ギターのマジョーラ塗装の魅力は? ギター塗装の基礎知識!

ギターのマジョーラ塗装の魅力は? ギター塗装の基礎知識!

マジョーラ塗料はレーシングカーの塗料として採用され、その近未来的な色で脚光を浴びました。現在では車だけにとどまらず、さまざまな方面で使われるようになってきています。ギターもそのうちの1つです。マジョーラ塗装は、ギターにとってさまざまなメリットがありますが、まだまだ良さは知られていません。

そこで今回は、マジョーラ塗装の魅力についてご紹介します。

  1. ギターのマジョーラ塗装について
  2. ギターのマジョーラ塗装を依頼する場合
  3. ギターのマジョーラ塗装を自分でする場合
  4. よくある質問

この記事を読むことでギターのマジョーラ塗装に関する基本的な知識を学ぶことができます。自分で塗装を行う際の手順などもご紹介しているので、参考にしてみてください。

1.ギターのマジョーラ塗装について

まずは、マジョーラ塗料がどのようなものなのかを学んでいきましょう。

1-1.マジョーラとは?

マジョーラとはラテン語で魔法を意味するマジア(MAGIA)とオーロラ(AURORA)を組み合わせて作られた造語で、日本ペイントが1998年に開発した偏光塗料です。その名の由来どおり、見る角度や光の当たり方によりさまざまな色に変化するため、ギターの形や木目の美しさを引き立ててくれるのが大きな魅力でしょう。もともとはレーシングカーに採用されたことで脚光を浴びた塗料で、大きな色変化をウリ文句としていました。しかし、現在ではさまざまなカラーのマジョーラが開発され、漆の質感を再現できる塗料として皇室ご用列車に使用されるなど、さまざまな分野で使われるようになってきています。

1-2.ギターにおけるマジョーラ塗装の魅力

マジョーラは安いギターでも高いギターでもギター本来の美しさを大きく上げてくれます。低価格帯のギターは木材の質があまり高くないため、木目の出る塗装方法では見栄えがよくありません。かといって、単純に単色で塗りつぶすとプラスチックのように安っぽく見えてしまいます。しかし、マジョーラ塗装を施せば、木目の悪さを隠しつつ高級感を出すことができるのです。

また、高級なギターは木目のキレイさをいかす塗装をされていることが多く、人によってはつまらないデザインになってしまうこともあります。かといって、せっかくの木目を塗装で塗りつぶすのももったいないですよね。そこで、トップ部は木目を見せるためにクリアー系の塗料を使用し、バック・サイド部をマジョーラで仕上げるなどすれば、高級ギターの特徴である美しい木目をいかしつつ、世界に一つだけのオリジナルデザインにすることができます。

1-3.自分でできるか?

マジョーラの塗装には難しい工程などがないので、DIYも十分に可能です。ただし、マジョーラ塗料はあまり一般的な塗料ではないため、市販のスプレー缶塗装等では仕上がりが綺麗になりません。自分でマジョーラ塗装をしたいなら、まずはスプレーガンをそろえる必要があります。マジョーラにこだわらないのであればスプレー缶のものもありますが、マジョーラとは色合いや質感などに違いが出るのでご注意ください。

また、あまり塗装に慣れていない人がやると、仕上がりの点で不安があります。液だれやムラができる可能性もあるので、まずは木材や鉄板等の手板などで練習すると良いでしょう。

1-4.プロに依頼する場合の相場価格

ギターのマジョーラ塗装を業者に依頼する場合、最低でも35,000円程度かかるでしょう。業者やギターの種類などによって値段は多少前後します。

2.エレキギターのマジョーラ塗装を依頼する場合

この項目では、マジョーラ塗料をプロに依頼するメリットや方法などについてご紹介します。

2-1.プロに依頼するメリット

やはり、一番のメリットは仕上がりの良さです。DIYで塗布するのとプロが塗布するのでは、仕上がりのキレイさが大きく違ってきます。プロならムラや液だれなどが発生することはまずありませんし、下処理などが丁寧なので塗料の密着性が高く塗料が剝がれるリスクも少ないです。また、デザインや色などの対応も柔軟にしてくれるので、塗装のバリエーションも多いというメリットがあります。

2-2.塗装業者の選び方

塗装業者を選ぶ際には以下の3つのポイントに気をつけましょう。

  1. 価格の透明性
  2. 実績や実例を公開しているか
  3. 気軽に相談できる雰囲気があるか

明確に価格を公表していない業者は後付けで値段を釣り上げられるリスクなどがあるため、避けることが重要です。また、実例・実績をホームページなどで公開している業者を選ぶことも重要になります。特に、実例を写真つきで公開していれば、仕上がりや工程などを理解しやすいのでおすすめです。また、依頼時にはどんな質問などでもはぐらかさずにしっかりと答えてくれる業者は信頼ができます。

2-3.依頼のポイント

依頼をする際のポイントは、業者側と依頼者側に認識の差が出ないように、細かく要望を伝え、わからないことがあればしっかりと相談することです。たとえば、色1つとっても人によって認識に違いがあります。ですから、実際に色の例を出して認識をすり合わせることが必要です。どんなに小さな疑問でも、しっかりと業者側に伝えておくようにしましょう。

2-4.塗装の工期について

塗装の難易度や繁忙期かどうかなどによっても左右されますが、最低でも2週間以上はかかります。場合によっては2か月程度かかる場合もあるので、近いうちにギターを使用する予定がある場合は、必ず業者側と納品日について相談しておきましょう。

3.エレキギターのマジョーラ塗装を自分でする場合

マジョーラ塗装は自分で行うことも可能です。この項目では、塗装に必要な道具や手順などをご紹介します。

3-1.必要な道具

マジョーラ塗装を行うには、最低でも以下のような道具をそろえる必要があります。

3-2.塗装の方法、手順

今回は、「マジョーラネオ エベレスト色」の例を紹介します。

3-2-1.マスキング

まずはマスキングを行います。指板やピックアップ部分など、塗装してはいけない箇所をマスキングテープなどで覆って養生しましょう。

3-2-2.下地処理

下地処理まずは現在塗布されている塗装を布ペーパー(水研ぎなら#800以上、荒砥なら#320以上)等で研磨して塗装を落とします。塗装を落としたら必ず脱脂を行いましょう。脱脂を行わず脂分が残っているとしっかりと塗料が密着せず、塗装が剝がれる原因となるからです。脱脂をしたら下地となる塗料を吹いていきます。下地塗料にはウレタン塗料や素地からの塗装の場合ウレタンサフェーサーなどを使用すると良いでしょう。

マジョーラエベレスト色はベースがホワイトなので、今回はウレタンホワイトから吹いています。

3-2-3.マジョーラ塗装(マジョーラネオ エベレスト色)

マジョーラ塗装(マジョーラネオ エベレスト色)下地となる塗料が完全に乾いたら、いよいよマジョーラの塗装を行います。まず、うすめ液マジョーラ塗料を4~5倍に薄めましょう。次に、ギターの表面についたホコリなどをしっかりと取り除いてから、マジョーラを吹いていきます。
(使用スプレーガン:明治F55-G(平吹きタイプ)0.5口径)

3-2-4.クリアー塗装

クリアー塗装マジョーラが完全に乾いたら、ウレタンクリアーなどの塗料を吹いて表面の保護と艶出しを行います。

3-2-5.磨き

磨き最後に、目の細かい耐水ペーパーやバフで磨けば完成です。
機械がなければ、ウエスにコンパウンドを付けて磨いていってもよいでしょう。

3-3.塗装の注意点

塗装初心者は、乾燥をしっかりとしないまま次の塗料を吹いてしまい、失敗してしまうケースが多くあります。1つの塗料を吹いたら2~3日は置いて完全に乾燥させることを心がけましょう。また、脱脂も重要です。塗装を剝がした際に塗装と一緒に脂分などは取れているだろうと考える方もいらっしゃいますが、剝がした後に素手や汗が付着した場合でも脂がついてしまいます。手袋(ゴム手袋)をしていても手袋に含まれるシリコン等が原因によって塗料が弾く可能性もあるので、必ず脱脂しておきましょう。

3-4.道具の購入について

道具は普通の通販サイトでも購入できます。しかし、スプレーガンやコンプレッサー、うすめ液など、塗装に使う道具は専門性が高いものばかりです。そのため、できる限り塗装・塗料の専門業者から購入するのをおすすめします。専門業者ならどのような道具がギターの塗装に向いているか、また塗装機器のメンテナンスなどを相談することのができて安心です。

4.よくある質問

Q.プロに依頼したほうがいいのですか?
A.ギターは安いものでも1万円します。塗装可能なボディーパーツだけでも2~4万円します。ある程度ギターを長く続けている人なら数十万円のギターを使っている方も珍しくはないでしょう。ですから、もしも高価なギターの塗装を考えているなら、自分でやるよりもプロに依頼したほうが確実です。

Q.傷がついていても塗装できますか?
A.傷がついていても塗装は可能です。また、浅い傷なら消すこともできます。しかし、あまりに傷が大きいと消すことはできません。傷が深い場合は塗りつぶしの塗装方法も選択の一つかもしれません。傷消し目的で塗装を考えているなら、傷が消えるかどうか事前に業者へ尋ねておくようにしましょう。

Q.自分で塗装をして失敗したものでも対応してくれますか?
A.業者によりますが、普通は塗装に失敗したものでも対応してくれるでしょう。安心してご依頼ください。

Q.塗装は屋内で行っても大丈夫ですか?
A.小さなものを塗装する場合は簡易ブースなどを使えばよいですが、エレキギターのような中型の大きさになると塗料が飛散し換気が十分にされない可能性がるので屋内で塗装するのは避けた方が無難です。個人的にはガレージやベランダ等で周りを養生し換気を十分に行えば、塗装を行っても良いと思います。ただし、床や壁などを、塗料で汚れてしまうので気をつけましょう。

Q.道具をそろえるのにどのぐらいのお金がかかりますか?
A.使う道具のグレードにもよりますが、最低でも2~3万円以上はかかるでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回はギターのマジョーラ塗装に関する情報をご紹介しました。マジョーラはもともと車に使用されていた塗料ですが、現在では楽器にも広く使用されており、ギターの塗料としても人気があります。マジョーラの塗装は比較的簡単で、自分で行うことも十分に可能です、塗装に思いっきり時間を掛けることができるのも自分で行う楽しみではないでしょうか?プロに比べれば仕上がりも違いますが、失敗した個所もまた愛着が湧き良い想い出になるのではないでしょうか?塗装は一度覚えてしまうとその他の物にも応用ができますので、まずは簡単なものから挑戦してみてはいかがでしょうか?
しかし絶対失敗したくないという方には、プロの任せすることをお勧めします。マジョーラ塗装を検討している方は、ぜひとも今回ご紹介した情報を参考にしてくださいね。

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