
模造刀の鞘を再塗装したい人必見! 必要な道具や塗装手順を紹介
近年、「刀剣乱舞」等のゲームの影響で日本刀の人気がより高まっています。模造刀でコスプレをしたい、模造刀を観賞用に購入したいという人も増えていると共に、海外での「侍」ブームにより、日本刀のさやの塗装依頼が海外で増え海外に輸出していることが現在では主流になりつつあります。また昔ながらの「変わり塗り」を施せる塗装職人が高齢化により減少していることもあり、なかなか立派な変わり塗りを希望しても依頼できない現状もあります。 とはいえ手ごろな値段の模造刀は作りが安っぽく感じられるものも珍しくありません。そこで、鞘(さや)を再塗装すると、ぐっと高級感が出てきます。 今回は鞘を塗装する方法を解説しましょう。
- 模造刀を再塗装する魅力
- 模造刀の鞘は、自分で再塗装可能?
- 模造刀の鞘を自分で再塗装する方法
- 鞘の塗装に関するよくある質問
1.模造刀の鞘を再塗装する魅力
模造刀は、観賞・コスプレ・芝居の小道具・居合いの練習等に使われるものです。模造刀にはさまざまな種類があり、オリジナルの真剣にそっくりの高価なものもあれば、お手ごろ価格のものもあります。お手ごろ価格のものは手軽に購入できるメリットがある一方で、「なんとなく作りが簡易すぎるのが気になる」ということも多いでしょう。また、コスプレなどに模造刀を使用しているうちに、鞘が傷んできたというケースもあります。このような場合、鞘を再塗装することにより、高級感が出たり見た目がよくなったりするでしょう。2.模造刀の鞘は、自分で再塗装可能?
模造刀の鞘は、石目塗り・松皮塗り・青貝研ぎだし塗りなど特殊な手法で塗られているものもあります。このような特殊な手法を残したまま、個人が再塗装するのはなかなか大変です。そこで、おもしろ塗装工房をはじめとする塗装職人がいるところに依頼するといいでしょう。しかし、単に「この鞘の色が気に入らないので、塗り直したい」「ラメを入れたい」「同じ色に塗り直したい」というレベルの塗装ならば、個人でも可能です。その方法を、次の項から解説していきましょう。3.模造刀の鞘を自分で再塗装する方法
この項では、模造刀の鞘を自分で再塗装する方法を解説します。3-1.必要な道具
鞘を再塗装するには、以下のような道具が必要です。- ミニサンダー(塗膜剥離・下地用の研磨用)
- ウレタン塗料(青貝入りなどもあるので、好みに合わせて選ぶ)
- 耐水ペーパー(防水加工がされているサンドペーパー、#220~1,000くらいがおすすめ)
- ウレタンクリアー(トップコート)
- マスキングテープ
3-2.鞘の塗装方法
3-2-1.マスキング

3-2-2.足づけ作業

3-2-3.塗装

3-2-4.磨き作業

3-3.塗装に失敗しないように気をつけること
前述したように、塗料を重ね塗りする場合は、必ず完全に乾かしてから行いましょう。生乾きのまま重ね塗りしてはいけません。また、ハケでも塗装できますがスプレーガンを利用した方がよりきれいに塗れます。塗装・乾燥・塗装をくり返すので、どうしても時間がかかるでしょう。乾燥場所を確保して塗りはじめてください。4.鞘の塗装に関するよくある質問
Q.塗装をプロに任せる場合、どのような塗装が可能なのでしょうか? A.弊社がよく受ける塗装は石目塗りが多いです。