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塗料や塗装・スプレーガンなどにまつわるマメ知識をご紹介します

車の塗装方法には様々な種類があり、車を個性的にDIYすることも可能になっていますが、近年ではチッピング塗装に注目が集まっています。チッピング塗装は、様々な車に塗装できますが、特にオフロード車に向いていて、個性がより引き立つ塗装方法です。

しかし、チッピング塗装をよく知らない方は、DIYの選択肢に入れていいのか迷っていること思います。

この記事では、チッピング塗装の特徴やメリット、デメリット、施工方法を紹介します。さらに、チッピング塗装を施した後の注意点も説明していきますので、より理解を深めることができるでしょう。

目次

1.車のチッピング塗装とは?
2.車のチッピング塗装のメリット

 2-1:重厚感を演出できる
 2-2:周囲との差別化を図れる
3.車のチッピング塗装のデメリット
 3-1:ほこりがたまりやすく、こまめに洗車が必要
 3-2:紫外線に弱い
4.車のチッピング塗装の施工手順
5.車のチッピング塗装の注意点
6.まとめ

車のチッピング塗装とは?

チッピング塗装とは、粒子状の添加物を含んだ塗料を吹き付ける塗装方法で、車などに吹き付けると、表面がザラザラした質感になります。防錆効果が高く、飛び石などの小さな衝撃に強いため、車体を傷から守るための塗装です。

デザイン面でも通常の塗料とは違う特徴を持っており、ザラザラした表面に加え、光沢感やツヤなく、マットな仕上がりになります。近年では、独特な存在感を出せるチッピング塗装に魅力を感じて、チッピング塗装を施す方も多く、耐久力を高めるというよりは、そのデザイン性に注目している方が多いです。

缶スプレーやスプレーガンで手軽に施工でき、塗装の失敗も少なく容易なため、DIYの選択肢として検討のしやすいのもポイントです。

 車のチッピング塗装のメリット

デザイン性への注目が高まっているチッピング塗装ですが、詳しくメリットを紹介していきますので、参考にしてみてください。

 重厚感を演出できる

チッピング塗装のザラザラした質感や、ツヤがないマットな仕上がりは、通常の塗装では真似できない重厚感を演出できます。

車体サイズの大きいオフロード車にチッピング塗装を施せば、より重厚感のある外観に仕上げることが可能です。

 周囲との差別化を図れる

車の塗装は、個性を引き出す為に大きな役割を果たしていますが、よくある通常の塗装では、同じ色や光沢感の車が多いため、個性を出しづらくなっています。

そこで、見た目がザラザラしていて、マットな仕上がりのチッピング塗装を施すことで、他の車とは一線を画した個性的な車に仕上がり、周りとの差別化が図れます。

他のユーザーと車の見た目で差を付けたい方には、ピッタリの塗装方法です。

車のチッピング塗装のデメリット

次に、チッピング塗装のデメリットを紹介していきます。

独特の塗料のため、デメリットもいくつか存在しますので、塗装を実施する前にデメリットに関してもよく理解しておきましょう。

ほこりがたまりやすく、こまめに洗車が必要

チッピング塗装は、表面がザラザラしている為、通常の塗装に比べてほこりや泥などの汚れがたまりやすくなります。汚れを放置すると、見た目も悪くなりますが、塗装を痛める原因にもなりますので、こまめな洗車が必要です。

詳しくは後述しますが、チッピング塗装はデリケートなため、塗装後のメンテナンスは欠かせません。

紫外線に弱い

チッピング塗装は、表面をクリアーで保護していないので、紫外線の影響を直接受けてしまい、劣化しやすいというデメリットがあります。
チッピング塗装後に艶消しの透明を塗ってコーティングするのも塗装面を長持ちさせるコツかもしれません。

塗装の劣化が早いと、色あせや塗料の剥がれが発生してしまい、せっかくのチッピング塗装が台無しになるばかりではなく、再塗装を頻繁に行う必要があるため、手間やコストが増える恐れもあります。

塗装を長持ちさせたい場合、車を使用していないときは、カーポートや車庫に保管したり、カバーをかけて、紫外線をなるべく受けない様に工夫がおすすめです。

車のチッピング塗装の施工手順

次に、チッピング塗装の施工手順について紹介していきます。正しく塗装を実施できれば、キレイな仕上がりを実現できるとともに、塗装も長持ちしやすくなります。

Step1:下地処理

チッピング塗装を行う前に、まずは下地処理をします。下地処理することで塗装の密着力を高め、塗装が長持ちしやすくなるため、非常に重要な工程です。

最初に、表面の汚れや油分はしっかり落とし、足付けします。足付けすることで、塗装の密着力が向上しますので、400番程度のサンドペーパーで、表面に細かい傷を作るイメージで作業しましょう。

足付けが完了しましたら、削りカスを取り除き、しっかり脱脂してから次の工程に移ります。

 Step2:プライマーの塗布

下地処理が終わりましたら、次はプライマーを塗布していきます。プライマーは、塗料の密着力を高める効果があり、チッピング塗料を剥がれにくくしてくれますので、なるべく塗布するようにしましょう。
足付けをした場合は、密着剤を塗布する必要はございません。

プライマーの塗布は、缶スプレーやスプレーガンを使用しますが、吹き付けの際は、15~20cm程度離れたところから薄く吹き付けます。

1度で厚塗りをするのではなく、2~3回に分けて薄く重ね塗りをすることで、ムラなく塗装できます。

プライマーの乾燥時間は概ね10分~1時間位ですが、気温や湿度などによって乾燥時間は変化しますし、メーカー毎の乾燥時間の目安がありますので、作業前に説明書をよく読んでください。

Step3:チッピング塗装の施工

プライマーが乾燥しましたら、いよいよチッピング塗装を施工していきます。

缶スプレーやスプレーガンで、15〜20cm程度離れた所から吹き付けていきますが、一度に厚く吹き付けるのではなく、2〜3回に分けて重ね塗りをするので、均一になるように薄く吹き付けてください。

重ね塗りの間隔は、メーカーによって違いはありますが、1回吹き付けたら5~10分位の間隔をあけてから重ね塗りをするようにしましょう。

塗料の表面が硬化する目安は、30分~1時間程度が目安ですが、硬化時間は気温や湿度によっても変化し、メーカーによって硬化時間に違いがあるため、取扱説明書でよく確認してから作業してください。

また、塗装が完全に乾燥するには数日から1週間以上かかります。厚塗りし過ぎると乾燥に時間がかかってしまいますので、注意しましょう。

 車のチッピング塗装の注意点

チッピング塗装はとてもデリケートですので、塗装後にもしっかりケアする必要があります。

デメリット解説の時も触れましたが、塗装のザラザラした部分にゴミや汚れが溜まりやすいので、こまめに洗車が必要です。洗車機を使用すると、塗装を傷めやすいので、基本的に洗車は手洗いで行いましょう。

スポンジは柔らかいものを使用し、塗装を傷めないように優しくこすります。汚れが酷い場合は、中性のカーシャンプーを使用して下さい。

洗い終わったら、柔らかいタオルで水気をしっかり拭き取りますが、塗装を擦り過ぎないように注意しましょう。

また、汚れが酷いからと言って、細かい粒子の入ったコンパウンドやワックスなどで磨いてしまうと、塗装が剥がれてしまう可能性がありますので、コンパウンドやワックスの使用は控えてください。

まとめ 

本来、チッピング塗装は飛び石などの傷から車両を守るための塗装ですが、近年ではそのデザイン性に引かれてDIYを実施する方が増えています。チッピング塗装は、車の重厚感を演出できたり、周りとの差別化を図れたりとメリットが多いです。

しかし、チッピング塗装はデリケートで、紫外線に弱かったり、汚れやホコリが溜まりやすいので、こまめに汚れが気になる方にとっては小まめに洗車する必要があり、手間かかります。

チッピング塗装は、通常の塗装と比べると、メンテナンスに手間がかかりますが、とても魅力的な塗装方法です。特徴をよく理解して、自分に合っていると感じたなら、ぜひ塗装にチャレンジしてみてください。


「プラサフを使いたいけど、効果を最大限に引き出す方法や、乾燥時間や研磨のコツが分からない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実は、プラサフを正しく使うためには、使い方の基本を押さえるだけでなく、適した素材の種類、乾燥時間や研磨のステップも理解することが重要です。

この記事では、初心者でも失敗せずにプラサフを最大限に活かすための方法を紹介します。最後まで読めば、プラサフの基本知識から具体的な使い方、仕上げまでのすべての工程を理解できるでしょう。これで、あなたのDIY塗装が見違えるように上達するはずです。

目次

1.プラサフの効果とは?初心者にもわかる基礎知識
 プラサフを使うメリットとは?
 プラサフを選ぶ際のポイント
2.初心者でもできる!プラサフの正しい使い方4ステップ
 ステップ1|表面の準備
 ステップ2|プラサフの塗布
 ステップ3|乾燥時間を守る
 ステップ4|仕上げの塗装を行う
3.プラサフとミッチャクロン®️の違い:どちらえお選べば良いか?
 3-1:ミッチャクロン®️の特徴と用途
 3-2:プラサフとミッチャクロン®️の効果を比較
 3-3:選び方のポイント:用途に応じた使い分け
4.プラサフの乾燥時間と短縮方法
 4-1:環境に応じた適切な乾燥時間とは?
 4-2:乾燥時間を短縮するテクニック
5.研磨の重要性:プラサフを最大限に活かすためのテクニック
 5-1:プラサフの効果を引き出す研磨道具の選び方
 5-2:研磨時の注意点と効率的な方法
6.プラサフの色と重ね塗りのポイント
 6-1:プラサフの色選びの基準
 6-2:重ね塗りを行う際の適切な時間間隔
7.まとめ

プラサフの効果とは?初心者にも分かる基礎知識

プラサフは、金属やプラスチックなどの素材に塗ることで、塗装の密着性を高め、塗膜を長持ちさせるための下地剤です。

初心者が塗装を行う際にも役立ち、塗料が剥がれにくくなるだけでなく、表面の凹凸を埋めることで滑らかな仕上がりを実現します。

ここでは、プラサフを使う利点や、どのように選べばよいのかを説明します。

プラサフを使うメリットとは?

プラサフを使用することで、塗料が表面にしっかりと密着し、剥がれやムラの発生を防ぐこともあり下地剤として基本中の基本的な下地剤として使用することが一般的です。

さらに、錆びや腐食から素材を保護し、塗装の耐久性を向上させる効果もあります。特に車やバイクの部分補修で大活躍します。

プラサフを選ぶ際のポイント

プラサフ選びでは、素材と塗装環境に合わせたタイプを選ぶことが重要です。例えば、金属には金属用ウレタンサフェーサー、プラスチックにはプラスチック専用のプラサフが適しています。

下地とは言え色は、最終的な塗装に影響を与えるため、塗装色に応じた選択が必要です。特に、シルバーや濃い色へなどは、白よりもグレー系の方が馴染みやすいなどの違いあります。

初心者でもできる!プラサフの正しい使い方4ステップ

プラサフを効果的に使いこなすには、正しい手順を守ることが大切です。特に初心者にとって、塗装前の下地処理や塗布後の乾燥時間をしっかり守ることが、仕上がりの質を大きく左右します。

プラスチック専用の一液性プラサフや金属専用の防塵、防錆効果のある二液性ウレタンサフェーサーなど用途によって使い分けをすることをお勧めします。

ここでは、初心者でも簡単に取り組めるプラサフの使い方を4つのステップに分けて解説します。これらの手順を踏むことで、プロのような美しい仕上がりを目指しましょう。

ステップ1 – 表面の準備

まず最初に行うべきは、塗装する表面の準備です。プラサフを効果的に密着させるためには、表面が清潔で平滑であることが重要です。

古い塗膜や錆が残っていると、プラサフの効果が発揮されず、塗料が剥がれやすくなります。

表面をサンドペーパーや研磨パッドで軽く磨き、錆びや油分汚れをしっかりと取り除きましょう。

仕上げに、専用の脱脂剤を使って表面を拭き取り、油分や埃を完全に除去します。この段階で表面がしっかり準備されていれば、プラサフが滑らかに塗布でき、仕上がりも美しくなります。

ステップ2 – プラサフの塗布

表面の準備が整ったら、次にプラサフを塗布します。スプレー缶タイプのプラサフを使用する場合、塗布する前に缶をしっかり振って、内部の成分を均一に混ぜます。

スプレーは一定の距離(約10~15cm)を保ちながら、薄く均一に吹き付けることがポイントです。一度に厚塗りをするのではなく、数回に分けて重ね塗りをすることで、ムラなく滑らかな仕上がりを実現できます。

特に角や端の部分は、塗り残しが出やすいため、注意して塗布するようにしましょう。また、スプレー中は風通しの良い場所で作業を行い、塗装面に埃や汚れが付着しないように注意してください。

ステップ3 – 乾燥時間を守る

プラサフを塗布した後は、しっかりと乾燥させることが非常に重要です。乾燥が不十分なまま次の工程に進んでしまうと、塗料の剥がれやひび割れの原因となります。

乾燥時間は、使用するプラサフの種類や周囲の環境(温度や湿度)によって異なりますが、一般的には指触乾燥約10分〜1時間・追っかけ塗り約10分~6時間・研磨を入れた重ね塗り約12~24時間程度を目安にし、完全乾燥約3日~10日ほど待つことが推奨されます。

また、風が強い場所や直射日光が当たる場所は乾燥ムラの原因となるため、避けてください。乾燥を早めたい場合は、乾燥用ヒーターやファンを使用するのも効果的です。

ステップ4 – 仕上げの塗装を行う

最後に、プラサフが完全に乾燥した後、仕上げの塗装を行います。このステップでは、仕上げの塗料がプラサフにしっかり密着するため、プラサフの塗布によってできた滑らかな下地が生きてきます。

塗料を塗る際も、プラサフを塗布したときと同じように、薄く均一に塗り重ねていくことが大切です。

仕上げの塗装が完了したら、再度十分な乾燥時間を確保し、塗料がしっかりと硬化するのを待ちます。この工程を丁寧に行うことで、長持ちする美しい塗装面が完成します。

プラサフとミッチャクロン®️の違い:どちらを選べば良いか?

プラサフとミッチャクロンは、いずれも塗装前の下地処理に使われる製品ですが、それぞれ異なる特性と用途を持っています。

ここでは、ミッチャクロンの特徴と用途、プラサフとの違い、そして選び方のポイントを解説します。

ミッチャクロン®️の特徴と用途

ミッチャクロンは、プラスチックや金属、ガラスなど、研磨のしづらい素材などさまざまな難しい素材に対する接着力を強化するためのプライマーです。

また、ミッチャクロンは乾燥が早く、作業の効率を上げる点でも優れています。特にプラスチックやガラス素材・メッキ素材など足付けできない素材に対して対応可能で、多様な用途に適しています。

プラサフとミッチャクロン®️の効果を比較

プラサフは、主に表面の平滑化や小さな傷の補修を目的とした下地処理剤です。表面の凹凸を整え、塗料が均一に密着するようにします。

一方、ミッチャクロンは接着力の強化を目的としており、異なる素材間の塗料の密着性を高めます。プラサフは主に素材がでも凸凹していたり、荒れた素材の上への塗装に適している、ミッチャクロンは密着しづらいもしくは足付けできない素材間の接着に適しています。

どちらも塗装前の重要な準備ですが、使用目的によって使い分ける必要があります。

選び方のポイント:用途に応じた使い分け

プラサフとミッチャクロンの使い分は、塗装する素材や目的に基づいて決めることが大切です。プラサフは、表面が粗い素材や傷がある場合に使用し、平滑な下地を作るために最適です。

対照的に、ミッチャクロンはプラスチックやガラス・メッキ金属などの難しい素材に対して、塗料の密着性を高めるために使用されます。素材や塗装の目的に応じて使い分けることで、より良い仕上がりを実現できます。

プラサフの乾燥時間とその短縮方法

プラサフの乾燥時間は塗装の成功において重要な要素です。乾燥が不十分だと、塗料の密着不良や仕上がりの不均一が発生する可能性があります。

ここでは、プラサフの乾燥時間に影響を与える環境要因と、乾燥を効率的に短縮する方法について解説します。

環境に応じた適切な乾燥時間とは?

プラサフの乾燥時間は、主に温度、湿度、通気性に依存します。一般的に、室温(20°C〜25°C)での乾燥が推奨されており、乾燥時間は約1時間から24時間です。

しかし、湿度が高い場合や温度が低い場合、乾燥時間が長くなることがあります。湿度が高いと乾燥が遅くなり、塗膜に水分が残ることがあります。

逆に、温度が低いと乾燥が遅くなり、塗膜が完全に硬化するまでに時間がかかります。したがって、塗装作業を行う前に環境条件を確認し、適切な乾燥時間を設定することが重要です。
乾燥したかを知る目安は#800程度のペーパーをあて粉がサラサラ出るようならOK!
ペーパーに塗料が絡んでくるようならまだ乾燥していないというサインになります。

乾燥時間を短縮するテクニック

乾燥時間を短縮するためのテクニックとしては、以下の方法があります。まず、作業環境の温度を上げることが有効です。

暖房器具を使用して作業エリアの温度を上げると、乾燥が早くなります。また、適切な通気を確保することで乾燥が促進されます。

換気扇や扇風機を使用して空気の流れを作ると、乾燥が均一になり、時間を短縮できます。さらに、乾燥を早める専用の加熱装置を使用することも一つの方法です。

これらのテクニックを組み合わせて使用することで、プラサフの乾燥時間を効率的に短縮し、次の作業工程へスムーズに進むことができます。
参考までに60℃の場合約40分~1時間 120℃で約10分が一般的です。

研磨の重要性:プラサフを最大限に活かすためのテクニック

プラサフを塗布した後の研磨は、仕上がりを左右する重要な工程です。適切な研磨を行うことで、塗膜の均一性や密着性が向上し、最終的な仕上がりが美しくなります。

ここでは、プラサフの効果を最大限に引き出すための研磨道具の選び方と注意点について説明します。

プラサフの効果を引き出す研磨道具の選び方

プラサフの研磨には、適切な研磨道具が必要です。一般的には、サンドペーパー(400〜800番程度)が推奨されます。細かい目のサンドペーパーを使用することで、表面を滑らかに整えることができます。

また、電動サンダーを使用すると、広い面積の研磨が効率よく行えます。研磨道具の選定は、作業する表面の状態や規模に応じて決めると良いでしょう。

研磨時の注意点と効率的な方法

研磨時は、均一に力を入れて作業することが大切です。部分的に研磨しすぎると、塗膜に凹凸ができる可能性があります。平らな物への作業は「木っ端」などに巻いて一定の圧力で行い、研磨面全体を均等に平らに仕上げることを心がけましょう。また湾曲しているような場所は、消しゴムなどの柔らかい素材にペーパーを巻いて研磨しても綺麗に研磨できるので参考にしてみてください。

また、研磨後は表面をしっかりと清掃し、残った粉塵を取り除くことで、次の塗装工程での仕上がりが向上します。

プラサフの色と重ね塗りのポイント

プラサフの色選びと重ね塗りのタイミングは、仕上がりの美しさを左右します。プラサフの色や重ね塗りの方法を理解し、適切に使用することで、より良い塗装結果を得ることができます。

プラサフの色選びの基準

プラサフの色選びは、最終的な塗装色に影響を与えます。一般的に、ベースカラーに近いプラサフの色を選ぶと、仕上がりが均一になりやすいです。

例えば、暗い色の塗装を予定している場合は、暗めのプラサフ(グレー)を選ぶと良いでしょう。
イエローなど明るめの色の塗装を予定している場合は、ホワイト色などの明るめのプラサフを選ぶのもよいでしょう。

また、プラサフの色が仕上げの塗装に影響しない場合は、色の違いを気にする必要はありませんが、全体的な均一性を保つために適切な色を選ぶことが重要です。

重ね塗りを行う際の適切な時間間隔

プラサフの重ね塗りを行う際は、各層が完全に乾燥してから次の層を塗布することが大切です。一般的には、足付けしない追っかけ塗りの場合約10分~6時間・研磨を入れた重ね塗りの場合約12~24時間程度が目安になります。

ただし、使用するプラサフの種類や環境によって乾燥時間が異なるため、メーカーの指示に従うことが最も確実です。重ね塗りの間隔を守ることで、ムラのない滑らかな仕上がりを実現できます。

まとめ:プラサフ使用後の仕上げ

いかがでしたでしょうか?
プラサフ使用後は、表面の研磨や乾燥をしっかり行い、最終的な塗装に備えます。研磨で平滑な面を作り、適切な乾燥時間を守ることで、塗装の仕上がりが格段に良くなります。綺麗な仕上がりは下地の研磨で決まります。丁寧な研磨が、プロ並みの結果を引き出すと理解してください。

今回紹介したプラサフの使用方法やテクニックを活用することで、より良い仕上がりを実現することができます。工程一つ一つを丁寧に行うことが成功のカギです。特に、乾燥時間や研磨の段階は慎重に行い、焦らず確実に進めてください。不適切な処理は仕上がりに影響を与える可能性がありますが、正しい手順を守ることで、プロフェッショナルな結果を得ることができます。自信を持って作業に取り組み、美しい仕上がりを楽しんでください。

おもしろ塗装工房では塗料や塗装にまつわるアドバイスを承っております。


古くなった塗装を塗り替えたり、DIYをするために塗装を検討しているか方も多いと思いますが、実際に塗料を調べてみると様々な塗料が販売されており、

「どんな塗料を購入すればいいのか分からない」
「塗料の種類や特徴が分からない」塗装に関しての知識が少ない方は、上記のように思われるかもしれません。

この記事では、塗装する素材に対して、どんな特徴の塗料を選択すれば良いのか解説していきます。この記事を読めば、塗料の種類、特徴、選び方を知ることができますので、今後の参考になるはずです。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1. 塗装する目的とは?
2.【用途別に解説】塗料の種類と特徴をご紹介!
 2-1:木材用塗料|〜防腐・防虫効果がある〜
 2-2:トタン屋根用塗料|〜耐候性・防錆力がある〜
 2-3:外壁用塗料|〜耐久性・耐候性がある〜
 2-4:プラスチック用塗料|〜下塗りのプライマーが必要〜
 2-5:金属用塗料|〜密着性・耐久性がある〜
3.塗料に含まれる合成樹脂による違いは?
 3-1:アクリル樹脂
 3-2:アクリルシリコン樹脂
 3-3:ウレタン樹脂
 3-4:アルキド樹脂(フタル酸樹脂)
 3-5:エポキシ樹脂
4.塗料を選ぶ際の注意点
 4-1:用途に応じた塗料を使用する
 4-2:耐用年数を確認する
 4-3:どんな仕上がりにしたいかによって塗料を選択する
5.まとめ

塗装する目的とは?

数ある塗料の中から、正しい塗料を選択するには、「なぜ塗装が必要」目的に応じた選択が重要です。
普段、何となく目にするものには様々な色の塗装が施されていますが、塗装には以下3つの目的があります。

【美観の向上】

1つ目は、塗装することで素材を美しく仕上げる為。

素材の特徴を際立たせたり、素材の見た目が悪い場合でも、塗装を施すことにより、キレイに整えることが可能です。
化粧(塗装)に手を掛ければ掛けるほど美しい仕上がりになるとご理解ください。

人が見た目を気にするように、素材の見た目もとても重要ですので、ほとんどの素材には塗装が実施されています。

【表面の保護】

2つ目は、素材表面の保護です。

素材表面がむき出しのまま使用していくと、金属や木材は腐食したり、錆びたりしてしまいますが、素材表面に塗装を施すことで、腐食や錆から守り、長期に渡って物や建物を保護してくれます。

また、素材に何か物が当たってしまったとしても、素材の表面には塗膜がありますので、傷から守る役割も担っています。

【機能の追加】

3つ目の目的は、機能の追加です。

用途に応じて塗料に添加物を混ぜることで、様々な機能を付け加えることが可能です。

例えば、金属用塗料なら錆止め効果のある添加剤、木材用塗料なら木目を生かす塗料や、防虫剤や防腐剤を混ぜることで、錆や腐食、虫の侵入から素材を守ることができたりします。

【用途別に解説】塗料の種類と特徴をご紹介!

次に、用途別に必要な塗料を説明していきます。

用途によって塗料に含まれる合成樹脂や添加物が変更されている為、適切な塗料を選択する必要があります。まずは、どんな用途の塗料があるのかを理解しましょう。

木材用塗料|〜防腐・防虫効果がある〜

木材用の塗料には、木目を生かしたり、防腐剤、防虫剤などが含まれており、腐食や虫の侵入を防いでくれます。

塗料の種類は主に4つあり、自然な仕上がりになるオイル塗料、木材の表面の保護や光沢のある仕上げになるウレタンニス、木目を活かせるステイン・ワイピングがあります。

塗料に含まれる合成樹脂は、アクリル、ウレタン、アルキドのどれかを使用する塗料が多いです。

トタン屋根用塗料|〜耐候性・防錆力がある〜

トタン屋根は紫外線にさらされるうえ、金属製なので腐食しやすいです。

その為、塗料で耐候性と防錆力を高める必要があります。

トタン屋根用の塗料に含まれる合成樹脂は、耐候性の高いアクリルシリコンやウレタン、金属に対して密着力のあるアルキドのいずれかを使用しています。

外壁用塗料|〜耐久性・耐候性がある〜

外壁用塗料は、建物を紫外線や雨風から守る重要な役割があります。

外壁を長期間にわたって維持する為に、耐久力や耐候性の高い合成樹脂を使用する必要があり、主にアクリルシリコンやウレタンが使用されています。

プラスチック用塗料|〜下塗りのプライマーが必要〜

プラモデルなどのプラスチック素材は、表面がツルツルしていて密着しづらい素材の為、下塗り用のプライマーを塗布してから塗装すると塗料が密着しやすくなります。

プラスチックも雨風や紫外線にさらされると、劣化してしまうので、プラスチックにも密着しやすいアクリルやウレタン、アクリルシリコンが使用されています。

コンクリート用塗料|〜耐水性がある〜

コンクリートは、吸水しやすく屋外で使用すると劣化が進みやすいので、耐候性、耐水性、耐久性に優れた塗料が使用されます。

主にアクリル、ウレタン、エポキシのいずれかの合成樹脂を含んだ塗料が多いです。

金属用塗料|〜密着性・耐久性がある〜

金属はとても錆びやすいので、錆の進行を阻止する防錆剤を含んだ塗料を使用する必要があります。

金属に対して密着力の高いアルキドを含んだ塗料や、耐候性、耐久力の高いアクリルシリコン、ウレタンを含んだ塗料が広く販売されています。

塗料に含まれる合成樹脂による違いは?

塗料の成分には、色を決める顔料だけでなく以下の4種類が含められています。

  • 顔料:色を決める
  • 合成樹脂:塗膜の形成や耐久性を高める
  • 添加物:塗料の機能を向上させる
  • 溶剤:上記3つを希釈し使いやすい液状に調整し塗布できるようにする

ここでは、メインの「合成樹脂」の種類について解説していきます。「合成樹脂」が変わると耐久力に違いがでますので、必ず押さえておきたい項目です。今後の塗料選びの際に、参考にしてみてください。

アクリル樹脂

アクリルは、速乾性が高くDIYに向いている塗料です。

紫外線に強く、耐候性があるため、外壁などの屋外で使用されることが多いですが、ウレタンやアクリルシリコンに比べると耐久力が劣ります。

後述しますが、今回解説する中では、耐用年数がもっとも短いです。

アクリルシリコン樹脂

アクリルシリコンは、アクリルにシリコンを加えたもので、耐候性、耐久力が強化されています。
外壁や屋根の塗装に適していて、光沢の保持力も高く、長期間にわたって塗膜を維持できるのが特徴です。

ウレタン樹脂

ウレタンは、高い耐久性と柔軟性に優れた塗料です。

薬品に対しても耐性があり、自動車、木材、その他の金属製品にも広く使用されており、汎用性が高いのが魅力です。

アルキド樹脂(フタル酸樹脂)

アルキドはフタル酸樹脂とも呼ばれ、一般的に一液性の「ペンキ」といわれるものが多く、
金属や木材の仕上げ塗装として使用されています。
金属への密着力が高く、肉もち感があり、塗膜が硬いのが特徴です。

エポキシ樹脂

エポキシは、防水性や薬品に対して耐性が強く、肉持ちがあるのが特徴です。
コンクリート床などの塗装や釣り竿のスレッド部分などにも適していて、学校や病院の床などにも塗装されています。

塗料を選ぶ際の注意点

ここまで塗料の種類について解説してきました。
実際に塗料を選ぶ際に注意すべき点や、何を基準に選択するべきかを説明していきます。

用途に応じた塗料を使用する

素材によって塗料を選択していくことが基本になります。

例えば、木材用の塗料なら、木材の特性に合わせて合成樹脂や添加剤を配合しているので、長期に渡って効果を発揮しやすくなります。

もし、用途の違う塗料で塗装してしまうと、十分な効果が得られず、早期劣化の原因になってしまいます。塗料を購入する際は、金属用や木材用と記載している場合が多いので、よく確認しましょう。

耐用年数を確認する

塗料に含まれる合成樹脂の種類によって、耐用年数が変わってきます。
環境によりますが、耐用年数の参考目安は下記の通りです。

  • アルキド塗料:3~5年
  • アクリル塗料:5~8年
  • ウレタン塗料:7~10年
  • アクリルシリコン塗料:10~15年
  • エポキシ塗料:10~15年

使用環境によって耐用年数は変化しますので、あくまで参考としてご覧ください。長期間にわたって塗装を維持したいとお考えの方は、耐用年数が長い塗料を選択しましょう。

どんな仕上がりにしたいかによって塗料を選択する

光沢や色合い、質感は塗料によって大きく違います。

最終的にどんな仕上がりになるかは、塗料の選択にかかっていますので、慌てて塗料を選択せず、ツヤあり、つや消し、半ツヤなど、素材や塗料の特徴をよく確認してから購入した方がいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
塗装する素材や耐用年数、どんな仕上がりにしたいかで、塗料の選択は変わってきます。

用途に合わない塗料を選択してしまうと、素材がすぐに痛んでしまったり、早期に塗装し直しになってしまう可能性があります。

  • 素材にあった塗料を選択できているか
  • 塗料に含まれる合成樹脂は、何が使用されているか
  • 合成樹脂の耐用年数はどの位か
  • 仕上がりをどうしたいか

塗料を選択する際は、上記4つの項目に注意して、適切な塗料を選択しましょう。

おもしろ塗装工房では塗料に関するアドバイスを承ります。


「アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料の違いを知りたいけれど、どちらを選べば良いのか分からない」「それぞれの塗料の特長や用途を理解して、最適な塗料を選びたい」と考える方も多いでしょう。実際、選ぶ塗料によって仕上がりや耐久性に大きな違いが生じます。

結論としては、アクリルウレタンとポリウレタンの違いを理解し、用途に合った塗料を選ぶことが大切です。それぞれ異なる特長と適した用途があり、間違った選択をすると期待する結果が得られない可能性もあります。

この記事では、アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料の違いを詳しく解説し、失敗しない塗料選びの4つのポイントを紹介します。

目次

1.アクリルウレタン塗料とは?その特徴と用途
 1-1:アクリルウレタン塗料の概要と使用例
 1-2:アクリルウレタン塗料のメリットとデメリット
2.ポリウレタン塗料とは?その特徴と用途
 2-1:ポリウレタン塗料の概要と使用例
 2-2:ポリウレタン塗料のメリットとデメリット
3.アクリルウレタンとポリウレタンの違い
 3-1:耐久性の違い
 3-2:仕上がりと光沢の違い
 3-3:価格の違い
 3-4:環境への影響
4.失敗しない塗料選びのための4つのポイント
5.まとめ

アクリルウレタン塗料とは?その特長と用途

アクリルウレタン塗料の概要と使用例

アクリルウレタン塗料は、アクリル樹脂とウレタン樹脂を組み合わせた塗料です。アクリル樹脂の耐候性と光沢性、ウレタン樹脂の柔軟性と耐久性を兼ね備えており、さまざまな用途で使用されています。特に、自動車の塗装や工業製品のコーティングなど、耐久性と美しい仕上がりが求められる場面で広く使用されています。

また、アクリルウレタン塗料は速乾性があり、作業効率の向上に寄与します。自動車の塗装では、速乾性により作業時間を短縮でき、塗膜の硬度と光沢を長期間維持することが可能です。このように、アクリルウレタン塗料は、さまざまな分野でその特性を活かし、幅広い用途に対応しています。

アクリルウレタン塗料のメリットとデメリット

アクリルウレタン塗料は、アクリル樹脂とウレタン樹脂の両方の良い点を持つ塗料です。メリットとしては、高い耐候性と光沢が挙げられます。紫外線や雨にも強く、塗膜が長持ちするため、外壁や自動車・バイク・ルアーなど、屋外で使用する製品に多く用いられます。

しかし、デメリットもあります。2液型が一般的で、硬化剤との混合比率を正確に測る必要があり、初心者には扱いが難しい場合があります。また、臭いが強く、換気不足に注意が必要です。硬化時間も温度や湿度によって変わるため、施工環境を選ぶ必要があります。

ポリウレタン塗料とは?その特長と用途

ポリウレタン塗料の概要と使用例

ポリウレタン塗料は、耐久性と耐摩耗性に優れ、様々な素材を保護するのに適した塗料です。耐候性や耐薬品性も高く、船舶や航空機など過酷な環境下での使用も可能です。柔軟性があり、素材の動きに追従するため、亀裂や剥がれが起こりにくいのも特徴です。高い光沢を出すことができ、装飾にも利用されます。1液型と2液型があり、1液型はDIYにも適していますが、2液型はプロ向けの強固な塗膜を形成します。

ポリウレタン塗料のメリットとデメリット

ポリウレタン塗料の利点は、その耐久性と柔軟性です。摩耗や衝撃に強く、長期間にわたって素材を保護できるのが特徴です。また、耐化学性にも優れているため、過酷な条件下での使用に適しています。このような特性から、ポリウレタン塗料は多くの産業分野で高く評価されています。

ただし、デメリットもあります。特に2液型の場合、硬化剤との正確な混合が必要で、塗装の際に技術を要します。また、乾燥時間が長く、迅速な作業には適さないこともあります。塗装後の硬化過程でVOC(揮発性有機化合物)が発生することがあり、適切な換気と安全対策が求められます。

アクリルウレタンとポリウレタンの違い

項目アクリルウレタン塗料ポリウレタン塗料
利用場所自動車のボディ、屋外の建築物など、美しい外観が求められる場所に適している船舶、工場の床、家具、木質スピーカーなど、物理的な負荷や過酷な環境下での使用に適している
仕上がり高い光沢性と速乾性で、滑らかで美しい仕上がりを提供厚みのある塗膜と強い光沢を持ち、しっかりとした仕上がりを提供
耐久紫外線や酸性雨に強く、長期間にわたり塗膜の光沢と保護性能を維持摩耗や衝撃、化学薬品に強く、長期間にわたり素材を保護
コスト比較的安価で、多用途に使用できるためコストパフォーマンスが高い初期コストは高めだが、メンテナンスの頻度を減らせるため、トータルで見るとコストパフォーマンスが良い場合もある

耐久性の違い

アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料はどちらも高い耐久性を持っていますが、その特性には違いがあります。アクリルウレタン塗料は、耐候性と耐久性のバランスが良いのが特徴です。紫外線や酸性雨に強く、長期間にわたって光沢を保ちます。

一方、ポリウレタン塗料は、耐摩耗性に非常に優れており、物理的な負荷や化学薬品にさらされる環境での使用に向いています。日常的に摩擦や衝撃が加わる場面で、その耐久性を発揮します。また、化学薬品にも強く、過酷な条件でも長期間使用できます。

仕上がりと光沢の違い

仕上がりと光沢の点でも、アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料には異なる特性があります。アクリルウレタン塗料は、光沢があり、塗装後の表面が滑らかで美しい仕上がりになります。速乾性もあるため、作業時間を短縮できるという利点もあります。

ポリウレタン塗料は、光沢感と塗膜の厚み、強度を兼ね備えています。塗装後の表面は非常に硬く、しっかりとした仕上がりになります。また、ポリウレタン塗料は厚みのある塗膜を形成するため、塗装面をしっかりと保護する能力があります。光沢や仕上がりの質感を重視するか、塗膜の強度と耐久性を優先するかによって、選ぶ塗料が変わります。

価格の違い

価格面では、アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料に違いがあります。一般的に、アクリルウレタン塗料の方が安価で、多くの用途で使用されるため、市場に流通している量が多く、比較的低価格で提供されています。そのため、コストパフォーマンスを重視する場合に適しています。

一方、ポリウレタン塗料は初期コストは高めです。しかし、長期的に見れば、メンテナンスの頻度が少なく済むため、結果的にコスト削減につながることもあります。用途や予算に応じて最適な塗料を選ぶことが重要です。

環境への影響

塗料選びでは、環境への影響も考慮すべき重要な要素です。アクリルウレタン塗料は、環境への影響が比較的少ないとされており、水性タイプも普及しているため、VOCの排出が少ないです。これにより、環境に優しい選択肢となっています。また、水性塗料は溶剤を使用しないため、作業者の健康リスクも低減されます。

ポリウレタン塗料は、特に2液型の場合、硬化剤との化学反応によりVOCを排出することがあります。硬化時に熱を持つことがあるので、使用時には十分な換気が必要で、安全対策を講じることが求められます。さらに、溶剤を含む塗料は環境への負荷が大きいため、使用後の廃棄処理にも注意が必要です。最近では、環境負荷を軽減するために、低VOCや水性のポリウレタン塗料も開発されており、環境保護に配慮した選択が可能です。

失敗しない塗料選びのための4つのポイント

Point1:塗料の使用目的を明確にする

塗料を選ぶ際に最も重要なのは、その使用目的を明確にすることです。アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料のどちらを選ぶかは、使用する環境や求める性能によって決まります。

また、塗装する素材の種類も選択の際に考慮すべきポイントです。金属、木材、コンクリートなど、素材によって適した塗料は異なります。アクリルウレタン塗料は多用途に対応可能で、特に金属やFRP、プラスチックの塗装に向いています。ポリウレタン塗料は、木材や金属のほか、床材の保護コーティングにも適しています。目的を明確にし、それに最適な塗料を選ぶことで、理想的な仕上がりを得ることができます。

Point2:塗装する場所と条件に適した塗料を選ぶ

塗装する場所や条件も、塗料選びには欠かせない要素です。屋外で使用する場合には、耐候性や耐紫外線性が高い塗料が必要です。アクリルウレタン塗料は、紫外線に強く、長期間にわたり美しい仕上がりを保ちます。逆に、屋内で使用する場合でも、湿度や温度変化の影響を受ける場所には、柔軟性と耐久性に優れたポリウレタン塗料が適しています。

また、作業環境に合わせた塗料選びも重要です。たとえば、通気性の悪い室内で塗装作業を行う場合は、VOCの排出が少ない水性塗料を選ぶことで、作業者の健康リスクを減らすことができます。さらに、乾燥時間や硬化時間を考慮することも必要です。急ぎの作業であれば速乾性のある塗料が適していますが、時間に余裕がある場合は、塗膜が強固になるポリウレタン塗料を選ぶとよいでしょう。

Point3:メンテナンスや再塗装のしやすさを考える

塗料の選択においては、メンテナンスのしやすさや再塗装の手間も重要なポイントです。アクリルウレタン塗料は、塗膜がしなやかで割れにくく、再塗装を行う際の下地処理が比較的簡単です。これにより、塗装面の寿命を延ばし、長期間にわたって美しい状態を維持することが可能です。

一方、ポリウレタン塗料は、塗膜が硬くて強固なため、再塗装時にはしっかりとした下地処理が必要です。硬化した塗膜は剥がしにくく、平滑な下地を整えるためには、サンディングなどの作業が求められることがあります。しかし、その高い耐久性によって再塗装の頻度が少なく済みます。

塗装対象物の種類や使用環境に応じて、メンテナンスのしやすさや再塗装の手間を考慮し、最適な塗料を選ぶことが重要です。

Point4:総コストを比較し、予算に合った塗料を選ぶ

塗料を選ぶ際は、初期費用だけでなく、長期間の使用を考えた際の費用も考慮することが大切です。

アクリルウレタン塗料は、初期費用が比較的安価で、短期間の塗装や頻繁な塗り替えを想定している場合に適しています。しかし、耐久性ではポリウレタン塗料に若干劣るため、長期間の保護が必要な場合は、ポリウレタン塗料の方がおすすめです。

ポリウレタン塗料は、初期費用は高めですが、耐久性が高く、長寿命です。そのため、一度塗れば長期間メンテナンスの手間が省け、結果的にコストパフォーマンスに優れている場合があります。特に、再塗装が難しい場所や、長期間の保護が必要な場所には、ポリウレタン塗料を選ぶことで、長期的に見て費用を抑えることができます。

まとめ

アクリルウレタン塗料とポリウレタン塗料、それぞれの特長と用途を理解することで、最適な塗料選びが見えてきます。

どちらの塗料を選ぶべきかは、使用する環境や求める性能、予算によって異なります。アクリルウレタン塗料は、コストを抑えつつも美しい仕上がりを重視する方に適しており、ポリウレタン塗料は、長期間にわたる耐久性と強固な保護を求める方に最適です。この記事で紹介したポイントを参考にして、あなたの用途に最も適した塗料を選び、失敗しない塗装を実現しましょう。

おもしろ塗装工房では塗料にまつわる質問や、用途別の塗料アドバイスも承ります。


ケイムラ塗料は、釣り道具のルアーを手軽にカスタマイズする方法として、釣り人に広く知れ渡っています。しかし、釣り経験の浅い方は、ケイムラ塗料の名前は知っていても、どんな塗料なのか分からない方もいらっしゃると思います。

「ケイムラ塗料の特徴は何?」「ケイムラ塗料の塗装方法を知りたい」

上記の悩みを解決するためにこの記事では、ケイムラ塗料の特徴やメリット、塗装方法を解説していきます。

この記事を読めば、ケイムラ塗料の特徴について知ることができ、塗装もできるようになります。ケイムラ塗料の購入を検討している方は、ぜひ読んでみてください。

目次

1.ケイムラ(ブラックライト発光)塗料とは?
2.ケイムラ塗料のメリット

 2-1:視認性の向上
 2-2:あらゆる環境で使用可能
 2-3:ルアーなど塗装物の保護
3.ケイムラ塗料と混合可能なクリアー塗料
 3-1:ラッカークリアー塗料
 3-2:1液ウレタンクリアー塗料
 3-3:2液ウレタンクリアー塗料
4.ケイムラ塗料の塗装手順
5.ケイムラ塗料は劣化すると発光が悪くなる
6.まとめ|

ケイムラ(ブラックライト発光)塗料とは?

ケイムラ塗料とは、紫外線やブラックライト(UVライト)を当てると蛍光色に発光する不思議な塗料で、暗いBARの壁に絵が描かれていたり、釣り道具のルアーなどに良く用いられます。

ルアーの場合、水中などの光が届かない所でも、紫外線さえ届けば発光するので、魚にルアーの位置を知らせることができます。

発光する色もブルーやグリーン・レッドなど数種類あるため、状況に応じて色の塗り分けが可能です。

ケイムラ塗料のメリット

ケイムラ塗料を塗装することで得られるメリットは複数あるのですが、主なメリットを3つ解説します。

視認性の向上

ケイムラ塗料は視認性を向上させるのに、非常に役に立ちます。

特に水中の深い所までルアーを沈めると、光はほとんど届かないため、通常のルアーでは魚が見つけにくくなってしまいます。

しかし、紫外線は水中でも届くので、ケイムラ塗料を塗ったルアーを利用すれば、光の届かない深い所までルアーを沈めても発光し、魚にアピールできる確率があがるため、魚が釣れる確率を高めてくれるのがメリットです。

あらゆる環境で使用可能

ケイムラ塗料は、屋外だけでなく川や海などでも使用可能で、気候も関係なく通年使用可能です。

紫外線さえあれば気候に影響を受けることなく発光してくれるので、季節に関係なく釣りをされる方にもおすすめな塗料です。

ルアーなど塗装物の保護

ケイムラ塗料は、ルアーを発光させる以外に塗装物の表面を守る役割もあります。

ケイムラ塗料は表面に塗膜を作りますので、ルアー本体を傷や汚れから守ったり、紫外線や塩水にさらされるのを防ぐため、ルアーを長持ちさせることが可能です。

さらに、後述するクリアー塗料と混合することで、塗膜の強度が増すため、長期間に渡って効果を持続させられるようになります。

ケイムラ塗料と混合可能なクリアー塗料

ケイムラ塗料を長持ちさせるためには、クリアー塗料と混合させることが不可欠です。

しかし、適切なクリアー塗料を混合させないと効果が薄くなってしまうので、代表的なクリアー塗料を3つ紹介します。必要に応じてクリアー塗料を使い分けてみてください。

ラッカークリアー塗料

ラッカークリアー塗料は、塗料が乾くのが早いため、作業効率性が向上します。ウレタンクリアー塗料に比べると、塗膜の耐久力は劣りますが、塗膜はしっかり形成してくれるので、ルアーを傷から守ってくれます。

ラッカークリアー塗料は、比較的取り扱いやすいので、初心者でも塗装しやすいのがメリットです。

1液ウレタンクリアー塗料

1液ウレタンクリアー塗料は、主剤と硬化剤が最初から混ざっているのが特徴です。

ラッカークリアー塗料よりも強固な塗膜を形成してくれるので、長期にわたってルアーを保護してくれます。

2液ウレタンクリアー塗料よりも塗料を作成する工程が少ないので、取り扱いやすいのもポイントです。

2液ウレタンクリアー塗料

2液ウレタンクリアー塗料は、自分で主剤と硬化剤を混合して塗料を作成します。3つの塗料の中で、取り扱いの難易度がもっとも高いですが、耐溶剤性・耐候性なども強く、1番強固な塗膜を形成し、紫外線や塩水からしっかり守ってくれます。

ケイムラ塗料の持続力を高めたいのであれば、2液ウレタンクリアーはもっともおすすめです。

ケイムラ塗料の塗装手順

ここからは、ケイムラ塗料の塗装手順を解説します。塗料の混合方法から、塗装まで説明しますので、参考にしてみて下さい。

ケイムラ塗料とクリアー塗料を混合する

塗装の前に、塗料を混ぜる工程から始めます。ケイムラ塗料、クリアー塗料、希釈剤を用意し、2液ウレタンクリアーを使用する場合は硬化剤も準備してください。

ケイムラ塗料は、1%~7%程度の割合でクリアー塗料に添加し使用します。

特に2液ウレタン塗料の場合は、希釈剤の他に硬化剤も混ぜる必要がある分、難易度があがりますので、説明書をよく読んで正確に希釈するようにしましょう。

刷毛又はエアブラシで塗装する

塗料を混ぜ終わりましたら、刷毛又はエアブラシで塗装します。

【刷毛塗りの場合】

刷毛で塗装する場合、塗り残しがないように塗っていきますが、ルアーは小さく、手で掴んで塗装しようとすると塗りづらいので工夫が必要です。
刷毛ムラにならないよう、刷毛を寝かせながら塗るのがコツです。

一つの方法として、ルアーのアイの部分をフォーセップで掴んで塗ると作業しやすくなります。

部分的に塗装したい場合、塗料を付けたくない場所にマスキングテープを貼れば、部分的に塗装可能なので必要に応じてマスキングテープを使用してください。

【エアブラシで塗装する場合】

エアブラシで塗装する時は、吹きムラが発生しないように数回に分けて塗料を吹き付けていきます。

ルアーを置いて塗装する場合は、片側を塗装した後、塗料が乾燥するまで待ち、ルアーをひっくり返してもう片方を塗装します。

もしルアーを吊るせる場所があれば、吊るして作業すればいっぺんに塗装できるのでおすすめです。

刷毛と同様に、塗装したくない部分があれば、マスキングテープを予め貼っておきましょう。

ケイムラ塗料は劣化すると発光が悪くなる

ケイムラ塗料は、紫外線で蛍光色を発光しますが、その効果は永久ではありません。

紫外線で発光すると同時に、紫外線によって劣化したり、塩水によって発光効力が徐々に低下していきます。

使用する塗料によって効果が持続する期間は違うため、定期的にしっかり発光しているか確認した方がいいでしょう。

確認する方法は簡単で、部屋を暗くしてUVライトでルアーを照らして発光するか確認します。

UVライトで照らしても発光が鈍くなっているようであれば、ケイムラ塗料が劣化している証拠ですので、再塗装を実施しましょう。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
ケイムラ塗料は、紫外線で発光する特性を持っており、暗い水中に魚釣り用のルアーを沈めても視認性が向上しますので、魚がルアーを見つけやすくなります。

ケイムラ塗料を使用する際に、クリアー塗料と混ぜて塗装しますが、

上記3つの塗料の中から自分にあった塗料を使用してください。

ケイムラ塗料の発光力は永久ではありませんので、UVライトで発光力を定期的にチェックしましょう。ぜひ一度、ルアーにケイムラ塗料を塗装して、釣りを楽しんでみてください。

詳しい使い方、塗り方に関してはHP ケイムラ塗料ページを一読ください。
その他不明な点はおもしろ塗装工房までお問い合わせください。


ウレタン塗料は様々な材質のものに塗装が可能なので、DIYにウレタン塗料の使用を検討している方も多いと思います。そんな中、塗装の計画を練るためには、ウレタン塗料の乾燥時間を知る必要がありますが、以下のような疑問も浮かんでくると思います。

「ウレタン塗料の乾燥時間が分からない」
「気温や気候によって乾燥時間が変わるのか知りたい」

この記事では、ウレタン塗料の乾燥に関する疑問を解説し、具体的な乾燥時間についてもお伝えしていきます。この記事を読めば、ウレタン塗料の乾燥時間の目安を知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ウレタン塗装の特徴とは?
 1-1:ウレタン塗料は季節によって乾燥時間に違いがある
2.ウレタン塗料の乾燥時間
 2-1:接触乾燥時間|表面を指で触れるくらい
 2-2:表面乾燥時間|表面がしっかり乾燥する
 2-3:完全完走時間|内部まで完全に乾燥する
3.乾燥時間に影響を与えるのは気温だけではない
 3-1:塗装の厚さ
 3-2:硬化剤などの希釈量
 3-3:湿度
 3-4:乾燥時の通気性
4.ウレタン塗料を早く乾燥させる方法はあるの?
5.まとめ

ウレタン塗装の特徴とは?

まずは、ウレタン塗料について解説します。

ウレタン塗料はウレタン系樹脂を主成分にしている塗料で、硬度の高い塗膜や粘りのある塗料、弾力のある塗膜やまたは艶消し塗料など、たくさんの種類があり、用途によって使い分けるることができるので、多くつかわれてる塗料の一つだと思います。
また高い耐久力と耐摩耗性に優れており、ひび割れに強いのが特徴です。

光沢のあるものを使用すれば、高級感を演出でき、自動車や自転車、家具など幅広く利用されています。
艶消し塗料を使えば今流行りのシックな艶消し仕上げなど演出できるのも特徴です。

ウレタン塗料は季節によって乾燥時間に違いがある

ウレタン塗料の乾燥時間は、季節や気候によって大きく左右されます。

夏季は気温が高いときは塗料の乾燥が早くなりますが、冬季は気温が低いので乾燥が遅くなります。

これだけ聞くと、夏季に塗装して早く乾燥させた方が良いように思いますが、気温が高すぎる時に塗装すると、乾燥が早すぎて塗膜内の泡抜けができなかったり、レベリングが悪くなったりすることもありますので注意が必要です。

具体的には、夏季は30℃以上、冬季は5℃以下の時は塗装しない方が無難でしょう。

ウレタン塗料の乾燥時間

ここからはウレタン塗料の乾燥時間の目安について解説していきます。

乾燥には工程があり、表面を指で触れるくらいまでに乾燥する時間を「指触乾燥時間」ししょくかんそう、表面がしっかり乾燥するまでの時間を「表面乾燥時間」、内部まで完全に乾燥する時間を「完全乾燥時間」として紹介します。

乾燥レベル表面の状態目安の乾燥時間
指触乾燥時間表面を指で触れるくらい常温(20℃)で約20分程度
表面乾燥時間表面が乾燥する常温(20℃)で約1〜3時間
完全乾燥時間内部まで完全に乾燥する常温(20℃)で約5~7日

ただし、塗料メーカーによって乾燥時間に違いがあり、気温や湿度、塗膜厚によっても乾燥時間は左右されますので、あくまで参考値としてご覧になってください。

指触乾燥時間|表面を指で触れるくらい

表面を指で触れるくらいまで乾燥する「指触乾燥時間」ですが、適温(約20℃)で塗装すると約20分程度で触れるようになります。

ただし、完全に乾燥しているわけではないので、強く触ると指紋がつく可能性があるので触る場合は、慎重に触るようにしましょう。

表面乾燥時間|表面のみが乾燥する

表面が乾燥する「表面乾燥時間」の目安は、適温(20℃)で約1〜3時間です。

1液ウレタン塗料と2液ウレタン塗料によっても乾燥時間に違いが出るため、表面乾燥時間に幅があります。

各メーカーの説明書に詳しい乾燥時間が書いてあるので、最終的にはそちらをご覧ください。

完全乾燥時間|内部まで完全に乾燥する

最後に、内部まで完全に乾燥する「完全乾燥時間」ですが、適温(20℃)で5~7日が目安になります。

内部まで乾燥するには、かなり時間がかかり気温が低いと2週間~1ヶ月ほどかかる場合もあります。

適温でも乾燥に1週間近くの時間を要するので、塗装を計画する際は、余裕をもったスケジュールを組むのがおすすめです。

乾燥時間に影響を与えるのは気温だけではない

ここまで、気温によって塗装の乾燥時間に影響が出ることはお伝えしましたが、他にも影響を与える要因があります。

次に、その他の要因を4つ紹介しますので、乾燥工程の時に意識してみてください。

他の要因1:塗装の厚さ

1つ目の要因は塗装の厚さです。

塗装の厚さは乾燥時間に大きな影響を与え、塗料を厚く塗りすぎると、完全に乾燥するまで時間がかかります。

また、塗装は重ね塗りをする場合もありますが、重ね塗りの回数が多ければ多いほど、完全乾燥に時間がかかります。
重ね塗りをし場合の完全乾燥時間は常温20℃で約1週間~2週間

どのような仕上がりにするかで重ね塗りの回数は変わるかと思いますが、重ね塗りを多くする予定であれば、乾燥時間は十分にとることが重要となります。

他の要因2:硬化剤などの希釈量

2つ目の要因は、硬化剤や薄め液の希釈量です。

2液ウレタン塗料は硬化剤を塗料に混ぜますし、油性や水性といった種類の違いで溶剤や水で希釈する場合が多いと思います。

希釈量は多くても少なすぎても乾燥時間に影響を与えるので、必ず説明書に書いてある希釈率、混合比を守りましょう。
※硬化剤を多く入れれば早く固まるとか硬度が出るとか勘違いしている方が多く見られます。硬化剤は多すぎても少なすぎても本来ウレタンが持っている対候性が保つことができませんので、混合比をしっかり守ることが重要になります。

他の要因3:湿度

3つ目の要因は湿度です。希釈率と同様に高すぎても、低すぎても塗装の乾燥に影響を与えます。

塗装の乾燥に適した湿度は30~70%で、この範囲内であれば塗料自体に影響も無く、乾燥もスムーズにおこなえます。

湿度が80%を超えた状態で塗装をおこなってしまうと、乾燥が遅くなるうえ、水分が混ざってしまい、塗装が白濁(かぶり現象)を起こす可能性が高まりますので、湿度が80%を超えたら塗装を避けたほうがよいでしょう。

他の要因4:乾燥時の通気性

4つ目の要因は通気性です。塗装する場所の通気性が悪いと、乾燥に時間がかかってしまいます。

理由は、塗料が乾燥するときに水分や溶剤が蒸発するのですが、蒸発した水分が塗装物の周りに滞留していると、水分が邪魔をして塗装の乾燥が遅くなるからです。

通気性が良い場所で乾燥できれば、塗装物の周りに水分の滞留が無くなりますので、乾燥時間が短くなります。
※風が強すぎても塗膜のレベルリングが悪くなるため、そよそよ程度の風が一番ベストかと思います。

ウレタン塗料を早く乾燥させる方法はあるの?

完全乾燥には時間がかかることは先ほどお伝えしましたが、スケジュールの都合で早く塗装の乾燥を終わらせたい方も多くいらっしゃると思います。

ここからは、少しでも早く乾燥する方法を3つ紹介していきます。

温度を高めに保つ

1つ目は温度を高く保つことです。

気温が高いと乾燥が早いと解説しましたが、塗装した時の温度が低い場合、作業場の温度を上げることで乾燥時間を短縮できます。

作業場がそれほど広くなければ、ヒーターなどで60℃位で2~3時間乾燥させればほぼ完全乾燥します。

作業場全体を暖めることが難しければ、カーボンヒーターなどで塗装を暖める方法がありますが、塗装にカーボンヒーターを近づけすぎると、塗装が焦げたりしますので、やんわりと暖められるような位置に設置するようにしましょう。
※100℃以上にならないように心掛けましょう。

適切な湿度に保つ

2つ目は適切な湿度を保つことです。

基本的に湿度が高い時は、塗装は避けた方がいいということが前提ですが、湿度をコントロールすることで、ある程度乾燥を早めることができます。

湿度が高い場合は、除湿器などを使用して湿度を下げれば、白濁やカブリ現象を抑えることができます。

ただし、作業場が広いのに容量の小さい除湿器を使用しても湿度のコントロールは難しいので注意してください。

サーキュレーターなどを使用し空気の流れを作る

3つ目は、空気の流れを作って通気性を良くすることです。

塗装の乾燥には通気性が大切なことも説明しましたが、作業場の通気性が悪い時は、サーキュレーターなどを使用することで乾燥を早くできます。

注意してほしいのは、塗装物に直接風を当てるのではなく、あくまで風の流れを作ることです。直接風を当ててしまうと、乾燥前の塗装の表面が波うってしまう可能性があり、塗装をやり直さなければいけなくなります。

また、風を強くしすぎるとゴミや塵が舞ってしまい、塗装に付着してしまうかもしれないので、サーキュレーターは弱風で使用しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、ウレタン塗料の乾燥に関する疑問を解説し、具体的な乾燥時間についてもお伝えしてきました。

ウレタン塗料の表面が乾燥するまでの時間は1~3時間程度ですが、完全に塗装を乾燥させるには5~7日とかなりの時間が必要となります。

また、乾燥時間に影響を与える5つの要因「気温」や「湿度」だけでなく、塗料の希釈量や通気性、塗膜の厚さなども関係してくるため、一概にこの時間待てば良いというものでもありません。

塗装の乾燥に時間を短縮したい場合には、ヒーターを使用したり、サーキュレーターを使用するなど工夫することができますが、風邪が直接当たらないようにするなどの注意が必要です。

この記事でご紹介した内容を、ぜひ覚えて頂き今後の塗装作業の効率向上に役立ててください。

おもしろ塗装工房」では塗装にまつわる疑問や質問を24時間メールにて受け付けています。
お気軽にお問合せくださいませ。


塗装の際にスプレーガンを使用すれば、広範囲に塗装ができ、さらにムラもなくせるので、ぜひ活用したい塗装道具の1つです。

しかし、スプレーガンで塗装するには、他にも機器も揃える必要があり、
その中の1つにコンプレッサーがあります。

コンプレッサーは重要な機器ですが、塗装初心者の方は以下のような疑問が浮かんでくると思います。
「そもそもコンプレッサーってどんな役割なの?」
「何を基準にコンプレッサーを選べばいいのか分からない」

このような疑問を解消するために、この記事ではコンプレッサーの役割の説明と選び方を紹介します。
この記事を読めば、コンプレッサーの役割、選択基準が明確になるので迷わず購入できるようになるでしょう。

ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.スプレーガン塗装にコンプレッサーが必要な理由は?
2.【種類】コンプレッサーの圧縮方式は4種類ある!
 3.スプレーガン塗装におけるコンプレッサーの選び方
 3-1:「オイルレスタイプ」を選択する
 3-2:コンプレッサーの出力(馬力)は、0.75kw~1.5kw がおすすめ!
 3-3:スプレーガンに適した吐出空気量を選択する
 3-4:DIYであれば、タンク容量は30L~60Lがおすすめ!
 3-5:タンク内の最高圧力は「0.8MPa」がおすすめ!
 3-6:静音性があれば、作業環境に良い
4.スプレーガンで塗装する際に、その他な機器をご紹介!
 4-1:【エアホース、エアカプラー、エアソケット】
 4-2:【エアフィルター】
 4-3:【レギュレーター】
5.コンプレッサーはこまめなメンテナンスが必要
6.まとめ

スプレーガン塗装にコンプレッサーが必要な理由は?

スプレーガンは圧縮空気のエネルギーを利用して稼働させるのですが、コンプレッサーが圧縮空気を生成する役割を果たします。

圧縮空気はスプレーガンから吐出される際に塗料を霧化させ、ムラなく広範囲に塗装を可能にします。

また、コンプレッサーにはタンクが装着されていて、圧縮された空気を貯めることができるので、連続してスプレーガン使用可能になります。

このように塗装をキレイに仕上げ、作業効率を大幅に上昇させるために、コンプレッサーは重要な役割をになっているのです。

【種類】コンプレッサーの圧縮方式は4種類ある!

コンプレッサーの圧縮方式を解説していきます。
コンプレッサーの構造、原理を知ることで、コンプレッサー選びの役に立つのでご覧になってみてください。

【コンプレッサーの種類】

種類作動原理特徴
レシプロピストンの往復運動で空気を圧縮・構造が比較的単純で高い圧縮比を実現できる
・振動と騒音が大きい
スクロール2つの渦巻き型の部品(固定スクロールと
可動スクロール)で空気を圧縮
・振動と騒音が少なく、静音性が高い
・連続運転には不向きなので大規模な用途には適さない
スクリュ2つのスクリュー状のローターが
かみ合った状態で回転し空気を圧縮
・振動と騒音が少なく、連続運転が可能
・工場などで最も普及している
ターボインペラ(羽根車)を
高速回転させることで、空気を
送り込むスピードを上げて圧縮
・高効率で大容量の空気を圧縮できる
・化学工場などの大規模施設に使用されている

コンプレッサーの圧縮方式は主に4種類ありますが、コンプレッサー内の空間の容積を変化させることで空気を圧縮するということは共通していて、使用用途や規模によって圧縮方法が変わります。

スプレーガン塗装におけるコンプレッサーの選び方

コンプレッサーを選ぶ際に重要なのが性能ですが、塗装する対象物の規模や周りの環境によって、コンプレッサーの選び方が異なります。

【コンプレッサーの選択基準】

  1. オイルタイプ、オイルレスタイプの選択
  2. コンプレッサーの出力(馬力)
  3. 吐出空気量
  4. タンク容量
  5. タンク内の最高圧力
  6. 静音性

基準1:「オイルレスタイプ」を選択する

コンプレッサーには「オイルタイプ」と「オイルレスタイプ」の2種類がありますが、
塗装の際は「オイルレスタイプ」を選択してください。

理由は、オイルレスタイプのコンプレッサーから吐出される空気はクリーンなので、塗装がキレイに仕上がるからです。

オイルタイプは、コンプレッサー内にオイルを循環させて機器を保護するので、機器の寿命は延びるものの、吐出される圧縮空気にオイルが混ざってしまう可能性があり、最悪の場合、塗料にもオイルが混入し塗装が弾いてしまい、仕上がりに影響を与えてしまうことがあります。

一方、オイルレスタイプは、オイルを使用していないため、機器の寿命が短くなってしまうデメリットはあるものの、吐出される圧縮空気はキレイなので、塗装の仕上がりをよくすることができます。

基準2:コンプレッサーの出力(馬力)は、0.75kw~1.5kwがおすすめ!

商品によって出力(kw)か馬力のどちらかで表記されていて、出力(馬力)が高いほど吐出空気量が多くなります。

出力0.75kw1.12kw1.5kw2.2kw3.7kw
馬力1ps1.5ps2ps3ps5ps
電源電圧100V100V100V200V200V
※出力と馬力の参考値

家庭で塗装する場合、電源の電圧は100Vなので1.5kw(2馬力)までのコンプレッサーが使用可能ですが、それ以上の出力(馬力)になると、200Vが必要になり家庭で使用できません。

スプレーガンで塗装する場合、コンプレッサーの出力(馬力)は0.75〜1.5kw(1〜2馬力)がおすすめです。

基準3:スプレーガンに適した吐出空気量を選択する

吐出空気量は1分間でどの位の空気量が吐出されるのかを「L/min」で表記します。
例えば:1分間で80Lの空気を吐出する場合は、「80L/min」となります。

吐出空気量は、コンプレッサーを選択するうえでかなり重要で、スプレーガンによって必要な吐出空気量が違うので、使用するスプレーガンに適したものが必要です。

例えば、「100L/min」の吐出空気量が必要なスプレーガンに対して、コンプレッサーの吐出空気量が「80L/min」だとパワー不足になり塗装できない可能性があります。

タンクの容量が大きければ塗装ができる可能性がありますが、塗料が正常な霧状にならなかったり、タンク内の圧力がすぐに下がってしまい、再びタンクの圧力が上昇するまで作業を中断しなければならなくなります。

そのため、「100L/min」の吐出空気量が必要なスプレーガンを使用したいのであれば、必ず「100L/min」よりも吐出空気量が多いコンプレッサーを選択するようにしましょう。

基準4:DIYであれば、タンク容量は30L~60Lがおすすめ!

タンクの容量が大きいほど連続で空気を吐出できますが、その分コンプレッサーの大きさや重量が大きくなり、持ち運びが不便になります。

反対にタンクの容量が小さいと、圧縮空気がすぐに無くなってしまい、再び貯まるまで待たなくてはいけないので作業効率が下がってしまいます。

塗装の規模にもよりますが、塗装自体は大量の圧縮空気が必要になりますので、自宅で塗装する場合、30L〜60Lのタンクを選ぶのがおすすめです。

基準5:タンク内の最高圧力は「0.8MPa」がおすすめ!

タンク内の最高圧力が高いほど、圧縮空気を連続して吐出できるので長く作業できます。一般的に0.8MPaまでのコンプレッサーが多いので、なるべく0.8MPaのものを選びましょう。

基準6:静音性があれば、作業環境に良い

コンプレッサーを運転するときは、騒音にも配慮しなければなりません。騒音の数値はdB(デシベル)で表記され、この数値が高いほど騒音が大きく、70dB(デシベル)で掃除機と同じくらいの音です。

周辺が住宅地の場合、コンプレッサーの作動音が大きいと周りの迷惑になってしまいますので、騒音値もチェックするようにしましょう。

スプレーガンで塗装する際に、その他必要な機器をご紹介!

スプレーガンやコンプレッサー以外にも必要な機器がありますので、下記を参考にして機器を準備しましょう。

【エアホース、エアカプラー、エアソケット】

スプレーガンとコンプレッサーを繋ぐエアホースエアカプラーエアソケットセットで販売しているものもあるので、1個ずつ探すのが面倒な方はセット販売の物を購入しましょう。

【エアフィルター】

エアフィルターは塗料にゴミが入らないようにし、塗装の仕上がりをキレイにする役割があります。

【レギュレーター】

レギュレーターは、コンプレッサーからの圧縮空気圧力を減圧する役割があります。

スプレーガンには最高使用圧力があり、過剰な圧力がかかってしまうとスプレーガンが損傷してしまう可能性がありますので、レギュレーターで適正な圧力にする必要があるのです。
また、レギュレータを使用することで、圧力の変化を無くして安定させる効果もあります。

※1.0口径~1.5口径レベルのスプレーガンで使用する場合の手元レギュレーター圧力は
基本0.5~0.7Mpaがベストです。

コンプレッサーはこまめなメンテナンスが必要

コンプレッサーは空気を圧縮すると水が発生して、タンク内に貯まっていきます。

タンク内の水を放置していると、タンク内に錆が発生して機器に影響を与えたり、空気を貯めこめる量が減少するので、連続使用できる時間も短くなります。

さらに、圧縮空気を吐出する際に、水分が混入してしまう可能性があり、ハジキなど塗装に大きな影響を受けてしまうので、コンプレッサーの使用後はタンク内の水抜き作業が必須です。

また、エアフィルターを装着している場合、フィルターが詰まると適切な圧力の空気が吐出されないので、エアフィルターが汚れていないかこまめにチェックするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、スプレーガン塗装に必要なコンプレッサーについてご紹介してきました。

コンプレッサーの選ぶ基準は、塗装の規模、周りの環境(住宅地など)もあるので人によって変わってくると思います。

塗装する状況を確認し、この記事でご紹介したコンプレッサーの選び方6項目の性能をよく確認して、自分にあったコンプレッサーを探してみてください。

おもしろ塗装工房ではコンプレッサーやメンテナンスのアドバイスもおこなっております。
お気軽にお問合せください。


車の経年劣化の中でも、ライトの黄ばみは見た目にも分かりやすいものの一つです。
ライトが黄ばんでいると、それだけで車が古いものに見えてしまいます。

外見以外にも、ライトの光量が減ることから視認性も悪化してしまうという問題も引き起こします。そんなライトの黄ばみを自分で簡単に除去できれば嬉しいですよね。

そこでこの記事では、ライトの黄ばみの除去について解説します。業者に任せる場合や、黄ばみを遅らせる方法についても取り上げているので、ぜひ確認してください。

目次

1.ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法
 ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い
 ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ
 きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ
2.【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法
3.ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合
4.【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法
5.まとめ

ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法

ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い

現代の車はヘッドライトカバーにポリカーボネート樹脂といわれる素材を採用しています。ポリカーボネート樹脂は耐衝撃性に優れ、透明感が高く、加工もしやすい優れた素材です。

しかし、その一方で、紫外線を浴びると変色してしまう短所も持ち合わせています。紫外線は太陽光に含まれているため、外を走行する車にとっては、ヘッドライトカバーが黄ばんでいくことは避けられない現象といえるでしょう。

ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ

ヘッドライトカバーが黄ばむ原因が紫外線であるということは、紫外線が当たらないようにすれば良いということになります。

その対処法の代表的なものが、ウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は2つの液剤から成る合成樹脂塗料で、ヘッドライトカバーに厚いコーティング層をつくることで紫外線を防ぐことができます。

きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ

ウレタンクリア塗装にはスプレーガンタイプと缶スプレータイプがあります。きれいな仕上がりを狙うのであれば、スプレーガンタイプがおすすめです。缶スプレータイプはそれだけで塗装ができるので便利ではありますが、噴射の調整が難しく、塗装がムラになりやすいです。

スプレータイプであればエアの調整により噴射をコントロールしやすいので、塗装をきれいに行うことができます。

おすすめのウレタン塗料はこちら!

【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法

自分でウレタンクリア塗装を行う際の具体的な手順を確認しましょう。基本的な手順はスプレーガンタイプと缶スプレータイプ共通です。

Step1:マスキングをする

まずは水で汚れを洗い流しましょう。その後、塗装作業でヘッドライトカバー以外の部分に影響を与えないようにマスキングでカバーします。

塗料の粒子が風に舞うと予想以上に広範囲に飛散してしまいます。養生シートや新聞紙を使い、ヘッドライトカバー周辺だけでなくフロントガラスまでカバーするようにしましょう。

もしヘッドライトカバーを外すことができればこの工程は不要ですが、外し方が分からない場合にはマスキングを行いましょう。

Step2:耐水ペーパーで磨く

元々施工されていた塗装や黄ばみを落とすため、耐水ペーパーで磨きます。耐水ペーパーは数字の小さいものから大きいものまで段階的に使い分けて使用します。

目安としては、最初が800番、2回目が1000番、仕上げに1500番(可能であれば2000番も)が良いでしょう。番手ごとに縦方向と横方向と交互に磨くことがコツです。

途中でウエスで拭き上げ、磨き残しがないか確認しながら進めましょう。

Step3:コンパウンドを使って磨く

コンパウンドは耐水ペーパーよりも細かな粒子で構成された研磨剤です。耐水ペーパーのみでも問題なく作業は行えますが、より透明感を出したい場合にはコンパウンドでも磨いておきましょう。

Step4:脱脂をする

耐水ペーパーで磨きあげたら、シリコンオフや中性洗剤を使って脱脂をします。表面に油脂が残っていると塗装表面が不均一になり、劣化が早まってしまうので、しっかりと行いましょう。

Step5:ウレタンクリアを塗装する

これまでの作業が終わり、しっかり表面が乾いたらウレタンクリア塗装を散布します。ウレタンクリア塗装は数回に分けて行うようにします。(この例では4回)塗装には1時間かそれ以上かかりますので、失敗しないためにも時間に余裕を持って行いましょう。

1回目

1回目の塗装はヘッドライトカバー全体に、まんべんなくスプレーを吹きかけるようにします。ヘッドライトから20cm程度離した場所から軽く吹き付けるようにしてください。塗料が少量しか付着しないので、曇る程度にしかなりませんが、気にしなくても大丈夫です。散布後は10分程度乾かします。

2〜3回目

2回目も同様に、全体に散布し、10分程度乾かします。ここまでの散布で表面に塗料が定着してきているので、3回目には少し厚塗りをします。

しかし、塗料が垂れてしまうと台無しとなるので、欲張らず、気持ち厚めに留めるようにしましょう。4回目で本塗りです。これくらいになると、透明感があって奇麗になってきます。塗料垂れが怖い場合は、無理をせずに散布をもう1回~2回に分けて行うと良いでしょう。

乾燥

塗装後はしばらく乾燥をさせましょう。マスキングを外すのはその後にしてください。最低でも2時間は車を動かさないようにします。塗装が完全に乾燥するには1週間程度の時間が必要です。天候にも左右されるので、週間天気予報を確認して行うと施工後のトラブルを防ぐことができます。

もし塗料の硬化を待てないのであれば、ハロゲンヒーターなどを用いて強制的に乾燥させることもできますが、温度管理と火事に気を付けてください。

Step6:塗装垂れに注意

上記にも記載しましたが、塗装を早く終わらせようと塗装の散布を焦らないようにしましょう。塗装が垂れてしまうと再施工となってしまいます。説明の最初でスプレーガンタイプがおすすめとしたのはこのためです。微調整をしながら塗料を散布できるので、こうしたリスクを減らすことができます。

Step7:塗装後のゆず肌対策

きれいに仕上がったと思っても、改めて確認すると表面にもやがかかった様になっていることがあります。気になるようであれば、コンパウンドで磨くことで調整することができます。ただし、この作業は塗料が完全に乾いた1週間後以降に行うようにしてください。

ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合

ウレタンクリア塗装の施工は自分でも行える愛車メンテナンスのひとつです。しかし、ある程度時間が必要になるほか、失敗してしまう可能性もゼロではありません。

そこで、ウレタンクリア塗装をプロにお願いするというのも手です。多くのコーティング専門店でヘッドライトカバーだけのコーティングも受け付けているので、お近くのショップを探してみましょう。

コストはかかりますが、プロは下地処理から違うため満足のいく仕上がりとなります。相場はショップによりまちまちですが、左右のライトでおおよそ約1万円前後程となっています。

【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法

ヘッドライトカバーの黄ばみは紫外線を避ければ遅らせる事ができます。外出で長時間駐車する際には屋根のある場所や、日陰になっている場所に駐車するようにしましょう。

また、ご自宅に駐車場やカーポートがない場合には『ボンネットカバー』が有効です。車全体を覆うカバーだと取り外しに手間がかかりますが、フロント部分のみのカバーだと取り外ししやすく、価格もお手頃です。

まとめ

車のヘッドライトカバーは経年劣化で黄ばんでしまうものです。外見的なデメリットだけでなく、光量が減ってしまうことで安全性にも影響を及ぼしてしまいます。

黄ばみを除去し、黄ばみを防ぐ有効な手段がウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は自分で行うことができるので、大切な愛車をきれいに保つためにも施工を検討してみてください。


ウレタンクリア塗装とは、木材や金属などの表面に透明なウレタン樹脂を塗って保護する方法です。この塗装は、耐久性や光沢感が高く、美しい仕上がりになるのが特徴で様々な製品に使用されれいます。

しかし、ウレタンクリア塗装にはコツや注意点があり、塗装前に下処理をしっかり行わないと、ムラやホコリが入ってしまいかえって仕上がりが悪くなってしまうケースもあります。

また、塗装の際には温度や湿度などの塗装環境も重要であり、温度が低すぎると乾燥が遅くなったり、湿度が高すぎると白濁やシワが発生する恐れがあります。

この記事では、ウレタンクリア塗装する上でのコツや注意点を徹底的にご紹介します。ウレタンクリア塗装の基本的な手順や、下地処理や塗装のポイント、塗装後のメンテナンス方法などを詳しく解説しています。ウレタンクリア塗装に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具
 塗装準備1:ウレタンクリアの種類
 塗装準備2:必要な道具を準備する
 塗装準備3:作業場所と環境
2.ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える
 ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数
 「1液式ウレタン」と「2液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方
 作業環境の温度の注意点
3.ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ
 【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分
 【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない
4.ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点
5.ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法
6.まとめ

ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具

ウレタンクリア塗装をする前に塗装、しっかりと準備をすることで塗装の仕上がりを左右します。

塗装準備とは、塗装するウレタンクリアの種類を決めたり、マスキングやスプレーガン、ローラーなど必要な道具を揃えることを指します。

以下では、具体的な選定方法などを詳しく解説していきます。

塗装準備1:ウレタンクリアの種類

ウレタンクリアには、様々な種類があり、それぞれ特定の用途や仕上がりに適しています。一般的には、仕上がりは「艶あり」、「半艶」、「艶消し」の3種類があります。さらに詳細に分けると以下のような種類があります。

1液タイプ混合不要で使用できるウレタンクリア塗料です。
手軽に利用できるが、耐久性や耐化学薬品性は2液式タイプに劣る場合がある。
2液タイプ主材と硬化剤を混合して使用するウレタンクリア塗料です。硬化後は、非常に強い塗膜を形成する。
耐久性だけでなく、耐ガソリン性に優れている。
2K2液タイプ2液タイプの中でも、特に強靭な塗膜を形成するウレタンクリア塗料で、プロの塗装業者などが使用することが多いです。

塗装準備2:必要な道具を準備する

ウレタンクリア塗装に必要な道具は、ウレタンクリア塗料以外にも「下塗り塗料」や「スプレーガン」、「脱泡剤」「うすめ液」などが必要となります。

スプレーガン

ウレタンクリア塗装には、「エアコンプレッサー」、「エアフィルター」、「スプレーガン」などの設備が必要です。また、エアコンプレッサーは安定した塗装を行うために最低でも30Ⅼ以上のタンク容量で0.75Mpa以上の使用圧力が必要となります。

脱泡剤

ウレタン塗料は、水分の分量が過剰に含有している場合には内部で炭酸ガスが発生し、ピンホールやクレーターなどの塗膜欠陥の原因となってしまいます。

脱泡剤を使用することで、泡を塗料の表面へと移動させ、塗膜の品質を向上させることができます。市販されている脱泡剤には、シリコン系、ミネラルオイル系、ポリマー系などがあり、使用する塗料の種類や条件に応じて異なります。

うすめ液

ウレタンクリア塗装には専用のうすめ液が必要で、塗料の粘度を調整し、スムーズな塗り心地と均一な仕上がりを実現します。

ゼストウレタンクリアーは、硬化剤と主液に対して、スプレーガンであれば主液10に対し硬化剤1、うすめ液7の比率で混合します。正しい比率で混合すること、美しい仕上がりを得ることができます。

下塗り塗料

ウレタンクリアー塗装の前には下塗りを行い、耐候性や耐久性に優れた塗装へと仕上げることができます。ゼスト2液性ウレタンクリアーは、傷に強く、柔軟性と硬さのバランスが取られており、耐アルカリ性、耐水性、耐溶剤性、耐ガソリン性を持ち、無黄変性があるため、長時間美しい仕上がりを保つことができます。

塗装準備3:作業場所と環境

作業場所は、換気が良く、ホコリや日光が入らない場所が適切です。
気温は、15℃〜25℃の間が最適です。湿度は、50%から70%の間が理想的です。気温や湿度が適切でないと、ウレタンクリアの乾燥や白濁などのトラブルが起こる可能性があります。

ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える

ウレタンクリア塗装において、塗料の乾燥時間はとても重要な要素です。乾燥時間は、塗装の間隔やその日の気温によって変わります。以下で、具体的に解説していきます。

塗装の間隔とは、
1回目の塗装と2回目の塗装の間に空ける時間のことです。塗装の間隔が短すぎると、ウレタンクリアが十分に乾燥しないため、塗膜が剥がれたり、シワができたりする可能性があります。塗装の間隔が長すぎると、ウレタンクリアが硬化しすぎて、2回目の塗装が密着しない恐れがあります

気温とは、
塗装するときの気温のことです。気温が低すぎると、ウレタンクリアの乾燥が遅くなります。気温が高すぎると、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

それではもう少し詳しく解説していきます。

ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数 

ウレタンクリアの硬化速度は、完全に固まるまでに水性なら約24時間、油性なら48時間程度の時間が必要となります。塗装の回数は、一般的には2回から3回が目安ですが塗装の回数が少なすぎると、塗膜が薄くなり、耐久性や光沢感が低下します。

これら、二つの要素は、相互関係にあり塗装の回数が多すぎると、塗膜が厚くなりウレタン塗装の硬化時間が伸びます。逆に、塗膜が薄くなると硬化時間は短くなります。

「一液式ウレタン」と「二液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方

一液式と二液式の違いと最適な塗り重ね方とは、ウレタンクリアの種類によって異なる塗装の方法のことです。ウレタンクリアが1つの容器に入っているタイプで、塗装後に空気中の水分と反応と反応して硬化します。

二液式は、ウレタンクリアと硬化剤が別々に入っているタイプで、混ぜてから塗装し、化学反応で硬化します。一液式は、塗り重ねる際に乾燥時間をしっかりと守る必要があります。二液式は、塗り重ねる際に塗装時間を短くする必要があります。

作業環境の温度の注意点

作業環境の気温が低い場合は、ウレタンクリアの乾燥が遅くなり、塗膜が硬化しない場合があります。逆に気温が高い場合は、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

適切な温度環境でない場合には、作業場所を温度調整できる場所に移動するか、気温が適正になるまで待つことが必要です。

ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ

ウレタンクリア塗装をするときに起こりやすいトラブルとその対処方法を紹介します。

【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分

ウレタンクリア塗装をスプレーガンで行うときに注意すべき点があります。スプレーガンの圧力が高すぎたり、スプレーガンの距離が近すぎると、ウレタンクリアが飛び散ってしまい、塗膜が均一にならなず塗装剥がれが発生してしまいます。また、下地処理が不十分な場合にも、塗膜が剥がれやすくなります。

対処方法は研磨や塗り直しが必要です。

塗装剥がれの対処方法は、以下の手順で行います。

  • 剥がれた部分をサンドペーパーで削り、ホコリを取り除く
  • 下塗り用の塗料を塗り、乾燥させる
  • ウレタンクリアを塗り、乾燥させる
  • 必要に応じて研磨やワックスをかける

注意点としては、塗装の間隔や回数を守ることや、塗料の種類や量を調整することが重要です。

【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない

塗料の分量や混合比が適切でないと、ウレタンクリアが均一に混ざらず、塗膜の光沢がなくなってしまいます。塗料の分量や混合比は、塗料の種類や粘度に合わせて調整が必要です。

一液式ウレタン塗料の場合は、水や薄め液で薄める必要があります。二液式ウレタン塗料の場合は、ウレタンクリアと硬化剤を正確に計量して混ぜる必要があります。また、塗料が古かったり、塗り重ねが多すぎたりすると発生する可能性もあるので注意が必要です。

対処方法は、重ね塗りやワックスやコンパウンドを使用する

対処方法は、以下のような手順で行います。

  • 塗膜をサンドペーパーで磨き、表面のウレタン塗料を少し剥がす
  • ウレタンクリアを薄く再塗装する
  • ワックスやコンパウンドで磨き光沢を出す

ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点

ウレタンクリア塗装をするときに知っておくべき技術や注意事項があります。
うまく塗るコツは、以下のようにあります。

  • 塗る前に下地処理をしっかり行う
  • 塗料をよくかき混ぜる
  • 塗料を適量に薄める
  • 塗る方向や速度を一定にする
  • 塗る際にブラシやローラー、スプレーガンの圧力や距離を調整する
  • 塗り重ねる際に塗装の間隔や回数を守る

注意点としては、塗料の種類や粘度に合わせて塗り方を変えることや、気温や湿度の変化にも気を付けることが重要です。

ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法

ウレタンクリア塗装をした後に行うべき手入れや寿命を伸ばす方法があります。

メンテナンス方法は以下のようなものがあります。

  • 塗装後には、ウレタンクリアが完全に硬化するまで、水や汚れに触れないようにする
  • 塗装したものを日光や高温にさらさないようにする
  • 塗料したものを傷つけないようにする
  • 塗装したものを定期的に拭き取り、ホコリや汚れを除去する
  • 塗装したものにワックスをかけて、光沢や保護を高める

これらのメンテナンス方法を、ウレタンクリア塗装の上で実践することで、ウレタンクリア塗装の美しさや耐久性を長く保つことができます。

まとめ

ウレタンクリア塗装を失敗しないコツは、作業前の準備と塗り方のポイントを抑えることが重要と紹介しました。ウレタンクリアには一液式二液式の種類があり、それぞれに適した塗料の分量や混合比、乾燥時間や塗り重ね方があります。

スプレーガンの圧力や距離、気温や湿度などの環境も塗装の仕上がりに影響します。失敗しても、研磨や塗り直しで対処できますが、できるだけ防ぐためには、塗り方のコツを覚えることが大切です。

塗装後のメンテナンスは、ワックスやコーティングなどで塗装面を保護することで、ウレタンクリア耐久性や光沢を長持ちさせることができます。

ウレタンクリアの塗装は、注意点を守れば誰でも簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。


車が傷ついてしまったとき、自分で補修したいと考える方も多いと思いますが、「車の傷を補修したいけど、色の種類が分からない」「色の種類を調べたいが、どこを調べたらいいか分からない」上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

色の種類は、カラーナンバーというアルファベットや数字で表記されているもの(X09など)を調べれば分かります。

しかし、カラーナンバーがどこに表記されているのか分からず、困っている方も多いと思います。

目次

  1. 車検証にカラーナンバーの記載はない
  2. カラーナンバーはコーションプレートに記載されている
  3. コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法
    3-1.トヨタ車の場合
    3-2.ニッサン車の場合
    3-3.ホンダ車の場合
    3-4.スバル車の場合
    3-5.マツダ車の場合
    3-6.三菱車の場合
    3-7.ダイハツ車の場合
    3-8.スズキ車の場合
  4. 塗装する前に必ずカラーナンバーを確認する
  5. まとめ

この記事を読めば、カラーナンバーを簡単に調べられるようになるので、ぜひ記事を読んでみてください。

車検証にはカラーナンバーの記載はない

結論から言うと、車検証にカラーコードの記載はありません。車検証には、車検に必要な情報は記載されていますが、カラーナンバーは車検とは直接関係がない為、記載が無いのです。

カラーナンバーを調べるには、コーションプレートというプレートに情報が記載されています。次は、コーションプレートについて説明します。

カラーナンバーはコーションプレートに記載されている

コーションプレートには、主に下記4つの情報が記載されています。

・車の型式
・車体番号
・エンジン型式
・カラーナンバー

メーカーによってはトランスミッションの情報が記載されています。コーションプレートは、車体に取り付けられています。カラーナンバーを調べるためには、車体のどこかにあるコーションプレートを探さなくてはなりません。

次に、メーカーごとのコーションプレートの位置を紹介します。

コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法

どこに取り付けてあるのか分からないコーションプレートを探すのは、大変なイメージがあるかもしれません。

しかし、メーカーによって取付位置がある程度決まっているので、その場所さえ押さえれば簡単にコーションプレートを見つけることができます。

これからメーカーごとに、コーションプレートの取付位置とカラーナンバーの確認方法を紹介していきます。

【トヨタ車の場合】

コーションプレートの位置

トヨタのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席フロントピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥のいずれかの箇所
運転席カーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

コーションプレートの”COLOR”と表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。
以下のカラーナンバーは一例になります。

カラーナンバー
041ホワイト
181シルバーメタリック
3K9レッドマイカ
8R2ライトブルーマイカメタリック   

【ニッサン車の場合】

コーションプレートの位置

ニッサンのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥、フェンダー左側、
フェンダー右側のいずれかの箇所
運転席シートの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

コーションプレートのカラー”COLOR”と表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。
以下のカラーナンバーは一例になります。

カラーナンバー
A20パッションレッド
B16クリスタルブルー
CLNクールシルバーメタリック
G41ダイヤモンドブラック       

【ホンダ車の場合】

コーションプレートの位置

ホンダのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
助手席フロントピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム右奥
ラジエータグリルの上部
運転席の右カバーの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

ホンダのカラーナンバーは、車体番号の下に記載されていて、コーションプレート内に”カラー”や”COLOR”の表記が無いの他社と違い少し分かりづらいです。

〇〇〇〇 〇〇〇ーB92Pー〇ー〇

上記の場合、「〇〇〇〇 〇〇〇」が車体番号になり、「B92P」がカラーコードとなります。
以下で、カラーコードの一例をご紹介いたします。

カラーナンバー
B553Pコバルトブルーパール
NH592Pスターライトブラックパール
R505Pバーニングレッドパール
YR656Mローズゴールドメタリック
※上記のカラーナンバーは一例です。

【スバル車の場合】

コーションプレートの位置

スバルのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルームカウルトップパネル
運転席のカーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

【スバル車の場合】

カラーナンバーの確認方法

スバルは、外装色コードと表記されている部分にカラーコードが記載されています。

カラーナンバーの確認方法

カラーナンバー
26スプレンダーレッド
048グロスホワイトパール
14Lノーティックブルーマイカ
23Qサファイアブラックマイカ
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

【マツダ車の場合】

コーションプレートの位置

スバルのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
エンジンルーム左奥、右奥
運転席右カバーの下もしくは、カーペットの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

マツダは、PAINTと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
22Kパッションレッドマイカ
25Dスノーフレイクホワイトパールマイカ
38Kインディゴライトマイカ
41Wジェットブラックマイカ
※上記のカラーナンバーは一例です。

【三菱車の場合】

コーションプレートの位置

三菱のコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、中央、右奥のいずれかの箇所
ラジエータグリルの上部
運転席の右カバーの下
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

三菱は、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
P19レッドメタリック
W13シルキーホワイト
ZCWパールメタリックカシミールブルー
ZMVスーパーブラックパール
※上記のカラーナンバーは一例です。

【ダイハツ車の場合】

コーションプレートの位置

ダイハツのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルーム左奥、右奥どちらかの箇所
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

ダイハツは、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
R49シャイニングレッド
W16パールホワイト
B79ディープブルークリスタルマイカ
X11クリムゾンブラッククリスタルマイカ
※上記のカラーナンバーは一例です。

【スズキ車の場合】

コーションプレートの位置

スズキのコーションプレートの取付位置は下記の通りです。

コーションプレートの取付位置備考
運転席センターピラー
助手席センターピラー
エンジンルームストラットタワー、カウルトップパネルのどちらかの箇所
※車種によっては、上記以外の場所で取付けの可能性もあります。

カラーナンバーの確認方法

スズキは、COLORと表記されている部分に、カラーナンバーが記載されています。

カラーナンバー
XLBフェニックスレッドパール
ZA5パールホワイト2
ZJPノクターンブルーパール
ZKUチェリーピンクパールメタリック
※上記のカラーナンバーは一例です。

塗装する前に必ずカラーナンバーを確認する

自分で塗装したり、タッチアップペイントを使用する場合は、必ずカラーナンバーを確認しましょう。

例えば、白だけでも様々な種類があり、ホワイトやホワイトパールと言った色が、メーカーごとに数種類あります。

もし、違うカラーナンバーの塗料を使用すると、仕上がった時に色の違いが出てしまい、かえって目立つ結果になりかねません。せっかく塗装するのであれば。失敗しないように必ず同じカラーナンバーの塗料を使用しましょう。

まとめ

今回、カラーナンバーを調べるための、コーションプレートの位置と確認方法についてご紹介させて頂きましたがいかがでしょうか?

・カラーナンバーはコーションプレートに記載されている
・コーションプレートは車に取付けてあり、各メーカーである程度位置が決まっている

カラーナンバーは、コーションプレートの位置さえ分かれば簡単に確認できます。適切な塗料を使用すればキレイに仕上がりやすくなりますので、事前にカラーナンバーをしっかり確認しましょう。
おもしろ塗装工房では、車のメーカー・年式をおっしゃっていただければカラーナンバーを確認し調色することが可能です。気になる方は「おもしろ塗装工房」までメールにてお問い合わせください。