「 塗装手順 」一覧

車や自転車フレーム・家具・オートバイ・ヘルメット・ルアーなどあらゆるものへの塗装手順や塗料選びなどを紹介

ウレタンクリアは、耐ガソリン性がよくカラー塗装の保護や、見た目の美しさを向上させるために重要な塗装です。しかし、通常のラッカースプレーなどと異なり、専門的な用途が多く、どのような種類のウレタンクリアを選ぶべきか、何を基準に選べば良いのかわからないのが現状です。

インターネットで検索すれば、様々な2液ウレタンクリアが出てき、手軽に使えるスプレー缶タイプが真っ先に候補にあがりますが、実際のところは求めるツヤや、凹凸がひどく透明感が出ないのが現状です。

この記事では、2液ウレタンクリアーとは何なのかを説明し、選び方のポイントもご紹介します。メリット、デメリットも解説するので、最終的に何を基準に選べばいいのか分かるようになります。ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

1.そもそも、2液混合型のウレタンクリア塗料とは?
2.2液混合型のウレタンクリア塗料の種類は?

 【強溶剤タイプ】〜耐久性が高いのが特徴〜
 【弱溶剤タイプ】〜密着度が高いのが特徴〜
 【水性タイプ】〜DIYでも使いやすい塗料〜
3.2液混合型ウレタンクリア塗料の選び方のポイント
 Point1:強溶剤、弱溶剤、水性で選ぶ
 Point2:2液混合型ウレタンクリア塗料の吹き付けタイミングで選ぶ
 Point3:コンパウンドで仕上げ磨きが必要かで選ぶ
4.【メリット】2液混合型ウレタンクリア塗料を選ぶ利点は?
5.【デメリット】2液混合型ウレタンクリア塗料の選ぶ課題!
6.2液ウレタンクリアと2液アルキッドクリアの違い
7.まとめ

そもそも、2液混合型のウレタンクリア塗料とは?

出典:写真AC

2液混合型ウレタンクリア塗料とは、主剤と硬化剤の2つで構成されているウレタン塗料です。
傷に強い被膜、柔軟性のある硬さ、塗りやすさを兼ね備えた特徴を持っていいます。

<以下のような製品に使用されています>
・バイク、車、自転車等のカーボン、アルミ、鉄製品
・スノボー、スキーなどのスポーツ用品
・テーブル、タンスなどの家具
・プラモデル、ラジコン、楽器などのホビー用品
・釣竿、ルアーなどの釣り用品

主剤で使用しているものはアクリルポリオールという成分で、硬化剤には、ポリイソシアネートという成分が一般的に使用されています。アクリルポリオール(主剤)で光沢のある厚い被膜を形成し、イソシアネート(硬化剤)で傷がつきにくい耐久性のある被膜を作りあげます。

2液混合型のウレタンクリア塗料の種類は?

出典:写真AC

2液混合型のウレタンクリア塗料の中でも、混ぜ合わせる成分によって種類があります。自分に合ったものを見つけるために、2液混合型のウレタンクリア塗料の種類を紹介しますので、参考にしてみてください。

【強溶剤タイプ】〜耐久性が高いのが特徴〜

強溶剤タイプは、強いシンナーと混ぜ合わせて使用する2液混合型ウレタンクリアです。主にウレタンシンナーが配合されています。乾燥が早く、耐久力がある塗膜を作れますが、溶解力が強いため取り扱いが難しいです。また、臭いや引火性も高いため、安全面でも配慮が必要です。

【弱溶剤タイプ】〜密着度が高いのが特徴〜

弱溶剤タイプは、水性と強溶剤の中間のポジションに位置します。水性よりも密着力と耐久力が高いのが特徴です。強溶剤と比べると乾燥に時間はかかりますが、臭いは少ないです。強溶剤に比べて刺激が少ないので、扱いやすいのもメリットと言えます。

【水性タイプ】〜DIYでも使いやすい塗料〜

水性タイプはその名の通り、水と混ぜ合わせて使用します。有害性が少ないので、初心者にも安心で扱いやすいのが特徴です。価格も安価なので、DIYにチャレンジしてみたい方におすすめ。

しかし、強溶剤や弱溶剤に比べると耐久力が劣り、乾燥にも時間がかかるのがデメリットです。

〜補足〜「つや有り」「つや消し」もある

ツヤありで仕上げるのか、ツヤなしで仕上げるのかで見た目が大きく変わります。ツヤがある塗装は高級感を出すことができ、ツヤなし塗装はシックな印象を演出できます。自分の好みに応じて、選択してみてください。

2液混合型ウレタンクリア塗料の選び方のポイント

出典:写真AC

ここまで2液ウレタンクリアの種類について解説しました。では、実際に2液ウレタンクリアを選択する際には、何を基準に選べば良いのでしょうか。ここからは、缶スプレーの2液ウレタンクリアを選ぶ際のポイントを紹介します。

Point1:強溶剤、弱溶剤、水性で選ぶ

1つ目の確認するべきポイントは、強溶剤、弱溶剤、水性の選択。塗装に慣れている方は、乾燥が早くて耐久力のある強溶剤がおすすめです。

しかし、初めての方や塗装に慣れていない方は、耐久性に劣ったとしても、扱いやすい弱溶剤や水溶性を使用した方がいいでしょう。

Point2:2液混合型ウレタンクリア塗料の吹き付けタイミングで選ぶ

メーカーによって2液ウレタンクリアを吹き付けるタイミングが違うので、気を付けなければなりません。カラー塗装後に、数分間待てば2液ウレタンクリアーを吹き付け可能なものと、カラー塗装後、72時間おかないと2液ウレタンクリアを塗装できないものがあります。

これにより、完成までの時間が大幅にかわりますので、自分の作業スケジュールに合ったものを選ぶと良いでしょう。

Point3:コンパウンドで仕上げ磨きが必要かで選ぶ

2液混合型ウレタンクリアの塗装後の仕上げとして、コンパウンド仕上げが「可能なクリアー」と「できないクリアーなどがあります。ほこりやブツ傷などはつくものとして、コンパウンド仕上げが可能なクリアーを選ぶのがおすすめです。

プロ仕様の2液混合型のウレタンクリア塗料は、画像をクリック!!

【メリット】2液混合型ウレタンクリア塗料を選ぶ利点は?

出典:写真AC

2液ウレタンクリアを使用するメリットを紹介します。こちらを読んで2液ウレタンクリア購入するかの判断基準にしてみてください。

1つ目:塗装の保護

2液ウレタンクリアはカラー塗料の上に塗膜を作るので、塗装の保護に役立つ塗料です。塗膜自体も耐久力が高く、ガソリンがかかっても痛みにくいので、対候性・耐溶剤性に強く車やバイク等に広く使用されています。

2つ目:色々な素材に塗装可能

車やバイク以外の素材にも使用できる万能性も持ち合わせています。クリア以外の色で木材や家の外壁に使用したりと、使い勝手が非常に良いです。

3つ目:仕上がりが良くなる

カラー塗装の上から2液ウレタンクリアを吹くことで、塗装の保護だけでなくツヤを出し、高級感も演出できます。ツヤなしならシックに仕上げることができ、好みに応じて仕上がりを調整可能です。仕上がりを格段に良くできることは、塗装するうえで大きなメリットです。

4つ目:乾燥が早い

塗料には1液型と2液型があり、1液型は主剤のみ使用するのに対し、2液型は主剤と硬化剤を使用するので、その分乾燥が早いです。さらに、1液ウレタンクリアと比べても耐久力が高いです。そのため、1液タイプより2液タイプが主流で使用されています。

【デメリット】2液混合型ウレタンクリア塗料の選ぶ課題!

出典:写真AC

次に2液ウレタンクリアのデメリットも紹介。デメリットもしっかり理解し、知識の幅を広げてから購入するか検討してみてください。

1つ目:主剤と硬化剤を1度混ぜると、長期保存ができない

2液ウレタンクリアは、作業前は別々の容器で保管してあり、作業の時に混ぜ合わせて使用します。1度混ぜ合わせると、硬化が始まり数時間から遅くとも24時間で使い切らないといけません。

次の日に持ち越せないので、余ったら無駄になってしまったり、作業を終えたくても使い切るまで作業を続ける必要があります。そのため、どのタイミングで混ぜ合わせるかが重要です。

2つ目:アルキッド塗料よりも高価

塗料を購入する判断基準の1つに、必ず入ってくるのが価格。2液ウレタンクリアは少し高額な塗料です。安価に抑える方法としては、ウレタンクリアではなく、アルキッドクリアを使用する手段があります。

しかしウレタンクリアよりアルキッドクリアの方は耐久力が劣るので、注意が必要です。

※アルキッドクリアーは家具などに使われる2液性の塗料になり
耐溶剤性は強いですが紫外線に弱く黄変などしてしまうのが一般的です。

2液ウレタンクリアと2液アルキッドクリアの違い

出典:写真AC

よく比較される塗料として、2液ウレタンクリアがありますが、どんな違いがあるのか良く分からない方も多いと思います。

結論から言うと、2液アルキッドクリアより2液ウレタンクリアの方が上位グレードなのですが、具体的にどの部分の性能が上なのか解説します。

仕上がり後の光沢の違い

1つ目の2液アルキッドクリアと2液ウレタンクリアの違いは、仕上がり後の光沢です。2液アルキッドクリアで仕上げをしても光沢はしっかり出せますが、2液ウレタンクリアの方がより光沢が出せます。

2液アルキッドクリアは仕上げの塗料として申し分はないのですが、本当に満足のいく仕上がりにしたいのなら、2液ウレタンクリアの方がおすすめです。

2液ウレタンクリアと比べると傷が付きやすい

2つ目の2液アクリルクリアと2液ウレタンクリアの違いは、塗膜の硬さです。2液アクリルクリアは、2液ウレタンクリアと比べると塗膜が柔らかいので、塗装に傷が付きやすいです。

また、耐久力も2液ウレタンクリアの方が上なので、塗装を長持ちさせたい方は、2液ウレタンクリアを使用した方が良いでしょう。

まとめ

2液ウレタンクリアは、塗装の仕上げの手段としてとても優秀。塗膜は硬いため塗装の保護に役立ち、耐久力もあります。塗装を美しくしてくれる光沢も出せて、一石二鳥の塗料です。

2液ウレタンクリアの中にも、強溶剤、弱溶剤、水性など種類や塗装可能なタイミングに違いがあります。検討の際は、取扱店やプロショップに相談してみましょう。
注意書きや使用方法をよく確認してから購入するようにしましょう。
おもしろ塗装工房では塗料選びから塗料の使い方などをアドバイスしています。


車の経年劣化の中でも、ライトの黄ばみは見た目にも分かりやすいものの一つです。
ライトが黄ばんでいると、それだけで車が古いものに見えてしまいます。

外見以外にも、ライトの光量が減ることから視認性も悪化してしまうという問題も引き起こします。そんなライトの黄ばみを自分で簡単に除去できれば嬉しいですよね。

そこでこの記事では、ライトの黄ばみの除去について解説します。業者に任せる場合や、黄ばみを遅らせる方法についても取り上げているので、ぜひ確認してください。

目次

1.ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法
 ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い
 ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ
 きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ
2.【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法
3.ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合
4.【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法
5.まとめ

ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法

ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い

現代の車はヘッドライトカバーにポリカーボネート樹脂といわれる素材を採用しています。ポリカーボネート樹脂は耐衝撃性に優れ、透明感が高く、加工もしやすい優れた素材です。

しかし、その一方で、紫外線を浴びると変色してしまう短所も持ち合わせています。紫外線は太陽光に含まれているため、外を走行する車にとっては、ヘッドライトカバーが黄ばんでいくことは避けられない現象といえるでしょう。

ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ

ヘッドライトカバーが黄ばむ原因が紫外線であるということは、紫外線が当たらないようにすれば良いということになります。

その対処法の代表的なものが、ウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は2つの液剤から成る合成樹脂塗料で、ヘッドライトカバーに厚いコーティング層をつくることで紫外線を防ぐことができます。

きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ

ウレタンクリア塗装にはスプレーガンタイプと缶スプレータイプがあります。きれいな仕上がりを狙うのであれば、スプレーガンタイプがおすすめです。缶スプレータイプはそれだけで塗装ができるので便利ではありますが、噴射の調整が難しく、塗装がムラになりやすいです。

スプレータイプであればエアの調整により噴射をコントロールしやすいので、塗装をきれいに行うことができます。

おすすめのウレタン塗料はこちら!

【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法

自分でウレタンクリア塗装を行う際の具体的な手順を確認しましょう。基本的な手順はスプレーガンタイプと缶スプレータイプ共通です。

Step1:マスキングをする

まずは水で汚れを洗い流しましょう。その後、塗装作業でヘッドライトカバー以外の部分に影響を与えないようにマスキングでカバーします。

塗料の粒子が風に舞うと予想以上に広範囲に飛散してしまいます。養生シートや新聞紙を使い、ヘッドライトカバー周辺だけでなくフロントガラスまでカバーするようにしましょう。

もしヘッドライトカバーを外すことができればこの工程は不要ですが、外し方が分からない場合にはマスキングを行いましょう。

Step2:耐水ペーパーで磨く

元々施工されていた塗装や黄ばみを落とすため、耐水ペーパーで磨きます。耐水ペーパーは数字の小さいものから大きいものまで段階的に使い分けて使用します。

目安としては、最初が800番、2回目が1000番、仕上げに1500番(可能であれば2000番も)が良いでしょう。番手ごとに縦方向と横方向と交互に磨くことがコツです。

途中でウエスで拭き上げ、磨き残しがないか確認しながら進めましょう。

Step3:コンパウンドを使って磨く

コンパウンドは耐水ペーパーよりも細かな粒子で構成された研磨剤です。耐水ペーパーのみでも問題なく作業は行えますが、より透明感を出したい場合にはコンパウンドでも磨いておきましょう。

Step4:脱脂をする

耐水ペーパーで磨きあげたら、シリコンオフや中性洗剤を使って脱脂をします。表面に油脂が残っていると塗装表面が不均一になり、劣化が早まってしまうので、しっかりと行いましょう。

Step5:ウレタンクリアを塗装する

これまでの作業が終わり、しっかり表面が乾いたらウレタンクリア塗装を散布します。ウレタンクリア塗装は数回に分けて行うようにします。(この例では4回)塗装には1時間かそれ以上かかりますので、失敗しないためにも時間に余裕を持って行いましょう。

1回目

1回目の塗装はヘッドライトカバー全体に、まんべんなくスプレーを吹きかけるようにします。ヘッドライトから20cm程度離した場所から軽く吹き付けるようにしてください。塗料が少量しか付着しないので、曇る程度にしかなりませんが、気にしなくても大丈夫です。散布後は10分程度乾かします。

2〜3回目

2回目も同様に、全体に散布し、10分程度乾かします。ここまでの散布で表面に塗料が定着してきているので、3回目には少し厚塗りをします。

しかし、塗料が垂れてしまうと台無しとなるので、欲張らず、気持ち厚めに留めるようにしましょう。4回目で本塗りです。これくらいになると、透明感があって奇麗になってきます。塗料垂れが怖い場合は、無理をせずに散布をもう1回~2回に分けて行うと良いでしょう。

乾燥

塗装後はしばらく乾燥をさせましょう。マスキングを外すのはその後にしてください。最低でも2時間は車を動かさないようにします。塗装が完全に乾燥するには1週間程度の時間が必要です。天候にも左右されるので、週間天気予報を確認して行うと施工後のトラブルを防ぐことができます。

もし塗料の硬化を待てないのであれば、ハロゲンヒーターなどを用いて強制的に乾燥させることもできますが、温度管理と火事に気を付けてください。

Step6:塗装垂れに注意

上記にも記載しましたが、塗装を早く終わらせようと塗装の散布を焦らないようにしましょう。塗装が垂れてしまうと再施工となってしまいます。説明の最初でスプレーガンタイプがおすすめとしたのはこのためです。微調整をしながら塗料を散布できるので、こうしたリスクを減らすことができます。

Step7:塗装後のゆず肌対策

きれいに仕上がったと思っても、改めて確認すると表面にもやがかかった様になっていることがあります。気になるようであれば、コンパウンドで磨くことで調整することができます。ただし、この作業は塗料が完全に乾いた1週間後以降に行うようにしてください。

ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合

ウレタンクリア塗装の施工は自分でも行える愛車メンテナンスのひとつです。しかし、ある程度時間が必要になるほか、失敗してしまう可能性もゼロではありません。

そこで、ウレタンクリア塗装をプロにお願いするというのも手です。多くのコーティング専門店でヘッドライトカバーだけのコーティングも受け付けているので、お近くのショップを探してみましょう。

コストはかかりますが、プロは下地処理から違うため満足のいく仕上がりとなります。相場はショップによりまちまちですが、左右のライトでおおよそ約1万円前後程となっています。

【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法

ヘッドライトカバーの黄ばみは紫外線を避ければ遅らせる事ができます。外出で長時間駐車する際には屋根のある場所や、日陰になっている場所に駐車するようにしましょう。

また、ご自宅に駐車場やカーポートがない場合には『ボンネットカバー』が有効です。車全体を覆うカバーだと取り外しに手間がかかりますが、フロント部分のみのカバーだと取り外ししやすく、価格もお手頃です。

まとめ

車のヘッドライトカバーは経年劣化で黄ばんでしまうものです。外見的なデメリットだけでなく、光量が減ってしまうことで安全性にも影響を及ぼしてしまいます。

黄ばみを除去し、黄ばみを防ぐ有効な手段がウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は自分で行うことができるので、大切な愛車をきれいに保つためにも施工を検討してみてください。


ウレタンクリア塗装とは、木材や金属などの表面に透明なウレタン樹脂を塗って保護する方法です。この塗装は、耐久性や光沢感が高く、美しい仕上がりになるのが特徴で様々な製品に使用されれいます。

しかし、ウレタンクリア塗装にはコツや注意点があり、塗装前に下処理をしっかり行わないと、ムラやホコリが入ってしまいかえって仕上がりが悪くなってしまうケースもあります。

また、塗装の際には温度や湿度などの塗装環境も重要であり、温度が低すぎると乾燥が遅くなったり、湿度が高すぎると白濁やシワが発生する恐れがあります。

この記事では、ウレタンクリア塗装する上でのコツや注意点を徹底的にご紹介します。ウレタンクリア塗装の基本的な手順や、下地処理や塗装のポイント、塗装後のメンテナンス方法などを詳しく解説しています。ウレタンクリア塗装に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具
 塗装準備1:ウレタンクリアの種類
 塗装準備2:必要な道具を準備する
 塗装準備3:作業場所と環境
2.ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える
 ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数
 「1液式ウレタン」と「2液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方
 作業環境の温度の注意点
3.ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ
 【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分
 【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない
4.ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点
5.ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法
6.まとめ

ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具

ウレタンクリア塗装をする前に塗装、しっかりと準備をすることで塗装の仕上がりを左右します。

塗装準備とは、塗装するウレタンクリアの種類を決めたり、マスキングやスプレーガン、ローラーなど必要な道具を揃えることを指します。

以下では、具体的な選定方法などを詳しく解説していきます。

塗装準備1:ウレタンクリアの種類

ウレタンクリアには、様々な種類があり、それぞれ特定の用途や仕上がりに適しています。一般的には、仕上がりは「艶あり」、「半艶」、「艶消し」の3種類があります。さらに詳細に分けると以下のような種類があります。

1液タイプ混合不要で使用できるウレタンクリア塗料です。
手軽に利用できるが、耐久性や耐化学薬品性は2液式タイプに劣る場合がある。
2液タイプ主材と硬化剤を混合して使用するウレタンクリア塗料です。硬化後は、非常に強い塗膜を形成する。
耐久性だけでなく、耐ガソリン性に優れている。
2K2液タイプ2液タイプの中でも、特に強靭な塗膜を形成するウレタンクリア塗料で、プロの塗装業者などが使用することが多いです。

塗装準備2:必要な道具を準備する

ウレタンクリア塗装に必要な道具は、ウレタンクリア塗料以外にも「下塗り塗料」や「スプレーガン」、「脱泡剤」「うすめ液」などが必要となります。

スプレーガン

ウレタンクリア塗装には、「エアコンプレッサー」、「エアフィルター」、「スプレーガン」などの設備が必要です。また、エアコンプレッサーは安定した塗装を行うために最低でも30Ⅼ以上のタンク容量で0.75Mpa以上の使用圧力が必要となります。

脱泡剤

ウレタン塗料は、水分の分量が過剰に含有している場合には内部で炭酸ガスが発生し、ピンホールやクレーターなどの塗膜欠陥の原因となってしまいます。

脱泡剤を使用することで、泡を塗料の表面へと移動させ、塗膜の品質を向上させることができます。市販されている脱泡剤には、シリコン系、ミネラルオイル系、ポリマー系などがあり、使用する塗料の種類や条件に応じて異なります。

うすめ液

ウレタンクリア塗装には専用のうすめ液が必要で、塗料の粘度を調整し、スムーズな塗り心地と均一な仕上がりを実現します。

ゼストウレタンクリアーは、硬化剤と主液に対して、スプレーガンであれば主液10に対し硬化剤1、うすめ液7の比率で混合します。正しい比率で混合すること、美しい仕上がりを得ることができます。

下塗り塗料

ウレタンクリアー塗装の前には下塗りを行い、耐候性や耐久性に優れた塗装へと仕上げることができます。ゼスト2液性ウレタンクリアーは、傷に強く、柔軟性と硬さのバランスが取られており、耐アルカリ性、耐水性、耐溶剤性、耐ガソリン性を持ち、無黄変性があるため、長時間美しい仕上がりを保つことができます。

塗装準備3:作業場所と環境

作業場所は、換気が良く、ホコリや日光が入らない場所が適切です。
気温は、15℃〜25℃の間が最適です。湿度は、50%から70%の間が理想的です。気温や湿度が適切でないと、ウレタンクリアの乾燥や白濁などのトラブルが起こる可能性があります。

ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える

ウレタンクリア塗装において、塗料の乾燥時間はとても重要な要素です。乾燥時間は、塗装の間隔やその日の気温によって変わります。以下で、具体的に解説していきます。

塗装の間隔とは、
1回目の塗装と2回目の塗装の間に空ける時間のことです。塗装の間隔が短すぎると、ウレタンクリアが十分に乾燥しないため、塗膜が剥がれたり、シワができたりする可能性があります。塗装の間隔が長すぎると、ウレタンクリアが硬化しすぎて、2回目の塗装が密着しない恐れがあります

気温とは、
塗装するときの気温のことです。気温が低すぎると、ウレタンクリアの乾燥が遅くなります。気温が高すぎると、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

それではもう少し詳しく解説していきます。

ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数 

ウレタンクリアの硬化速度は、完全に固まるまでに水性なら約24時間、油性なら48時間程度の時間が必要となります。塗装の回数は、一般的には2回から3回が目安ですが塗装の回数が少なすぎると、塗膜が薄くなり、耐久性や光沢感が低下します。

これら、二つの要素は、相互関係にあり塗装の回数が多すぎると、塗膜が厚くなりウレタン塗装の硬化時間が伸びます。逆に、塗膜が薄くなると硬化時間は短くなります。

「一液式ウレタン」と「二液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方

一液式と二液式の違いと最適な塗り重ね方とは、ウレタンクリアの種類によって異なる塗装の方法のことです。ウレタンクリアが1つの容器に入っているタイプで、塗装後に空気中の水分と反応と反応して硬化します。

二液式は、ウレタンクリアと硬化剤が別々に入っているタイプで、混ぜてから塗装し、化学反応で硬化します。一液式は、塗り重ねる際に乾燥時間をしっかりと守る必要があります。二液式は、塗り重ねる際に塗装時間を短くする必要があります。

作業環境の温度の注意点

作業環境の気温が低い場合は、ウレタンクリアの乾燥が遅くなり、塗膜が硬化しない場合があります。逆に気温が高い場合は、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

適切な温度環境でない場合には、作業場所を温度調整できる場所に移動するか、気温が適正になるまで待つことが必要です。

ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ

ウレタンクリア塗装をするときに起こりやすいトラブルとその対処方法を紹介します。

【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分

ウレタンクリア塗装をスプレーガンで行うときに注意すべき点があります。スプレーガンの圧力が高すぎたり、スプレーガンの距離が近すぎると、ウレタンクリアが飛び散ってしまい、塗膜が均一にならなず塗装剥がれが発生してしまいます。また、下地処理が不十分な場合にも、塗膜が剥がれやすくなります。

対処方法は研磨や塗り直しが必要です。

塗装剥がれの対処方法は、以下の手順で行います。

  • 剥がれた部分をサンドペーパーで削り、ホコリを取り除く
  • 下塗り用の塗料を塗り、乾燥させる
  • ウレタンクリアを塗り、乾燥させる
  • 必要に応じて研磨やワックスをかける

注意点としては、塗装の間隔や回数を守ることや、塗料の種類や量を調整することが重要です。

【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない

塗料の分量や混合比が適切でないと、ウレタンクリアが均一に混ざらず、塗膜の光沢がなくなってしまいます。塗料の分量や混合比は、塗料の種類や粘度に合わせて調整が必要です。

一液式ウレタン塗料の場合は、水や薄め液で薄める必要があります。二液式ウレタン塗料の場合は、ウレタンクリアと硬化剤を正確に計量して混ぜる必要があります。また、塗料が古かったり、塗り重ねが多すぎたりすると発生する可能性もあるので注意が必要です。

対処方法は、重ね塗りやワックスやコンパウンドを使用する

対処方法は、以下のような手順で行います。

  • 塗膜をサンドペーパーで磨き、表面のウレタン塗料を少し剥がす
  • ウレタンクリアを薄く再塗装する
  • ワックスやコンパウンドで磨き光沢を出す

ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点

ウレタンクリア塗装をするときに知っておくべき技術や注意事項があります。
うまく塗るコツは、以下のようにあります。

  • 塗る前に下地処理をしっかり行う
  • 塗料をよくかき混ぜる
  • 塗料を適量に薄める
  • 塗る方向や速度を一定にする
  • 塗る際にブラシやローラー、スプレーガンの圧力や距離を調整する
  • 塗り重ねる際に塗装の間隔や回数を守る

注意点としては、塗料の種類や粘度に合わせて塗り方を変えることや、気温や湿度の変化にも気を付けることが重要です。

ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法

ウレタンクリア塗装をした後に行うべき手入れや寿命を伸ばす方法があります。

メンテナンス方法は以下のようなものがあります。

  • 塗装後には、ウレタンクリアが完全に硬化するまで、水や汚れに触れないようにする
  • 塗装したものを日光や高温にさらさないようにする
  • 塗料したものを傷つけないようにする
  • 塗装したものを定期的に拭き取り、ホコリや汚れを除去する
  • 塗装したものにワックスをかけて、光沢や保護を高める

これらのメンテナンス方法を、ウレタンクリア塗装の上で実践することで、ウレタンクリア塗装の美しさや耐久性を長く保つことができます。

まとめ

ウレタンクリア塗装を失敗しないコツは、作業前の準備と塗り方のポイントを抑えることが重要と紹介しました。ウレタンクリアには一液式二液式の種類があり、それぞれに適した塗料の分量や混合比、乾燥時間や塗り重ね方があります。

スプレーガンの圧力や距離、気温や湿度などの環境も塗装の仕上がりに影響します。失敗しても、研磨や塗り直しで対処できますが、できるだけ防ぐためには、塗り方のコツを覚えることが大切です。

塗装後のメンテナンスは、ワックスやコーティングなどで塗装面を保護することで、ウレタンクリア耐久性や光沢を長持ちさせることができます。

ウレタンクリアの塗装は、注意点を守れば誰でも簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。


木材を使用した家具や食器は、傷がつきやすく、カビの原因となったり見た目が悪くなったりと使用期間が長くなるにつれて汚く見えてしまうものです。

しかし、ウレタン塗装が施された木材は、生活の中で自然とついてしまう傷から守ってくれ、カビや汚れが付着する原因を取り除いてくれます。

そんな、木材を塗装する際、選択肢の一つとしてウレタン塗装という方法がありますが、
実際のところは、以下のような疑問が浮かんでくると思います。
「ウレタン塗装って具体的にどういう塗装方法か分からない」
「ウレタン塗装は初心者でもDIYが可能なの?」

この記事では、木材へのウレタン塗装のメリット・デメリットについてご紹介し、初心者でもDIYが可能なのかといった内容を解説します。木材へのウレタン塗装に関する知識が身につき家具や食器を長持ちさせることができるようになります。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

1.木材へのウレタン塗装の魅力とは?
2.木材における「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の違い
3.【メリット】木材にウレタン塗装する魅力!
4.【デメリット】木材にウレタン塗装するデメリット
5.【手順】木材にウレタン塗装する工程をご紹介

 Step1:研磨作業を行う
 Step2:ステインで木材の表面を着色する
 Step3:下塗り「素材の吸い込み防止」
 Step4:中塗り「塗装面の肉もちと平滑化」
 Step5:上塗り「ウレタンクリア塗装で表面の仕上げ」
 〜補足〜
6.【DIYでも可能!?】テーブルなどの木材にウレタン塗装したい
7.まとめ

木材へのウレタン塗装の魅力とは?

出典:写真AC

ウレタン塗装の主な特徴は、木材をウレタン塗料の塗膜で覆うことで外部からの影響を受けにくくすることで、耐久性が格段に向上します。ウレタン塗装の表面はツルツルで、光沢もあり耐久性だけでなく見栄えも華やかになります。(つや消しのウレタン塗料もあります)

また、ウレタン塗料はどんな材質にも密着してくれるので、万能性が非常に高いです。表面の保護を行うのに最適な塗料であると言えます。

普段私たちが使っている家具にもウレタン塗装は多く採用されており、代表的なものとしては下記の家具や食器があります。意識しないと気付きにくいですが、私たちの生活になじみ深い塗装方法なのです。

  • テーブル
  • 食器
  • ドレッサー
  • 仏壇
  • 椅子 など

木材における「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の違い

出典:写真AC

木材への塗装方法は他にもあり、代表的なもので「オイル塗装」があります。これは、ウレタン塗装とは違い表面に塗膜を作らずオイルを木材に浸透させていきます。塗膜がないので、木に直接触れることが素材本来の良さを活かすことが出来るのが特徴です。

他の特徴として、テーブルや椅子などにオイル塗装を施していると、時間とともに味が出てくるので世界に一つだけの自分好みのテーブルや椅子に育てていくことも可能です。木のぬくもりが好きで、変化を楽しめる方は、オイル塗装の方が向いていると言えます。

しかし、オイル塗装にもデメリットがあります。
塗膜がないため水に弱くシミが出来やすいです。そのため、綺麗な状態を保つには定期的にオイルを塗り直すなどの手入れが必要となります。
また、塗膜が薄い分マメなメンテナンスが必要になってきます。

【メリット】木材にウレタン塗装する魅力!

出典:写真AC

ここからは、ウレタン塗装に絞ってメリットを解説していきます。
メリットを知って、ウレタン塗装にするかどうかの参考にしてみてください。

1つ目:耐水性・耐久性・耐溶剤性に優れ、汚れに強い

先ほどウレタン塗装は、木材の表面に塗膜を作ると説明しました。塗膜にはメリットが多く、その1つは水をはじいてくれることです。水をはじくので、シミにもなりにくく、汚れも付着しづらいです。

ウレタン塗装を施しているダイニングテーブルは、食事などしても汚れにくいのでキッチン周りに適した塗装方法と言えます。

2つ目:細かい傷が付きにくい

ウレタン塗装は、塗膜で木材を細かい傷から守ってくれます。塗膜は硬く多少物が当たっても傷が付きづらいです。使用頻度の高いテーブルや木製の食器などは、傷が付きやすい環境です。

また、木材は傷がつくことで汚れが溜まってしまったりカビの原因となり外観が損なわれてしまうため、綺麗に清潔感を保つ上でとてもメリットがある塗装方法です。

3つ目:手入れが簡単

ウレタン塗装は手入れが簡単なのも魅力の1つです。テーブルに付着した汚れは水ぶきするだけで、簡単に汚れが取れ、シミになることなく非常に楽です。

もし、水ぶきでだけで取れない場合には中性剤を薄めたものでふき取ることもできるので細かな手入れが苦手な方や、面倒な方にはおすすめです。

【デメリット】木材にウレタン塗装するデメリット

出典:写真AC

もちろん、ウレタン塗装にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
代表的なデメリットを3選ご紹介しますので、こちらもご覧になってみてください。

1つ目:木の質感を感じにくい

木材を塗膜で覆うので、傷や水分から守ってくれますが、その分触った時に木の質感を感じにくく、冷たい印象になります。木材特有の質感やぬくもりを感じたい方には、物足りなく感じてしまうので、別の塗装方法の家具を探した方がいいかもしれません。

2つ目:一度傷が付くと白っぽく目立つ

傷に強いウレタン塗装ですが、一度傷が付いてしまうと、白っぽくなってしまい逆に目立ってしまうデメリットがあります。

木材自体の色が白っぽかったり、薄い色であれば傷は目立ちにくいかもしれませんが、濃い色の木材を使用していると、どうしても目立ってしまうので注意が必要です。

3つ目:自分で補修するのが難しい

部分的に塗装が剝がれてしまったり、傷が付いてしまった時に、自分で補修することが難しいです。補修するには、ウレタン塗装についての専門的な知識と技術が必要です。

また、補修するときは部分的に塗り直すのではなく、全体を塗り直す作業になりますので、大掛かりな作業が必要になってしまいます。

【手順】木材にウレタン塗装する工程をご紹介

出典:写真AC

木材へのウレタン塗装の工程を説明します。どういう方法で塗装するのか知れば、ウレタン塗装に対する理解も深まりますので、ぜひ読んでみてください。

Step1:研磨作業を行う

ウレタン塗装する前に素材チェックが必要となります。
塗り替えたい素材が無垢材である事。プリント合板素材で作られた安価な家具には再塗装ができないものが多くあるのでチェックが必要です。
※例えばカラーBOXなどのような素材には塗装は出来ません。

再塗装が可能な素材の場合の工程をご紹介いたします。
まずはサンドペーパーで木材の表面を磨きます。木の硬さによって適切なサンドペーパーの目の細かさを選択し、研磨します。布ペーパーの場合240番→320番→400番の手順で塗膜を木地が見えるまで塗膜を研磨します。

下処理(木地研磨)をしっかりする事で、塗料が付着しやすくなるのと塗装表面が平滑になります。最終的な仕上がり具合が向上するので重要な作業です。

Step2:ステインで木材の表面を着色する

ステインは、簡単に言えば木材の着色材です。普通の塗料とは、違い木目などを活かしつつ木材の美しさを最大限に引き出すことが可能な塗料です。
シーラーに混ぜて使用するのが一般的です。

木目の見せ方によって、使用する道具が異なり刷毛で塗るか若しくはスプレーで塗装したりと、塗装方法が変わります。また、使用する着色塗料も数種類ありますので、用途に応じて使い分けが重要です。

Step3:下塗り「素材の吸い込み防止」

木材の繊維を固めて、木材を安定させるための工程です。粘度が低いシーラー(下塗り材)を使用して、木材に浸透させることで、着色剤がにじみ出ないようにする効果があります。

または着色用ワイピングという方法もあります。これは木の導管を埋めながら着色をするという優れものの着色剤になります。一度刷毛塗りをしウエスで拭き取る工程で着色ができるため次の作業が入りやすいです。

Step4:中塗り「塗装面の肉もちと平滑化」

ウレタンサンディングと呼ばれる不透明の中塗り剤を使用して、木地を隠し平滑な表面を作り上げます。
塗膜に肉もち感を与える為に有効な工程です。

木材の種類によっては、塗料の吸い込みが激しいものもあり、そのような素材(木の導管)に対しても目止め効果は高いです。

Step5:上塗り「ウレタンクリア塗装で表面の仕上げ」

上塗りは、ウレタン塗装(トップコート)による最後の工程です。上塗りによって艶や質感が決定します。光沢の有無、塗膜が厚く傷がつきにくいものなど、どういう仕上がりを期待するかで選択するウレタン塗料が変わります。

透明仕上げの場合は、ウレタンクリアー、不透明(塗りつぶし)仕上げの場合は、ウレタンエナメルを使用するのが一般的です。

〜補足〜

中塗りと上塗りの間に、塗装面の平滑性を保つサンディングや着色の均一化を行うための捕色などを行うこともあり、どれも木目の表現をどのようにするかで塗装工程も大きくことなります。

【DIYでも可能!?】テーブルなどの木材にウレタン塗装したい

出典:写真AC

ここまで、ウレタン塗装の特徴や作業工程を解説してきましたがいががでしょうか?
DIYで塗装を検討している方もいらっしゃると思いますが、デメリットでも少し触れましたとおり、ウレタン塗料には、木の素材によって塗料を選ばなければならないので、知識も必要です。

これらを踏まえると、経験の少ない方がDIYで油性ウレタン塗料を使用するのは難しいと言えます。水性塗料の方が扱いやすく初心者向けなので、もしDIYに挑戦するなら、水性で塗装するのがおすすめです。

まとめ

本記事では、木材にウレタン塗装する魅力についてご紹介してきました。
ウレタン塗装は耐久性に優れており、オイル塗装と比べてメンテナンス性のしやすさから人気が高い塗装方法です。

ウレタン塗装と聞くと、難しく聞こえますが実は私たちが生活する中で使用するテーブルや椅子など、普段よく目にしているものに使用されており、万能性が高い塗装方法です。

木材を塗膜で覆うことで傷や水分から守ったり、見た目も美しくしてくれます。


バイクのイメージチェンジを図りたいときに、タンクに新しい塗装を施すのは有効な手段の一つです。また、タンクの塗装に傷がついてしまったのを機に、再塗装を検討する方もいらっしゃると思います。

そんなときに、
「タンクの古い塗装は剥離しなければいけないの?」
「古い塗装を剥離せずにに新しい塗装にする方法はないの?」

と疑問に思われるのではないでしょうか。

目次

1.バイクのタンク塗装の剥離しない場合はあるの?
 【剥離しない場合】下地がしっかりしている
 【剥離が必要な場合】経年劣化している
2.【How to】古い塗装の剥離が必要な場合の作業手順
3.おすすめの塗装剥離剤(リムーバー)
4.剥離作業時の注意点をご紹介します

 換気をしっかりする
 保護手袋やゴーグルを用意する
 気候や気温で剥離の効果が変わる
5.まとめ

バイクのタンク塗装の剥離しない場合はあるの?

出典:写真AC

タンクの塗装をする前に、古い塗装の剥離が必要か判断する基準がありますので、説明していきます。

判断に迷っている方は、これから説明する基準を参考にしていただき、愛車のタンクの剥離が必要か検討してみてください。

【剥離しない場合】下地がしっかりしている

古い塗装が純正塗装であれば、下地がしっかりしているので、足付け作業だけすれば塗装しても大丈夫です。ただし、純正塗装だったとしても、塗装がへたっているようであれば、剥離は必要です。

もう一つの判断基準は、タンクの色が単色であることです。単色であれば、塗装に段差がないので古い塗装の上から、新しい塗装を塗ることは可能です。

【剥離が必要な場合】経年劣化している

先ほど純正塗装であれば、基本的に剥離は必要ないと説明しましたが、年数が経過して塗装がへたっているものに関しては剥離が必要です。例えば塗膜と素材に錆が発生していて塗膜が浮いている、塗膜が部分的にぱりぱり剥がれてしまっているなど、経年劣化した塗料の上から新しい塗装を行うと、塗装の乗りが悪くなり「ひび割れ」や「シワ」が発生する原因となります。

また、他の確認事項としてタンクに2色以上の塗装が行わ低るかも確認しましょう。バイクのタンクにラインなどの塗装が施されている場合、色の変わり目に段差ができています。そのまま塗装してしまうと、段差が残ってしまい、キレイな仕上がりになりません。

さらに旧車の場合などは、以前に補修したパテが剥がれかけていたりする場合があるので、タンクの状態を確認するためにも剥離した方が良いでしょう。

【How to】古い塗装の剥離が必要な場合の作業手順

出典:写真AC

剥離の作業手順について解説していきます。
作業に必要な道具も紹介しますので、この手順を参考にぜひ剥離にチャレンジしてみてください。

準備物:剥離作業と再塗装に必要なものを揃える

剥離作業と再塗装に必要な道具は以下です。

Step1:剥離剤を塗る

剥離剤を必要な分だけ受け皿に移し、刷毛に付けてタンクに塗っていきます。塗料によく浸透するように、なるべくたっぷりと塗っていきましょう。剥離剤を塗る際に、床に剥離剤が付いてしまわないように、金属の受け皿を使用したり新聞紙などで養生しておくと安心です。

しばらくすると、塗装が浮いてきますので、塗料を剥がす作業に移ります。

Step2:スクレーパーと金属ブラシを使用して古い塗装を剥がす

剥離剤を塗って浮いてきたら、スクレーパーを使用し、塗装を剥がしていきます。給油口付近やスクレーパーでは取り切れない部分は、金属ブラシを使い塗装を剥がしましょう。

1回剥離剤を塗っただけでは、塗装は全部剥げません。剥がしきれなかったら、再度剥離剤を塗って残った塗装を剥がしていきます。2〜3回繰り返して最後に少し塗装が残ったら、耐水ペーパーで削り落としてください。

Step3:剥離剤をふき取りプラサフを吹き付ける

塗装が剥離できれば、水で剥離剤を綺麗に洗い流し脱脂作業を行います。
水分が付いたまま放っておくと、すぐに錆びてしまいます。

水洗いする場合は、すぐに水をふき取り、タンクをしっかり乾燥させましょう。
タンクが乾燥したら脱脂し、プラサフを吹き付けていきます。

Step4:耐水ペーパーで磨く

プラサフが乾燥したら、布・耐水ペーパー(600)でタンク磨きです。この磨き作業を怠ると、次の塗装のときに、塗料の乗りに影響がでてしまいます。面倒な作業ですが、全体をキレイに磨いていきましょう。最後にザラツキや錆び、塗料残りが無いかを触手(素手)で確認しましょう。

磨き終わったら、布でしっかりふき取り、削りカスを残さないようにしてください。

Step5:再塗装を行う

磨き終わったら、次は塗装です。

塗装のコツは、「バイクのガソリンタンクを缶スプレーで塗装する方法は?手順と注意点を教えます」の記事で解説していますので、そちらもぜひご覧になってみてください。

おすすめの塗料剥離剤(リムーバー)

出典:写真AC

塗料剥離剤(リムーバー)は、古い塗料やコーディングを効果的に除去するための製品です。

当社で販売している塗料剥離剤(リムーバー)は、プロも使用する高品質で強力な剥離剤です。塗装の剥離後に表面を水洗した際でも、ワックス分や塗膜残分が残りにくく、再塗装を行いやすいのが特徴です。

ただし、強力なぶん皮膚に触れると危険なので、取り扱いには十分に注意しましょう。

剥離作業時の注意点をご紹介します

出典:写真AC

ここからは、塗装を剥離するうえで、気を付けなければならないことを解説します。

剥離剤は塗装を剥がすのに便利な溶剤ですが、そのぶん危険もともなうので、これから説明する注意点をよく読んでから使用してください。

注意点1:換気をしっかりする

室内で作業する場合、換気は必須です。

匂いがきつく、中毒性がありますので、密閉状態で使用すると危険です。

必ず換気するか、屋外で使用しましょう。

また、匂いについては近所に迷惑がかかる可能性がありますので、周りに配慮しながら使用してください。

注意点2:保護手袋やゴーグルを用意する

剥離剤は劇薬ですので、皮膚に触れるとただれてしまいます。強力な剥離剤ほど危険ですので、必ず保護手袋とゴーグル・防塵マスクを着用し、皮膚に触れないよう注意しましょう。

万が一皮膚に触れてしまったら、すぐに水で洗い流し、皮膚に異常を感じたら、医師の診断を受けるようにしてください。

注意点3:気候や気温で剥離の効果が変わる。特殊な剥離方法も紹介

剥離剤は、気候によって効果が大きく変わります。

  • 冬季は気温が低いため、剥離剤の浸透が遅くなる
  • 夏期は気温が高いので、剥離剤の蒸発が早くなり効果が落ちる
  • 雨天時や湿度が高い時は、水分が剥離剤の浸透を阻害するので効果が落ちる

上記を踏まえると、春や秋といった過ごしやすい時期に作業するのがおすすめです。

※剥離剤を塗ったあと、ラップ等で綺麗に覆います。剥離剤の気化を防ぎ塗膜が浮いてくるのを待つのも良いでしょう。5分から30分程度で塗膜がメラメラと浮き上がってきます。

季節・温度に対して柔軟に対応するために、余裕を持ったスケジュールで作業した方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
バイクのタンク塗装の剥離について解説してきました。
剥離が必要かどうかの判断は、愛車の年式の把握、純正塗装かどうかの確認、塗装の状態の見極めが必要になります。

剥離するのかしないのかで、手間も手順も大きく変わりますので、多少時間がかかったとしても、じっくり状態を見てから判断した方が良いでしょう。

この記事を一つの判断材料として活用してみてください。


バイクに乗り続けると、様々な傷が付いていきます。特にガソリンタンクは、バイクの前方にあるので、塗装を傷つけやすい場所です。

タンクの塗装に傷がついたら、まず補修を検討をされるかと思いますが、、、
「自分で直したいけど方法が分からない」
「そもそも自分で直せるのか知りたい」
と言ったように、自分でキレイに補修できるのか分からない方も多いと思います。

この記事では、それぞれの傷の種類に合わせた補修方法を解説します。傷の種類や、補修方法が明確になるので、自分で補修を考えている方は、ぜひ読んでみてください。

目次

1.傷の種類によって補修方法が変わる
 飛び石による傷
 線傷
 凹み
2.【コンパウンドで補修】クリア塗装に付いた線傷など
3.【タッチアップペイントで補修】塗装面に達した傷など
4.凹みの補修方法には3種類ある
 デントリペアによる補修
 パテで埋める
 板金補修をする
5.デントリペアによる補修手順
6.パテによる補修手順
7.自分で補修が難しい場合は業車にお願いする

傷の種類によって補修方法が変わる

出典:写真AC

傷の種類と、それぞれに合った傷の補修方法を解説します。
この説明を読み、自分のバイクの傷がどういう状態か確認しましょう。

飛び石による傷

走行中に飛んできた小石がタンクに当たってしまうと、点状の傷が付きます。他にも、バイクのキーをタンクの上に落としたり、ヘルメットなどがタンクに接触すると同様の傷が付いてしまいます。

点状の傷は、塗装部分まで剥がれている場合が多く、放っておくと腐食してしまうので、早めの対処が必要です。自分で補修する場合の方法は、主にタッチアップペイントを使用します。
後ほど詳しくご紹介します。

線傷

タンクの表面にできる細かい擦り傷や大きな線上の傷を指します。バイクのキーでタンクを引っかいてしまったり、平垣やガードレールに接触してしまうと、付いてしまう傷です。

線傷は、クリア部分だけの浅い傷から、塗装まで剥がれている傷など、傷の深さによって補修方法が異なります。自分で補修する場合の方法は、コンパウンドで磨くか、タッチアップペイントを使用するかの2択が多いです。こちらも後ほど詳しくご紹介しております。

凹み

立ちゴケをしてしまったり、重いものをタンクの上に落としてしまうと、タンクに凹みができてしまいます。凹みは他の傷と違い、凹んだ部分を引っ張りだすか、表面を平らにしなければなりません。

凹みの深さ大きさにより、補修方法は3通りあり「デントリペア」「パテ」「板金」があります。小さい凹みであれば、ある程度自分で補修も可能かもしれませんが、基本的には板金での補修が必要になるケースが多いので、業者に依頼することがおすすめです。

【コンパウンドで補修】クリア塗装に付いた線傷など

出典:写真AC

バイクのタンク塗装は、主に3層で構成されており「下地塗料」「カラー塗料」「クリア塗料」の順となっています。クリア塗料部分に付いた傷は、浅くコンパウンドで磨けばキレイになる場合があるのでまずはコンパウンドで磨いてみましょう。

コンパウンドで磨くときは直線的に磨く

コンパウンドで磨く前に、傷の周りの汚れを落とします。砂などの汚れが付着したままだと、かえって傷つけてしまうので、必ずキレイにしてください。

コンパウンドを少量スポンジ又は布に付け、直線的に磨くとムラなく磨けます。しばらく磨くと、コンパウンドの白っぽさが無くなるので、キレイな布でふき取ります。

これで傷が消えればそのまま終了です。1回で傷が消えなければ、数回繰り返してみてください。

【タッチアップペイントで補修】塗装面に達した傷など

出典:写真AC

塗装が剝がれても範囲が狭い傷であれば、タッチアップペイントで補修が可能です。自分で補修することで、業者に依頼するより、費用をかなり抑えることもできます。

しかし、ただ塗っただけではキレイに仕上がらないので、正しい手順での作業が必要です。
以下で、具体的に解説します。

タッチアップペイントでキレイに補修するための手順

出典:写真AC

タッチアップペイントの補修手順を解説します。

タッチアップペイントは傷の上から同じ塗料を盛るように補修しますが、ただ盛るだけだとせっかく補修してもかえって目立つ結果になりかねません。

これからキレイに補修するコツを説明しますので、参考にしてみてください。

タンクの補修に必要な道具を用意する

補修に必要な道具は下記の6点です。

これらを揃えれば、補修の準備は完了です。

Step1:傷の周辺にマスキングテープを貼る

傷の周りにマスキングテープを貼ります。タッチアップペイントを塗った後、耐水ペーパーで磨くので、周りを保護する様に貼りましょう。

最初に塗るときは、塗料を盛るように塗るので、マスキングテープには、周りに塗料が垂れないようにする土手の役割も担っています。

Step2:補修する部分にタッチアップペイントを厚く塗る

シリコンオフで脱脂をしたら、傷にタッチアップペイントを塗っていきます。

周りの塗装より高くしたいので、1回で厚く塗れないようなら、乾燥後に重ね塗りをしましょう。

Step3:タッチアップペイントが乾燥したら耐水ペーパーで磨く

タッチアップペイントが乾燥したら、マスキングテープを貼ったまま耐水ペーパーで磨いていきます。1,000番の耐水ペーパーを使用し、マスキングテープと同じ高さまで研磨しましょう。

Step4:マスキングテープを剥がし、細かい目の耐水ペーパーで磨く

マスキングテープと同じ高さまで研磨したら、テープを剥がします。

テープを剥がしたら、今度は2,000番の耐水ペーパーで磨いてください。周りの塗装と同じ高さまで磨けたら、仕上げに入ります。

Step5:コンパウンドで仕上げ

最後にウエスにコンパウンドを付けて補修した部分を磨きます。先ほど、傷の周りも2,000番の耐水ペーパーで磨いたので、周りもよく磨きましょう。根気よく何回も磨いて、補修した部分が目立たなくなったら完了です。

凹みの補修方法には3種類ある

出典:plxabay

凹みの場合、凹みの範囲の大きさによって補修方法が異なります。
ここからは、3種類の補修方法についてそれぞれ解説します。

①デントリペアによる補修

小さな凹みにはデントリペアという修理方法があります。
曲がった鉄の棒を使って、タンクの内側から押さえ、外側から金属ハンマーで叩いて凹みを補修する方法です。この補修方法であれば、再塗装を行う必要がなく小さな凹みにはメリットがある方法です。

後ほど詳しくご紹介します。

②パテで埋める

デントリペアできない部分には、パテを使って補修します。
パテは、タンクの凹みに盛る事で、タンクを平らにすることができる補修方法です。

板金作業やデントリペア後の凹凸を無くすために、パテを使用する場合もあります。
後ほど詳しくご紹介します。

③板金補修をする

大きな凹みは、残念ながら個人でDIY補修することは難しく、板金補修を専門業者に依頼が必要となります。凹み部分に、スライドハンマーをひっかけるための部品を溶接したり、スライドハンマーで引っ張り出すなどの作業が必要となります。

凹みの範囲が広ければ、何回か繰り返すことになり板金業者でない作業を行うことは難しいでしょう。

デントリペアによる補修手順

出典:plxabay

自分でデントリペアする場合の補修手順を解説します。
興味があれば、ご覧いただき愛車の補修の参考にしてみてください。

準備物:デントリペアに必要な道具を用意する

まずは、必要な道具を揃えるところですが、実はインターネット上でデントリペアキットが販売されています。デントリペアキットを購入すれば、補修に必要な道具が一気に揃いますので、おすすめです。

今回は、グルーガンを使用するタイプのデントリペアキットで解説します。

Step1:ホットボンドを使用して工具をタンクに取り付ける

最初にグルーガンを温めて、ホットボンドを溶かします。溶かしたホットボンドをリペアツールに付けて、そのままタンクの凹み部分に取り付けてください。

ホットボンドが乾くまでしばらく放置し、乾いたら次の工程です。

Step2:工具のつまみ部分を回して凹み部分を引っ張り出す

ホットボンドが乾いたら、リペアツールのつまみ部分を回します。
つまみを回すと、リペアツールが凹んだ部分を引っ張り出してくれます。

凹みの程度によりますが、1回やって元に戻りきらない場合は、再びホットボンドでリペアツールをタンクに取り付けて引っ張り出しましょう。

数回繰り返すと、凹みが改善されていきます。

パテによる補修手順

出典:写真AC

次は、自分でパテによる補修方法を説明します。
デントリペアで補修出来ない部分は、この方法で補修してみてください。

パテによる補修に必要な道具を用意する

パテの補修に必要な道具は下記の4点です。

耐水ペーパーは荒さが違う物を3種類、パテは厚づけ用と薄づけ用の2種類用意してください。

Step1:凹んだ部分の周辺を耐水ペーパーで塗装を落とす

凹んだ部分の塗装を、400番の布・耐水ペーパーで落としていきます。

凹んだ部分の塗装を落としたら、塗装の段差を無くすために、600番の布・耐水ペーパーで凹みの周辺も磨きます。磨いた後は、削りカスをしっかり取り除いてください。

Step2:タンクに厚づけパテを盛る

シリコンオフで脱脂したら、パテを盛っていきます。パテはよく混ぜないと、うまく硬化しませんので、入念に混ぜましょう。パテを混ぜたらタンクに盛り、ヘラでパテを整えていきます。パテが硬化する前に、盛りすぎている部分をヘラで削って調整してください。

Step3:厚づけパテを布・耐水ペーパーで磨いたあと薄づけパテを盛る

厚づけパテを180番の布・耐水ペーパーで磨いて、高さを調整していきます。
調整が完了したら、次は薄づけパテを塗り、タンクに合うようにパテをヘラで整えましょう。

Step4:乾燥させたあと耐水ペーパーで磨く

薄づけパテが乾燥したら、最後に600番の布・耐水ペーパーで磨きます。キレイに仕上げるために、回すように磨くのがコツ。磨いたあと、手で触っても段差を感じなければ、作業は完了です。

自分で補修が難しい場合は業者にお願いする

出典:写真AC

補修範囲が広かったり、大きな凹みがあって自分でキレイにできない場合は、業者に依頼した方が良いでしょう。費用はかかりますが、確実にキレイに仕上げてくれます。

傷の種類や程度によりますが、修理費用の相場は1万円~5万円位です。

ただし、難しい修理の場合は、10万円を超える場合もありますので、事前に正確な見積もりをして貰うことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?バイクのタンク塗装の補修方法には、
「点状の傷」「線傷」「凹み」の3種類がありそれぞれの傷に応じた補修方法が異なります。

  • コンパウンド
  • タッチアップペイント
  • デントリペア
  • パテ

上記4つの中が代表的な補修方法です。

補修方法によっては、補修後に再塗装を行う必要があったり不要なものがありますので、バイクのタンクの傷に王応じて適切な方法を選択してみてください。

道具も手軽に調達できるので、傷の範囲が比較的狭く、少し補修すれば直せそうな傷や凹みは、自分で補修にチャレンジする価値は十分にあります。


つや消し塗装のヘルメットは、人気が高く多くの人が愛用しています。
しかし、つや消し塗装は維持も難しいです。

「どうやって汚れをとればいいか分からない」
「メンテナンスするときに、塗装まで痛めてしまいそうで怖い」

上記のような悩みを抱えている方も多いはず。
この記事を読めば、つや消し塗装のヘルメットのメンテナンス方法が分かります。ヘルメットをキレイに維持できれば、気持ちよくツーリングに行くことができるので、ぜひ参考にしてみてください。

あわせて、自分でつや消し塗装をDIYする方法も紹介していますので、塗装がかなり傷んでいて、メンテナンスだけでは対応できない方も、ぜひご覧になってみてください。

目次

1.ヘルメット塗装のつや消しは汚れが目立つ!
2.つや消し塗装ヘルメットのメンテナンス方法
Point1:研磨剤が含まれたクリーナーは使用しない
Point2:薄めた中性潜在を使用する
補足:専用のヘルメットクリーナーを使用する
3.【DIYで綺麗にする】自分でつや消し塗装する6つの手順
手順1:シールドなどのパーツを取り外す
手順2:マスキングをする
手順3:塗装前の足付をする
手順4:塗装面を脱脂する
手順5:つや消し塗装を行う
手順6:塗料を乾燥させる
4.自分で塗装する場合の注意点
注意点1:スプレーが近すぎるとムラになる可能性がある
注意点2:作業環境に注意して周りに配慮する
5.まとめ

ヘルメット塗装のつや消しは汚れが目立つ!

※出典:写真AC

ヘルメット塗装のつや消しは、つや有り塗装に比べて艶消し樹脂が入っている分、若干塗膜が柔らかいので、表面に傷や汚れが付きやすいです(傷が目立ちやすい)と言ったほうが良いのかもしれません。
また、皮脂や油分も付きやすいので、手で触るとどんどん汚れていきます。

だからといってヘルメットを触らないわけには行かないので、綺麗に保つには定期的なメンテナンスをすることが必要です。

しかし、拭くだけでは汚れは落ちません。むしろ、傷つけてしまう可能性もあるため、正しい手順でメンテナンスをしましょう。

つや消し塗装ヘルメットのメンテナンス方法

※出典:写真AC

ここからは、つや消しヘルメットのメンテナンス方法について紹介します。
注意点1つとメンテナンス方法を2つ紹介しますので、参考にしてみてください。

Point1:研磨剤が含まれたクリーナーは使用しない

メンテナンスする前に、大事な注意点があります。クリーナーを使用する際は、研磨剤を含んだものは絶対に使用しないということです。最初にお話ししたように、ヘルメットのつや消し塗装には艶消し樹脂が含まれているため、とてもデリケートです。

研磨剤を含んだもので磨いてしまうと、艶が出てしまうので研磨剤を含んだコンパウンドなどの使用は避けましょう。クリーナーを選ぶ際は成分表をみて、研磨剤が入っていないかよく確認してから、使用しましょう。

Point2:薄めた中性潜在を使用する

つや消し塗装の正しい汚れの取り方は、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませて拭き取ります。つや消しのヘルメット塗装を取り扱っているメーカーは、大体この方法を推奨しています。柔らかい布はマイクロファイバーなどがおすすめです。

拭き取る際は強くこすりすぎると、つやが出てしまうので優しく拭き取ります。だんだん強くこすりたくなってしまいますが、我慢して優しく拭きとりましょう。

補足:専用のヘルメットクリーナーを使用する

通常の汚れは、水で薄めた中性洗剤で落とすので十分ですが、虫などが着いている場合、虫の脂分などは落ちない場合があります。そんな時には、温水をウエスに染み込ませ、虫のついた部分を蒸して剥がすか、専用のヘルメットクリーナーなどを使うのもよいでしょう。

ヘルメットクリーナーには、いくつか種類がありますが、つや消し塗装のヘルメットには弱アルカリ性のクリーナーがおすすめです。弱アルカリ性のクリーナーは、油を分解する性質があるため、あまりこすらずに汚れを落とせます。

つや消し(マット)専用クリーナーもあるので、成分表やクリーナーの表紙に書いてある内容を確認してから選びましょう。水で薄めた中性洗剤だけでは、汚れが落ちない場合に試してみてください。

【DIYで綺麗にする】自分でつや消し塗装する6つの手順

※出典:写真AC

傷が大きくメンテナンスだけではキレイにできない場合は、自分で塗装する方法もあります。業者に依頼するより、費用を抑えられるので、手軽に挑戦できるメリットがあります。これから手順を紹介しますので、一つの選択肢として検討してみてください。

手順1:シールドなどのパーツを取り外す

シールドなどの塗装しないパーツを、工具を使用して取り外していきます。塗装しない部分のパーツを、すべて取り外せれば1番良いですが、取り外すのが難しい場合は無理に取り外さなくても大丈夫です。外せなかった部分は、以降のマスキングする際に一緒に保護しましょう。
マスキングテープにはいろいろな種類があります。粘着が強くてもダメ・粘着が弱くてもダメ・下地が侵されてもダメ・貼りやすくなければダメといったようにすべてが整ったマスキングテープを推奨します。

手順2:マスキングをする

シールド部分など取り外した箇所から塗料がヘルメット内部に入らないように、新聞紙やマスキングテープを使用し、塞いでいきます。また、塗装したくない部分や、取り外せなかった部品なども同様に、マスキングテープを使用し、誤って塗装してしまわないようにしましょう。

手順3:塗装前の足付をする

マスキングが完了したら、次は足付です。塗装ののりを良くするために、耐水ペーパーを使用してヘルメット表面に凹凸をつけていきます。最初は600番位の中目サンドペーパーを使用して、徐々に細かいものにしていきます。最終的には、1000番~1500番位の細かい目サンドペーパーを使用して、凹凸を整えていきます。

この足付を怠ると、塗料の乗りが悪くなってしまい最終的な仕上がりに影響を与えます。磨き残しの無いように、ヘルメットの艶が消えるまでしっかり行いましょう。

手順4:塗装面を脱脂する

手で触った部分の油分(汗・整髪料のついた手、お菓子を食べた手)はしっかり取り除いてください。また足付けによって発生した研磨カスを脱脂によってキレイにしていきます。脱脂をしっかりしないと、油分によって塗料がのらず、ハジキの原因になり仕上がりが悪くなってしまいます。脱脂には、シリコンオフ(脱脂溶剤)を染み込ませたウエスなどを使用した方が、脱脂しやすいのでおすすめです。

手順5:つや消し塗装を行う

脱脂が完了しましたら、いよいよ塗装です。つや消し塗料をヘルメットに塗装していきます。一気に塗装してしまうと、塗装にムラができたり、液垂れしてしまう原因になるので、数回に分けて塗装していきます。

1回目は薄く塗装し、30分程度乾燥させてから2回目を塗装していきます。
2回目の注意点は、濡れ色になるまでしっかりと塗料を塗布する。均等に塗膜を乗せることが重要です。艶消し塗料には艶消し樹脂が入っているため、塗膜の乗せムラによる艶ムラが発生するからです。
たくさん塗膜が乗ったところは艶がでてあっさりの箇所は艶が増しますので均等に塗膜を乗せることが重要になります。

手順6:塗料を乾燥させる

塗装が終わればしっかりと塗料を乾燥させます。乾燥しないうちにヘルメットを使用してしまうと塗料が剥がれてしまうので、十分な乾燥時間を設けましょう。
常温25℃で24時間以上。完全乾燥には約1週間~30日

乾燥時間は各塗料メーカーや塗布量によって違いますが、目安として常温25℃で24時間以上。
強制乾燥の場合60℃約30分。完全乾燥には常温20℃で約1週間~30日。
詳細は塗料の説明書を読んで乾燥させてください。

自分で塗装する場合の注意点

※出典:写真AC

自分で塗装する場合、注意するべき点が2つあります。
作業する前に、この記事の注意点を読んで、参考にしてみてください。

注意点1:スプレーが近すぎるとムラになる可能性がある

自分で塗装する際は、1回で塗りきらず、2~3回かけて塗装するとお伝えしました。しかし、塗装に慣れてないと、塗料を吹きかける量にバラつきが出てしまう可能性があります。

スプレーで塗料を吹きかける時に、ヘルメットにスプレーが近すぎると、部分的に塗料が多くなり液だれの原因になります。逆に遠くからスプレーすると塗料が薄くついてしまいます。各メーカーによりますが、ヘルメットから約10~25cm位の距離からスプレーしましょう。

注意点2:作業環境に注意して周りに配慮する

塗装用スプレーには溶剤が含まれているため、周囲に匂いが広がりやすいです。屋内で作業する場合は、換気をしっかりしないと、体調を崩す可能性がありますので注意してください。

屋外で作業する場合も、近隣に匂いが広がる可能性がありますので、迷惑にならない場所を探して作業するようにしましょう。

まとめ

つや消し塗装のヘルメットは、かっこよく、非常に人気で、塗装しやすいのもメリットといえるでしょう。正しいメンテナンスをすればキレイに維持できます。
初めて塗装に挑戦する場合、艶消し塗装は下地のペーパー足も目立たなく、ほこりやブツが乗っても目立ちにくいので艶あり塗装より艶消し塗装のほうが塗りやすいのかと思います。

つや消し塗装のヘルメットは、メンテナンスで綺麗にするだけでなく、DIYでヘルメット塗装をやり直すという手段もあります。つや消し塗装は、単色であるため初心者でも比較的DIYしやすく今回ご紹介した方法であれば初心者でも行えるのでぜひ参考にしてみてください。

また、おもしろ塗装工房ではヘルメットの艶消し塗装法から塗料選びまでアドバイスいたしますので
お気軽にお問合せくださいませ。

ヘルメットをキレイに維持して、気持ちよくツーリングを楽しみましょう。


愛車に個性をだすために、全塗装は一つの選択肢です。純正以外の塗料を使用すれば、愛車の個性をより引き出すことができます。全塗装に水性塗料を使用する例もありますが、

「水性塗料ってどういうもの?」
「ホームセンターに売っている水性塗料でもいいの?」

といった疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

この記事では、以下の4点について解説します。

目次

1.ホームセンターの水性塗料で車の全塗装はできる?
2.水性塗料とは?
3.水性塗料のメリット・デメリット
4.水性カラー塗料に悩んだらこれ!
5.水性塗料の塗装に必要な道具をご紹介します
6.【手順】全塗装の手順の紹介

工程1:塗装箇所を洗車する
工程2:塗りたくない箇所を養生する
工程3:足付けのためにヤスリがけをする
工程4:塗装表面を脱脂する
工程5:いよいよ塗装をする
7.水性塗料で全塗装する際の注意点
8.まとめ

・ホームセンターの水性塗料で車の全塗装ができるのか
・水性塗料メリット、デメリット
・おすすめの水性塗料
・水性塗料での全塗装の手順

この記事を読めば、水性塗料の特徴や全塗装の手順を知ることができますので、参考になると思います。ぜひ最後まで読んでみてください。

ホームセンターの水性塗料で車の全塗装はできる?

ホームセンターでは、水性塗料を販売しています。しかし、車用の水性塗料としては少なく、多目的用として販売しているお店が多いです。多目的用は、鉄部にも使用できるので、塗装はできる可能性はありますが、車専用ではないため、おすすめではありません。水性塗料を使用するなら、車専用の水性塗料を使用しましょう。

水性塗料とは?

そもそも水性塗料とは、どういったものなのか説明します。
水性塗料はその名の通り、水が主成分になっている塗料です。シンナーに含まれる、揮発性有機化合物(トルエン、キシレン、酢酸エチル)が他の塗料に比べ少ないのが特徴です。

健康、環境面に配慮されている塗料ですので、近年の車には水性塗料が使用されています。有機化合物の規制が強化されたのも、水性塗料が広く使われるようになった一因です。

水性塗料のメリット、デメリット

水性塗料を使用するメリット、デメリットを紹介します。自分で塗装する場合、メリット、デメリットを理解することで、より仕上がりをよくできます。ぜひ、参考にしてみてください。

水性塗料のメリット

まずは、水性塗料のメリットを説明します。

メリット理由
価格が安い主成分が水であり、シンナーの含有量が少ないため、コストダウンできる。
健康面に影響がでにくい人体に有害な、シンナーの含有量が少ないため、体調不良が起こりにくい。
においが少ない有機溶剤が少ないため、塗料特有のにおいがあまり発生せず、扱いやすい。
保管が容易水性塗料は主成分が水のため、引火性も低く、保管しやすい(気温には注意が必要)。

塗料の価格が油性に比べて安く、個人でも道具もそろえやすいので、手軽に塗装ができます。有害物質の含有量も少なく、においも少ないので、近所にも迷惑がかかりにくいです。しかし、においが全く無いわけではないので、迷惑にならないかよく確認してから使用しましょう。

水性塗料のデメリット

次に、水性塗料のデメリットを説明します。

デメリット理由
油性に比べて耐久力が低い主成分が水なので、気温や湿度の変化で劣化が進みやすい。
乾燥時間は、気温や湿度の影響で大きく変わる気温によって乾燥時間が早くなったり、遅くなったりするので、仕上がりに影響がでやすい。湿度が高いと乾燥に時間がかかる。

有機物質が少ないので、気温や湿度に影響を受けやすいです。そのため、塗装後は気温や湿度の変化によって、塗装はがれなどの劣化が進みやすくなります。乾燥時間についても、気温が高すぎると、早く乾燥しすぎて仕上がりが悪くなりやすいです。逆に、気温が低すぎると、乾燥に時間がかかり、塗料が垂れやすくなります。
また、水性塗料は粘度が高くスプレーガンを使用しづらく、レベリングが悪ので車の塗装には向かないのが現状です。また水性のクリアー塗料が少ないため車への塗装はお勧めできません。
今後に期待です。

水性カラー塗料に悩んだらこれ!

有害物質をまったく含まず、驚異の密着性でトップクラスの耐候性を持っています。購入した塗料を水で薄めるだけなので、誰でも簡単です。下記に、ホームページのリンクを貼っておきますので、参考にしてみてください。

公式ホームページ

水性塗料の塗装に必要な道具をご紹介します

水性塗料の塗装に必要な道具を紹介します。
この内容は一般的な車の塗装レベルでの内容ではなく、あくまでもDIYレベルで
行うものとして認識してください。
※車の塗装と同レベルの塗装を希望される場合はウレタン塗料での塗装をお勧めします。
ホームセンターや、塗料メーカーのホームぺージで道具を購入できます。

【塗装に必要な道具】

刷毛
・ローラー
・ローラーカバー
耐水ペーパー(600)
塗料を入れる容器
マスキングテープ
マスカーテープもしくは新聞紙
シリコンオフ
・ウエス

上記の道具を揃えれば全塗装ができます。

【手順】全塗装の手順の紹介

自分で塗装する場合の手順を紹介します。全部で5工程あります。

  1. 洗車
  2. 養生
  3. やすりがけ
  4. 脱脂
  5. 塗装

これらの工程を実施することで、誰でも全塗装することができます。順番に説明していきます。

工程1:塗装箇所を洗車する

最初に、車を洗車します汚れを落とさないと、汚れが邪魔して塗装が上手くいかなくなる可能性があります。入念に洗車して、脱脂を行いワックスなどを取り除き、塗装失敗のリスクを減らしましょう。

工程2:塗りたくない箇所を養生する

洗車が終わりましたら、塗装しない部分(ヘッドライト、ガラスなど)に養生していきます。ガラスなどの範囲が広い部分には、マスカーテープや新聞を使用し、細かい部分にはマスキングテープで養生していきます。

しっかり養生をしないと、養生テープの隙間から塗料が入り込んだり、やすりがけの時に、違う箇所を削ってしまったり、ガラスなどに塗料がついてしまい、塗装を落とすのが大変になってしまいます。養生は時間がかかるため、手を抜きたくなりますが、丁寧に作業しましょう。

工程3:足付けのためにヤスリがけをする

養生が完了したら、次はやすりがけです。やすりがけをすることで、塗料の乗りが良くなりますので、塗装の耐久性が大きく変わります。水で濡らしながら、耐水ペーパー(600)でやすりをかけていきます。

元々の塗装を完全に落とす必要はありません。ワックス分を落とし、全体が白っぽくなるまでやすりがけをしましょう。

工程4:塗装表面を脱脂する

やすりがけ後、削りカスと油分を除去するために、ウエスにシリコンオフを含ませ、脱脂します。
ウエスは糸くずが出ないものを使用してください。

工程5:いよいよ塗装をする

塗料の缶を開封したら、成分が沈殿しているので、よくかき混ぜましょう。塗料をかき混ぜたら、水で薄めて塗装していきます。希釈率は塗料メーカーによって違うので、薄める前に確認しましょう。

細かい部分(ヘッドライト周りなど)は刷毛で塗り、広い部分(ドアやボンネットなど)はローラーで塗っていきましょう。
ホコリやブツは上から乗りますので、塗り方は上部から下部へ塗るのが基本となります。

1回で厚塗りするのではなく、何回かに分けて薄く重ね塗りをしていきます。塗料メーカーにもよりますが、軽く乾かしてから重ね塗りしていきます。塗装が完了したら、完全に乾く前に養生をはがしましょう。

水性塗料で全塗装する際の注意点

水性塗料で塗装するときは、下記2点に注意して作業してください。

・気候の変動を受けやすいので、真夏や真冬は塗装を避ける
・作業時間は余裕を持つ

1つ目:真夏や真冬は避けて塗装する

デメリットでも少し触れましたが、水性塗料は気温の影響を受けやすいです。真夏は気温が高いぶん早く乾きますが、ゆず肌(塗装がボコボコになってしまう現象)になる可能性が高くなります。逆に真冬は、乾燥時間が長くなることで、液だれのリスクが高まります。作業時間も長くなってしまうので、時間が無い方には真冬の作業はおすすめしません。

真夏、真冬を避けて作業することで、塗装失敗のリスクを減らせます。お急ぎでない方は、気候が良いタイミングで塗装しましょう。
理想塗装温度は15℃~25℃
理想湿度は70%以下

2つ目:作業時間は余裕を持つ

養生や、やすりがけは思った以上に時間がかかります。1日で予定を組んでいると、作業が終わらない可能性があります。1日目は、養生とやすりがけ、2日目は塗装といったように、余裕のある計画を立てましょう。

まとめ

水性塗料は、パステルカラーが一般的で、手軽に塗装したい方におすすめの塗料です。価格も安価で、水で薄めるだけなので、初心者でもチャレンジしやすいです。水性塗料は車両専門水性塗料を選択しましょう。また塗装の際は、天候の確認と時間、心に余裕を持って、計画的に作業しましょう。


車の塗装を自分で行った場合、塗装後にブツブツが発生することがあります。せっかく時間をかけて塗装を行ったのに、仕上がりを見てガッカリした方もいるでしょう。ブツブツができる原因は、さまざまです。

失敗したときの対処法や、失敗しない方法を紹介していきます。これから、DIY塗装を考えている方は参考にしてください。

目次

  1. 車の塗装後にできるブツブツとは
  2. 塗装後にブツブツが発生する原因
    原因1:ホコリが付着する
    原因2:塗装面の凹凸
    原因3:風が強く塗料が流される
    原因4:脱脂ができていない
  3. 【解決策】ブツブツができてしまった時の対処法
    ラッカー系塗料の場合
    ウレタン系塗料の場合
  4. ブツブツを発生させない方法とは
    Point1:下地処理を完璧にする
    Point2:タッククロスでホコリを除去する
    Point3:ボカシ剤を使う
    Point4:塗装方法
    Point5:場所の確保
  5. まとめ

車の塗装後にできるブツブツとは

車の塗装を自分で行ったことがある人は、わかると思いますが、塗装後の表面を見てみると、ブツブツが発生していることがあります。ブツブツの原因はさまざまで、塗装の状況や前段取りによって発生します。

板金塗装の業者とは違い、設備などが限られている中で綺麗に仕上げるのは難しいと思いますが、なぜブツブツが発生したかがわかると、失敗を防ぐことができます。原因を把握して、失敗しない塗装を行いましょう。

塗装後にブツブツが発生する原因

ブツブツが発生する原因として以下のようなことが考えられます。

原因1:ホコリが付着する

野外で塗装中にホコリやゴミが舞いボディに付着して、その上から塗装を行ってしまうと、仕上がりがブツブツになってしまいます。

塗装の下に異物が入り込んでしまうと、やがて雨などの水分が侵入し水ぶくれの状態になり、腐食の原因になるので、注意が必要です。

原因2:塗装面の凹凸

下地処理を行う時点で、車のボディの表面が滑らかでない状態のまま塗装を行ってしまうと、凹凸によって均等に塗料を吹き付けることができません。下地のパテやサフェーサーの研磨をしっかり行いザラツキをなくすことが重要です。
塗料が凹みの部分に溜まり色ムラや、ひどいときにはブツブツが発生してしまいます。

原因3:風が強く塗料が流されるまたは塗膜が厚すぎる

風が強い日などはスプレーガンから噴射された塗料が、風に流されダマになってしまいます。塗料ダマは、乾燥後にブツブツになる可能性があります。
または、スプレーガンで吹く際に塗膜が厚すぎるために塗膜の中のエア抜けができずピンホールができてしまう。

塗装環境は、なるべく屋内など外的環境に影響を受けない場所がいいですが、どうしても作業環境を準備できない場合は、直射日光を避け風が強くない日を選びましょう。

原因4:脱脂ができていない

塗装前の手順として、油分を十分に除去する必要がありますが、脱脂が十分にできていない状態で塗装を行った場合、油分が塗料をはじいてしまいます。
例えば真夏に汗をかいた手や、お菓子を食べた手で塗装面を触ったり、近くで潤滑油などのスプレーを使用していると、潤滑油のミストが塗装面に付着し、塗料がはじいたりもします。
またスプレーガンで塗装する際、コンプレッサーの水抜きをしていないと、水分がまわり塗料と一緒に水分が出ることによってはじき現象を起こす場合もあります。
塗装前の確認チェックが大事になってきます。

【解決策】ブツブツができてしまった時の対処法

画像引用元:99工房

塗装後にブツブツが発生してしまった原因として、下地処理が不十分だったか塗装方法に問題があったか、どちらかだと思います。たとえ失敗したとしても、正しい対処方法を知っていれば安心です。

ラッカー系塗料の場合

ラッカー系のスプレーであれば、シンナーで除去することができます。ラッカー系のスプレーは、中にある溶剤(シンナー)が揮発して乾燥することで硬化する塗料です。

布にシンナーを染み込ませ塗装面に再び塗布することで、塗料が溶け出しブツブツをふき取ることができます。

ウレタン系塗料の場合

ウレタン系塗料の場合、シンナーでは落すことができないため塗料が完全に乾くまで待つ必要があります。完全に塗料が乾いたら、耐水ペーパーを使って表面を平らに仕上げていきます。

もし、ブツブツが1・2カ所だけならピンポイントでも修正ができます。ピンポイントで修正する場合、小さく切った耐水ペーパー(1000番→2500番程度)に当て板を重ねて、平らになるまで研磨します。

研磨する場合は範囲は大きくならないように注意してください。研磨が完了すればほこり・チリをふき取り再塗装して行きましょう。

ブツブツを発生させない方法とは

(画像引用元:99工房)

ブツブツが発生すると、乾燥後に修正もしくは、やり直さなければなりません。以下では、ブツブツを発生させてないポイントをいくつかご紹介していきます。失敗しない塗装を行うために、塗装前の準備をしっかりやっておきましょう。

Point1:下地処理を完璧にする

ボディ表面がやザラザラで凹凸がある状態だと、綺麗な仕上がりにはなりません。もし、ザラザラが残っていたら耐水ペーパー(1000番程度)で適宜水をつけ磨いていきます。

ここで、丁寧な作業をしていないと塗装を行ったときに仕上がりに差が出てきますので重要ポイントとして意識してください。

Point2:タッククロスでホコリを除去する

塗装前にボディのホコリを除去するにはタッククロスがおすすめです。タッククロスは合成繊維、テトロン・ポリエステル等の素材で作られたガーゼで、不乾性のワニスを染み込ませてあり板金塗装の業者も使われています。
※個人的にはエアー吹きをして手で軽く塗装面をなでながら、ほこりを払っています。

Point3:ボカシ剤を使う

ボカシ剤は有機溶剤のことで、有機溶剤で塗装を溶かして色を馴染ませる役目をします。

スプレー塗装の場合、霧状の塗料を吹き付けますが、塗装を行う場所としない場所の境目がブツブツ、ザラザラになりやすいのでボカシ剤をつかって塗料を馴染ませ、綺麗な表面に仕上げます。

Point4:塗装方法

カラー塗装を行うときは、缶スプレーではなく、スプレーガンを使用し塗料つまみやエア圧・パターンなどを調整し、一定の距離とスピードで塗りダマができないように吹き付けましょう。ボディ表面から20〜30㎝ほどの距離から、1回で塗るのではなく3〜4回重ね塗りしましょう。塗装時には、必要不可欠な保護メガネ・防毒マスク・手袋を必ず身に着け換気の良い場所で作業しましょう。
※スプラーガンの扱いに関しては「おもしろ塗装工房」で詳しく説明しています。

Point5:場所の確保

DIY塗装を行う際、重要なのが場所の確保です。1番良いのが、ガレージです。屋根と壁があるので、直射日光を避けることができ、風を防ぐことができます。

しかし、ガレージで作業できるという人は、限られています。やむを得ず、屋外で塗装を行う場合は、日差しが強い日や雨の日(湿度70%以上)を避け、風が無いときに塗装作業を行いましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、車の塗装後にできるブツブツの原因と対処法についてご紹介しました。

塗装時、ボディの表面は脱脂や異物の付着を防ぐことがとても重要です。DIYで塗装を上手く成功させるポイントを事前に押さえているか最終的な仕上がりは大きく異なります。

今回の記事で、注意点や原因を詳しくご紹介しましたので、再度確認しながら慎重に作業を進めていきましょう。


車のボディーを守り、美しく見せる役割の塗装ですが、自分で自動車の塗装を行おうとしたとき、塗料選びによって仕上がりが変わってきます。愛車を美しく保つためにも、塗料の違いや種類を把握していないといけません。

今回は、塗料の違いや種類について解説していきます。

目次

1.自動車用塗料の種類と特徴
 水性塗料
 ウレタン塗料
 ラッカー塗料
2.塗料のカラーの種類
 ソリッド
 メタリック
 パール
 マイカ
3.自動車の塗装とは
 下地
 中塗り
 クリア
4.自動車の塗装方法に関して
 スプレーガン
 缶スプレー
 ローラー塗装
5.DIYで塗装する場合の注意点
 Point1:色の調合は塗装業者にやってもらう
 Point2:作業場所の確保
 Point3:愛車の塗料を確認する
6.まとめ

自動車用塗料の種類と特徴

(画像引用元:Canva)

自動車用塗料は大きく分けて、「水性塗料」と「ウレタン塗料」、「ラッカー塗料」の3種類になります。

水性塗料

水性塗料は、有機溶剤(トルエン、キシレンなど)を必要としない、または溶剤の量を大幅に減らした塗料で、主成分は水です。有機溶剤は、人体に悪影響を及ぼすため、現在販売されている新車の塗装は、水性塗料が主となっています。

メリットデメリット
水で薄めるので扱いやすい
人や環境にやさしい
値段が比較的安価
耐久性が低い
乾燥に時間がかかる
塗料の長期保管が難しい

ウレタン塗料

ウレタン塗料をスプレーガンで塗装すると、艶があり綺麗な仕上がりになります。現在多くの板金塗装で使用されています。

ウレタン塗料は主成分として、ウレタン系樹脂を使用しています。ウレタン塗料の中でも、油性ウレタン塗料と水性ウレタン塗料があります。油性ウレタン塗料は、2液性で硬化剤を混ぜて使用します。

水性ウレタン塗料は1液型ですが、塗装できる材質が限られているため、自動車の塗装には向いていません。

メリットデメリット
艶のある仕上がりになる
変色しずらい
耐久性に優れている
シンナー臭がする
初心者には扱いが難しい

ラッカー塗料

ラッカー塗料は、塗装を行うと中の溶剤が蒸発することによって硬化します。缶スプレーのほとんどが、ラッカー塗料ですが、なかにはウレタン塗料もあります。

数十年前は塗装業でも、よく使われていましたがガソリンや溶剤に溶けやすく、耐久性に劣ります。

塗料のカラーの種類

塗料の色によっても違いがあります。

ソリッド

ソリッドは下地の透けない単色カラーのことで「白、黒、赤、青」などです。
ソリッドはクリア塗装をしなくても良いぶん、初心者の方でも塗りやすいカラーですが、ウレタンクリア塗装をすると耐久性が上がるうえ、高級感もでます。

メタリック

メタリックは、ソリッドにアルミ金属片の微粒子を混ぜた塗料です。
メタル調のキラキラした輝きが特徴です。

パール

ソリッドに、雲母の粉を混ぜた塗料です。
粒子が細かくパールのような、上品な輝きが特徴です。
パールはベースのカラー後クリアー系の塗料に混ぜて吹くのが一般的です。

マイカ

マイカは雲母という鉱物のことです。
表面は半透明で光が複雑に反射して独特な輝きが特徴です。

自動車の塗装とは

(画像引用元:イラストエイト)     

自動車の塗装は耐久性のある塗装にするために、基本的に4層で仕上げられています。それぞれの層の役割を解説していきます。

下地

塗装のベースとなるのが下地です。ウレタンサフェーサーが一般的で色はグレーが一般的で、防錆効果があります。
下地を塗装しないと、時間とともに錆が発生し、腐食の原因となります。

中塗り

中塗りは、下塗りと上塗りの密着を高めるために塗装面を整え、上塗りを美しくするための役割があります。仕上げの塗装になり、実際のボディ色になるため特に丁寧に仕上げたい工程です。
ソリッドカラーの場合は、最終工程になりますがその後クリアー塗装するのが一般的です。

クリアー

クリアは塗装を保護するため、最後の仕上げとして塗装を行います。クリアー塗装を行うと耐久性を上げ、艶のある仕上がりになります。ソリッドカラーはクリア塗装は行わなくても良いですが、高級感を出すためにクリアー塗装を行う場合もあります。

自動車の塗装方法に関して

(画像引用元:Canva)

塗装を行うには道具が必要になりますが、何を使うかによって仕上がりも、所要時間も変わってきます。スプレーガンで塗装するには、「スプレーガン」「コンプレッサー」「エアホース」など様々な道具が必要になってくるため、本格的に道具を揃えるとなるとかなり高額になります。

しかし、スプレーガンで塗装すると均等に吹けると共に刷毛目も出ないため綺麗な仕上感が高く、挑戦する価値はあると思います。

スプレーガン

スプレーガンは、プロが使用するイメージですが、塗装の初心者が使おうとすると、メリットもデメリットもあります。以下で、詳しく解説していきます。

  • 塗料を均一に塗りやすい
    スプレーガンを使うと広範囲に塗装が可能なため、塗料を均一に塗ることができ、仕上がりが綺麗になります。
  • 時間の短縮になる
    広範囲に塗装できることは、塗装時間の短縮につながり作業を大幅に軽減することができます。
  • 費用がかかる
    コンプレッサーや、スプレーガン、使用する塗料など本格的なものばかり初期費用が高額になってしまいますので今後塗装を行うのであれば、持っていても良い設備かと思います。
  • 塗料の飛散が多い
    スプレーガンは、他の塗装方法に比べて塗料の使用量が多く塗装したくない場所まで付着してしまいます。そのため、塗料を塗りたくない場所には適切な養生が必要です。

缶スプレー

缶スプレーでの塗装の特徴は以下のようなことが挙げられます。

  • 初心者でも扱いやすい
    上部のボタンを押すだけで塗料が出るため、面倒な調整や準備をすることなく手軽に始めることができます。
  • コツを掴めば綺麗な仕上がりにできる
    缶スプレーでの塗装は、仕上がりが良くないイメージですが、適切な方法でコツさえ掴めば綺麗に仕上げることができます。
  • 吐出量の調整ができない
    スプレーガンと違い、塗料の吐出量やパターン調整ができないため、塗料が垂れる可能性があるため、薄く塗り重ねていく必要があります。

缶スプレーで塗装する際のコツは以下です。
1.一定の距離をキープする(15cm~25cm)
2.一定の塗装スピードをキープする
3.試し吹きを行う
4.噴射パターンの1/3程度を塗り重ねて塗装する

ローラー塗装

ローラー塗装では、他の塗装方法のように凹凸の無い綺麗な塗装面を仕上げることはできませんが、独特の凹凸感や仕上がりになるため個性的な塗装でオリジナリティを出したい方におすすめの手法です。

  • 塗料が飛散しない
    スプレー塗装とは違い、ローラー塗装は塗料が飛散しないため、服装も普段着のままで手軽に作業が行えます。
  • 細かい場所も塗りやすい
    スプレーガンなどでは、塗りにくい細かい部分や部品の裏側などもローラー塗装であれば塗装することが可能です。
  • ゆず肌になりやすい
    ゆず肌とは、塗装表面に凹凸が出てしまうことです。
    ローラー塗装の特性上、鏡面のような綺麗な塗装面に仕上げることができませんが、薄め液の量や塗料の塗布量を工夫することで仕上がりを調整することが可能です。

DIY塗装する場合の注意点

Point1:色の調合は塗装業者にやってもらう

スプレーガンで部分塗装をする場合、仕上がりにこだわるのであれば、塗装業者に色を作ってもらうのも、1つの手です。

新たに塗装をした部分は他と比べると色の差が出やすく、ボカシをいれるのも初心者には難しいと思います。最初から調合した色を使用すれば、難しい手順が省かれます。

Poin2:作業場所の確保

塗装作業を行うに当たって、匂いや塗料の粒子が飛散することを考え、近所迷惑にならない場所を選びましょう。高温や直射日光、風を防げる所、出来れば屋根と壁がある場所がベストです。
また湿度の高い場合(湿度70%以上)の塗装は避けましょう。
湿度が高いとカブリ(白化)現象を起こす場合があります。

Point3:愛車の塗料を確認する

もし、自分の車を塗装する機会があるとしたら、自分の車の塗装は水溶性なのか油性なのかを確認しましょう。もともと、水性で塗装してあるボディーならば、水性で塗装するのが良いからです。

まとめ

自動車の塗料には、さまざまな種類があります。種類によって、特徴が異なるため見た目や耐久性が変わってきます。

DIY塗装を行う場合には自分の車は水性塗料なのか油性塗料なのか、必ず確認してから必要な物を段取りしましょう。

塗装を行う際は、近所迷惑にならないように場所の確保が重要です。