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塗料や塗装・スプレーガンなどにまつわるマメ知識をご紹介します

車の経年劣化の中でも、ライトの黄ばみは見た目にも分かりやすいものの一つです。
ライトが黄ばんでいると、それだけで車が古いものに見えてしまいます。

外見以外にも、ライトの光量が減ることから視認性も悪化してしまうという問題も引き起こします。そんなライトの黄ばみを自分で簡単に除去できれば嬉しいですよね。

そこでこの記事では、ライトの黄ばみの除去について解説します。業者に任せる場合や、黄ばみを遅らせる方法についても取り上げているので、ぜひ確認してください。

目次

1.ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法
 ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い
 ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ
 きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ
2.【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法
3.ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合
4.【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法
5.まとめ

ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法

ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い

現代の車はヘッドライトカバーにポリカーボネート樹脂といわれる素材を採用しています。ポリカーボネート樹脂は耐衝撃性に優れ、透明感が高く、加工もしやすい優れた素材です。

しかし、その一方で、紫外線を浴びると変色してしまう短所も持ち合わせています。紫外線は太陽光に含まれているため、外を走行する車にとっては、ヘッドライトカバーが黄ばんでいくことは避けられない現象といえるでしょう。

ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ

ヘッドライトカバーが黄ばむ原因が紫外線であるということは、紫外線が当たらないようにすれば良いということになります。

その対処法の代表的なものが、ウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は2つの液剤から成る合成樹脂塗料で、ヘッドライトカバーに厚いコーティング層をつくることで紫外線を防ぐことができます。

きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ

ウレタンクリア塗装にはスプレーガンタイプと缶スプレータイプがあります。きれいな仕上がりを狙うのであれば、スプレーガンタイプがおすすめです。缶スプレータイプはそれだけで塗装ができるので便利ではありますが、噴射の調整が難しく、塗装がムラになりやすいです。

スプレータイプであればエアの調整により噴射をコントロールしやすいので、塗装をきれいに行うことができます。

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【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法

自分でウレタンクリア塗装を行う際の具体的な手順を確認しましょう。基本的な手順はスプレーガンタイプと缶スプレータイプ共通です。

Step1:マスキングをする

まずは水で汚れを洗い流しましょう。その後、塗装作業でヘッドライトカバー以外の部分に影響を与えないようにマスキングでカバーします。

塗料の粒子が風に舞うと予想以上に広範囲に飛散してしまいます。養生シートや新聞紙を使い、ヘッドライトカバー周辺だけでなくフロントガラスまでカバーするようにしましょう。

もしヘッドライトカバーを外すことができればこの工程は不要ですが、外し方が分からない場合にはマスキングを行いましょう。

Step2:耐水ペーパーで磨く

元々施工されていた塗装や黄ばみを落とすため、耐水ペーパーで磨きます。耐水ペーパーは数字の小さいものから大きいものまで段階的に使い分けて使用します。

目安としては、最初が800番、2回目が1000番、仕上げに1500番(可能であれば2000番も)が良いでしょう。番手ごとに縦方向と横方向と交互に磨くことがコツです。

途中でウエスで拭き上げ、磨き残しがないか確認しながら進めましょう。

Step3:コンパウンドを使って磨く

コンパウンドは耐水ペーパーよりも細かな粒子で構成された研磨剤です。耐水ペーパーのみでも問題なく作業は行えますが、より透明感を出したい場合にはコンパウンドでも磨いておきましょう。

Step4:脱脂をする

耐水ペーパーで磨きあげたら、シリコンオフや中性洗剤を使って脱脂をします。表面に油脂が残っていると塗装表面が不均一になり、劣化が早まってしまうので、しっかりと行いましょう。

Step5:ウレタンクリアを塗装する

これまでの作業が終わり、しっかり表面が乾いたらウレタンクリア塗装を散布します。ウレタンクリア塗装は数回に分けて行うようにします。(この例では4回)塗装には1時間かそれ以上かかりますので、失敗しないためにも時間に余裕を持って行いましょう。

1回目

1回目の塗装はヘッドライトカバー全体に、まんべんなくスプレーを吹きかけるようにします。ヘッドライトから20cm程度離した場所から軽く吹き付けるようにしてください。塗料が少量しか付着しないので、曇る程度にしかなりませんが、気にしなくても大丈夫です。散布後は10分程度乾かします。

2〜3回目

2回目も同様に、全体に散布し、10分程度乾かします。ここまでの散布で表面に塗料が定着してきているので、3回目には少し厚塗りをします。

しかし、塗料が垂れてしまうと台無しとなるので、欲張らず、気持ち厚めに留めるようにしましょう。4回目で本塗りです。これくらいになると、透明感があって奇麗になってきます。塗料垂れが怖い場合は、無理をせずに散布をもう1回~2回に分けて行うと良いでしょう。

乾燥

塗装後はしばらく乾燥をさせましょう。マスキングを外すのはその後にしてください。最低でも2時間は車を動かさないようにします。塗装が完全に乾燥するには1週間程度の時間が必要です。天候にも左右されるので、週間天気予報を確認して行うと施工後のトラブルを防ぐことができます。

もし塗料の硬化を待てないのであれば、ハロゲンヒーターなどを用いて強制的に乾燥させることもできますが、温度管理と火事に気を付けてください。

Step6:塗装垂れに注意

上記にも記載しましたが、塗装を早く終わらせようと塗装の散布を焦らないようにしましょう。塗装が垂れてしまうと再施工となってしまいます。説明の最初でスプレーガンタイプがおすすめとしたのはこのためです。微調整をしながら塗料を散布できるので、こうしたリスクを減らすことができます。

Step7:塗装後のゆず肌対策

きれいに仕上がったと思っても、改めて確認すると表面にもやがかかった様になっていることがあります。気になるようであれば、コンパウンドで磨くことで調整することができます。ただし、この作業は塗料が完全に乾いた1週間後以降に行うようにしてください。

ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合

ウレタンクリア塗装の施工は自分でも行える愛車メンテナンスのひとつです。しかし、ある程度時間が必要になるほか、失敗してしまう可能性もゼロではありません。

そこで、ウレタンクリア塗装をプロにお願いするというのも手です。多くのコーティング専門店でヘッドライトカバーだけのコーティングも受け付けているので、お近くのショップを探してみましょう。

コストはかかりますが、プロは下地処理から違うため満足のいく仕上がりとなります。相場はショップによりまちまちですが、左右のライトでおおよそ約1万円前後程となっています。

【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法

ヘッドライトカバーの黄ばみは紫外線を避ければ遅らせる事ができます。外出で長時間駐車する際には屋根のある場所や、日陰になっている場所に駐車するようにしましょう。

また、ご自宅に駐車場やカーポートがない場合には『ボンネットカバー』が有効です。車全体を覆うカバーだと取り外しに手間がかかりますが、フロント部分のみのカバーだと取り外ししやすく、価格もお手頃です。

まとめ

車のヘッドライトカバーは経年劣化で黄ばんでしまうものです。外見的なデメリットだけでなく、光量が減ってしまうことで安全性にも影響を及ぼしてしまいます。

黄ばみを除去し、黄ばみを防ぐ有効な手段がウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は自分で行うことができるので、大切な愛車をきれいに保つためにも施工を検討してみてください。


ウレタンクリア塗装とは、木材や金属などの表面に透明なウレタン樹脂を塗って保護する方法です。この塗装は、耐久性や光沢感が高く、美しい仕上がりになるのが特徴で様々な製品に使用されれいます。

しかし、ウレタンクリア塗装にはコツや注意点があり、塗装前に下処理をしっかり行わないと、ムラやホコリが入ってしまいかえって仕上がりが悪くなってしまうケースもあります。

また、塗装の際には温度や湿度などの塗装環境も重要であり、温度が低すぎると乾燥が遅くなったり、湿度が高すぎると白濁やシワが発生する恐れがあります。

この記事では、ウレタンクリア塗装する上でのコツや注意点を徹底的にご紹介します。ウレタンクリア塗装の基本的な手順や、下地処理や塗装のポイント、塗装後のメンテナンス方法などを詳しく解説しています。ウレタンクリア塗装に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具
 塗装準備1:ウレタンクリアの種類
 塗装準備2:必要な道具を準備する
 塗装準備3:作業場所と環境
2.ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える
 ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数
 「1液式ウレタン」と「2液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方
 作業環境の温度の注意点
3.ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ
 【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分
 【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない
4.ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点
5.ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法
6.まとめ

ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具

ウレタンクリア塗装をする前に塗装、しっかりと準備をすることで塗装の仕上がりを左右します。

塗装準備とは、塗装するウレタンクリアの種類を決めたり、マスキングやスプレーガン、ローラーなど必要な道具を揃えることを指します。

以下では、具体的な選定方法などを詳しく解説していきます。

塗装準備1:ウレタンクリアの種類

ウレタンクリアには、様々な種類があり、それぞれ特定の用途や仕上がりに適しています。一般的には、仕上がりは「艶あり」、「半艶」、「艶消し」の3種類があります。さらに詳細に分けると以下のような種類があります。

1液タイプ混合不要で使用できるウレタンクリア塗料です。
手軽に利用できるが、耐久性や耐化学薬品性は2液式タイプに劣る場合がある。
2液タイプ主材と硬化剤を混合して使用するウレタンクリア塗料です。硬化後は、非常に強い塗膜を形成する。
耐久性だけでなく、耐ガソリン性に優れている。
2K2液タイプ2液タイプの中でも、特に強靭な塗膜を形成するウレタンクリア塗料で、プロの塗装業者などが使用することが多いです。

塗装準備2:必要な道具を準備する

ウレタンクリア塗装に必要な道具は、ウレタンクリア塗料以外にも「下塗り塗料」や「スプレーガン」、「脱泡剤」「うすめ液」などが必要となります。

スプレーガン

ウレタンクリア塗装には、「エアコンプレッサー」、「エアフィルター」、「スプレーガン」などの設備が必要です。また、エアコンプレッサーは安定した塗装を行うために最低でも30Ⅼ以上のタンク容量で0.75Mpa以上の使用圧力が必要となります。

脱泡剤

ウレタン塗料は、水分の分量が過剰に含有している場合には内部で炭酸ガスが発生し、ピンホールやクレーターなどの塗膜欠陥の原因となってしまいます。

脱泡剤を使用することで、泡を塗料の表面へと移動させ、塗膜の品質を向上させることができます。市販されている脱泡剤には、シリコン系、ミネラルオイル系、ポリマー系などがあり、使用する塗料の種類や条件に応じて異なります。

うすめ液

ウレタンクリア塗装には専用のうすめ液が必要で、塗料の粘度を調整し、スムーズな塗り心地と均一な仕上がりを実現します。

ゼストウレタンクリアーは、硬化剤と主液に対して、スプレーガンであれば主液10に対し硬化剤1、うすめ液7の比率で混合します。正しい比率で混合すること、美しい仕上がりを得ることができます。

下塗り塗料

ウレタンクリアー塗装の前には下塗りを行い、耐候性や耐久性に優れた塗装へと仕上げることができます。ゼスト2液性ウレタンクリアーは、傷に強く、柔軟性と硬さのバランスが取られており、耐アルカリ性、耐水性、耐溶剤性、耐ガソリン性を持ち、無黄変性があるため、長時間美しい仕上がりを保つことができます。

塗装準備3:作業場所と環境

作業場所は、換気が良く、ホコリや日光が入らない場所が適切です。
気温は、15℃〜25℃の間が最適です。湿度は、50%から70%の間が理想的です。気温や湿度が適切でないと、ウレタンクリアの乾燥や白濁などのトラブルが起こる可能性があります。

ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える

ウレタンクリア塗装において、塗料の乾燥時間はとても重要な要素です。乾燥時間は、塗装の間隔やその日の気温によって変わります。以下で、具体的に解説していきます。

塗装の間隔とは、
1回目の塗装と2回目の塗装の間に空ける時間のことです。塗装の間隔が短すぎると、ウレタンクリアが十分に乾燥しないため、塗膜が剥がれたり、シワができたりする可能性があります。塗装の間隔が長すぎると、ウレタンクリアが硬化しすぎて、2回目の塗装が密着しない恐れがあります

気温とは、
塗装するときの気温のことです。気温が低すぎると、ウレタンクリアの乾燥が遅くなります。気温が高すぎると、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

それではもう少し詳しく解説していきます。

ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数 

ウレタンクリアの硬化速度は、完全に固まるまでに水性なら約24時間、油性なら48時間程度の時間が必要となります。塗装の回数は、一般的には2回から3回が目安ですが塗装の回数が少なすぎると、塗膜が薄くなり、耐久性や光沢感が低下します。

これら、二つの要素は、相互関係にあり塗装の回数が多すぎると、塗膜が厚くなりウレタン塗装の硬化時間が伸びます。逆に、塗膜が薄くなると硬化時間は短くなります。

「一液式ウレタン」と「二液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方

一液式と二液式の違いと最適な塗り重ね方とは、ウレタンクリアの種類によって異なる塗装の方法のことです。ウレタンクリアが1つの容器に入っているタイプで、塗装後に空気中の水分と反応と反応して硬化します。

二液式は、ウレタンクリアと硬化剤が別々に入っているタイプで、混ぜてから塗装し、化学反応で硬化します。一液式は、塗り重ねる際に乾燥時間をしっかりと守る必要があります。二液式は、塗り重ねる際に塗装時間を短くする必要があります。

作業環境の温度の注意点

作業環境の気温が低い場合は、ウレタンクリアの乾燥が遅くなり、塗膜が硬化しない場合があります。逆に気温が高い場合は、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

適切な温度環境でない場合には、作業場所を温度調整できる場所に移動するか、気温が適正になるまで待つことが必要です。

ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ

ウレタンクリア塗装をするときに起こりやすいトラブルとその対処方法を紹介します。

【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分

ウレタンクリア塗装をスプレーガンで行うときに注意すべき点があります。スプレーガンの圧力が高すぎたり、スプレーガンの距離が近すぎると、ウレタンクリアが飛び散ってしまい、塗膜が均一にならなず塗装剥がれが発生してしまいます。また、下地処理が不十分な場合にも、塗膜が剥がれやすくなります。

対処方法は研磨や塗り直しが必要です。

塗装剥がれの対処方法は、以下の手順で行います。

  • 剥がれた部分をサンドペーパーで削り、ホコリを取り除く
  • 下塗り用の塗料を塗り、乾燥させる
  • ウレタンクリアを塗り、乾燥させる
  • 必要に応じて研磨やワックスをかける

注意点としては、塗装の間隔や回数を守ることや、塗料の種類や量を調整することが重要です。

【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない

塗料の分量や混合比が適切でないと、ウレタンクリアが均一に混ざらず、塗膜の光沢がなくなってしまいます。塗料の分量や混合比は、塗料の種類や粘度に合わせて調整が必要です。

一液式ウレタン塗料の場合は、水や薄め液で薄める必要があります。二液式ウレタン塗料の場合は、ウレタンクリアと硬化剤を正確に計量して混ぜる必要があります。また、塗料が古かったり、塗り重ねが多すぎたりすると発生する可能性もあるので注意が必要です。

対処方法は、重ね塗りやワックスやコンパウンドを使用する

対処方法は、以下のような手順で行います。

  • 塗膜をサンドペーパーで磨き、表面のウレタン塗料を少し剥がす
  • ウレタンクリアを薄く再塗装する
  • ワックスやコンパウンドで磨き光沢を出す

ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点

ウレタンクリア塗装をするときに知っておくべき技術や注意事項があります。
うまく塗るコツは、以下のようにあります。

  • 塗る前に下地処理をしっかり行う
  • 塗料をよくかき混ぜる
  • 塗料を適量に薄める
  • 塗る方向や速度を一定にする
  • 塗る際にブラシやローラー、スプレーガンの圧力や距離を調整する
  • 塗り重ねる際に塗装の間隔や回数を守る

注意点としては、塗料の種類や粘度に合わせて塗り方を変えることや、気温や湿度の変化にも気を付けることが重要です。

ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法

ウレタンクリア塗装をした後に行うべき手入れや寿命を伸ばす方法があります。

メンテナンス方法は以下のようなものがあります。

  • 塗装後には、ウレタンクリアが完全に硬化するまで、水や汚れに触れないようにする
  • 塗装したものを日光や高温にさらさないようにする
  • 塗料したものを傷つけないようにする
  • 塗装したものを定期的に拭き取り、ホコリや汚れを除去する
  • 塗装したものにワックスをかけて、光沢や保護を高める

これらのメンテナンス方法を、ウレタンクリア塗装の上で実践することで、ウレタンクリア塗装の美しさや耐久性を長く保つことができます。

まとめ

ウレタンクリア塗装を失敗しないコツは、作業前の準備と塗り方のポイントを抑えることが重要と紹介しました。ウレタンクリアには一液式二液式の種類があり、それぞれに適した塗料の分量や混合比、乾燥時間や塗り重ね方があります。

スプレーガンの圧力や距離、気温や湿度などの環境も塗装の仕上がりに影響します。失敗しても、研磨や塗り直しで対処できますが、できるだけ防ぐためには、塗り方のコツを覚えることが大切です。

塗装後のメンテナンスは、ワックスやコーティングなどで塗装面を保護することで、ウレタンクリア耐久性や光沢を長持ちさせることができます。

ウレタンクリアの塗装は、注意点を守れば誰でも簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。


車が傷ついてしまったとき、自分で補修したいと考える方も多いと思いますが、「車の傷を補修したいけど、色の種類が分からない」「色の種類を調べたいが、どこを調べたらいいか分からない」上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

色の種類は、カラーナンバーというアルファベットや数字で表記されているもの(X09など)を調べれば分かります。

しかし、カラーナンバーがどこに表記されているのか分からず、困っている方も多いと思います。

目次

  1. 車検証にカラーナンバーの記載はない
  2. カラーナンバーはコーションプレートに記載されている
  3. コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法
    3-1.トヨタ車の場合
    3-2.ニッサン車の場合
    3-3.ホンダ車の場合
    3-4.スバル車の場合
    3-5.マツダ車の場合
    3-6.三菱車の場合
    3-7.ダイハツ車の場合
    3-8.スズキ車の場合
  4. 塗装する前に必ずカラーナンバーを確認する
  5. まとめ

この記事を読めば、カラーナンバーを簡単に調べられるようになるので、ぜひ記事を読んでみてください。

車検証にはカラーナンバーの記載はない

結論から言うと、車検証にカラーコードの記載はありません。車検証には、車検に必要な情報は記載されていますが、カラーナンバーは車検とは直接関係がない為、記載が無いのです。

カラーナンバーを調べるには、コーションプレートというプレートに情報が記載されています。次は、コーションプレートについて説明します。

カラーナンバーはコーションプレートに記載されている

コーションプレートには、主に下記4つの情報が記載されています。

・車の型式
・車体番号
・エンジン型式
・カラーナンバー

メーカーによってはトランスミッションの情報が記載されています。コーションプレートは、車体に取り付けられています。カラーナンバーを調べるためには、車体のどこかにあるコーションプレートを探さなくてはなりません。

次に、メーカーごとのコーションプレートの位置を紹介します。

コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法

どこに取り付けてあるのか分からないコーションプレートを探すのは、大変なイメージがあるかもしれません。

しかし、メーカーによって取付位置がある程度決まっているので、その場所さえ押さえれば簡単にコーションプレートを見つけることができます。

これからメーカーごとに、コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法を紹介していきます。

【トヨタ車の場合】

コーションプレートの位置

トヨタのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席フロントピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥のいずれかの箇所
運転席カーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

コーションプレートの”COLOR”と表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。
以下のカラーナンバーは一例になります。

カラーナンバー
041ホワイト
181シルバーメタリック
3K9レッドマイカ
8R2ライトブルーマイカメタリック   

【ニッサン車の場合】

コーションプレートの位置

ニッサンのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥、フェンダー左側、
フェンダー右側のいずれかの箇所
運転席シートの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

コーションプレートのカラー”COLOR”と表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。
以下のカラーナンバーは一例になります。

カラーナンバー
A20パッションレッド
B16クリスタルブルー
CLNクールシルバーメタリック
G41ダイヤモンドブラック       

【ホンダ車の場合】

コーションプレートの位置

ホンダのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
助手席フロントピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム右奥
ラジエータグリルの上部
運転席の右カバーの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

ホンダのカラーナンバーは、車体番号の下に記載されていて、コーションプレート内に”カラー”や”COLOR”の表記が無いの他社と違い少し分かりづらいです。

〇〇〇〇 〇〇〇ーB92Pー〇ー〇

上記の場合、「〇〇〇〇 〇〇〇」が車体番号になり、「B92P」がカラーコードとなります。
以下で、カラーコードの一例をご紹介いたします。

カラーナンバー
B553Pコバルトブルーパール
NH592Pスターライトブラックパール
R505Pバーニングレッドパール
YR656Mローズゴールドメタリック
※上記のカラーナンバーは一例です。

【スバル車の場合】

コーションプレートの位置

スバルのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルームカウルトップパネル
運転席のカーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

【スバル車の場合】

カラーナンバーの確認方法

スバルは、外装色コードと表記されている部分にカラーコードが記載されています。

カラーナンバーの確認方法

カラーナンバー
26スプレンダーレッド
048グロスホワイトパール
14Lノーティックブルーマイカ
23Qサファイアブラックマイカ
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

【マツダ車の場合】

コーションプレートの位置

スバルのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
エンジンルーム左奥、右奥
運転席右カバーの下もしくは、カーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

マツダは、PAINTと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
22Kパッションレッドマイカ
25Dスノーフレイクホワイトパールマイカ
38Kインディゴライトマイカ
41Wジェットブラックマイカ
※上記のカラーナンバーは一例です。

【三菱車の場合】

コーションプレートの位置

三菱のコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥のいずれかの箇所
ラジエータグリルの上部
運転席の右カバーの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

三菱は、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
P19レッドメタリック
W13シルキーホワイト
ZCWパールメタリックカシミールブルー
ZMVスーパーブラックパール
※上記のカラーナンバーは一例です。

【ダイハツ車の場合】

コーションプレートの位置

ダイハツのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、右奥どちらかの箇所
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

ダイハツは、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
R49シャイニングレッド
W16パールホワイト
B79ディープブルークリスタルマイカ
X11クリムゾンブラッククリスタルマイカ
※上記のカラーナンバーは一例です。

【スズキ車の場合】

コーションプレートの位置

スズキのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルームストラットタワー、カウルトップパネルのどちらかの箇所
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

スズキは、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
XLBフェニックスレッドパール
ZA5パールホワイト2
ZJPノクターンブルーパール
ZKUチェリーピンクパールメタリック
※上記のカラーナンバーは一例です。

塗装する前に必ずカラーナンバーを確認する

自分で塗装したり、タッチアップペイントを使用する場合は、必ずカラーナンバーを確認しましょう。

例えば、白だけでも様々な種類があり、ホワイトやホワイトパールと言った色が、メーカーごとに数種類あります。

もし、違うカラーナンバーの塗料を使用すると、仕上がった時に色の違いが出てしまい、かえって目立つ結果になりかねません。せっかく塗装するのであれば。失敗しないように必ず同じカラーナンバーの塗料を使用しましょう。

まとめ

今回、カラーナンバーを調べるための、コーションプレートの位置と確認方法についてご紹介させて頂きましたがいかがでしょうか?

・カラーナンバーはコーションプレートに記載されている
・コーションプレートは車に取付けてあり、各メーカーである程度位置が決まっている

カラーナンバーは、コーションプレートの位置さえ分かれば簡単に確認できます。適切な塗料を使用すればキレイに仕上がりやすくなりますので、事前にカラーナンバーをしっかり確認しましょう。
おもしろ塗装工房では、車のメーカー・年式をおっしゃっていただければカラーナンバーを確認し調色することが可能です。気になる方は「おもしろ塗装工房」までメールにてお問い合わせください。