車の塗装後の仕上げをコンパウンドで美しく|ムラも解消できるのかを合わせて紹介
「車のボディーの傷を自分で塗装したけど、周りの塗装と光沢が違う」
「塗装後に仕上げは必要なの?」
車のボディーの傷を塗装したけど、その後の処理方法が分からず、上記のような悩みを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?せっかく塗装しても、周りの塗装との光沢に差が出てしまっては、頑張ったぶんだけガッカリしてしまいますよね。
そんな方たちのために、塗装後の仕上がりがさらに良くなり、光沢がでる方法を紹介していきます。
この記事は、下記3つの項目を中心に構成しています。
目次
1.塗装後はコンパウンドで磨くと光沢が出てキレイに仕上がる
2.コンパウンドで磨くのは塗装後1週間以上待ってから
3.使用するコンパウンドの種類
4.【手順】コンパウンドでの仕上げ
Step1:コンパウンドシートでの磨き方
Step2:ペースト状コンパウンドでの磨き方
Step3:液状コンパウンドでの磨き方
5.塗装の色ムラはコンパウンドで磨いても効果がない
6.まとめ
この記事を読んで塗装後の仕上げすれば、満足のいく仕上がりになると思います。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
塗装後はコンパウンドで磨くと光沢が出てキレイに仕上がる
車の傷を塗装しなおした部分は、表面にわずかな凹凸ができます。その凹凸の影響で光沢が出にくくなり、周りの塗装と光沢の差が出てしまいます。仕上がりをより良くするために、塗装表面の凹凸を無くし、光沢を出す必要があります。
そこで、コンパウンドの出番です。コンパウンドでみがくと仕上がりが格段に良くなりますので、これからコンパウンドでのみがき方を具体的に説明していきます。
コンパウンドで磨くのは塗装後1週間以上待ってから
コンパウンドでみがく前に、注意点があります。塗装後の仕上げは、最低でも常温20℃で1週間は待ってから作業するようにしてください。理由は、塗装作業は一気に色を吹き付けるのではなく、何重にも重ね塗りをすることで、キレイな色を出していきます。
そのため、完全に乾くのにどうしても時間がかかってしまいます。外側が乾いているように見えても、内側は乾いていない場合があり、その状態でコンパウンドを使用してみがいてしまうと、塗膜が完全乾燥していなたためキレイな光沢が出ません。塗装がしっかり乾いて硬化するまで待ってから、コンパウンドでみがくようにしましょう。
使用するコンパウンドの種類
コンパウンドには細かい粒子が含まれているのですが、粒子の大きさがコンパウンドの種類によって違います。今回紹介する仕上げの方法には、3種類のコンパウンドを使用するので説明します。
コンパウンドの種類 | 特徴 |
コンパウンドシート | 手で持つためのパッド部分にスポンジを接着したものです。 スポンジ部分に研磨シートを貼り付けてあります。 サンドペーパーに比べて耐久性があり、スピーディーに作業が行えます。 |
ペースト状コンパウンド | コンパウンドシートで磨いた後に使用します。 コンパウンドシートより粒子が細かくより凹凸を整えるのが特徴です。 |
液状コンパウンド | ペースト状コンパウンドで磨いた後に使用します。 塗装表面の仕上げとして、光沢を出すために使用します。 |
上記の3種類のコンパウンドを使用して、仕上げをしていきます。
メーカーによって商品名が違ったりしますが、使用用途は基本的に同じです。
カー用品店やネットショッピングサイトなどで購入できますので、それぞれの特徴を理解した上で、コンパウンドを調達してみてください。
【手順】コンパウンドでの仕上げ
それでは、仕上げの手順について説明していきます。
先ほど紹介した3種類のコンパウンドは、粒子の大きさが違います。粒子の大きい順からみがいていきますので、順番を間違えると、うまく仕上がらない可能性がありますので、注意してください。
Step1:コンパウンドシートでの磨き方
塗装後の表面は手で触ると、わずかな凹凸があるため、ザラザラしています。そのザラザラを除去する作業に、コンパウンドシート(ぶつとりキット)を使用します。コンパウンドシートは、3種類あり最初は#1500→#2000→#2500の順番でブツやほこりを研磨して取り除いていきます。
【作業方法】
水をつけ、コンパウンドシートを軽く押し当てるようにしてみがいてください。強くこする必要はありません。時々、ムラや磨き残しがでないように、塗装表面を見る角度を変えたり、手で触ってザラザラしないか凸凹が無いか良く確認しましょう。表面がザラザラしなくなったら、第一段階は完了です。
みがき終わったら、水で流してタオルでよく拭いてください。みがいた後タオルで拭きとると、塗装が白っぽくなるかもしれません。しかし、後の作業することでキレイになりますので、そのまま次の工程にすすんでください。
Step2:ペースト状コンパウンドでの磨き方
次は、ペースト状のコンパウンドを使用します。最初の工程で、塗装面が白っぽくなった部分をみがいてキレイにしていきます。
【作業方法】
コンパウンドみがき専用のスポンジを用意し、ペースト状コンパウンドを約2cm程度つけます。縦、横といったように直線的にみがいていきます。スポンジを回すようにみがくとムラができやすいので、必ず直線的にみがいてください。
みがく範囲が広い場合は、ムラを無くすために、全体を一気にみがくのではなく、20~30cmの範囲で順番にみがいてください。白っぽくなった部分をみがき終わったら、乾いたキレイなタオルで拭きあげて第二段階は完了です。この段階で、白っぽさは消えているはずです。
Step3:中目・仕上げ用コンパウンドでの磨き方
最後のペーストコンパウンドは、光沢を出すために使用します。中目コンパウンドみがき専用のスポンジや専用ウエスを使用します。
しかし、注意点があります。粗目コンパウンドを含んだスポンジを使用すると、光沢がうまく出ません。使いまわしせずに、必ず新しいスポンジを用意してください。
最後に、仕上げ用コンパウンドで光沢が出るまでしっかりと拭きあげてください。
【作業方法】
液状コンパウンドと同じ方法でみがきます。スポンジにペーストコンパウンドをつけ、縦、横といったように直線的にみがいてください。範囲が広い場合は、一気に磨かず20~30cmの範囲でみがいてください。みがき終わったら、乾いたタオルで拭きあげれば完成です。
しっかりした手順で、みがくことで光沢を復活させられるので、試してみてください。
塗装の色ムラはコンパウンドでみがいても効果がない
塗装はキレイな色を出すために、何度か重ね塗りをします。自分で塗装する場合、経験が少ないと、吹き付ける塗料の量にばらつきがでて、色ムラができてしまうことがあります。
色ムラに対しても、コンパウンドでみがけばキレイになるのではないかと考えてしまいがちですが、いくらみがいても効果はありません。
あくまでもコンパウンドでの仕上げは、表面のわずかな凹凸を無くし、光沢を出すための作業です。色ムラができてしまった場合は、一度塗料を落としてから、再塗装するようにしてください。
まとめ
最後にまとめです。
・塗装した後、コンパウンドでみがくことでわずかな凹凸を無くし、光沢を復活させられる。
・使用するコンパウンドは3種類あり、荒い粒子から細かい粒子の順にみがく。
・広範囲を一気にみがくのではなく、20~30cmの範囲で順番にみがく。
・塗装による色ムラは、コンパウンドでみがいても効果は無い。
塗装だけでもそれなりにキレイに仕上がりますが、やはり周りの塗装と見比べると光沢が無く少し不自然になってしまいます。みがく作業は少し面倒に感じるかもしれませんが、完成度を上げるためにも、ぜひチャレンジしてみてください。