自作スピーカーの塗装
お客様の要望
食卓で使用しているため 出来るだけ早く・・・
■ダイニングテーブル 再塗装 塗装NO.1 2014/4/7
今使用しているダイニングテーブルを再塗装してほしいとの依頼です。
現在食卓として使用しているので、できる限り早く仕上げてほしいとのこと。
本日よりスタートします。
写真1
写真2
テーブルをよく見ると、白く「白化現象」を起こしていたり、傷が随所にみられます。
表面(塗膜)のべたつきも気になります。
■ダイニングテーブル 再塗装 塗装NO.2 2014/4/8
今日はトップコートの研磨作業です。
表面の塗膜や傷・白化が気になるので一旦すべての塗膜を研磨してからの再塗装を行う予定です。
写真1
まずは、ベルトサンダーで塗膜を研磨していきます。
テーブルは無垢材なので塗膜を研磨しても大丈夫、再塗装が可能になります。
写真2
#180にてバリバリ研磨しています。
写真3
写真4
トップが研磨できたら#320で木地調整をしました。
その後、小口はミニサンダー#180で研磨し、(写真3)木地の状態まで研磨できたところで
布ペーパー#320にて木地調整をしていきます。写真4
出来た!!
木地の塗装前の状態ってこんなに白いんです。
とっても綺麗ですね!
本来の家具塗装はここからのスタートとなります。
■ダイニングテーブル 再塗装 塗装NO.3 2014/4/9
ワイピングは、ダークブラウン色を使用します。
写真1
写真2
専用の上級ニス刷毛85mmを使用し、木目に沿って塗っていきます。
写真3
写真4
塗った後はウエスで車のワックスを拭き取るように円を描きながらワイピングをウエスにて拭き取っていきます。
木目の導管にワイピングを刷り込むようなイメージで行っています。
ワイピングは砥の粉のようなもので、木の導管にワイピングを刷り込むことによって
後の中塗り剤の塗装時のメハジキを抑える役目があります。
また、着色の役目もあるため、導管が深い木の導管止めと着色も同時に出来る優れものです。
写真5
数時間乾燥させると、全体的に白く粉が吹いたような感じになってきます。
こんな状態になったら次の作業に取り掛かれる合図です。(写真5)
ワイピングが乾燥したらシーラーにて色止めを行います。(写真6)
主液は200ml硬化剤200ml薄め液冬用100ml 合計500mlでテーブル天板が吹けました。
仕様スプレーガン:明治FーZERO Type T
写真6
写真7
吹き方は木目に沿って左から右へ右から左へを導管をを止めるようなイメージでシーラーを吹いていき
それを往復行います。(写真7)
写真8
写真9
小口もしっかり吹いて今日は終了です。
■ダイニングテーブル 再塗装 塗装NO.4 2014/4/10
今日はポリサンを吹きたいと思います。
ポリサンとは「ポリウレタン樹脂」とか「ポリエステル塗料」ともいうこともある
弊社ではポリサンと呼んでいます。
ポリサンは、ピアノ塗装といわれるような高級家具等によく使われる塗料として知られています。
また、エレキギター等の中塗り剤としても良く使用されていますね!
写真1
まずは研磨#320布ペーパーで研磨していきます。
この作業は次に吹くポリサンの密着をよくする意味とシーラーを吹いた時に毛羽立ちを取る意味も含まれています。
写真1
写真2
写真3
ポリサンは硬化剤を入れる前は淡いピンク色をしていますが硬化剤を混ぜると、薄いグリーンに変色します(写真2)
薄いグリーンに(写真2右)になったら硬化しますという意合図ですので、
明治FーZERO Type Tにて吹いていきます。(写真3)
ガンは1.3口径前後のスプレーガンであればポリサンは吹けます。
但し、粘度が高いためエアブラシ用のような口径の小さなスプレーガンではストレスが溜まるでしょう。
写真4
写真5
小口もしっかり吹いて一回目のポリサン吹きは終了です。
ポリサンは主液600mlをたっぷり吹きました。
一般的なテーブルを吹く場合一回に吹く量は最低でも500ml~600ml程度たっぷりとポリサンを載せるようにしてほしいです。
(写真5)
意外とたっぷり乗ってるでしょ?
またポリサンは硬化剤を入れると、硬化する際に熱も持ちます。
よく、塗装屋が火災になる原因の一つでもありますので、ポリサンの取り扱いには十分注意すること!
必ず、硬化剤が混ざったポリサンが残った場合、容器に水を貼り熱を逃がすか、最後まで吹いてしまいましょう。
今日はここまで。
■ダイニングテーブル 再塗装 塗装NO.5 2014/4/11
今日は2回目のポリサンを吹きたいと思います。
昨日吹いたポリサンの研磨です。
写真1
写真2
ベルトサンダーにて#400にて研磨していきます。(写真1・2)
これは、一回目のポリサンが目痩せした分、研磨して平らにする意味と
中塗り剤の肉もちを良くする意味があります。
ベルトサンダーが無い人はミニサンダーペーパーは布ペーパー#320で研磨してください。
写真3
写真4
ポリサンは前回同様の吹き方で吹いていきます。 「熱に注意!!」
主液600mlでテーブル一台分吹く予定です、思いのほかたっぷり目に吹くと
ちょうど600mlでピッタリの量になります。
仕様スプレーガン:明治FーZERO Type T
塗料つまみは命一杯開いた状態で、圧は強め
ゆっくりたっぷり吹くイメージです。
600mlを5分~7分程度で吹き終わるイメージかな?
10分以上時間をかけてしまうと、ポリサンがゲル化してしまうので、ゆっくりだけどスピーディーに吹くイメージで
作業を進めています。
写真5
こんな感じになるまでたっぷり吹きました。(写真5)
これで土日ポリサンをじっくり乾燥させたいと思います。
■ダイニングテーブル 再塗装 塗装NO.6 2014/4/14
土日でポリサンをじっくり乾燥させたので今日は
カラーリング作業に入ります。
写真1
写真2
まずは小口をサンディングブロックを使って#400ペーパーで研磨しています。
特に小口でも平らに砥ぎたいときはこのようなサンディングブロックがあると平らに研磨できるので
木目の凸凹などはこれで平らにするとよいですね。(写真1)
その後はベルトサンダー#400にて研磨していきます。
これは次に吹くカラーリングとウレタンフラットの密着をよくするための作業です。
またポリサンを吹いた時に付いたホコリやブツもこれで研磨しています。(写真2)
ベルトサンダーが無い場合は、ミニサンダーの#400布ペーパーで研磨しましょう。
写真3
トップコート用ウレタンフラット(全消し)を4(主液200ml):1(硬化剤50ml):4(薄め液冬用200ml)の混合比に
ステインを混ぜ指定のカラー色に調合していきます。(写真3)
若干赤みを抑えた元の色目に合わせるという事で、ステインブラウン・ブラック・イエロー・マホガニ
以上の4色を調合しベースのカラーに近づけていきます。
木目の場合基本はブラウンをベースにブラック・イエロー・マホガニを少々混ぜ込んで近づけていきます。
これは職人の勘とでもういうのでしょうか、何をどれぐらい入れるなどは説明できません。・・・すみません(^_^;)
写真4
作ったカラーを濾し紙で不純物を濾しています。(写真4)
写真5
写真6
研磨したチリやホコリをエアーで払っていきます。写真5
この時に注意することは、右手でスプレーガンからエアーを出して
左手でホコリやチリをなでながら払っています。しっかり左手の感覚でチリホコリを払うように手で感じてください。
さ~カラリングです。
先ほど濾し紙で濾した塗料を、明治FMⅡ-G0.5(平吹きタイプ)でカラーリングしていきます。(写真6)
カラーリングは少しずつ色がちょっとだけ着いているかな?って感じの量を少しずつ吹き重ねています。(写真6)
写真でわかるかな?
コツは一発でカラーを決めないこと!!
吹き方は木目に沿って左から右へ右から左へ均等に確実にゆっくりと吹いています。
吹き終わったら、天板を180度回転させて改めて同じように吹いていきます。
写真7
写真8
小口もしっかり吹いてカラーリングは終了です。
今日はここまで
■ダイニングテーブル 再塗装 塗装NO. 7 2014/4/15
今日は最終工程の
ウレタンフラット吹きです。
写真1
家具用トップコート(ウレタンフラット全消し)を4:1:3の混合比
主液400ml:硬化剤100ml:薄め液冬用(300ml) 合計800ml作りました。
仕様スプレーガン:明治FーZERO Type Tを使用しています。
カップに塗料を移す際は濾し紙を使用し、不純物を濾してから吹き始めます。
塗料はできる限り多めに吹き付けるイメージです。(写真3)
吹く前には、床などをモップを掛けてホコリやチリが舞わないように細心の注意を払います。
写真2
写真3
ウレタンフラットはたっぷり吹くイメージで、往復で800ml使い切るぐらいたっぷり目に吹いていきます。
吹き方は前回と同じ木目に沿って吹いていきます。
写真4
吹き終わるまでに、天板に吹いた塗料が乾いてしまうようでは、塗料の載せが少ないという事と
最初に吹いた箇所が乾かないようにスピーディーに吹くことを心掛けています。(写真4)
写真では艶が出ていますが、乾燥していくと艶が引けてきます。
最後に小口もしっかりと吹いて終了~~
あとは乾燥させて終了となります。