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木材を使用した家具や食器は、傷がつきやすく、カビの原因となったり見た目が悪くなったりと使用期間が長くなるにつれて汚く見えてしまうものです。

しかし、ウレタン塗装が施された木材は、生活の中で自然とついてしまう傷から守ってくれ、カビや汚れが付着する原因を取り除いてくれます。

そんな、木材を塗装する際、選択肢の一つとしてウレタン塗装という方法がありますが、
実際のところは、以下のような疑問が浮かんでくると思います。
「ウレタン塗装って具体的にどういう塗装方法か分からない」
「ウレタン塗装は初心者でもDIYが可能なの?」

この記事では、木材へのウレタン塗装のメリット・デメリットについてご紹介し、初心者でもDIYが可能なのかといった内容を解説します。木材へのウレタン塗装に関する知識が身につき家具や食器を長持ちさせることができるようになります。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

1.木材へのウレタン塗装の魅力とは?
2.木材における「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の違い
3.【メリット】木材にウレタン塗装する魅力!
4.【デメリット】木材にウレタン塗装するデメリット
5.【手順】木材にウレタン塗装する工程をご紹介

 Step1:研磨作業を行う
 Step2:ステインで木材の表面を着色する
 Step3:下塗り「素材の吸い込み防止」
 Step4:中塗り「塗装面の肉もちと平滑化」
 Step5:上塗り「ウレタンクリア塗装で表面の仕上げ」
 〜補足〜
6.【DIYでも可能!?】テーブルなどの木材にウレタン塗装したい
7.まとめ

木材へのウレタン塗装の魅力とは?

出典:写真AC

ウレタン塗装の主な特徴は、木材をウレタン塗料の塗膜で覆うことで外部からの影響を受けにくくすることで、耐久性が格段に向上します。ウレタン塗装の表面はツルツルで、光沢もあり耐久性だけでなく見栄えも華やかになります。(つや消しのウレタン塗料もあります)

また、ウレタン塗料はどんな材質にも密着してくれるので、万能性が非常に高いです。表面の保護を行うのに最適な塗料であると言えます。

普段私たちが使っている家具にもウレタン塗装は多く採用されており、代表的なものとしては下記の家具や食器があります。意識しないと気付きにくいですが、私たちの生活になじみ深い塗装方法なのです。

  • テーブル
  • 食器
  • ドレッサー
  • 仏壇
  • 椅子 など

木材における「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の違い

出典:写真AC

木材への塗装方法は他にもあり、代表的なもので「オイル塗装」があります。これは、ウレタン塗装とは違い表面に塗膜を作らずオイルを木材に浸透させていきます。塗膜がないので、木に直接触れることが素材本来の良さを活かすことが出来るのが特徴です。

他の特徴として、テーブルや椅子などにオイル塗装を施していると、時間とともに味が出てくるので世界に一つだけの自分好みのテーブルや椅子に育てていくことも可能です。木のぬくもりが好きで、変化を楽しめる方は、オイル塗装の方が向いていると言えます。

しかし、オイル塗装にもデメリットがあります。
塗膜がないため水に弱くシミが出来やすいです。そのため、綺麗な状態を保つには定期的にオイルを塗り直すなどの手入れが必要となります。
また、塗膜が薄い分マメなメンテナンスが必要になってきます。

【メリット】木材にウレタン塗装する魅力!

出典:写真AC

ここからは、ウレタン塗装に絞ってメリットを解説していきます。
メリットを知って、ウレタン塗装にするかどうかの参考にしてみてください。

1つ目:耐水性・耐久性・耐溶剤性に優れ、汚れに強い

先ほどウレタン塗装は、木材の表面に塗膜を作ると説明しました。塗膜にはメリットが多く、その1つは水をはじいてくれることです。水をはじくので、シミにもなりにくく、汚れも付着しづらいです。

ウレタン塗装を施しているダイニングテーブルは、食事などしても汚れにくいのでキッチン周りに適した塗装方法と言えます。

2つ目:細かい傷が付きにくい

ウレタン塗装は、塗膜で木材を細かい傷から守ってくれます。塗膜は硬く多少物が当たっても傷が付きづらいです。使用頻度の高いテーブルや木製の食器などは、傷が付きやすい環境です。

また、木材は傷がつくことで汚れが溜まってしまったりカビの原因となり外観が損なわれてしまうため、綺麗に清潔感を保つ上でとてもメリットがある塗装方法です。

3つ目:手入れが簡単

ウレタン塗装は手入れが簡単なのも魅力の1つです。テーブルに付着した汚れは水ぶきするだけで、簡単に汚れが取れ、シミになることなく非常に楽です。

もし、水ぶきでだけで取れない場合には中性剤を薄めたものでふき取ることもできるので細かな手入れが苦手な方や、面倒な方にはおすすめです。

【デメリット】木材にウレタン塗装するデメリット

出典:写真AC

もちろん、ウレタン塗装にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
代表的なデメリットを3選ご紹介しますので、こちらもご覧になってみてください。

1つ目:木の質感を感じにくい

木材を塗膜で覆うので、傷や水分から守ってくれますが、その分触った時に木の質感を感じにくく、冷たい印象になります。木材特有の質感やぬくもりを感じたい方には、物足りなく感じてしまうので、別の塗装方法の家具を探した方がいいかもしれません。

2つ目:一度傷が付くと白っぽく目立つ

傷に強いウレタン塗装ですが、一度傷が付いてしまうと、白っぽくなってしまい逆に目立ってしまうデメリットがあります。

木材自体の色が白っぽかったり、薄い色であれば傷は目立ちにくいかもしれませんが、濃い色の木材を使用していると、どうしても目立ってしまうので注意が必要です。

3つ目:自分で補修するのが難しい

部分的に塗装が剝がれてしまったり、傷が付いてしまった時に、自分で補修することが難しいです。補修するには、ウレタン塗装についての専門的な知識と技術が必要です。

また、補修するときは部分的に塗り直すのではなく、全体を塗り直す作業になりますので、大掛かりな作業が必要になってしまいます。

【手順】木材にウレタン塗装する工程をご紹介

出典:写真AC

木材へのウレタン塗装の工程を説明します。どういう方法で塗装するのか知れば、ウレタン塗装に対する理解も深まりますので、ぜひ読んでみてください。

Step1:研磨作業を行う

ウレタン塗装する前に素材チェックが必要となります。
塗り替えたい素材が無垢材である事。プリント合板素材で作られた安価な家具には再塗装ができないものが多くあるのでチェックが必要です。
※例えばカラーBOXなどのような素材には塗装は出来ません。

再塗装が可能な素材の場合の工程をご紹介いたします。
まずはサンドペーパーで木材の表面を磨きます。木の硬さによって適切なサンドペーパーの目の細かさを選択し、研磨します。布ペーパーの場合240番→320番→400番の手順で塗膜を木地が見えるまで塗膜を研磨します。

下処理(木地研磨)をしっかりする事で、塗料が付着しやすくなるのと塗装表面が平滑になります。最終的な仕上がり具合が向上するので重要な作業です。

Step2:ステインで木材の表面を着色する

ステインは、簡単に言えば木材の着色材です。普通の塗料とは、違い木目などを活かしつつ木材の美しさを最大限に引き出すことが可能な塗料です。
シーラーに混ぜて使用するのが一般的です。

木目の見せ方によって、使用する道具が異なり刷毛で塗るか若しくはスプレーで塗装したりと、塗装方法が変わります。また、使用する着色塗料も数種類ありますので、用途に応じて使い分けが重要です。

Step3:下塗り「素材の吸い込み防止」

木材の繊維を固めて、木材を安定させるための工程です。粘度が低いシーラー(下塗り材)を使用して、木材に浸透させることで、着色剤がにじみ出ないようにする効果があります。

または着色用ワイピングという方法もあります。これは木の導管を埋めながら着色をするという優れものの着色剤になります。一度刷毛塗りをしウエスで拭き取る工程で着色ができるため次の作業が入りやすいです。

Step4:中塗り「塗装面の肉もちと平滑化」

ウレタンサンディングと呼ばれる不透明の中塗り剤を使用して、木地を隠し平滑な表面を作り上げます。
塗膜に肉もち感を与える為に有効な工程です。

木材の種類によっては、塗料の吸い込みが激しいものもあり、そのような素材(木の導管)に対しても目止め効果は高いです。

Step5:上塗り「ウレタンクリア塗装で表面の仕上げ」

上塗りは、ウレタン塗装(トップコート)による最後の工程です。上塗りによって艶や質感が決定します。光沢の有無、塗膜が厚く傷がつきにくいものなど、どういう仕上がりを期待するかで選択するウレタン塗料が変わります。

透明仕上げの場合は、ウレタンクリアー、不透明(塗りつぶし)仕上げの場合は、ウレタンエナメルを使用するのが一般的です。

〜補足〜

中塗りと上塗りの間に、塗装面の平滑性を保つサンディングや着色の均一化を行うための捕色などを行うこともあり、どれも木目の表現をどのようにするかで塗装工程も大きくことなります。

【DIYでも可能!?】テーブルなどの木材にウレタン塗装したい

出典:写真AC

ここまで、ウレタン塗装の特徴や作業工程を解説してきましたがいががでしょうか?
DIYで塗装を検討している方もいらっしゃると思いますが、デメリットでも少し触れましたとおり、ウレタン塗料には、木の素材によって塗料を選ばなければならないので、知識も必要です。

これらを踏まえると、経験の少ない方がDIYで油性ウレタン塗料を使用するのは難しいと言えます。水性塗料の方が扱いやすく初心者向けなので、もしDIYに挑戦するなら、水性で塗装するのがおすすめです。

まとめ

本記事では、木材にウレタン塗装する魅力についてご紹介してきました。
ウレタン塗装は耐久性に優れており、オイル塗装と比べてメンテナンス性のしやすさから人気が高い塗装方法です。

ウレタン塗装と聞くと、難しく聞こえますが実は私たちが生活する中で使用するテーブルや椅子など、普段よく目にしているものに使用されており、万能性が高い塗装方法です。

木材を塗膜で覆うことで傷や水分から守ったり、見た目も美しくしてくれます。


購入当初より、塗装の「色剥げ」や「くすみ」が出てきりたり、ボディカラーに飽きてきたので全塗装絵を検討されている方もいると思います。

また、全塗装に興味はあるけれど査定時に影響などデメリットがあるのか不安になっている方も多いのではないでしょうか?

結論から申しますと、「車の全塗装にデメリットは存在します」そのため、本当に全塗装をするかしないか考えた上で実施する必要があります。

今回は、全塗装のメリット・デメリットや気になる費用面などについて詳しくご紹介していきます。
全塗装を検討中の方はぜひ参考にしてみてください!

目次

1.全塗装のデメリット
1-1.車体の売却時に査定が下がってしまう
1-2.塗装の品質には要注意
1-3.費用、時間がかかる
2.全塗装のメリット
2-1.傷や凹みが無くなり新車同様の外観になる
2-2.自分だけのオリジナリティを出せる
2-3.自分だけのオリジナルティを出せる
2-4.車を長く所有したくなる
3.全塗装にかかる費用
3-1.塗装工程による違い
3-2.使用する塗料による違い
3-3.車の大きさによる違い
4.全塗装にかかる期間
5.全塗装以外の方法
5-1.フルラッピング
5-2.乗り換え
6.まとめ

全塗装のデメリット

まず初めに、車を全塗装する際のデメリットについてご紹介していきます。
全塗装は車が綺麗になるだけでなく、「査定」「品質」「費用」など様々なデメリットが存在します。
以下で、順番にご紹介していきます。

車体の売却時に査定が下がってしまう

車の全塗装は、内部の見えない傷や経年劣化など細かい部分まで確認することができなくなるため、高い査定がつきづらくなってしまいます。

特に、純正色から色を変更した場合は、カスタムカー扱いになり、特殊な色や塗装の仕上がりによってはそもそも買取をしてもらえない可能性もあるため注意が必要です。

塗装の品質には要注意

基本的に純正で使用されている塗料は、高品質な塗料が使用され、天候や温度、太陽、紫外線など過酷な環境下でも耐えれるように入念な設計と工程を考えて実施されています。

純正と同色の塗装ができても、耐久性までを完全に再現することは難しく、色褪せや塗装剥がれが発生しやすくなります。特に、安く経験が浅いショップなどの場合、塗装前に品質を十分に確認することが大切です。

費用、時間がかかる

前述したように、塗装の品質を期待するのであればそれなり費用がかかります。
車の全塗装にかかる費用は、安くても20万円前後から、高ければ50万円ほどの相場となります。
費用については、後ほど詳しくご紹介しています。

また、普段車がなければ生活できない人は1−2週間は車をショップに預ける必要があるため、代わりの代車を準備する必要があったりとかなり大変です。

全塗装のメリット

車の全塗装には、たくさんのデメリットがある一方でメリットも存在します。
特に、新車同様に綺麗になったりオリジナリティが出せる点は全塗装ならではのポイントなので、ぜひチェックしてみてください。

傷や凹みが無くなり新車同様の外観になる

どんなに大切にしていても車は長く使用していると細かなスリ傷や飛び石による塗装の欠けなど至るところに発生してきます。

全塗装は、塗装する前に下処理として凹みや傷なども全て無くした状態で実施するため新車と同様の状態にまで戻すことができます。どんなに古い車で見違えるほど綺麗になります。

自分だけのオリジナリティを出せる

車の全塗装の色は、純正採用されている「純正色」だけでなく他メーカの色や艶消し、推しのカラー、思い出の品の色、なんでも再現することが可能であるため「世界にたった1台」の車を作り上げることが可能です。

車を長く所有したくなる

前述したように、「新車同様の外観」や「世界にたった1台の車」など全塗装を行うことで今まで以上に車に愛着が湧き、結果的に長く所有したくなります。

最新のデザインの車や、流行りのカラーなど、近年の車のデザインは多様化しているためつい憧れで次の車に乗りたいなんて思ってしまう時も

車を買い変えるのではなく、「自分の車をその色に変えてしまう」なんてこともできるので車が好きな方にはとてもおすすめです!

全塗装にかかる費用

ここからは、実際に車を全塗装する場合にかかる費用についてご紹介していきます。
大きく分けて「塗装工程」「使用する塗料、カラー」「車の大きさ」の3つを基準に費用が変動します。以下で順に解説していきます。

塗装工程による違い

全塗装を行うには、各パーツの裏やボンネットの中など普段は見えない箇所にも塗装するのかで大きく価格が異なります。

また、加飾パーツの有無やボディ形状の複雑さによってはパーツを外す作業工数が増加したり分けて塗装しないといけないなどが理由で価格が変動します。

使用する塗料による違い

一般的な単色などは「ソリッド塗装」と呼ばれ数ある塗装の中で一番費用が安く済みますが、塗装にはラメやパール入りなど見る角度によって色の深みが変わるなど様々な種類が存在するため、純正色で単色だから安いとは限りません。

以下に、代表的な塗装方法をまとめておきました。
ソリッド塗装に比べて技術が求めらるため、4万円〜7万円ほど高くなります。

種類特徴
メタリック塗装アルミニウムなどの粉末を混ぜ、キラキラと反射し、
角度によって見え方が変わる塗装方法。
マイカ塗装
(パール塗装)
メタリック塗装の一種で、マイカ(雲母)という鉱物を混ぜ
合わせたもの、控えめで柔らかな光沢が特徴
マジョーラ塗装5層構造の特殊な塗装で、見る角度によって色が変わる不思議な塗装
とても派手なデザインでカスタムカーによく使用される
キャンディー塗装色付きのクリア塗装をシルバーの上に重ね合わせ、メタリック塗装には
無い飴玉のような輝きを出したもの

車の大きさによる違い

車の大きさも、全塗装料金を左右する重要な要素になります。車が大きくなると塗装する面積が増えて使用する塗料が多くなります。また、塗装にかかる時間も多くなるため、大型の車両になるほど費用がかかってしまいます。

車種費用
軽自動車・セダン20~25万円
ミニバン30~35万円

ミニバンと軽自動車では、15万円以上もの差があります。

全塗装にかかる期間

車の全塗装にかかる期間ですが、塗装工程や色、下処理などによっても大きく必要な期間は変わりますが、おおよそ3週間〜1ヶ月程度の期間は必要となります。

また、ショップの他の作業状況や混雑具合などによってはさらに期間が必要となりますので注意が必要です。普段、買い物や通勤など生活に使用されている方は塗装するタイミングを調整しましょう。

全塗装以外の方法

実は、全塗装以外にも「フルラッピング」や「乗り変え」など車の雰囲気を大きく変える手法も存在します。以下で、簡単に特徴をまとめておきますので自分の好みに合わせて選択してみてください。

フルラッピング

フルラッピングとは、特殊な伸縮性のあるカラーフィルムを車体に貼り付ける方法です。
気軽に全塗装同様に車のボディーの色を変えることができます。

また、剥離性にも優れており色に飽きてきたり、純正色に戻したいなんて時でもボディを痛めることなく簡単に剥がすことができるのも特徴です。

乗り換え

前述してきた、車の全塗装にはかなりの費用と期間、車両価値が定価してしまうリスクが生じてしまいます。そのため、車に愛着やこだわりがない方であれば車を乗り換えて好みのボディーからを選ぶという選択肢もあります。

最近では、残価設定ローンなど3年ごとに車乗り換えらるものや、カーシェアなど車の所有方法は多様化しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、「車の全塗装についてデメリット・メリット」をご紹介してきました。

全塗装は、車を新車同様の輝きに戻せたり、自分の好みの色で個性を出せるなど様々なメリットが存在します。しかし、車両価値が低下してしまったり、期間がかかるなど複数のデメリットも存在するのが現実です。

今回ご紹介させて頂いた、メリット・デメリットを参考にぜひ一度、車の全塗装について考えてみてください。