
バイクタンクの塗装をしたい! 必要な道具は? 自分で行えるの?
バイクのタンクは、バイクの部品の中でも塗装がはげたり傷つきやすい場所です。でも、塗装をし直せば見栄えはよくなります。また、オリジナリティを出すために、自分で塗装をしたいと思っている人もいるでしょう。しかし、タンクの塗装はいきなり市販の缶スプレーを吹きつけてもうまくいきません。タンクを塗装してみたいが、やり方がよくわからないと悩んでいる人もいるでしょう。 そこで今回は、バイクのタンクを塗装する方法を解説します。
- バイクのタンクを塗装するメリット
- バイクのタンク塗装を行う方法
- バイクのタンクを塗装する手順
- 業者に依頼する方法
- バイクの塗装に関するよくある質問
- おわりに
1.バイクのタンクを塗装するメリット
バイクのタンクは、ガソリンが入っている場所です。薄い金属でできていて中が空洞になっていますので、ほかの場所よりも傷つきやすく、乗車しているうちに塗料が剥げてきて見た目が悪くなったりします。再塗装すれば、見栄えがよくなるほか、オリジナリティが出て、個性的なバイクになることでしょう。 合わせてサイドカバーやフェンダーなども一緒に塗ることが可能で、取り外しも簡単なのでぜひ挑戦してみてください。2.バイクのタンク塗装を行う方法
タンクの塗装は自分でも行うことができます。しかし、前述したようにスプレー式のラッカー缶を吹きつけるだけでは、美しく仕上がらないだけでなく、あっという間にはがれてかえって見苦しくなるでしょう。またガソリンを入れる場所でもあるためウレタン塗料のような「耐ガソリン性」に強い塗料を選択する必要もあります。自分で塗装を行う場合は、次項で説明する方法で、時間をかけて行ってください。 塗料のほか、スプレーガンなどの道具も必要です。数万円が相場となります。高いと思うかもしれませんが、いろいろな物への塗装応用ができますので、ご自分で塗装されたい方は機器を揃えてみても良いと思います。しかし美しく見栄えある塗装にしたいが時間がない、絶対に失敗したくないという場合は、塗装を行ってくれる業者に依頼を検討してみてください。3.バイクのタンクを塗装する手順
この項では、バイクのタンクを塗装するために必要な道具や手順を紹介します。ぜひ、参考にしてください。3-1.バイクのタンクを塗装するために必要な道具
バイクのタンクを塗装するには、以下のような道具が必要です。- ミニサンダー(塗膜剥離・下地用の研磨用)
- 剥離剤(現状塗膜を剥がすためのもの)※金属素材に限る
- 洗浄液アセトン
- サフェーサー(下地材で、錆を抑えたり塗料のノリをよくするもの)
- ウレタン塗料(モンキーレベルのタンクなら100mlくらいがおすすめ)
- 耐水ペーパー(防水加工がされているサンドペーパー、#220~1,000くらいがおすすめ)
- ウレタンクリアー(トップコート)
3-2.道具の選び方
ウレタン塗料は、少量サイズから大容量まで販売されています。バイクのタンクはそこそこの大きさがありますが、硬化剤や薄め液を混ぜれば混合量も増えますので各塗料100ml~200mlあればよいでしょう。また、タンクは金属ですから、金属に塗装できるものを選んでください。各種道具は一式そろえておくと、別のものを塗装する際にも使えます。3-3.塗装手順
塗装は、次のように行っていきましょう。3-3-1.下地作り
塗装をする前に、古い塗装は剥離剤を塗って剥ぎます。 揮発力の高い剥離剤(200ml以上)は塗った後サランラップなどに包んで揮発を抑えると、メラメラと塗料が剥がれてきます。そのあとはスクレッパーなどで剥いでいくと塗膜は綺麗に剥がれます。それを何度か繰り返してください。 肌につかないように手袋をして作業しましょう。剥離が終わったら、さびがないか確認してください。さびがある場合は、耐水ペーパー(#2,000)で削り落とします。

3-3-2.下地の研磨
サフェーサーが乾いたら、耐水ペーパー(#1,000)で足づけという作業を行います。下地にわざと傷をつけることで、塗料のノリをよくするためです。ですから、丁寧に行ってください。3-3-3.塗装
研磨が終わったら、いよいよ塗装です。単色で塗りつぶしてしまうならば、そのままスプレーガンで一気に全面を塗ってしまいましょう。
3-3-4.仕上げ
塗料が乾いたら、ウレタンクリアーを吹きます。剥離防止にもなるので、2度~3度塗り位しておきましょう。シールなどを張りたい場合は、カラー塗装が終わったらタンクに貼り、その上からウレタンクリアーを吹くとコーティングされたようになり、剥がれにくくなります。