。

また、マスキングテープやシートを使い、塗装部分以外を覆うことも忘れずに行いましょう。

ステップ3: サフェーサープライマー(密着剤)の塗布

次に塗料が金属や下地にしっかりと密着するための下地剤である、サフェーサー・プライマーを塗布します。塗布することで、塗装面の保護や塗料の定着を高め、耐久性のある仕上がりを実現します。

プライマーはスプレータイプを使用することが多く、均一に塗布することがポイントです。ムラができないように、薄く何度かに分けて塗ることが大切です。

1回目の塗布後はしっかりと乾燥させ、その後にもう1~2回、重ね塗りを行います。塗布後、完全に乾燥するまで待つことで、次の塗装工程がスムーズに進みます。乾燥時間は通常1~12時間程度が目安ですが、気温や湿度によっても異なるため、パッケージの指示を確認しましょう。

ステップ4: 塗装の塗り方

プライマーがしっかりと乾燥したら、次はいよいよ塗料の塗布です。塗装はスプレー缶やスプレーガンを使って行いますが、この工程では何よりも「薄く重ねる」ことがポイントです。一度に厚く塗ってしまうと、ムラができたり、塗料が垂れる可能性があるため、慎重に進めましょう。

最初の層は「ミストコート」「捨て吹き」と呼ばれる非常に薄い層にします。この層が、後に塗る塗料を定着させる役割を果たすため、しっかりと乾燥させることが大切です。

乾燥後、さらに薄く何度か重ね塗りを行い、徐々に色が濃くなっていくのを確認しながら作業を進めます。通常、3~4回程度の塗布が目安となりますが、塗料の種類や色に応じて調整が必要です。

ステップ5: 仕上げと乾燥

最後のステップは、塗装の仕上げと乾燥です。塗装が完了した後は、仕上げとしてクリアコートを塗布します。クリアコートは塗装面の保護と光沢を与える役割を持ち、車の美しい外観を維持するために重要です。塗料と同様に、クリアコートも薄く重ねて塗布し、ムラのない仕上がりを目指しましょう。

クリアコートを塗布した後は、完全に乾燥させる必要があります。完全乾燥時間は通常5日~30日程度かかるため、焦らずにじっくりと待ちましょう。乾燥後は、研磨剤(コンパウンド)を使って軽く磨き上げ、付着したブツやホコリを取ったりツヤを出すことでプロのような仕上がりが期待できます。これで、DIYでの部分塗装が完了です。

まとめ|車の部分塗装をDIYでやるポイント

部分塗装を自分で行うか、店舗に依頼するかを決める際は、作業の難易度と費用・時間を考慮する必要があります。まず、自分で作業するべきケースは、小さな傷や浅い塗装剥がれで、比較的簡単な作業に限られます。DIYでは、必要な道具や塗料にかかる費用は1万円から2万円程度で、作業時間は数日かかることが一般的です。

一方、広範囲の修復や深刻な傷がある場合は、店舗に依頼するのも選択肢のひとつです。ただし店舗での作業費用は、範囲によりますが3万円から10万円以上かかることがあり、完成までの時間は数日から1週間程度になります。時間や仕上がりを重視する場合は、業者に頼むのが無難ですが、コストを抑えたい場合やDIYが好きな方には、是非、ご自身の手で愛車を修復し、スキル磨いてみましょう。

おもしろ塗装工房では過去のリペイント集から塗装手順や仕様塗料、使用した量、塗装機器などを紹介しています。「塗装を探す」や「過去のリペイント集」を参考に、ご自分に合った塗装例を参考にしてみてはいかがでしょう。


「プラサフを使いたいけど、効果を最大限に引き出す方法や、乾燥時間や研磨のコツが分からない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実は、プラサフを正しく使うためには、使い方の基本を押さえるだけでなく、適した素材の種類、乾燥時間や研磨のステップも理解することが重要です。

この記事では、初心者でも失敗せずにプラサフを最大限に活かすための方法を紹介します。最後まで読めば、プラサフの基本知識から具体的な使い方、仕上げまでのすべての工程を理解できるでしょう。これで、あなたのDIY塗装が見違えるように上達するはずです。

目次

1.プラサフの効果とは?初心者にもわかる基礎知識
 プラサフを使うメリットとは?
 プラサフを選ぶ際のポイント
2.初心者でもできる!プラサフの正しい使い方4ステップ
 ステップ1|表面の準備
 ステップ2|プラサフの塗布
 ステップ3|乾燥時間を守る
 ステップ4|仕上げの塗装を行う
3.プラサフとミッチャクロン®️の違い:どちらえお選べば良いか?
 3-1:ミッチャクロン®️の特徴と用途
 3-2:プラサフとミッチャクロン®️の効果を比較
 3-3:選び方のポイント:用途に応じた使い分け
4.プラサフの乾燥時間と短縮方法
 4-1:環境に応じた適切な乾燥時間とは?
 4-2:乾燥時間を短縮するテクニック
5.研磨の重要性:プラサフを最大限に活かすためのテクニック
 5-1:プラサフの効果を引き出す研磨道具の選び方
 5-2:研磨時の注意点と効率的な方法
6.プラサフの色と重ね塗りのポイント
 6-1:プラサフの色選びの基準
 6-2:重ね塗りを行う際の適切な時間間隔
7.まとめ

プラサフの効果とは?初心者にも分かる基礎知識

プラサフは、金属やプラスチックなどの素材に塗ることで、塗装の密着性を高め、塗膜を長持ちさせるための下地剤です。

初心者が塗装を行う際にも役立ち、塗料が剥がれにくくなるだけでなく、表面の凹凸を埋めることで滑らかな仕上がりを実現します。

ここでは、プラサフを使う利点や、どのように選べばよいのかを説明します。

プラサフを使うメリットとは?

プラサフを使用することで、塗料が表面にしっかりと密着し、剥がれやムラの発生を防ぐこともあり下地剤として基本中の基本的な下地剤として使用することが一般的です。

さらに、錆びや腐食から素材を保護し、塗装の耐久性を向上させる効果もあります。特に車やバイクの部分補修で大活躍します。

プラサフを選ぶ際のポイント

プラサフ選びでは、素材と塗装環境に合わせたタイプを選ぶことが重要です。例えば、金属には金属用ウレタンサフェーサー、プラスチックにはプラスチック専用のプラサフが適しています。

下地とは言え色は、最終的な塗装に影響を与えるため、塗装色に応じた選択が必要です。特に、シルバーや濃い色へなどは、白よりもグレー系の方が馴染みやすいなどの違いあります。

初心者でもできる!プラサフの正しい使い方4ステップ

プラサフを効果的に使いこなすには、正しい手順を守ることが大切です。特に初心者にとって、塗装前の下地処理や塗布後の乾燥時間をしっかり守ることが、仕上がりの質を大きく左右します。

プラスチック専用の一液性プラサフや金属専用の防塵、防錆効果のある二液性ウレタンサフェーサーなど用途によって使い分けをすることをお勧めします。

ここでは、初心者でも簡単に取り組めるプラサフの使い方を4つのステップに分けて解説します。これらの手順を踏むことで、プロのような美しい仕上がりを目指しましょう。

ステップ1 – 表面の準備

まず最初に行うべきは、塗装する表面の準備です。プラサフを効果的に密着させるためには、表面が清潔で平滑であることが重要です。

古い塗膜や錆が残っていると、プラサフの効果が発揮されず、塗料が剥がれやすくなります。

表面をサンドペーパーや研磨パッドで軽く磨き、錆びや油分汚れをしっかりと取り除きましょう。

仕上げに、専用の脱脂剤を使って表面を拭き取り、油分や埃を完全に除去します。この段階で表面がしっかり準備されていれば、プラサフが滑らかに塗布でき、仕上がりも美しくなります。

ステップ2 – プラサフの塗布

表面の準備が整ったら、次にプラサフを塗布します。スプレー缶タイプのプラサフを使用する場合、塗布する前に缶をしっかり振って、内部の成分を均一に混ぜます。

スプレーは一定の距離(約10~15cm)を保ちながら、薄く均一に吹き付けることがポイントです。一度に厚塗りをするのではなく、数回に分けて重ね塗りをすることで、ムラなく滑らかな仕上がりを実現できます。

特に角や端の部分は、塗り残しが出やすいため、注意して塗布するようにしましょう。また、スプレー中は風通しの良い場所で作業を行い、塗装面に埃や汚れが付着しないように注意してください。

ステップ3 – 乾燥時間を守る

プラサフを塗布した後は、しっかりと乾燥させることが非常に重要です。乾燥が不十分なまま次の工程に進んでしまうと、塗料の剥がれやひび割れの原因となります。

乾燥時間は、使用するプラサフの種類や周囲の環境(温度や湿度)によって異なりますが、一般的には指触乾燥約10分〜1時間・追っかけ塗り約10分~6時間・研磨を入れた重ね塗り約12~24時間程度を目安にし、完全乾燥約3日~10日ほど待つことが推奨されます。

また、風が強い場所や直射日光が当たる場所は乾燥ムラの原因となるため、避けてください。乾燥を早めたい場合は、乾燥用ヒーターやファンを使用するのも効果的です。

ステップ4 – 仕上げの塗装を行う

最後に、プラサフが完全に乾燥した後、仕上げの塗装を行います。このステップでは、仕上げの塗料がプラサフにしっかり密着するため、プラサフの塗布によってできた滑らかな下地が生きてきます。

塗料を塗る際も、プラサフを塗布したときと同じように、薄く均一に塗り重ねていくことが大切です。

仕上げの塗装が完了したら、再度十分な乾燥時間を確保し、塗料がしっかりと硬化するのを待ちます。この工程を丁寧に行うことで、長持ちする美しい塗装面が完成します。

プラサフとミッチャクロン®️の違い:どちらを選べば良いか?

プラサフとミッチャクロンは、いずれも塗装前の下地処理に使われる製品ですが、それぞれ異なる特性と用途を持っています。

ここでは、ミッチャクロンの特徴と用途、プラサフとの違い、そして選び方のポイントを解説します。

ミッチャクロン®️の特徴と用途

ミッチャクロンは、プラスチックや金属、ガラスなど、研磨のしづらい素材などさまざまな難しい素材に対する接着力を強化するためのプライマーです。

また、ミッチャクロンは乾燥が早く、作業の効率を上げる点でも優れています。特にプラスチックやガラス素材・メッキ素材など足付けできない素材に対して対応可能で、多様な用途に適しています。

プラサフとミッチャクロン®️の効果を比較

プラサフは、主に表面の平滑化や小さな傷の補修を目的とした下地処理剤です。表面の凹凸を整え、塗料が均一に密着するようにします。

一方、ミッチャクロンは接着力の強化を目的としており、異なる素材間の塗料の密着性を高めます。プラサフは主に素材がでも凸凹していたり、荒れた素材の上への塗装に適している、ミッチャクロンは密着しづらいもしくは足付けできない素材間の接着に適しています。

どちらも塗装前の重要な準備ですが、使用目的によって使い分ける必要があります。

選び方のポイント:用途に応じた使い分け

プラサフとミッチャクロンの使い分は、塗装する素材や目的に基づいて決めることが大切です。プラサフは、表面が粗い素材や傷がある場合に使用し、平滑な下地を作るために最適です。

対照的に、ミッチャクロンはプラスチックやガラス・メッキ金属などの難しい素材に対して、塗料の密着性を高めるために使用されます。素材や塗装の目的に応じて使い分けることで、より良い仕上がりを実現できます。

プラサフの乾燥時間とその短縮方法

プラサフの乾燥時間は塗装の成功において重要な要素です。乾燥が不十分だと、塗料の密着不良や仕上がりの不均一が発生する可能性があります。

ここでは、プラサフの乾燥時間に影響を与える環境要因と、乾燥を効率的に短縮する方法について解説します。

環境に応じた適切な乾燥時間とは?

プラサフの乾燥時間は、主に温度、湿度、通気性に依存します。一般的に、室温(20°C〜25°C)での乾燥が推奨されており、乾燥時間は約1時間から24時間です。

しかし、湿度が高い場合や温度が低い場合、乾燥時間が長くなることがあります。湿度が高いと乾燥が遅くなり、塗膜に水分が残ることがあります。

逆に、温度が低いと乾燥が遅くなり、塗膜が完全に硬化するまでに時間がかかります。したがって、塗装作業を行う前に環境条件を確認し、適切な乾燥時間を設定することが重要です。
乾燥したかを知る目安は#800程度のペーパーをあて粉がサラサラ出るようならOK!
ペーパーに塗料が絡んでくるようならまだ乾燥していないというサインになります。

乾燥時間を短縮するテクニック

乾燥時間を短縮するためのテクニックとしては、以下の方法があります。まず、作業環境の温度を上げることが有効です。

暖房器具を使用して作業エリアの温度を上げると、乾燥が早くなります。また、適切な通気を確保することで乾燥が促進されます。

換気扇や扇風機を使用して空気の流れを作ると、乾燥が均一になり、時間を短縮できます。さらに、乾燥を早める専用の加熱装置を使用することも一つの方法です。

これらのテクニックを組み合わせて使用することで、プラサフの乾燥時間を効率的に短縮し、次の作業工程へスムーズに進むことができます。
参考までに60℃の場合約40分~1時間 120℃で約10分が一般的です。

研磨の重要性:プラサフを最大限に活かすためのテクニック

プラサフを塗布した後の研磨は、仕上がりを左右する重要な工程です。適切な研磨を行うことで、塗膜の均一性や密着性が向上し、最終的な仕上がりが美しくなります。

ここでは、プラサフの効果を最大限に引き出すための研磨道具の選び方と注意点について説明します。

プラサフの効果を引き出す研磨道具の選び方

プラサフの研磨には、適切な研磨道具が必要です。一般的には、サンドペーパー(400〜800番程度)が推奨されます。細かい目のサンドペーパーを使用することで、表面を滑らかに整えることができます。

また、電動サンダーを使用すると、広い面積の研磨が効率よく行えます。研磨道具の選定は、作業する表面の状態や規模に応じて決めると良いでしょう。

研磨時の注意点と効率的な方法

研磨時は、均一に力を入れて作業することが大切です。部分的に研磨しすぎると、塗膜に凹凸ができる可能性があります。平らな物への作業は「木っ端」などに巻いて一定の圧力で行い、研磨面全体を均等に平らに仕上げることを心がけましょう。また湾曲しているような場所は、消しゴムなどの柔らかい素材にペーパーを巻いて研磨しても綺麗に研磨できるので参考にしてみてください。

また、研磨後は表面をしっかりと清掃し、残った粉塵を取り除くことで、次の塗装工程での仕上がりが向上します。

プラサフの色と重ね塗りのポイント

プラサフの色選びと重ね塗りのタイミングは、仕上がりの美しさを左右します。プラサフの色や重ね塗りの方法を理解し、適切に使用することで、より良い塗装結果を得ることができます。

プラサフの色選びの基準

プラサフの色選びは、最終的な塗装色に影響を与えます。一般的に、ベースカラーに近いプラサフの色を選ぶと、仕上がりが均一になりやすいです。

例えば、暗い色の塗装を予定している場合は、暗めのプラサフ(グレー)を選ぶと良いでしょう。
イエローなど明るめの色の塗装を予定している場合は、ホワイト色などの明るめのプラサフを選ぶのもよいでしょう。

また、プラサフの色が仕上げの塗装に影響しない場合は、色の違いを気にする必要はありませんが、全体的な均一性を保つために適切な色を選ぶことが重要です。

重ね塗りを行う際の適切な時間間隔

プラサフの重ね塗りを行う際は、各層が完全に乾燥してから次の層を塗布することが大切です。一般的には、足付けしない追っかけ塗りの場合約10分~6時間・研磨を入れた重ね塗りの場合約12~24時間程度が目安になります。

ただし、使用するプラサフの種類や環境によって乾燥時間が異なるため、メーカーの指示に従うことが最も確実です。重ね塗りの間隔を守ることで、ムラのない滑らかな仕上がりを実現できます。

まとめ:プラサフ使用後の仕上げ

いかがでしたでしょうか?
プラサフ使用後は、表面の研磨や乾燥をしっかり行い、最終的な塗装に備えます。研磨で平滑な面を作り、適切な乾燥時間を守ることで、塗装の仕上がりが格段に良くなります。綺麗な仕上がりは下地の研磨で決まります。丁寧な研磨が、プロ並みの結果を引き出すと理解してください。

今回紹介したプラサフの使用方法やテクニックを活用することで、より良い仕上がりを実現することができます。工程一つ一つを丁寧に行うことが成功のカギです。特に、乾燥時間や研磨の段階は慎重に行い、焦らず確実に進めてください。不適切な処理は仕上がりに影響を与える可能性がありますが、正しい手順を守ることで、プロフェッショナルな結果を得ることができます。自信を持って作業に取り組み、美しい仕上がりを楽しんでください。

おもしろ塗装工房では塗料や塗装にまつわるアドバイスを承っております。


車の夜間ライトを点灯しても暗い状態ではないでしょうか?車のヘッドライトが汚れたり黄ばんでいると、ライトが十分に機能しないため視界が悪くなり運転が危ないです。

ヘッドライトをキレイにする方法として、「ヘッドライトスチーマー」か「ウレタンクリアー塗装」がありますが、どちらにすれば良いか正直判断が難しいところです。

この記事では、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説していきます。

また、塗装方法で失敗しない方法も交えて解説しますので、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装のどちらを選ぶべきか、ご参考にしてください。

目次

1.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?
 1-1:ヘッドライトスチーマーについて
 1-2:ウレタンクリア塗装について
2.ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?
3.ウレタンクリア塗装のメリット・デメリットは?

4.【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらが良い?
 ①耐用年数の比較
 ②価格の比較
 ③施工難易度の比較
5.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアの塗装方法をご紹介
 5-1:【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合
 5-2:【施工方法】ウレタンクリア塗装の場合
6.まとめ

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いについて解説します。ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いを知ることで、どちらが良いか分かるのでご参考にしてください。

項目ヘッドライトスチーマーウレタンクリアー塗装
特徴簡単に綺麗にすることができる汚れ・黄ばみを予防することができる
施工方法専用の溶剤で汚れを溶かし硬化させる汚れを研磨し、ウレタンクリアで再塗装する
施工難易度★(低難易度)★★(中難易度)
耐用年数1年〜1年半程度5年〜7年程度
費用6,000円〜7,000円2,000円〜3,000円

ヘッドライトスチーマーについて

ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトに専用の溶剤を蒸気化したものを当てて汚れや黄ばみを溶かして再硬化させる手法となります。専用のスチーマーから出る蒸気をヘッドライトに当てるだけで綺麗に仕上げることができるため、とても簡単です。

セルフクリーニングのキットと手順書も付属しており、ご自宅で誰でも手軽にできるヘッドライトのクリーニング方法です。

ウレタンクリアー塗装について

ヘッドライトにスプレーでウレタンクリア塗料を塗装して新しく被膜を作るの方法です。

<関連する記事>

ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすクリーニング方法に対して、ウレタンクリアーは汚れや黄ばみがヘッドライトにつかないように予防することができる方法になります。

ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットを解説します。
ヘッドライトスチーマーを利用する際に参考にしてください。

ヘッドライトスチーマーのメリット

  • 手軽に簡単に作業が行える
  • 汚れごと溶かして綺麗にできる

ヘッドライトの頑固な汚れや黄ばみは、表面の研磨作業を行う必要がありますが、ヘッドライトスチーマーでは、専用の溶剤で表面の汚れを溶かすことができるため、新品のヘッドライトのような輝きにすることができます。

ヘッドライトスチーマーには、ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生し、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化し吹き付けるだけで完了するため、難しい作業が苦手な方でも簡単に施工することができます。

ヘッドライトスチーマーのデメリット

  • 専用の溶剤で溶かすため、扱いに注意が必要
  • 専用スチーマーが必要で、初期費用が高くなる

専用のスチーマーで溶剤を蒸気化する必要があり、溶剤に弱い体質の方には、体調が悪くなる可能性があるので、専用マスクなどをつけて作業が必要です。

価格は、ウレタンクリアー塗装と比較して専用スチーマーを購入する必要があるため、値段は5,000円ほど高くなってしまいます。

ウレタンクリアー塗装のメリット・デメリットは?

ここでは、ウレタンクリアーのメリット・デメリットを解説します。
ウレタンクリアーを利用する前に参考にしてください。

ウレタンクリアー塗装のメリット

  • 耐用年数が長く、紫外線による劣化が少ない
  • ウレタン塗料の保護層を形成するため、傷や飛び石にも強い

ウレタンクリアーは、ヘッドライトの表面を綺麗に磨いた後に、ウレタンクリアコートを均一に塗布し、表面に塗装膜の保護層を形成することで、長期に渡ってヘッドリアとを保護することができます。

また、価格もヘッドライトスチーマーと比較してウレタンクリアーは5,000円ほど安い値段で購入できます。

ウレタンクリアー塗装のデメリット

  • 作業に時間と手間がかかる
  • 修正や再施工が難しい

ウレタンクリアー塗装だけでは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすことができないため、ウレタン塗装前には、ヘッドライトの表面を研磨する工程が必要になります。

また、後ほど解説する塗装手順の理解やヘッドライト以外の場所に塗料が付かないよう養生が必要であったりと作業に手間がかかってしまいます。

【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらがよい?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装を項目ごとに比較したので、どちらがあなたの車のヘッドライトに良いか分かりやすく解説していきます。

①耐用年数の比較

まずは、耐用年数です。
施工方法の違いから、汚れや黄ばみへの予防効果もことなってきます。

ヘッドライトスチーマー1年〜1年半程度
ウレタンクリアー塗装5年〜7年程度

ヘッドライトスチーマーの耐用年数は、汚れや黄ばみを除去するクリーニング方法のため、走行距離や運転頻度によりますが、1年から1年半程度で効果が薄れてしまいます。逆に、ウレタンクリアー塗装は、強固な保護層を形成できるため、長期に渡ってヘッドライト表面を保護することができます。

②価格の比較

ヘッドライトスチーマー6,000円 ~ 7,000円
ウレタンクリアー塗装2,000円 ~ 3,000円

価格は、ウレタンクリアー塗装の方が、専用のスチーマを購入しない分、安価です。ただし、汚れや黄ばみを落とすために、ヘッドライト表面の研磨作業を行う必要があるため、手間がかかってしまいます。

③施工難易度の比較

ヘッドライトスチーマーは、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化してヘッドライト表面に吹き当てるのに対してして、ウレタンクリアー塗装は表面の研磨作業を行いスプレーで塗料を吹き付ける必要があります。

施工前の養生や下処理はどちらも必要ではありますが、その後の施工工程で仕上がりに大きく影響を受けるのは、ウレタン塗装です。

よくある失敗例として、以下の記事もご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださ。

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアーの塗装方法をご紹介

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の具体的な施工方法についてご紹介します。具体的な手順を参照し、おおまかな難易度の理解に役立ててください。

【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合

ヘッドライトスチーマーの施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパーでヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ヘッドライトスチーマーの溶剤を蒸気化してまんべんなくあてる

耐水ペーパーは番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

例)1000~1500番台→2000番→3000~5000番 の順番

ヘッドライトスチーマーの溶剤は2~3cm離して、徐々にまんべんなくあてるとクリアな艶が出やすいです。

【施工方法】ウレタンクリアーの場合

ウレタンクリアー塗装の施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパー#2000でヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ウレタンクリアーをスプレーで3回塗りする

スプレーで吹き付けるため、ヘッドライト周辺をビニールがついているマスカーで広めに養生をしましょう。

耐水ペーパーはヘッドライトスチーマーと同じく、番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

スプレーは吹き付ける前に良く振って攪拌します。スプレーの吹き付けのコツは、1回で厚塗りするのではなく、薄く吹き付けて3回に分けて厚みをつけましょう。

<ウレタン塗装に関する関連記事>

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説してきました。

最後に、ヘッドライトスチーマーかウレタンクリアーの違いを改めてまとめています。

ヘッドライトスチーマーヘッドライトのひどい汚れや黄ばみをキレイにできる方法
ウレタンクリアー塗装ヘッドライトに汚れや黄ばみがつかないように予防までできる方法

作業の手軽さを求める場合には、ヘッドライトスチーマーがおすすめです。ただし、保護層を形成することができないため、紫外線による黄ばみや汚れの付着が、再度発生してしまいます。

作業に手間や時間がかかってしまいますが、ウレタンクリア塗装であればヘッドライト表面に強固な保護層を形成できるため、5年から7年の耐久性があります。自動車の使用頻度やヘッドライトの汚れ状況を確認して適切な方法を選択してみてください。


塗装は繊細な作業で、気づけば塗料が垂れてしまっていたなんてことが多いのではないでしょうか?
原因は複数考えられますが、塗料の粘度や塗りすぎ、乾燥不足や作業環境の温度変化などです。

万が一、塗装垂れてしまった場合でも、適切な塗装方法を知っていれば美しい仕上がりに戻すこともできます。

この記事では、車などの塗装に垂れが出た時のリカバリーや垂れの原因について解説していきます。塗装を補修する時の気をつけるべき点などについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.塗装が垂れてしまう原因は?
 1-1:塗料を大量に塗布してしまう
 1-2:作業環境の急激な温度変化
2.【補修方法】塗装垂れの補修方法と注意点について
 2-1:基本的には、塗料を落として再塗装する
 2-2:部分補修|カッターの刃で垂れた塗装を削る
 2-3:部分補修|サンドペーパーで垂れた塗装を削る
 2-4:大きな補修|パテを使用して凹凸を埋め再塗装する
3.垂れを防ぐ方法|スプレー塗装時の注意点
 Point1:近づすぎない距離から噴霧する
 Point2:一度に塗りすぎない
 Point3:噴射始めと終わりに注意する
4.塗装垂れは一気に直そうとしないこと
5.まとめ

塗装が垂れてしまう原因は?

塗装を行う場合に、注意して作業していても塗装垂れが発生してしまうことがあります。
原因として考えられることは次の3点です。

塗料を大量に塗布してしまう

美しく仕上げたい気持ちから、垂れるギリギリまで塗料を塗ってしまったことで、塗料が垂れてしまったというケースがあります。

特に、スプレー塗装では、塗料が垂れるぐらいが一番艶が出るので、ついつい多く塗ってしまいがちですが、艶が出ても塗料が垂れてしまうと台無しです。

垂れを防ぐためにも、薄く重ね塗りで塗装膜に厚みを出し艶を出すようにしましょう。時間がかかってしまいますが、美しい仕上がりを実現するためにとても大切です。

作業環境の急激な温度変化

塗装環境の温度変化は、塗料の乾燥速度に大きな影響を与えます。温度が上昇すると乾燥速度が速くなり、逆に温度が低下すると乾燥速度が遅くなります。塗装中の乾燥速度が不均一になると、塗料が垂れてしまう可能性が高くなります。

塗装垂れを防ぐためには、室温を一定に保ち、室温20℃~25℃がベスト
風通しの良い場所で作業することが重要です。乾燥時間は、塗料の種類や環境によって異なるため、説明書を確認してください。

関連記事

【補修方法】塗装垂れの補修方法と注意点について

塗装が垂れてしまった場合の補修方法は、再塗装です。
しかし、塗装面の大きさに比べて垂れた部分が少ない場合や時間がない場合などには、部分的に補修することも可能です。その方法と注意点について解説します。

基本には、塗料を落として再塗装する

塗料の垂れが大きい場合や、複数の箇所にある場合には塗料を落とし再塗装するのがおすすめです。再塗装であれば部分的な塗り直しにより色の違いが生じにくく、綺麗な仕上がりにすることができます。

一方で、時間と費用がかかるというデメリットもあるため、再塗装を行う必要がある補修範囲なのか検討が必要です。

部分補修|カッターの刃で垂れた塗装を削る

小さな垂れや曲面など、繊細な部分の補修にはカッターの刃で部分的に削りとる補修が適しています。
または、木っ端などに水ペーパーを巻き付けて垂れた部分だけを削り取る方法などもあります。

比較的小さな垂れや、表面に薄く伸びた垂れは、塗料が乾燥する前に重力によって垂れてしまうことで発生します。まず、カッターの刃で補修が必要な箇所を削りとります。

カッターの刃を使用する際には、新しい刃を使用すること、そして垂れた部分を水平に保ち、周囲の塗膜を傷つけないように注意深く作業します。曲面の垂れなど、角度を変えながら削ってみましょう。

広範囲にわたり垂れている場合、深く沈み込んでしまった垂れの場合は、カッター刃での補修は適していませんので避けた方法よいでしょう。
木っ端などを使う方法も同様、湾曲している部分があれば木っ端自体を湾曲に削り曲面に合わせて削り取ること綺麗にタレが研磨できます。

部分補修|サンドペーパーで垂れた塗装を削る

サンドペーパーでの補修を検討すべき垂れは、塗料が乾燥、硬化してしまっているものの、表面に均等ぎみに拡大したような垂れです。

この類の垂れは、サンドペーパーを使うことにより、垂れた部分を滑らかにできます。まず粗目のサンドペーパー(800番程度)を使用して垂れた部分を削り取り、その後、より細かいサンドペーパー(1500番や2000番)で表面を滑らかに整えます。

最後には仕上げとして、コンパウンドなどの研磨剤を使って仕上げることで、元の塗装面と違和感ない程度に完成することができます。

大きな補修|パテを使用して凹凸を埋め再塗装する

大きな垂れの場合で、垂れを削り取った後に薄くなった部分にパテを使用して表面を平らに整える必要がある場合があります。

パテを使用しなければ、表面が不規則に波打ってしまったいるため、パテを使うことにより、均一な塗装に整えることができません。

薄い箇所を保護したり、広範囲の凸凹を埋めるのに役立ちのでぜひ活用してみてください。但しパテを使用した場合には、再塗装は必須となります。

垂れを防ぐ方法|スプレー塗装時の注意点

塗装の垂れは、スプレー塗装の段階でも予防することができます。
以下では、塗装時における重要なポイントについて解説していきます。

Point1:近すぎない距離から噴霧する

スプレーガンと塗装面の距離が近すぎると、塗料が厚く付きすぎてしまいます。適切な距離は、約10cm〜20cmです。遠すぎると塗料が飛散しすぎてしまい、近すぎると厚塗りになってしまうため、適切な距離を保つことが求められます。
エアブラシの場合は約1㎝~3㎝です。

そのためには、まず少し離れた距離からスプレーを始め、徐々に塗装面に近づけていくこと方法がやりやすいです。スプレーガンは体全体を使って動かし、慣れてきたら感覚で距離を調整するようにします。
その他、ダンボールやや広告紙の裏面で試してから本番塗装して行くといでしょう。

Point2:一度に塗すぎない

一度に厚塗りしすぎると塗料が垂れて乾燥不足に繋がるため、1回で塗る量を薄くし、塗り重ねる回数を増やすことで綺麗に仕上げることが重要です。
その時に重要なのは、スプレーガンの調整つまみの位置を把握しておくこと
塗料調整つまみ・パターン調整つまみ・エア圧つまみを一番搾った状態から何回転開いて吹いたのかを覚えておきましょう。
次回吹き重ねる時の参考になります。

各回の塗布後は十分に乾燥させる必要があり、乾燥機などを利用すると乾燥時間を短縮できます。重ね塗りのコツとして、全体を軽く塗った後に少しずつ塗り重ねていき、塗料が乾ききる前に次の塗り重ねを始めるとムラになりやすいです。

特に光沢塗料の場合は、重ね塗りに注意を払い、種類や粘度によって重ね塗りの回数を調整し塗ることがおすすめです。

Point3:噴射始めと終わりに注意する

スプレーガンを使った塗装では、ボタンの押し始めと終わりには噴射口を塗装面に向けないことが重要です。塗料の小さな塊が残っている可能性があり、ムラや垂れの原因となるためです。

操作方法は、塗装面の横に狙いを定めてボタンを押し、ボタンを押してからスプレーガンを動かして塗装面全体に塗料を吹き付けます。

塗装面の端まで塗料が届いたら、ボタンを離しながらスプレーガンを動かして余分な塗料を飛ばし、完全に塗装面から離してボタンを離します。
スプレーガンの吹き方についてはYouTubeで紹介していますので参考になさってください。
https://youtu.be/Sns_Zbu8gbo?si=NgOP6RstKj4mb3u2

塗装垂れは一気に直そうとしないこと

塗装の垂れを発見した場合、焦って一気に直そうとすると、かえって悪化させてしまう可能性があります。吹いている際にタレを見つけた場合は拭き取ったり、洗浄し塗膜をふき取るのではなく一度乾燥させてしまいましょう。
乾燥させた後に先に述べた方法でタレを削っていきましょう。

これまで記載したように、垂れの種類や程度、垂れの発生している範囲などにより適切な補修方法は異なります。

落ち着いて、垂れの原因を特定するとともに、どの補修方法が最も適切か検討しましょう。そして、補修に取り掛かった場合には、基本的な手順に沿って段階を追って行うことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事は、車などの塗装に垂れが出た時のリカバリーや垂れの原因について解説してきました。

塗装の垂れの原因としては、塗料の粘度が低いこと、塗りすぎ、乾燥不足、気温の変化が挙げられます。垂れの種類や状況により、適した補修方法も異なるため、この記事を参考に適した補修方法を選択してみてください。

ポイントは、焦らずに丁寧に作業し、1回に塗る量を少なめに、乾燥時間を十分に取り、作業前に十分に練習しておくことです。