つや消し塗装ヘルメットの汚れをとる方法を教えます!


つや消し塗装のヘルメットは、人気が高く多くの人が愛用しています。
しかし、つや消し塗装は維持も難しいです。

「どうやって汚れをとればいいか分からない」
「メンテナンスするときに、塗装まで痛めてしまいそうで怖い」

上記のような悩みを抱えている方も多いはず。
この記事を読めば、つや消し塗装のヘルメットのメンテナンス方法が分かります。ヘルメットをキレイに維持できれば、気持ちよくツーリングに行くことができるので、ぜひ参考にしてみてください。

あわせて、自分でつや消し塗装をDIYする方法も紹介していますので、塗装がかなり傷んでいて、メンテナンスだけでは対応できない方も、ぜひご覧になってみてください。

目次

1.ヘルメット塗装のつや消しは汚れが目立つ!
2.つや消し塗装ヘルメットのメンテナンス方法
Point1:研磨剤が含まれたクリーナーは使用しない
Point2:薄めた中性潜在を使用する
補足:専用のヘルメットクリーナーを使用する
3.【DIYで綺麗にする】自分でつや消し塗装する6つの手順
手順1:シールドなどのパーツを取り外す
手順2:マスキングをする
手順3:塗装前の足付をする
手順4:塗装面を脱脂する
手順5:つや消し塗装を行う
手順6:塗料を乾燥させる
4.自分で塗装する場合の注意点
注意点1:スプレーが近すぎるとムラになる可能性がある
注意点2:作業環境に注意して周りに配慮する
5.まとめ

ヘルメット塗装のつや消しは汚れが目立つ!

※出典:写真AC

ヘルメット塗装のつや消しは、つや有り塗装に比べて艶消し樹脂が入っている分、若干塗膜が柔らかいので、表面に傷や汚れが付きやすいです(傷が目立ちやすい)と言ったほうが良いのかもしれません。
また、皮脂や油分も付きやすいので、手で触るとどんどん汚れていきます。

だからといってヘルメットを触らないわけには行かないので、綺麗に保つには定期的なメンテナンスをすることが必要です。

しかし、拭くだけでは汚れは落ちません。むしろ、傷つけてしまう可能性もあるため、正しい手順でメンテナンスをしましょう。

つや消し塗装ヘルメットのメンテナンス方法

※出典:写真AC

ここからは、つや消しヘルメットのメンテナンス方法について紹介します。
注意点1つとメンテナンス方法を2つ紹介しますので、参考にしてみてください。

Point1:研磨剤が含まれたクリーナーは使用しない

メンテナンスする前に、大事な注意点があります。クリーナーを使用する際は、研磨剤を含んだものは絶対に使用しないということです。最初にお話ししたように、ヘルメットのつや消し塗装には艶消し樹脂が含まれているため、とてもデリケートです。

研磨剤を含んだもので磨いてしまうと、艶が出てしまうので研磨剤を含んだコンパウンドなどの使用は避けましょう。クリーナーを選ぶ際は成分表をみて、研磨剤が入っていないかよく確認してから、使用しましょう。

Point2:薄めた中性潜在を使用する

つや消し塗装の正しい汚れの取り方は、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませて拭き取ります。つや消しのヘルメット塗装を取り扱っているメーカーは、大体この方法を推奨しています。柔らかい布はマイクロファイバーなどがおすすめです。

拭き取る際は強くこすりすぎると、つやが出てしまうので優しく拭き取ります。だんだん強くこすりたくなってしまいますが、我慢して優しく拭きとりましょう。

補足:専用のヘルメットクリーナーを使用する

通常の汚れは、水で薄めた中性洗剤で落とすので十分ですが、虫などが着いている場合、虫の脂分などは落ちない場合があります。そんな時には、温水をウエスに染み込ませ、虫のついた部分を蒸して剥がすか、専用のヘルメットクリーナーなどを使うのもよいでしょう。

ヘルメットクリーナーには、いくつか種類がありますが、つや消し塗装のヘルメットには弱アルカリ性のクリーナーがおすすめです。弱アルカリ性のクリーナーは、油を分解する性質があるため、あまりこすらずに汚れを落とせます。

つや消し(マット)専用クリーナーもあるので、成分表やクリーナーの表紙に書いてある内容を確認してから選びましょう。水で薄めた中性洗剤だけでは、汚れが落ちない場合に試してみてください。

【DIYで綺麗にする】自分でつや消し塗装する6つの手順

※出典:写真AC

傷が大きくメンテナンスだけではキレイにできない場合は、自分で塗装する方法もあります。業者に依頼するより、費用を抑えられるので、手軽に挑戦できるメリットがあります。これから手順を紹介しますので、一つの選択肢として検討してみてください。

手順1:シールドなどのパーツを取り外す

シールドなどの塗装しないパーツを、工具を使用して取り外していきます。塗装しない部分のパーツを、すべて取り外せれば1番良いですが、取り外すのが難しい場合は無理に取り外さなくても大丈夫です。外せなかった部分は、以降のマスキングする際に一緒に保護しましょう。
マスキングテープにはいろいろな種類があります。粘着が強くてもダメ・粘着が弱くてもダメ・下地が侵されてもダメ・貼りやすくなければダメといったようにすべてが整ったマスキングテープを推奨します。

手順2:マスキングをする

シールド部分など取り外した箇所から塗料がヘルメット内部に入らないように、新聞紙やマスキングテープを使用し、塞いでいきます。また、塗装したくない部分や、取り外せなかった部品なども同様に、マスキングテープを使用し、誤って塗装してしまわないようにしましょう。

手順3:塗装前の足付をする

マスキングが完了したら、次は足付です。塗装ののりを良くするために、耐水ペーパーを使用してヘルメット表面に凹凸をつけていきます。最初は600番位の中目サンドペーパーを使用して、徐々に細かいものにしていきます。最終的には、1000番~1500番位の細かい目サンドペーパーを使用して、凹凸を整えていきます。

この足付を怠ると、塗料の乗りが悪くなってしまい最終的な仕上がりに影響を与えます。磨き残しの無いように、ヘルメットの艶が消えるまでしっかり行いましょう。

手順4:塗装面を脱脂する

手で触った部分の油分(汗・整髪料のついた手、お菓子を食べた手)はしっかり取り除いてください。また足付けによって発生した研磨カスを脱脂によってキレイにしていきます。脱脂をしっかりしないと、油分によって塗料がのらず、ハジキの原因になり仕上がりが悪くなってしまいます。脱脂には、シリコンオフ(脱脂溶剤)を染み込ませたウエスなどを使用した方が、脱脂しやすいのでおすすめです。

手順5:つや消し塗装を行う

脱脂が完了しましたら、いよいよ塗装です。つや消し塗料をヘルメットに塗装していきます。一気に塗装してしまうと、塗装にムラができたり、液垂れしてしまう原因になるので、数回に分けて塗装していきます。

1回目は薄く塗装し、30分程度乾燥させてから2回目を塗装していきます。
2回目の注意点は、濡れ色になるまでしっかりと塗料を塗布する。均等に塗膜を乗せることが重要です。艶消し塗料には艶消し樹脂が入っているため、塗膜の乗せムラによる艶ムラが発生するからです。
たくさん塗膜が乗ったところは艶がでてあっさりの箇所は艶が増しますので均等に塗膜を乗せることが重要になります。

手順6:塗料を乾燥させる

塗装が終わればしっかりと塗料を乾燥させます。乾燥しないうちにヘルメットを使用してしまうと塗料が剥がれてしまうので、十分な乾燥時間を設けましょう。
常温25℃で24時間以上。完全乾燥には約1週間~30日

乾燥時間は各塗料メーカーや塗布量によって違いますが、目安として常温25℃で24時間以上。
強制乾燥の場合60℃約30分。完全乾燥には常温20℃で約1週間~30日。
詳細は塗料の説明書を読んで乾燥させてください。

自分で塗装する場合の注意点

※出典:写真AC

自分で塗装する場合、注意するべき点が2つあります。
作業する前に、この記事の注意点を読んで、参考にしてみてください。

注意点1:スプレーが近すぎるとムラになる可能性がある

自分で塗装する際は、1回で塗りきらず、2~3回かけて塗装するとお伝えしました。しかし、塗装に慣れてないと、塗料を吹きかける量にバラつきが出てしまう可能性があります。

スプレーで塗料を吹きかける時に、ヘルメットにスプレーが近すぎると、部分的に塗料が多くなり液だれの原因になります。逆に遠くからスプレーすると塗料が薄くついてしまいます。各メーカーによりますが、ヘルメットから約10~25cm位の距離からスプレーしましょう。

注意点2:作業環境に注意して周りに配慮する

塗装用スプレーには溶剤が含まれているため、周囲に匂いが広がりやすいです。屋内で作業する場合は、換気をしっかりしないと、体調を崩す可能性がありますので注意してください。

屋外で作業する場合も、近隣に匂いが広がる可能性がありますので、迷惑にならない場所を探して作業するようにしましょう。

まとめ

つや消し塗装のヘルメットは、かっこよく、非常に人気で、塗装しやすいのもメリットといえるでしょう。正しいメンテナンスをすればキレイに維持できます。
初めて塗装に挑戦する場合、艶消し塗装は下地のペーパー足も目立たなく、ほこりやブツが乗っても目立ちにくいので艶あり塗装より艶消し塗装のほうが塗りやすいのかと思います。

つや消し塗装のヘルメットは、メンテナンスで綺麗にするだけでなく、DIYでヘルメット塗装をやり直すという手段もあります。つや消し塗装は、単色であるため初心者でも比較的DIYしやすく今回ご紹介した方法であれば初心者でも行えるのでぜひ参考にしてみてください。

また、おもしろ塗装工房ではヘルメットの艶消し塗装法から塗料選びまでアドバイスいたしますので
お気軽にお問合せくださいませ。

ヘルメットをキレイに維持して、気持ちよくツーリングを楽しみましょう。


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