コンソールボックスとは、車の運転席と助手席の間のスペースに設置された内装のうち、もの入れやドリンクホルダーなどの総称です。車によってコンソールボックスの形はすべて異なります。また、ハンドルと同じぐらい手が触れることが多い場所なので、塗装が傷みやすい場所です。塗装の劣化が気になり、自分で塗装し直したいという人もいるでしょう。
今回は、コンソールボックスを塗装する方法を紹介します。
- コンソールボックスを再塗装するメリット
- コンソールボックスを自分で再塗装する方法
- 業者に塗装を依頼する方法や注意点
- コンソールボックスの塗装に関するよくある質問
この記事を読めば、きれいに塗装する注意点なども分かるでしょう。コンソールボックスの再塗装を考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.コンソールボックスを再塗装するメリット
前述したように、コンソールボックスは人の手が触れやすい場所です。そのため、塗装が傷ついたり劣化したりしやすいでしょう。また、コンソールボックスはほとんどが黒やグレーで塗装されており、色変更のオプションがついていることが少ないため、自分好みの色に塗装し直したいという人もいると思います。個人でも、時間をかけて丁寧に行えばきれいに塗装できるでしょう。また、
おもしろ塗装工房では、コンソールボックスの塗装を請け負っています。時間がない、自分できれいに塗る自信がないという場合は、ご相談ください。
2.コンソールボックスを自分で再塗装する方法
この項では、自分でコンソールボックスを再塗装する方法を紹介します。ぜひ、参考にしてください。
2-1.塗装に必要な道具
コンソールボックスの塗装に必要な道具は、以下のようなものです。
- 耐水ペーパー:サンドペーパー。#220~#1,000くらいがおすすめ
- 密着剤:塗料を密着させるための塗料
- ウレタンカラー塗料:100mlくらいがおすすめ。
- ウレタンクリアー:トップコート(ツヤを出したい場合に使用)100ml~200ml程度
- スプレーガン:下地からトップコートまで塗装可能
- 剝離剤:古い塗料を落とす(素材が金属パーツに限る)プラスチック系はNG
2-2.コンソールボックスを取り外す
コンソールボックスを再塗装するには、車から取り外す必要があります。コンソールボックスは、ボルトで車体にとめられているので、ボルトのカバーを外してレンチでボルトを回して外しましょう。YouTubeなどに取り外し動画も公開されています。
2-3.塗料の剝離、足付けをする
塗料が劣化してはがれ落ちそうな場合は、#400ペーパーにて古い塗料を研磨して落としましょう。その後、#600耐水ペーパーでコンソールボックスをこすって足付け作業を行います。足付け作業とは、わざと塗装する面に傷凹凸をつけることで、塗料を密着させやすくする作業です。足付け作業を丁寧に行えば、仕上がりがきれいになります。
素材が金属の場合は剥離剤を使って塗膜を剥離しましょう。
一般的にコンソールパネルはABS樹脂なので、剥離剤ではなくペーパーで丹念に塗膜を研磨しましょう。
2-4.密着剤・ウレタン(カラー)エナメル塗料を吹く
足付け作業が終わったら、密着剤を吹いた後で完全に乾かし、ウレタンエナメル塗料を吹きます。こうすることで、塗料がはがれにくくなるでしょう。エナメル塗料を吹いたら、こちらも完全に乾かしましょう。最低でも半日は乾かしてください。
※エナメル塗料とは塗りつぶしの塗料のことを意味します。
2-5.足付け作業後、2回目の塗料を吹く
塗料が乾いたら、もう一度足付け作業を行います。その後、もう一度塗料の吹きつけ作業を行ってください。こうすることで、吹き残しがなくなり色に深みが出て、より密着度が高くなります。
※2度吹きの場合、1度目から3日以内なら足付けしなくても密着は良いです。3日以上乾燥させてしまった場合は、完全乾燥に近いので足付けをした方が密着はよいです。
2-6.ウレタンクリアー吹き
塗料が乾いたら、つや出しのためにウレタンクリアーを吹きます。ウレタンエナメルの塗装表面にブツ(ホコリ)が乗っていたり、垂れが出ていたりしたら#800程度のペーパーで軽く研磨してからウレタンクリアーを吹きましょう。
乾燥後#1,000のペーパーで一度足付けを行い、最後にもう一度ウレタンクリアーを吹きましょう。そして完全に乾かせば、塗装は完了です。
完全乾燥後の磨き作業は#2,000水ペーパーでブツやホコリなどを軽く研磨して
コンパウンドで磨けば艶が出ます。
2-7.失敗しないために気をつけること
溶剤をコンソールボックスに吹きつけた後は、完全に乾かしましょう。
生乾きのままの取り付けは避けましょう。また、スプレー式のラッカーを単に吹きつけるだけでは、黄変したり、劣化したり、熱によってベト着きが出たりしますので、ラッカー塗料は避けてください。
美しい塗装を行うためには、ウレタン塗料で十分に時間をかけて丁寧に塗装をすることが大切です。
2-8.塗装道具の購入方法
塗装道具は、ホームセンターでも販売されていますが、
おもしろ塗装工房でも通販を行っています。さまざまな道具をまとめて購入できるので、ぜひ利用してみてください。
3.業者に塗装を依頼する方法や注意点
1でご紹介したようにコンソールボックスの再塗装は、塗装会社やカー用品関係の業者で請け負っています。
おもしろ塗装工房でも請け負っていますので、ぜひ利用してみてください。業者に依頼する際は、値段だけでなく評判も確認したうえで依頼するといいでしょう。
なお、個人がインターネット等を利用して塗装を請け負っていることもあります。しかし、個人の請負作業は趣味の延長というケースが大半です。トラブルが起こることも多いので、塗装は実績のある業者に依頼しましょう。費用は1万円代~5万円(大きさ・点数による)が相場です。
4.コンソールボックスの塗装に関するよくある質問
Q.コンソールボックスの塗装はどのくらい時間がかかるでしょうか?
A.気候にも左右されますが、3~7日は時間をかけるつもりでいてください。
Q.ハケで塗装をすることはできますか?
A.可能ですが、刷毛目が出たりしますので、スプレーガンのほうが早くきれいに塗装できるでしょう。
Q.塗装する際の注意点はなんですか?
A.スプレーガンで塗装をすると、細かい塗料の飛沫(ひまつ)が飛び散ります。吸いこんだり目に入ったりしないように、換気の良い場所でマスクとゴーグルをつけて作業をしましょう。
Q.屋外と屋内、どちらが塗装作業に適していますか?
A.屋外は塗料の飛沫が飛んでもそれほど気になりませんが、雨が降ると塗装ができません。一方、屋内は天候を気にせず作業ができますが、換気や塗料の飛び散りに注意しましょう。晴天が続く場合は、屋外で作業をしてもいいですね。
Q.コンソールボックスは何色に塗ってもかまいませんか?
A.問題ありませんが、周囲(内装)の色との調和を考えましょう。
今は金属調に塗装したりラップ塗装など少し変わった塗装などが人気高いです。
まとめ
いかがでしたか? 今回はコンソールボックスの再塗装について解説しました。コンソールボックスの塗装がはげてきて気になるという人は、時間をかけて自分で塗装をしてみるか、塗装を業者に依頼してみましょう。見違えるようになりますよ。