さ～今日からは、ＮＥＣノートパソコンのリペイント（再塗装）をご紹介いたします。
お客様から送っていただいた、各パーツを確認します。
小物パーツ含め５点（写真上）

今回は、お客様が塗装するパーツを自分で取り外し、マスキングまでしていただいたので安くお見積もりする事ができました。

パームレスト部分、色が変色し輝きもなくなっていますね。
相当使い込んでいる様子・・・
今後どのように変わっていくか、楽しみですね。

作業に掛かる前に、パソコンについている油分を特殊液で洗浄します。（写真右上）
この洗浄工程は後にの仕上がりに影響します（ハジキがでる）ので、
しっかりと洗浄します。
パームレスト・フタ・枠その他パーツしっかりと油分取ることができました。
そして、マジョーラの下地ブラックエナメルを吹きます。（写真右下）

●マジョーラ専用下地（エナメルブラック）を吹いた後、しっかりと乾燥させます。
細かなブツやホコリなど１０００＃の水ペーパーで取り除いていきます。
（写真右上）
エンボスが掛かっている為、仕上がりも多少エンボスが掛かってしまうかもしれません。やってみないとわからないですが・・・

●均等に水ペーパー当てた後、マジョーラ吹きです。１液性のマジョーラを、吹き残しがないよう均等に、確認しながら吹いていきます（写真中央）
ん～それっぽくなってきました。
いいぞ～いいぞ～

●細かなパーツも満遍なくしっかり確実に吹いて行きます。（写真下）

今回のノートパソコン（再塗装）の問題点

1.エンボスが掛かっている為、仕上げにどれだけ影響がでるか？
2.細かなパーツなので、塗装の膜を厚くできない。
3.パーツ事態が薄いプラスチックの為、ベルトや機械による研磨ができない。

などが挙げられる・・・

ノートパソコンリペイント（再塗装）03マジョーラ編

先日、マジョーラ（アンドロメダ色）を吹きました。均等にムラの無いよう重ね吹きしていきます。（１０月６日参照）
乾燥後、クリヤー吹きです。（写真上）クリヤーを吹くと一段とマジョーラの威力が発揮されます。おぉ～なかなかいいじゃないですか！
マジョーラは何回吹いても感動しますね～
一回目のクリヤー吹き（写真右上）でもわかるように、エンボスがかっている為、輝きに納得いきません。完全乾燥させた後、水ペーパー＃１０００で研磨し、表面のボコボコを研磨していきます。（写真右下）何処まで綺麗になるでしょうか？私も気になります・・・

一回目のクリヤーを吹いたあと、下地のエンボスがはっきり残ってしまいました。（１０月１３日参照）
これでは本来のマジョーラの輝き良さが出ません。
納得行かないので、もう一度クリヤーを研磨してクリヤーを吹きます。
本来であるなら研磨せずに、２度目のクリヤーを吹いて完成なのですが、エンボスが掛かっている為今回は研磨を入れよりフラットになるようにしていきます。
下地のマジョーラまで研磨しないように、トップのクリヤーのみを研磨して行きます。
なかなか神経の使う仕事です。１３日の写真下
そして２回目クリヤー吹きです。（写真上・右）
各パーツを丁寧に吹いていきます。

２回目クリヤー吹いたあと、オーバーナイトで強制乾燥。
しかし、まだ多少のエンボスが残っています。
ん～納得いかん！
もう一度研磨して「クリヤー吹きだぁ～！」
下地が出ないように、またまた研磨していくぞ～（写真右）

研磨後三度クリヤー吹きです。
今度こそ・・・研磨の状態を見ると、もう一度クリヤー吹けばいい感じ？さ～仕上りは如何に・・・

完成～ついに完成したぞ～！
細かなブツをバフ掛けして、完成です。（写真左）
ん～やっぱりマジョーラはいいです。
すばらしい。
リペイント前と比べてみてください。

相当手間は掛かりましたが、仕上がりには満足した逸品になりました。


写真右上から角度を変えると、このように見えるのですよ！
言葉はいりませんね。