車の経年劣化の中でも、ライトの黄ばみは見た目にも分かりやすいものの一つです。
ライトが黄ばんでいると、それだけで車が古いものに見えてしまいます。

外見以外にも、ライトの光量が減ることから視認性も悪化してしまうという問題も引き起こします。そんなライトの黄ばみを自分で簡単に除去できれば嬉しいですよね。

そこでこの記事では、ライトの黄ばみの除去について解説します。業者に任せる場合や、黄ばみを遅らせる方法についても取り上げているので、ぜひ確認してください。

目次

1.ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法
 ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い
 ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ
 きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ
2.【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法
3.ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合
4.【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法
5.まとめ

ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法

ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い

現代の車はヘッドライトカバーにポリカーボネート樹脂といわれる素材を採用しています。ポリカーボネート樹脂は耐衝撃性に優れ、透明感が高く、加工もしやすい優れた素材です。

しかし、その一方で、紫外線を浴びると変色してしまう短所も持ち合わせています。紫外線は太陽光に含まれているため、外を走行する車にとっては、ヘッドライトカバーが黄ばんでいくことは避けられない現象といえるでしょう。

ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ

ヘッドライトカバーが黄ばむ原因が紫外線であるということは、紫外線が当たらないようにすれば良いということになります。

その対処法の代表的なものが、ウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は2つの液剤から成る合成樹脂塗料で、ヘッドライトカバーに厚いコーティング層をつくることで紫外線を防ぐことができます。

きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ

ウレタンクリア塗装にはスプレーガンタイプと缶スプレータイプがあります。きれいな仕上がりを狙うのであれば、スプレーガンタイプがおすすめです。缶スプレータイプはそれだけで塗装ができるので便利ではありますが、噴射の調整が難しく、塗装がムラになりやすいです。

スプレータイプであればエアの調整により噴射をコントロールしやすいので、塗装をきれいに行うことができます。

おすすめのウレタン塗料はこちら!

【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法

自分でウレタンクリア塗装を行う際の具体的な手順を確認しましょう。基本的な手順はスプレーガンタイプと缶スプレータイプ共通です。

Step1:マスキングをする

まずは水で汚れを洗い流しましょう。その後、塗装作業でヘッドライトカバー以外の部分に影響を与えないようにマスキングでカバーします。

塗料の粒子が風に舞うと予想以上に広範囲に飛散してしまいます。養生シートや新聞紙を使い、ヘッドライトカバー周辺だけでなくフロントガラスまでカバーするようにしましょう。

もしヘッドライトカバーを外すことができればこの工程は不要ですが、外し方が分からない場合にはマスキングを行いましょう。

Step2:耐水ペーパーで磨く

元々施工されていた塗装や黄ばみを落とすため、耐水ペーパーで磨きます。耐水ペーパーは数字の小さいものから大きいものまで段階的に使い分けて使用します。

目安としては、最初が800番、2回目が1000番、仕上げに1500番(可能であれば2000番も)が良いでしょう。番手ごとに縦方向と横方向と交互に磨くことがコツです。

途中でウエスで拭き上げ、磨き残しがないか確認しながら進めましょう。

Step3:コンパウンドを使って磨く

コンパウンドは耐水ペーパーよりも細かな粒子で構成された研磨剤です。耐水ペーパーのみでも問題なく作業は行えますが、より透明感を出したい場合にはコンパウンドでも磨いておきましょう。

Step4:脱脂をする

耐水ペーパーで磨きあげたら、シリコンオフや中性洗剤を使って脱脂をします。表面に油脂が残っていると塗装表面が不均一になり、劣化が早まってしまうので、しっかりと行いましょう。

Step5:ウレタンクリアを塗装する

これまでの作業が終わり、しっかり表面が乾いたらウレタンクリア塗装を散布します。ウレタンクリア塗装は数回に分けて行うようにします。(この例では4回)塗装には1時間かそれ以上かかりますので、失敗しないためにも時間に余裕を持って行いましょう。

1回目

1回目の塗装はヘッドライトカバー全体に、まんべんなくスプレーを吹きかけるようにします。ヘッドライトから20cm程度離した場所から軽く吹き付けるようにしてください。塗料が少量しか付着しないので、曇る程度にしかなりませんが、気にしなくても大丈夫です。散布後は10分程度乾かします。

2〜3回目

2回目も同様に、全体に散布し、10分程度乾かします。ここまでの散布で表面に塗料が定着してきているので、3回目には少し厚塗りをします。

しかし、塗料が垂れてしまうと台無しとなるので、欲張らず、気持ち厚めに留めるようにしましょう。4回目で本塗りです。これくらいになると、透明感があって奇麗になってきます。塗料垂れが怖い場合は、無理をせずに散布をもう1回~2回に分けて行うと良いでしょう。

乾燥

塗装後はしばらく乾燥をさせましょう。マスキングを外すのはその後にしてください。最低でも2時間は車を動かさないようにします。塗装が完全に乾燥するには1週間程度の時間が必要です。天候にも左右されるので、週間天気予報を確認して行うと施工後のトラブルを防ぐことができます。

もし塗料の硬化を待てないのであれば、ハロゲンヒーターなどを用いて強制的に乾燥させることもできますが、温度管理と火事に気を付けてください。

Step6:塗装垂れに注意

上記にも記載しましたが、塗装を早く終わらせようと塗装の散布を焦らないようにしましょう。塗装が垂れてしまうと再施工となってしまいます。説明の最初でスプレーガンタイプがおすすめとしたのはこのためです。微調整をしながら塗料を散布できるので、こうしたリスクを減らすことができます。

Step7:塗装後のゆず肌対策

きれいに仕上がったと思っても、改めて確認すると表面にもやがかかった様になっていることがあります。気になるようであれば、コンパウンドで磨くことで調整することができます。ただし、この作業は塗料が完全に乾いた1週間後以降に行うようにしてください。

ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合

ウレタンクリア塗装の施工は自分でも行える愛車メンテナンスのひとつです。しかし、ある程度時間が必要になるほか、失敗してしまう可能性もゼロではありません。

そこで、ウレタンクリア塗装をプロにお願いするというのも手です。多くのコーティング専門店でヘッドライトカバーだけのコーティングも受け付けているので、お近くのショップを探してみましょう。

コストはかかりますが、プロは下地処理から違うため満足のいく仕上がりとなります。相場はショップによりまちまちですが、左右のライトでおおよそ約1万円前後程となっています。

【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法

ヘッドライトカバーの黄ばみは紫外線を避ければ遅らせる事ができます。外出で長時間駐車する際には屋根のある場所や、日陰になっている場所に駐車するようにしましょう。

また、ご自宅に駐車場やカーポートがない場合には『ボンネットカバー』が有効です。車全体を覆うカバーだと取り外しに手間がかかりますが、フロント部分のみのカバーだと取り外ししやすく、価格もお手頃です。

まとめ

車のヘッドライトカバーは経年劣化で黄ばんでしまうものです。外見的なデメリットだけでなく、光量が減ってしまうことで安全性にも影響を及ぼしてしまいます。

黄ばみを除去し、黄ばみを防ぐ有効な手段がウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は自分で行うことができるので、大切な愛車をきれいに保つためにも施工を検討してみてください。


ウレタンクリア塗装とは、木材や金属などの表面に透明なウレタン樹脂を塗って保護する方法です。この塗装は、耐久性や光沢感が高く、美しい仕上がりになるのが特徴で様々な製品に使用されれいます。

しかし、ウレタンクリア塗装にはコツや注意点があり、塗装前に下処理をしっかり行わないと、ムラやホコリが入ってしまいかえって仕上がりが悪くなってしまうケースもあります。

また、塗装の際には温度や湿度などの塗装環境も重要であり、温度が低すぎると乾燥が遅くなったり、湿度が高すぎると白濁やシワが発生する恐れがあります。

この記事では、ウレタンクリア塗装する上でのコツや注意点を徹底的にご紹介します。ウレタンクリア塗装の基本的な手順や、下地処理や塗装のポイント、塗装後のメンテナンス方法などを詳しく解説しています。ウレタンクリア塗装に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具
 塗装準備1:ウレタンクリアの種類
 塗装準備2:必要な道具を準備する
 塗装準備3:作業場所と環境
2.ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える
 ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数
 「1液式ウレタン」と「2液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方
 作業環境の温度の注意点
3.ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ
 【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分
 【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない
4.ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点
5.ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法
6.まとめ

ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具

ウレタンクリア塗装をする前に塗装、しっかりと準備をすることで塗装の仕上がりを左右します。

塗装準備とは、塗装するウレタンクリアの種類を決めたり、マスキングやスプレーガン、ローラーなど必要な道具を揃えることを指します。

以下では、具体的な選定方法などを詳しく解説していきます。

塗装準備1:ウレタンクリアの種類

ウレタンクリアには、様々な種類があり、それぞれ特定の用途や仕上がりに適しています。一般的には、仕上がりは「艶あり」、「半艶」、「艶消し」の3種類があります。さらに詳細に分けると以下のような種類があります。

1液タイプ混合不要で使用できるウレタンクリア塗料です。
手軽に利用できるが、耐久性や耐化学薬品性は2液式タイプに劣る場合がある。
2液タイプ主材と硬化剤を混合して使用するウレタンクリア塗料です。硬化後は、非常に強い塗膜を形成する。
耐久性だけでなく、耐ガソリン性に優れている。
2K2液タイプ2液タイプの中でも、特に強靭な塗膜を形成するウレタンクリア塗料で、プロの塗装業者などが使用することが多いです。

塗装準備2:必要な道具を準備する

ウレタンクリア塗装に必要な道具は、ウレタンクリア塗料以外にも「下塗り塗料」や「スプレーガン」、「脱泡剤」「うすめ液」などが必要となります。

スプレーガン

ウレタンクリア塗装には、「エアコンプレッサー」、「エアフィルター」、「スプレーガン」などの設備が必要です。また、エアコンプレッサーは安定した塗装を行うために最低でも30Ⅼ以上のタンク容量で0.75Mpa以上の使用圧力が必要となります。

脱泡剤

ウレタン塗料は、水分の分量が過剰に含有している場合には内部で炭酸ガスが発生し、ピンホールやクレーターなどの塗膜欠陥の原因となってしまいます。

脱泡剤を使用することで、泡を塗料の表面へと移動させ、塗膜の品質を向上させることができます。市販されている脱泡剤には、シリコン系、ミネラルオイル系、ポリマー系などがあり、使用する塗料の種類や条件に応じて異なります。

うすめ液

ウレタンクリア塗装には専用のうすめ液が必要で、塗料の粘度を調整し、スムーズな塗り心地と均一な仕上がりを実現します。

ゼストウレタンクリアーは、硬化剤と主液に対して、スプレーガンであれば主液10に対し硬化剤1、うすめ液7の比率で混合します。正しい比率で混合すること、美しい仕上がりを得ることができます。

下塗り塗料

ウレタンクリアー塗装の前には下塗りを行い、耐候性や耐久性に優れた塗装へと仕上げることができます。ゼスト2液性ウレタンクリアーは、傷に強く、柔軟性と硬さのバランスが取られており、耐アルカリ性、耐水性、耐溶剤性、耐ガソリン性を持ち、無黄変性があるため、長時間美しい仕上がりを保つことができます。

塗装準備3:作業場所と環境

作業場所は、換気が良く、ホコリや日光が入らない場所が適切です。
気温は、15℃〜25℃の間が最適です。湿度は、50%から70%の間が理想的です。気温や湿度が適切でないと、ウレタンクリアの乾燥や白濁などのトラブルが起こる可能性があります。

ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える

ウレタンクリア塗装において、塗料の乾燥時間はとても重要な要素です。乾燥時間は、塗装の間隔やその日の気温によって変わります。以下で、具体的に解説していきます。

塗装の間隔とは、
1回目の塗装と2回目の塗装の間に空ける時間のことです。塗装の間隔が短すぎると、ウレタンクリアが十分に乾燥しないため、塗膜が剥がれたり、シワができたりする可能性があります。塗装の間隔が長すぎると、ウレタンクリアが硬化しすぎて、2回目の塗装が密着しない恐れがあります

気温とは、
塗装するときの気温のことです。気温が低すぎると、ウレタンクリアの乾燥が遅くなります。気温が高すぎると、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

それではもう少し詳しく解説していきます。

ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数 

ウレタンクリアの硬化速度は、完全に固まるまでに水性なら約24時間、油性なら48時間程度の時間が必要となります。塗装の回数は、一般的には2回から3回が目安ですが塗装の回数が少なすぎると、塗膜が薄くなり、耐久性や光沢感が低下します。

これら、二つの要素は、相互関係にあり塗装の回数が多すぎると、塗膜が厚くなりウレタン塗装の硬化時間が伸びます。逆に、塗膜が薄くなると硬化時間は短くなります。

「一液式ウレタン」と「二液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方

一液式と二液式の違いと最適な塗り重ね方とは、ウレタンクリアの種類によって異なる塗装の方法のことです。ウレタンクリアが1つの容器に入っているタイプで、塗装後に空気中の水分と反応と反応して硬化します。

二液式は、ウレタンクリアと硬化剤が別々に入っているタイプで、混ぜてから塗装し、化学反応で硬化します。一液式は、塗り重ねる際に乾燥時間をしっかりと守る必要があります。二液式は、塗り重ねる際に塗装時間を短くする必要があります。

作業環境の温度の注意点

作業環境の気温が低い場合は、ウレタンクリアの乾燥が遅くなり、塗膜が硬化しない場合があります。逆に気温が高い場合は、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

適切な温度環境でない場合には、作業場所を温度調整できる場所に移動するか、気温が適正になるまで待つことが必要です。

ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ

ウレタンクリア塗装をするときに起こりやすいトラブルとその対処方法を紹介します。

【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分

ウレタンクリア塗装をスプレーガンで行うときに注意すべき点があります。スプレーガンの圧力が高すぎたり、スプレーガンの距離が近すぎると、ウレタンクリアが飛び散ってしまい、塗膜が均一にならなず塗装剥がれが発生してしまいます。また、下地処理が不十分な場合にも、塗膜が剥がれやすくなります。

対処方法は研磨や塗り直しが必要です。

塗装剥がれの対処方法は、以下の手順で行います。

  • 剥がれた部分をサンドペーパーで削り、ホコリを取り除く
  • 下塗り用の塗料を塗り、乾燥させる
  • ウレタンクリアを塗り、乾燥させる
  • 必要に応じて研磨やワックスをかける

注意点としては、塗装の間隔や回数を守ることや、塗料の種類や量を調整することが重要です。

【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない

塗料の分量や混合比が適切でないと、ウレタンクリアが均一に混ざらず、塗膜の光沢がなくなってしまいます。塗料の分量や混合比は、塗料の種類や粘度に合わせて調整が必要です。

一液式ウレタン塗料の場合は、水や薄め液で薄める必要があります。二液式ウレタン塗料の場合は、ウレタンクリアと硬化剤を正確に計量して混ぜる必要があります。また、塗料が古かったり、塗り重ねが多すぎたりすると発生する可能性もあるので注意が必要です。

対処方法は、重ね塗りやワックスやコンパウンドを使用する

対処方法は、以下のような手順で行います。

  • 塗膜をサンドペーパーで磨き、表面のウレタン塗料を少し剥がす
  • ウレタンクリアを薄く再塗装する
  • ワックスやコンパウンドで磨き光沢を出す

ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点

ウレタンクリア塗装をするときに知っておくべき技術や注意事項があります。
うまく塗るコツは、以下のようにあります。

  • 塗る前に下地処理をしっかり行う
  • 塗料をよくかき混ぜる
  • 塗料を適量に薄める
  • 塗る方向や速度を一定にする
  • 塗る際にブラシやローラー、スプレーガンの圧力や距離を調整する
  • 塗り重ねる際に塗装の間隔や回数を守る

注意点としては、塗料の種類や粘度に合わせて塗り方を変えることや、気温や湿度の変化にも気を付けることが重要です。

ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法

ウレタンクリア塗装をした後に行うべき手入れや寿命を伸ばす方法があります。

メンテナンス方法は以下のようなものがあります。

  • 塗装後には、ウレタンクリアが完全に硬化するまで、水や汚れに触れないようにする
  • 塗装したものを日光や高温にさらさないようにする
  • 塗料したものを傷つけないようにする
  • 塗装したものを定期的に拭き取り、ホコリや汚れを除去する
  • 塗装したものにワックスをかけて、光沢や保護を高める

これらのメンテナンス方法を、ウレタンクリア塗装の上で実践することで、ウレタンクリア塗装の美しさや耐久性を長く保つことができます。

まとめ

ウレタンクリア塗装を失敗しないコツは、作業前の準備と塗り方のポイントを抑えることが重要と紹介しました。ウレタンクリアには一液式二液式の種類があり、それぞれに適した塗料の分量や混合比、乾燥時間や塗り重ね方があります。

スプレーガンの圧力や距離、気温や湿度などの環境も塗装の仕上がりに影響します。失敗しても、研磨や塗り直しで対処できますが、できるだけ防ぐためには、塗り方のコツを覚えることが大切です。

塗装後のメンテナンスは、ワックスやコーティングなどで塗装面を保護することで、ウレタンクリア耐久性や光沢を長持ちさせることができます。

ウレタンクリアの塗装は、注意点を守れば誰でも簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。


木材を使用した家具や食器は、傷がつきやすく、カビの原因となったり見た目が悪くなったりと使用期間が長くなるにつれて汚く見えてしまうものです。

しかし、ウレタン塗装が施された木材は、生活の中で自然とついてしまう傷から守ってくれ、カビや汚れが付着する原因を取り除いてくれます。

そんな、木材を塗装する際、選択肢の一つとしてウレタン塗装という方法がありますが、
実際のところは、以下のような疑問が浮かんでくると思います。
「ウレタン塗装って具体的にどういう塗装方法か分からない」
「ウレタン塗装は初心者でもDIYが可能なの?」

この記事では、木材へのウレタン塗装のメリット・デメリットについてご紹介し、初心者でもDIYが可能なのかといった内容を解説します。木材へのウレタン塗装に関する知識が身につき家具や食器を長持ちさせることができるようになります。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

1.木材へのウレタン塗装の魅力とは?
2.木材における「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の違い
3.【メリット】木材にウレタン塗装する魅力!
4.【デメリット】木材にウレタン塗装するデメリット
5.【手順】木材にウレタン塗装する工程をご紹介

 Step1:研磨作業を行う
 Step2:ステインで木材の表面を着色する
 Step3:下塗り「素材の吸い込み防止」
 Step4:中塗り「塗装面の肉もちと平滑化」
 Step5:上塗り「ウレタンクリア塗装で表面の仕上げ」
 〜補足〜
6.【DIYでも可能!?】テーブルなどの木材にウレタン塗装したい
7.まとめ

木材へのウレタン塗装の魅力とは?

出典:写真AC

ウレタン塗装の主な特徴は、木材をウレタン塗料の塗膜で覆うことで外部からの影響を受けにくくすることで、耐久性が格段に向上します。ウレタン塗装の表面はツルツルで、光沢もあり耐久性だけでなく見栄えも華やかになります。(つや消しのウレタン塗料もあります)

また、ウレタン塗料はどんな材質にも密着してくれるので、万能性が非常に高いです。表面の保護を行うのに最適な塗料であると言えます。

普段私たちが使っている家具にもウレタン塗装は多く採用されており、代表的なものとしては下記の家具や食器があります。意識しないと気付きにくいですが、私たちの生活になじみ深い塗装方法なのです。

  • テーブル
  • 食器
  • ドレッサー
  • 仏壇
  • 椅子 など

木材における「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の違い

出典:写真AC

木材への塗装方法は他にもあり、代表的なもので「オイル塗装」があります。これは、ウレタン塗装とは違い表面に塗膜を作らずオイルを木材に浸透させていきます。塗膜がないので、木に直接触れることが素材本来の良さを活かすことが出来るのが特徴です。

他の特徴として、テーブルや椅子などにオイル塗装を施していると、時間とともに味が出てくるので世界に一つだけの自分好みのテーブルや椅子に育てていくことも可能です。木のぬくもりが好きで、変化を楽しめる方は、オイル塗装の方が向いていると言えます。

しかし、オイル塗装にもデメリットがあります。
塗膜がないため水に弱くシミが出来やすいです。そのため、綺麗な状態を保つには定期的にオイルを塗り直すなどの手入れが必要となります。
また、塗膜が薄い分マメなメンテナンスが必要になってきます。

【メリット】木材にウレタン塗装する魅力!

出典:写真AC

ここからは、ウレタン塗装に絞ってメリットを解説していきます。
メリットを知って、ウレタン塗装にするかどうかの参考にしてみてください。

1つ目:耐水性・耐久性・耐溶剤性に優れ、汚れに強い

先ほどウレタン塗装は、木材の表面に塗膜を作ると説明しました。塗膜にはメリットが多く、その1つは水をはじいてくれることです。水をはじくので、シミにもなりにくく、汚れも付着しづらいです。

ウレタン塗装を施しているダイニングテーブルは、食事などしても汚れにくいのでキッチン周りに適した塗装方法と言えます。

2つ目:細かい傷が付きにくい

ウレタン塗装は、塗膜で木材を細かい傷から守ってくれます。塗膜は硬く多少物が当たっても傷が付きづらいです。使用頻度の高いテーブルや木製の食器などは、傷が付きやすい環境です。

また、木材は傷がつくことで汚れが溜まってしまったりカビの原因となり外観が損なわれてしまうため、綺麗に清潔感を保つ上でとてもメリットがある塗装方法です。

3つ目:手入れが簡単

ウレタン塗装は手入れが簡単なのも魅力の1つです。テーブルに付着した汚れは水ぶきするだけで、簡単に汚れが取れ、シミになることなく非常に楽です。

もし、水ぶきでだけで取れない場合には中性剤を薄めたものでふき取ることもできるので細かな手入れが苦手な方や、面倒な方にはおすすめです。

【デメリット】木材にウレタン塗装するデメリット

出典:写真AC

もちろん、ウレタン塗装にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
代表的なデメリットを3選ご紹介しますので、こちらもご覧になってみてください。

1つ目:木の質感を感じにくい

木材を塗膜で覆うので、傷や水分から守ってくれますが、その分触った時に木の質感を感じにくく、冷たい印象になります。木材特有の質感やぬくもりを感じたい方には、物足りなく感じてしまうので、別の塗装方法の家具を探した方がいいかもしれません。

2つ目:一度傷が付くと白っぽく目立つ

傷に強いウレタン塗装ですが、一度傷が付いてしまうと、白っぽくなってしまい逆に目立ってしまうデメリットがあります。

木材自体の色が白っぽかったり、薄い色であれば傷は目立ちにくいかもしれませんが、濃い色の木材を使用していると、どうしても目立ってしまうので注意が必要です。

3つ目:自分で補修するのが難しい

部分的に塗装が剝がれてしまったり、傷が付いてしまった時に、自分で補修することが難しいです。補修するには、ウレタン塗装についての専門的な知識と技術が必要です。

また、補修するときは部分的に塗り直すのではなく、全体を塗り直す作業になりますので、大掛かりな作業が必要になってしまいます。

【手順】木材にウレタン塗装する工程をご紹介

出典:写真AC

木材へのウレタン塗装の工程を説明します。どういう方法で塗装するのか知れば、ウレタン塗装に対する理解も深まりますので、ぜひ読んでみてください。

Step1:研磨作業を行う

ウレタン塗装する前に素材チェックが必要となります。
塗り替えたい素材が無垢材である事。プリント合板素材で作られた安価な家具には再塗装ができないものが多くあるのでチェックが必要です。
※例えばカラーBOXなどのような素材には塗装は出来ません。

再塗装が可能な素材の場合の工程をご紹介いたします。
まずはサンドペーパーで木材の表面を磨きます。木の硬さによって適切なサンドペーパーの目の細かさを選択し、研磨します。布ペーパーの場合240番→320番→400番の手順で塗膜を木地が見えるまで塗膜を研磨します。

下処理(木地研磨)をしっかりする事で、塗料が付着しやすくなるのと塗装表面が平滑になります。最終的な仕上がり具合が向上するので重要な作業です。

Step2:ステインで木材の表面を着色する

ステインは、簡単に言えば木材の着色材です。普通の塗料とは、違い木目などを活かしつつ木材の美しさを最大限に引き出すことが可能な塗料です。
シーラーに混ぜて使用するのが一般的です。

木目の見せ方によって、使用する道具が異なり刷毛で塗るか若しくはスプレーで塗装したりと、塗装方法が変わります。また、使用する着色塗料も数種類ありますので、用途に応じて使い分けが重要です。

Step3:下塗り「素材の吸い込み防止」

木材の繊維を固めて、木材を安定させるための工程です。粘度が低いシーラー(下塗り材)を使用して、木材に浸透させることで、着色剤がにじみ出ないようにする効果があります。

または着色用ワイピングという方法もあります。これは木の導管を埋めながら着色をするという優れものの着色剤になります。一度刷毛塗りをしウエスで拭き取る工程で着色ができるため次の作業が入りやすいです。

Step4:中塗り「塗装面の肉もちと平滑化」

ウレタンサンディングと呼ばれる不透明の中塗り剤を使用して、木地を隠し平滑な表面を作り上げます。
塗膜に肉もち感を与える為に有効な工程です。

木材の種類によっては、塗料の吸い込みが激しいものもあり、そのような素材(木の導管)に対しても目止め効果は高いです。

Step5:上塗り「ウレタンクリア塗装で表面の仕上げ」

上塗りは、ウレタン塗装(トップコート)による最後の工程です。上塗りによって艶や質感が決定します。光沢の有無、塗膜が厚く傷がつきにくいものなど、どういう仕上がりを期待するかで選択するウレタン塗料が変わります。

透明仕上げの場合は、ウレタンクリアー、不透明(塗りつぶし)仕上げの場合は、ウレタンエナメルを使用するのが一般的です。

〜補足〜

中塗りと上塗りの間に、塗装面の平滑性を保つサンディングや着色の均一化を行うための捕色などを行うこともあり、どれも木目の表現をどのようにするかで塗装工程も大きくことなります。

【DIYでも可能!?】テーブルなどの木材にウレタン塗装したい

出典:写真AC

ここまで、ウレタン塗装の特徴や作業工程を解説してきましたがいががでしょうか?
DIYで塗装を検討している方もいらっしゃると思いますが、デメリットでも少し触れましたとおり、ウレタン塗料には、木の素材によって塗料を選ばなければならないので、知識も必要です。

これらを踏まえると、経験の少ない方がDIYで油性ウレタン塗料を使用するのは難しいと言えます。水性塗料の方が扱いやすく初心者向けなので、もしDIYに挑戦するなら、水性で塗装するのがおすすめです。

まとめ

本記事では、木材にウレタン塗装する魅力についてご紹介してきました。
ウレタン塗装は耐久性に優れており、オイル塗装と比べてメンテナンス性のしやすさから人気が高い塗装方法です。

ウレタン塗装と聞くと、難しく聞こえますが実は私たちが生活する中で使用するテーブルや椅子など、普段よく目にしているものに使用されており、万能性が高い塗装方法です。

木材を塗膜で覆うことで傷や水分から守ったり、見た目も美しくしてくれます。


ヘッドライトが黄ばんでしまった時に、キレイに直す方法としてウレタンクリア塗装があります。
しかし、ウレタンクリア塗装は難しく「塗装面にゆず肌が出てしまう」「白濁してしまった」「クリア塗膜が割れてしまう」など透明な塗料だけに、少しの失敗でも大きく影響を与えてしまいます。

塗装に失敗しても、原因や対処方法が分からず、同じ失敗を繰り返している方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ヘッドライトにウレタンクリア塗装を施して、失敗する原因とその対処方法について詳しく解説します。どういう塗装方法だと失敗してしまうのかなど説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.【対処方法】ウレタンクリア塗装に失敗した場合はどうする?
2.具体例あり!ウレタンクリア塗装の失敗例と対策

 2-1.【塗装面のゆず肌】薄い塗膜が原因
 2-2.【塗膜のひび割れ】厚すぎる塗膜が原因
 2-3.【塗料の白濁】水分が原因
3.塗装屋直伝!ウレタンクリア塗装を失敗しない塗装手順とは?
4.ウレタンクリア塗装には、作業環境が大切!
5.まとめ

【対処方法】ウレタンクリア塗装に失敗した場合はどうする?

出典:写真AC

ヘッドライトのウレタンクリア塗装を失敗してしまった場合は、耐水ペーパーで磨き直すのが一番の有効策です。失敗した状態のウレタンクリア塗装に、重ね塗りなどのリカバリーを試みても塗装の土台がしっかりしていないため、さらに状態が悪化させてしまいます。

手間はかかりますが、磨き直しが1番近道です。キレイに仕上げるために、丁寧に塗装を落とすことから始めましょう。綺麗な仕上がりには、手間をかけて丁寧に行うことが大切です。

塗装面を磨く際には、800番~1000番位の耐水ペーパーを使用して磨き始め、徐々に細かい目に変えて磨いていきます。具体的には、「800番→1000番→1500番→2000番」といった順で磨いていくとキレイな下地が出来上がります。

もし、ヘッドライトが取り外し可能なら、取り外した方が磨きやすいですし、塗装も楽で周りのボディに誤って傷をつけてしまうのを防ぐことができます。

ただし、無理に外そうとすると、ヘッドライトや周りの部品を破損させてしまう恐れがあるので、「無理すると壊れそうだな」と感じたら、車に取り付けた状態のまま作業した方が無難です。

具体例あり!ウレタンクリア塗装の失敗例と対策

出典:写真AC

次に、ウレタンクリア塗装が失敗してしまう原因を解説します。
塗装面の状態によって失敗の原因が異なるので、対策方法とともに解説していきます。

【塗装面のゆず肌】薄い塗膜が原因

ゆず肌とは、ウレタンクリア塗装の表面にぶつぶつが出来てしまい、ゆずの表面みたいな仕上がりになってしまうことを指します。

ゆず肌の原因は、以下のような状態が挙げられます。
主な原因としては、ウレタンクリアの塗膜が平滑になる前に乾燥してしまい、その凹凸が残ってゆず肌になってしまいます。

  • 塗膜が薄すぎる
  • 塗料の塗布量が少ない
  • 高温の状態での作業
  • シンナーの蒸発が早い
  • 塗料の吹き付け距離が遠い
  • 吹き付けの圧力が低いもしくは高い

ゆず肌にならないための対策として、
以下のような対策が有効的です。

  • 車用スプレーガンを使用した場合10cm~15cmくらいの距離で吹き付ける(近すぎても離れすぎてもNG)
  • エアブラシを使用した場合1㎝~5㎝くらいの距離で吹き付ける
  • 塗料にあった溶剤を使用する
  • シンナーが乾きにくい塗料を選ぶ(季節に合った塗料もしくは夏用薄め液など)
  • 気温が高い日に作業しない(30℃以上の場合塗装は避けたほうが無難)
  • スプレー缶の場合、ギリギリまで使わない(塗料の残り少ないとガス圧が低いため)
  • 気温が低い日はスプレー缶を約40℃のお湯で暖めて使用するもしくは商品を人肌程度まで温めておく

【塗膜のひび割れ】厚すぎる塗膜が原因

ひび割れは塗装した後に、ヘッドライトにひびが入ったように見える現象です。主なひび割れの原因は、塗装時に厚く塗りすぎることです。厚く塗料を塗ると、先に表面だけ乾燥しますが、内側は乾燥に時間がかかります。この乾燥時間のズレが、ひび割れを起こしてしまうのです。

できる限り重ね塗りは避け一回の吹付で完成させるように心掛けましょう。その際に注意が必要なのは1回目の塗布面がザラザラしていないこと。塗布している際に塗膜が濡れ色になっている事が重要です。吹いた直後、塗布面が蛍光灯や太陽光が綺麗に反射しているがベストです。

【塗料の白濁】水分が原因

ウレタンクリア塗装後にヘッドライトが、曇ったように白くなってしまう現象を白濁(別名:カブリ現象)と言います。多湿(湿度70%以上)の環境で塗装した場合などに、塗料に水分が付着してしまい、塗装表面のツヤを消してしまいます。

対策としては、なるべく室内で作業したり、気候の良い日(湿度70%以下)を選ぶこと重要です。天気や気温(10℃~25℃)の影響が少ない室内で作業できれば理想ですが、どうしても屋外で作業しないといけない場合には、湿度の高い日を避けたり吹いた直後に床付近(湿度の高い場所腰より低い場所)に乾燥させないことでも十分に効果があります。
※湿度は下の方が高い

また、気温の変化の激しい夕方(特に冬場)から夜にかけて塗装してしまうと、気温が下がった時に結露が発生する可ことがあり、なるべく気温が安定している日中に、塗装と乾燥作業をするようにしましょう。
※ウレタン塗料などは温度が5℃以下になると極端に乾燥が悪くなります。

塗装屋直伝!ウレタンクリア塗装を失敗しない塗装手順とは?

出典:写真AC

ウレタンクリア塗装を失敗しないために、おすすめの塗装手順をご紹介致します。
正しい塗装手順を覚えて失敗のリスクを下げましょう。

Step1:耐水ペーパーでヘッドライト表面を磨く

まずは塗装しない部分をしっかり養生し、水をかけながら耐水ペーパーで磨いていきましょう。
耐水ペーパーは「800番→1000番→1500番→2000番」の順番で磨くとキレイに仕上がります。

ウレタンクリア塗装の失敗は、塗装表面の下地処理が不適切である場合に発生することが多いです。そのため、下地処理で以下に表面の凹凸をなくし平滑な面を作れるかで仕上がりを大きく左右します。

Step2:脱脂作業を行う

磨きが終わったら脱脂です。油分や削りカスがヘッドライトの表面に残っていると、塗料の乗りが悪くゆず肌の原因ともなりますので、しっかり脱脂しましょう。
※お菓子を食べた手・汗のついた手・ハンドクリームを塗った手で触ってもNGです。
※まわりで潤滑油などをスプレーしていないも確認すること。

Step3:ウレタンクリアを吹き付ける

ここから、ウレタンクリア塗料を吹き付けます。
スプレーガン口径1.3口径前後の場合、塗装表面から10〜15cm位離した状態で塗料を吹き付けます。最初の1回目は薄く吹き付け、2回目からは少し厚めに吹き付けていきます。

最初の1回目は、捨て吹きといって、ざっとヘッドライトに塗料を乗せるようなイメージで吹き付けその後一気にたっぷり濡れ色になるまで吹いていきます。
一つのパーツで5分以内で吹き終わるように心掛けてください。

Step4:塗料を乾燥させる

ウレタンクリアの塗装工程が全て終わったら、完全に塗料乾燥させます。
塗料メーカーによりますが、塗料が完全乾燥にするまで約1週間程度かかる場合もあります。
ここまでの作業が無駄にならないように、入念に乾燥させましょう。
弊社ウレタンクリアーの場合参考乾燥目安は指触乾燥15分 12時間以上で足付け可 3日ほどで完全乾燥(常温20℃)

〜補足〜

乾燥後にコンパウンドを使用して、ヘッドライト表面を研磨することでより光沢のある仕上がりにすることができます。コンパウンドは耐水ペーパーよりも、目が細かな粒子でできており、塗装表面の微細な凹凸も平滑化でき綺麗な仕上がりになります。

ウレタンクリア塗装には、作業環境が大切!

出典:写真AC

ウレタンクリア塗装では、カラー塗装とは異なり透明である点、失敗が目立ちやすい傾向にあります。
そのため、塗装作業を丁寧に手順通り行う方法も大切ですが、塗装する際の環境を万全に整えることも大切です。失敗のリスクを減らすために、特に重要な天候・気候をご紹介します。

強風の日は作業しない

屋内で塗装できれば、良いですがなかなか塗装スペースを確保することが難しいでしょう。
屋外で塗装する際に、気を付けるべきものが風です。強風の日などは、塗装を吹き付けようとすると、塗料が風で飛ばされてしまい、上手く塗装することができません。塗料が風に飛ばされると、ゆず肌になったりホコリが乗ったりするリスクも高まります。

雨の日など湿度の高い日は避ける

雨の日などは、空気中の水分量が多く、ウレタンクリア塗装の白濁(かぶり現象)の要因となったり塗装の仕上がりに影響を与えてしいます。湿度が低い晴れた日などが、おすすめです。

ただし、あまりにも気温が低すぎる日や寒暖差が大きい日などは結露の要因ともなるので注意が必要です。

気温が高すぎたり、寒すぎたりしない日を選ぶ

先ほどは、結露の面で気温に触れましたが、乾燥スピードでも、外気温は重要です。
特に、真夏や真冬に塗装すると、塗膜に大きな影響がでます。

真夏のような高温環境であると、シンナーの乾燥が早くなり、ゆず肌の原因になります。逆に、気温が低すぎる真冬に塗装すると、乾燥に時間がかかるため、垂れやゴミ、水分の付着リスクが高まります。
できれば、春や秋といった気温が安定している時期に作業するのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、ヘッドライトをウレタンクリア塗装した際の、失敗に対する原因と対処方法をご紹介してきました。

ウレタンクリア塗装は、カラー塗装とは異なり透明な塗料であり塗装の失敗は仕上がりに大きな影響を与えてしまいます。また、ヘッドライトは車の正面に位置するパーツでもあるため、特に塗装の仕上がりには注意を払いたいものです。

ヘッドライトが経年劣化により、黄ばみが発生したり飛び石などにより気づいがついた場合などウレタンクリアで再塗装を行えば綺麗になりますが、失敗には十分に注意して行いましょう。

この記事で、ご紹介した失敗の原因と対策方法を理解できていればウレタンクリア塗装での失敗を大きく減らすことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
その他ご不明な点がございましたら、おもしろ塗装工房へお気軽にお問合せください。


バイクのイメージチェンジを図りたいときに、タンクに新しい塗装を施すのは有効な手段の一つです。また、タンクの塗装に傷がついてしまったのを機に、再塗装を検討する方もいらっしゃると思います。

そんなときに、
「タンクの古い塗装は剥離しなければいけないの?」
「古い塗装を剥離せずにに新しい塗装にする方法はないの?」

と疑問に思われるのではないでしょうか。

目次

1.バイクのタンク塗装の剥離しない場合はあるの?
 【剥離しない場合】下地がしっかりしている
 【剥離が必要な場合】経年劣化している
2.【How to】古い塗装の剥離が必要な場合の作業手順
3.おすすめの塗装剥離剤(リムーバー)
4.剥離作業時の注意点をご紹介します

 換気をしっかりする
 保護手袋やゴーグルを用意する
 気候や気温で剥離の効果が変わる
5.まとめ

バイクのタンク塗装の剥離しない場合はあるの?

出典:写真AC

タンクの塗装をする前に、古い塗装の剥離が必要か判断する基準がありますので、説明していきます。

判断に迷っている方は、これから説明する基準を参考にしていただき、愛車のタンクの剥離が必要か検討してみてください。

【剥離しない場合】下地がしっかりしている

古い塗装が純正塗装であれば、下地がしっかりしているので、足付け作業だけすれば塗装しても大丈夫です。ただし、純正塗装だったとしても、塗装がへたっているようであれば、剥離は必要です。

もう一つの判断基準は、タンクの色が単色であることです。単色であれば、塗装に段差がないので古い塗装の上から、新しい塗装を塗ることは可能です。

【剥離が必要な場合】経年劣化している

先ほど純正塗装であれば、基本的に剥離は必要ないと説明しましたが、年数が経過して塗装がへたっているものに関しては剥離が必要です。例えば塗膜と素材に錆が発生していて塗膜が浮いている、塗膜が部分的にぱりぱり剥がれてしまっているなど、経年劣化した塗料の上から新しい塗装を行うと、塗装の乗りが悪くなり「ひび割れ」や「シワ」が発生する原因となります。

また、他の確認事項としてタンクに2色以上の塗装が行わ低るかも確認しましょう。バイクのタンクにラインなどの塗装が施されている場合、色の変わり目に段差ができています。そのまま塗装してしまうと、段差が残ってしまい、キレイな仕上がりになりません。

さらに旧車の場合などは、以前に補修したパテが剥がれかけていたりする場合があるので、タンクの状態を確認するためにも剥離した方が良いでしょう。

【How to】古い塗装の剥離が必要な場合の作業手順

出典:写真AC

剥離の作業手順について解説していきます。
作業に必要な道具も紹介しますので、この手順を参考にぜひ剥離にチャレンジしてみてください。

準備物:剥離作業と再塗装に必要なものを揃える

剥離作業と再塗装に必要な道具は以下です。

Step1:剥離剤を塗る

剥離剤を必要な分だけ受け皿に移し、刷毛に付けてタンクに塗っていきます。塗料によく浸透するように、なるべくたっぷりと塗っていきましょう。剥離剤を塗る際に、床に剥離剤が付いてしまわないように、金属の受け皿を使用したり新聞紙などで養生しておくと安心です。

しばらくすると、塗装が浮いてきますので、塗料を剥がす作業に移ります。

Step2:スクレーパーと金属ブラシを使用して古い塗装を剥がす

剥離剤を塗って浮いてきたら、スクレーパーを使用し、塗装を剥がしていきます。給油口付近やスクレーパーでは取り切れない部分は、金属ブラシを使い塗装を剥がしましょう。

1回剥離剤を塗っただけでは、塗装は全部剥げません。剥がしきれなかったら、再度剥離剤を塗って残った塗装を剥がしていきます。2〜3回繰り返して最後に少し塗装が残ったら、耐水ペーパーで削り落としてください。

Step3:剥離剤をふき取りプラサフを吹き付ける

塗装が剥離できれば、水で剥離剤を綺麗に洗い流し脱脂作業を行います。
水分が付いたまま放っておくと、すぐに錆びてしまいます。

水洗いする場合は、すぐに水をふき取り、タンクをしっかり乾燥させましょう。
タンクが乾燥したら脱脂し、プラサフを吹き付けていきます。

Step4:耐水ペーパーで磨く

プラサフが乾燥したら、布・耐水ペーパー(600)でタンク磨きです。この磨き作業を怠ると、次の塗装のときに、塗料の乗りに影響がでてしまいます。面倒な作業ですが、全体をキレイに磨いていきましょう。最後にザラツキや錆び、塗料残りが無いかを触手(素手)で確認しましょう。

磨き終わったら、布でしっかりふき取り、削りカスを残さないようにしてください。

Step5:再塗装を行う

磨き終わったら、次は塗装です。

塗装のコツは、「バイクのガソリンタンクを缶スプレーで塗装する方法は?手順と注意点を教えます」の記事で解説していますので、そちらもぜひご覧になってみてください。

おすすめの塗料剥離剤(リムーバー)

出典:写真AC

塗料剥離剤(リムーバー)は、古い塗料やコーディングを効果的に除去するための製品です。

当社で販売している塗料剥離剤(リムーバー)は、プロも使用する高品質で強力な剥離剤です。塗装の剥離後に表面を水洗した際でも、ワックス分や塗膜残分が残りにくく、再塗装を行いやすいのが特徴です。

ただし、強力なぶん皮膚に触れると危険なので、取り扱いには十分に注意しましょう。

剥離作業時の注意点をご紹介します

出典:写真AC

ここからは、塗装を剥離するうえで、気を付けなければならないことを解説します。

剥離剤は塗装を剥がすのに便利な溶剤ですが、そのぶん危険もともなうので、これから説明する注意点をよく読んでから使用してください。

注意点1:換気をしっかりする

室内で作業する場合、換気は必須です。

匂いがきつく、中毒性がありますので、密閉状態で使用すると危険です。

必ず換気するか、屋外で使用しましょう。

また、匂いについては近所に迷惑がかかる可能性がありますので、周りに配慮しながら使用してください。

注意点2:保護手袋やゴーグルを用意する

剥離剤は劇薬ですので、皮膚に触れるとただれてしまいます。強力な剥離剤ほど危険ですので、必ず保護手袋とゴーグル・防塵マスクを着用し、皮膚に触れないよう注意しましょう。

万が一皮膚に触れてしまったら、すぐに水で洗い流し、皮膚に異常を感じたら、医師の診断を受けるようにしてください。

注意点3:気候や気温で剥離の効果が変わる。特殊な剥離方法も紹介

剥離剤は、気候によって効果が大きく変わります。

  • 冬季は気温が低いため、剥離剤の浸透が遅くなる
  • 夏期は気温が高いので、剥離剤の蒸発が早くなり効果が落ちる
  • 雨天時や湿度が高い時は、水分が剥離剤の浸透を阻害するので効果が落ちる

上記を踏まえると、春や秋といった過ごしやすい時期に作業するのがおすすめです。

※剥離剤を塗ったあと、ラップ等で綺麗に覆います。剥離剤の気化を防ぎ塗膜が浮いてくるのを待つのも良いでしょう。5分から30分程度で塗膜がメラメラと浮き上がってきます。

季節・温度に対して柔軟に対応するために、余裕を持ったスケジュールで作業した方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
バイクのタンク塗装の剥離について解説してきました。
剥離が必要かどうかの判断は、愛車の年式の把握、純正塗装かどうかの確認、塗装の状態の見極めが必要になります。

剥離するのかしないのかで、手間も手順も大きく変わりますので、多少時間がかかったとしても、じっくり状態を見てから判断した方が良いでしょう。

この記事を一つの判断材料として活用してみてください。


バイクに乗り続けると、様々な傷が付いていきます。特にガソリンタンクは、バイクの前方にあるので、塗装を傷つけやすい場所です。

タンクの塗装に傷がついたら、まず補修を検討をされるかと思いますが、、、
「自分で直したいけど方法が分からない」
「そもそも自分で直せるのか知りたい」
と言ったように、自分でキレイに補修できるのか分からない方も多いと思います。

この記事では、それぞれの傷の種類に合わせた補修方法を解説します。傷の種類や、補修方法が明確になるので、自分で補修を考えている方は、ぜひ読んでみてください。

目次

1.傷の種類によって補修方法が変わる
 飛び石による傷
 線傷
 凹み
2.【コンパウンドで補修】クリア塗装に付いた線傷など
3.【タッチアップペイントで補修】塗装面に達した傷など
4.凹みの補修方法には3種類ある
 デントリペアによる補修
 パテで埋める
 板金補修をする
5.デントリペアによる補修手順
6.パテによる補修手順
7.自分で補修が難しい場合は業車にお願いする

傷の種類によって補修方法が変わる

出典:写真AC

傷の種類と、それぞれに合った傷の補修方法を解説します。
この説明を読み、自分のバイクの傷がどういう状態か確認しましょう。

飛び石による傷

走行中に飛んできた小石がタンクに当たってしまうと、点状の傷が付きます。他にも、バイクのキーをタンクの上に落としたり、ヘルメットなどがタンクに接触すると同様の傷が付いてしまいます。

点状の傷は、塗装部分まで剥がれている場合が多く、放っておくと腐食してしまうので、早めの対処が必要です。自分で補修する場合の方法は、主にタッチアップペイントを使用します。
後ほど詳しくご紹介します。

線傷

タンクの表面にできる細かい擦り傷や大きな線上の傷を指します。バイクのキーでタンクを引っかいてしまったり、平垣やガードレールに接触してしまうと、付いてしまう傷です。

線傷は、クリア部分だけの浅い傷から、塗装まで剥がれている傷など、傷の深さによって補修方法が異なります。自分で補修する場合の方法は、コンパウンドで磨くか、タッチアップペイントを使用するかの2択が多いです。こちらも後ほど詳しくご紹介しております。

凹み

立ちゴケをしてしまったり、重いものをタンクの上に落としてしまうと、タンクに凹みができてしまいます。凹みは他の傷と違い、凹んだ部分を引っ張りだすか、表面を平らにしなければなりません。

凹みの深さ大きさにより、補修方法は3通りあり「デントリペア」「パテ」「板金」があります。小さい凹みであれば、ある程度自分で補修も可能かもしれませんが、基本的には板金での補修が必要になるケースが多いので、業者に依頼することがおすすめです。

【コンパウンドで補修】クリア塗装に付いた線傷など

出典:写真AC

バイクのタンク塗装は、主に3層で構成されており「下地塗料」「カラー塗料」「クリア塗料」の順となっています。クリア塗料部分に付いた傷は、浅くコンパウンドで磨けばキレイになる場合があるのでまずはコンパウンドで磨いてみましょう。

コンパウンドで磨くときは直線的に磨く

コンパウンドで磨く前に、傷の周りの汚れを落とします。砂などの汚れが付着したままだと、かえって傷つけてしまうので、必ずキレイにしてください。

コンパウンドを少量スポンジ又は布に付け、直線的に磨くとムラなく磨けます。しばらく磨くと、コンパウンドの白っぽさが無くなるので、キレイな布でふき取ります。

これで傷が消えればそのまま終了です。1回で傷が消えなければ、数回繰り返してみてください。

【タッチアップペイントで補修】塗装面に達した傷など

出典:写真AC

塗装が剝がれても範囲が狭い傷であれば、タッチアップペイントで補修が可能です。自分で補修することで、業者に依頼するより、費用をかなり抑えることもできます。

しかし、ただ塗っただけではキレイに仕上がらないので、正しい手順での作業が必要です。
以下で、具体的に解説します。

タッチアップペイントでキレイに補修するための手順

出典:写真AC

タッチアップペイントの補修手順を解説します。

タッチアップペイントは傷の上から同じ塗料を盛るように補修しますが、ただ盛るだけだとせっかく補修してもかえって目立つ結果になりかねません。

これからキレイに補修するコツを説明しますので、参考にしてみてください。

タンクの補修に必要な道具を用意する

補修に必要な道具は下記の6点です。

これらを揃えれば、補修の準備は完了です。

Step1:傷の周辺にマスキングテープを貼る

傷の周りにマスキングテープを貼ります。タッチアップペイントを塗った後、耐水ペーパーで磨くので、周りを保護する様に貼りましょう。

最初に塗るときは、塗料を盛るように塗るので、マスキングテープには、周りに塗料が垂れないようにする土手の役割も担っています。

Step2:補修する部分にタッチアップペイントを厚く塗る

シリコンオフで脱脂をしたら、傷にタッチアップペイントを塗っていきます。

周りの塗装より高くしたいので、1回で厚く塗れないようなら、乾燥後に重ね塗りをしましょう。

Step3:タッチアップペイントが乾燥したら耐水ペーパーで磨く

タッチアップペイントが乾燥したら、マスキングテープを貼ったまま耐水ペーパーで磨いていきます。1,000番の耐水ペーパーを使用し、マスキングテープと同じ高さまで研磨しましょう。

Step4:マスキングテープを剥がし、細かい目の耐水ペーパーで磨く

マスキングテープと同じ高さまで研磨したら、テープを剥がします。

テープを剥がしたら、今度は2,000番の耐水ペーパーで磨いてください。周りの塗装と同じ高さまで磨けたら、仕上げに入ります。

Step5:コンパウンドで仕上げ

最後にウエスにコンパウンドを付けて補修した部分を磨きます。先ほど、傷の周りも2,000番の耐水ペーパーで磨いたので、周りもよく磨きましょう。根気よく何回も磨いて、補修した部分が目立たなくなったら完了です。

凹みの補修方法には3種類ある

出典:plxabay

凹みの場合、凹みの範囲の大きさによって補修方法が異なります。
ここからは、3種類の補修方法についてそれぞれ解説します。

①デントリペアによる補修

小さな凹みにはデントリペアという修理方法があります。
曲がった鉄の棒を使って、タンクの内側から押さえ、外側から金属ハンマーで叩いて凹みを補修する方法です。この補修方法であれば、再塗装を行う必要がなく小さな凹みにはメリットがある方法です。

後ほど詳しくご紹介します。

②パテで埋める

デントリペアできない部分には、パテを使って補修します。
パテは、タンクの凹みに盛る事で、タンクを平らにすることができる補修方法です。

板金作業やデントリペア後の凹凸を無くすために、パテを使用する場合もあります。
後ほど詳しくご紹介します。

③板金補修をする

大きな凹みは、残念ながら個人でDIY補修することは難しく、板金補修を専門業者に依頼が必要となります。凹み部分に、スライドハンマーをひっかけるための部品を溶接したり、スライドハンマーで引っ張り出すなどの作業が必要となります。

凹みの範囲が広ければ、何回か繰り返すことになり板金業者でない作業を行うことは難しいでしょう。

デントリペアによる補修手順

出典:plxabay

自分でデントリペアする場合の補修手順を解説します。
興味があれば、ご覧いただき愛車の補修の参考にしてみてください。

準備物:デントリペアに必要な道具を用意する

まずは、必要な道具を揃えるところですが、実はインターネット上でデントリペアキットが販売されています。デントリペアキットを購入すれば、補修に必要な道具が一気に揃いますので、おすすめです。

今回は、グルーガンを使用するタイプのデントリペアキットで解説します。

Step1:ホットボンドを使用して工具をタンクに取り付ける

最初にグルーガンを温めて、ホットボンドを溶かします。溶かしたホットボンドをリペアツールに付けて、そのままタンクの凹み部分に取り付けてください。

ホットボンドが乾くまでしばらく放置し、乾いたら次の工程です。

Step2:工具のつまみ部分を回して凹み部分を引っ張り出す

ホットボンドが乾いたら、リペアツールのつまみ部分を回します。
つまみを回すと、リペアツールが凹んだ部分を引っ張り出してくれます。

凹みの程度によりますが、1回やって元に戻りきらない場合は、再びホットボンドでリペアツールをタンクに取り付けて引っ張り出しましょう。

数回繰り返すと、凹みが改善されていきます。

パテによる補修手順

出典:写真AC

次は、自分でパテによる補修方法を説明します。
デントリペアで補修出来ない部分は、この方法で補修してみてください。

パテによる補修に必要な道具を用意する

パテの補修に必要な道具は下記の4点です。

耐水ペーパーは荒さが違う物を3種類、パテは厚づけ用と薄づけ用の2種類用意してください。

Step1:凹んだ部分の周辺を耐水ペーパーで塗装を落とす

凹んだ部分の塗装を、400番の布・耐水ペーパーで落としていきます。

凹んだ部分の塗装を落としたら、塗装の段差を無くすために、600番の布・耐水ペーパーで凹みの周辺も磨きます。磨いた後は、削りカスをしっかり取り除いてください。

Step2:タンクに厚づけパテを盛る

シリコンオフで脱脂したら、パテを盛っていきます。パテはよく混ぜないと、うまく硬化しませんので、入念に混ぜましょう。パテを混ぜたらタンクに盛り、ヘラでパテを整えていきます。パテが硬化する前に、盛りすぎている部分をヘラで削って調整してください。

Step3:厚づけパテを布・耐水ペーパーで磨いたあと薄づけパテを盛る

厚づけパテを180番の布・耐水ペーパーで磨いて、高さを調整していきます。
調整が完了したら、次は薄づけパテを塗り、タンクに合うようにパテをヘラで整えましょう。

Step4:乾燥させたあと耐水ペーパーで磨く

薄づけパテが乾燥したら、最後に600番の布・耐水ペーパーで磨きます。キレイに仕上げるために、回すように磨くのがコツ。磨いたあと、手で触っても段差を感じなければ、作業は完了です。

自分で補修が難しい場合は業者にお願いする

出典:写真AC

補修範囲が広かったり、大きな凹みがあって自分でキレイにできない場合は、業者に依頼した方が良いでしょう。費用はかかりますが、確実にキレイに仕上げてくれます。

傷の種類や程度によりますが、修理費用の相場は1万円~5万円位です。

ただし、難しい修理の場合は、10万円を超える場合もありますので、事前に正確な見積もりをして貰うことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?バイクのタンク塗装の補修方法には、
「点状の傷」「線傷」「凹み」の3種類がありそれぞれの傷に応じた補修方法が異なります。

  • コンパウンド
  • タッチアップペイント
  • デントリペア
  • パテ

上記4つの中が代表的な補修方法です。

補修方法によっては、補修後に再塗装を行う必要があったり不要なものがありますので、バイクのタンクの傷に王応じて適切な方法を選択してみてください。

道具も手軽に調達できるので、傷の範囲が比較的狭く、少し補修すれば直せそうな傷や凹みは、自分で補修にチャレンジする価値は十分にあります。


バイクが古くなると、ガソリンタンクの塗装も傷んできます。本ブログでも、専門業者に依頼する方法や、プロ用機材を使った塗装方法などをご紹介してきましたが、もっと手軽に誰でも簡単に塗装できる缶スプレーでDIYする方法についてご紹介します。

ただし、缶スプレーでは仕上がりに限界があり綺麗に塗装したい方やデザインで個性を出したい方には、不向きとなりますので、塗装業者に依頼することがおすすめです。

この記事では、バイクのタンク塗装を缶スプレーで行う方法をご紹介します。塗装に必要な道具も紹介しますので、DIYを検討している方に役に立つ情報になるはずです。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.バイクのタンク塗装を缶スプレーでDIYするメリットとは?
 1-1.塗装費用を抑えられる
 1-2.オリジナリティがあり愛着が湧く
 1-3.手軽に挑戦できる
2.缶スプレーで塗装する際に必要なものを紹介!
3.【手順】バイクのタンク塗装を缶スプレーで行う方法
4.缶スプレーでタンク塗装をする際の注意点
 Point1:ウレタン塗料を使用する
 Point2:使用前に缶スプレーを温める
 Point3:気温や天候に気をつける
 Point4:スプレーは最後まで使い切らない
 Point5:塗料を十分乾燥させる
5.まとめ

バイクのタンク塗装を缶スプレーでDIYするメリットとは?

出典:写真AC

まず初めに、缶スプレーでバイクのタンクを塗装メリットをご紹介します。
専門業者に依頼するよりも仕上げの面では劣りますが、費用の安さやオリジナルのタンクで愛着が湧くなどDIYだからこそあるメリットがいくつか存在します。缶スプレーで塗装するか迷っている方は、こちらを読んで、検討してみてください。

塗装費用を抑えられる

これは、DIY塗装する上での一番のメリットとも言える費用面です。
専門業者にバイクのタンク塗を依頼した場合は、「材料費」+「工賃」が発生しますので、塗装費用が高額になりやすいです。しかし、自分でDIYすれば工賃は発生しませんので、費用を抑えられます。

オリジナリティがあり愛着が湧く

DIY塗装は、専門業者に依頼するよりも仕上がりは劣ってしまいますが、自分で作業したことで個性が出るものです。他のバイクには無い個性を出せ世界に1つだけの完全オリジナルのタンクができます。

手軽に挑戦できる

缶スプレー以外で塗装しようとすると、スプレーガンやコンプレッサーといった専用の道具が必要になりますが、缶スプレーで塗装する場合は上記のような道具は必要ありません。

缶スプレーは、ホームセンターなどで格安で手に入り揃える道具も少ないので、手軽にDIY初心者でも挑戦しやすいです。失敗したら、専門業者に依頼するという方法もできるので一度挑戦してみる価値も高いでしょう。

缶スプレーで塗装する際に必要なものをご紹介!

出典:写真AC

缶スプレーで塗装する際に必要な道具をご紹介します。紹介する道具で、持っているものと、持ってないものを確認して、必要に応じて道具を購入してください。

①缶スプレー

缶スプレーは様々な種類がありますが、おすすめは2液ウレタンスプレーです。理由は、傷が付きにくく、防水性、撥水性、耐久性、対候性が高いからです。

金額は3,000~4,000円で、他の缶スプレーより少し高額なのがデメリットですが、メリットの方が大きいので、2液ウレタンスプレーを使用した方がいいでしょう。

②耐水ペーパー

耐水ペーパーは下地作り用と、仕上げ用で違うものが必要です。耐水ペーパーは、作業工程によって使用するものが変わりますので、最低でも下記の3種類を用意してください。

・(荒目)400~500
・(中目)1,200~1,500番
・(細目)2000番
※数字が大きいほど細かい目になっています。

③シリコンオフ

シリコンオフは、塗装表面の脱脂作業に必要になります。脱脂とは、表面の油分を取り除くことで塗料のノリをよくする作業です。脱脂は塗装において重要な作業ですので、必ず用意しましょう。

④サーフェイサー

サーフェイサーは、下地用として吹き付けます。サーフェイサーを吹き付けないで塗装しても塗料が上手く乗りません。また、サーフェイサーは防錆・耐ブリスターに優れ、塗装する表面の細かい凸凹を埋める効果があり仕上がりがとても綺麗になります。

⑤ウレタンクリア

ウレタンクリアは塗装後の仕上げ剤として使用します。ウレタンクリアは、塗装を保護しツヤを出す役割があります。仕上げ剤としては、他にラッカークリアもありますが、ガソリンに耐性がありませんので、必ずウレタンクリアを使用するようにしましょう。

⑥マスキングテープ

マスキングテープは、塗装しない部分を養生するために使用します。マスキングテープを使用しないで、塗装してしまうと予定外の部分に塗料がついてしまい、後処理が面倒になってしまいます。

ガソリンタンクには、取り外せない部品もありますので、細かく養生できるマスキングテープは必需品です。

⑦コンパウンド

コンパウンドは、全ての工程が終了した後に磨くために使用します。コンパウンドで磨くことで表面にツヤをだし、キレイに仕上げられるので必須で用意しましょう。

【手順】バイクのタンク塗装を缶スプレーで行う方法

出典:Unsplash

ここからは、缶スプレーで塗装する手順をご紹介します。

初めての方はなかなか難しいかもしれませんが、手順通りに作業すれば、キレイに仕上がりますので、ぜひ挑戦してみてください。

塗装面を耐水ペーパーで足付する

古い塗装のツヤが無くなるまで、耐水ペーパーで全体的に磨いていきます。耐水ペーパーは、400番~600番くらいのものを使用してください。タンクに傷を付けることで、サーフェイサーを吹き付けたときに、塗料の乗りが良くなります。この作業は手を抜いてしまうと、全体の仕上がりに影響してしまうので、しっかり磨きましょう。

塗装表面を脱脂する

磨き終わったら、次は脱脂です。脱脂することで、磨いた後の削れカスや、表面の油分を取り除き、サーフェイサーの密着度を高められます。シリコンオフをウエスに染み込ませ、バイクのタンクを脱脂しましょう。

サーフェイサーを吹き付ける

脱脂が完了したら、次は下地用のサーフェイサーの吹き付けです。サーフェイサーはタンクの表面の凸凹を埋め、塗料を吹き付ける際に、塗料の乗りを良くします。一度に大量に吹き付けるのではなく、数回に分けて吹き付けましょう。缶スプレーの種類によりますが、塗装面から15〜20cm程度離して吹き付けるようにしてください。

サーフェイサーが乾燥したら耐水ペーパーで凹凸を無くす

サーフェイサーの乾燥には、約1日程度かかります。サーフェイサーが乾燥したら、耐水ペーパーでタンク全体を磨いていきます。このとき使用する耐水ペーパーは、800〜1000番で細かい傷を付けることで、塗装の乗りが良くなりますので、塗装の前に入念に磨きましょう。

カラーを塗装する

塗装しない部分には、マスキングテープを使用し養生します。そして、塗装の前に再度しっかり脱脂しましょう。缶スプレーは、スプレーガンと比べると噴射力が弱いので、塗装の前にスプレー缶を40℃のお湯につけて暖めておくと、圧力が高まって塗装しやすくなります。

脱脂をしたら、使用前にスプレー缶をよく振ってください。缶スプレーは液だれしやすいので、塗装面から15~20cm離して、平行に吹きます。一気に塗料を吹き付けると液だれしてしまうので、数回に分けてください。

1回吹き付けたら、塗料が乾燥するまで待ち、乾燥したら2回目を吹き付けます。
この工程を3回程度繰り返して、色がしっかりついたら塗装は完了です。

ウレタンクリアで仕上げる

塗料が完全に乾燥したら、仕上げとしてウレタンクリアの出番です。塗装の時と同様に、数回に分けて吹き付けます。1回吹き付けて乾燥したら、1000~1500番の耐水ペーパーで磨きましょう。

磨き終わったら、2回目を吹き付けるという工程を3回程度繰り返します。
3回程度繰り返したあと、塗料を完全に乾燥させてください。

最後に2000番の細かい耐水ペーパーで傷やほこりを磨き、そのあとコンパウンドで磨けば、よりツヤが出てキレイになります。

缶スプレーでタンクの塗装をする際の注意点

出典:写真AC

缶スプレーで塗装する際に、注意すべき点が3つあります。
これから説明する点に注意して、より確実に仕上げられるようにしましょう。

Point1:ウレタン塗料を使用する

ホームセンターには、様々な用途の缶スプレーが販売されていて、その中にはバイクのタンク塗装には向かないものもあります。

特に、安く売られているスプレー缶は、スプレーした際にダマになりやすく、均一な塗布ができなかったり仕上がりが綺麗でないものがあります。

また、車やバイクの塗装となる耐溶剤性が高い塗料が必要となります。
塗料の中でも、高額にはなりますがウンタンスプレーがおすすめです。ガソリンなどに対する耐溶剤性や強い塗膜を形成できるため、細かな傷や燃料の吹きこぼれにも強くなるためです。

Point2:使用前に缶スプレーを温める

缶スプレーは使用する前に、温めると中の塗料が均一に混ざり、スムーズな塗布ができる様になります。また、温かい塗料は滑らかな塗膜を形成しやすく、仕上がりも綺麗になるため必須のテクニックであると言えます。

温めると言っても、ヒーターなどで温めるのではなく、30℃くらいのお湯に10分ほどつけておくだけで、とても簡単に行えます。

Point3:気温や天候に気を付ける

塗装は、外部環境(天候や気温)の影響が大きく気温が低すぎると乾燥に時間がかかり、液だれやほこりが乗るリスクが高まります。反対に気温が高すぎると、乾燥が早すぎるため、塗布面がザラついたり仕上がりが悪くなります。真夏や真冬はなるべく避け、気候の良い日(20℃~25℃)に塗装すると仕上がりが綺麗になります。

また、屋外で作業する場合、風の強い日は避けた方がいいでしょう。強風だと缶スプレーで吹き付ける際に、塗料が飛ばされてしまい、失敗してしまいます。強風の日は、塗装を避けることは勿論ですが、なるべく風の影響を受けないように、テントなどの風よけを用意しておくこともポイントです。

Point4:スプレーは最後まで使い切らない

スプレーは完全に使い切らないと、もったいないような気がしますが、少し残っている状態で塗装を終了するのがおすすめです。

最後の方になると、缶スプレー内部のガス圧が減少するため、無理に使用を続けると塗料が上手く拡散できず、ダマになってしまう可能性があります。せっかく下地まで上手くいっても、塗装で失敗したら台無しです。

使用していて、ガス圧が減ってきたと思ったら、現在の缶スプレーの使用をやめて、新しい物を使いましょう。

Point5:塗料を十分に乾燥させる

1回目、2回目と塗装を繰り返す際には、できるだけ長い間隔で塗料を乾燥させることが大切です。下塗りが十分乾燥していない状態で塗装を重ねてしまうと、塗料の硬化時間の違いからクラックが発生しやすくなります。

ひどい場合は、塗装を全てやり直す必要が出てきたり仕上がりに大きな影響を与えてしまいます。
そのため、しっかりと塗料が乾燥したことを確認してから次の工程を行うようにしましょう。

まとめ

今回、バイクのタンク塗装を缶スプレーで行う方法についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?缶スプレーでのタンク塗装のDIYは、慣れないうちは簡単ではないかもしれません。

しかし、揃える道具も少なく、費用を抑えられるので、初心者でも比較的挑戦しやすいです。たとえ失敗したとしても我々プロが手直しをすることも可能なのでお気軽にご相談してみてください。

この記事でご紹介したポイントを押さえつつ、手順通りに作業していけば、キレイに仕上げられるはずでのでDIYをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。


長年バイクに乗り続けていると、
「バイクのガソリンタンクをイメージチェンジしたい」
「ガソリンタンクに細かい傷を塗装で修復したい」というような悩みが出てくると思います。

しかし、バイクのタンク塗装となると「専門業者に塗装すると料金が高額になるのではないか」「塗装料金の相場はどれくらいなのか?」など疑問が浮かんでくるのではないでしょうか?

この記事では、バイクタンク塗装を、専門業者に依頼した時の料金相場を紹介します。
また、専門業車とDIY塗装の料金違いなども合わせて解説しているので、自分に合った方法でバイクのタンク塗装を選択することができます。ぜひ最後まで記事を読んでみてください。

目次

1.【専門業者に依頼した場合】バイクのタンク塗装の料金相場
 1-1.バイクの排気量違いによる塗装料金
 1-2.追加費用が発生するケース
2.【自分でDIYした場合】バイクのタンク塗装料金相場
3.タンク塗装には料金見積もり時に詳細を確認する
4.専門業者に依頼する場合のメリット・デメリット
5.バイクのタンク塗装料金の計算方法は?

 5-1.塗料の種類やデザイン塗装
 5-2.ガソリンタンクの大きさ
 5-3.その他の追加費用の有無
6.まとめ

【専門業者に依頼した場合】バイクのタンク塗装の料金相場

出典:plxabay

専門業車にバイクのタンク塗装を依頼した場合の平均的な料金相場をご紹介します。
目安として標準的な料金を知っていれば、塗装業者に依頼するのか検討しやすくなりますのでぜひ参考にしてみてください。

前提として、タンク形状や分割されたタンクなどは料金が異なるため、ここでは標準的なタンク形状での料金を説明しています。

バイクの排気量違いによる塗装料金

ガソリンタンクは、排気量が大きいバイクの場合は、エンジンがより多くの燃料を消費する可能性が高くなるため、それに対応する大容量の燃料タンクが必要となります。

そのため、タンク塗装の料金も排気量ごとに料金相場が変わってきます。以下で紹介しているのは、標準的なタンクの単色塗装料金の相場になります。

ソリッド塗料パール塗料キャンディー塗料
オフロードバイククラス¥15,000円~¥15,000円~¥23,000円~
400ccネイキッドバイククラス¥25,000円~¥28,000円~¥38,000円~
1000ccバイククラス¥25,000円~¥30,000円~¥40,000円~
※単色塗装の場合の料金相場です

上記の価格表は、単色で塗装した場合の参考価格になります。あくまで平均的な相場ですので、実際の料金は、依頼する塗装業者に事前によく確認することが重要です。

追加費用が発生するケース

バイクのタンク塗装には、追加費用が発生するケースがあります。
以下で、紹介するケースの場合通常の料金だけでは対応できず追加費用が請求されてしまいますのでご自身のタンク状態を把握しておきましょう。

【タンクの凹みによる補修作業】

タンクに凹みがある場合は、凹凸部分に上手く塗料がのらなかったり、仕上がりが悪くなる可能性があるため、凹みの補修が必要になる場合があります。

追加費用の料金相場としては、約¥3,000円からが一般的です。

ただ、凹みの状態があまりにもひどいものや部位が大きければ補修にかかる手間も増えてしまいますので、上記の費用よりも高額になる傾向があります。事前にタンクの状態を確認し、見積もり時に補修分の料金が含まれているのか確認するようにしましょう。

【古い塗料の剥離作業】

新しく塗装する塗料との相性や塗装の密着性、耐久性を向上させるためにバイクタンクにある古い塗料を剥離する場合があります。塗装する前に、古い塗装を剥離する作業をする場合があります。

追加費用の料金相場としては、約¥5,000〜¥10,000円が一般的です。

古い塗装の剥離は、絶対に行わなければならないというものでもありまさんが、求める仕上がりやデザインによっては、必須の作業になる可能性もあるので、タンクの塗装業者と打ち合わせをして、どこまで依頼するか決めましょう。

【自分でDIYした場合】バイクのタンク塗装の料金相場

出典:写真AC

ここまで、専門業者にバイクのタンク塗装を依頼した場合の塗装料金について、解説してきましたが最低でも2~3万円前後の費用は必要となるため、塗装を行うか悩む方も多いでしょう。

なるべく費用を抑えてバイクのタンク塗装を行い方には、DIYで塗装するのがおすすめです。
DIYであれば、道具と材料費だけで済むので費用を安くできます。

揃える道具は主に下記の7つ。

材料 / 道具 費用
ウレタンカラー¥1,720円
サーフェイサー¥1,836円
ウレタンクリア¥1,980円
薄め液¥820円
マスキングテープ¥270円
耐水ペーパー¥315円
コンパウンド¥1,296円
合計¥8,237円

塗料や道具の品質で、金額が変わりますので必ず10,000円程度で済むわけではありませんが、業者に依頼した場合との比較として、参考にしてみてください。

タンク塗装には料金見積もり時に詳細を確認する

出典:写真AC

業者に依頼して塗装作業完了した後に、料金のことで後悔しないようにするためには、作業前の見積もりが重要です。

こちらの要望がざっくりした内容だと、業者もざっくりした見積もりしか作成できないので、作業中に思わぬ追加料金が発生してしまうかもしれません。

最初の打ち合わせの段階で、使用したい塗料やバイクの種類、タンクの状態などできるだけ細かく伝えて、細かい見積もりを作成してもらいましょう。

入念な打ち合わせをすることで、お互いにイメージをすり合わせられますので、見積もりの誤差が少なくなるでしょう。

専門業者に依頼する場合のメリット・デメリット

出典:写真AC

業者に依頼してタンク塗装をするメリット、デメリットを紹介します。メリット、デメリットを理解してから業者に依頼して、塗装後に後悔することのないようにしてください。

メリット

業者に依頼するメリットは下記の3つです。

  • 痛んだ塗装を修復するので、新品のようにキレイになる
  • オリジナリティが出せる
  • 複雑な塗装も可能

バイクは長年使用することが多いので、どうしても塗装が痛んできてしまい、外観が悪くなります。
タンクは、バイクの大部分を占めるパーツであるため、塗装を行うことで見た目や雰囲気を新品同様ににすることができます。

また、純正の塗装以外も選択可能なので、自分だけのオリジナルのバイクにすることもできます。専門業者に依頼すれば、より複雑なデザインや特殊な塗装も可能になるので個性を出したい・綺麗に仕上げたい方は専門業者への依頼がおすすめです。

デメリット

専門業者に依頼するデメリットは、下記の2つです。

  • DIYで行うより費用が高額になる
  • デザインや費用などを念入りに確認する必要がある

専門業者に依頼すると、材料費の他に工賃が発生します。簡単な塗装なら工賃は安いですが、複雑な塗装は作業工程も増えるので、どうしても工賃が高額になりがちです。

また、塗装のイメージやデザインについてしっかりと塗装業者と打ち合わせを行わないと完成してからイメージと違ったや思っていたものではなかったなどトラブルの要因となります。塗装を依頼するには、事前にそれらを確認した上で依頼する必要があるため少し手間が掛かってしまいます。

バイクのタンク塗装料金の計算方法は?

出典:写真AC

見積もりをするうえで、計算基準になる項目を3つ紹介します。この3つの項目を知っていれば、見積もりを提示されたときに、より理解しやすくなりますので、押さえておきましょう。

Point1:塗料の種類やデザイン塗装

塗料の種類によって金額が異なります。
たとえば、ソリッドカラーよりパールカラーの方が塗料が高いため、塗装費用も高額になりやすいです。また、色を2色以上に使用したり、デザイン塗装を行いたい場合は、追加費用が発生します。特に、デザイン塗装は複数の色を使用し、複雑なマスキングなどを施しますので、高額になりやすいです。

Point2:ガソリンタンクの大きさ

バイクの車種や排気量によって、ガソリンタンクの大きさに違いがあります。タンクが大きくなれば、塗装面積が多くなりますので、必要な塗料の量も多くなり塗装費が高額になります。

Point3:その他の追加費用の有無

タンクに凹みや古い塗装の状態などによって発生する追加費用を計算します。また、古い塗装の剥離作業が必要であれば、見積もりに加算されますので、予算に応じて、どこまで作業するのかよく打ち合わせしましょう。

まとめ

今回、バイクのタンク塗装料金の相場についてご説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
バイクのタンク塗装を専門業者に依頼すると、少し高いなと感じ人も多かったのではないでしょうか。

バイクのガソリンタンクの塗装費用は、塗装の内容によって大きく変わります。より複雑な塗装・綺麗な仕上がりを求めるとなると、バイクの塗装は高額になりやすいです。

しかし、バイクの大部分の面積を占めるため再塗装を行うことで見た目やイメージが大きく変わり新しい楽しみが増えたりもします。

単色の塗装であれば、個人でDIY塗装を行うことも可能であり費用も抑えられますので自分の予算に応じて、専門業者に依頼するのか、DIYするのか検討してみてください。


つや消し塗装のヘルメットは、人気が高く多くの人が愛用しています。
しかし、つや消し塗装は維持も難しいです。

「どうやって汚れをとればいいか分からない」
「メンテナンスするときに、塗装まで痛めてしまいそうで怖い」

上記のような悩みを抱えている方も多いはず。
この記事を読めば、つや消し塗装のヘルメットのメンテナンス方法が分かります。ヘルメットをキレイに維持できれば、気持ちよくツーリングに行くことができるので、ぜひ参考にしてみてください。

あわせて、自分でつや消し塗装をDIYする方法も紹介していますので、塗装がかなり傷んでいて、メンテナンスだけでは対応できない方も、ぜひご覧になってみてください。

目次

1.ヘルメット塗装のつや消しは汚れが目立つ!
2.つや消し塗装ヘルメットのメンテナンス方法
Point1:研磨剤が含まれたクリーナーは使用しない
Point2:薄めた中性潜在を使用する
補足:専用のヘルメットクリーナーを使用する
3.【DIYで綺麗にする】自分でつや消し塗装する6つの手順
手順1:シールドなどのパーツを取り外す
手順2:マスキングをする
手順3:塗装前の足付をする
手順4:塗装面を脱脂する
手順5:つや消し塗装を行う
手順6:塗料を乾燥させる
4.自分で塗装する場合の注意点
注意点1:スプレーが近すぎるとムラになる可能性がある
注意点2:作業環境に注意して周りに配慮する
5.まとめ

ヘルメット塗装のつや消しは汚れが目立つ!

※出典:写真AC

ヘルメット塗装のつや消しは、つや有り塗装に比べて艶消し樹脂が入っている分、若干塗膜が柔らかいので、表面に傷や汚れが付きやすいです(傷が目立ちやすい)と言ったほうが良いのかもしれません。
また、皮脂や油分も付きやすいので、手で触るとどんどん汚れていきます。

だからといってヘルメットを触らないわけには行かないので、綺麗に保つには定期的なメンテナンスをすることが必要です。

しかし、拭くだけでは汚れは落ちません。むしろ、傷つけてしまう可能性もあるため、正しい手順でメンテナンスをしましょう。

つや消し塗装ヘルメットのメンテナンス方法

※出典:写真AC

ここからは、つや消しヘルメットのメンテナンス方法について紹介します。
注意点1つとメンテナンス方法を2つ紹介しますので、参考にしてみてください。

Point1:研磨剤が含まれたクリーナーは使用しない

メンテナンスする前に、大事な注意点があります。クリーナーを使用する際は、研磨剤を含んだものは絶対に使用しないということです。最初にお話ししたように、ヘルメットのつや消し塗装には艶消し樹脂が含まれているため、とてもデリケートです。

研磨剤を含んだもので磨いてしまうと、艶が出てしまうので研磨剤を含んだコンパウンドなどの使用は避けましょう。クリーナーを選ぶ際は成分表をみて、研磨剤が入っていないかよく確認してから、使用しましょう。

Point2:薄めた中性潜在を使用する

つや消し塗装の正しい汚れの取り方は、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませて拭き取ります。つや消しのヘルメット塗装を取り扱っているメーカーは、大体この方法を推奨しています。柔らかい布はマイクロファイバーなどがおすすめです。

拭き取る際は強くこすりすぎると、つやが出てしまうので優しく拭き取ります。だんだん強くこすりたくなってしまいますが、我慢して優しく拭きとりましょう。

補足:専用のヘルメットクリーナーを使用する

通常の汚れは、水で薄めた中性洗剤で落とすので十分ですが、虫などが着いている場合、虫の脂分などは落ちない場合があります。そんな時には、温水をウエスに染み込ませ、虫のついた部分を蒸して剥がすか、専用のヘルメットクリーナーなどを使うのもよいでしょう。

ヘルメットクリーナーには、いくつか種類がありますが、つや消し塗装のヘルメットには弱アルカリ性のクリーナーがおすすめです。弱アルカリ性のクリーナーは、油を分解する性質があるため、あまりこすらずに汚れを落とせます。

つや消し(マット)専用クリーナーもあるので、成分表やクリーナーの表紙に書いてある内容を確認してから選びましょう。水で薄めた中性洗剤だけでは、汚れが落ちない場合に試してみてください。

【DIYで綺麗にする】自分でつや消し塗装する6つの手順

※出典:写真AC

傷が大きくメンテナンスだけではキレイにできない場合は、自分で塗装する方法もあります。業者に依頼するより、費用を抑えられるので、手軽に挑戦できるメリットがあります。これから手順を紹介しますので、一つの選択肢として検討してみてください。

手順1:シールドなどのパーツを取り外す

シールドなどの塗装しないパーツを、工具を使用して取り外していきます。塗装しない部分のパーツを、すべて取り外せれば1番良いですが、取り外すのが難しい場合は無理に取り外さなくても大丈夫です。外せなかった部分は、以降のマスキングする際に一緒に保護しましょう。
マスキングテープにはいろいろな種類があります。粘着が強くてもダメ・粘着が弱くてもダメ・下地が侵されてもダメ・貼りやすくなければダメといったようにすべてが整ったマスキングテープを推奨します。

手順2:マスキングをする

シールド部分など取り外した箇所から塗料がヘルメット内部に入らないように、新聞紙やマスキングテープを使用し、塞いでいきます。また、塗装したくない部分や、取り外せなかった部品なども同様に、マスキングテープを使用し、誤って塗装してしまわないようにしましょう。

手順3:塗装前の足付をする

マスキングが完了したら、次は足付です。塗装ののりを良くするために、耐水ペーパーを使用してヘルメット表面に凹凸をつけていきます。最初は600番位の中目サンドペーパーを使用して、徐々に細かいものにしていきます。最終的には、1000番~1500番位の細かい目サンドペーパーを使用して、凹凸を整えていきます。

この足付を怠ると、塗料の乗りが悪くなってしまい最終的な仕上がりに影響を与えます。磨き残しの無いように、ヘルメットの艶が消えるまでしっかり行いましょう。

手順4:塗装面を脱脂する

手で触った部分の油分(汗・整髪料のついた手、お菓子を食べた手)はしっかり取り除いてください。また足付けによって発生した研磨カスを脱脂によってキレイにしていきます。脱脂をしっかりしないと、油分によって塗料がのらず、ハジキの原因になり仕上がりが悪くなってしまいます。脱脂には、シリコンオフ(脱脂溶剤)を染み込ませたウエスなどを使用した方が、脱脂しやすいのでおすすめです。

手順5:つや消し塗装を行う

脱脂が完了しましたら、いよいよ塗装です。つや消し塗料をヘルメットに塗装していきます。一気に塗装してしまうと、塗装にムラができたり、液垂れしてしまう原因になるので、数回に分けて塗装していきます。

1回目は薄く塗装し、30分程度乾燥させてから2回目を塗装していきます。
2回目の注意点は、濡れ色になるまでしっかりと塗料を塗布する。均等に塗膜を乗せることが重要です。艶消し塗料には艶消し樹脂が入っているため、塗膜の乗せムラによる艶ムラが発生するからです。
たくさん塗膜が乗ったところは艶がでてあっさりの箇所は艶が増しますので均等に塗膜を乗せることが重要になります。

手順6:塗料を乾燥させる

塗装が終わればしっかりと塗料を乾燥させます。乾燥しないうちにヘルメットを使用してしまうと塗料が剥がれてしまうので、十分な乾燥時間を設けましょう。
常温25℃で24時間以上。完全乾燥には約1週間~30日

乾燥時間は各塗料メーカーや塗布量によって違いますが、目安として常温25℃で24時間以上。
強制乾燥の場合60℃約30分。完全乾燥には常温20℃で約1週間~30日。
詳細は塗料の説明書を読んで乾燥させてください。

自分で塗装する場合の注意点

※出典:写真AC

自分で塗装する場合、注意するべき点が2つあります。
作業する前に、この記事の注意点を読んで、参考にしてみてください。

注意点1:スプレーが近すぎるとムラになる可能性がある

自分で塗装する際は、1回で塗りきらず、2~3回かけて塗装するとお伝えしました。しかし、塗装に慣れてないと、塗料を吹きかける量にバラつきが出てしまう可能性があります。

スプレーで塗料を吹きかける時に、ヘルメットにスプレーが近すぎると、部分的に塗料が多くなり液だれの原因になります。逆に遠くからスプレーすると塗料が薄くついてしまいます。各メーカーによりますが、ヘルメットから約10~25cm位の距離からスプレーしましょう。

注意点2:作業環境に注意して周りに配慮する

塗装用スプレーには溶剤が含まれているため、周囲に匂いが広がりやすいです。屋内で作業する場合は、換気をしっかりしないと、体調を崩す可能性がありますので注意してください。

屋外で作業する場合も、近隣に匂いが広がる可能性がありますので、迷惑にならない場所を探して作業するようにしましょう。

まとめ

つや消し塗装のヘルメットは、かっこよく、非常に人気で、塗装しやすいのもメリットといえるでしょう。正しいメンテナンスをすればキレイに維持できます。
初めて塗装に挑戦する場合、艶消し塗装は下地のペーパー足も目立たなく、ほこりやブツが乗っても目立ちにくいので艶あり塗装より艶消し塗装のほうが塗りやすいのかと思います。

つや消し塗装のヘルメットは、メンテナンスで綺麗にするだけでなく、DIYでヘルメット塗装をやり直すという手段もあります。つや消し塗装は、単色であるため初心者でも比較的DIYしやすく今回ご紹介した方法であれば初心者でも行えるのでぜひ参考にしてみてください。

また、おもしろ塗装工房ではヘルメットの艶消し塗装法から塗料選びまでアドバイスいたしますので
お気軽にお問合せくださいませ。

ヘルメットをキレイに維持して、気持ちよくツーリングを楽しみましょう。


「バイクのヘルメットを塗装したいけど、費用が分からない」
上記のような悩みを抱えていませんか?

塗装業者に作業を依頼したあと、請求金額が高額だと驚いてしまいますよね。
「金額が分かれば業者に依頼しようかな」そう考える方も多いと思います。

また、ヘルメットの塗装はしたいけど、あまり予算がないという方もいらっしゃると思います。もしヘルメット塗装をDIYできれば、低予算でキレイにできるので、DIYが可能かどうかも気になるところだと思います。

この記事では、バイクのヘルメットを業者に依頼した場合の費用を紹介しています。
記事を読めば、塗装費用の相場が分かるので、実際に業者に依頼するか検討しやすくなると思います。あわせて、ヘルメット塗装のDIYについても説明しています。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.【価格一覧】ヘルメット塗装を専門業者に依頼した場合の費用は?
2.専門業者にヘルメット塗装を依頼するメリット
 メリット1:他にないヘルメット塗装で個性を出せる
 メリット2:自分で塗装するよりキレイに仕上げてもらえる
3.専門業者にヘルメット塗装を依頼するデメリット
 デメリット1:自分でヘルメット塗装するより費用が高額になる
 デメリット2:ヘルメット塗装期間中は使えない
4.ヘルメット塗装を自分でDIYでするには?
5.ヘルメット塗装を業者に依頼した時の流れ
 Step1:塗装業者を探す
 Step2:塗装業者と打ち合わせ
 Step3:ヘルメットを預ける
 Step4:塗装作業
 Step5:ヘルメット納品
6.まとめ

【価格一覧】ヘルメット塗装を専門業者に依頼した場合の費用は?

※出典:写真AC

業者に依頼した場合の基本料の相場を紹介していきます。
紹介するヘルメットの種類は、半キャップ、ジェット、フルフェイスです。

【ヘルメット塗装の費用】

ヘルメットの種類基本料金(単色)の参考料金
半キャップ4,000~25,000円
ジェット7,000~35,000円
フルフェイス10,000~50,000円

単色塗装の場合は、基本的に塗装面積に応じて価格が決定されます。半キャップヘルメットの塗装の場合は、塗装面積が少なく安い費用で塗装が行えますが、フルフェイスなどは塗装範囲が広くなるため、高額になりやすい傾向があります。

また、2色以上の塗装やデザインが複雑なもになると、さらに金額が上乗せされるため、専門の業者に見積を依頼することがおすすめです。

【注意事項】
※上記の価格表は、参考価格です。依頼する業者によって、料金にバラつきがあります。
※今回紹介する基本料金は単色の場合ですので、2色以上の塗装をご要望の方は、依頼する業者に相談してください。
※デザイン塗装、文字入れ、その他パーツへの塗装は別途料金が発生します。
※ヘルメットに割れや、欠けている部分がある場合、補修料金が発生する可能性があります。

専門業者にヘルメット塗装を依頼するメリット

※出典:写真AC

次に、ヘルメット塗装するメリットを紹介していきます。
メリットを知って、ヘルメット塗装を業者に依頼するかDIYするかを検討してみてください。

メリット1:他にないヘルメット塗装で個性を出せる

ヘルメットの塗装は、個性をだせるのが最大のメリットです。
皆がよく使うメーカーのヘルメットだと、他の方とでデザインがかぶってしまう可能性がありますが、オリジナルの塗装はかぶる心配がありません。

バイクのカラーに合わせたり、ウエアに合わせたり、自分の好きなカラーにリペイントするのもよし。世界に一つだけのオリジナルカラーとして他のバイカー達に自慢できることでしょう。

また、個性が出せる複雑なデザインの塗装は専門業者でしか行えないため、DIYよりも専門業者に依頼するのがおすすめです。デザインの提案もしてくれるので、世界に1つだけのヘルメットを作れます。
とにかく個性を出したいと考えている方は、専門業者へ依頼しましょう。

メリット2:自分で塗装するよりキレイに仕上げてもらえる

業者に依頼すればキレイに仕上げて貰える点です。自分で塗装する場合、慣れていないと塗装ムラや液だれが発生してしまう可能性が高くなります。お気に入りのヘルメットが、台無しになるのは悲しいですよね。

また、1度失敗してしまうと、修正に時間がかかってしまったり、塗装場所や時間を作る必要があるため業者に依頼すれば、確実にキレイに仕上げてもらえるので、余計な時間や心配をする必要がありません。

「時間短縮したい」「キレイに塗装したい」

上記の考えの方なら、業者に塗装を依頼することをおすすめします。

専門業者にヘルメット塗装を依頼するデメリット

※出典:写真AC

次に、業者にヘルメット塗装を依頼した時のデメリットを紹介します。
先ほどは、メリットについてご紹介しましたがデメリットも理解した上で、業者にヘルメット塗装を依頼するか検討してみてください。

デメリット1:自分でヘルメット塗装するより費用が高額になる

自分で材料を揃えて塗装すれば、費用は材料費だけなので、安く済みます。
しかし、専門業者に依頼すると材料費だけでなく、工賃も発生するため、自分でやるより高額になってしまいます。複雑な塗装になればより、高額になりますので専門業者に依頼するときは予算に気を付ける必要があります。

デメリット2:ヘルメット塗装期間中は使えない

ヘルメットを預けると、塗装期間中はヘルメットが使えなくなります。業者によりますが、納期はおおよそ10日~1ヵ月程度かかります。混み具合によっては1ヵ月以上かかる場合もあるため、注意が必要です。

ヘルメット塗装している間、バイクに乗る予定が無ければいいのですが、もしツーリングの予定などがある場合には、別のヘルメットを用意する必要があります。

専門業者にヘルメット塗装の依頼を検討している方は、費用面だけでなく「バイクに乗らない時期に塗装を依頼する」、「別のヘルメットを用意する」などの対応が必要です。

ヘルメット塗装を自分でDIYでするには?

※出典:写真AC

ヘルメット塗装は専門業者に依頼するだけでなく、自分で行うこともできます。特に単色などは比較的簡単に塗装でき、初心者でも実践できます。ヘルメット塗装の費用をかけずに、塗装をしたい方は、DIYを検討しましょう。

塗料や道具も簡単に揃えることができ、材料費のみで安く塗装が可能です。
DIYに関して、詳しい手順や方法を知りたい方は「ヘルメットを自分で塗装した人必見!必要な道具や手順を解説します」で紹介していますので、あわせてご覧になってみてください。
また、おもしろ塗装工房ではヘルメットに塗る塗料選びや塗装法もアドバイスしていますのでお気軽にお問合してみてはいかがでしょう。

ヘルメット塗装を業者に依頼した時の流れ

※出典:写真AC

ここからは、専門業者にヘルメット塗装を依頼した場合の流れについて説明していきます。
具体的な流れを理解して、スムーズに依頼できるようにしましょう。

Step1:塗装業者を探す

まずは、塗装業者を探します。情報収集は、主にインターネットになります。
インターネット上に、ヘルメット塗装を請け負っている業者のホームページがいくつか掲載されていますので、予算や好みのデザインにしてくれそうな業者を選びましょう。

インターネットの情報だけでは、分からないことも多いので、気になるホームページを見つけたら、メールや電話で問い合わせてみることをおすすめします。

Step2:塗装業者と打ち合わせ

依頼する業者が決まりましたら、次は打ち合わせです。依頼する業者が家から行ける範囲にあれば、直接会って打ち合わせした方が、お互いの意見を言いやすいのでスムーズに話が進みやすいです。

遠い場所の業者に依頼する場合は、メールか電話でのやり取りが基本になります。

直接打ち合わせができないと、やり取りが中々大変です。ヘルメットの写真をメールで送って説明するなど、自分のイメージをなるべく相手に伝わるようにしなければいけませんが、個人的にはメールでのやり取りをお勧めしています。
後のトラブルをなくすために書面で残しておくことをおすすめします。

そのためには、依頼する前に入念な打ち合わせとデザインの確認(打ち合わせ)が大切です。

Step3:ヘルメットを預ける

打ち合わせが完了しましたら、ヘルメットを業者に預けます。

家から遠い業者に依頼した場合は、宅配便で送る必要があります。家から近い業者に依頼した場合、直接持って行った方が、早くて確実だと思います。

状況に応じて、預ける方法を選択してください。

Step4:塗装作業

ヘルメットを預けたら、いよいよ塗装作業が始まります。

納期は業者によりますが、10日~1ヵ月位が目安です。複雑な塗装や業者が忙しい場合は、1ヵ月以上かかる場合があります。事前に納期については、確認しておきましょう。
本店おもしろ塗装工房ではリペイント作業途中経過をHPにて掲載していますので、進み具合を楽しみながらお待ちいただけます。

Step5:ヘルメット納品

塗装が完了しましたら、ヘルメットを預けたときと同じように、宅配便で送ってもらうか、直接引き取りに行きます。最後に、自分の希望通りの塗装になったか確認しましょう。

まとめ

ヘルメットの塗装は、自分の個性を引き出すのに有効な手段の1つです。
同じヘルメットを長年愛用していて、外観が痛んでいる場合は、業者に塗装を依頼して、リニューアルを検討してもいいでしょう。

また、多くの人が使う人気メーカーのヘルメットだと、かぶりやすい点やツーリング中、同じヘルメットを見かけると、ちょっとがっかりしたりもしますね!世界で一つだけのオリジナルヘルメットで他人と差を付けたい方は、ヘルメットのリペイントを検討してみてはいかがでしょうか。

塗装費用はかかりますが、唯一無二のヘルメットを手に入れられます。