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塗料や塗装・スプレーガンなどにまつわるマメ知識をご紹介します

ウレタン塗料は様々な材質のものに塗装が可能なので、DIYにウレタン塗料の使用を検討している方も多いと思います。そんな中、塗装の計画を練るためには、ウレタン塗料の乾燥時間を知る必要がありますが、以下のような疑問も浮かんでくると思います。

「ウレタン塗料の乾燥時間が分からない」
「気温や気候によって乾燥時間が変わるのか知りたい」

この記事では、ウレタン塗料の乾燥に関する疑問を解説し、具体的な乾燥時間についてもお伝えしていきます。この記事を読めば、ウレタン塗料の乾燥時間の目安を知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ウレタン塗装の特徴とは?
 1-1:ウレタン塗料は季節によって乾燥時間に違いがある
2.ウレタン塗料の乾燥時間
 2-1:接触乾燥時間|表面を指で触れるくらい
 2-2:表面乾燥時間|表面がしっかり乾燥する
 2-3:完全完走時間|内部まで完全に乾燥する
3.乾燥時間に影響を与えるのは気温だけではない
 3-1:塗装の厚さ
 3-2:硬化剤などの希釈量
 3-3:湿度
 3-4:乾燥時の通気性
4.ウレタン塗料を早く乾燥させる方法はあるの?
5.まとめ

ウレタン塗装の特徴とは?

まずは、ウレタン塗料について解説します。

ウレタン塗料はウレタン系樹脂を主成分にしている塗料で、硬度の高い塗膜や粘りのある塗料、弾力のある塗膜やまたは艶消し塗料など、たくさんの種類があり、用途によって使い分けるることができるので、多くつかわれてる塗料の一つだと思います。
また高い耐久力と耐摩耗性に優れており、ひび割れに強いのが特徴です。

光沢のあるものを使用すれば、高級感を演出でき、自動車や自転車、家具など幅広く利用されています。
艶消し塗料を使えば今流行りのシックな艶消し仕上げなど演出できるのも特徴です。

ウレタン塗料は季節によって乾燥時間に違いがある

ウレタン塗料の乾燥時間は、季節や気候によって大きく左右されます。

夏季は気温が高いときは塗料の乾燥が早くなりますが、冬季は気温が低いので乾燥が遅くなります。

これだけ聞くと、夏季に塗装して早く乾燥させた方が良いように思いますが、気温が高すぎる時に塗装すると、乾燥が早すぎて塗膜内の泡抜けができなかったり、レベリングが悪くなったりすることもありますので注意が必要です。

具体的には、夏季は30℃以上、冬季は5℃以下の時は塗装しない方が無難でしょう。

ウレタン塗料の乾燥時間

ここからはウレタン塗料の乾燥時間の目安について解説していきます。

乾燥には工程があり、表面を指で触れるくらいまでに乾燥する時間を「指触乾燥時間」ししょくかんそう、表面がしっかり乾燥するまでの時間を「表面乾燥時間」、内部まで完全に乾燥する時間を「完全乾燥時間」として紹介します。

乾燥レベル表面の状態目安の乾燥時間
指触乾燥時間表面を指で触れるくらい常温(20℃)で約20分程度
表面乾燥時間表面が乾燥する常温(20℃)で約1〜3時間
完全乾燥時間内部まで完全に乾燥する常温(20℃)で約5~7日

ただし、塗料メーカーによって乾燥時間に違いがあり、気温や湿度、塗膜厚によっても乾燥時間は左右されますので、あくまで参考値としてご覧になってください。

指触乾燥時間|表面を指で触れるくらい

表面を指で触れるくらいまで乾燥する「指触乾燥時間」ですが、適温(約20℃)で塗装すると約20分程度で触れるようになります。

ただし、完全に乾燥しているわけではないので、強く触ると指紋がつく可能性があるので触る場合は、慎重に触るようにしましょう。

表面乾燥時間|表面のみが乾燥する

表面が乾燥する「表面乾燥時間」の目安は、適温(20℃)で約1〜3時間です。

1液ウレタン塗料と2液ウレタン塗料によっても乾燥時間に違いが出るため、表面乾燥時間に幅があります。

各メーカーの説明書に詳しい乾燥時間が書いてあるので、最終的にはそちらをご覧ください。

完全乾燥時間|内部まで完全に乾燥する

最後に、内部まで完全に乾燥する「完全乾燥時間」ですが、適温(20℃)で5~7日が目安になります。

内部まで乾燥するには、かなり時間がかかり気温が低いと2週間~1ヶ月ほどかかる場合もあります。

適温でも乾燥に1週間近くの時間を要するので、塗装を計画する際は、余裕をもったスケジュールを組むのがおすすめです。

乾燥時間に影響を与えるのは気温だけではない

ここまで、気温によって塗装の乾燥時間に影響が出ることはお伝えしましたが、他にも影響を与える要因があります。

次に、その他の要因を4つ紹介しますので、乾燥工程の時に意識してみてください。

他の要因1:塗装の厚さ

1つ目の要因は塗装の厚さです。

塗装の厚さは乾燥時間に大きな影響を与え、塗料を厚く塗りすぎると、完全に乾燥するまで時間がかかります。

また、塗装は重ね塗りをする場合もありますが、重ね塗りの回数が多ければ多いほど、完全乾燥に時間がかかります。
重ね塗りをし場合の完全乾燥時間は常温20℃で約1週間~2週間

どのような仕上がりにするかで重ね塗りの回数は変わるかと思いますが、重ね塗りを多くする予定であれば、乾燥時間は十分にとることが重要となります。

他の要因2:硬化剤などの希釈量

2つ目の要因は、硬化剤や薄め液の希釈量です。

2液ウレタン塗料は硬化剤を塗料に混ぜますし、油性や水性といった種類の違いで溶剤や水で希釈する場合が多いと思います。

希釈量は多くても少なすぎても乾燥時間に影響を与えるので、必ず説明書に書いてある希釈率、混合比を守りましょう。
※硬化剤を多く入れれば早く固まるとか硬度が出るとか勘違いしている方が多く見られます。硬化剤は多すぎても少なすぎても本来ウレタンが持っている対候性が保つことができませんので、混合比をしっかり守ることが重要になります。

他の要因3:湿度

3つ目の要因は湿度です。希釈率と同様に高すぎても、低すぎても塗装の乾燥に影響を与えます。

塗装の乾燥に適した湿度は30~70%で、この範囲内であれば塗料自体に影響も無く、乾燥もスムーズにおこなえます。

湿度が80%を超えた状態で塗装をおこなってしまうと、乾燥が遅くなるうえ、水分が混ざってしまい、塗装が白濁(かぶり現象)を起こす可能性が高まりますので、湿度が80%を超えたら塗装を避けたほうがよいでしょう。

他の要因4:乾燥時の通気性

4つ目の要因は通気性です。塗装する場所の通気性が悪いと、乾燥に時間がかかってしまいます。

理由は、塗料が乾燥するときに水分や溶剤が蒸発するのですが、蒸発した水分が塗装物の周りに滞留していると、水分が邪魔をして塗装の乾燥が遅くなるからです。

通気性が良い場所で乾燥できれば、塗装物の周りに水分の滞留が無くなりますので、乾燥時間が短くなります。
※風が強すぎても塗膜のレベルリングが悪くなるため、そよそよ程度の風が一番ベストかと思います。

ウレタン塗料を早く乾燥させる方法はあるの?

完全乾燥には時間がかかることは先ほどお伝えしましたが、スケジュールの都合で早く塗装の乾燥を終わらせたい方も多くいらっしゃると思います。

ここからは、少しでも早く乾燥する方法を3つ紹介していきます。

温度を高めに保つ

1つ目は温度を高く保つことです。

気温が高いと乾燥が早いと解説しましたが、塗装した時の温度が低い場合、作業場の温度を上げることで乾燥時間を短縮できます。

作業場がそれほど広くなければ、ヒーターなどで60℃位で2~3時間乾燥させればほぼ完全乾燥します。

作業場全体を暖めることが難しければ、カーボンヒーターなどで塗装を暖める方法がありますが、塗装にカーボンヒーターを近づけすぎると、塗装が焦げたりしますので、やんわりと暖められるような位置に設置するようにしましょう。
※100℃以上にならないように心掛けましょう。

適切な湿度に保つ

2つ目は適切な湿度を保つことです。

基本的に湿度が高い時は、塗装は避けた方がいいということが前提ですが、湿度をコントロールすることで、ある程度乾燥を早めることができます。

湿度が高い場合は、除湿器などを使用して湿度を下げれば、白濁やカブリ現象を抑えることができます。

ただし、作業場が広いのに容量の小さい除湿器を使用しても湿度のコントロールは難しいので注意してください。

サーキュレーターなどを使用し空気の流れを作る

3つ目は、空気の流れを作って通気性を良くすることです。

塗装の乾燥には通気性が大切なことも説明しましたが、作業場の通気性が悪い時は、サーキュレーターなどを使用することで乾燥を早くできます。

注意してほしいのは、塗装物に直接風を当てるのではなく、あくまで風の流れを作ることです。直接風を当ててしまうと、乾燥前の塗装の表面が波うってしまう可能性があり、塗装をやり直さなければいけなくなります。

また、風を強くしすぎるとゴミや塵が舞ってしまい、塗装に付着してしまうかもしれないので、サーキュレーターは弱風で使用しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、ウレタン塗料の乾燥に関する疑問を解説し、具体的な乾燥時間についてもお伝えしてきました。

ウレタン塗料の表面が乾燥するまでの時間は1~3時間程度ですが、完全に塗装を乾燥させるには5~7日とかなりの時間が必要となります。

また、乾燥時間に影響を与える5つの要因「気温」や「湿度」だけでなく、塗料の希釈量や通気性、塗膜の厚さなども関係してくるため、一概にこの時間待てば良いというものでもありません。

塗装の乾燥に時間を短縮したい場合には、ヒーターを使用したり、サーキュレーターを使用するなど工夫することができますが、風邪が直接当たらないようにするなどの注意が必要です。

この記事でご紹介した内容を、ぜひ覚えて頂き今後の塗装作業の効率向上に役立ててください。

おもしろ塗装工房」では塗装にまつわる疑問や質問を24時間メールにて受け付けています。
お気軽にお問合せくださいませ。


塗装の際にスプレーガンを使用すれば、広範囲に塗装ができ、さらにムラもなくせるので、ぜひ活用したい塗装道具の1つです。

しかし、スプレーガンで塗装するには、他にも機器も揃える必要があり、
その中の1つにコンプレッサーがあります。

コンプレッサーは重要な機器ですが、塗装初心者の方は以下のような疑問が浮かんでくると思います。
「そもそもコンプレッサーってどんな役割なの?」
「何を基準にコンプレッサーを選べばいいのか分からない」

このような疑問を解消するために、この記事ではコンプレッサーの役割の説明と選び方を紹介します。
この記事を読めば、コンプレッサーの役割、選択基準が明確になるので迷わず購入できるようになるでしょう。

ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.スプレーガン塗装にコンプレッサーが必要な理由は?
2.【種類】コンプレッサーの圧縮方式は4種類ある!
 3.スプレーガン塗装におけるコンプレッサーの選び方
 3-1:「オイルレスタイプ」を選択する
 3-2:コンプレッサーの出力(馬力)は、0.75kw~1.5kw がおすすめ!
 3-3:スプレーガンに適した吐出空気量を選択する
 3-4:DIYであれば、タンク容量は30L~60Lがおすすめ!
 3-5:タンク内の最高圧力は「0.8MPa」がおすすめ!
 3-6:静音性があれば、作業環境に良い
4.スプレーガンで塗装する際に、その他な機器をご紹介!
 4-1:【エアホース、エアカプラー、エアソケット】
 4-2:【エアフィルター】
 4-3:【レギュレーター】
5.コンプレッサーはこまめなメンテナンスが必要
6.まとめ

スプレーガン塗装にコンプレッサーが必要な理由は?

スプレーガンは圧縮空気のエネルギーを利用して稼働させるのですが、コンプレッサーが圧縮空気を生成する役割を果たします。

圧縮空気はスプレーガンから吐出される際に塗料を霧化させ、ムラなく広範囲に塗装を可能にします。

また、コンプレッサーにはタンクが装着されていて、圧縮された空気を貯めることができるので、連続してスプレーガン使用可能になります。

このように塗装をキレイに仕上げ、作業効率を大幅に上昇させるために、コンプレッサーは重要な役割をになっているのです。

【種類】コンプレッサーの圧縮方式は4種類ある!

コンプレッサーの圧縮方式を解説していきます。
コンプレッサーの構造、原理を知ることで、コンプレッサー選びの役に立つのでご覧になってみてください。

【コンプレッサーの種類】

種類作動原理特徴
レシプロピストンの往復運動で空気を圧縮・構造が比較的単純で高い圧縮比を実現できる
・振動と騒音が大きい
スクロール2つの渦巻き型の部品(固定スクロールと
可動スクロール)で空気を圧縮
・振動と騒音が少なく、静音性が高い
・連続運転には不向きなので大規模な用途には適さない
スクリュ2つのスクリュー状のローターが
かみ合った状態で回転し空気を圧縮
・振動と騒音が少なく、連続運転が可能
・工場などで最も普及している
ターボインペラ(羽根車)を
高速回転させることで、空気を
送り込むスピードを上げて圧縮
・高効率で大容量の空気を圧縮できる
・化学工場などの大規模施設に使用されている

コンプレッサーの圧縮方式は主に4種類ありますが、コンプレッサー内の空間の容積を変化させることで空気を圧縮するということは共通していて、使用用途や規模によって圧縮方法が変わります。

スプレーガン塗装におけるコンプレッサーの選び方

コンプレッサーを選ぶ際に重要なのが性能ですが、塗装する対象物の規模や周りの環境によって、コンプレッサーの選び方が異なります。

【コンプレッサーの選択基準】

  1. オイルタイプ、オイルレスタイプの選択
  2. コンプレッサーの出力(馬力)
  3. 吐出空気量
  4. タンク容量
  5. タンク内の最高圧力
  6. 静音性

基準1:「オイルレスタイプ」を選択する

コンプレッサーには「オイルタイプ」と「オイルレスタイプ」の2種類がありますが、
塗装の際は「オイルレスタイプ」を選択してください。

理由は、オイルレスタイプのコンプレッサーから吐出される空気はクリーンなので、塗装がキレイに仕上がるからです。

オイルタイプは、コンプレッサー内にオイルを循環させて機器を保護するので、機器の寿命は延びるものの、吐出される圧縮空気にオイルが混ざってしまう可能性があり、最悪の場合、塗料にもオイルが混入し塗装が弾いてしまい、仕上がりに影響を与えてしまうことがあります。

一方、オイルレスタイプは、オイルを使用していないため、機器の寿命が短くなってしまうデメリットはあるものの、吐出される圧縮空気はキレイなので、塗装の仕上がりをよくすることができます。

基準2:コンプレッサーの出力(馬力)は、0.75kw~1.5kwがおすすめ!

商品によって出力(kw)か馬力のどちらかで表記されていて、出力(馬力)が高いほど吐出空気量が多くなります。

出力0.75kw1.12kw1.5kw2.2kw3.7kw
馬力1ps1.5ps2ps3ps5ps
電源電圧100V100V100V200V200V
※出力と馬力の参考値

家庭で塗装する場合、電源の電圧は100Vなので1.5kw(2馬力)までのコンプレッサーが使用可能ですが、それ以上の出力(馬力)になると、200Vが必要になり家庭で使用できません。

スプレーガンで塗装する場合、コンプレッサーの出力(馬力)は0.75〜1.5kw(1〜2馬力)がおすすめです。

基準3:スプレーガンに適した吐出空気量を選択する

吐出空気量は1分間でどの位の空気量が吐出されるのかを「L/min」で表記します。
例えば:1分間で80Lの空気を吐出する場合は、「80L/min」となります。

吐出空気量は、コンプレッサーを選択するうえでかなり重要で、スプレーガンによって必要な吐出空気量が違うので、使用するスプレーガンに適したものが必要です。

例えば、「100L/min」の吐出空気量が必要なスプレーガンに対して、コンプレッサーの吐出空気量が「80L/min」だとパワー不足になり塗装できない可能性があります。

タンクの容量が大きければ塗装ができる可能性がありますが、塗料が正常な霧状にならなかったり、タンク内の圧力がすぐに下がってしまい、再びタンクの圧力が上昇するまで作業を中断しなければならなくなります。

そのため、「100L/min」の吐出空気量が必要なスプレーガンを使用したいのであれば、必ず「100L/min」よりも吐出空気量が多いコンプレッサーを選択するようにしましょう。

基準4:DIYであれば、タンク容量は30L~60Lがおすすめ!

タンクの容量が大きいほど連続で空気を吐出できますが、その分コンプレッサーの大きさや重量が大きくなり、持ち運びが不便になります。

反対にタンクの容量が小さいと、圧縮空気がすぐに無くなってしまい、再び貯まるまで待たなくてはいけないので作業効率が下がってしまいます。

塗装の規模にもよりますが、塗装自体は大量の圧縮空気が必要になりますので、自宅で塗装する場合、30L〜60Lのタンクを選ぶのがおすすめです。

基準5:タンク内の最高圧力は「0.8MPa」がおすすめ!

タンク内の最高圧力が高いほど、圧縮空気を連続して吐出できるので長く作業できます。一般的に0.8MPaまでのコンプレッサーが多いので、なるべく0.8MPaのものを選びましょう。

基準6:静音性があれば、作業環境に良い

コンプレッサーを運転するときは、騒音にも配慮しなければなりません。騒音の数値はdB(デシベル)で表記され、この数値が高いほど騒音が大きく、70dB(デシベル)で掃除機と同じくらいの音です。

周辺が住宅地の場合、コンプレッサーの作動音が大きいと周りの迷惑になってしまいますので、騒音値もチェックするようにしましょう。

スプレーガンで塗装する際に、その他必要な機器をご紹介!

スプレーガンやコンプレッサー以外にも必要な機器がありますので、下記を参考にして機器を準備しましょう。

【エアホース、エアカプラー、エアソケット】

スプレーガンとコンプレッサーを繋ぐエアホースエアカプラーエアソケットセットで販売しているものもあるので、1個ずつ探すのが面倒な方はセット販売の物を購入しましょう。

【エアフィルター】

エアフィルターは塗料にゴミが入らないようにし、塗装の仕上がりをキレイにする役割があります。

【レギュレーター】

レギュレーターは、コンプレッサーからの圧縮空気圧力を減圧する役割があります。

スプレーガンには最高使用圧力があり、過剰な圧力がかかってしまうとスプレーガンが損傷してしまう可能性がありますので、レギュレーターで適正な圧力にする必要があるのです。
また、レギュレータを使用することで、圧力の変化を無くして安定させる効果もあります。

※1.0口径~1.5口径レベルのスプレーガンで使用する場合の手元レギュレーター圧力は
基本0.5~0.7Mpaがベストです。

コンプレッサーはこまめなメンテナンスが必要

コンプレッサーは空気を圧縮すると水が発生して、タンク内に貯まっていきます。

タンク内の水を放置していると、タンク内に錆が発生して機器に影響を与えたり、空気を貯めこめる量が減少するので、連続使用できる時間も短くなります。

さらに、圧縮空気を吐出する際に、水分が混入してしまう可能性があり、ハジキなど塗装に大きな影響を受けてしまうので、コンプレッサーの使用後はタンク内の水抜き作業が必須です。

また、エアフィルターを装着している場合、フィルターが詰まると適切な圧力の空気が吐出されないので、エアフィルターが汚れていないかこまめにチェックするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、スプレーガン塗装に必要なコンプレッサーについてご紹介してきました。

コンプレッサーの選ぶ基準は、塗装の規模、周りの環境(住宅地など)もあるので人によって変わってくると思います。

塗装する状況を確認し、この記事でご紹介したコンプレッサーの選び方6項目の性能をよく確認して、自分にあったコンプレッサーを探してみてください。

おもしろ塗装工房ではコンプレッサーやメンテナンスのアドバイスもおこなっております。
お気軽にお問合せください。


車の経年劣化の中でも、ライトの黄ばみは見た目にも分かりやすいものの一つです。
ライトが黄ばんでいると、それだけで車が古いものに見えてしまいます。

外見以外にも、ライトの光量が減ることから視認性も悪化してしまうという問題も引き起こします。そんなライトの黄ばみを自分で簡単に除去できれば嬉しいですよね。

そこでこの記事では、ライトの黄ばみの除去について解説します。業者に任せる場合や、黄ばみを遅らせる方法についても取り上げているので、ぜひ確認してください。

目次

1.ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法
 ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い
 ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ
 きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ
2.【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法
3.ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合
4.【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法
5.まとめ

ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法

ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い

現代の車はヘッドライトカバーにポリカーボネート樹脂といわれる素材を採用しています。ポリカーボネート樹脂は耐衝撃性に優れ、透明感が高く、加工もしやすい優れた素材です。

しかし、その一方で、紫外線を浴びると変色してしまう短所も持ち合わせています。紫外線は太陽光に含まれているため、外を走行する車にとっては、ヘッドライトカバーが黄ばんでいくことは避けられない現象といえるでしょう。

ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ

ヘッドライトカバーが黄ばむ原因が紫外線であるということは、紫外線が当たらないようにすれば良いということになります。

その対処法の代表的なものが、ウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は2つの液剤から成る合成樹脂塗料で、ヘッドライトカバーに厚いコーティング層をつくることで紫外線を防ぐことができます。

きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ

ウレタンクリア塗装にはスプレーガンタイプと缶スプレータイプがあります。きれいな仕上がりを狙うのであれば、スプレーガンタイプがおすすめです。缶スプレータイプはそれだけで塗装ができるので便利ではありますが、噴射の調整が難しく、塗装がムラになりやすいです。

スプレータイプであればエアの調整により噴射をコントロールしやすいので、塗装をきれいに行うことができます。

おすすめのウレタン塗料はこちら!

【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法

自分でウレタンクリア塗装を行う際の具体的な手順を確認しましょう。基本的な手順はスプレーガンタイプと缶スプレータイプ共通です。

Step1:マスキングをする

まずは水で汚れを洗い流しましょう。その後、塗装作業でヘッドライトカバー以外の部分に影響を与えないようにマスキングでカバーします。

塗料の粒子が風に舞うと予想以上に広範囲に飛散してしまいます。養生シートや新聞紙を使い、ヘッドライトカバー周辺だけでなくフロントガラスまでカバーするようにしましょう。

もしヘッドライトカバーを外すことができればこの工程は不要ですが、外し方が分からない場合にはマスキングを行いましょう。

Step2:耐水ペーパーで磨く

元々施工されていた塗装や黄ばみを落とすため、耐水ペーパーで磨きます。耐水ペーパーは数字の小さいものから大きいものまで段階的に使い分けて使用します。

目安としては、最初が800番、2回目が1000番、仕上げに1500番(可能であれば2000番も)が良いでしょう。番手ごとに縦方向と横方向と交互に磨くことがコツです。

途中でウエスで拭き上げ、磨き残しがないか確認しながら進めましょう。

Step3:コンパウンドを使って磨く

コンパウンドは耐水ペーパーよりも細かな粒子で構成された研磨剤です。耐水ペーパーのみでも問題なく作業は行えますが、より透明感を出したい場合にはコンパウンドでも磨いておきましょう。

Step4:脱脂をする

耐水ペーパーで磨きあげたら、シリコンオフや中性洗剤を使って脱脂をします。表面に油脂が残っていると塗装表面が不均一になり、劣化が早まってしまうので、しっかりと行いましょう。

Step5:ウレタンクリアを塗装する

これまでの作業が終わり、しっかり表面が乾いたらウレタンクリア塗装を散布します。ウレタンクリア塗装は数回に分けて行うようにします。(この例では4回)塗装には1時間かそれ以上かかりますので、失敗しないためにも時間に余裕を持って行いましょう。

1回目

1回目の塗装はヘッドライトカバー全体に、まんべんなくスプレーを吹きかけるようにします。ヘッドライトから20cm程度離した場所から軽く吹き付けるようにしてください。塗料が少量しか付着しないので、曇る程度にしかなりませんが、気にしなくても大丈夫です。散布後は10分程度乾かします。

2〜3回目

2回目も同様に、全体に散布し、10分程度乾かします。ここまでの散布で表面に塗料が定着してきているので、3回目には少し厚塗りをします。

しかし、塗料が垂れてしまうと台無しとなるので、欲張らず、気持ち厚めに留めるようにしましょう。4回目で本塗りです。これくらいになると、透明感があって奇麗になってきます。塗料垂れが怖い場合は、無理をせずに散布をもう1回~2回に分けて行うと良いでしょう。

乾燥

塗装後はしばらく乾燥をさせましょう。マスキングを外すのはその後にしてください。最低でも2時間は車を動かさないようにします。塗装が完全に乾燥するには1週間程度の時間が必要です。天候にも左右されるので、週間天気予報を確認して行うと施工後のトラブルを防ぐことができます。

もし塗料の硬化を待てないのであれば、ハロゲンヒーターなどを用いて強制的に乾燥させることもできますが、温度管理と火事に気を付けてください。

Step6:塗装垂れに注意

上記にも記載しましたが、塗装を早く終わらせようと塗装の散布を焦らないようにしましょう。塗装が垂れてしまうと再施工となってしまいます。説明の最初でスプレーガンタイプがおすすめとしたのはこのためです。微調整をしながら塗料を散布できるので、こうしたリスクを減らすことができます。

Step7:塗装後のゆず肌対策

きれいに仕上がったと思っても、改めて確認すると表面にもやがかかった様になっていることがあります。気になるようであれば、コンパウンドで磨くことで調整することができます。ただし、この作業は塗料が完全に乾いた1週間後以降に行うようにしてください。

ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合

ウレタンクリア塗装の施工は自分でも行える愛車メンテナンスのひとつです。しかし、ある程度時間が必要になるほか、失敗してしまう可能性もゼロではありません。

そこで、ウレタンクリア塗装をプロにお願いするというのも手です。多くのコーティング専門店でヘッドライトカバーだけのコーティングも受け付けているので、お近くのショップを探してみましょう。

コストはかかりますが、プロは下地処理から違うため満足のいく仕上がりとなります。相場はショップによりまちまちですが、左右のライトでおおよそ約1万円前後程となっています。

【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法

ヘッドライトカバーの黄ばみは紫外線を避ければ遅らせる事ができます。外出で長時間駐車する際には屋根のある場所や、日陰になっている場所に駐車するようにしましょう。

また、ご自宅に駐車場やカーポートがない場合には『ボンネットカバー』が有効です。車全体を覆うカバーだと取り外しに手間がかかりますが、フロント部分のみのカバーだと取り外ししやすく、価格もお手頃です。

まとめ

車のヘッドライトカバーは経年劣化で黄ばんでしまうものです。外見的なデメリットだけでなく、光量が減ってしまうことで安全性にも影響を及ぼしてしまいます。

黄ばみを除去し、黄ばみを防ぐ有効な手段がウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は自分で行うことができるので、大切な愛車をきれいに保つためにも施工を検討してみてください。


ウレタンクリア塗装とは、木材や金属などの表面に透明なウレタン樹脂を塗って保護する方法です。この塗装は、耐久性や光沢感が高く、美しい仕上がりになるのが特徴で様々な製品に使用されれいます。

しかし、ウレタンクリア塗装にはコツや注意点があり、塗装前に下処理をしっかり行わないと、ムラやホコリが入ってしまいかえって仕上がりが悪くなってしまうケースもあります。

また、塗装の際には温度や湿度などの塗装環境も重要であり、温度が低すぎると乾燥が遅くなったり、湿度が高すぎると白濁やシワが発生する恐れがあります。

この記事では、ウレタンクリア塗装する上でのコツや注意点を徹底的にご紹介します。ウレタンクリア塗装の基本的な手順や、下地処理や塗装のポイント、塗装後のメンテナンス方法などを詳しく解説しています。ウレタンクリア塗装に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具
 塗装準備1:ウレタンクリアの種類
 塗装準備2:必要な道具を準備する
 塗装準備3:作業場所と環境
2.ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える
 ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数
 「1液式ウレタン」と「2液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方
 作業環境の温度の注意点
3.ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ
 【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分
 【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない
4.ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点
5.ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法
6.まとめ

ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具

ウレタンクリア塗装をする前に塗装、しっかりと準備をすることで塗装の仕上がりを左右します。

塗装準備とは、塗装するウレタンクリアの種類を決めたり、マスキングやスプレーガン、ローラーなど必要な道具を揃えることを指します。

以下では、具体的な選定方法などを詳しく解説していきます。

塗装準備1:ウレタンクリアの種類

ウレタンクリアには、様々な種類があり、それぞれ特定の用途や仕上がりに適しています。一般的には、仕上がりは「艶あり」、「半艶」、「艶消し」の3種類があります。さらに詳細に分けると以下のような種類があります。

1液タイプ混合不要で使用できるウレタンクリア塗料です。
手軽に利用できるが、耐久性や耐化学薬品性は2液式タイプに劣る場合がある。
2液タイプ主材と硬化剤を混合して使用するウレタンクリア塗料です。硬化後は、非常に強い塗膜を形成する。
耐久性だけでなく、耐ガソリン性に優れている。
2K2液タイプ2液タイプの中でも、特に強靭な塗膜を形成するウレタンクリア塗料で、プロの塗装業者などが使用することが多いです。

塗装準備2:必要な道具を準備する

ウレタンクリア塗装に必要な道具は、ウレタンクリア塗料以外にも「下塗り塗料」や「スプレーガン」、「脱泡剤」「うすめ液」などが必要となります。

スプレーガン

ウレタンクリア塗装には、「エアコンプレッサー」、「エアフィルター」、「スプレーガン」などの設備が必要です。また、エアコンプレッサーは安定した塗装を行うために最低でも30Ⅼ以上のタンク容量で0.75Mpa以上の使用圧力が必要となります。

脱泡剤

ウレタン塗料は、水分の分量が過剰に含有している場合には内部で炭酸ガスが発生し、ピンホールやクレーターなどの塗膜欠陥の原因となってしまいます。

脱泡剤を使用することで、泡を塗料の表面へと移動させ、塗膜の品質を向上させることができます。市販されている脱泡剤には、シリコン系、ミネラルオイル系、ポリマー系などがあり、使用する塗料の種類や条件に応じて異なります。

うすめ液

ウレタンクリア塗装には専用のうすめ液が必要で、塗料の粘度を調整し、スムーズな塗り心地と均一な仕上がりを実現します。

ゼストウレタンクリアーは、硬化剤と主液に対して、スプレーガンであれば主液10に対し硬化剤1、うすめ液7の比率で混合します。正しい比率で混合すること、美しい仕上がりを得ることができます。

下塗り塗料

ウレタンクリアー塗装の前には下塗りを行い、耐候性や耐久性に優れた塗装へと仕上げることができます。ゼスト2液性ウレタンクリアーは、傷に強く、柔軟性と硬さのバランスが取られており、耐アルカリ性、耐水性、耐溶剤性、耐ガソリン性を持ち、無黄変性があるため、長時間美しい仕上がりを保つことができます。

塗装準備3:作業場所と環境

作業場所は、換気が良く、ホコリや日光が入らない場所が適切です。
気温は、15℃〜25℃の間が最適です。湿度は、50%から70%の間が理想的です。気温や湿度が適切でないと、ウレタンクリアの乾燥や白濁などのトラブルが起こる可能性があります。

ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える

ウレタンクリア塗装において、塗料の乾燥時間はとても重要な要素です。乾燥時間は、塗装の間隔やその日の気温によって変わります。以下で、具体的に解説していきます。

塗装の間隔とは、
1回目の塗装と2回目の塗装の間に空ける時間のことです。塗装の間隔が短すぎると、ウレタンクリアが十分に乾燥しないため、塗膜が剥がれたり、シワができたりする可能性があります。塗装の間隔が長すぎると、ウレタンクリアが硬化しすぎて、2回目の塗装が密着しない恐れがあります

気温とは、
塗装するときの気温のことです。気温が低すぎると、ウレタンクリアの乾燥が遅くなります。気温が高すぎると、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

それではもう少し詳しく解説していきます。

ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数 

ウレタンクリアの硬化速度は、完全に固まるまでに水性なら約24時間、油性なら48時間程度の時間が必要となります。塗装の回数は、一般的には2回から3回が目安ですが塗装の回数が少なすぎると、塗膜が薄くなり、耐久性や光沢感が低下します。

これら、二つの要素は、相互関係にあり塗装の回数が多すぎると、塗膜が厚くなりウレタン塗装の硬化時間が伸びます。逆に、塗膜が薄くなると硬化時間は短くなります。

「一液式ウレタン」と「二液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方

一液式と二液式の違いと最適な塗り重ね方とは、ウレタンクリアの種類によって異なる塗装の方法のことです。ウレタンクリアが1つの容器に入っているタイプで、塗装後に空気中の水分と反応と反応して硬化します。

二液式は、ウレタンクリアと硬化剤が別々に入っているタイプで、混ぜてから塗装し、化学反応で硬化します。一液式は、塗り重ねる際に乾燥時間をしっかりと守る必要があります。二液式は、塗り重ねる際に塗装時間を短くする必要があります。

作業環境の温度の注意点

作業環境の気温が低い場合は、ウレタンクリアの乾燥が遅くなり、塗膜が硬化しない場合があります。逆に気温が高い場合は、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

適切な温度環境でない場合には、作業場所を温度調整できる場所に移動するか、気温が適正になるまで待つことが必要です。

ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ

ウレタンクリア塗装をするときに起こりやすいトラブルとその対処方法を紹介します。

【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分

ウレタンクリア塗装をスプレーガンで行うときに注意すべき点があります。スプレーガンの圧力が高すぎたり、スプレーガンの距離が近すぎると、ウレタンクリアが飛び散ってしまい、塗膜が均一にならなず塗装剥がれが発生してしまいます。また、下地処理が不十分な場合にも、塗膜が剥がれやすくなります。

対処方法は研磨や塗り直しが必要です。

塗装剥がれの対処方法は、以下の手順で行います。

  • 剥がれた部分をサンドペーパーで削り、ホコリを取り除く
  • 下塗り用の塗料を塗り、乾燥させる
  • ウレタンクリアを塗り、乾燥させる
  • 必要に応じて研磨やワックスをかける

注意点としては、塗装の間隔や回数を守ることや、塗料の種類や量を調整することが重要です。

【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない

塗料の分量や混合比が適切でないと、ウレタンクリアが均一に混ざらず、塗膜の光沢がなくなってしまいます。塗料の分量や混合比は、塗料の種類や粘度に合わせて調整が必要です。

一液式ウレタン塗料の場合は、水や薄め液で薄める必要があります。二液式ウレタン塗料の場合は、ウレタンクリアと硬化剤を正確に計量して混ぜる必要があります。また、塗料が古かったり、塗り重ねが多すぎたりすると発生する可能性もあるので注意が必要です。

対処方法は、重ね塗りやワックスやコンパウンドを使用する

対処方法は、以下のような手順で行います。

  • 塗膜をサンドペーパーで磨き、表面のウレタン塗料を少し剥がす
  • ウレタンクリアを薄く再塗装する
  • ワックスやコンパウンドで磨き光沢を出す

ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点

ウレタンクリア塗装をするときに知っておくべき技術や注意事項があります。
うまく塗るコツは、以下のようにあります。

  • 塗る前に下地処理をしっかり行う
  • 塗料をよくかき混ぜる
  • 塗料を適量に薄める
  • 塗る方向や速度を一定にする
  • 塗る際にブラシやローラー、スプレーガンの圧力や距離を調整する
  • 塗り重ねる際に塗装の間隔や回数を守る

注意点としては、塗料の種類や粘度に合わせて塗り方を変えることや、気温や湿度の変化にも気を付けることが重要です。

ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法

ウレタンクリア塗装をした後に行うべき手入れや寿命を伸ばす方法があります。

メンテナンス方法は以下のようなものがあります。

  • 塗装後には、ウレタンクリアが完全に硬化するまで、水や汚れに触れないようにする
  • 塗装したものを日光や高温にさらさないようにする
  • 塗料したものを傷つけないようにする
  • 塗装したものを定期的に拭き取り、ホコリや汚れを除去する
  • 塗装したものにワックスをかけて、光沢や保護を高める

これらのメンテナンス方法を、ウレタンクリア塗装の上で実践することで、ウレタンクリア塗装の美しさや耐久性を長く保つことができます。

まとめ

ウレタンクリア塗装を失敗しないコツは、作業前の準備と塗り方のポイントを抑えることが重要と紹介しました。ウレタンクリアには一液式二液式の種類があり、それぞれに適した塗料の分量や混合比、乾燥時間や塗り重ね方があります。

スプレーガンの圧力や距離、気温や湿度などの環境も塗装の仕上がりに影響します。失敗しても、研磨や塗り直しで対処できますが、できるだけ防ぐためには、塗り方のコツを覚えることが大切です。

塗装後のメンテナンスは、ワックスやコーティングなどで塗装面を保護することで、ウレタンクリア耐久性や光沢を長持ちさせることができます。

ウレタンクリアの塗装は、注意点を守れば誰でも簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。


車が傷ついてしまったとき、自分で補修したいと考える方も多いと思いますが、「車の傷を補修したいけど、色の種類が分からない」「色の種類を調べたいが、どこを調べたらいいか分からない」上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

色の種類は、カラーナンバーというアルファベットや数字で表記されているもの(X09など)を調べれば分かります。

しかし、カラーナンバーがどこに表記されているのか分からず、困っている方も多いと思います。

目次

  1. 車検証にカラーナンバーの記載はない
  2. カラーナンバーはコーションプレートに記載されている
  3. コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法
    3-1.トヨタ車の場合
    3-2.ニッサン車の場合
    3-3.ホンダ車の場合
    3-4.スバル車の場合
    3-5.マツダ車の場合
    3-6.三菱車の場合
    3-7.ダイハツ車の場合
    3-8.スズキ車の場合
  4. 塗装する前に必ずカラーナンバーを確認する
  5. まとめ

この記事を読めば、カラーナンバーを簡単に調べられるようになるので、ぜひ記事を読んでみてください。

車検証にはカラーナンバーの記載はない

結論から言うと、車検証にカラーコードの記載はありません。車検証には、車検に必要な情報は記載されていますが、カラーナンバーは車検とは直接関係がない為、記載が無いのです。

カラーナンバーを調べるには、コーションプレートというプレートに情報が記載されています。次は、コーションプレートについて説明します。

カラーナンバーはコーションプレートに記載されている

コーションプレートには、主に下記4つの情報が記載されています。

・車の型式
・車体番号
・エンジン型式
・カラーナンバー

メーカーによってはトランスミッションの情報が記載されています。コーションプレートは、車体に取り付けられています。カラーナンバーを調べるためには、車体のどこかにあるコーションプレートを探さなくてはなりません。

次に、メーカーごとのコーションプレートの位置を紹介します。

コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法

どこに取り付けてあるのか分からないコーションプレートを探すのは、大変なイメージがあるかもしれません。

しかし、メーカーによって取付位置がある程度決まっているので、その場所さえ押さえれば簡単にコーションプレートを見つけることができます。

これからメーカーごとに、コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法を紹介していきます。

【トヨタ車の場合】

コーションプレートの位置

トヨタのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席フロントピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥のいずれかの箇所
運転席カーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

コーションプレートの”COLOR”と表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。
以下のカラーナンバーは一例になります。

カラーナンバー
041ホワイト
181シルバーメタリック
3K9レッドマイカ
8R2ライトブルーマイカメタリック   

【ニッサン車の場合】

コーションプレートの位置

ニッサンのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥、フェンダー左側、
フェンダー右側のいずれかの箇所
運転席シートの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

コーションプレートのカラー”COLOR”と表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。
以下のカラーナンバーは一例になります。

カラーナンバー
A20パッションレッド
B16クリスタルブルー
CLNクールシルバーメタリック
G41ダイヤモンドブラック       

【ホンダ車の場合】

コーションプレートの位置

ホンダのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
助手席フロントピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム右奥
ラジエータグリルの上部
運転席の右カバーの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

ホンダのカラーナンバーは、車体番号の下に記載されていて、コーションプレート内に”カラー”や”COLOR”の表記が無いの他社と違い少し分かりづらいです。

〇〇〇〇 〇〇〇ーB92Pー〇ー〇

上記の場合、「〇〇〇〇 〇〇〇」が車体番号になり、「B92P」がカラーコードとなります。
以下で、カラーコードの一例をご紹介いたします。

カラーナンバー
B553Pコバルトブルーパール
NH592Pスターライトブラックパール
R505Pバーニングレッドパール
YR656Mローズゴールドメタリック
※上記のカラーナンバーは一例です。

【スバル車の場合】

コーションプレートの位置

スバルのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルームカウルトップパネル
運転席のカーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

【スバル車の場合】

カラーナンバーの確認方法

スバルは、外装色コードと表記されている部分にカラーコードが記載されています。

カラーナンバーの確認方法

カラーナンバー
26スプレンダーレッド
048グロスホワイトパール
14Lノーティックブルーマイカ
23Qサファイアブラックマイカ
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

【マツダ車の場合】

コーションプレートの位置

スバルのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
エンジンルーム左奥、右奥
運転席右カバーの下もしくは、カーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

マツダは、PAINTと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
22Kパッションレッドマイカ
25Dスノーフレイクホワイトパールマイカ
38Kインディゴライトマイカ
41Wジェットブラックマイカ
※上記のカラーナンバーは一例です。

【三菱車の場合】

コーションプレートの位置

三菱のコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥のいずれかの箇所
ラジエータグリルの上部
運転席の右カバーの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

三菱は、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
P19レッドメタリック
W13シルキーホワイト
ZCWパールメタリックカシミールブルー
ZMVスーパーブラックパール
※上記のカラーナンバーは一例です。

【ダイハツ車の場合】

コーションプレートの位置

ダイハツのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、右奥どちらかの箇所
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

ダイハツは、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
R49シャイニングレッド
W16パールホワイト
B79ディープブルークリスタルマイカ
X11クリムゾンブラッククリスタルマイカ
※上記のカラーナンバーは一例です。

【スズキ車の場合】

コーションプレートの位置

スズキのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルームストラットタワー、カウルトップパネルのどちらかの箇所
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

スズキは、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
XLBフェニックスレッドパール
ZA5パールホワイト2
ZJPノクターンブルーパール
ZKUチェリーピンクパールメタリック
※上記のカラーナンバーは一例です。

塗装する前に必ずカラーナンバーを確認する

自分で塗装したり、タッチアップペイントを使用する場合は、必ずカラーナンバーを確認しましょう。

例えば、白だけでも様々な種類があり、ホワイトやホワイトパールと言った色が、メーカーごとに数種類あります。

もし、違うカラーナンバーの塗料を使用すると、仕上がった時に色の違いが出てしまい、かえって目立つ結果になりかねません。せっかく塗装するのであれば。失敗しないように必ず同じカラーナンバーの塗料を使用しましょう。

まとめ

今回、カラーナンバーを調べるための、コーションプレートの位置と確認方法についてご紹介させて頂きましたがいかがでしょうか?

・カラーナンバーはコーションプレートに記載されている
・コーションプレートは車に取付けてあり、各メーカーである程度位置が決まっている

カラーナンバーは、コーションプレートの位置さえ分かれば簡単に確認できます。適切な塗料を使用すればキレイに仕上がりやすくなりますので、事前にカラーナンバーをしっかり確認しましょう。
おもしろ塗装工房では、車のメーカー・年式をおっしゃっていただければカラーナンバーを確認し調色することが可能です。気になる方は「おもしろ塗装工房」までメールにてお問い合わせください。