「アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料の違いを知りたいけれど、どちらを選べば良いのか分からない」「それぞれの塗料の特長や用途を理解して、最適な塗料を選びたい」と考える方も多いでしょう。実際、選ぶ塗料によって仕上がりや耐久性に大きな違いが生じます。

結論としては、アクリルウレタンとポリウレタンの違いを理解し、用途に合った塗料を選ぶことが大切です。それぞれ異なる特長と適した用途があり、間違った選択をすると期待する結果が得られない可能性もあります。

この記事では、アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料の違いを詳しく解説し、失敗しない塗料選びの4つのポイントを紹介します。

目次

1.アクリルウレタン塗料とは?その特徴と用途
 1-1:アクリルウレタン塗料の概要と使用例
 1-2:アクリルウレタン塗料のメリットとデメリット
2.ポリウレタン塗料とは?その特徴と用途
 2-1:ポリウレタン塗料の概要と使用例
 2-2:ポリウレタン塗料のメリットとデメリット
3.アクリルウレタンとポリウレタンの違い
 3-1:耐久性の違い
 3-2:仕上がりと光沢の違い
 3-3:価格の違い
 3-4:環境への影響
4.失敗しない塗料選びのための4つのポイント
5.まとめ

アクリルウレタン塗料とは?その特長と用途

アクリルウレタン塗料の概要と使用例

アクリルウレタン塗料は、アクリル樹脂とウレタン樹脂を組み合わせた塗料です。アクリル樹脂の耐候性と光沢性、ウレタン樹脂の柔軟性と耐久性を兼ね備えており、さまざまな用途で使用されています。特に、自動車の塗装や工業製品のコーティングなど、耐久性と美しい仕上がりが求められる場面で広く使用されています。

また、アクリルウレタン塗料は速乾性があり、作業効率の向上に寄与します。自動車の塗装では、速乾性により作業時間を短縮でき、塗膜の硬度と光沢を長期間維持することが可能です。このように、アクリルウレタン塗料は、さまざまな分野でその特性を活かし、幅広い用途に対応しています。

アクリルウレタン塗料のメリットとデメリット

アクリルウレタン塗料は、アクリル樹脂とウレタン樹脂の両方の良い点を持つ塗料です。メリットとしては、高い耐候性と光沢が挙げられます。紫外線や雨にも強く、塗膜が長持ちするため、外壁や自動車など、屋外で使用する製品に多く用いられます。

しかし、デメリットもあります。2液型が一般的で、硬化剤との混合比率を正確に測る必要があり、初心者には扱いが難しい場合があります。また、臭いが強く、換気不足に注意が必要です。硬化時間も温度や湿度によって変わるため、施工環境を選ぶ必要があります。

ポリウレタン塗料とは?その特長と用途

ポリウレタン塗料の概要と使用例

ポリウレタン塗料は、耐久性と耐摩耗性に優れ、様々な素材を保護するのに適した塗料です。耐候性や耐薬品性も高く、船舶や航空機など過酷な環境下での使用も可能です。柔軟性があり、素材の動きに追従するため、亀裂や剥がれが起こりにくいのも特徴です。高い光沢を出すことができ、装飾にも利用されます。1液型と2液型があり、1液型はDIYにも適していますが、2液型はプロ向けの強固な塗膜を形成します。

ポリウレタン塗料のメリットとデメリット

ポリウレタン塗料の利点は、その耐久性と柔軟性です。摩耗や衝撃に強く、長期間にわたって素材を保護できるのが特徴です。また、耐化学性にも優れているため、過酷な条件下での使用に適しています。このような特性から、ポリウレタン塗料は多くの産業分野で高く評価されています。

ただし、デメリットもあります。特に2液型の場合、硬化剤との正確な混合が必要で、塗装の際に技術を要します。また、乾燥時間が長く、迅速な作業には適さないこともあります。塗装後の硬化過程でVOC(揮発性有機化合物)が発生することがあり、適切な換気と安全対策が求められます。

アクリルウレタンとポリウレタンの違い

項目アクリルウレタン塗料ポリウレタン塗料
利用場所自動車のボディ、屋外の建築物など、美しい外観が求められる場所に適している船舶、工場の床、家具など、物理的な負荷や過酷な環境下での使用に適している
仕上がり高い光沢性と速乾性で、滑らかで美しい仕上がりを提供厚みのある塗膜と強い光沢を持ち、しっかりとした仕上がりを提供
耐久紫外線や酸性雨に強く、長期間にわたり塗膜の光沢と保護性能を維持摩耗や衝撃、化学薬品に強く、長期間にわたり素材を保護
コスト比較的安価で、多用途に使用できるためコストパフォーマンスが高い初期コストは高めだが、メンテナンスの頻度を減らせるため、トータルで見るとコストパフォーマンスが良い場合もある

耐久性の違い

アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料はどちらも高い耐久性を持っていますが、その特性には違いがあります。アクリルウレタン塗料は、耐候性と耐久性のバランスが良いのが特徴です。紫外線や酸性雨に強く、長期間にわたって光沢を保ちます。

一方、ポリウレタン塗料は、耐摩耗性に非常に優れており、物理的な負荷や化学薬品にさらされる環境での使用に向いています。日常的に摩擦や衝撃が加わる場面で、その耐久性を発揮します。また、化学薬品にも強く、過酷な条件でも長期間使用できます。

仕上がりと光沢の違い

仕上がりと光沢の点でも、アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料には異なる特性があります。アクリルウレタン塗料は、光沢があり、塗装後の表面が滑らかで美しい仕上がりになります。速乾性もあるため、作業時間を短縮できるという利点もあります。

ポリウレタン塗料は、光沢感と塗膜の厚み、強度を兼ね備えています。塗装後の表面は非常に硬く、しっかりとした仕上がりになります。また、ポリウレタン塗料は厚みのある塗膜を形成するため、塗装面をしっかりと保護する能力があります。光沢や仕上がりの質感を重視するか、塗膜の強度と耐久性を優先するかによって、選ぶ塗料が変わります。

価格の違い

価格面では、アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料に違いがあります。一般的に、アクリルウレタン塗料の方が安価で、多くの用途で使用されるため、市場に流通している量が多く、比較的低価格で提供されています。そのため、コストパフォーマンスを重視する場合に適しています。

一方、ポリウレタン塗料は初期コストは高めです。しかし、長期的に見れば、メンテナンスの頻度が少なく済むため、結果的にコスト削減につながることもあります。用途や予算に応じて最適な塗料を選ぶことが重要です。

環境への影響

塗料選びでは、環境への影響も考慮すべき重要な要素です。アクリルウレタン塗料は、環境への影響が比較的少ないとされており、水性タイプも普及しているため、VOCの排出が少ないです。これにより、環境に優しい選択肢となっています。また、水性塗料は溶剤を使用しないため、作業者の健康リスクも低減されます。

ポリウレタン塗料は、特に2液型の場合、硬化剤との化学反応によりVOCを排出することがあります。使用時には十分な換気が必要で、安全対策を講じることが求められます。さらに、溶剤を含む塗料は環境への負荷が大きいため、使用後の廃棄処理にも注意が必要です。最近では、環境負荷を軽減するために、低VOCや水性のポリウレタン塗料も開発されており、環境保護に配慮した選択が可能です。

失敗しない塗料選びのための4つのポイント

Point1:塗料の使用目的を明確にする

塗料を選ぶ際に最も重要なのは、その使用目的を明確にすることです。アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料のどちらを選ぶかは、使用する環境や求める性能によって決まります。

また、塗装する素材の種類も選択の際に考慮すべきポイントです。金属、木材、コンクリートなど、素材によって適した塗料は異なります。アクリルウレタン塗料は多用途に対応可能で、特に金属やプラスチックの塗装に向いています。ポリウレタン塗料は、木材や金属のほか、床材の保護コーティングにも適しています。目的を明確にし、それに最適な塗料を選ぶことで、理想的な仕上がりを得ることができます。

Point2:塗装する場所と条件に適した塗料を選ぶ

塗装する場所や条件も、塗料選びには欠かせない要素です。屋外で使用する場合には、耐候性や耐紫外線性が高い塗料が必要です。アクリルウレタン塗料は、紫外線に強く、長期間にわたり美しい仕上がりを保ちます。逆に、屋内で使用する場合でも、湿度や温度変化の影響を受ける場所には、柔軟性と耐久性に優れたポリウレタン塗料が適しています。

また、作業環境に合わせた塗料選びも重要です。たとえば、通気性の悪い室内で塗装作業を行う場合は、VOCの排出が少ない水性塗料を選ぶことで、作業者の健康リスクを減らすことができます。さらに、乾燥時間や硬化時間を考慮することも必要です。急ぎの作業であれば速乾性のある塗料が適していますが、時間に余裕がある場合は、塗膜が強固になるポリウレタン塗料を選ぶとよいでしょう。

Point3:メンテナンスや再塗装のしやすさを考える

塗料の選択においては、メンテナンスのしやすさや再塗装の手間も重要なポイントです。アクリルウレタン塗料は、塗膜がしなやかで割れにくく、再塗装を行う際の下地処理が比較的簡単です。これにより、塗装面の寿命を延ばし、長期間にわたって美しい状態を維持することが可能です。

一方、ポリウレタン塗料は、塗膜が硬くて強固なため、再塗装時にはしっかりとした下地処理が必要です。硬化した塗膜は剥がしにくく、平滑な下地を整えるためには、サンディングなどの作業が求められることがあります。しかし、その高い耐久性によって再塗装の頻度が少なく済みます。

塗装対象物の種類や使用環境に応じて、メンテナンスのしやすさや再塗装の手間を考慮し、最適な塗料を選ぶことが重要です。

Point4:総コストを比較し、予算に合った塗料を選ぶ

塗料を選ぶ際は、初期費用だけでなく、長期間の使用を考えた際の費用も考慮することが大切です。

アクリルウレタン塗料は、初期費用が比較的安価で、短期間の塗装や頻繁な塗り替えを想定している場合に適しています。しかし、耐久性ではポリウレタン塗料に劣るため、長期間の保護が必要な場合は、ポリウレタン塗料の方がおすすめです。

ポリウレタン塗料は、初期費用は高めですが、耐久性が高く、長寿命です。そのため、一度塗れば長期間メンテナンスの手間が省け、結果的にコストパフォーマンスに優れている場合があります。特に、再塗装が難しい場所や、長期間の保護が必要な場所には、ポリウレタン塗料を選ぶことで、長期的に見て費用を抑えることができます。

まとめ

アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料、それぞれの特長と用途を理解することで、最適な塗料選びが見えてきます。

どちらの塗料を選ぶべきかは、使用する環境や求める性能、予算によって異なります。アクリルウレタン塗料は、コストを抑えつつも美しい仕上がりを重視する方に適しており、ポリウレタン塗料は、長期間にわたる耐久性と強固な保護を求める方に最適です。この記事で紹介したポイントを参考にして、あなたの用途に最も適した塗料を選び、失敗しない塗装を実現しましょう。


カーボン製のパーツは、軽量で丈夫であるため、レーシングカーやスポーツカーなどに多く採用されていますが、通常のパーツと比べると非常に高価であり、劣化による修理や交換となると躊躇ってしまう方も多いのではないでしょうか?

お気に入りのカーボンパーツが経年劣化により、剥がれや色褪せなんてとても悲しいですよね。かつてはツヤがあり光り輝いていたのに、今ではツヤはなくなり、白っぽく変色してしまう。なんとかしたい!その気持ち、よくわかります!

この記事では、カーボンパーツにクリア塗装を再塗装することで新品同様に蘇えらせる方法を解説していきます。おすすめの塗料や、劣化させない方法も合わせて紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。

目次

1.そもそも、カーボンとは何?
 1-1:ドライカーボンとウエットカーボンの違い
2.カーボン劣化する理由を解説
3.カーボンパーツを劣化させないためのクリア塗装とは?
 3-1:カーボンパーツをクリア塗装で保護する
 3-2:UVカットとコーティング
4.クリア塗装でカーボンパーツが蘇る
 4-1:業者に依頼した場合
 4-2:DIYした場合
5.まとめ

そもそも、カーボンとは何?

CFRP(カーボン ファイバー レインフォースド プラスチック)のことを指します。カーボンファイバーとも言います。炭素繊維を混ぜ込んで成形されており、独特の模様がかっこいいですよね。

ドライカーボンとウエットカーボンの違い

カーボンパーツの種類として、製法の違いからドライカーボンとウエットカーボンの2種類があります。これらの名称は正式なものではなく俗称となりますが広くこの名称で呼ばれています。

ドライカーボンは炭素繊維と樹脂を圧力をかけた状態で固めて熱で成形します。一方ウエットカーボンは樹脂の上にシート状のカーボンを貼り付けて成形していきます。  

ドライカーボンとウエットカーボンでは、劣化の進行具合に差があります。ウエットカーボンの場合はパーツ表面のカーボン部分が白くなり、乾燥して剥がれてしまいます。ドライカーボンも劣化しますが、ものによっては劣化に強い樹脂が使われている場合もありウェットカーボンよりも劣化には強いです。

カーボンが劣化する理由を解説

外で使用している以上、そのままでは劣化は避けられず、カーボンパーツだけでなく、他の素材でできているパーツでも同じことが言えます。カーボンが劣化する理由はいくつか考えられます

  • 紫外線
  • 汚れや雨風

ひとつは、紫外線です。紫外線のエネルギーを樹脂が吸収して分解、劣化が起こります、紫外線の吸収性はポリマーの分子構造によって決まるので、プラスチックによって紫外線の影響は異なってきます。カーボンパーツを構成している樹脂の種類や分量により劣化の度合いが変わってくるということが言えます。

もうひとつは、熱です。大気中の酸素が影響して熱分解が進行します、カーボンパーツを長年高温で使用していると変色し、強度がなくなり、もろくなります。カーボンボンネットは特にエンジンからも熱の影響も受けるため、特に劣化に注意が必要です。その他には、汚れや雨風なども劣化の原因の一つと考えられます。

劣化からパーツを保護するには、クリア塗装だけでなく、コーティングをすることでさらに強い保護を期待することができます。

カーボンパーツを劣化させないためのクリア塗装とは?

未塗装のカーボンパーツは紫外線や熱、汚れなどの影響で劣化します。劣化を防ぐにはどうしたらいいでしょうか?ここでは、劣化からパーツを守るためのクリア塗装と、その種類の特徴について解説していきます。

カーボンパーツをクリア塗装で保護する

カーボンパーツの劣化が始まると、表面が白くなってきます。さらに放置していると表面が剥がれてしまいます。こうなってしまうと、クリア塗装だけでは再生は難しくなってしまいます。

そうなる前に、新品の状態からクリア塗装することをおすすめします。また劣化が始まった時点でも、古いクリア塗料を剥がし再塗装することで、かつてのように蘇えります。

クリア塗装には、いくつか種類があり、扱いやすさや仕上がり具合、保護に適しているかなどの観点で下記にて説明していきます。

<ウレタンクリア塗料とラッカークリア塗料の比較>

項目ウレタンクリア塗料ラッカークリア塗料
艶仕上がり⚪︎✖️
扱いやすさ✖️⚪︎
速乾性✖️⚪︎
耐久性・耐摩耗性⚪︎✖️
価格高い安い

ウレタンクリア塗装

クリア塗料の中でもウレタン樹脂を原料として使っているものをウレタン塗料と呼びます。ツヤがよく出て、塗装面が厚くなりやすいので耐久性、耐摩耗性に優れています。パーツの補修、保護に適した塗料と言えます。

塗装面が厚く弾力があるため、ひび割れなどの劣化に強く耐久性に優れています。また、通常のクリア塗料より耐熱温度が高いので熱による劣化にも強いと言えます。

ラッカークリア塗装

トルエンやアセトンなど揮発性の高いものを使用することで、乾燥が速く扱いやすいのが特徴です。乾燥が速いという特徴から、はけで塗るとムラが出やすくなります。スプレータイプであれば簡単に塗装面が広がるので初心者の方にもおすすめです。

乾燥が速く容易に塗装できる分、塗料が薄くなるので耐久性や耐摩耗性が弱く、天候による劣化の影響も受けやすいので劣化はウレタン塗料よりも速くなる可能性があります。

UVカットとコーティング

クリア塗装だけでなく、塗装面の上からコーティングを施すことで、耐久性を向上させることができます。コーティングにはガラスコーティングやポリマーコーティング、セラミックコーティングなどがあり、紫外線だけでなく、汚れや傷からも守ってくれます。

また、白く変色するのも防いでくれるだけでなく、光沢も出ます。紫外線や熱などの外的要因でパーツを劣化させないためにコーティングはとても有効です。

クリア塗装でカーボンパーツが蘇る

ここまででクリア塗装は劣化の様々な外的要因からカーボンパーツを保護することができるということがわかりました。また、劣化しているカーボンパーツでも、クリア塗装をすることによって蘇ることもわかりました。

クリア塗装してみたいが、自分でもきるのか?業者にお任せしたほうが良いのか?それぞれの違いについて比較していきます。

業者へ依頼した場合

費用はかかりますが、仕上がりが良いです。パーツの大きさなどによっても価格は変わりますが、ボンネットへのクリア塗装の場合は、2万8,000円~4万円ほどです。別途パーツの取り外し組み付けなどの工賃がかかる場合があります。

専門業者ならではの視点で劣化の補修、再塗装などさまざまな悩みを解決してくれるでしょう。また、相談することで自分では考えつかなかったアイデアも得ることができるかもしれません。

施工する日を相談してパーツあるいは車両を預ける必要があります。施工には日数がかかりますので車両を使う予定を確認しておきましょう。

DIYした場合

手間はかかりますが、材料費だけで済むため安価に施工できます。クリア塗装には手軽で扱いやすいスプレータイプがおすすめです。

施工する場所の確保、養生なども必要です、季節や天候によって乾き具合などが左右されるので、作業する日や時間帯を検討する必要があります。

ウレタンクリア塗料を使う場合は、硬化が速いので塗装したいパーツを全て準備してから時間に余裕をもって施工することをおすすめします。

塗料以外にも、耐水ペーパー、マスキングテープなども必要となりますので事前に何が必要かを調べ準備しておきましょう。

関連記事
ヘッドライトの黄ばみをウレタンクリア塗装で綺麗にする方法!

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
カーボンパーツを保護するにはクリア塗装やコーティングが必要です。中でもウレタン塗料はそのツヤのある仕上がりや耐久性、耐摩耗性からもおすすめといえるでしょう。

新品時の施工はもちろんですが、劣化したパーツでもクリア塗料を使って蘇らせることができます。

専門業者にお願いするというのも、もちろんいいですが、DIYによっ初心者でも簡単に施工できるので、ぜひDIYに挑戦してみてください。


木材の美しさを引き立てるためのステイン塗料。しかし、ステイン塗料だけでは木材の保護力が劣るため、解決策として、クリアー塗料を混合させる方法があります。

一口に、ステイン塗料とクリアー塗料を混合させると言っても、ステイン塗料とクリアー塗料にはそれぞれ種類があるため、どの塗料を組み合わせればいいのか分からない方も多いと思います。

この記事では、ステイン塗料とクリアー塗料を混合させることで得られるメリットや混合の手順、注意点を詳しく解説しています。

混合できるクリアー塗料についても説明しますので、この記事を読めば、あなたもステイン塗料とクリアー塗料を混合することができるようになり、木材に対する塗装技術の向上を図れます。ぜひ、最後まで読んでみてください。

目次

1.ステイン塗料とは|木材に着色ができる!
2.ステイン塗料をクリアーに混合し吹き付けるメリット

 2-1:【木材の保護】
 2-2:【色が均一な仕上がりになる】
3.ステイン塗料に混合可能な代表的なクリアー塗料
 3-1:ラッカークリアー塗料
 3-2:1液ウレタンクリアー塗料
 3-3:2液ウレタンクリアー塗料
4.【混合手順】ステイン塗料とクリアー塗料の混合方法は?
5.ステイン塗料とクリアー塗料を混合する際の注意点
 5-1:全てのステイン塗料がクリアー塗料と混合できるわけではない
 5-2:使用するステイン塗料は水性、油性どちらに混合可能か確認する
 5-3:ステイン塗料とクリアー塗料を混合した後は必ずテストスプレーする
6.まとめ

ステイン塗料とは|木材に着色ができる!

まずは、ステイン塗料について説明していきます。

ステイン塗料は木材を着色するための塗料で、木材の内部に浸透していくため、木目や木材の質感を残したまま着色が可能な塗料です。

ゼストのキャンディーカラー・スティン塗料(全11色)

水性と油性があり、水性は塗料の希釈の際に水を用いるので、初心者でも取り扱いやすく、油性は水性と比べると、木材の深部にまで塗料が染み込んでくれるので、木材の防腐、防虫力が高いのが特徴です。

ステイン塗料は木材塗装に適しており、木材の質感や風合いを残したい方にはおすすめです。

ステイン塗料をクリアーに混合し吹き付けるメリット

ステイン塗料は、樹脂系のあるラッカ・ウレタン系のクリヤー塗料に混合して吹き付けることで、様々なメリットをもたらしてくれます。

【木材の保護】

スティン塗料をクリアー塗料と混合することで、着色と同時に木材の表面を保護できるのが大きなメリットです。木材の表面に塗膜が形成されるので、傷や汚れに強くなり、耐久力が向上します。

【色が均一な仕上がりになる】

ステイン塗料のみを塗装する時と比べて、色が均一になりやすく、クリアー塗料の特性の透明感ある仕上がりが可能になります。さらに、ブリード(にじみ)を起こしにくくなるので、ステイン塗料とクリアー塗料の混合にはメリットが多いです。

ステイン塗料に混合可能な代表的なクリアー塗料

出典:写真AC

ステイン塗料と混合できるクリアー塗料は主に3種類あり、それぞれ特性が違います。順番に特性を解説していきますので、どの塗料を使用するかは用途に応じて決めてください。

塗料の種類耐久性保護性能乾燥時間利便性
ラッカクリアー塗料
1液ウレタンクリアー塗料⚪︎⚪︎
2液ウレタンクリアー塗料✖️

ラッカークリアー塗料

1つ目の塗料は、ラッカークリアー塗料です。ラッカークリアー塗料は、乾燥が早く、作業時間の短縮を図れます。木材の表面に塗膜も形成できるので木材の保護もできますが、これから説明するウレタンクリアー塗料と比べると耐久力や耐候性は劣ります。

耐久力や耐候性は劣りますが、作業効率を重視したい方は検討の余地があるクリアー塗料です。

1液ウレタンクリアー塗料

2つ目の塗料は、1液ウレタンクリアー塗料です。1液ウレタンクリアーは、最初からクリアー塗料の中に硬化剤が含まれているので、使い勝手のいいクリアー塗料です。

ラッカークリアー塗料と比べても耐久性や耐候性に優れていますが、2液ウレタンクリアー塗料よりは劣ります。使い勝手と木材の保護を重視したいのであれば、1液ウレタンクリアー塗料を選択すると良いでしょう。

2液ウレタンクリアー塗料

3つ目の塗料は、2液ウレタンクリアー塗料です。2液ウレタンクリアー塗料は、塗料とは別に硬化剤を用意する必要があり、硬化剤とクリアー塗料を混合することで、塗料を硬化させて塗膜を形成します。

3つの塗料の中で1番耐久性や耐候性に優れており、屋外の塗装にも使用可能です。しかし、硬化剤を混合する工程が増えるため、塗装の難易度もあがってしまうのが欠点です。

塗装の難易度はあがってしまいますが、特に耐久性、耐候性を重視したい方は、2液ウレタンクリアー塗料の使用を検討してみてください。

【混合手順】ステイン塗料とクリアー塗料の混合方法は?

ステイン塗料とクリアー塗料の混合手順を説明していきます。この手順を参考にして、正確な塗料の作成を目指してください。

Step1:塗料の準備

ステイン塗料とクリアー塗料、必要に応じて希釈剤(水又はシンナー)を用意します。2液ウレタンクリアーを使用する場合は硬化剤も必要です。塗料は成分が均一になるように、予めよく混ぜておきましょう。

Step2:混合比を確認

ステイン塗料とクリアー塗料の混合比を確認します。混合比を間違えてしまうと仕上がりに影響がでますので、必ずメーカーごとの説明書で確認が必要です。

木製品の場合全体調合量の3%未満
ルアーや金属に塗装する場合全体調合量の50%未満
スティンを下地剤・フラット・クリアーなどに混合する場合

Step3:混合作業

計量カップなどを使用して正確な比率で塗料を混合します。クリアー塗料を必要に応じて希釈したら、ステイン塗料とクリアー塗料を混合し、塗料を完成させます。

2液ウレタンクリアーとステイン塗料を混合する場合は、先に2液ウレタンクリアーと硬化剤を混ぜておく必要がありますので注意してください。2液ウレタンクリアーと硬化剤にも混合比がありますので、説明書で確認しておきましょう。

Step4:テストスプレー

ステイン塗料とクリアー塗料の混合が完了したら、テストスプレーしてください。テストスプレーが必要な理由は後述します。

ステイン塗料とクリアー塗料を混合する際の注意点

ここまで、ステイン塗料とクリアー塗料のメリットや混合手順を解説してきましたが、注意点が3点あります。注意点も理解したうえで、ステインとクリアーの混合塗料を使用するか検討してみてください。

全てのステイン塗料がクリアー塗料と混合できるわけではない

まずは、全てのステイン塗料がクリアー塗料と混合可能なわけではないことについて説明していきます。

メーカーによって、ステイン塗料をクリアー塗料と混合できないタイプがあり、もしクリアー塗料と混合してしまうと成分が変わってしまい、ステイン塗料が使用できなくなる可能性があります。

同じメーカーの色違いのステイン塗料であれば、混合することが可能な塗料もありますが、成分の違う塗料を混合することを推奨していない場合もあるので、各メーカーの仕様書や説明書をよく読んでから塗装するようにしてください。

使用するステイン塗料は水性、油性どちらに混合可能か確認する

ステイン塗料やクリアー塗料には水性、油性に分類されるため、ステイン塗料が水性なら、クリアー塗料も水性にする必要があります。

もし、水性ステイン塗料と油性クリアー塗料を混合してしまうと、成分が分離してしまい、混合に失敗してしまう可能性が高いです。

ステイン塗料とクリアー塗料を混合する際は、必ず水性か油性かを確認するようにしましょう。

ステイン塗料とクリアー塗料を混合した後は必ずテストスプレーする

最後の注意点は、ステイン塗装とクリアー塗装を混合した後は、必ずテストスプレーするということです。

説明書通りに塗料を混合したとしても、その日の気温や湿度で塗料の状態が変わってしまいます。

テストスプレーをせずに、いきなり塗装を始めてしまうと、想像していた仕上がりとは違ったものになる可能性もありますし、耐久性や耐候性にも影響が出ます。

テストスプレーを実施できるように、不要な木材などを用意するか、目立たない部分でテストスプレーを実施するようにしましょう。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
ステイン塗料はクリアー塗料と混合させることで、木材の着色と保護を同時に行うことができ、それぞれの特性を活かせるようになります。

ゼストでは、ステイン塗料に混合できるクリアー塗料は以下の種類を販売しております。

ゼストのキャンディーカラー・スティン塗料(全11色)

ステイン塗料を混合せずに塗装する場合に比べて、工程が増えるので難易度も上がりますが、説明書や仕様書を確認して、正しい混合比で塗料を混ぜれば納得のいく仕上がりになるはずです。

テストスプレーも忘れずに実施して、理想的な木材塗装を目指してみてください。


ケイムラ塗料は、釣り道具のルアーを手軽にカスタマイズする方法として、釣り人に広く知れ渡っています。しかし、釣り経験の浅い方は、ケイムラ塗料の名前は知っていても、どんな塗料なのか分からない方もいらっしゃると思います。

「ケイムラ塗料の特徴は何?」「ケイムラ塗料の塗装方法を知りたい」

上記の悩みを解決するためにこの記事では、ケイムラ塗料の特徴やメリット、塗装方法を解説していきます。

この記事を読めば、ケイムラ塗料の特徴について知ることができ、塗装もできるようになります。ケイムラ塗料の購入を検討している方は、ぜひ読んでみてください。

目次

1.ケイムラ(ブラックライト発光)塗料とは?
2.ケイムラ塗料のメリット

 2-1:視認性の向上
 2-2:あらゆる環境で使用可能
 2-3:ルアーなど塗装物の保護
3.ケイムラ塗料と混合可能なクリアー塗料
 3-1:ラッカークリアー塗料
 3-2:1液ウレタンクリアー塗料
 3-3:2液ウレタンクリアー塗料
4.ケイムラ塗料の塗装手順
5.ケイムラ塗料は劣化すると発光が悪くなる
6.まとめ|

ケイムラ(ブラックライト発光)塗料とは?

ケイムラ塗料とは、紫外線やブラックライト(UVライト)を当てると蛍光色に発光する不思議な塗料で、釣り道具のルアーなどに良く用いられます。

水中などの光が届かない所でも、紫外線さえ届けば発光するので、魚にルアーの位置を知らせることができます。

発光する色もブルーやレッドなど数種類あるため、状況に応じて色の塗り分けが可能です。

ケイムラ塗料のメリット

ケイムラ塗料を塗装することで得られるメリットは複数あるのですが、主なメリットを3つ解説します。

視認性の向上

ケイムラ塗料は視認性を向上させるのに、非常に役に立ちます。

特に水中の深い所までルアーを沈めると、光はほとんど届かないため、通常のルアーでは魚が見つけにくくなってしまいます。

しかし、紫外線は水中でも届くので、ケイムラ塗料を塗ったルアーを利用すれば、光の届かない深い所までルアーを沈めても発光し、魚に見つけてもらえる確率があがるため、魚が釣れる確率を高めてくれるのがメリットです。

あらゆる環境で使用可能

ケイムラ塗料は、屋外だけでなく川や海などでも使用可能で、気候も関係なく通年使用可能です。

紫外線さえあれば気候に影響を受けることなく発光してくれるので、季節に関係なく釣りをされる方にもおすすめな塗料です。

ルアーなど塗装物の保護

ケイムラ塗料は、ルアーなどの塗装物の表面を守る役割もあります。

ケイムラ塗料は表面に塗膜を作りますので、ルアー本体を傷や汚れから守ったり、紫外線や塩水にさらされるのを防ぐため、ルアーを長持ちさせることが可能です。

さらに、後述するクリアー塗料と混合することで、塗膜の強度が増すため、長期間に渡って効果を持続させられるようになります。

ケイムラ塗料と混合可能なクリアー塗料

ケイムラ塗料を長持ちさせるためには、クリアー塗料と混合させることが不可欠です。

しかし、適切なクリアー塗料を混合させないと効果が薄くなってしまうので、代表的なクリアー塗料を3つ紹介します。必要に応じてクリアー塗料を使い分けてみてください。

ラッカークリアー塗料

ラッカークリアー塗料は、塗料が乾くのが早いため、作業効率性が向上します。ウレタンクリアー塗料に比べると、塗膜の耐久力は劣りますが、塗膜はしっかり形成してくれるので、ルアーを傷や紫外線から守ってくれます。

ラッカークリアー塗料は、比較的取り扱いやすいので、初心者でも塗装しやすいのがメリットです。

1液ウレタンクリアー塗料

1液ウレタンクリアー塗料は、主剤と硬化剤が最初から混ざっているのが特徴です。

ラッカークリアー塗料よりも強固な塗膜を形成してくれるので、長期にわたってルアーを保護してくれます。

2液ウレタンクリアー塗料よりも塗料を作成する工程が少ないので、取り扱いやすいのもポイントです。

2液ウレタンクリアー塗料

2液ウレタンクリアー塗料は、自分で主剤と硬化剤を混合して塗料を作成します。3つの塗料の中で、取り扱いの難易度がもっとも高いですが、1番強固な塗膜を形成し、紫外線や塩水からしっかり守ってくれます。

ケイムラ塗料の持続力を高めたいのであれば、2液ウレタンクリアーはもっともおすすめです。

ケイムラ塗料の塗装手順

ここからは、ケイムラ塗料の塗装手順を解説します。塗料の混合方法から、塗装まで説明しますので、参考にしてみて下さい。

ケイムラ塗料とクリアー塗料を混合する

塗装の前に、塗料を混ぜる工程から始めます。ケイムラ塗料、クリアー塗料、希釈剤を用意し、2液ウレタンクリアーを使用する場合は硬化剤も準備してください。

ケイムラ塗料は、1%~7%程度の割合でクリアー塗料に添加し使用します。

特に2液ウレタン塗料の場合は、希釈剤の他に硬化剤も混ぜる必要がある分、難易度があがりますので、説明書をよく読んで正確に希釈するようにしましょう。

刷毛又はエアブラシで塗装する

塗料を混ぜ終わりましたら、刷毛又はエアブラシで塗装します。

【刷毛塗りの場合】

刷毛で塗装する場合、塗り残しがないように塗っていきますが、ルアーは小さく、手で掴んで塗装しようとすると塗りづらいので工夫が必要です。

一つの方法として、ルアーのアイの部分をフォーセップで掴んで塗ると作業しやすくなります。

部分的に塗装したい場合、塗料を付けたくない場所にマスキングテープを貼れば、部分的に塗装可能なので必要に応じてマスキングテープを使用してください。

【エアブラシで塗装する場合】

エアブラシで塗装する時は、ムラが発生しないように数回に分けて塗料を吹き付けていきます。

ルアーを置いて塗装する場合は、片側を塗装した後、塗料が乾燥するまで待ち、ルアーをひっくり返してもう片方を塗装します。

もしルアーを吊るせる場所があれば、吊るして作業すればいっぺんに塗装できるのでおすすめです。

刷毛と同様に、塗装したくない部分があれば、マスキングテープを予め貼っておきましょう。

ケイムラ塗料は劣化すると発光が悪くなる

ケイムラ塗料は、紫外線で蛍光色を発光しますが、その効果は永久ではありません。

紫外線で発光すると同時に、紫外線によって劣化したり、塩水によって発光効力が徐々に低下していきます。

使用する塗料によって効果が持続する期間は違うため、定期的にしっかり発光しているか確認した方がいいでしょう。

確認する方法は簡単で、部屋を暗くしてUVライトでルアーを照らして発光するか確認します。

UVライトで照らしても発光が鈍くなっているようであれば、ケイムラ塗料が劣化している証拠ですので、再塗装を実施しましょう。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
ケイムラ塗料は、紫外線で発光する特性を持っており、暗い水中に魚釣り用のルアーを沈めても視認性が向上しますので、魚がルアーを見つけやすくなります。

ケイムラ塗料を使用する際に、クリアー塗料と混ぜて塗装しますが、

上記3つの塗料の中から自分にあった塗料を使用してください。

ケイムラ塗料の発光力は永久ではありませんので、UVライトで発光力を定期的にチェックしましょう。ぜひ一度、ルアーにケイムラ塗料を塗装して、釣りを楽しんでみてください。


車の夜間ライトを点灯しても暗い状態ではないでしょうか?車のヘッドライトが汚れたり黄ばんでいると、ライトが十分に機能しないため視界が悪くなり運転が危ないです。

ヘッドライトをキレイにする方法として、「ヘッドライトスチーマー」か「ウレタンクリアー塗装」がありますが、どちらにすれば良いか正直判断が難しいところです。

この記事では、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説していきます。

また、塗装方法で失敗しない方法も交えて解説しますので、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装のどちらを選ぶべきか、ご参考にしてください。

目次

1.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?
 1-1:ヘッドライトスチーマーについて
 1-2:ウレタンクリア塗装について
2.ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?
3.ウレタンクリア塗装のメリット・デメリットは?

4.【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらが良い?
 ①耐用年数の比較
 ②価格の比較
 ③施工難易度の比較
5.ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアの塗装方法をご紹介
 5-1:【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合
 5-2:【施工方法】ウレタンクリア塗装の場合
6.まとめ

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いについて解説します。ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いを知ることで、どちらが良いか分かるのでご参考にしてください。

項目ヘッドライトスチーマーウレタンクリアー塗装
特徴簡単に綺麗にすることができる汚れ・黄ばみを予防することができる
施工方法専用の溶剤で汚れを溶かし硬化させる汚れを研磨し、ウレタンクリアで再塗装する
施工難易度★(低難易度)★★(中難易度)
耐用年数1年〜1年半程度5年〜7年程度
費用6,000円〜7,000円2,000円〜3,000円

ヘッドライトスチーマーについて

ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトに専用の溶剤を蒸気化したものを当てて汚れや黄ばみを溶かして再硬化させる手法となります。専用のスチーマーから出る蒸気をヘッドライトに当てるだけで綺麗に仕上げることができるため、とても簡単です。

セルフクリーニングのキットと手順書も付属しており、ご自宅で誰でも手軽にできるヘッドライトのクリーニング方法です。

ウレタンクリアー塗装について

ヘッドライトにスプレーでウレタンクリア塗料を塗装して新しく被膜を作るの方法です。

<関連する記事>

ヘッドライトスチーマーは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすクリーニング方法に対して、ウレタンクリアーは汚れや黄ばみがヘッドライトにつかないように予防することができる方法になります。

ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットは?

ここでは、ヘッドライトスチーマーのメリット・デメリットを解説します。
ヘッドライトスチーマーを利用する際に参考にしてください。

ヘッドライトスチーマーのメリット

  • 手軽に簡単に作業が行える
  • 汚れごと溶かして綺麗にできる

ヘッドライトの頑固な汚れや黄ばみは、表面の研磨作業を行う必要がありますが、ヘッドライトスチーマーでは、専用の溶剤で表面の汚れを溶かすことができるため、新品のヘッドライトのような輝きにすることができます。

ヘッドライトスチーマーには、ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生し、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化し吹き付けるだけで完了するため、難しい作業が苦手な方でも簡単に施工することができます。

ヘッドライトスチーマーのデメリット

  • 専用の溶剤で溶かすため、扱いに注意が必要
  • 専用スチーマーが必要で、初期費用が高くなる

専用のスチーマーで溶剤を蒸気化する必要があり、溶剤に弱い体質の方には、体調が悪くなる可能性があるので、専用マスクなどをつけて作業が必要です。

価格は、ウレタンクリアー塗装と比較して専用スチーマーを購入する必要があるため、値段は5,000円ほど高くなってしまいます。

ウレタンクリアー塗装のメリット・デメリットは?

ここでは、ウレタンクリアーのメリット・デメリットを解説します。
ウレタンクリアーを利用する前に参考にしてください。

ウレタンクリアー塗装のメリット

  • 耐用年数が長く、紫外線による劣化が少ない
  • ウレタン塗料の保護層を形成するため、傷や飛び石にも強い

ウレタンクリアーは、ヘッドライトの表面を綺麗に磨いた後に、ウレタンクリアコートを均一に塗布し、表面に塗装膜の保護層を形成することで、長期に渡ってヘッドリアとを保護することができます。

また、価格もヘッドライトスチーマーと比較してウレタンクリアーは5,000円ほど安い値段で購入できます。

ウレタンクリアー塗装のデメリット

  • 作業に時間と手間がかかる
  • 修正や再施工が難しい

ウレタンクリアー塗装だけでは、ヘッドライトの汚れや黄ばみを落とすことができないため、ウレタン塗装前には、ヘッドライトの表面を研磨する工程が必要になります。

また、後ほど解説する塗装手順の理解やヘッドライト以外の場所に塗料が付かないよう養生が必要であったりと作業に手間がかかってしまいます。

【比較】ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装どちらがよい?

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装を項目ごとに比較したので、どちらがあなたの車のヘッドライトに良いか分かりやすく解説していきます。

①耐用年数の比較

まずは、耐用年数です。
施工方法の違いから、汚れや黄ばみへの予防効果もことなってきます。

ヘッドライトスチーマー1年〜1年半程度
ウレタンクリアー塗装5年〜7年程度

ヘッドライトスチーマーの耐用年数は、汚れや黄ばみを除去するクリーニング方法のため、走行距離や運転頻度によりますが、1年から1年半程度で効果が薄れてしまいます。逆に、ウレタンクリアー塗装は、強固な保護層を形成できるため、長期に渡ってヘッドライト表面を保護することができます。

②価格の比較

ヘッドライトスチーマー6,000円 ~ 7,000円
ウレタンクリアー塗装2,000円 ~ 3,000円

価格は、ウレタンクリアー塗装の方が、専用のスチーマを購入しない分、安価です。ただし、汚れや黄ばみを落とすために、ヘッドライト表面の研磨作業を行う必要があるため、手間がかかってしまいます。

③施工難易度の比較

ヘッドライトスチーマーは、専用のスチーマーで溶剤を蒸気化してヘッドライト表面に吹き当てるのに対してして、ウレタンクリアー塗装は表面の研磨作業を行いスプレーで塗料を吹き付ける必要があります。

施工前の養生や下処理はどちらも必要ではありますが、その後の施工工程で仕上がりに大きく影響を受けるのは、ウレタン塗装です。

よくある失敗例として、以下の記事もご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださ。

ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアーの塗装方法をご紹介

ここでは、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の具体的な施工方法についてご紹介します。具体的な手順を参照し、おおまかな難易度の理解に役立ててください。

【施工方法】ヘッドライトスチーマーの場合

ヘッドライトスチーマーの施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパーでヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ヘッドライトスチーマーの溶剤を蒸気化してまんべんなくあてる

耐水ペーパーは番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

例)1000~1500番台→2000番→3000~5000番 の順番

ヘッドライトスチーマーの溶剤は2~3cm離して、徐々にまんべんなくあてるとクリアな艶が出やすいです。

【施工方法】ウレタンクリアーの場合

ウレタンクリアー塗装の施工方法と失敗しないポイントも交えて解説していきます。

  1. ヘッドライトの周りをマスキングテープで養生する
  2. 耐水ペーパー#2000でヘッドライトの表面を研磨し、くすみ・黄ばみを除去する
  3. タオルやウエスなどで拭き取り、脱脂後乾燥させる
  4. ウレタンクリアーをスプレーで3回塗りする

スプレーで吹き付けるため、ヘッドライト周辺をビニールがついているマスカーで広めに養生をしましょう。

耐水ペーパーはヘッドライトスチーマーと同じく、番手の数字が小さい方が目が荒いため、番手の数字が小さい方から研磨して仕上げは数字が大きい目が細かい番手をつかうのがおすすめです。

スプレーは吹き付ける前に良く振って攪拌します。スプレーの吹き付けのコツは、1回で厚塗りするのではなく、薄く吹き付けて3回に分けて厚みをつけましょう。

<ウレタン塗装に関する関連記事>

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、ヘッドライトスチーマーとウレタンクリアー塗装の違いや耐用年数、メリット、デメリットまで詳しく解説してきました。

最後に、ヘッドライトスチーマーかウレタンクリアーの違いを改めてまとめています。

ヘッドライトスチーマーヘッドライトのひどい汚れや黄ばみをキレイにできる方法
ウレタンクリアー塗装ヘッドライトに汚れや黄ばみがつかないように予防までできる方法

作業の手軽さを求める場合には、ヘッドライトスチーマーがおすすめです。ただし、保護層を形成することができないため、紫外線による黄ばみや汚れの付着が、再度発生してしまいます。

作業に手間や時間がかかってしまいますが、ウレタンクリア塗装であればヘッドライト表面に強固な保護層を形成できるため、5年から7年の耐久性があります。自動車の使用頻度やヘッドライトの汚れ状況を確認して適切な方法を選択してみてください。


塗装は繊細な作業で、気づけば塗料が垂れてしまっていたなんてことが多いのではないでしょうか?
原因は複数考えられますが、塗料の粘度や塗りすぎ、乾燥不足や作業環境の温度変化などです。

万が一、塗装垂れてしまった場合でも、適切な塗装方法を知っていれば美しい仕上がりに戻すこともできます。

この記事では、車などの塗装に垂れが出た時のリカバリーや垂れの原因について解説していきます。塗装を補修する時の気をつけるべき点などについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.塗装が垂れてしまう原因は?
 1-1:塗料を大量に塗布してしまう
 1-2:作業環境の急激な温度変化
2.【補修方法】塗装垂れの補修方法と注意点について
 2-1:基本的には、塗料を落として再塗装する
 2-2:部分補修|カッターの刃で垂れた塗装を削る
 2-3:部分補修|サンドペーパーで垂れた塗装を削る
 2-4:大きな補修|パテを使用して凹凸を埋め再塗装する
3.垂れを防ぐ方法|スプレー塗装時の注意点
 Point1:近づすぎない距離から噴霧する
 Point2:一度に塗りすぎない
 Point3:噴射始めと終わりに注意する
4.塗装垂れは一気に直そうとしないこと
5.まとめ

塗装が垂れてしまう原因は?

塗装を行う場合に、注意して作業していても塗装垂れが発生してしまうことがあります。
原因として考えられることは次の3点です。

塗料を大量に塗布してしまう

美しく仕上げたい気持ちから、垂れるギリギリまで塗料を塗ってしまったことで、塗料が垂れてしまったというケースがあります。

特に、スプレー塗装では、塗料が垂れるぐらいが一番艶が出るので、ついつい多く塗ってしまいがちですが、艶が出ても塗料が垂れてしまうと台無しです。

垂れを防ぐためにも、薄く重ね塗りで塗装膜に厚みを出し艶を出すようにしましょう。時間がかかってしまいますが、美しい仕上がりを実現するためにとても大切です。

作業環境の急激な温度変化

塗装環境の温度変化は、塗料の乾燥速度に大きな影響を与えます。温度が上昇すると乾燥速度が速くなり、逆に温度が低下すると乾燥速度が遅くなります。塗装中の乾燥速度が不均一になると、塗料が垂れてしまう可能性が高くなります。

塗装垂れを防ぐためには、室温を一定に保ち、室温20℃~25℃がベスト
風通しの良い場所で作業することが重要です。乾燥時間は、塗料の種類や環境によって異なるため、説明書を確認してください。

関連記事

【補修方法】塗装垂れの補修方法と注意点について

塗装が垂れてしまった場合の補修方法は、再塗装です。
しかし、塗装面の大きさに比べて垂れた部分が少ない場合や時間がない場合などには、部分的に補修することも可能です。その方法と注意点について解説します。

基本には、塗料を落として再塗装する

塗料の垂れが大きい場合や、複数の箇所にある場合には塗料を落とし再塗装するのがおすすめです。再塗装であれば部分的な塗り直しにより色の違いが生じにくく、綺麗な仕上がりにすることができます。

一方で、時間と費用がかかるというデメリットもあるため、再塗装を行う必要がある補修範囲なのか検討が必要です。

部分補修|カッターの刃で垂れた塗装を削る

小さな垂れや曲面など、繊細な部分の補修にはカッターの刃で部分的に削りとる補修が適しています。
または、木っ端などに水ペーパーを巻き付けて垂れた部分だけを削り取る方法などもあります。

比較的小さな垂れや、表面に薄く伸びた垂れは、塗料が乾燥する前に重力によって垂れてしまうことで発生します。まず、カッターの刃で補修が必要な箇所を削りとります。

カッターの刃を使用する際には、新しい刃を使用すること、そして垂れた部分を水平に保ち、周囲の塗膜を傷つけないように注意深く作業します。曲面の垂れなど、角度を変えながら削ってみましょう。

広範囲にわたり垂れている場合、深く沈み込んでしまった垂れの場合は、カッター刃での補修は適していませんので避けた方法よいでしょう。
木っ端などを使う方法も同様、湾曲している部分があれば木っ端自体を湾曲に削り曲面に合わせて削り取ること綺麗にタレが研磨できます。

部分補修|サンドペーパーで垂れた塗装を削る

サンドペーパーでの補修を検討すべき垂れは、塗料が乾燥、硬化してしまっているものの、表面に均等ぎみに拡大したような垂れです。

この類の垂れは、サンドペーパーを使うことにより、垂れた部分を滑らかにできます。まず粗目のサンドペーパー(800番程度)を使用して垂れた部分を削り取り、その後、より細かいサンドペーパー(1500番や2000番)で表面を滑らかに整えます。

最後には仕上げとして、コンパウンドなどの研磨剤を使って仕上げることで、元の塗装面と違和感ない程度に完成することができます。

大きな補修|パテを使用して凹凸を埋め再塗装する

大きな垂れの場合で、垂れを削り取った後に薄くなった部分にパテを使用して表面を平らに整える必要がある場合があります。

パテを使用しなければ、表面が不規則に波打ってしまったいるため、パテを使うことにより、均一な塗装に整えることができません。

薄い箇所を保護したり、広範囲の凸凹を埋めるのに役立ちのでぜひ活用してみてください。但しパテを使用した場合には、再塗装は必須となります。

垂れを防ぐ方法|スプレー塗装時の注意点

塗装の垂れは、スプレー塗装の段階でも予防することができます。
以下では、塗装時における重要なポイントについて解説していきます。

Point1:近すぎない距離から噴霧する

スプレーガンと塗装面の距離が近すぎると、塗料が厚く付きすぎてしまいます。適切な距離は、約10cm〜20cmです。遠すぎると塗料が飛散しすぎてしまい、近すぎると厚塗りになってしまうため、適切な距離を保つことが求められます。
エアブラシの場合は約1㎝~3㎝です。

そのためには、まず少し離れた距離からスプレーを始め、徐々に塗装面に近づけていくこと方法がやりやすいです。スプレーガンは体全体を使って動かし、慣れてきたら感覚で距離を調整するようにします。
その他、ダンボールやや広告紙の裏面で試してから本番塗装して行くといでしょう。

Point2:一度に塗すぎない

一度に厚塗りしすぎると塗料が垂れて乾燥不足に繋がるため、1回で塗る量を薄くし、塗り重ねる回数を増やすことで綺麗に仕上げることが重要です。
その時に重要なのは、スプレーガンの調整つまみの位置を把握しておくこと
塗料調整つまみ・パターン調整つまみ・エア圧つまみを一番搾った状態から何回転開いて吹いたのかを覚えておきましょう。
次回吹き重ねる時の参考になります。

各回の塗布後は十分に乾燥させる必要があり、乾燥機などを利用すると乾燥時間を短縮できます。重ね塗りのコツとして、全体を軽く塗った後に少しずつ塗り重ねていき、塗料が乾ききる前に次の塗り重ねを始めるとムラになりやすいです。

特に光沢塗料の場合は、重ね塗りに注意を払い、種類や粘度によって重ね塗りの回数を調整し塗ることがおすすめです。

Point3:噴射始めと終わりに注意する

スプレーガンを使った塗装では、ボタンの押し始めと終わりには噴射口を塗装面に向けないことが重要です。塗料の小さな塊が残っている可能性があり、ムラや垂れの原因となるためです。

操作方法は、塗装面の横に狙いを定めてボタンを押し、ボタンを押してからスプレーガンを動かして塗装面全体に塗料を吹き付けます。

塗装面の端まで塗料が届いたら、ボタンを離しながらスプレーガンを動かして余分な塗料を飛ばし、完全に塗装面から離してボタンを離します。
スプレーガンの吹き方についてはYouTubeで紹介していますので参考になさってください。
https://youtu.be/Sns_Zbu8gbo?si=NgOP6RstKj4mb3u2

塗装垂れは一気に直そうとしないこと

塗装の垂れを発見した場合、焦って一気に直そうとすると、かえって悪化させてしまう可能性があります。吹いている際にタレを見つけた場合は拭き取ったり、洗浄し塗膜をふき取るのではなく一度乾燥させてしまいましょう。
乾燥させた後に先に述べた方法でタレを削っていきましょう。

これまで記載したように、垂れの種類や程度、垂れの発生している範囲などにより適切な補修方法は異なります。

落ち着いて、垂れの原因を特定するとともに、どの補修方法が最も適切か検討しましょう。そして、補修に取り掛かった場合には、基本的な手順に沿って段階を追って行うことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事は、車などの塗装に垂れが出た時のリカバリーや垂れの原因について解説してきました。

塗装の垂れの原因としては、塗料の粘度が低いこと、塗りすぎ、乾燥不足、気温の変化が挙げられます。垂れの種類や状況により、適した補修方法も異なるため、この記事を参考に適した補修方法を選択してみてください。

ポイントは、焦らずに丁寧に作業し、1回に塗る量を少なめに、乾燥時間を十分に取り、作業前に十分に練習しておくことです。


木材の表面へのコーティングは美観の向上や、耐久性の向上に非常に役に立ちますが、
「何を使えば木材の保護が出来るか分からない」
「そもそもどんな塗料があるのか分からない」

といったように、初心者の方は何を選ぶのが最適なのか分からない方も多いと思います。

この記事では、コーティングの重要性や塗料種類、木材表面の加工方法について解説します。この記事を読めば、あなたにとっての最適な木材とコーティング用の塗料の重要性や種類、状況に合わせた塗料の選び方が分かるようになりますので、ぜひ読んでみてください。

目次

1.木材の表面のコーティングの重要性とは?
 理由1:木材表面を保護できる
 理由2:美観が向上する
 理由3:防腐、防虫などの機能の追加
2.木材の表面をコーティングする前にすること
3.木材表面のコーティングする塗料は水性と油性がある!

4.木目を出したい場合は、浸透タイプの塗料がおすすめ!
 4-1:浸透タイプ
 4-2:造膜タイプ
5.木材表面のコーティングにおすすめ塗料をご紹介
 5-1:ステイン・キャンディーカラー
 5-2:水性・油性ニス
 5-3:ワックス
6.まとめ

木材の表面のコーティングの重要性とは?

木材表面のコーティングとは、木材の表面に専用の塗料を塗布することで見た目を向上させるために使用されます。

また、見た目を美しく仕上げるだけでなく、その他にも重要な意味があります。コーティングが必要な理由について、以下で詳しく解説していきます。

理由1:木材表面を保護できる

木材の表面をコーティングすることで、汚れや油、水分、傷などから木材を保護することができます。木材には、様々な要因で傷や汚れが付着することがあるためコーティング無しではすぐに痛んでしまいます。コーティングを施すことで、それらから守れるようになり、耐用年数を長くすることができます。

理由2:美観が向上する

コーティングすることで、木材をより魅力的にみせることが可能になります。

コーティングする塗料の種類によって木材の魅せ方は変わります。木目を生かす塗装を施すことで高級感を表現できたり、木目を強調することによって深みを与えたりと、より木材の個性を最大限引きだすことができます。

また、ツヤをだせる塗料を選択することで、高級無垢テーブルや高級スピーカー、エレキギターなど高級感を演出できるようになるのもメリットです。

理由3:防腐、防虫などの機能の追加

元々木材にはなかった防腐、防虫、防塵などの機能を追加して、木材を長持ちさせる効果もあります。

塗装していない木材だと、管理に手間がかかりますが、塗料によって機能を追加することでメンテナンスが非常に楽になるでしょう。

木材の表面をコーティングする前にすること

木材の表面にコーティングを行う前には、木材表面を平滑に仕上げる加工が必要となります。
表面の加工することで、木目の温もりや肌触り、見栄えが大きく異なるのとても重要な作業です。

木材表面の加工方法には、様々な種類があり、加工方法が違うと外観の見た目が大きく変わるので、重要な選択項目の一つです。

ここからは代表的な加工方法を紹介していきますので、参考にしてみてください。

①プレーナー(モルダー)仕上げ

プレーナー仕上げとは、素材のままだと表面がざらついた木材をプレーナー(モルダー)と呼ばれる機械で表面を平滑に整えます。木材の形状を整えて塗装をしやすくしたり、接着効果を高めたりする一般的な加工方法です。

木材を切り出した後に、販売用として整えるために使用されます。木材そのもの素材感を楽しみたい方やワイルドさを出したい方にはおすすめです。

②サンダー仕上げ

サンダー仕上げは、プレーナー仕上げの後にサンドペーパーで木材の表面を削り、表面のムラやプレーナーの刃跡など凹凸を無くす仕上げ方法です。プレーナー仕上げよりも肌触りが良く、フローリング用に用いられたりします。

③超仕上げ(超かんな仕上げ)

超仕上げは、大工道具の「かんな」を使用して木材の表面を鏡面仕上げにする方法です。見た目にこたくがあり、美しい仕上がりになる人気の仕上げ方法です。

④うずくり加工

木材の表面の柔らかい部分を磨いて凹ませることで、硬い部分を浮き上がらせる方法です。

テーブルや桐たんすなどによく用いられますが、平滑な木材に比べて、より木を強調した見た目になるので、存在感を出したいときにおすすめな加工方法になります。

⑤なぐり加工

大工道具の「ちょうな」で加工する方法で、古くから日本にある技術です。ランダムで凹凸を作ることで、独特の風合いになり、和風の住宅によく用いられます。

木材表面のコーティングする塗料は水性と油性がある!

ここからは、木材のコーティングに必要な塗料について解説していきます。

塗料には油性と水性があり、それぞれ特性が違います。それぞれの特性を理解して、自分にあったタイプを選択してみてください。

油性タイプの塗料

油性は、希釈する際に溶剤(シンナー)を使用しますので、刺激臭が強いので、作業の際は換気が必要で、水性に比べると取り扱いが難しいです。
しかし完全乾燥してしまえば臭いもなくなるので、家具塗装としてよく用いられる塗料です。

耐久性が高く、防水性にも優れているので屋外でも使用しやすく、光沢もでるので高級感を演出できるメリットもあります。

水性タイプの塗料

塗料の希釈に水を使用するので、臭いの発生が少なく、扱いやすいのが特徴です。

ただし、油性ほど耐久力はなく、光沢も油性に比べると劣るので、扱いやすさを重視したい初心者におすすめの塗料です。

木目を出したい場合は、浸透タイプの塗料がおすすめ!

先ほど油性と水性について解説しましたが、それとは別に木材に塗料が浸透する「浸透タイプ」と、木材の表面に膜を作る「造膜タイプ」があります。

どちらを選択するかによって、仕上がりや耐久力に差が出ますので以下で具体的に解説していきます。

浸透(木目を生かす)タイプ

浸透タイプは、塗料が木材に浸透し、木の質感を損なうことなく着色が可能な塗料です。もちろん、防腐や防虫効果もありますので、コーティングとしての役割も十分に果たしてくれます。

木材の表面に塗膜は作らず薄く仕上げることによってもともと持っている木の質感を生かすこともできるし、その逆の塗膜を厚くすることによって高級感を出すことも可能です。傷や汚れが付きやすくなってしまいます。木の質感を残したい方にはおすすめですが、塗装後の木材は傷が付きやすく、少しデリケートなので注意が必要です。

造膜(塗りつぶし)タイプ

造膜タイプは、木材の表面に塗膜を作り、木材をコーティングしてくれます。

塗膜は紫外線から木材を守ったり、傷を付きづらくするので、耐久力は向上しますが、木目が見えづらくなり、木材の質感は失われてしまいます。

木の質感よりも、木材を長く使用することを重視する方は、造膜タイプの塗料がおすすめです。
また木の素材が木目の出ない木質や、MDF材などに適した塗装方法といえるでしょう。

木材表面のコーティングにおすすめ塗料をご紹介!

木材に使用できる塗料の種類について説明します。

よく使用される塗料を紹介していきますので、この章を読んで参考に自分にあったものを見つけてみてください。

ステイン・キャンディーカラー

キャンティーカラー・ステイン塗料

ステインは、浸透タイプの塗料で、木材の木目や質感を残しながら着色が可能です。

ステインにも水性と油性があり、水性は油性に比べると安全性が高いので取り扱いがしやすいです。

対する油性は、水性に比べて木材の深部までよく染み込むため、木材の保護力が水性よりも高く、木材本来の特性を生かしつつ着色もしたい方に、ステインはおすすめの塗料です。

ゼストでは、食品衛生法で認可された水性ステイン塗料も販売しており、木製のサラダボウルやスプーンなどにも使用することができます。

水性・油性ニス

ニスは造膜タイプで、木材を傷や紫外線から守ることを重視したい方におすすめです。

水性ニスは安全性が高いため、家具などの屋内で使用する木材に使用されることが多いですが、油性ニスに比べると塗膜の耐久力が劣ります。

他の特徴として、ニスは光沢があるものが多く、高級感を演出できる反面、木の質感が損なわれやすいです。しかし光沢に関しては、つや消しのニスも販売されているので、お好みにあわせて光沢を調整することが可能です。

ワックス

ワックスは木材に少しだけ浸透しつつ、表面に薄い塗膜を作る造膜タイプです。一般的に蜜蝋や植物性ワックスなどが使われています。より自然に近いことや、扱いが楽という事もあり良く好まれて使用されています。また薄い塗膜なので、木材を傷や汚れから守る保護力は低めですが、木材本来の風合いは残すことができます。

着色が可能なワックスもありますが、着色後の木材に衣服などが擦れると塗料が移る可能性もあるのでテーブルやフローリング、壁材などには使用することができません。

ワックスは塗る頻度が他の塗料に比べると多くなる傾向があるため、メンテナンスに手間がかかるのがデメリットですが、木材の風合いを残しつつ、木材の保護もしたい方に、ワックスはおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、木材表面のコーティングの重要性や塗料種類、木材表面の加工方法について解説してきました。

木材表目の木目や質感を残したいのであればステイン、木材の保護を重視する場合はニス、木材の風合いを残しつつ保護もしたい方はワックス、などのコーティング方法がおすすめです。

また、木材表面にコーティングを行う前には、表面の仕上げ加工が必要となりますが、その加工方法一つでも風合いや色味なども変わってきます。

この記事を参考に、どのような仕上がりにしたいのか自分の中で順位を付けて、納得のいく選択をできるように検討してみてください。

おもしろ塗装工房では塗装にまつわる疑問や質問、塗装方法など24時間メールにて受け付けています。お気軽にお問い合わせください。


ウレタン塗料は様々な材質のものに塗装が可能なので、DIYにウレタン塗料の使用を検討している方も多いと思います。そんな中、塗装の計画を練るためには、ウレタン塗料の乾燥時間を知る必要がありますが、以下のような疑問も浮かんでくると思います。

「ウレタン塗料の乾燥時間が分からない」
「気温や気候によって乾燥時間が変わるのか知りたい」

この記事では、ウレタン塗料の乾燥に関する疑問を解説し、具体的な乾燥時間についてもお伝えしていきます。この記事を読めば、ウレタン塗料の乾燥時間の目安を知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ウレタン塗装の特徴とは?
 1-1:ウレタン塗料は季節によって乾燥時間に違いがある
2.ウレタン塗料の乾燥時間
 2-1:接触乾燥時間|表面を指で触れるくらい
 2-2:表面乾燥時間|表面がしっかり乾燥する
 2-3:完全完走時間|内部まで完全に乾燥する
3.乾燥時間に影響を与えるのは気温だけではない
 3-1:塗装の厚さ
 3-2:硬化剤などの希釈量
 3-3:湿度
 3-4:乾燥時の通気性
4.ウレタン塗料を早く乾燥させる方法はあるの?
5.まとめ

ウレタン塗装の特徴とは?

まずは、ウレタン塗料について解説します。

ウレタン塗料はウレタン系樹脂を主成分にしている塗料で、硬度の高い塗膜や粘りのある塗料、弾力のある塗膜やまたは艶消し塗料など、たくさんの種類があり、用途によって使い分けるることができるので、多くつかわれてる塗料の一つだと思います。
また高い耐久力と耐摩耗性に優れており、ひび割れに強いのが特徴です。

光沢のあるものを使用すれば、高級感を演出でき、自動車や自転車、家具など幅広く利用されています。
艶消し塗料を使えば今流行りのシックな艶消し仕上げなど演出できるのも特徴です。

ウレタン塗料は季節によって乾燥時間に違いがある

ウレタン塗料の乾燥時間は、季節や気候によって大きく左右されます。

夏季は気温が高いときは塗料の乾燥が早くなりますが、冬季は気温が低いので乾燥が遅くなります。

これだけ聞くと、夏季に塗装して早く乾燥させた方が良いように思いますが、気温が高すぎる時に塗装すると、乾燥が早すぎて塗膜内の泡抜けができなかったり、レベリングが悪くなったりすることもありますので注意が必要です。

具体的には、夏季は30℃以上、冬季は5℃以下の時は塗装しない方が無難でしょう。

ウレタン塗料の乾燥時間

ここからはウレタン塗料の乾燥時間の目安について解説していきます。

乾燥には工程があり、表面を指で触れるくらいまでに乾燥する時間を「指触乾燥時間」ししょくかんそう、表面がしっかり乾燥するまでの時間を「表面乾燥時間」、内部まで完全に乾燥する時間を「完全乾燥時間」として紹介します。

乾燥レベル表面の状態目安の乾燥時間
指触乾燥時間表面を指で触れるくらい常温(20℃)で約20分程度
表面乾燥時間表面が乾燥する常温(20℃)で約1〜3時間
完全乾燥時間内部まで完全に乾燥する常温(20℃)で約5~7日

ただし、塗料メーカーによって乾燥時間に違いがあり、気温や湿度、塗膜厚によっても乾燥時間は左右されますので、あくまで参考値としてご覧になってください。

指触乾燥時間|表面を指で触れるくらい

表面を指で触れるくらいまで乾燥する「指触乾燥時間」ですが、適温(約20℃)で塗装すると約20分程度で触れるようになります。

ただし、完全に乾燥しているわけではないので、強く触ると指紋がつく可能性があるので触る場合は、慎重に触るようにしましょう。

表面乾燥時間|表面のみが乾燥する

表面が乾燥する「表面乾燥時間」の目安は、適温(20℃)で約1〜3時間です。

1液ウレタン塗料と2液ウレタン塗料によっても乾燥時間に違いが出るため、表面乾燥時間に幅があります。

各メーカーの説明書に詳しい乾燥時間が書いてあるので、最終的にはそちらをご覧ください。

完全乾燥時間|内部まで完全に乾燥する

最後に、内部まで完全に乾燥する「完全乾燥時間」ですが、適温(20℃)で5~7日が目安になります。

内部まで乾燥するには、かなり時間がかかり気温が低いと2週間~1ヶ月ほどかかる場合もあります。

適温でも乾燥に1週間近くの時間を要するので、塗装を計画する際は、余裕をもったスケジュールを組むのがおすすめです。

乾燥時間に影響を与えるのは気温だけではない

ここまで、気温によって塗装の乾燥時間に影響が出ることはお伝えしましたが、他にも影響を与える要因があります。

次に、その他の要因を4つ紹介しますので、乾燥工程の時に意識してみてください。

他の要因1:塗装の厚さ

1つ目の要因は塗装の厚さです。

塗装の厚さは乾燥時間に大きな影響を与え、塗料を厚く塗りすぎると、完全に乾燥するまで時間がかかります。

また、塗装は重ね塗りをする場合もありますが、重ね塗りの回数が多ければ多いほど、完全乾燥に時間がかかります。
重ね塗りをし場合の完全乾燥時間は常温20℃で約1週間~2週間

どのような仕上がりにするかで重ね塗りの回数は変わるかと思いますが、重ね塗りを多くする予定であれば、乾燥時間は十分にとることが重要となります。

他の要因2:硬化剤などの希釈量

2つ目の要因は、硬化剤や薄め液の希釈量です。

2液ウレタン塗料は硬化剤を塗料に混ぜますし、油性や水性といった種類の違いで溶剤や水で希釈する場合が多いと思います。

希釈量は多くても少なすぎても乾燥時間に影響を与えるので、必ず説明書に書いてある希釈率、混合比を守りましょう。
※硬化剤を多く入れれば早く固まるとか硬度が出るとか勘違いしている方が多く見られます。硬化剤は多すぎても少なすぎても本来ウレタンが持っている対候性が保つことができませんので、混合比をしっかり守ることが重要になります。

他の要因3:湿度

3つ目の要因は湿度です。希釈率と同様に高すぎても、低すぎても塗装の乾燥に影響を与えます。

塗装の乾燥に適した湿度は30~70%で、この範囲内であれば塗料自体に影響も無く、乾燥もスムーズにおこなえます。

湿度が80%を超えた状態で塗装をおこなってしまうと、乾燥が遅くなるうえ、水分が混ざってしまい、塗装が白濁(かぶり現象)を起こす可能性が高まりますので、湿度が80%を超えたら塗装を避けたほうがよいでしょう。

他の要因4:乾燥時の通気性

4つ目の要因は通気性です。塗装する場所の通気性が悪いと、乾燥に時間がかかってしまいます。

理由は、塗料が乾燥するときに水分や溶剤が蒸発するのですが、蒸発した水分が塗装物の周りに滞留していると、水分が邪魔をして塗装の乾燥が遅くなるからです。

通気性が良い場所で乾燥できれば、塗装物の周りに水分の滞留が無くなりますので、乾燥時間が短くなります。
※風が強すぎても塗膜のレベルリングが悪くなるため、そよそよ程度の風が一番ベストかと思います。

ウレタン塗料を早く乾燥させる方法はあるの?

完全乾燥には時間がかかることは先ほどお伝えしましたが、スケジュールの都合で早く塗装の乾燥を終わらせたい方も多くいらっしゃると思います。

ここからは、少しでも早く乾燥する方法を3つ紹介していきます。

温度を高めに保つ

1つ目は温度を高く保つことです。

気温が高いと乾燥が早いと解説しましたが、塗装した時の温度が低い場合、作業場の温度を上げることで乾燥時間を短縮できます。

作業場がそれほど広くなければ、ヒーターなどで60℃位で2~3時間乾燥させればほぼ完全乾燥します。

作業場全体を暖めることが難しければ、カーボンヒーターなどで塗装を暖める方法がありますが、塗装にカーボンヒーターを近づけすぎると、塗装が焦げたりしますので、やんわりと暖められるような位置に設置するようにしましょう。
※100℃以上にならないように心掛けましょう。

適切な湿度に保つ

2つ目は適切な湿度を保つことです。

基本的に湿度が高い時は、塗装は避けた方がいいということが前提ですが、湿度をコントロールすることで、ある程度乾燥を早めることができます。

湿度が高い場合は、除湿器などを使用して湿度を下げれば、白濁やカブリ現象を抑えることができます。

ただし、作業場が広いのに容量の小さい除湿器を使用しても湿度のコントロールは難しいので注意してください。

サーキュレーターなどを使用し空気の流れを作る

3つ目は、空気の流れを作って通気性を良くすることです。

塗装の乾燥には通気性が大切なことも説明しましたが、作業場の通気性が悪い時は、サーキュレーターなどを使用することで乾燥を早くできます。

注意してほしいのは、塗装物に直接風を当てるのではなく、あくまで風の流れを作ることです。直接風を当ててしまうと、乾燥前の塗装の表面が波うってしまう可能性があり、塗装をやり直さなければいけなくなります。

また、風を強くしすぎるとゴミや塵が舞ってしまい、塗装に付着してしまうかもしれないので、サーキュレーターは弱風で使用しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、ウレタン塗料の乾燥に関する疑問を解説し、具体的な乾燥時間についてもお伝えしてきました。

ウレタン塗料の表面が乾燥するまでの時間は1~3時間程度ですが、完全に塗装を乾燥させるには5~7日とかなりの時間が必要となります。

また、乾燥時間に影響を与える5つの要因「気温」や「湿度」だけでなく、塗料の希釈量や通気性、塗膜の厚さなども関係してくるため、一概にこの時間待てば良いというものでもありません。

塗装の乾燥に時間を短縮したい場合には、ヒーターを使用したり、サーキュレーターを使用するなど工夫することができますが、風邪が直接当たらないようにするなどの注意が必要です。

この記事でご紹介した内容を、ぜひ覚えて頂き今後の塗装作業の効率向上に役立ててください。

おもしろ塗装工房」では塗装にまつわる疑問や質問を24時間メールにて受け付けています。
お気軽にお問合せくださいませ。


スプレーガンは作業効率が上昇し、広範囲に塗装が可能になるので、ぜひ活用したい道具です。
しかし、缶スプレーのように缶を振ってすぐ塗装出来るわけではなく、塗料を自分で作成しなければなりません。

塗料を作成するといっても初心者の方は、「どんな塗料が使用可能」で、「どういう手順で塗料」を作ればいいのか分からないと思います。

この記事ではスプレーガンで使用可能な塗料と、塗料の希釈方法について解説します。スプレーガン塗装における塗料の作り方の基本が理解できますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.スプレーガンで使用可能な塗料とは?
 1-1:スプレーガンで使用可能な代表的な塗料
2.ホームセンターの塗料はスプレーガンで塗装可能?
3.【塗料の作り方】スプレーガン用の希釈方法|手順を紹介!

 Step1:塗料と希釈剤の準備
 Step2:塗料の計量と混合
 Step3:粘度の確認
 Step4:テストスプレー
4.スプレーガン用の塗料を作る時の注意点は?
 4-1:スプレーガンのノズル口径が異なる
 4-2:塗料によって希釈用のうすめ液が異なる
 4-3:スプレーガン使用後はしっかり洗浄
5.まとめ

スプレーガンで使用可能な塗料とは?

最初に、スプレーガン塗装に利用できる代表的な塗料をご紹介していきます。それぞれの塗料の特徴も合わせて説明しますので、必要に応じて使い分けましょう。

スプレーガンで使用可能な代表的な塗料

塗料の種類特徴
アクリル塗料・ツヤがある
・発色が良い
・乾燥が早い
・紫外線に弱い
・塗膜が硬いため、ひび割れが起こりやすい
ウレタン塗料・耐候性がある
・耐溶剤性に優れている
・光沢性が高い
・紫外線に強い
・塗膜に柔軟性があるため、ひび割れしにくい
ラッカー塗料・乾燥時間が短い
・発色が良い
・紫外線に弱い
・塗膜が薄いため、屋外には不向き
エナメル塗料・傷、摩耗に強い
・汚れが付きにくい
・滑らかで光沢のある仕上がりになる
・色あせが起こりにくい
・プラスチックの耐久力をさげてしまう
・乾燥時間が長い

このように、それぞれの塗料の性質は異なります。
塗装用途に合わせて、必要な塗料を選択するようにしてください。

上記の塗料であれば水性、油性どちらでも問題ありませんが、「他の超高粘度の塗料」や、「大きい粒子が混ざっている塗料」などは、スプレーガンで吹き付けた際に、霧状にならなかったり目詰まりの原因になり、使用できませんので注意してください。

ホームセンターの塗料はスプレーガンで塗装可能?

ホームセンターでも沢山の種類の塗料を販売しておりますが、スプレーガン用としてで使用するのはおすすめではありません。

理由は、ホームセンターにある塗料は、刷毛で塗装することが前提の塗料が多いため、スプレーガン用の希釈率の設定がないからです。

製品に記載してある希釈率以上に薄めれば、スプレーガンでも吹き付けることは可能だと思いますが、塗料の性能が落ちてしまいますので二度塗り三度塗りする必要があります。

また、スプレーガン用に塗料を作成する場合、適正な希釈率が不明なため、塗料が適切な粘度になるまで細かく調整が必要なので効率が悪くなります。

以上の事を踏まえると、ホームセンターで販売している塗料でスプレーガン塗装するのはやめておいた方が良いでしょう。

【塗料の作り方】スプレーガン用の希釈率方法|手順を紹介!

次に、スプレーガン用の塗料の作成方法を紹介していきますので、手順をしっかり覚えて仕上がりのキレイな塗装を目指しましょう。

Step1:塗料と希釈剤の準備

まずは塗料の作成に必要な物を準備します。

【塗料】塗装対象物に応じた塗料を用意しますが、2液性塗料の場合は硬化剤も必要ですので、準備しましょう(塗料と硬化剤がセットの商品もあります)。

【うすめ液】スプレーガンで塗装するためには、塗料を薄める必要があります。後述しますが、薄め液には各塗料にあった専用薄め液があるので、購入の際は注意しましょう。

Step2:塗料の計量と混合

必要なものを準備したら、塗料の説明書に希釈率の記載がありますので、まずは希釈率を確認しましょう。

例えば、1液性塗料で希釈率が20%だった場合、塗料100gに対して20gのうすめ液が必要になります。分量を間違えると塗料の性能が落ちてしまいますので注意が必要です。

また、2液性塗料の場合は硬化剤と塗料を混ぜ合わせてから、うすめ液を入れる必要があります。塗料と硬化剤の比率が10:1の場合、塗料100mlに対して硬化剤が10mlで混ぜ合わせます。10(主液):1(硬化剤):7(薄め液)と明記されていた場合は主液100mlに対して硬化剤は10ml薄め液は70ml塗料の総合計180mlとなります。
混合比はすべて主液を元に計算していくのが一般的です。

2液性塗料は1度硬化剤を入れてしまうと、数時間後に硬化してしまい、余っても再利用できませんので、塗料を作りすぎないように注意しましょう。

Step3:粘度の確認

塗料とうすめ液を混ぜ合わせた後、適切な粘度かどうかを確認します。粘度確認用のカップに混ぜ合わせた塗料をすくい上げ、粘度カップの下から塗料が流れ始めてから、何秒間で粘度カップの塗料が無くなるのかを計測して粘度を確認できます。

塗料によって適切な粘度に違いがありますので、説明書で確認して測定してください。

Step4:テストスプレー

塗料の作成が終了しましたら、塗装対象物に塗装する前に、段ボールなど汚れてもいいものに、テストスプレーします。エアー圧・塗料調整つまみ・パターンつまみの3つのつまみを調整してテストスプレーを実施します。
キレイに吹き付ける目安1:対象物からスプレーガンとの距離は10㎝から15㎝がベスト

キレイに吹き付ける目安2:対象物から斜め45℃の角度で吹き付けましょう

キレイに吹き付ける目安3:エアー圧は対象物のダンボールがエアー圧で飛ばされてしまうほど強いのは    NG、エアーのみを肌に当てて肉が若干凹む程度がベスト。

キレイに吹き付ける目安4:パターン調整つまみは、噴射霧が縦に10㎝程度がベスト。

キレイに吹き付ける目安5:テスト吹きしたときに塗料が霧状で塗着していればOK、粒子が大きかった
り逆に粒子が細かすぎてダンボールに付着していなかったりした場合は、塗料調整つまみとエアー圧を調整してみましょう。
粒子が大きく付着した場合は、塗料の出る量が多すぎるか、もしくはエアー圧が弱いかのどちらかになります。
逆に粒子が細かすぎて付着していない場合は、塗料調整つまみを絞りすぎているか、もしくはエアーが強すぎるかのどちらかになります。

ダンボール等でテスト吹きをしたら、塗装を開始しましょう。

スプレーガンを使った吹き方のYouTubeがありますのでそちらを参考にしてみてください。

スプレーガン用の塗料を作る時の注意点は?

スプレーガン用の塗料を作成する時に、注意すべき点が3つあります。塗料を希釈するときや、塗装後のスプレーガンの洗浄について解説していきますので参考にしてみてください。

スプレーガンのノズル口径が異なる

スプレーガンで吹き付ける際に、塗料の粘度が高いものに対し、スプレーガンのノズル口径が小さいものを使用すると、スプレーガンが目詰まりを起こす可能性があります。

下地塗装用のサーフェイサーなど、粘度が高い塗料を使用するときは、自分の持っているスプレーガンの口径が適切か確認しましょう。
※粘度が高く感じた場合は口径を大きい物に変える前に、まずは希釈を多くして塗料粘度下げることを試みましょう。

塗料によって希釈用のうすめ液が異なる

塗料の種類に応じて、うすめ液も変更しなければなりません。
例えば、アクリル塗料にはアクリルシンナー、ウレタン塗料にはウレタンシンナーを使用します。

適切なうすめ液を使用しないと、塗料がプリン状になってしまったり、塗料と薄め液が混ざり合わなかったりします。専用薄め液を使用しないと塗料の持っている機能を十分発揮しませんので間違えないようにしてください。

スプレーガン使用後はしっかり洗浄

スプレーガンを使用したあとは、内部に残った塗料を必ず洗浄しましょう。塗料が硬化してしまうと、スプレーガンの故障の原因や目詰まりを起こす可能性があります。

洗浄方法は、下記の工程をスプレーガン使用後に速やかに洗浄することをおすすめします。

  • 残った塗料を捨て、洗浄用のシンナーを塗料カップに入れる
  • 吹き出し口にウエスをあてた状態で吹き付けることで、空気が逆流状態になり内部がキレイになる
  • 空気を逆流させたあと、通常通りシンナーを吹き付け、シンナーに塗料が付かなくなったら完了

スプレーガンの洗浄の仕方のYouTubeがありますのでそちらを参考にしてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、スプレーガンで使用可能な塗料と、塗料の作り方について解説してきました。
塗装を成功させるうえで、最初の工程が塗料作りになります。

仕上がりを左右する大切な工程ですので、塗料を作成する前に説明書をよく読み、作業手順を間違えないように気を付けてください。

また、1液性塗料か2液性塗料かによって、うすめ液で希釈するタイミングも異なります。最初のうちは、塗料づくりの経験が無いので、感覚で塗料を作成しようとすると失敗のリスクが高まりますので、塗料の計量をしっかり行い、確実に作成しましょう。


「使っているテーブルが古くなってきたけど、業者に頼んだり、新しく買い直すのは高い」
「DIYって難しそうで、自分に出来るかわからない」そんなあなたは必見です。

家にある古くなったテーブルなどにウレタン塗装を行うことで、あなただけの力で新品同様生まれ変わらせることができます!

この記事では、ウッド(無垢)テーブルへウレタン塗装を行う際の、実際の手順やおすすめの塗料について紹介していきます。あなた自身が塗ったテーブルを長く使って、日々の生活に彩りを与えてみてはいかがでしょうか?

目次

1.テーブルのウレタン塗装に必要なものは?
 1-1:必要な材料一覧
 1-2:おすすめの塗料
2.【How to】テーブルのウレタン塗装の進め方
 2-1:テーブルの塗装を剥がす
 2-2:テーブルにウレタン塗装を行う
 2-3:ウレタン塗料を十分に乾燥させる
 2-4:ウレタン塗料の凹凸をなくすため研磨する
 2-5:「塗装→乾燥→研磨」を3回ほど繰り返す
3.ウレタン塗装のポイントと注意点
 3-1:マスクと換気を忘れずに!
 3-2:養生を準備する
 3-3:素早く一筆書きで塗ることを意識する
4.定期的なメンテナンスで美しい仕上がりを保とう
5.まとめ

テーブルのウレタン塗装に必要なものは?

それではまず、テーブルのウレタン塗装に必要なものを確認していきましょう。
これから紹介するものは、材料を全て揃えても数千円前後に収まりますのでご安心ください。

テーブルを買い直すよりも圧倒的に安いのが、テーブルをウレタン塗装するメリットと言えるでしょう。

必要な材料一覧

  • ウレタン塗料(トップコートのみでも良い)
  • やすり(#120前後、#320~#400、#600前後の3種類)
  • コテ刷毛or刷毛(※テーブルに凸凹が無ければコテ刷毛、ある場合は刷毛を推奨します)
  • トレイorカップ(※水性ウレタンを入れることが出来ればOKです)
  • マスカー(※養生テープでも可)
  • 机を拭くタオル
  • マスク

やすりは、以降の塗装手順でご紹介する①テーブルの塗装を剥がす(#120前後、#320~#400)、②刷毛を塗った後に仕上げる(#600前後)と使用用途によって番手が大きく分かれています。今回は初心者の方向けということもあり、3種類の番手を記載しました。

より仕上げにこだわりたい方は、番手の種類を増して研磨の回数を増やすと、仕上がりがさらに綺麗になるので調整してみて下さい。

また、DIYをもっと極めていきたいという方は、ベルトサンダーという研磨機を購入して使ってみるのもオススメです。

テーブルに特に凹凸がない場合、通常のローラーよりも、コテ刷毛などの使用をおすすめします。コテ刷毛の方が均一に広い面を塗ることが出来るためです。

ただし、凸凹のあるテーブルの場合は、均一にニスを塗ることが出来ないため、通常の毛先の柔らかい油性刷毛の使用をおすすめします。ご自身がお持ちのテーブルに合わせて、用意する刷毛を選んでみてください。

おすすめの塗料

今回は、古くなったテーブルをピカピカに生まれ変わらせる想定をしているため、ウレタン塗料を採用しています。

ウレタン塗料は、木材によく使用される水性ニスと比べて保護する力が強く、キズ、油分、熱にも強いのでより家具に適した塗料と言えるでしょう。また、食品衛生法に適した塗料であれば、お皿などの食器に使うこともできます。

ウレタン塗料の選び方のポイントは、下記の2つです。

①つや有りタイプかつや無しタイプか

光沢を出したい場合はつや有り、木の質感そのものを重視したい場合はつや無しのものを選んでください。
艶ありの場合のメリット・デメリット
メリット :高級感のある仕上がりになる
デメリット:下地処理が大変(細かな番手での研磨が必要になったり、下地の凸凹をしっかりと平らにす  る必要がある
つや無し(つや消し)の場合のメリット・デメリット
メリット :しっとりとした仕上がりで本来の木質の持っている上品な仕上がりになる
      下地処理が楽
デメリット:刷毛塗りの場合つやムラがでやすい

②透明(木目を生かす)か色有り(塗りつぶし)か

木の質感や本来の色を重視したい場合は透明、自分好みの色に仕上げたい場合は色有りを選んでください。「どれを選べばいいか分からない」という方は、DIYでよく使われる、透明つや有りのウレタン塗料を選んでみましょう!

また、「アンティークテーブルのような渋みを出したい!」という方がいれば、ウレタン塗装ではなくラッカー塗装も検討してみてください。

ただし、ラッカー塗装の注意点として、

  • 傷がついいたり、熱に弱く、塗装が剥げた際の補修が難しい
  • 水分に弱くシミになりやすい

上記のような特徴があり、ウレタン塗装よりも作業やメンテナンスの難易度が高い点に注意しましょう。

【How to】テーブルのウレタン塗装の進め方

材料を揃えたら、いよいよ作業の開始です。
作業時間は、塗料の乾燥時間にもよりますが、おおよそ5時間~3日前後を必要となります。

少し時間はかかりますが、1回の作業であなたの古くなったテーブルを、生まれ変わらせることができます!

テーブルの塗装を剥がす

まずは、用意した#120前後の紙やすりを使用して、テーブルの古い塗料を剥がしていきましょう。
手掛けの場合時間が掛かるのでミニサンダーなどを使って研磨すると作業が楽に進みます。

テーブルの端から、木目に沿うようにやすりがけを行うのがポイントです。反対方向からやすりがけをしてしまうと、仕上がりが綺麗にならないので注意してください。

塗料が十分に剥がれたら、#320~#400の紙やすりで、テーブルの面全体を整えていきます。

面全体が均一になったら、テーブルをタオルで拭いて研磨粉を綺麗に拭き取りしましょう。

以上で、下地の準備は完了です。

テーブルにウレタン塗装を行う

テーブルの下地を整えることができたら、いよいよ塗装です。
用意したカップに塗料を入れ、刷毛で塗料を付けていきましょう。

十分に刷毛へ塗料が付いたら、テーブルへ一筆書きで均等に塗っていきます。
※塗り方は必ず木目に沿って塗る事

ウレタン塗料を十分に乾燥させる

塗り終えたら、90分ほど指触乾燥の時間を取りましょう。

塗料や塗装時期にによっては、目安の乾燥時間が若干違うケースもあるため、塗料のパッケージに書かれている乾燥時間をチェックしてみてください。

乾燥させる際に、塗ったテーブルは、直射日光の当たらない位置で乾燥させるようにしましょう。
直射日光に当てると木の導管から息をしたがるため、気泡がでて塗膜面が泡だらけになります。
また均一に塗ったように見えていても、直射日光を当ててしまうと塗りムラが出る恐れがあります。

刷毛はそのまま放置していると固まってしまうため、乾燥させている間に刷毛をしっかりと溶剤(ウレタン薄め液)にて洗っておきましょう。

ウレタン塗料の凹凸を無くすため研磨する

乾燥が十分(1~2日)に終わったら、#600前後のやすりでテーブルを研磨していきます。この際、力を入れすぎないことを意識してください。力を入れすぎると、せっかく塗ったニスが剥がれてしまう恐れがあります。優しく研磨することを意識するようにしましょう。

「塗装→乾燥→研磨」を2~3回ほど繰り返す

テーブルの研磨が終わったら、タオルで机の木くずやゴミを綺麗にしましょう。

以上の流れが、1セットです。
この「塗装→乾燥→研磨」のセットを3セット繰り返してみてください。見違えるようにテーブルが綺麗になります。これでテーブルのウレタン塗装作業は完了です!

ウレタン塗装のポイントと注意点

テーブルのウレタン塗装には、何点か注意点があります。注意点を守らなかった場合、健康被害を及ぼす、近くの家具が汚れる、塗装が上手くいかない等の恐れも出てきます。

キーワードは「マスクと換気」、「養生」、「一筆書き」です。

せっかく長い時間をかけて作業をするのであれば、注意点をしっかり守って、完璧な仕上がりを目指してみてください。

マスクと換気を忘れずに!

塗料や、やすり掛け後の粉塵を吸わないよう、マスクの着用と換気は忘れずに行いましょう。特に、研磨作業時には、木の粉塵は大量に出てくるため、マスクを必ず着用してください。

自身の手や服に塗料が付くのが気になる方は、軍手やビニール手袋、汚れても良い服を準備するようにしましょう。

また、屋外で作業も可能ですが、テーブルに直射日光が当たらないようにしてください。直射日光が当たってしまうと、塗りムラ・気泡が出る恐れがあります。

養生を準備する

テーブルの周辺に誤って塗料が付かないよう、養生を貼っておきましょう。養生を準備していないと、床や近くの家具に塗料がついてしまう恐れがあります。

材料一覧では、マスカーもしくは養生テープを記載しましたが、可能であればマスカーの利用をおすすめします。マスカーであれば、簡単に広範囲の保護ができ、今後のメンテナンスの際にも使用ができるためです。

200円程度で購入ができる商品のため、まだ持っておらずDIYに興味がある方は、マスカーの購入をおすすめします。

素早く一筆書きで塗ることを意識する

何度も重ね塗りをしてしまうと、ハケの跡がテーブルに残ってしまうおそれがあります。素早く一筆書きで全体にウレタン塗料を塗ることを意識しましょう。
目安は1800mm×900mmのテーブルで約5分以内

もし一筆書きで全て塗れなかった場合は、できるだけ早く重ね塗りするようにしてください。すでに乾燥した場所に重ね塗りをすると、余計に塗りムラが目立ちます。

なお、ハケの代わりにローラーを使うことはおすすめしません。ローラーの場合は気泡が生まれやすく、仕上がりが綺麗にならないケースが多いためです。

定期的なメンテナンスで美しい仕上がりを保とう

自分好みに仕上げたテーブルが完成したら、それで終わりではありません。定期的にメンテナンスを実施することで美しい仕上がりを長く保つことができます。

可能であれば毎日掃除をするのが理想ですが、少なくとも汚れが目立ったタイミングでは掃除をするようにしましょう。塗装が剥がれてきたら、もう一度同じ工程を繰り返してみてください。

また、気分を変えたい時は、ウレタン塗料の種類を変えることもおすすめです。色なしのウレタン塗料を使っている場合は、色ありの塗料を試すなど、塗料の種類を変えるだけで仕上がりが大幅に変わります。ウレタン塗料を変える際は、しっかり古い塗装を剥がすよう気を付けてください。

長く使っていると愛着もより湧いてくるため、定期的なメンテナンスを通して、自身のテーブルを長持ちさせましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、『古いテーブルをウレタン塗装で新品同様に生まれ変わらせる方法』について紹介してきました。

「思ったより難しくなさそう」
「これなら自分でもできる」と思った方も多いのではないでしょうか?

この記事で紹介した、古くなった家具を塗装して綺麗にする作業は、通称『リペイント』と呼ばれています。本来は塗装のプロが行うことの多い『リペイント』ですが、こちらの記事を読めば誰でもご自身のテーブルを、プロのように生まれ変わらせることが出来ます。

また、自身で塗装を行ったテーブルには、自ずと愛着が湧いてくるものです。この記事を参考にして、ぜひ世界に一つだけ、自分だけのテーブルを作り上げてみてください!