ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?塗装と耐用年数も解説


車の夜間ライトを点灯しても暗い状態ではないでしょうか?車のヘッドライトが汚れたり黄ばんでいると、ライトが十分に機能しないため視界が悪くなり運転が危ないです。

ヘッドライトをキレイにする方法として、「ヘッドライトスチーマー」か「ウレタンクリアー塗装」がありますが、どちらにすれば良いか正直判断が難しいところです。

この記事では、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説していきます。

また、塗装方法で失敗しない方法も交えて解説しますので、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装のどちらを選ぶべきか、ご参考にしてください。

目次

1.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?
 1-1:ヘッドライトスチーマーについて
 1-2:ウレタンクリア塗装について
2.ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?
3.ウレタンクリア塗装のメリット・デメリットは?

4.【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらが良い?
 ①耐用年数の比較
 ②価格の比較
 ③施工難易度の比較
5.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアの塗装方法をご紹介
 5-1:【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合
 5-2:【施工方法】ウレタンクリア塗装の場合
6.まとめ

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いについて解説します。ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いを知ることで、どちらが良いか分かるのでご参考にしてください。

項目ヘッドライトスチーマーウレタンクリアー塗装
特徴簡単に綺麗にすることができる汚れ・黄ばみを予防することができる
施工方法専用の溶剤で汚れを溶かし硬化させる汚れを研磨し、ウレタンクリアで再塗装する
施工難易度★(低難易度)★★(中難易度)
耐用年数1年〜1年半程度5年〜7年程度
費用6,000円〜7,000円2,000円〜3,000円

ヘッドライトスチーマーについて

ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトに専用の溶剤を蒸気化したものを当てて汚れや黄ばみを溶かして再硬化させる手法となります。専用のスチーマーから出る蒸気をヘッドライトに当てるだけで綺麗に仕上げることができるため、とても簡単です。

セルフクリーニングのキットと手順書も付属しており、ご自宅で誰でも手軽にできるヘッドライトのクリーニング方法です。

ウレタンクリアー塗装について

ヘッドライトにスプレーでウレタンクリア塗料を塗装して新しく被膜を作るの方法です。

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ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすクリーニング方法に対して、ウレタンクリアーは汚れや黄ばみがヘッドライトにつかないように予防することができる方法になります。

ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットを解説します。
ヘッドライトスチーマーを利用する際に参考にしてください。

ヘッドライトスチーマーのメリット

  • 手軽に簡単に作業が行える
  • 汚れごと溶かして綺麗にできる

ヘッドライトの頑固な汚れや黄ばみは、表面の研磨作業を行う必要がありますが、ヘッドライトスチーマーでは、専用の溶剤で表面の汚れを溶かすことができるため、新品のヘッドライトのような輝きにすることができます。

ヘッドライトスチーマーには、ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生し、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化し吹き付けるだけで完了するため、難しい作業が苦手な方でも簡単に施工することができます。

ヘッドライトスチーマーのデメリット

  • 専用の溶剤で溶かすため、扱いに注意が必要
  • 専用スチーマーが必要で、初期費用が高くなる

専用のスチーマーで溶剤を蒸気化する必要があり、溶剤に弱い体質の方には、体調が悪くなる可能性があるので、専用マスクなどをつけて作業が必要です。

価格は、ウレタンクリアー塗装と比較して専用スチーマーを購入する必要があるため、値段は5,000円ほど高くなってしまいます。

ウレタンクリアー塗装のメリット・デメリットは?

ここでは、ウレタンクリアーのメリット・デメリットを解説します。
ウレタンクリアーを利用する前に参考にしてください。

ウレタンクリアー塗装のメリット

  • 耐用年数が長く、紫外線による劣化が少ない
  • ウレタン塗料の保護層を形成するため、傷や飛び石にも強い

ウレタンクリアーは、ヘッドライトの表面を綺麗に磨いた後に、ウレタンクリアコートを均一に塗布し、表面に塗装膜の保護層を形成することで、長期に渡ってヘッドリアとを保護することができます。

また、価格もヘッドライトスチーマーと比較してウレタンクリアーは5,000円ほど安い値段で購入できます。

ウレタンクリアー塗装のデメリット

  • 作業に時間と手間がかかる
  • 修正や再施工が難しい

ウレタンクリアー塗装だけでは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすことができないため、ウレタン塗装前には、ヘッドライトの表面を研磨する工程が必要になります。

また、後ほど解説する塗装手順の理解やヘッドライト以外の場所に塗料が付かないよう養生が必要であったりと作業に手間がかかってしまいます。

【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらがよい?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装を項目ごとに比較したので、どちらがあなたの車のヘッドライトに良いか分かりやすく解説していきます。

①耐用年数の比較

まずは、耐用年数です。
施工方法の違いから、汚れや黄ばみへの予防効果もことなってきます。

ヘッドライトスチーマー1年〜1年半程度
ウレタンクリアー塗装5年〜7年程度

ヘッドライトスチーマーの耐用年数は、汚れや黄ばみを除去するクリーニング方法のため、走行距離や運転頻度によりますが、1年から1年半程度で効果が薄れてしまいます。逆に、ウレタンクリアー塗装は、強固な保護層を形成できるため、長期に渡ってヘッドライト表面を保護することができます。

②価格の比較

ヘッドライトスチーマー6,000円 ~ 7,000円
ウレタンクリアー塗装2,000円 ~ 3,000円

価格は、ウレタンクリアー塗装の方が、専用のスチーマを購入しない分、安価です。ただし、汚れや黄ばみを落とすために、ヘッドライト表面の研磨作業を行う必要があるため、手間がかかってしまいます。

③施工難易度の比較

ヘッドライトスチーマーは、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化してヘッドライト表面に吹き当てるのに対してして、ウレタンクリアー塗装は表面の研磨作業を行いスプレーで塗料を吹き付ける必要があります。

施工前の養生や下処理はどちらも必要ではありますが、その後の施工工程で仕上がりに大きく影響を受けるのは、ウレタン塗装です。

よくある失敗例として、以下の記事もご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださ。

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアーの塗装方法をご紹介

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の具体的な施工方法についてご紹介します。具体的な手順を参照し、おおまかな難易度の理解に役立ててください。

【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合

ヘッドライトスチーマーの施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパーでヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ヘッドライトスチーマーの溶剤を蒸気化してまんべんなくあてる

耐水ペーパーは番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

例)1000~1500番台→2000番→3000~5000番 の順番

ヘッドライトスチーマーの溶剤は2~3cm離して、徐々にまんべんなくあてるとクリアな艶が出やすいです。

【施工方法】ウレタンクリアーの場合

ウレタンクリアー塗装の施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパー#2000でヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ウレタンクリアーをスプレーで3回塗りする

スプレーで吹き付けるため、ヘッドライト周辺をビニールがついているマスカーで広めに養生をしましょう。

耐水ペーパーはヘッドライトスチーマーと同じく、番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

スプレーは吹き付ける前に良く振って攪拌します。スプレーの吹き付けのコツは、1回で厚塗りするのではなく、薄く吹き付けて3回に分けて厚みをつけましょう。

<ウレタン塗装に関する関連記事>

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説してきました。

最後に、ヘッドライトスチーマーかウレタンクリアーの違いを改めてまとめています。

ヘッドライトスチーマーヘッドライトのひどい汚れや黄ばみをキレイにできる方法
ウレタンクリアー塗装ヘッドライトに汚れや黄ばみがつかないように予防までできる方法

作業の手軽さを求める場合には、ヘッドライトスチーマーがおすすめです。ただし、保護層を形成することができないため、紫外線による黄ばみや汚れの付着が、再度発生してしまいます。

作業に手間や時間がかかってしまいますが、ウレタンクリア塗装であればヘッドライト表面に強固な保護層を形成できるため、5年から7年の耐久性があります。自動車の使用頻度やヘッドライトの汚れ状況を確認して適切な方法を選択してみてください。


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