自作ルアーの塗装方法

自作ルアーの塗装方法を知りたい! ペイントのポイントを素材別に解説!

ルアーとは、釣りに使用する疑似餌のことです。さまざまな素材や形があり、釣り場や狙う魚や釣り場のコンディションなどによって使い分ける必要があります。釣りを趣味としている人は、ルアーを自作することも珍しくありません。100円ショップで販売されているものなどを利用して安価に作ることもできますが、長持ちさせるためには塗装を工夫することが大切です。

そこで、今回はルアーを塗装する方法について解説します。

  1. ルアーを塗装する目的
  2. ルアーを塗装する方法
  3. 塗料の種類と選び方など
  4. 塗装の仕方と注意点
  5. ルアー塗装に関するよくある質問

この記事を読めば、ルアーを自分でペイントするコツがわかります。自作ルアーの塗装を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1.ルアーを塗装する目的

ルアーには、樹脂・木・プラスチック・バルサなどさまざまな素材のものがあり、値段にも幅があります。釣りが趣味という人の中には、ルアーを自作する人も珍しくありません。

一般的にルアーに使われている素材は水に弱く、素材のままで使用すれば2,3回でダメになってしまうこともあります。そのため、防水・防汚などの機能を持つ塗料で塗装する必要があるのです。上手に塗装されたルアーは見た目も格好良く、釣りを楽しむときの気分にも影響します。

2.塗料の種類と選び方など

この項では、ペイントに使用する塗料の用途や選び方などを解説します。どのようなポイントで塗装を選べば良いでしょうか?

2-1.塗料の種類と用途

塗料には、下地用・カラーリング用・トップコート用の3種類があります。2の工程を読んでいただければ分かるように、下地・カラーリング・トップコートと3つを塗り重ねていくことで、剥げにくい塗装が完成するのです。

2-2.塗料の選び方

ルアーの塗装と一口に言っても、用途に応じてさまざまな塗料が使用されます。以下に代表的な塗料を紹介しますので、参考にしてください。

下地用

一液ウレタンクリアー(ルアーメイキング用)一液ウレタンクリアー(スプーン専用)ウレタンサフェーサー密着剤(プライマー)

カラーリング用

ウレタン塗料セット(基本的なカラーセット)アルミ調塗料(鱗の再現などに使用)キャンディーカラー(ステイン塗装)ウレタン蛍光塗料(発色の良い2液性蛍光色)マジョーラ(見る角度によって色が変化する塗料)パール粉ラメ粉クラック塗料(自然なひび割れを再現)蓄光塗料(光を蓄え暗闇で光る塗料)

トップコート用

一液ウレタンクリアー(ルアーメイキング用)一液ウレタンクリアー(ジグ専用)一液ウレタンクリアー(スプーン専用)二液ウレタンクリアー専用薄め液3Hウレタンクリアー

これらの塗料はあくまでも一例です。特に、カラーリング用塗料にはたくさんの種類があり、「どのような色やデザインのルアーを作りたいのか」で使用するものも異なります。最も基本的な塗料はウレタン塗料セットですから、まずはそれを購入し、後から必要なものを買い足していくとよいでしょう。

3.塗装の仕方と注意点

ルアーの塗装には、ディッピングと吹き付けがあります。ディッピングとはルアーを液の中に漬けこむ方法、吹き付けはエアーコンプレッサー(スプレーガン)などで塗料を吹き付ける方法です。どちらの方法でしか塗装できないという塗料もあり、素材によっても塗装の仕方の向き不向きがあります。ルアー全面に塗料をつけたい場合はディッピング、細かな模様を描いたりしたい場合は吹き付けが適しているので、実際に自分で行いながらよりよい方法を見つけていきましょう。

なお、ルアーを10~20個つくるくらいならば、すべての塗料は再少量で大丈夫です。容量の少ない塗料は若干割高感がありますが、使用期限がありますので、まずは再少量の塗料をそろえ、塗装にチャレンジしましょう。

塗装を行う場合、部屋の換気を良くし、塗料が直接肌につかないように手袋・長袖の服・マスク・ゴーグルなどをつけて塗装をしてください。塗装中は子どもやペットなどが部屋の中に入らないように気をつけましょう。また、塗料が完全に乾かないと次の工程に進めません。ですから、乾かす場所を作っておくと作業がはかどります。

4.ルアーを塗装する方法

この項では、ルアーを塗装する方法や必要な道具について解説します。木製のルアー・市販メタルジグの改造・スプーンルアーの3種類の製造過程をご紹介しますので、ぜひ、参考にしてください。

4-1.基本的な材料

どのような素材のルアーを塗装する場合でも、以下のような材料を用意しましょう。

  • サンドペーパー:#800~1,000(ウッドルアーを作成する場合は#400も)
  • 一液ウレタン
  • 剥離剤(元の塗装を剥がす必要がある場合)
  • カラーリング用塗料
  • 薄め液
  • 洗浄用アセトン
  • スプレーガンもしくはエアーコンプレッサー

これだけあれば、どのようなルアーでも塗装可能です。

4-2.塗装の手順について

塗装は、単に作成したルアーに色を塗っておしまいというわけではありません。素材に合わせて適切な手順を踏む必要があります。では、実際の塗装方法を解説していきましょう。

4-3.木製のルアーを塗装する方法

木製のルアーを自作した場合は、形を削り出した後、以下のような方法で塗装を行います。

4-3-1.研磨

研磨#400のサンドペーパーで表面を研磨し、凹凸を整えていきます。研磨で出た粉はエアーなどを使って払っておきましょう。

4-3-2.下地

下地下地として、50%に希釈した一液ウレタンにルアーをディッピングします。20秒程度じっくり染み込ませてから引き出してください。エアブラシで吹いても構いません。まんべんなくつけた後で24時間以上かけて乾燥させます。ディッピングの場合、温度変化の大きい場所で乾燥を行うと気泡が出ることがありますので注意してください。

4-3-3.足付け

足付け乾燥したら#400のサンドペーパーをあてて足付けします。足付けとは、細かい傷をつけて、塗料を密着させやすくする作業です。

4-3-4.ディッピング

カラーリングペーパーがけをしたら再び一液ウレタンにディッピングしてください。そして、乾燥後にまたペーパーをあてます。これを3回ほど繰り返してください。この過程を行うことによって、塗装の乗りがよくなり、仕上がりがキレイになります。

4-3-5.カラーリング

トップコーティング乾燥後、いよいよカラーリングに入ります。2液性ウレタンを使用する場合は、エアーブラシなどで行うとむらなくきれいに仕上がるでしょう。1液性ウレタンの場合は、下地と同様、ディッピングでもOKです。塗装後は、20度の環境で12時間以上乾燥させてください。

4-3-6.トップコーティング

研磨塗料が完全に乾いたことを確認し、トップコーティングとして、一液ウレタンをディッピングするか吹きつけて乾燥させましょう。

4-4.市販のメタルジグを改造する場合

メタルジグとは、金属(主に鉛)製のルアーのことです。市販のルアーを買ったけれど色が気にいらないという場合は、以下の方法で塗り替えてみましょう。木製のルアーを最初から作成するより簡単です。初心者の方は、まずこちらから始めると良いでしょう。

4-4-1.足付け

塗装パネルと塗料の密着度を高めるために#400~600のサンドペーパーで軽く足付けします。メタルジグは安価な反面、塗装が剥がれやすいのが難点です。足付けをすれば、より塗料が密着しやすくなるので丁寧に行いましょう。

4-4-2.塗装

エアーブラシ等で塗装を行います。塗料を複数使う場合は、12時間以上乾燥させた後、塗り重ねていってください。塗り分けをしたい場合は養生テープを利用しましょう。塗りたくない部分に養生テープを貼り、その上からエアーブラシで塗装し、乾いたらテープをはがします。

4-4-3.仕上げ

塗装が完了したら、トップコーティングを行います。

硬さ優先の場合には、一液ウレタンをディッピングしてください。
粘り優先の場合には、二液性ウレタンクリアー10:1タイプ塗料をエアーコンプレッサー等で2回以上吹き付けてください。

4-5.スプーンルアーを作成する場合

スプーンルアーとは、スプーンのような形をしたルアーのことです。形が単純なので初心者でも作りやすく、塗装も比較的簡単に行うことができます。

4-5-1.塗装の剥離

剥離剤で元の塗料を剥離します。その後、アセトンで脱脂しましょう。

4-5-2.カラーリング

密着剤を塗布した後、ウレタンエナメル等をエアーコンプレッサーで吹き付けて着色します。色の塗り分けや重ね塗りは、前項を参照してください。

4-5-3.トップコーティング

一液ウレタンもしくは二液ウレタンクリアーを吹きつけて乾燥させましょう。

5.ルアー塗装に関するよくある質問

Q.塗料はハケでペイントすることはできますか?
A.できますが、塗りむらができやすくなりますのでおすすめできません。

Q.塗料はまとめて買うことはできますか?
A.はい。おもしろ塗装工房でも塗装用具と塗料を購入することができます。

Q.蛍光塗料やパール粉などはなくてもかまいませんか?
A.基本的なカラーリングはウレタン塗料セットがあれば一通りできます。さらにかっこいいルアーを作りたいという場合には使ってみるのもよいでしょう。

Q.塗料の保管はどうすればいいですか?
A.揮発しないようにしっかりと容器のふたを閉め、温度差の無い日陰に保管し子どもの手の届かないところにしまっておきましょう。

Q.乾燥はどのように行えばよいですか?
A.一番いいのは、釣り糸(クリップ)を通す穴に針金等を通し、ぶら下げて乾燥する方法です。金属性のバッドに並べてもよいでしょう。

6.おわりに

いかがでしたか? 今回はルアーの塗装方法について解説しました。手間はかかりますが、自分の手で世界に一つしかないルアーを作るのは楽しいものです。ぜひ、チャレンジしてみてください。

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