椅子を再塗装する方法を解説! 自分できれいに再塗装するコツはこれ!

椅子を再塗装する方法を解説! 自分できれいに再塗装するコツはこれ!


椅子は、私たちが最も使っている家具の1つです。長年使用しているお気に入りの椅子がある、という人も多いことでしょう。椅子は、使用しているうちにどうしても塗料が剝がれるなどして劣化してしまいます。そのため、椅子を塗り替えて新品のようにしたい、と思っている人もいるでしょう。 今回は、椅子を再塗装する方法を解説します。
  1. 再塗装できる椅子、できない椅子の違いとは?
  2. 椅子の再塗装はDIYでも可能?
  3. 椅子を自分で再塗装する方法
  4. 椅子の塗り替えに関するよくある質問
この記事を読めば、椅子を自分で塗装する方法や塗料の選び方、注意点までよく分かるでしょう。椅子を再塗装したいと考えている人は、ぜひ読んでみてください。

1.再塗装できる椅子、できない椅子の違いとは?

椅子は、いろいろな素材で作られています。代表的な素材は木材ですが、無垢材もあれば合板もあるでしょう。また、プラスチックや革張りの椅子もあります。問題なく再塗装できる椅子の素材は、無垢材や合板は塗膜を一旦剥がして塗装すれば新品同様に仕上がります。 一方、革や合皮・布・プラスチックの再塗装はできません、素材自体に塗装ができないからです。 塗装方法的には座部を取り外して再塗装していきます。革張りのソファーのようなものは、専門業者に依頼して表地を張り替えてもらいましょう。

2.椅子の再塗装はDIYでも可能?

椅子の再塗装は、個人でも塗装は可能です。アンティークっぽい塗装をしたいなら刷毛でべた塗をすれば古ぼけたイメージの塗装が可能になります。 しかし、新品同様に仕上げたい場合や、元の色に再生したい場合は、椅子の形状が複雑なことに加え、下地からの着色・中塗り・トップコートなどは、木の素材を生かした塗装技術が必要になるため、経験のあるプロに任せたほうがよいでしょう。おもしろ塗装工房では椅子の再塗装も請け負っています。高級な椅子を新品同様に再塗装してほしい場合は、業者に依頼するのがおすすめです。しかし、椅子は自分でも塗装できる家具なので、ぜひ自分で塗装をしてみてはいかがでしょう。道具をそろえ、時間をかければ自分でも椅子を美しく再塗装できます。DIYで再塗装をする道具や手順は、次の項で説明していくので参考にしてください。

3.椅子を自分で再塗装する方法

この項では、椅子を自分で再塗装する方法を紹介します。

3-1.椅子の再塗装に必要な道具

椅子を全体的に再塗装する場合は、以下のような道具を用意しましょう。
  • MDFサフェーサー(下地材の一種で、素材と塗料のノリをよくするもの塗りつぶしのカラーを塗るときに使用します)
  • ウレタン塗料(100mlくらいの容量のものがよい)
  • 耐水ペーパー(防水加工がされているサンドペーパー、#220~1,000くらいがおすすめ)
  • ミニサンダー(研磨のための道具で、粗さの違う番手を変えれば、さまざまな磨き方が可能)
  • ウレタンフラット(トップコート・ツヤあり、ツヤなしがある)
  • 塗装用マスキングテープ(塗料がついてほしくない場所がある際に用いる)
なお、ウレタン塗料はハケでも塗ることができますがスプレーガンのほうがきれいな塗装が可能です。塗料をはじめとする各種道具は、おもしろ塗装工房でも通販しています。気になる人は、ホームページをチェックしてみましょう。

3-2.椅子の座部を取り外す

椅子の座部を取り外す再塗装する前に、椅子の座部を取り外しましょう。座部が取り外せない場合は、マスキングテープで養生します。なお、座部もプラスチックや木材でできている場合はそのままでも大丈夫です。また、足の部分が金属で座部や背もたれだけを塗り替えたいという場合は、金属部分を養生してください。

3-3.研磨してサフェーサーを塗る

椅子の研磨はじめに、#240くらいの布ペーパーで椅子を研磨します。これは、古い塗料を落とすとと共に、塗料のノリをよくするためです。
椅子にサフェーサーを塗る剝離剤を使う方法もありますが、剥離剤が木に浸透してしまうのでウッドの場合は剥離剤を使用せず、研磨にて塗膜を削り、塗膜がきれいに剥がれたら、サフェーサーを吹きつけましょう。ミニサンダーにペーパーをつけて一気に磨いた後、サフェーサーを塗って完全に乾かしましょう。

3-4.足付け作業

椅子の足付け作業サフェーサーが乾いたら、布ペーパーで研磨して足付け作業を行います。これは、吹いた時についたブツやホコリを研磨により取る役目と、次に吹くウレタンフラットの塗料ノリ(密着)をよくする作業です。

3-5.塗装

椅子の塗装足付け作業が終わったら、好みの色の塗料を吹いていきます。
ツヤありで仕上げたい場合はツヤが出る塗料を用い、ツヤなしにしたい場合は、ツヤなし仕上がりの塗料を選ぶか、塗装が終わったらツヤ消しのトップコートを吹きましょう。前述したように、ツヤあり、ツヤなしを選べるので好きなほうを使ってください。高級感を出したいのなら(艶あり)。一般的な家具の仕上がりにしたいのならつや消し(全消し)が良いでしょう。 これで乾いたら完成です。

3-6.ちょっとした傷を目立たなくしたい場合

椅子全体を再塗装するのではなく、ちょっとした傷を目立たなくしたい場合は、ウッドパテで傷をうめ、乾いたら耐水ペーパーで平らに削りましょう。ウッドパテはフローリングの補修材として、ホームセンター等で販売されています。ウッドパテが目立たなくなったら、ウレタンフラットを塗ればより自然な仕上がりになるでしょう。ただし、傷がいくつもある場合は全体的に再塗装したほうが楽です。また、この方法は木製の椅子にしか使えません。プラスチックの椅子の塗装が剝げた場合は、塗装できませんので注意が必要です。

3-7.DIYで椅子を塗装する場合の注意点

ここまで記事を読めばお分かりいただけると思いますが、自分できれいに椅子を再塗装するには、時間がかかります。最低でも2日はかけましょう。完全に塗料等を乾かさないまま次の工程に進むと、塗料の剝離や色むらの原因となります。ですから、時間に余裕をもって行いましょう。また、塗装場所を確保しておくことも大切です。

4.椅子の塗り替えに関するよくある質問

Q.椅子を塗装する際、どのような服装で行うのがおすすめですか? A.塗料が肌につかないよう、長袖長ズボンで行いましょう。汚れたらそのまま捨てても惜しくない服で行ってください。また、マスクとゴーグルもつけましょう。目や口・鼻に塗料が入りにくくなります。 Q.屋内でも塗装はできるでしょうか? A.可能ですが、塗料が飛散しますのでできれば屋外で塗装するがベストです。屋外で行う場合は換気に注意して行いましょう。 Q.黒から白へなど、全く別の色に椅子を塗り替えることはできますか? A.はい。大丈夫です。その場合は一度白のサフェーサーを吹いてから吹けば、綺麗にふけるでしょう。 濃い色から淡い色へ塗り替える場合はなかなか隠蔽しませんので、何度も重ね塗りを行うよりも、下地で白やグレーのサフェーサーを吹いてから希望の色を吹くようにしましょう。 Q.スプレー式の塗料で一気に塗ってはいけませんか? A.スプレー缶式の塗料は塗料調整ツマミやパターンの調整をしずらいので、色むらができやすいので、スプレーガンを使いましょう。 Q.再塗装をきれいに仕上げるコツはありますか? A.研磨→塗装→乾燥をしっかりと行うことです。どれか1つの工程がいいかげんでも乾燥が不十分でもいけません。

まとめ

いかがでしたか?今回は椅子を再塗装する方法について解説しました。椅子は平面が多いので、初めてでも再塗装しやすい家具です。ぜひ、自分で再塗装してみましょう。より愛着がわきます。
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