つや消し塗装のヘルメットは、人気が高く多くの人が愛用しています。
しかし、つや消し塗装は維持も難しいです。

「どうやって汚れをとればいいか分からない」
「メンテナンスするときに、塗装まで痛めてしまいそうで怖い」

上記のような悩みを抱えている方も多いはず。
この記事を読めば、つや消し塗装のヘルメットのメンテナンス方法が分かります。ヘルメットをキレイに維持できれば、気持ちよくツーリングに行くことができるので、ぜひ参考にしてみてください。

あわせて、自分でつや消し塗装をDIYする方法も紹介していますので、塗装がかなり傷んでいて、メンテナンスだけでは対応できない方も、ぜひご覧になってみてください。

目次

1.ヘルメット塗装のつや消しは汚れが目立つ!
2.つや消し塗装ヘルメットのメンテナンス方法
Point1:研磨剤が含まれたクリーナーは使用しない
Point2:薄めた中性潜在を使用する
補足:専用のヘルメットクリーナーを使用する
3.【DIYで綺麗にする】自分でつや消し塗装する6つの手順
手順1:シールドなどのパーツを取り外す
手順2:マスキングをする
手順3:塗装前の足付をする
手順4:塗装面を脱脂する
手順5:つや消し塗装を行う
手順6:塗料を乾燥させる
4.自分で塗装する場合の注意点
注意点1:スプレーが近すぎるとムラになる可能性がある
注意点2:作業環境に注意して周りに配慮する
5.まとめ

ヘルメット塗装のつや消しは汚れが目立つ!

※出典:写真AC

ヘルメット塗装のつや消しは、つや有り塗装に比べて艶消し樹脂が入っている分、若干塗膜が柔らかいので、表面に傷や汚れが付きやすいです(傷が目立ちやすい)と言ったほうが良いのかもしれません。
また、皮脂や油分も付きやすいので、手で触るとどんどん汚れていきます。

だからといってヘルメットを触らないわけには行かないので、綺麗に保つには定期的なメンテナンスをすることが必要です。

しかし、拭くだけでは汚れは落ちません。むしろ、傷つけてしまう可能性もあるため、正しい手順でメンテナンスをしましょう。

つや消し塗装ヘルメットのメンテナンス方法

※出典:写真AC

ここからは、つや消しヘルメットのメンテナンス方法について紹介します。
注意点1つとメンテナンス方法を2つ紹介しますので、参考にしてみてください。

Point1:研磨剤が含まれたクリーナーは使用しない

メンテナンスする前に、大事な注意点があります。クリーナーを使用する際は、研磨剤を含んだものは絶対に使用しないということです。最初にお話ししたように、ヘルメットのつや消し塗装には艶消し樹脂が含まれているため、とてもデリケートです。

研磨剤を含んだもので磨いてしまうと、艶が出てしまうので研磨剤を含んだコンパウンドなどの使用は避けましょう。クリーナーを選ぶ際は成分表をみて、研磨剤が入っていないかよく確認してから、使用しましょう。

Point2:薄めた中性潜在を使用する

つや消し塗装の正しい汚れの取り方は、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませて拭き取ります。つや消しのヘルメット塗装を取り扱っているメーカーは、大体この方法を推奨しています。柔らかい布はマイクロファイバーなどがおすすめです。

拭き取る際は強くこすりすぎると、つやが出てしまうので優しく拭き取ります。だんだん強くこすりたくなってしまいますが、我慢して優しく拭きとりましょう。

補足:専用のヘルメットクリーナーを使用する

通常の汚れは、水で薄めた中性洗剤で落とすので十分ですが、虫などが着いている場合、虫の脂分などは落ちない場合があります。そんな時には、温水をウエスに染み込ませ、虫のついた部分を蒸して剥がすか、専用のヘルメットクリーナーなどを使うのもよいでしょう。

ヘルメットクリーナーには、いくつか種類がありますが、つや消し塗装のヘルメットには弱アルカリ性のクリーナーがおすすめです。弱アルカリ性のクリーナーは、油を分解する性質があるため、あまりこすらずに汚れを落とせます。

つや消し(マット)専用クリーナーもあるので、成分表やクリーナーの表紙に書いてある内容を確認してから選びましょう。水で薄めた中性洗剤だけでは、汚れが落ちない場合に試してみてください。

【DIYで綺麗にする】自分でつや消し塗装する6つの手順

※出典:写真AC

傷が大きくメンテナンスだけではキレイにできない場合は、自分で塗装する方法もあります。業者に依頼するより、費用を抑えられるので、手軽に挑戦できるメリットがあります。これから手順を紹介しますので、一つの選択肢として検討してみてください。

手順1:シールドなどのパーツを取り外す

シールドなどの塗装しないパーツを、工具を使用して取り外していきます。塗装しない部分のパーツを、すべて取り外せれば1番良いですが、取り外すのが難しい場合は無理に取り外さなくても大丈夫です。外せなかった部分は、以降のマスキングする際に一緒に保護しましょう。
マスキングテープにはいろいろな種類があります。粘着が強くてもダメ・粘着が弱くてもダメ・下地が侵されてもダメ・貼りやすくなければダメといったようにすべてが整ったマスキングテープを推奨します。

手順2:マスキングをする

シールド部分など取り外した箇所から塗料がヘルメット内部に入らないように、新聞紙やマスキングテープを使用し、塞いでいきます。また、塗装したくない部分や、取り外せなかった部品なども同様に、マスキングテープを使用し、誤って塗装してしまわないようにしましょう。

手順3:塗装前の足付をする

マスキングが完了したら、次は足付です。塗装ののりを良くするために、耐水ペーパーを使用してヘルメット表面に凹凸をつけていきます。最初は600番位の中目サンドペーパーを使用して、徐々に細かいものにしていきます。最終的には、1000番~1500番位の細かい目サンドペーパーを使用して、凹凸を整えていきます。

この足付を怠ると、塗料の乗りが悪くなってしまい最終的な仕上がりに影響を与えます。磨き残しの無いように、ヘルメットの艶が消えるまでしっかり行いましょう。

手順4:塗装面を脱脂する

手で触った部分の油分(汗・整髪料のついた手、お菓子を食べた手)はしっかり取り除いてください。また足付けによって発生した研磨カスを脱脂によってキレイにしていきます。脱脂をしっかりしないと、油分によって塗料がのらず、ハジキの原因になり仕上がりが悪くなってしまいます。脱脂には、シリコンオフ(脱脂溶剤)を染み込ませたウエスなどを使用した方が、脱脂しやすいのでおすすめです。

手順5:つや消し塗装を行う

脱脂が完了しましたら、いよいよ塗装です。つや消し塗料をヘルメットに塗装していきます。一気に塗装してしまうと、塗装にムラができたり、液垂れしてしまう原因になるので、数回に分けて塗装していきます。

1回目は薄く塗装し、30分程度乾燥させてから2回目を塗装していきます。
2回目の注意点は、濡れ色になるまでしっかりと塗料を塗布する。均等に塗膜を乗せることが重要です。艶消し塗料には艶消し樹脂が入っているため、塗膜の乗せムラによる艶ムラが発生するからです。
たくさん塗膜が乗ったところは艶がでてあっさりの箇所は艶が増しますので均等に塗膜を乗せることが重要になります。

手順6:塗料を乾燥させる

塗装が終わればしっかりと塗料を乾燥させます。乾燥しないうちにヘルメットを使用してしまうと塗料が剥がれてしまうので、十分な乾燥時間を設けましょう。
常温25℃で24時間以上。完全乾燥には約1週間~30日

乾燥時間は各塗料メーカーや塗布量によって違いますが、目安として常温25℃で24時間以上。
強制乾燥の場合60℃約30分。完全乾燥には常温20℃で約1週間~30日。
詳細は塗料の説明書を読んで乾燥させてください。

自分で塗装する場合の注意点

※出典:写真AC

自分で塗装する場合、注意するべき点が2つあります。
作業する前に、この記事の注意点を読んで、参考にしてみてください。

注意点1:スプレーが近すぎるとムラになる可能性がある

自分で塗装する際は、1回で塗りきらず、2~3回かけて塗装するとお伝えしました。しかし、塗装に慣れてないと、塗料を吹きかける量にバラつきが出てしまう可能性があります。

スプレーで塗料を吹きかける時に、ヘルメットにスプレーが近すぎると、部分的に塗料が多くなり液だれの原因になります。逆に遠くからスプレーすると塗料が薄くついてしまいます。各メーカーによりますが、ヘルメットから約10~25cm位の距離からスプレーしましょう。

注意点2:作業環境に注意して周りに配慮する

塗装用スプレーには溶剤が含まれているため、周囲に匂いが広がりやすいです。屋内で作業する場合は、換気をしっかりしないと、体調を崩す可能性がありますので注意してください。

屋外で作業する場合も、近隣に匂いが広がる可能性がありますので、迷惑にならない場所を探して作業するようにしましょう。

まとめ

つや消し塗装のヘルメットは、かっこよく、非常に人気で、塗装しやすいのもメリットといえるでしょう。正しいメンテナンスをすればキレイに維持できます。
初めて塗装に挑戦する場合、艶消し塗装は下地のペーパー足も目立たなく、ほこりやブツが乗っても目立ちにくいので艶あり塗装より艶消し塗装のほうが塗りやすいのかと思います。

つや消し塗装のヘルメットは、メンテナンスで綺麗にするだけでなく、DIYでヘルメット塗装をやり直すという手段もあります。つや消し塗装は、単色であるため初心者でも比較的DIYしやすく今回ご紹介した方法であれば初心者でも行えるのでぜひ参考にしてみてください。

また、おもしろ塗装工房ではヘルメットの艶消し塗装法から塗料選びまでアドバイスいたしますので
お気軽にお問合せくださいませ。

ヘルメットをキレイに維持して、気持ちよくツーリングを楽しみましょう。


「バイクのヘルメットを塗装したいけど、費用が分からない」
上記のような悩みを抱えていませんか?

塗装業者に作業を依頼したあと、請求金額が高額だと驚いてしまいますよね。
「金額が分かれば業者に依頼しようかな」そう考える方も多いと思います。

また、ヘルメットの塗装はしたいけど、あまり予算がないという方もいらっしゃると思います。もしヘルメット塗装をDIYできれば、低予算でキレイにできるので、DIYが可能かどうかも気になるところだと思います。

この記事では、バイクのヘルメットを業者に依頼した場合の費用を紹介しています。
記事を読めば、塗装費用の相場が分かるので、実際に業者に依頼するか検討しやすくなると思います。あわせて、ヘルメット塗装のDIYについても説明しています。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.【価格一覧】ヘルメット塗装を専門業者に依頼した場合の費用は?
2.専門業者にヘルメット塗装を依頼するメリット
 メリット1:他にないヘルメット塗装で個性を出せる
 メリット2:自分で塗装するよりキレイに仕上げてもらえる
3.専門業者にヘルメット塗装を依頼するデメリット
 デメリット1:自分でヘルメット塗装するより費用が高額になる
 デメリット2:ヘルメット塗装期間中は使えない
4.ヘルメット塗装を自分でDIYでするには?
5.ヘルメット塗装を業者に依頼した時の流れ
 Step1:塗装業者を探す
 Step2:塗装業者と打ち合わせ
 Step3:ヘルメットを預ける
 Step4:塗装作業
 Step5:ヘルメット納品
6.まとめ

【価格一覧】ヘルメット塗装を専門業者に依頼した場合の費用は?

※出典:写真AC

業者に依頼した場合の基本料の相場を紹介していきます。
紹介するヘルメットの種類は、半キャップ、ジェット、フルフェイスです。

【ヘルメット塗装の費用】

ヘルメットの種類基本料金(単色)の参考料金
半キャップ4,000~25,000円
ジェット7,000~35,000円
フルフェイス10,000~50,000円

単色塗装の場合は、基本的に塗装面積に応じて価格が決定されます。半キャップヘルメットの塗装の場合は、塗装面積が少なく安い費用で塗装が行えますが、フルフェイスなどは塗装範囲が広くなるため、高額になりやすい傾向があります。

また、2色以上の塗装やデザインが複雑なもになると、さらに金額が上乗せされるため、専門の業者に見積を依頼することがおすすめです。

【注意事項】
※上記の価格表は、参考価格です。依頼する業者によって、料金にバラつきがあります。
※今回紹介する基本料金は単色の場合ですので、2色以上の塗装をご要望の方は、依頼する業者に相談してください。
※デザイン塗装、文字入れ、その他パーツへの塗装は別途料金が発生します。
※ヘルメットに割れや、欠けている部分がある場合、補修料金が発生する可能性があります。

専門業者にヘルメット塗装を依頼するメリット

※出典:写真AC

次に、ヘルメット塗装するメリットを紹介していきます。
メリットを知って、ヘルメット塗装を業者に依頼するかDIYするかを検討してみてください。

メリット1:他にないヘルメット塗装で個性を出せる

ヘルメットの塗装は、個性をだせるのが最大のメリットです。
皆がよく使うメーカーのヘルメットだと、他の方とでデザインがかぶってしまう可能性がありますが、オリジナルの塗装はかぶる心配がありません。

バイクのカラーに合わせたり、ウエアに合わせたり、自分の好きなカラーにリペイントするのもよし。世界に一つだけのオリジナルカラーとして他のバイカー達に自慢できることでしょう。

また、個性が出せる複雑なデザインの塗装は専門業者でしか行えないため、DIYよりも専門業者に依頼するのがおすすめです。デザインの提案もしてくれるので、世界に1つだけのヘルメットを作れます。
とにかく個性を出したいと考えている方は、専門業者へ依頼しましょう。

メリット2:自分で塗装するよりキレイに仕上げてもらえる

業者に依頼すればキレイに仕上げて貰える点です。自分で塗装する場合、慣れていないと塗装ムラや液だれが発生してしまう可能性が高くなります。お気に入りのヘルメットが、台無しになるのは悲しいですよね。

また、1度失敗してしまうと、修正に時間がかかってしまったり、塗装場所や時間を作る必要があるため業者に依頼すれば、確実にキレイに仕上げてもらえるので、余計な時間や心配をする必要がありません。

「時間短縮したい」「キレイに塗装したい」

上記の考えの方なら、業者に塗装を依頼することをおすすめします。

専門業者にヘルメット塗装を依頼するデメリット

※出典:写真AC

次に、業者にヘルメット塗装を依頼した時のデメリットを紹介します。
先ほどは、メリットについてご紹介しましたがデメリットも理解した上で、業者にヘルメット塗装を依頼するか検討してみてください。

デメリット1:自分でヘルメット塗装するより費用が高額になる

自分で材料を揃えて塗装すれば、費用は材料費だけなので、安く済みます。
しかし、専門業者に依頼すると材料費だけでなく、工賃も発生するため、自分でやるより高額になってしまいます。複雑な塗装になればより、高額になりますので専門業者に依頼するときは予算に気を付ける必要があります。

デメリット2:ヘルメット塗装期間中は使えない

ヘルメットを預けると、塗装期間中はヘルメットが使えなくなります。業者によりますが、納期はおおよそ10日~1ヵ月程度かかります。混み具合によっては1ヵ月以上かかる場合もあるため、注意が必要です。

ヘルメット塗装している間、バイクに乗る予定が無ければいいのですが、もしツーリングの予定などがある場合には、別のヘルメットを用意する必要があります。

専門業者にヘルメット塗装の依頼を検討している方は、費用面だけでなく「バイクに乗らない時期に塗装を依頼する」、「別のヘルメットを用意する」などの対応が必要です。

ヘルメット塗装を自分でDIYでするには?

※出典:写真AC

ヘルメット塗装は専門業者に依頼するだけでなく、自分で行うこともできます。特に単色などは比較的簡単に塗装でき、初心者でも実践できます。ヘルメット塗装の費用をかけずに、塗装をしたい方は、DIYを検討しましょう。

塗料や道具も簡単に揃えることができ、材料費のみで安く塗装が可能です。
DIYに関して、詳しい手順や方法を知りたい方は「ヘルメットを自分で塗装した人必見!必要な道具や手順を解説します」で紹介していますので、あわせてご覧になってみてください。
また、おもしろ塗装工房ではヘルメットに塗る塗料選びや塗装法もアドバイスしていますのでお気軽にお問合してみてはいかがでしょう。

ヘルメット塗装を業者に依頼した時の流れ

※出典:写真AC

ここからは、専門業者にヘルメット塗装を依頼した場合の流れについて説明していきます。
具体的な流れを理解して、スムーズに依頼できるようにしましょう。

Step1:塗装業者を探す

まずは、塗装業者を探します。情報収集は、主にインターネットになります。
インターネット上に、ヘルメット塗装を請け負っている業者のホームページがいくつか掲載されていますので、予算や好みのデザインにしてくれそうな業者を選びましょう。

インターネットの情報だけでは、分からないことも多いので、気になるホームページを見つけたら、メールや電話で問い合わせてみることをおすすめします。

Step2:塗装業者と打ち合わせ

依頼する業者が決まりましたら、次は打ち合わせです。依頼する業者が家から行ける範囲にあれば、直接会って打ち合わせした方が、お互いの意見を言いやすいのでスムーズに話が進みやすいです。

遠い場所の業者に依頼する場合は、メールか電話でのやり取りが基本になります。

直接打ち合わせができないと、やり取りが中々大変です。ヘルメットの写真をメールで送って説明するなど、自分のイメージをなるべく相手に伝わるようにしなければいけませんが、個人的にはメールでのやり取りをお勧めしています。
後のトラブルをなくすために書面で残しておくことをおすすめします。

そのためには、依頼する前に入念な打ち合わせとデザインの確認(打ち合わせ)が大切です。

Step3:ヘルメットを預ける

打ち合わせが完了しましたら、ヘルメットを業者に預けます。

家から遠い業者に依頼した場合は、宅配便で送る必要があります。家から近い業者に依頼した場合、直接持って行った方が、早くて確実だと思います。

状況に応じて、預ける方法を選択してください。

Step4:塗装作業

ヘルメットを預けたら、いよいよ塗装作業が始まります。

納期は業者によりますが、10日~1ヵ月位が目安です。複雑な塗装や業者が忙しい場合は、1ヵ月以上かかる場合があります。事前に納期については、確認しておきましょう。
本店おもしろ塗装工房ではリペイント作業途中経過をHPにて掲載していますので、進み具合を楽しみながらお待ちいただけます。

Step5:ヘルメット納品

塗装が完了しましたら、ヘルメットを預けたときと同じように、宅配便で送ってもらうか、直接引き取りに行きます。最後に、自分の希望通りの塗装になったか確認しましょう。

まとめ

ヘルメットの塗装は、自分の個性を引き出すのに有効な手段の1つです。
同じヘルメットを長年愛用していて、外観が痛んでいる場合は、業者に塗装を依頼して、リニューアルを検討してもいいでしょう。

また、多くの人が使う人気メーカーのヘルメットだと、かぶりやすい点やツーリング中、同じヘルメットを見かけると、ちょっとがっかりしたりもしますね!世界で一つだけのオリジナルヘルメットで他人と差を付けたい方は、ヘルメットのリペイントを検討してみてはいかがでしょうか。

塗装費用はかかりますが、唯一無二のヘルメットを手に入れられます。


愛車に個性をだすために、全塗装は一つの選択肢です。純正以外の塗料を使用すれば、愛車の個性をより引き出すことができます。全塗装に水性塗料を使用する例もありますが、

「水性塗料ってどういうもの?」
「ホームセンターに売っている水性塗料でもいいの?」

といった疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

この記事では、以下の4点について解説します。

目次

1.ホームセンターの水性塗料で車の全塗装はできる?
2.水性塗料とは?
3.水性塗料のメリット・デメリット
4.水性カラー塗料に悩んだらこれ!
5.水性塗料の塗装に必要な道具をご紹介します
6.【手順】全塗装の手順の紹介

工程1:塗装箇所を洗車する
工程2:塗りたくない箇所を養生する
工程3:足付けのためにヤスリがけをする
工程4:塗装表面を脱脂する
工程5:いよいよ塗装をする
7.水性塗料で全塗装する際の注意点
8.まとめ

・ホームセンターの水性塗料で車の全塗装ができるのか
・水性塗料メリット、デメリット
・おすすめの水性塗料
・水性塗料での全塗装の手順

この記事を読めば、水性塗料の特徴や全塗装の手順を知ることができますので、参考になると思います。ぜひ最後まで読んでみてください。

ホームセンターの水性塗料で車の全塗装はできる?

ホームセンターでは、水性塗料を販売しています。しかし、車用の水性塗料としては少なく、多目的用として販売しているお店が多いです。多目的用は、鉄部にも使用できるので、塗装はできる可能性はありますが、車専用ではないため、おすすめではありません。水性塗料を使用するなら、車専用の水性塗料を使用しましょう。

水性塗料とは?

そもそも水性塗料とは、どういったものなのか説明します。
水性塗料はその名の通り、水が主成分になっている塗料です。シンナーに含まれる、揮発性有機化合物(トルエン、キシレン、酢酸エチル)が他の塗料に比べ少ないのが特徴です。

健康、環境面に配慮されている塗料ですので、近年の車には水性塗料が使用されています。有機化合物の規制が強化されたのも、水性塗料が広く使われるようになった一因です。

水性塗料のメリット、デメリット

水性塗料を使用するメリット、デメリットを紹介します。自分で塗装する場合、メリット、デメリットを理解することで、より仕上がりをよくできます。ぜひ、参考にしてみてください。

水性塗料のメリット

まずは、水性塗料のメリットを説明します。

メリット理由
価格が安い主成分が水であり、シンナーの含有量が少ないため、コストダウンできる。
健康面に影響がでにくい人体に有害な、シンナーの含有量が少ないため、体調不良が起こりにくい。
においが少ない有機溶剤が少ないため、塗料特有のにおいがあまり発生せず、扱いやすい。
保管が容易水性塗料は主成分が水のため、引火性も低く、保管しやすい(気温には注意が必要)。

塗料の価格が油性に比べて安く、個人でも道具もそろえやすいので、手軽に塗装ができます。有害物質の含有量も少なく、においも少ないので、近所にも迷惑がかかりにくいです。しかし、においが全く無いわけではないので、迷惑にならないかよく確認してから使用しましょう。

水性塗料のデメリット

次に、水性塗料のデメリットを説明します。

デメリット理由
油性に比べて耐久力が低い主成分が水なので、気温や湿度の変化で劣化が進みやすい。
乾燥時間は、気温や湿度の影響で大きく変わる気温によって乾燥時間が早くなったり、遅くなったりするので、仕上がりに影響がでやすい。湿度が高いと乾燥に時間がかかる。

有機物質が少ないので、気温や湿度に影響を受けやすいです。そのため、塗装後は気温や湿度の変化によって、塗装はがれなどの劣化が進みやすくなります。乾燥時間についても、気温が高すぎると、早く乾燥しすぎて仕上がりが悪くなりやすいです。逆に、気温が低すぎると、乾燥に時間がかかり、塗料が垂れやすくなります。
また、水性塗料は粘度が高くスプレーガンを使用しづらく、レベリングが悪ので車の塗装には向かないのが現状です。また水性のクリアー塗料が少ないため車への塗装はお勧めできません。
今後に期待です。

水性カラー塗料に悩んだらこれ!

有害物質をまったく含まず、驚異の密着性でトップクラスの耐候性を持っています。購入した塗料を水で薄めるだけなので、誰でも簡単です。下記に、ホームページのリンクを貼っておきますので、参考にしてみてください。

公式ホームページ

水性塗料の塗装に必要な道具をご紹介します

水性塗料の塗装に必要な道具を紹介します。
この内容は一般的な車の塗装レベルでの内容ではなく、あくまでもDIYレベルで
行うものとして認識してください。
※車の塗装と同レベルの塗装を希望される場合はウレタン塗料での塗装をお勧めします。
ホームセンターや、塗料メーカーのホームぺージで道具を購入できます。

【塗装に必要な道具】

刷毛
・ローラー
・ローラーカバー
耐水ペーパー(600)
塗料を入れる容器
マスキングテープ
マスカーテープもしくは新聞紙
シリコンオフ
・ウエス

上記の道具を揃えれば全塗装ができます。

【手順】全塗装の手順の紹介

自分で塗装する場合の手順を紹介します。全部で5工程あります。

  1. 洗車
  2. 養生
  3. やすりがけ
  4. 脱脂
  5. 塗装

これらの工程を実施することで、誰でも全塗装することができます。順番に説明していきます。

工程1:塗装箇所を洗車する

最初に、車を洗車します汚れを落とさないと、汚れが邪魔して塗装が上手くいかなくなる可能性があります。入念に洗車して、脱脂を行いワックスなどを取り除き、塗装失敗のリスクを減らしましょう。

工程2:塗りたくない箇所を養生する

洗車が終わりましたら、塗装しない部分(ヘッドライト、ガラスなど)に養生していきます。ガラスなどの範囲が広い部分には、マスカーテープや新聞を使用し、細かい部分にはマスキングテープで養生していきます。

しっかり養生をしないと、養生テープの隙間から塗料が入り込んだり、やすりがけの時に、違う箇所を削ってしまったり、ガラスなどに塗料がついてしまい、塗装を落とすのが大変になってしまいます。養生は時間がかかるため、手を抜きたくなりますが、丁寧に作業しましょう。

工程3:足付けのためにヤスリがけをする

養生が完了したら、次はやすりがけです。やすりがけをすることで、塗料の乗りが良くなりますので、塗装の耐久性が大きく変わります。水で濡らしながら、耐水ペーパー(600)でやすりをかけていきます。

元々の塗装を完全に落とす必要はありません。ワックス分を落とし、全体が白っぽくなるまでやすりがけをしましょう。

工程4:塗装表面を脱脂する

やすりがけ後、削りカスと油分を除去するために、ウエスにシリコンオフを含ませ、脱脂します。
ウエスは糸くずが出ないものを使用してください。

工程5:いよいよ塗装をする

塗料の缶を開封したら、成分が沈殿しているので、よくかき混ぜましょう。塗料をかき混ぜたら、水で薄めて塗装していきます。希釈率は塗料メーカーによって違うので、薄める前に確認しましょう。

細かい部分(ヘッドライト周りなど)は刷毛で塗り、広い部分(ドアやボンネットなど)はローラーで塗っていきましょう。
ホコリやブツは上から乗りますので、塗り方は上部から下部へ塗るのが基本となります。

1回で厚塗りするのではなく、何回かに分けて薄く重ね塗りをしていきます。塗料メーカーにもよりますが、軽く乾かしてから重ね塗りしていきます。塗装が完了したら、完全に乾く前に養生をはがしましょう。

水性塗料で全塗装する際の注意点

水性塗料で塗装するときは、下記2点に注意して作業してください。

・気候の変動を受けやすいので、真夏や真冬は塗装を避ける
・作業時間は余裕を持つ

1つ目:真夏や真冬は避けて塗装する

デメリットでも少し触れましたが、水性塗料は気温の影響を受けやすいです。真夏は気温が高いぶん早く乾きますが、ゆず肌(塗装がボコボコになってしまう現象)になる可能性が高くなります。逆に真冬は、乾燥時間が長くなることで、液だれのリスクが高まります。作業時間も長くなってしまうので、時間が無い方には真冬の作業はおすすめしません。

真夏、真冬を避けて作業することで、塗装失敗のリスクを減らせます。お急ぎでない方は、気候が良いタイミングで塗装しましょう。
理想塗装温度は15℃~25℃
理想湿度は70%以下

2つ目:作業時間は余裕を持つ

養生や、やすりがけは思った以上に時間がかかります。1日で予定を組んでいると、作業が終わらない可能性があります。1日目は、養生とやすりがけ、2日目は塗装といったように、余裕のある計画を立てましょう。

まとめ

水性塗料は、パステルカラーが一般的で、手軽に塗装したい方におすすめの塗料です。価格も安価で、水で薄めるだけなので、初心者でもチャレンジしやすいです。水性塗料は車両専門水性塗料を選択しましょう。また塗装の際は、天候の確認と時間、心に余裕を持って、計画的に作業しましょう。


「車のボディーの傷を自分で塗装したけど、周りの塗装と光沢が違う」
「塗装後に仕上げは必要なの?」

車のボディーの傷を塗装したけど、その後の処理方法が分からず、上記のような悩みを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?せっかく塗装しても、周りの塗装との光沢に差が出てしまっては、頑張ったぶんだけガッカリしてしまいますよね。

そんな方たちのために、塗装後の仕上がりがさらに良くなり、光沢がでる方法を紹介していきます。
この記事は、下記3つの項目を中心に構成しています。

目次

1.塗装後はコンパウンドで磨くと光沢が出てキレイに仕上がる
2.コンパウンドで磨くのは塗装後1週間以上待ってから
3.使用するコンパウンドの種類
4.【手順】コンパウンドでの仕上げ

 Step1:コンパウンドシートでの磨き方
 Step2:ペースト状コンパウンドでの磨き方
 Step3:液状コンパウンドでの磨き方
5.塗装の色ムラはコンパウンドで磨いても効果がない
6.まとめ

この記事を読んで塗装後の仕上げすれば、満足のいく仕上がりになると思います。
ぜひ、最後まで読んでみてください。

塗装後はコンパウンドで磨くと光沢が出てキレイに仕上がる

車の傷を塗装しなおした部分は、表面にわずかな凹凸ができます。その凹凸の影響で光沢が出にくくなり、周りの塗装と光沢の差が出てしまいます。仕上がりをより良くするために、塗装表面の凹凸を無くし、光沢を出す必要があります。

そこで、コンパウンドの出番です。コンパウンドでみがくと仕上がりが格段に良くなりますので、これからコンパウンドでのみがき方を具体的に説明していきます。

コンパウンドで磨くのは塗装後1週間以上待ってから

コンパウンドでみがく前に、注意点があります。塗装後の仕上げは、最低でも常温20℃で1週間は待ってから作業するようにしてください。理由は、塗装作業は一気に色を吹き付けるのではなく、何重にも重ね塗りをすることで、キレイな色を出していきます。

そのため、完全に乾くのにどうしても時間がかかってしまいます。外側が乾いているように見えても、内側は乾いていない場合があり、その状態でコンパウンドを使用してみがいてしまうと、塗膜が完全乾燥していなたためキレイな光沢が出ません。塗装がしっかり乾いて硬化するまで待ってから、コンパウンドでみがくようにしましょう。

使用するコンパウンドの種類

コンパウンドには細かい粒子が含まれているのですが、粒子の大きさがコンパウンドの種類によって違います。今回紹介する仕上げの方法には、3種類のコンパウンドを使用するので説明します。

コンパウンドの種類特徴
コンパウンドシート手で持つためのパッド部分にスポンジを接着したものです。
スポンジ部分に研磨シートを貼り付けてあります。
サンドペーパーに比べて耐久性があり、スピーディーに作業が行えます。
ペースト状コンパウンドコンパウンドシートで磨いた後に使用します。
コンパウンドシートより粒子が細かくより凹凸を整えるのが特徴です。
液状コンパウンドペースト状コンパウンドで磨いた後に使用します。
塗装表面の仕上げとして、光沢を出すために使用します。

上記の3種類のコンパウンドを使用して、仕上げをしていきます。
メーカーによって商品名が違ったりしますが、使用用途は基本的に同じです。

カー用品店やネットショッピングサイトなどで購入できますので、それぞれの特徴を理解した上で、コンパウンドを調達してみてください。

【手順】コンパウンドでの仕上げ

それでは、仕上げの手順について説明していきます。
先ほど紹介した3種類のコンパウンドは、粒子の大きさが違います。粒子の大きい順からみがいていきますので、順番を間違えると、うまく仕上がらない可能性がありますので、注意してください。

Step1:コンパウンドシートでの磨き方

塗装後の表面は手で触ると、わずかな凹凸があるため、ザラザラしています。そのザラザラを除去する作業に、コンパウンドシート(ぶつとりキット)を使用します。コンパウンドシートは、3種類あり最初は#1500→#2000→#2500の順番でブツやほこりを研磨して取り除いていきます。

【作業方法】

水をつけ、コンパウンドシートを軽く押し当てるようにしてみがいてください。強くこする必要はありません。時々、ムラや磨き残しがでないように、塗装表面を見る角度を変えたり、手で触ってザラザラしないか凸凹が無いか良く確認しましょう。表面がザラザラしなくなったら、第一段階は完了です。

みがき終わったら、水で流してタオルでよく拭いてください。みがいた後タオルで拭きとると、塗装が白っぽくなるかもしれません。しかし、後の作業することでキレイになりますので、そのまま次の工程にすすんでください。

Step2:ペースト状コンパウンドでの磨き方

次は、ペースト状のコンパウンドを使用します。最初の工程で、塗装面が白っぽくなった部分をみがいてキレイにしていきます。

【作業方法】

コンパウンドみがき専用のスポンジを用意し、ペースト状コンパウンドを約2cm程度つけます。縦、横といったように直線的にみがいていきます。スポンジを回すようにみがくとムラができやすいので、必ず直線的にみがいてください。

みがく範囲が広い場合は、ムラを無くすために、全体を一気にみがくのではなく、20~30cmの範囲で順番にみがいてください。白っぽくなった部分をみがき終わったら、乾いたキレイなタオルで拭きあげて第二段階は完了です。この段階で、白っぽさは消えているはずです。

Step3:中目・仕上げ用コンパウンドでの磨き方

最後のペーストコンパウンドは、光沢を出すために使用します。中目コンパウンドみがき専用のスポンジや専用ウエスを使用します。

しかし、注意点があります。粗目コンパウンドを含んだスポンジを使用すると、光沢がうまく出ません。使いまわしせずに、必ず新しいスポンジを用意してください。
最後に、仕上げ用コンパウンドで光沢が出るまでしっかりと拭きあげてください。

【作業方法】

液状コンパウンドと同じ方法でみがきます。スポンジにペーストコンパウンドをつけ、縦、横といったように直線的にみがいてください。範囲が広い場合は、一気に磨かず20~30cmの範囲でみがいてください。みがき終わったら、乾いたタオルで拭きあげれば完成です。

しっかりした手順で、みがくことで光沢を復活させられるので、試してみてください。

塗装の色ムラはコンパウンドでみがいても効果がない

塗装はキレイな色を出すために、何度か重ね塗りをします。自分で塗装する場合、経験が少ないと、吹き付ける塗料の量にばらつきがでて、色ムラができてしまうことがあります。

色ムラに対しても、コンパウンドでみがけばキレイになるのではないかと考えてしまいがちですが、いくらみがいても効果はありません。

あくまでもコンパウンドでの仕上げは、表面のわずかな凹凸を無くし、光沢を出すための作業です。色ムラができてしまった場合は、一度塗料を落としてから、再塗装するようにしてください。

まとめ

最後にまとめです。

・塗装した後、コンパウンドでみがくことでわずかな凹凸を無くし、光沢を復活させられる。
・使用するコンパウンドは3種類あり、荒い粒子から細かい粒子の順にみがく。
・広範囲を一気にみがくのではなく、20~30cmの範囲で順番にみがく。
・塗装による色ムラは、コンパウンドでみがいても効果は無い。

塗装だけでもそれなりにキレイに仕上がりますが、やはり周りの塗装と見比べると光沢が無く少し不自然になってしまいます。みがく作業は少し面倒に感じるかもしれませんが、完成度を上げるためにも、ぜひチャレンジしてみてください。


車の塗装を自分で行った場合、塗装後にブツブツが発生することがあります。せっかく時間をかけて塗装を行ったのに、仕上がりを見てガッカリした方もいるでしょう。ブツブツができる原因は、さまざまです。

失敗したときの対処法や、失敗しない方法を紹介していきます。これから、DIY塗装を考えている方は参考にしてください。

目次

  1. 車の塗装後にできるブツブツとは
  2. 塗装後にブツブツが発生する原因
    原因1:ホコリが付着する
    原因2:塗装面の凹凸
    原因3:風が強く塗料が流される
    原因4:脱脂ができていない
  3. 【解決策】ブツブツができてしまった時の対処法
    ラッカー系塗料の場合
    ウレタン系塗料の場合
  4. ブツブツを発生させない方法とは
    Point1:下地処理を完璧にする
    Point2:タッククロスでホコリを除去する
    Point3:ボカシ剤を使う
    Point4:塗装方法
    Point5:場所の確保
  5. まとめ

車の塗装後にできるブツブツとは

車の塗装を自分で行ったことがある人は、わかると思いますが、塗装後の表面を見てみると、ブツブツが発生していることがあります。ブツブツの原因はさまざまで、塗装の状況や前段取りによって発生します。

板金塗装の業者とは違い、設備などが限られている中で綺麗に仕上げるのは難しいと思いますが、なぜブツブツが発生したかがわかると、失敗を防ぐことができます。原因を把握して、失敗しない塗装を行いましょう。

塗装後にブツブツが発生する原因

ブツブツが発生する原因として以下のようなことが考えられます。

原因1:ホコリが付着する

野外で塗装中にホコリやゴミが舞いボディに付着して、その上から塗装を行ってしまうと、仕上がりがブツブツになってしまいます。

塗装の下に異物が入り込んでしまうと、やがて雨などの水分が侵入し水ぶくれの状態になり、腐食の原因になるので、注意が必要です。

原因2:塗装面の凹凸

下地処理を行う時点で、車のボディの表面が滑らかでない状態のまま塗装を行ってしまうと、凹凸によって均等に塗料を吹き付けることができません。下地のパテやサフェーサーの研磨をしっかり行いザラツキをなくすことが重要です。
塗料が凹みの部分に溜まり色ムラや、ひどいときにはブツブツが発生してしまいます。

原因3:風が強く塗料が流されるまたは塗膜が厚すぎる

風が強い日などはスプレーガンから噴射された塗料が、風に流されダマになってしまいます。塗料ダマは、乾燥後にブツブツになる可能性があります。
または、スプレーガンで吹く際に塗膜が厚すぎるために塗膜の中のエア抜けができずピンホールができてしまう。

塗装環境は、なるべく屋内など外的環境に影響を受けない場所がいいですが、どうしても作業環境を準備できない場合は、直射日光を避け風が強くない日を選びましょう。

原因4:脱脂ができていない

塗装前の手順として、油分を十分に除去する必要がありますが、脱脂が十分にできていない状態で塗装を行った場合、油分が塗料をはじいてしまいます。
例えば真夏に汗をかいた手や、お菓子を食べた手で塗装面を触ったり、近くで潤滑油などのスプレーを使用していると、潤滑油のミストが塗装面に付着し、塗料がはじいたりもします。
またスプレーガンで塗装する際、コンプレッサーの水抜きをしていないと、水分がまわり塗料と一緒に水分が出ることによってはじき現象を起こす場合もあります。
塗装前の確認チェックが大事になってきます。

【解決策】ブツブツができてしまった時の対処法

画像引用元:99工房

塗装後にブツブツが発生してしまった原因として、下地処理が不十分だったか塗装方法に問題があったか、どちらかだと思います。たとえ失敗したとしても、正しい対処方法を知っていれば安心です。

ラッカー系塗料の場合

ラッカー系のスプレーであれば、シンナーで除去することができます。ラッカー系のスプレーは、中にある溶剤(シンナー)が揮発して乾燥することで硬化する塗料です。

布にシンナーを染み込ませ塗装面に再び塗布することで、塗料が溶け出しブツブツをふき取ることができます。

ウレタン系塗料の場合

ウレタン系塗料の場合、シンナーでは落すことができないため塗料が完全に乾くまで待つ必要があります。完全に塗料が乾いたら、耐水ペーパーを使って表面を平らに仕上げていきます。

もし、ブツブツが1・2カ所だけならピンポイントでも修正ができます。ピンポイントで修正する場合、小さく切った耐水ペーパー(1000番→2500番程度)に当て板を重ねて、平らになるまで研磨します。

研磨する場合は範囲は大きくならないように注意してください。研磨が完了すればほこり・チリをふき取り再塗装して行きましょう。

ブツブツを発生させない方法とは

(画像引用元:99工房)

ブツブツが発生すると、乾燥後に修正もしくは、やり直さなければなりません。以下では、ブツブツを発生させてないポイントをいくつかご紹介していきます。失敗しない塗装を行うために、塗装前の準備をしっかりやっておきましょう。

Point1:下地処理を完璧にする

ボディ表面がやザラザラで凹凸がある状態だと、綺麗な仕上がりにはなりません。もし、ザラザラが残っていたら耐水ペーパー(1000番程度)で適宜水をつけ磨いていきます。

ここで、丁寧な作業をしていないと塗装を行ったときに仕上がりに差が出てきますので重要ポイントとして意識してください。

Point2:タッククロスでホコリを除去する

塗装前にボディのホコリを除去するにはタッククロスがおすすめです。タッククロスは合成繊維、テトロン・ポリエステル等の素材で作られたガーゼで、不乾性のワニスを染み込ませてあり板金塗装の業者も使われています。
※個人的にはエアー吹きをして手で軽く塗装面をなでながら、ほこりを払っています。

Point3:ボカシ剤を使う

ボカシ剤は有機溶剤のことで、有機溶剤で塗装を溶かして色を馴染ませる役目をします。

スプレー塗装の場合、霧状の塗料を吹き付けますが、塗装を行う場所としない場所の境目がブツブツ、ザラザラになりやすいのでボカシ剤をつかって塗料を馴染ませ、綺麗な表面に仕上げます。

Point4:塗装方法

カラー塗装を行うときは、缶スプレーではなく、スプレーガンを使用し塗料つまみやエア圧・パターンなどを調整し、一定の距離とスピードで塗りダマができないように吹き付けましょう。ボディ表面から20〜30㎝ほどの距離から、1回で塗るのではなく3〜4回重ね塗りしましょう。塗装時には、必要不可欠な保護メガネ・防毒マスク・手袋を必ず身に着け換気の良い場所で作業しましょう。
※スプラーガンの扱いに関しては「おもしろ塗装工房」で詳しく説明しています。

Point5:場所の確保

DIY塗装を行う際、重要なのが場所の確保です。1番良いのが、ガレージです。屋根と壁があるので、直射日光を避けることができ、風を防ぐことができます。

しかし、ガレージで作業できるという人は、限られています。やむを得ず、屋外で塗装を行う場合は、日差しが強い日や雨の日(湿度70%以上)を避け、風が無いときに塗装作業を行いましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、車の塗装後にできるブツブツの原因と対処法についてご紹介しました。

塗装時、ボディの表面は脱脂や異物の付着を防ぐことがとても重要です。DIYで塗装を上手く成功させるポイントを事前に押さえているか最終的な仕上がりは大きく異なります。

今回の記事で、注意点や原因を詳しくご紹介しましたので、再度確認しながら慎重に作業を進めていきましょう。


車が傷ついてしまったとき、自分で補修したいと考える方も多いと思いますが、「車の傷を補修したいけど、色の種類が分からない」「色の種類を調べたいが、どこを調べたらいいか分からない」上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

色の種類は、カラーナンバーというアルファベットや数字で表記されているもの(X09など)を調べれば分かります。

しかし、カラーナンバーがどこに表記されているのか分からず、困っている方も多いと思います。

目次

  1. 車検証にカラーナンバーの記載はない
  2. カラーナンバーはコーションプレートに記載されている
  3. コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法
    3-1.トヨタ車の場合
    3-2.ニッサン車の場合
    3-3.ホンダ車の場合
    3-4.スバル車の場合
    3-5.マツダ車の場合
    3-6.三菱車の場合
    3-7.ダイハツ車の場合
    3-8.スズキ車の場合
  4. 塗装する前に必ずカラーナンバーを確認する
  5. まとめ

この記事を読めば、カラーナンバーを簡単に調べられるようになるので、ぜひ記事を読んでみてください。

車検証にはカラーナンバーの記載はない

結論から言うと、車検証にカラーコードの記載はありません。車検証には、車検に必要な情報は記載されていますが、カラーナンバーは車検とは直接関係がない為、記載が無いのです。

カラーナンバーを調べるには、コーションプレートというプレートに情報が記載されています。次は、コーションプレートについて説明します。

カラーナンバーはコーションプレートに記載されている

コーションプレートには、主に下記4つの情報が記載されています。

・車の型式
・車体番号
・エンジン型式
・カラーナンバー

メーカーによってはトランスミッションの情報が記載されています。コーションプレートは、車体に取り付けられています。カラーナンバーを調べるためには、車体のどこかにあるコーションプレートを探さなくてはなりません。

次に、メーカーごとのコーションプレートの位置を紹介します。

コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法

どこに取り付けてあるのか分からないコーションプレートを探すのは、大変なイメージがあるかもしれません。

しかし、メーカーによって取付位置がある程度決まっているので、その場所さえ押さえれば簡単にコーションプレートを見つけることができます。

これからメーカーごとに、コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法を紹介していきます。

【トヨタ車の場合】

コーションプレートの位置

トヨタのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席フロントピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥のいずれかの箇所
運転席カーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

コーションプレートの”COLOR”と表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。
以下のカラーナンバーは一例になります。

カラーナンバー
041ホワイト
181シルバーメタリック
3K9レッドマイカ
8R2ライトブルーマイカメタリック   

【ニッサン車の場合】

コーションプレートの位置

ニッサンのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥、フェンダー左側、
フェンダー右側のいずれかの箇所
運転席シートの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

コーションプレートのカラー”COLOR”と表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。
以下のカラーナンバーは一例になります。

カラーナンバー
A20パッションレッド
B16クリスタルブルー
CLNクールシルバーメタリック
G41ダイヤモンドブラック       

【ホンダ車の場合】

コーションプレートの位置

ホンダのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
助手席フロントピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム右奥
ラジエータグリルの上部
運転席の右カバーの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

ホンダのカラーナンバーは、車体番号の下に記載されていて、コーションプレート内に”カラー”や”COLOR”の表記が無いの他社と違い少し分かりづらいです。

〇〇〇〇 〇〇〇ーB92Pー〇ー〇

上記の場合、「〇〇〇〇 〇〇〇」が車体番号になり、「B92P」がカラーコードとなります。
以下で、カラーコードの一例をご紹介いたします。

カラーナンバー
B553Pコバルトブルーパール
NH592Pスターライトブラックパール
R505Pバーニングレッドパール
YR656Mローズゴールドメタリック
※上記のカラーナンバーは一例です。

【スバル車の場合】

コーションプレートの位置

スバルのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルームカウルトップパネル
運転席のカーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

【スバル車の場合】

カラーナンバーの確認方法

スバルは、外装色コードと表記されている部分にカラーコードが記載されています。

カラーナンバーの確認方法

カラーナンバー
26スプレンダーレッド
048グロスホワイトパール
14Lノーティックブルーマイカ
23Qサファイアブラックマイカ
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

【マツダ車の場合】

コーションプレートの位置

スバルのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
エンジンルーム左奥、右奥
運転席右カバーの下もしくは、カーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

マツダは、PAINTと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
22Kパッションレッドマイカ
25Dスノーフレイクホワイトパールマイカ
38Kインディゴライトマイカ
41Wジェットブラックマイカ
※上記のカラーナンバーは一例です。

【三菱車の場合】

コーションプレートの位置

三菱のコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥のいずれかの箇所
ラジエータグリルの上部
運転席の右カバーの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

三菱は、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
P19レッドメタリック
W13シルキーホワイト
ZCWパールメタリックカシミールブルー
ZMVスーパーブラックパール
※上記のカラーナンバーは一例です。

【ダイハツ車の場合】

コーションプレートの位置

ダイハツのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、右奥どちらかの箇所
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

ダイハツは、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
R49シャイニングレッド
W16パールホワイト
B79ディープブルークリスタルマイカ
X11クリムゾンブラッククリスタルマイカ
※上記のカラーナンバーは一例です。

【スズキ車の場合】

コーションプレートの位置

スズキのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルームストラットタワー、カウルトップパネルのどちらかの箇所
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

スズキは、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
XLBフェニックスレッドパール
ZA5パールホワイト2
ZJPノクターンブルーパール
ZKUチェリーピンクパールメタリック
※上記のカラーナンバーは一例です。

塗装する前に必ずカラーナンバーを確認する

自分で塗装したり、タッチアップペイントを使用する場合は、必ずカラーナンバーを確認しましょう。

例えば、白だけでも様々な種類があり、ホワイトやホワイトパールと言った色が、メーカーごとに数種類あります。

もし、違うカラーナンバーの塗料を使用すると、仕上がった時に色の違いが出てしまい、かえって目立つ結果になりかねません。せっかく塗装するのであれば。失敗しないように必ず同じカラーナンバーの塗料を使用しましょう。

まとめ

今回、カラーナンバーを調べるための、コーションプレートの位置と確認方法についてご紹介させて頂きましたがいかがでしょうか?

・カラーナンバーはコーションプレートに記載されている
・コーションプレートは車に取付けてあり、各メーカーである程度位置が決まっている

カラーナンバーは、コーションプレートの位置さえ分かれば簡単に確認できます。適切な塗料を使用すればキレイに仕上がりやすくなりますので、事前にカラーナンバーをしっかり確認しましょう。
おもしろ塗装工房では、車のメーカー・年式をおっしゃっていただければカラーナンバーを確認し調色することが可能です。気になる方は「おもしろ塗装工房」までメールにてお問い合わせください。


車のボディーを守り、美しく見せる役割の塗装ですが、自分で自動車の塗装を行おうとしたとき、塗料選びによって仕上がりが変わってきます。愛車を美しく保つためにも、塗料の違いや種類を把握していないといけません。

今回は、塗料の違いや種類について解説していきます。

目次

1.自動車用塗料の種類と特徴
 水性塗料
 ウレタン塗料
 ラッカー塗料
2.塗料のカラーの種類
 ソリッド
 メタリック
 パール
 マイカ
3.自動車の塗装とは
 下地
 中塗り
 クリア
4.自動車の塗装方法に関して
 スプレーガン
 缶スプレー
 ローラー塗装
5.DIYで塗装する場合の注意点
 Point1:色の調合は塗装業者にやってもらう
 Point2:作業場所の確保
 Point3:愛車の塗料を確認する
6.まとめ

自動車用塗料の種類と特徴

(画像引用元:Canva)

自動車用塗料は大きく分けて、「水性塗料」と「ウレタン塗料」、「ラッカー塗料」の3種類になります。

水性塗料

水性塗料は、有機溶剤(トルエン、キシレンなど)を必要としない、または溶剤の量を大幅に減らした塗料で、主成分は水です。有機溶剤は、人体に悪影響を及ぼすため、現在販売されている新車の塗装は、水性塗料が主となっています。

メリットデメリット
水で薄めるので扱いやすい
人や環境にやさしい
値段が比較的安価
耐久性が低い
乾燥に時間がかかる
塗料の長期保管が難しい

ウレタン塗料

ウレタン塗料をスプレーガンで塗装すると、艶があり綺麗な仕上がりになります。現在多くの板金塗装で使用されています。

ウレタン塗料は主成分として、ウレタン系樹脂を使用しています。ウレタン塗料の中でも、油性ウレタン塗料と水性ウレタン塗料があります。油性ウレタン塗料は、2液性で硬化剤を混ぜて使用します。

水性ウレタン塗料は1液型ですが、塗装できる材質が限られているため、自動車の塗装には向いていません。

メリットデメリット
艶のある仕上がりになる
変色しずらい
耐久性に優れている
シンナー臭がする
初心者には扱いが難しい

ラッカー塗料

ラッカー塗料は、塗装を行うと中の溶剤が蒸発することによって硬化します。缶スプレーのほとんどが、ラッカー塗料ですが、なかにはウレタン塗料もあります。

数十年前は塗装業でも、よく使われていましたがガソリンや溶剤に溶けやすく、耐久性に劣ります。

塗料のカラーの種類

塗料の色によっても違いがあります。

ソリッド

ソリッドは下地の透けない単色カラーのことで「白、黒、赤、青」などです。
ソリッドはクリア塗装をしなくても良いぶん、初心者の方でも塗りやすいカラーですが、ウレタンクリア塗装をすると耐久性が上がるうえ、高級感もでます。

メタリック

メタリックは、ソリッドにアルミ金属片の微粒子を混ぜた塗料です。
メタル調のキラキラした輝きが特徴です。

パール

ソリッドに、雲母の粉を混ぜた塗料です。
粒子が細かくパールのような、上品な輝きが特徴です。
パールはベースのカラー後クリアー系の塗料に混ぜて吹くのが一般的です。

マイカ

マイカは雲母という鉱物のことです。
表面は半透明で光が複雑に反射して独特な輝きが特徴です。

自動車の塗装とは

(画像引用元:イラストエイト)     

自動車の塗装は耐久性のある塗装にするために、基本的に4層で仕上げられています。それぞれの層の役割を解説していきます。

下地

塗装のベースとなるのが下地です。ウレタンサフェーサーが一般的で色はグレーが一般的で、防錆効果があります。
下地を塗装しないと、時間とともに錆が発生し、腐食の原因となります。

中塗り

中塗りは、下塗りと上塗りの密着を高めるために塗装面を整え、上塗りを美しくするための役割があります。仕上げの塗装になり、実際のボディ色になるため特に丁寧に仕上げたい工程です。
ソリッドカラーの場合は、最終工程になりますがその後クリアー塗装するのが一般的です。

クリアー

クリアは塗装を保護するため、最後の仕上げとして塗装を行います。クリアー塗装を行うと耐久性を上げ、艶のある仕上がりになります。ソリッドカラーはクリア塗装は行わなくても良いですが、高級感を出すためにクリアー塗装を行う場合もあります。

自動車の塗装方法に関して

(画像引用元:Canva)

塗装を行うには道具が必要になりますが、何を使うかによって仕上がりも、所要時間も変わってきます。スプレーガンで塗装するには、「スプレーガン」「コンプレッサー」「エアホース」など様々な道具が必要になってくるため、本格的に道具を揃えるとなるとかなり高額になります。

しかし、スプレーガンで塗装すると均等に吹けると共に刷毛目も出ないため綺麗な仕上感が高く、挑戦する価値はあると思います。

スプレーガン

スプレーガンは、プロが使用するイメージですが、塗装の初心者が使おうとすると、メリットもデメリットもあります。以下で、詳しく解説していきます。

  • 塗料を均一に塗りやすい
    スプレーガンを使うと広範囲に塗装が可能なため、塗料を均一に塗ることができ、仕上がりが綺麗になります。
  • 時間の短縮になる
    広範囲に塗装できることは、塗装時間の短縮につながり作業を大幅に軽減することができます。
  • 費用がかかる
    コンプレッサーや、スプレーガン、使用する塗料など本格的なものばかり初期費用が高額になってしまいますので今後塗装を行うのであれば、持っていても良い設備かと思います。
  • 塗料の飛散が多い
    スプレーガンは、他の塗装方法に比べて塗料の使用量が多く塗装したくない場所まで付着してしまいます。そのため、塗料を塗りたくない場所には適切な養生が必要です。

缶スプレー

缶スプレーでの塗装の特徴は以下のようなことが挙げられます。

  • 初心者でも扱いやすい
    上部のボタンを押すだけで塗料が出るため、面倒な調整や準備をすることなく手軽に始めることができます。
  • コツを掴めば綺麗な仕上がりにできる
    缶スプレーでの塗装は、仕上がりが良くないイメージですが、適切な方法でコツさえ掴めば綺麗に仕上げることができます。
  • 吐出量の調整ができない
    スプレーガンと違い、塗料の吐出量やパターン調整ができないため、塗料が垂れる可能性があるため、薄く塗り重ねていく必要があります。

缶スプレーで塗装する際のコツは以下です。
1.一定の距離をキープする(15cm~25cm)
2.一定の塗装スピードをキープする
3.試し吹きを行う
4.噴射パターンの1/3程度を塗り重ねて塗装する

ローラー塗装

ローラー塗装では、他の塗装方法のように凹凸の無い綺麗な塗装面を仕上げることはできませんが、独特の凹凸感や仕上がりになるため個性的な塗装でオリジナリティを出したい方におすすめの手法です。

  • 塗料が飛散しない
    スプレー塗装とは違い、ローラー塗装は塗料が飛散しないため、服装も普段着のままで手軽に作業が行えます。
  • 細かい場所も塗りやすい
    スプレーガンなどでは、塗りにくい細かい部分や部品の裏側などもローラー塗装であれば塗装することが可能です。
  • ゆず肌になりやすい
    ゆず肌とは、塗装表面に凹凸が出てしまうことです。
    ローラー塗装の特性上、鏡面のような綺麗な塗装面に仕上げることができませんが、薄め液の量や塗料の塗布量を工夫することで仕上がりを調整することが可能です。

DIY塗装する場合の注意点

Point1:色の調合は塗装業者にやってもらう

スプレーガンで部分塗装をする場合、仕上がりにこだわるのであれば、塗装業者に色を作ってもらうのも、1つの手です。

新たに塗装をした部分は他と比べると色の差が出やすく、ボカシをいれるのも初心者には難しいと思います。最初から調合した色を使用すれば、難しい手順が省かれます。

Poin2:作業場所の確保

塗装作業を行うに当たって、匂いや塗料の粒子が飛散することを考え、近所迷惑にならない場所を選びましょう。高温や直射日光、風を防げる所、出来れば屋根と壁がある場所がベストです。
また湿度の高い場合(湿度70%以上)の塗装は避けましょう。
湿度が高いとカブリ(白化)現象を起こす場合があります。

Point3:愛車の塗料を確認する

もし、自分の車を塗装する機会があるとしたら、自分の車の塗装は水溶性なのか油性なのかを確認しましょう。もともと、水性で塗装してあるボディーならば、水性で塗装するのが良いからです。

まとめ

自動車の塗料には、さまざまな種類があります。種類によって、特徴が異なるため見た目や耐久性が変わってきます。

DIY塗装を行う場合には自分の車は水性塗料なのか油性塗料なのか、必ず確認してから必要な物を段取りしましょう。

塗装を行う際は、近所迷惑にならないように場所の確保が重要です。


車の塗装を行う時に重要になってくるのが、下地処理です。下地処理を念入りにしないと、塗料の乗りが悪くなったり、表面が滑らかに仕上がらなかったりします。

下地処理は、塗装を美しく仕上げるために重要な作業になります。

塗装の経験がない人は「自分で塗装をするのは無理」だと思うかもしれませんが、失敗しないコツを得ることで、DIY塗装とは思えないレベルに仕上がります。

目次

1.塗装前の下地処理はなぜ重要なのか
1-1.車の下地処理とは?
1-2.下地処理の重要性
1-3.車の輝きが無くなっていく理由
2.【DIY】塗装前の下地処理の方法をご紹介!

 2-1.必要な物を準備する
3.【手順】下地処理の手順
 Step1:洗車をする
 Step2:ボディの鉄粉を除去
 Step3:ボディの水垢を除去する
 Step4:ボディのイオンデポジットを除去する
 Step5:コンパウンドで研磨する
 Step6:脱脂をする
 Step7:プラサフを塗る
3.車の下地処理を行う上での注意点
4.まとめ

DIYでやってみたいと思っている人のために下地処理の手順も解説していきますので、「自分でやってみたい」という人は挑戦してみてください。

塗装前の下地処理はなぜ重要なのか

(画像引用元:Canva)

車の下地処理とは

車の塗装をする前にボディーなどを研磨することでキズや付着物を取り除き、滑らかな表面にする作業です。下地処理は、時間がかかる作業ですが丁寧に行わないと塗装に影響してきます。

下地処理を丁寧に行うことで、塗装後の輝きが変わってきますし、塗装の寿命も変わってきます。

下地処理の重要性

月日がたつと車のボディはくすみや色あせによって、輝きがなくなっていきます。美しいボディを蘇らす方法として、再塗装があります。車の塗装で最も重要なのが、下地処理です。

下地処理を丁寧に行っていないと、塗装面にザラつきがでたり、色ムラができたりし美しく仕上がりません。下地処理には手間と時間がかかりますが、手を抜くと塗装後の仕上がりに大きく差がでてきます。「美しく仕上がるかどうかは、下地処理にかかっている」といっても過言ではありません。

車の輝きが無くなっていく理由

洗車をしても、輝きが徐々に無くなっていく理由は以下のようなことが考えられます。

  1. 洗車やワックスがけによってスクラッチができる
  2. 鉄粉が付着して表面がザラザラになる
  3. 水垢やイオンデポジットによってくすみが出てくる

【DIY】塗装前の下地処理の方法をご紹介!

(画像引用元:99工房)

下地処理を塗装業者に頼むのは簡単ですが、その分お金もかかります。DIYでは、費用面を抑えることができるだけでなく、自分の車によりより愛着が湧くと思います。

美しく仕上げるためには、丁寧な作業ができるかが、ポイントになってきますので、以下の手順を参考にぜひ挑戦してみてください。

必要な物を準備する

まずは、車の下地処理に必要な物を準備しましょう。
事前に漏れなく準備することで、作業開始後に中断することなく円滑に進めることができます。

【手順】下地処理の手順

以下では、具体的に車の塗装前の下地処理についてわかりやすく解説します。
実際の手順に沿って解説していくので、初心者の方でも実践することができます。

Step1:洗車をする

洗車をするときは、スポンジでいきなりこするのではなく、最初にホコリなど水で落ちる汚れは洗い流してからカーシャンプーとスポンジを使って洗車しましょう。

シャンプーはバケツでよく泡立てて使うことで、ボディーへの負担を軽減させます。

Step2:ボディの鉄粉除去

洗車では落ちないザラザラがある場合、鉄粉を含む汚れが残っている状態です。鉄粉を除去するには、トラップ粘土や鉄粉落としスポンジなどを使います。

使い方は、濡れたボディーに粘土や鉄粉落としスポンジを、すり当てて鉄粉を絡み取っていきます。

Step3:ボディの水垢を除去する

水垢には、大きく分けて水性の水垢と油性の水垢があります。水垢の種類によって落とし方が違うので、それぞれ解説していきます。

水性の水垢は、
大気中のチリなどが車のボディに付着し、雨が降り乾燥すると落ちきらなかった汚れが、水垢として残ります。

油性の水垢は、
ワックスなどの油分が残っているところに、汚れが付着してできます。

水性の水垢であれば、洗車で落とすことができます。油性の水垢は時間がたつにつれて、固着し落ちにくくなっていくので、洗車しただけでは落ちません。

除去するには、専用の水垢除去剤をつかいます。水で濡らしたスポンジに水垢除去剤をスポンジに付け、ボディーを軽く擦っていきます。

Step4:ボディのイオンデポジットを除去する

水垢除去剤でおちないシミはイオンデポジットの可能性があります。イオンデポジットとは水垢の一種で、水滴が蒸発し不純物が残り、白いリング状になったものです。イオンデポジットは1度付着してしまうと、洗車だけでは落ちないのでイオンデポジット除去剤を使います。

使い方は、除去剤をマイクロファイバークロスに含ませ、ボディーに塗りこんでいきます。次に、乾いたマイクロファイバークロスでふき取って完成です。

Step5:コンパウンドで研磨する

コンパウンドで、ボディーのスクラッチやウォータースポットを除去していきましょう。
ウォータースポットとはボディに残った雨粒が、日光に晒(さら)されることによって水滴がレンズの役目となり、ボディの塗装が焼けてしまい、凹凸ができてしまう状態です。

コンパウンドにはペーストタイプと液体タイプがあります。
選び方は、細かい所や狭い場所には使い勝手のよいペーストタイプ、広範囲を磨く場合は液体タイプをつかいましょう。また、粒子の大きさによっても種類があるので、キズの状態によって選ぶことが重要です。

一通りのコンパウンド研磨の作業が一通り終ったら、薬剤を残さないためにもう1度洗車をします。

Step6:脱脂をする

洗車によってボディの塵やコンパウンド残りカスなどが除去できれば、最後にボディに残った油分を取り除いていきます。脱脂作業には、シリコンオフを吹きかけ、柔らかい布でボディ全体を優しくふき取ります。

Step7:プラサフを塗る

車の塗装を行う上で、プラサフは最初に塗る塗料で、カラー塗料との密着性を高め塗装の寿命を長くしてくれます。「プラサフ」とは下地塗料の「プライマー」と中塗り塗料の「サーフェイサー」のいいとこどりをした塗料です。

プラサフには、「ホワイトプラサフ」と「グレープラサフ」がありますが、使うカラー塗料の色によって使い分けをしましょう。

明るい色(白・赤・黄色など)を塗装する時は、「ホワイトプラサフ」を使い、暗めな色(黒・青・紺色など)を塗装する時は、「グレープラサフ」を使うと深みが出やすくなります。

※プラサフは金属部分専用
アルミ、バンパーなどには使用しないでください。鉄以外のパーツには、それぞれ専用のプライマーが必要となります。

車の下地処理を行う上での注意点

(画像引用元:Canva)

これから初めて、車の下地処理を行い初心者の方に下地処理の作業をするときに、注意しなければいけないことを挙げました。

  • 炎天下や強風は、作業に支障がでるので可能であれば、屋根と壁があるスペースが良いでしょう。
  • ボディーにキズが付かないように、作業服はボタンやファスナーがむき出しになっていない服で行いましょう。
  • スプレー作業を行うので、近所迷惑にならないよう場所の確保をしましょう。

下地処理の作業行程自体は、難しい作業は少ないですが、事前準備や作業スペース、作業環境など適切にすることが重要となるため、上記で説明した注意点を意識することが大切です。

まとめ

今回、「車の塗装前に行う下地処理の重要性」について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
途中、実際の作業手順についても解説し、よりイメージが湧きやすかったと思います。

車のボディに、目に見えない汚れが残っていると、塗装の仕上がりが悪くなってしまいます。下地処理を丁寧に行うことができれば、塗装後の美しさが際立ってきます。

逆に、下地処理をしっかりやっていないと、いくら塗装の腕が良くても綺麗な仕上がりにはなりません。下地処理は時間も手間もかかる作業です。初心者の方は、いきなり広範囲から行うのではなく、最初は小範囲から始めてみてはいかがでしょうか。


購入当初より、塗装の「色剥げ」や「くすみ」が出てきりたり、ボディカラーに飽きてきたので全塗装絵を検討されている方もいると思います。

また、全塗装に興味はあるけれど査定時に影響などデメリットがあるのか不安になっている方も多いのではないでしょうか?

結論から申しますと、「車の全塗装にデメリットは存在します」そのため、本当に全塗装をするかしないか考えた上で実施する必要があります。

今回は、全塗装のメリット・デメリットや気になる費用面などについて詳しくご紹介していきます。
全塗装を検討中の方はぜひ参考にしてみてください!

目次

1.全塗装のデメリット
1-1.車体の売却時に査定が下がってしまう
1-2.塗装の品質には要注意
1-3.費用、時間がかかる
2.全塗装のメリット
2-1.傷や凹みが無くなり新車同様の外観になる
2-2.自分だけのオリジナリティを出せる
2-3.自分だけのオリジナルティを出せる
2-4.車を長く所有したくなる
3.全塗装にかかる費用
3-1.塗装工程による違い
3-2.使用する塗料による違い
3-3.車の大きさによる違い
4.全塗装にかかる期間
5.全塗装以外の方法
5-1.フルラッピング
5-2.乗り換え
6.まとめ

全塗装のデメリット

まず初めに、車を全塗装する際のデメリットについてご紹介していきます。
全塗装は車が綺麗になるだけでなく、「査定」「品質」「費用」など様々なデメリットが存在します。
以下で、順番にご紹介していきます。

車体の売却時に査定が下がってしまう

車の全塗装は、内部の見えない傷や経年劣化など細かい部分まで確認することができなくなるため、高い査定がつきづらくなってしまいます。

特に、純正色から色を変更した場合は、カスタムカー扱いになり、特殊な色や塗装の仕上がりによってはそもそも買取をしてもらえない可能性もあるため注意が必要です。

塗装の品質には要注意

基本的に純正で使用されている塗料は、高品質な塗料が使用され、天候や温度、太陽、紫外線など過酷な環境下でも耐えれるように入念な設計と工程を考えて実施されています。

純正と同色の塗装ができても、耐久性までを完全に再現することは難しく、色褪せや塗装剥がれが発生しやすくなります。特に、安く経験が浅いショップなどの場合、塗装前に品質を十分に確認することが大切です。

費用、時間がかかる

前述したように、塗装の品質を期待するのであればそれなり費用がかかります。
車の全塗装にかかる費用は、安くても20万円前後から、高ければ50万円ほどの相場となります。
費用については、後ほど詳しくご紹介しています。

また、普段車がなければ生活できない人は1−2週間は車をショップに預ける必要があるため、代わりの代車を準備する必要があったりとかなり大変です。

全塗装のメリット

車の全塗装には、たくさんのデメリットがある一方でメリットも存在します。
特に、新車同様に綺麗になったりオリジナリティが出せる点は全塗装ならではのポイントなので、ぜひチェックしてみてください。

傷や凹みが無くなり新車同様の外観になる

どんなに大切にしていても車は長く使用していると細かなスリ傷や飛び石による塗装の欠けなど至るところに発生してきます。

全塗装は、塗装する前に下処理として凹みや傷なども全て無くした状態で実施するため新車と同様の状態にまで戻すことができます。どんなに古い車で見違えるほど綺麗になります。

自分だけのオリジナリティを出せる

車の全塗装の色は、純正採用されている「純正色」だけでなく他メーカの色や艶消し、推しのカラー、思い出の品の色、なんでも再現することが可能であるため「世界にたった1台」の車を作り上げることが可能です。

車を長く所有したくなる

前述したように、「新車同様の外観」や「世界にたった1台の車」など全塗装を行うことで今まで以上に車に愛着が湧き、結果的に長く所有したくなります。

最新のデザインの車や、流行りのカラーなど、近年の車のデザインは多様化しているためつい憧れで次の車に乗りたいなんて思ってしまう時も

車を買い変えるのではなく、「自分の車をその色に変えてしまう」なんてこともできるので車が好きな方にはとてもおすすめです!

全塗装にかかる費用

ここからは、実際に車を全塗装する場合にかかる費用についてご紹介していきます。
大きく分けて「塗装工程」「使用する塗料、カラー」「車の大きさ」の3つを基準に費用が変動します。以下で順に解説していきます。

塗装工程による違い

全塗装を行うには、各パーツの裏やボンネットの中など普段は見えない箇所にも塗装するのかで大きく価格が異なります。

また、加飾パーツの有無やボディ形状の複雑さによってはパーツを外す作業工数が増加したり分けて塗装しないといけないなどが理由で価格が変動します。

使用する塗料による違い

一般的な単色などは「ソリッド塗装」と呼ばれ数ある塗装の中で一番費用が安く済みますが、塗装にはラメやパール入りなど見る角度によって色の深みが変わるなど様々な種類が存在するため、純正色で単色だから安いとは限りません。

以下に、代表的な塗装方法をまとめておきました。
ソリッド塗装に比べて技術が求めらるため、4万円〜7万円ほど高くなります。

種類特徴
メタリック塗装アルミニウムなどの粉末を混ぜ、キラキラと反射し、
角度によって見え方が変わる塗装方法。
マイカ塗装
(パール塗装)
メタリック塗装の一種で、マイカ(雲母)という鉱物を混ぜ
合わせたもの、控えめで柔らかな光沢が特徴
マジョーラ塗装5層構造の特殊な塗装で、見る角度によって色が変わる不思議な塗装
とても派手なデザインでカスタムカーによく使用される
キャンディー塗装色付きのクリア塗装をシルバーの上に重ね合わせ、メタリック塗装には
無い飴玉のような輝きを出したもの

車の大きさによる違い

車の大きさも、全塗装料金を左右する重要な要素になります。車が大きくなると塗装する面積が増えて使用する塗料が多くなります。また、塗装にかかる時間も多くなるため、大型の車両になるほど費用がかかってしまいます。

車種費用
軽自動車・セダン20~25万円
ミニバン30~35万円

ミニバンと軽自動車では、15万円以上もの差があります。

全塗装にかかる期間

車の全塗装にかかる期間ですが、塗装工程や色、下処理などによっても大きく必要な期間は変わりますが、おおよそ3週間〜1ヶ月程度の期間は必要となります。

また、ショップの他の作業状況や混雑具合などによってはさらに期間が必要となりますので注意が必要です。普段、買い物や通勤など生活に使用されている方は塗装するタイミングを調整しましょう。

全塗装以外の方法

実は、全塗装以外にも「フルラッピング」や「乗り変え」など車の雰囲気を大きく変える手法も存在します。以下で、簡単に特徴をまとめておきますので自分の好みに合わせて選択してみてください。

フルラッピング

フルラッピングとは、特殊な伸縮性のあるカラーフィルムを車体に貼り付ける方法です。
気軽に全塗装同様に車のボディーの色を変えることができます。

また、剥離性にも優れており色に飽きてきたり、純正色に戻したいなんて時でもボディを痛めることなく簡単に剥がすことができるのも特徴です。

乗り換え

前述してきた、車の全塗装にはかなりの費用と期間、車両価値が定価してしまうリスクが生じてしまいます。そのため、車に愛着やこだわりがない方であれば車を乗り換えて好みのボディーからを選ぶという選択肢もあります。

最近では、残価設定ローンなど3年ごとに車乗り換えらるものや、カーシェアなど車の所有方法は多様化しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、「車の全塗装についてデメリット・メリット」をご紹介してきました。

全塗装は、車を新車同様の輝きに戻せたり、自分の好みの色で個性を出せるなど様々なメリットが存在します。しかし、車両価値が低下してしまったり、期間がかかるなど複数のデメリットも存在するのが現実です。

今回ご紹介させて頂いた、メリット・デメリットを参考にぜひ一度、車の全塗装について考えてみてください。


愛車に傷が入ってしまったとき、どうしますか?少しの傷なら傷消しで消えますが、深く入ってしまった傷は、コンパウンドでも消せません。

今すぐ直したいとき、「自分で塗装できたら」と思ったことはありませんか?
車の塗装は手順をマスターすれば、スプレーを使って簡単に元に戻せます。

目次
1.車のスプレー塗装のデメリット・メリットとは?
1-1.自分で塗装する場合のメリット
1-2.自分で塗装する場合のデメリット
2.スプレー塗装を行う前の注意点は?
2-1.作業場所を確保する
2-2.時間を確保する
3.スプレー塗装に必要なもの
3-1.耐水ペーパー
3-2.シリコンオフ
3-3.プラサフ
3-4.ボカシ剤
3-5.カラースプレー
3-6.クリアスプレー
3-7.コンパウンド(磨き・仕上げ用)
3-8.その他
4.スプレー塗装の手順
4-1.耐水ペーパーで車を研磨する
4-2.脱脂をする
4-3.マスキングをする
4-4.プラサフ(下地塗料)
4-5.脱脂をする
4-6.ボカシ剤で馴染ませる
4-7.スプレーで着色する
4-8.クリアー剤で保護する
4-9.ボカシ剤で馴染ませる
4-10.コンパウンドで磨く
5.スプレー塗装で失敗しないコツ
5-1.しっかりと脱脂する
5-2.ためし吹きをする
5-3.一定の距離で塗装
5-4.一定のスピードで塗装
5-5.乾燥時間
6.塗装を失敗したとき
6-1.耐水ペーパーで削る
6-2.専用液で落とす
7.まとめ

車のスプレー塗装のデメリット・メリットとは?


実は、品質にこだわらなければ専門の業者でなくても、車をスプレーで簡単に塗装することはできます。

もちろん、メリット・デメリットが存在するため、その点を理解した上で行う必要があるため、まずは自分で塗装するメリット・デメリットについて詳しくご紹介していきます。

自分で塗装する場合のメリット

①安く済む

自分で塗装する最大のメリットは値段が安く済むことです。専門の業者に頼むと最低でも20万円程度の費用が必要となります。そのため、品質や仕上がりにこだわりはない方は自分で塗装することがおすすめです。

②手軽さ

予約が必要な専門の業者に比べて、自分のタイミングで施工できるため手軽に塗装を行うことができます。面倒な予約や入庫、代車の準備、私生活の調整などが一切不要なのでじかんが無い方にはおすすめです。

また、最初に使うものを揃えてしまえば、少し擦ってしまったなんて時でも手軽に修復することができるものメリットです。

③仕上がり

部分的な補修に適しているタッチペンを使った塗装は、表面にどうしても凹凸が残りますが、スプレー塗装の場合は均一に塗装ができるため、表面が滑らかに仕上がります。

自分で塗装する場合のデメリット

色の再現が難しい

純正色や、単色などであれば同色のスプレーが販売されていますが、色褪せた車や特殊なカラーの車などは全く同じに再現することは難しいため、施工する面積を大きくしてボカシして目立たなくする必要があります。

色ムラができやすい

スプレー塗装に慣れていないと、塗料を均一に塗布することが難しく色ムラになりやすいです。初心者でよくありがちなのが、塗料をケチって必要最低限の箇所に集中的にスプレーしてしまう点です。なるべく大きいストロークで塗料がふんわりと優しく付着するようにしていく必要があります。

液だれしやすい

専門業者が使用するコンプレッサーを使ったスプレーに対して、スプレー缶は塗料の粒子が大きく、液だれを起こしやすいのがデメリットです。この点は安さ上に発生してしまうので、DIYで塗装する上では避けることができない点です。

事前にスプレー缶をお湯で暖めておくなどの対策で少しはマシになりますが、品質を気にされる方は専門業者への依頼がおすすめです。

スプレー塗装を行う前に注意点は?

DIYでスプレー塗装を行う上での注意点をご紹介します。
事前にしっかりと確認し、段取りを行うことで施工時のミスや品質を高めることができます。

作業場所を確保する

スプレー塗装作業を行う際、1番に場所を確保が必要です。塗料は臭いがキツイ上に、スプレーの粒子が飛散するので、ご近所さんには十分に配慮しましょう。

天候に左右されないガレージなどが一番ですが、駐車場が無い人や、住宅街に住んでいる人はスペースの確保が難しいかもしれません。

作業スペースがどうしても見つからない人は、スペースを借りるという手もあります。
ゴーゴーガレージ」では全国の提携自動車工場(ファクトリー)を紹介してくれ、「作業場所」や「設備」や「工具」などをレンタルできます。

レンタルピットの料金平日土日祝
基本料金・延長料金(30分毎)¥1,100¥1,375
3時間利用¥5,500¥6,875
6時間利用¥8,800¥11,000
8時間利用¥11,000¥13,750

時間を確保する

スプレー塗装の場所が確保できれば、次は作業時間を確保する必要があります。車の塗装には、パーツの脱着やマスキングなど下準備に時間と塗装の乾燥時間も含めると2週間程度は必要になります。

また、雨の日は塗料が乾きにくく、晴れた日は暑すぎて塗料が固まりすぎるなど天候にも左右されやすいので慎重に選ぶ必要があります。

スプレー塗装に必要なもの

以下では、車のスプレー塗装を行うのに必要な道具についてご紹介します。
しっかりとした準備を行い、スプレー塗装を行いましょう。

  • 耐水ペーパー
  • 脱脂剤
  • プラサフ
  • ボカシ剤
  • カラースプレー
  • クリアー剤
  • コンパウンド(磨き・仕上げ用)

耐水ペーパー

耐水ペーパーは、キズの表面を滑らかにする紙ペーパーです。使用時に水を付けて研磨します。水を付けることで目詰まりを少なくし、摩擦熱を抑えます。

シリコンオフ

シリコンオフは、下地面に付いたオイルや汚れを落とすためのスプレーです。

プラサフ

「プラサフ」とは、下地塗料の「プライマー」と中塗り塗料の「サーフェイサー」を合わせた言葉です。

プラサフは下塗りと中塗の工程を1工程ですむように作られています。プラサフ塗装を行うことで錆を防ぐとともに、ボディとカラーペイントの密着を高めるための下地剤です。

ボカシ剤

塗装を行うと、古い面との境目がでてきます。ボカシ剤は色ムラをなじませてくれ、境目をわかりにくくしてくれます。

カラースプレー

塗装のメインのカラースプレーですが、まず自分の車の色を確認しましょう。カラーナンバーは「型式表示プレート」を確認しましょう。「型式表示プレート」は車種によって表示されている場所が違います。

国産車「型式表示プレート」表示場所

運転席側センターピラーホンダ・マツダ・ダイハツ
助手席側センターピラートヨタ・ホンダ・マツダ
エンジンルーム内トヨタ・日産・三菱・マツダ・ホンダ・スズキ・ダイハツ・イスズ・スバル

輸入車「型式表示プレート」表示場所

センターピラーVワーゲン
トランクルーム内Vワーゲン・アルファロメオ
エンジンルーム内Vワーゲン・Mベンツ・BMW・オペル・ボルボ

(引用元:補修ナビ・99工房

カラーナンバーは、年式・車種によって表示場所が異なる場合があるので、不明点はディーラー・メーカー等に確認しましょう。

クリアースプレー

塗装後に、仕上げのため使用するのがクリアースプレーです。深みのある光沢を出し、コーティング効果もあるのでボディーの表面を守ってくれます。

コンパウンド(磨き・仕上げ用)

コンパウンドは、液状やペースト状の研磨剤のことです。コンパウンドで磨くことによって、研磨の力でキズが目立たなくなります。

ただし、研磨しすぎると塗装は薄くなっていき逆に、キズの原因になるので粒子の大きさを確認し、研磨しすぎないよう注意しましょう。

その他

その他、以下のような消耗品を用意しておきましょう。

  • マスキングテープ
  • 養生用ビニール
  • 新聞紙

スプレー塗装の手順

引用元:99工房

Step1:耐水ペーパーで車を研磨する

まず、表面の汚れを落とすために洗車を行います。キズの場所を確認し、ささくれなどがあれば耐水ペーパーで、表面を滑らかに整えます。ペーパーの粗さは600番くらいで良いでしょう。

Step2:脱脂をする

洗車だけでは、落としきれない汚れをシリコンオフを使って表面の脱脂をおこないます。シリコンオフスプレーを吹きかけ、綺麗なタオルで拭き上げます。脱脂の作業は重要なので、丁寧に行いましょう。

Step3:マスキングをする

塗装前に塗らない場所にマスキングを行います。マスキングの注意点は、丁寧な作業をすることです。塗料がマスキングに染み込まないよう、よく押さえながら張り付けていきましょう。

Step4:プラサフ(下地塗料)

プラサフをスプレーして、下地を整えます。塗料の弾き、色ムラなどを防ぎます。1度にスプレーせず、薄く吹き付けたら乾燥させ、重ね塗りします。2、3回繰り返しましょう。乾燥後、耐水ペーパーの1000番で研磨して平らにしあげましょう。

Step5:脱脂をする

シリコンオフをスプレーして、キレイなタオル(ウエス)で拭き上げます。

Step6:ボカシ剤で馴染ませる

カラースプレーをする直前にボカシ剤をスプレーします。スプレーすることで、カラーペイントのザラつきを抑えて、馴染ませる効果があります。

Step7:スプレーで着色する

ボカシ剤が乾かないうちに、カラーペイントを薄くスプレーしていきます。キレイに仕上げるため、丁寧に重ね塗りするのがポイントです。乾燥させて塗るを3回は繰り返しましょう。

Step8:クリアー剤で保護する

カラーペイントの塗装範囲より広く、クリアー剤をスプレーしていきます。3〜5回重ね塗りして、光沢感をだします。

Step9:ボカシ剤で馴染ませる

クリアースプレーした後、乾く前にボカシ剤をスプレーします。塗装した周辺の白っぽく見える部分に万遍なくスプレーしていき、色ムラをなくしていきます。塗装後は1週間~2週間、乾燥させましょう。

Step10:コンパウンドで磨く

まず、コンパウンドシートで軽く磨いていきます。塗装面のザラついた部分をなでるように研磨していき、研磨カスをキレイにふき取りましょう。

次に、コンパウンド極細を使います。
量は10〜15㎜くらいを専用スポンジに付け、磨いていきましょう。

ここでも、磨き終わりに研磨カスをキレイにふき取りましょう。
最後に、液体コンパウンドで直線に磨いていきます。磨き終われば鏡面仕上げの完成です。

スプレー塗装で失敗しないコツとは

スプレー塗装は、いくら手順に従っても素人だとスプレー塗装は難しいものです。
以下では、失敗しないためのコツを、いくつかご紹介します。

Point1:しっかり脱脂する

塗装面に油分が残っていると、スプレーした塗料が弾かれてしまいます。脱脂をする場合は、シリコンオフとキレイなタオルで拭き上げましょう。

Point2:ためし吹きをする

吹き付けの直前に必ず、新聞紙などにためし吹きをしましょう。スプレー缶はスプレーガンのように微調整はできませんが、ノズルを90度回転させることで、噴射の向きを変えられます。

Point3:一定の距離で塗装

カラースプレーを吹き付けるとき、塗装面から10〜20㎝の一定の距離を保ちましょう。

Point4:一定のスピードで塗装

カラースプレーを吹き付けるとき、スピードが安定しないと色ムラができてしまいます。一定のスピードでスプレーすることを意識しましょう。

Point5:乾燥時間

乾燥時間はじゅうぶんな時間を確保しましょう。カラーペイント後は1週間~2週間、湿気が少ないところで乾燥させましょう。

塗装を失敗したとき

失敗はつきもの、焦ることはありません。
万が一、失敗してしまった場合は以下の方法で修正することができます。

耐水ペーパーで削る

カラースプレーの液が垂れてしまったときは、乾燥させた後、垂れた部分をサンドペーパーで削り平らにしましょう。
※この時注意することは平らな木端にサンドペーパーを巻いて垂れた個所を研磨すること。
これは垂れた部分のみを研磨するためです。

専用液で落とす

塗装に失敗して色ムラができたときは、スプレーシンナーを使うと簡単にふき取れます。その後、再トライしましょう。
※シンナーで拭き取る際は塗料が残らないようにしっかりと拭き取る事、できれば最後に#2000程度で軽く足付けするとよいでしょう。

まとめ

車の塗装を専門の業者に出すと、「高額な見積もりにビックリ」ということもあります。自分でスプレー塗装できれば、安く抑えられまし、部分的な補修などであれば簡単に行うことができます。

スプレー塗装が初めての方は要領がわからなかったり、難しい部分もありますが今回ご紹介した手順を参考に、最初は小さい範囲から始めると良いでしょう。

自分で塗装してキレイになれば、より愛着がわいてきます。