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車や自転車フレーム・家具・オートバイ・ヘルメット・ルアーなどあらゆるものへの塗装手順や塗料選びなどを紹介

UV塗装は非常に高性能で、近年様々な場面で使用される機会が増えています。しかし、UV塗装の存在は知っていても、どんな特徴を持っているのか知らない方も多くいらっしゃると思います。

また、よく比較対象になる塗装方法として、ウレタン塗装がありますが、UV塗装と比べて、どのような違いがあるのか分からないことも多いはず。

この記事では、UV塗料の特徴とメリット、デメリットを解説します。合わせてウレタン塗装の特徴と、UV塗装との違いを説明します。ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.UV塗装の特徴とは?
2.UV塗装のメリット

 2-1:塗料の硬化時間が短い
 2-2:塗料の耐久性が高い
3.UV塗装のデメリット
 3-1:専用のUV照射設備が必要
 3-2:初期コストが高くなる場合がある
4.UV塗装とウレタン塗装の比較
 比較1:耐久性の比較
 比較2:費用面の比較
 比較3:施工性の比較
5.UV塗料とウレタン塗料の選び方
6.まとめ

UV塗装の特徴とは?

UV塗装の特徴は、UV塗料に紫外線(UV)を照射することで、塗料を硬化させるのが1番の特徴です。
※自然乾燥では硬化せず、15分ほどUV照射することで硬化します。

通常の塗料は自然乾燥させるため、塗料の硬化に時間がかかりますが、UV塗料はUV照射装置を用いて短時間で塗料を硬化させることが可能です。

また、ハンディタイプのUV照射装置があるため、あらゆる素材にUV塗装ができるようになっています。具体的には、車の部品の一部、木製家具やフローリング、家電、プラスチック製品など幅広い素材にUV塗料は使われています。

UV塗装のメリット

UV塗料の特徴を理解して頂いたところで、メリットを解説します。代表的なメリットを2つ紹介していきますので、参考にしてみてください。

①塗料の硬化時間が短い

UV塗装のメリット1つ目は、他の塗料に比べて塗装の硬化時間が短いことです。従来の塗装は自然乾燥させるのが一般的で、塗装の硬化に数時間から数日かかるのが当たり前でした。

しかし、UV塗装は紫外線(UV)を照射することで、数秒から長くても数分で塗装の硬化が可能です。

UV塗料の種類や塗膜の厚さによって硬化時間は前後しますが、硬化時間が短くなったことで作業効率が大幅に上昇しました。さらに、粉塵などが付着するリスクを軽減できるため、仕上がりもキレイになります。

②塗料の耐久性が高い

UV塗装は硬化後、耐候性の高い塗膜を作ります。UV塗装の塗膜は、紫外線への耐性も高いため、色あせを防ぎ、長期間に渡ってキレイな仕上がりを保つことが可能です。

また、硬度3Hの硬い塗膜のおかげで、摩耗や薬品に対する耐久力もあり、工業製品や機械部品など、耐久力が求められる製品にUV塗装は施されています。

硬度を表す「H」とは、鉛筆硬度で表しHは鉛筆のHの硬さを意味します。
3Hとは鉛筆硬度の3Hを意味し数値が上がれば上がるほど固いことを意味しています。
ウレタン塗料は一般的にH~2Hとされており、爪で強く抑えると傷がつく程度の硬さがH~2Hとされています。「爪の硬さ=2H」とされているのが一般的です。

UV塗装のデメリット

メリットの次に、デメリットについても解説します。
メリット、デメリットの両方を知ることで、UV塗装への理解をより深められます。

専用のUV照射設備が必要

UV塗装には、必ず専用のUV照射設備が必要です。UV照射設備がなければ、UV塗料を完全硬化することができないので、UV塗装はできません。

最近では、ネイルの硬化用ライトとして、UVライトは広く普及しており、小さい範囲の塗装であれば比較的簡単に施工できます。しかし、広範囲となるとUV照射が狭く非効率となってしまうため専用の設備が必要となってしまいます。
<UV照射機 最適な波長>
おもしろ塗装工房で販売しているUV塗料
短波長250~350nm(ナノメーター)が一番最適に硬化する波長といわれています。

初期コストが高くなる場合がある

UV塗料は高い耐久性と、良質な仕上がりが魅力ですが、その分塗料の価格も高価です。塗料の他に、先ほど説明したUV照射設備も必要になるため、初期コストが高額になります。

手軽なUV照射設備でも3,000円~1万円はしますし、高額なものだと100万円以上します。個人で利用するには金額の負担が大きくなるので、最初はネイル用照射機などをお勧めしますが、波長など確認する必要があるため導入は慎重におこなうべきです。

作業効率向上と耐久性は魅力的なので、これらを重視するならば、前向きに検討しましょう。

ウレタン塗装の特徴

この記事で比較対象になっている、ウレタン塗装の特徴について解説します。

ウレタン塗装は塗膜が柔らかく、衝撃やひび割れに強いのが特徴です。よく比較されるアクリル塗装よりも耐久力もあり、バランスのとれた塗料なので、自動車の塗装や家具など、幅広く利用されています。

UV塗装とウレタン塗装の比較

ここからは、UV塗装とウレタン塗料の比較をしていきます。
耐久性、費用面、施工性の3つを比較しますので、どちらの塗装を選択するかの参考材料にして下さい。

比較1:耐久性の比較

1つ目の比較は、耐久性です。

【UV塗装】

紫外線や摩耗、薬品に対して優れた耐久性があります。UV塗料の中に含まれるシリコンやフッ素などの成分によって、耐用年数は変わりますが、耐用年数は概ね10〜20年です。

なかには、耐用年数が20年以上のものもあります。耐用年数も長いため、長期的に塗装物を保護してくれます。

【ウレタン塗装】

塗膜が柔らかいため、衝撃に強く耐久力もありますが、UV塗装に比べると紫外線に若干弱く、耐用年数も若干ですが短いです。耐用年数は概ね7〜15年となっていますが一般的には車と同じように10年以上は耐候性はあると認識してください。

比較2:費用面の比較

2つ目の比較は、費用面です。

【UV塗装】

UV塗装は、UV照射設備の導入が必要なため、初期投資は高額です。しかし、UV塗装は耐久性が高いので、長期的に塗装物を保護してくれます。頻繁に再塗装する必要も無いので、手間を少なくしたい方や、作業効率を重視する場合は高額でもUV塗装はおすすめです。

【ウレタン塗装】

UV塗装と比べると、UV照射設備が必要でないため、初期費用は抑えられます。
しかし、耐用年数がUV塗料と比べると若干短いので、その都度費用や手間がかかってしまいます。

比較3:施工性の比較

3つ目の比較は、施工性です。

【UV塗装】

専用の設備が必要で、UV塗装に関する知識も必要ですが、塗料の硬化時間が短いため、生産性は高いです。UVを照射すれば数秒から数分で硬化し、スピーディーに施工を進められます。

【ウレタン塗料】

ウレタン塗料はDIYでも広く利用されていて、扱いやすいですが、塗料の硬化時間が長いため、作業効率が悪くなります。

表面の硬化時間は20℃で約1〜3時間で、完全に硬化するまでに20℃で約5〜7日かかります。塗料の硬化時間も含めて余裕を持ったスケジュールの作成が必要です。

UV塗装とウレタン塗料の選び方

UV塗装とウレタン塗装の特徴を理解して頂いた所で、どちらの塗装を選べば良いのか解説します。

何を重視するのかで選ぶ塗装が変わりますので、自分が何を重視しているのかを確認しながら読んでみてください。

耐久性で作業性を重視するならUV塗装

耐久性はUV塗装の方が優れています。耐用年数が10〜20年と長いので、屋外など耐久性の求められる環境においては、UV塗装を選択するといいでしょう。

費用面で選択するならウレタン塗料

初期費用を抑えたい場合や、規模の小さい塗装には、ウレタン塗装を選択するといいでしょう。

UV塗装は、UV照射設備の導入などでどうしても初期費用が高額になります。ちょっとしたDIYで塗装するのであれば、ウレタン塗装の方が手軽にチャレンジできます。

生産性で選択するならUV塗装

塗料の硬化時間を短縮したい場合や、規模が大きく、生産性を重視したいのであれば、UV塗装を選択した方がいいでしょう。

塗料の硬化時間が短いことで、作業効率が大幅に上がりますので、短い期間で塗装を終わらせたい方におすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、UV塗料の特徴とメリット、デメリットを解説します。合わせてウレタン塗装の特徴と、UV塗装との違いを説明します。ぜひ最後まで読んでみてください。

UV塗装は、紫外線(UV)を照射することで、塗料の硬化時間を短縮でき、耐久性が高いのが特徴の塗装方法です。初期費用は高額になるデメリットはありますが、それ以上にメリットがあります。

ウレタン塗装と比べると、耐久性と生産性が優れており、予算に余裕がある方はUV塗装の選択をおすすめします。規模や用途に応じて、自分にあった塗料を選択して下さい。


「パール塗装って難しそう…メタリックやマイカとの違いもわからない」
「ホワイトとパールホワイトの差なんてもっと謎」
「自分で調合してみたいけど、失敗しないか心配…」そんな不安を抱えていませんか?

パール塗装の基本を知れば、難しく思える調合や仕上がりの悩みもスッキリ解決できます。特にコツさえ押さえれば、車の魅力を最大限引き出すことができるんです。

この記事では、パール塗装の調合のポイントや、メタリックやマイカとの違い、ホワイトとパールホワイトの特徴をわかりやすく解説しながら、車を美しく際立たせるテクニックを3つご紹介します。

目次

1.パール塗装の基本|初心者でもわかる魅力と特徴
 1-1:パール塗装が選ばれる理由
 1-2:パール塗装はベースコートの選択で、仕上がりが変わる
2.メタリック・マイカ・パール塗装の違いを徹底比較
 2-1:メタリック塗装の特徴
 2-2:マイカ塗装の特徴
 2-3:パール塗装の魅力と選び方のポイント
3.ホワイトとパールホワイトの違いと選び方のポイント
 3-1:ホワイトとパールホワイトの基本的な違い
 3-2:ホワイト系カラーを選ぶ際の注意点
4.パール塗装の調合|プロが教える成功の秘訣
 4-1:理想の色を作るための調合のコツ
 4-2:初心者が注意すべき失敗例と回避策
5.パール塗装の仕上げる3つのテクニック
6.まとめ

パール塗装の基本|初心者でもわかる魅力と特徴

パール塗装は、光の反射で独特の輝きを放つ塗装方法です。その魅力と基本的な特徴を初心者向けに解説します。

パール塗装が選ばれる理由

パール塗装は、見る角度や光の当たり方によって色が変化する特性があり、その奥行きのある輝きが多くの人を魅了しています。

この塗装は特に高級車や特別仕様の車で採用されることが多く、車体に上品で洗練された印象を与えます。

また、クリアコートと組み合わせることで塗装面を保護し、紫外線や摩耗に強い耐久性も兼ね備えています。特別感を求めるドライバーにとって、パール塗装は理想的な選択肢となるでしょう。

パール塗装はベースコートの選択で、仕上がりが変わる

他の塗装と比較して、パール塗装が際立つのはその複雑な構造です。
パール塗装は通常、「ベースコート」「パールコート」「クリアコート」の3層で構成されます。この工程により、層の間で光が反射・屈折し、独特の奥行きと色の変化が生まれます。

パール塗装はベースカラーの選択によって仕上がりが大きく変化します。例えば、白いベースカラーにパールを重ねると、光沢が増し、柔らかな印象を与える「パールホワイト」が完成します。

同じパールでも黒いベースカラーを選ぶと、光沢が深みを増し、重厚感のある仕上がりが得られます。この多様性も、パール塗装が愛される理由の一つです。

メタリック・マイカ・パールの違いを徹底比較

車のボディカラーには、メタリック、マイカ、パールなどの種類があります。
それぞれの特徴と違いを詳しく比較します。

メタリック塗装の特徴

メタリック塗装は、金属片を含む顔料を使用することで、光が反射してシャープで煌びやかな輝きを生み出します。この塗装は、スポーティな印象や現代的な雰囲気を求める車に適しており、耐久性も高いのが特徴です。

特に昼間の明るい光の下で金属片が強い輝きを放ち、車体のラインやフォルムを強調します。
一方で、傷が目立ちやすいという弱点があり、塗装面のメンテナンスが重要です。

マイカ塗装の特徴

マイカ塗装は、雲母(マイカ)を含む顔料を使用することで、メタリック塗装よりも柔らかな輝きを持ちます。光の当たり方によって微妙に変化する質感が特徴で、高級感を求める車に採用されることが多いです。

また、メタリック塗装よりも粒子が細かいため、表面が滑らかに仕上がりやすく、色の深みが増します。このため、落ち着いた上品さを演出したい場合に最適な選択と言えます。

パール塗装の魅力と選び方のポイント

パール塗装は、メタリックやマイカの良さを兼ね備えた特性を持ち、柔らかな光沢と色の変化が魅力です。白や黒といったベースカラーを選ぶことで、印象が大きく変わるため、塗装前に仕上がりイメージを明確にすることが重要です。

また、パール粉の量や重ね塗りの回数を調整することで、色味や輝きの濃淡を自在にカスタマイズできます。個性を引き出したいドライバーには特におすすめです。

ホワイトとパールホワイトの違いと選び方のポイント

ホワイトとパールホワイトは一見似ていますが、色味や塗装工程に違いがあります。
選ぶ際のポイントを解説します。

ホワイトとパールホワイトの基本的な違い

ホワイトとパールホワイトは、一見するとどちらも白系の色合いですが、その特性には大きな違いがあります。ホワイトは単色で構成されるソリッド塗装で、シンプルながらも鮮やかで視認性が高いのが特徴です。

一方で、パールホワイトはパール粉を使用した多層構造の塗装で、光の反射や角度によって微妙に色味が変化するため、柔らかで奥行きのある仕上がりになります。

また、パールホワイトは塗装工程が複雑なため、ホワイトに比べて費用が高くなる傾向があります。
この違いを理解することで、予算や車のイメージに合った選択が可能になります。

ホワイト系カラーを選ぶ際の注意点

ホワイト系カラーを選ぶ際には、用途やメンテナンスのしやすさを考慮することが重要です。
例えば、純粋なホワイトはシンプルで汚れが目立ちにくい反面、傷がついた際に修復が比較的簡単というメリットがあります。

一方で、パールホワイトは汚れが目立ちにくく上品な印象を与えますが、塗装の層が多いため補修には専門技術が必要です。

また、日常のメンテナンスとして洗車やワックスがけを定期的に行うことで、パールホワイトの美しさを長く保つことができます。これらの点を踏まえ、自分のライフスタイルに合わせたカラー選びが求められます。

パール塗装の調合 プロが教える成功の秘訣

パール塗装の調合は、色の深みや輝きを左右します。プロが教える成功のための秘訣を紹介します。

理想の色を作るための調合のコツ

パール塗装の調合は、仕上がりの美しさを大きく左右する重要な工程です。理想の色を作り出すためには、パール粉の量や塗料の混合比率を適切に調整することが求められます。

まず、ベースコートの色を選ぶ際には、仕上がりイメージを明確にすることが重要です。
白や黒といったベースカラーによって、パールの発色が大きく異なります。

次に、パール粉を均一に混ぜることで、ムラのない美しい輝きを生み出します。混ぜすぎると光沢が強くなりすぎ、自然な仕上がりから遠ざかることがあるため注意が必要です。また、調合時には専用の撹拌機を使用すると、均一な混合が容易になります。

調色は試し塗りを繰り返しながら行うのがベストです。光の当たり具合や角度による見え方を確認することで、理想の発色に近づけることができます。

初心者が注意すべき失敗例と回避法

初心者がパール塗装を行う際に陥りがちな失敗として、パール粉の分量の過不足があります。パール粉が少なすぎると発色が弱く、せっかくのパール効果が失われます。

一方で、多すぎると塗膜が厚くなりすぎ、ムラや剥離の原因になります。適切な分量を守るために、塗料メーカーの推奨割合を参考にすることが大切です。

また、塗料を塗布する際に均一に広げられないことでムラが発生する場合もあります。これを防ぐには、スプレーガンの調整や適切な距離を保ちながら塗装を行うことが必要です。

パール塗装の仕上げる3つのテクニック

パール塗装で車を美しく仕上げるための3つのテクニックを紹介します。
これらを実践して、愛車を際立たせましょう。
【パール塗装工程】
1.ウレタンサフェーサーベースウレタンカラーウレタンクリアーパール粉混ぜ吹付→ウレタンクリアーのみ塗布→完全乾燥後バフ磨き

①カラーを引き立てる下地の準備方法

パール塗装の仕上がりを決定づける最初のステップは、下地の準備です。塗装前に車体の表面を丁寧に清掃し、汚れや油分を完全に取り除くことで、塗料が均一に乗りやすくなります。

また、傷や凹凸がある場合はサンドペーパーやコンパウンドで平滑にする必要があります。特に、パール塗装では光の反射が仕上がりに影響を与えるため、下地が滑らかであるほど美しい光沢を実現できます。

②ムラなく塗るためのコツ

パール塗装をムラなく仕上げるためには、塗布する際の均一性が重要です。スプレーガンを使用する場合、一定の距離を保ちながら、一定の速度で動かすことがポイントです。距離が近すぎると塗料が垂れる原因になり、遠すぎると粒子が飛散してムラになります。

また、一度に厚く塗るのではなく、薄く何層にも分けて塗布することで、均一な仕上がりが得られます。塗装作業を行う際は明るい照明を用いて、ムラがないかを確認しながら進めることが大切です。

③仕上げの磨きと保護のポイント

塗装が乾燥した後は、磨き工程を丁寧に行うことで、光沢感が一層引き立ちます。

まず、細かいコンパウンドを使用して表面を磨き、塗膜の微細な凹凸を整えます。その後、専用のワックスやコーティング剤を使用することで、塗装面を保護しつつ、さらなる光沢を追加します。

また、磨きすぎによる塗膜の削りすぎを防ぐために、力加減や使用する道具に注意することが必要です。これにより、パール塗装の美しさを最大限に引き出せます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、パール塗装の調合のポイントや、メタリックやマイカとの違い、ホワイトとパールホワイトの特徴をわかりやすく解説してきました。

パール塗装は、その特有の輝きと奥行きで、車をより魅力的に見せる塗装方法です。
美しい仕上がりを得るためには、下地を滑らかに整え、パール粉の量や塗料の混合比率を正確に調整することが必要です。

また、薄く何度も重ね塗りを行い、塗装後には磨きやコーティングで仕上げることで、光沢感と耐久性が向上します。

この記事で紹介したポイントを押さえれば、パール塗装の魅力を最大限に引き出すことができます。
あなたの愛車に特別な輝きを与えるために、ぜひチャレンジしてみてください。


クラック塗装は、自然なひび割れを演出できる特殊な塗料で、独特な雰囲気を出したい方に向いている塗装方法です。クラック塗装を施すだけで、個性を出せる魅力的な塗装方法ですが、どうやってひび割れを起こせるのか疑問に思った方も多いはず。

この記事では、クラック塗装方法のご紹介ともになぜひび割れ起こるのかを含めて解説していきます。クラック塗装が可能な素材や注意点についても解説しますので、やり方だけでなく知識も身に付きます。この記事を読めば、クラック塗装ができるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.クラック塗装の特徴
2.なぜ塗装に、自然なひび割れが起こるのか
3.クラック塗料で施工を簡単にできる
4.クラック塗装が可能な素材
5.クラック塗装のやり方

 必要な道具を準備する
 Step1:下地作り
 Step2:下地塗料の塗布
 Step3:クラック塗料を塗布
 Step4:トップコート
6.クラック塗装の注意点
7.まとめ

クラック塗装の特徴

クラック塗装は、塗装表面に意図的にひび割れを起こして個性的な仕上がりにする塗装方法で、アンティーク調にしたい場合や、独特の雰囲気を出したい場合におすすめです。

また、クラック塗装は、ひび割れの大きさやパターンをある程度コントロールできる点も魅力の1つです。

例えば、ひび割れを大きくしてダイナミックに表現したり、細かいひび割れを発生させて繊細な雰囲気を演出できたりします。

木材や金属、硬質プラスチックといった様々な素材に塗装可能で、アイディア次第で幅広い用途で利用ができます。

 なぜ塗装に、自然なひび割れが起こるのか

塗装に、自然なひび割れが発生させるために、クラック成分が配合されています。このクラック成分が、下地塗装(ベースカラー)と上塗り塗装(トップコート)の間に挟むことで、その効果が表れます。

クラック塗装の吹き付け後は、10秒ほどで見るみるうちに、クラックが始まります。クラック成分は、沈殿しやすいため攪拌して使用することが大切ですが、ビンを振るだけでは攪拌しきれないため、しっかりと攪拌棒を使用して混ぜるようにするのが自然なひび割れを起こすポイントです。

 クラック塗料で施工を簡単にできる

近年では、クラッキングメディウムと塗料の効果を一体化したクラック塗料が登場しており、今までよりも施工がしやすくなりました。ZESTでは、初心者でも使いやすいようにチューニングしておりますので、そのままでもお使いになれます。

本店 おもしろ塗装工房|クラック塗料はこちらから購入いただけます。

通常であれば、下地塗装、クラッキングメディウム、上塗り塗装の順に塗装していくのですが、クラック塗装を使用すれば、手順が短縮されるため、効率化を図れます。

手順が簡単になったことで、塗装の経験が少ない方でも、チャレンジしやすいでしょう。

 クラック塗装が可能な素材

クラック塗料は、ルアーやスプーン・エレキギター、金属・木材・額縁・硬質プラスチックなどの様々な素材に塗装が可能です。

【木材】

木材をアンティーク調にしたい場合は、クラック塗装はおすすめの塗装方法です。家具やギターなどの木材には、塗装面に仕上げることができ、周りとは違った個性的なデザインに仕上げることができます。

【金属】

金属にも塗装可能で、車やバイクのタンク、ヘルメットなどにも使用できます。ベースとなるラッカー系・ウレタン系のカラーをカラフルなものを選択することで、クラック(ひび割れ)より映えるデザインとなり、おすすめです。

【硬質プラスチック】

ルアーに個性を演出したいときや、プラモデルで経年劣化を表現したいときに使用するのがおすすめです。クラック塗料の最も、メジャーな使用用途として「ルアー」が挙げられ、自分の作成したルアーで吊り上げる喜びは格別でしょう。

 クラック塗装のやり方

ここからは、クラック塗装のやり方について解説していきます。どの素材も基本的に同じ作業工程ですが、下地作りの時に使用する耐水ペーパーの番手に違いがありますので、併せて説明していきます。

 必要な道具を準備する 

最初に必要な道具を準備していきます。

【基本道具】

【塗料類】

下地塗料とクラック塗料は色合いが対照的な方が、クラック塗装の魅力がより引き立ちます。どんな風合いに仕上げたいのかによりますが、下地塗料は濃い色、クラック塗料は明るい色の使用をおすすめします。

Step1:下地作り

耐水ペーパーで足付けしていきますが、使用する番手は素材によって違います。

【素材別に使用する耐水ペーパーの番手】

素材耐水ペーパーの番手
木材180~240番
金属400〜600番
プラスチック400〜600番

足付けが終われば、下地用のサフェーサーを吹き付けますプライマーやウッドシーラーを塗布し、下地塗料の密着性を高めます。

Step2: 下地塗料の塗布

下地作りが完了しましたら、ベースとなる色を吹き付けます。ここでは、刷毛またはスプレーガンを用意しましょう。

下地塗料を均一に塗布したあと乾燥させますが、1度で均一に塗装できなかった場合は、重ね塗りをして、均一になるように塗装してください。

下地塗料の乾燥状態によっては、クラック塗料を塗布しても、うまくひび割れが発生しませんので、乾燥時間には十分注意してください。

 Step3:クラック塗料を塗布

下地塗料が乾燥したのを確認したら、クラック塗料を塗布していきます。使用するスプレーガンのガン口径は、1.0mm以上のものを使用してください。それ以下となると、クラック成分が詰まりクラックが発生しない場合があります。

クラック塗料の塗布のポイントは、塗料の厚さです。クラック塗料をたっぷり厚く塗ると、ひび割れが大きくて粗いものになります。反対に、クラック塗料を薄く塗るとひび割れが小さくて細かくなります。自分の好みに合わせて、クラック塗料の厚さを調整して下さい。

 Step4:トップコート

クラック塗装が乾燥しましたら、最後にトップコートとして、1液ウレタンもしくは2液ウレタンクリアーを塗布します。

注意点として、ディピングを行う場合は、クラック塗装の上から2〜3倍に希釈したトップコートを吹き付け色止めをしてから、行うようにしてください。

クラック塗装の注意点

最後に、クラック塗装の注意点について解説します。
注意点をよく読み、クラック塗装が自分に向いていると判断した場合は、ぜひ挑戦してみてください。

 耐久力が弱くなる可能性がある

クラック塗装は意図的にひび割れを作るため、通常の塗装よりもどうしても耐久力が劣ります。

クリアー塗装を施す場合は、塗装面が保護されるため、長持ちしやすくなりますが、アンティーク調の雰囲気の塗装を目指している方は、クリアー塗装ができない場合があるでしょう。

早期に塗装が痛んでしまうと、塗装をやり直す期間が短くなるので、こまめに塗装ができる方に向いている塗装方法といえます。

塗装状況によってひび割れの出方が変わる

クラック塗装は、気温や湿度の影響を受けやすいため、適切な環境下で塗装する必要があります。20℃前後で、湿度は50~70%が理想的な条件ですが、なかなか理想通りにいかないのが現状です。

なるべく真夏の高温(30度以上)や高湿時(80%以上)、真冬の低温時(5℃以下)の塗装を避け、塗装失敗のリスクを減らしましょう。

 まとめ

いかがでしたでしょうか?
クラック塗装は個性的な塗装方法で、独特の雰囲気を出したいときにおすすめです。

クラッキング塗装の手順は下地塗装、クラック塗料、トップコートの順で塗装することでクラック塗料の効果を最大限に発揮することができます。

気温や湿度などの環境に注意を払いながら、クラッキング塗装にぜひチャレンジしてみてください。


「ラメ塗装に挑戦してみたいけど、塗料の選び方や調合方法がよく分からない」
「うまくできるコツを知りたい!」そんな風に感じている方もいるのではないでしょうか?

ラメ塗装を成功させるには、ラメの粒子サイズや色合いといった塗料の特徴を理解し、用途に合わせた調合を行うことがポイントとなります。

今回は、ラメ塗料の種類や特徴、調合のコツをわかりやすくお伝えするとともに、初心者でも試しやすい簡単なラメ塗装の手順を合わせてご紹介します。

目次

1.ラメ塗装の魅力とは?車やバイクを輝かせる塗装術
2.ラメ塗装の種類と選び方|初心者でも失敗しないポイント
 2-1:ラメ塗装の種類とそれぞれの特徴
 2-2:車とバイクで選ぶべきラメ塗料のポイント
 2-3:ラメフレークは粉末タイプがおすすめ!
3.プロ直伝!ラメ塗料の調合方法とコツ
 3-1:ラメ塗料の適切な混合比率とは
 3-2:ムラなく仕上げるための調合テクニック
4.ラメ塗装の簡易手順|初心者でも挑戦できる方法
5.ラメ塗装を塗装後の注意点ちアフターケア
6.まとめ

ラメ塗装の魅力とは?車やバイクを輝かせる塗装術

ラメ塗装をすることで、車やバイクがどれだけ魅力的に変わるのかご存じですか?
ここでは、ラメ塗装が与える美しい輝きや、そのカスタム性の魅力について詳しく解説します。

ラメ塗装が人気の理由とは?

ラメ塗装が多くの人に選ばれる理由は、圧倒的な視覚効果とデザインの自由度です。ラメ塗料に含まれるキラキラした粒子(ラメフレーク)が光の当たり方によって輝きが変化し、見る人に新鮮な印象を与えます。

このラメフレークの粒子サイズや色合いを調整することで、仕上がりの印象を大きく変えることができます。例えば、大きな粒子を選べば目立つ派手なデザインに、細かい粒子を選べば繊細で上品な輝きが得られます。この柔軟性により、オーナーの好みに合わせた幅広い表現が可能になります。

特に、車やバイクのカスタムでは、こうしたラメ塗装がオーナーの個性を際立たせる手段として高い人気を誇ります。また、他のカスタム方法と組み合わせることで、より独自性のある外観を追求できるのも魅力の一つです。

ラメ塗料の種類と選び方|初心者でも失敗しないポイント

初心者にとってラメ塗料選びは難しく感じられるかもしれません。
ここでは、ラメ塗料の種類や特徴を詳しく紹介し、選び方のコツをわかりやすくお伝えします。

ラメ塗料の種類とそれぞれの特徴

ラメ粉は、使用されるフレークの粒子の大きさや材質によって種類が分かれます。

種類特徴適した用途仕上がりのイメージ
メタリックフレーク金属製の粒子で強い光の反射を持つ。
派手で華やかな印象を演出。
車の広いボディやバイクのタンクで目立たせたい時に。キラキラとした派手な輝き。
パール
フレーク
樹脂製の粒子で柔らかく上品な輝き。
透明感があり、落ち着いた高級感を出せる。
上品で控えめなデザインに仕上げたい場合。滑らかで落ち着いた輝き。
ホログラフィック
フレーク
角度によって色が変わる特殊加工の粒子。虹色の輝きを放ち、見る人を飽きさせないデザインが可能。ショーカーやイベント車両の個性的なデザインに最適。カラフルでインパクトのある仕上がり。
ラージ
フレーク
大きな粒子(φ0.2mm〜φ0.4mm)
反射面が大きく、強い存在感と派手さがある。
特別なイベント車や視覚的インパクトを求める場面。豪華で迫力のある輝き。
スモール
フレーク
小さな粒子(φ0.05mm~φ0.1mm)
粒子が均一に広がり、繊細で滑らかな仕上がり。
車の広い塗装面や落ち着いたカスタムデザインにおすすめ。繊細で均一な輝き、ナチュラルな見た目。

それぞれのフレークには適した用途があるため、目的に応じて選ぶことが重要です。ラメ粉の種類を理解すれば、希望する仕上がりに近づけることができます。

車とバイクで選ぶべきラメ粉のポイント

車とバイクでは、塗装の仕上がりや使用環境に応じたラメ塗料の選び方が異なります。

塗装部位フレーク粒子サイズ塗料
広い面積
(車のボンネットなど)
スモールフレーク
(粒子サイズ:0.05mm~0.1mm)
ウレタンクリアー塗料
アクリルウレタン塗料
曲線が多い形状
(バイクの燃料タンクなど)
ラージフレーク
(粒子サイズ:0.15mm〜0.4mm)
フッ素樹脂塗料
高耐久ウレタンクリアコート

車の場合、広いボディ面積を均一に仕上げるため、スモールフレークを選ぶのがおすすめです。
細かな粒子が塗布のムラを防ぎ、滑らかな仕上がりを実現します。

合わせる塗料としては、ウレタンクリアー塗料やアクリルウレタンクリアー塗料など、耐久性と防汚性に優れた塗料が適しています。これらの塗料は紫外線や汚れから車体をしっかり保護し、長期間にわたり美しい輝きを維持してくれます。
ラメ粉はクリアー系塗料に混ぜて吹くのが一般的で、エナメル系塗料や塗りつぶし系のカラーの中に混ぜて吹いては効果は得られません。
ベースカラー→クリアー塗料にラメ粉を混合させて吹いていきます→トップコートにクリアーのみを吹いて完成となります。

バイクは曲線の多い形状が特徴であるため、ラージフレークを使用すると立体感が引き立ちます。また、ラメ粉は下地が濃い色ほど目立ちますので、ベース色をブラックやレッドなどの濃い色目にラメ粉を散りばめるとよりラメ粉がより引き立ちます。

カウルやタンクといった限られた範囲に塗装を施すことが多いため、派手なデザインが映える傾向にあります。

合わせる塗料としては、バイクは雨風にさらされやすい環境にあるため、フッ素樹脂塗料や高耐久ウレタンクリアコートを併用するのが理想的です。これらは撥水性が高く、錆や腐食を防ぐ効果があり、過酷な環境下でも塗装面をしっかりと保護します。

ラメフレークは粉末タイプがおすすめ!

ラメ塗装用の塗料としては、ラメフレークと塗料の調合が不要な、「プレミックス型のラメ塗料」が一般的ですが、様々な用途に対応できる粉末タイプがおすすめ。

ラメ塗装は、お客様の使用用途によって異なります。粉末タイプであれば、耐熱性かつ相溶性(様々な溶剤に対応)しているものを選択することが可能です。
中には溶剤に侵されてしまうものや、熱や紫外線に弱いも物がありますので、注意が必要です。
おもしろ塗装工房で販売しているラメ粉は、高純度アルミニウム金属を薄いフィルムに真空蒸着し、さらにレーザー加工後、オーバーコート。目には見えませんが細かい溝が無数にエンボスされており、プリズム効果が数段にUPしていますので安心してお使いになれます。

プロ直伝!ラメ塗料の調合方法とコツ

ラメ粉を調合するのは難しそうに思えるかもしれませんが、正しい手順とコツを知れば失敗を防げます。

プロの経験から学ぶ調合方法や道具の使い方をしっかり解説します。これでムラなく美しい仕上がりを目指しましょう!

ラメ塗料の適切な混合比率とは

ラメ塗料を美しく仕上げるには、適切な混合比率を守ることが重要です。粉状での使用は、ベースクリアー塗料に対してラメフレークを0.2〜3%程度混ぜるのが理想とされています。

割合が多すぎると、スプレーガンの詰まりや塗布ムラの原因となります。一方、少なすぎるとラメの存在感が薄れ、物足りない仕上がりになってしまいます。

また、フレークのサイズや塗装の目的も影響します。大粒のフレークを使う場合、比率をやや控えめにすることで塗料の流れを保ち、均一なスプレーが可能になります。
車やバイク・トラックなどに使うラメ粉は0.4mmが一般的です。
0.4mmのラメを吹くスプレーガンは1.3~1.5口径が詰まりにく使いやすいでしょう。
それ以下の口径ではラメが詰まりやすく、それ以上の口径だと吹き肌が悪くなります。

ムラなく仕上げるための調合テクニック

ラメ粉をムラなく仕上げるためには、調合とスプレーの両方でいくつかのテクニックを押さえる必要があります。

1:ラメが沈殿しないように塗料を攪拌し続ける
調合時には、ラメが沈殿しないよう塗料を十分に攪拌し続けることが大切です。使用中も定期的に混ぜ直すことで、スプレー中にラメの密度が変わるのを防ぎます。

2:塗布時には薄く何層にも重ねる
さらに、塗布時には薄く何層にも重ねるようにスプレーするのが基本です。一度に厚く塗ろうとすると、ラメが偏りやすくなり、均一な仕上がりを損ねる原因となります。

3:塗り重ねのタイミングも重要
塗装面が完全に乾燥する前に次の層を重ねると、ラメが滑り落ちる可能性があるため、塗り重ねるタイミングにも注意が必要です。

これらのテクニックを守ることで、ムラのない美しいラメ塗装を実現できます。

ラメ塗料調合で使うおすすめの道具

ラメ塗料の調合には、攪拌用のミキサースティックや専用の塗装カップを使用すると便利です。これらはラメを均一に混ぜやすく、作業効率を高める道具としてプロも愛用しています。また、スプレーガンにはラメ専用ノズルを選ぶと仕上がりがさらに向上します。
0.4mm前後のラメ粉を吹くにはスプレーガン口径1.3~1.5mmがベストです。

〜関連する記事〜

【保存版】プロが教えるスプレーガンの選び方|塗料違いのノズル口径の選び方も解説!

ラメ塗装の簡易手順 初心者でも挑戦できる方法

初めてラメ塗装に挑戦する方が安心して取り組めるように、分かりやすい手順をご紹介します。
ここでは、初心者向けに具体的なステップを丁寧に解説しているので、ぜひ参考にしてください。

下地作り〜ラメ塗装までのステップ

ラメ塗装の成功は、下地作りの質に大きく左右します。まず、洗浄と脱脂を行い、塗装面の汚れや油分をしっかり除去した塗装面を準備します。

次に、サンドペーパーで表面を滑らかにし、古い塗装や凹凸を整えます。この段階を丁寧に行うことで、塗料の密着性が向上します。

その後に、ベースカラーを均一に塗布します。ラメ塗料を塗る際は、スプレーガンで薄く何層にも分けて塗布し、乾燥させながら重ねます。
この工程の注意点は、吹き肌が悪くても気にせず、ラメが均等に散りばめられているかに注意して吹き付けることがコツと言えます。
吹き肌が悪くても後にウレタンクリアーを吹き重ねして行けば、吹き肌の悪さは解消できます。

最後に、クリアーのみを吹き重ねることによってベースのカラーとラメの奥ゆかしさがマッチしてより高級感のある仕上がりになるでしょう。最後に仕上げの磨きを行うことで、美しい輝きを持つ塗装が完成します。

【ラメ塗装工程手順】
ウレタンサフェーサー#400~#800研磨ベースカラーウレタンクリアーラメ粉混ぜ吹付→ウレタンクリアーのみ吹き吹け(1回~2回)→クリアー乾燥後ラメ粉の凸凹を耐水ペーパーで研磨(#800)→ウレタンクリアーのみ吹付(1回~2回)→完全乾燥後バフ掛け→完成

初心者が注意すべきポイントと失敗例

初心者が失敗しやすいポイントとして、下地処理の不足が挙げられます。塗装面が汚れていたり、凹凸が残っていると、塗料が均一に乗らずムラの原因になります。

また、一度に塗料を厚く塗ると、ラメが偏ったり塗膜がたるむことがあります。乾燥時間を十分に取らないと、塗料が滑る原因にもなります。
塗料調整つまみは本来より半分程度絞り気味にして吹いていくこと。
吹き肌は気にせず、ラメが均等に散りばめらているかに注視して吹いていくことが重要である。

前述した「ムラなく仕上げるための調合テクニック」のポイントをしっかりと実践することが大切です。

ラメ塗装を塗装後の注意点とアフターケア

塗装した後も美しい仕上がりを保つには、適切なケアが欠かせません。ここでは、塗装後に必要な注意点やアフターケアの方法を詳しく解説します。
ちょっとした工夫でラメ塗装の輝きを長持ちさせましょう!

塗装後に気をつけるべきポイントとは?

ラメ塗装を美しく仕上げた後は、適切な取り扱いが必要です。まず、塗装が完全に乾燥するまで触れたり車両を移動させたりしないよう注意しましょう。
乾燥には最低でも24時間、完全硬化には1週間程度かかることが一般的です。この期間中に外部の汚れや湿気が付着すると、仕上がりに悪影響を与える可能性があります。

さらに、塗装面に圧力をかけたり、硬い物で擦ったりすることを避けることも重要です。特にラメ塗装は凹凸のある素材が含まれるため、クリアコートが完全に硬化していない段階での摩擦は傷の原因になります。塗装後すぐの洗車や磨きは避け、塗膜が完全乾燥するまでワックス掛けやバフ掛けは避けましょう。

長持ちさせるためのアフターケアの方法

ラメ塗装を長持ちさせるためには、日常的なアフターケアが欠かせません。
通常通りの洗車は問題ありませんが、強い洗剤や硬いブラシは塗装を傷つける可能性があるため避けてください。UVカット効果のあるワックスやコーティング剤を定期的に塗布すると、紫外線による劣化を防ぐことができます。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
今回、ラメ塗料の種類や特徴、調合のコツをお伝えしてきました。

ラメ塗装は、美しい輝きで車やバイクの魅力を最大限に引き出すカスタム方法です。今回は、塗料選びや調合のコツ、初心者でも挑戦しやすい手順、さらに仕上がりを長持ちさせるアフターケアまで詳しく解説しました。

これらのポイントを押さえることで、プロ顔負けの美しい仕上がりを目指せます。愛車に新たな輝きを与えるラメ塗装に、ぜひ挑戦してみてください!
おもしろ塗装工房ではラメ粉に関するアドバイスや塗装法などを指導しています。
興味のある方はお気軽にお問合せくださいませ。


「使っているテーブルが古くなってきたけど、業者に頼んだり、新しく買い直すのは高い」
「DIYって難しそうで、自分に出来るかわからない」そんなあなたは必見です。

家にある古くなったテーブルなどにウレタン塗装を行うことで、あなただけの力で新品同様生まれ変わらせることができます!

この記事では、ウッド(無垢)テーブルへウレタン塗装を行う際の、実際の手順やおすすめの塗料について紹介していきます。あなた自身が塗ったテーブルを長く使って、日々の生活に彩りを与えてみてはいかがでしょうか?

目次

1.テーブルのウレタン塗装に必要なものは?
 1-1:必要な材料一覧
 1-2:おすすめの塗料
2.【How to】テーブルのウレタン塗装の進め方
 2-1:テーブルの塗装を剥がす
 2-2:テーブルにウレタン塗装を行う
 2-3:ウレタン塗料を十分に乾燥させる
 2-4:ウレタン塗料の凹凸をなくすため研磨する
 2-5:「塗装→乾燥→研磨」を3回ほど繰り返す
3.ウレタン塗装のポイントと注意点
 3-1:マスクと換気を忘れずに!
 3-2:養生を準備する
 3-3:素早く一筆書きで塗ることを意識する
4.定期的なメンテナンスで美しい仕上がりを保とう
5.まとめ

テーブルのウレタン塗装に必要なものは?

それではまず、テーブルのウレタン塗装に必要なものを確認していきましょう。
これから紹介するものは、材料を全て揃えても数千円前後に収まりますのでご安心ください。

テーブルを買い直すよりも圧倒的に安いのが、テーブルをウレタン塗装するメリットと言えるでしょう。

必要な材料一覧

  • ウレタン塗料(トップコートのみでも良い)
  • やすり(#120前後、#320~#400、#600前後の3種類)
  • コテ刷毛or刷毛(※テーブルに凸凹が無ければコテ刷毛、ある場合は刷毛を推奨します)
  • トレイorカップ(※水性ウレタンを入れることが出来ればOKです)
  • マスカー(※養生テープでも可)
  • 机を拭くタオル
  • マスク

やすりは、以降の塗装手順でご紹介する①テーブルの塗装を剥がす(#120前後、#320~#400)、②刷毛を塗った後に仕上げる(#600前後)と使用用途によって番手が大きく分かれています。今回は初心者の方向けということもあり、3種類の番手を記載しました。

より仕上げにこだわりたい方は、番手の種類を増して研磨の回数を増やすと、仕上がりがさらに綺麗になるので調整してみて下さい。

また、DIYをもっと極めていきたいという方は、ベルトサンダーという研磨機を購入して使ってみるのもオススメです。

テーブルに特に凹凸がない場合、通常のローラーよりも、コテ刷毛などの使用をおすすめします。コテ刷毛の方が均一に広い面を塗ることが出来るためです。

ただし、凸凹のあるテーブルの場合は、均一にニスを塗ることが出来ないため、通常の毛先の柔らかい油性刷毛の使用をおすすめします。ご自身がお持ちのテーブルに合わせて、用意する刷毛を選んでみてください。

おすすめの塗料

今回は、古くなったテーブルをピカピカに生まれ変わらせる想定をしているため、ウレタン塗料を採用しています。

ウレタン塗料は、木材によく使用される水性ニスと比べて保護する力が強く、キズ、油分、熱にも強いのでより家具に適した塗料と言えるでしょう。また、食品衛生法に適した塗料であれば、お皿などの食器に使うこともできます。

ウレタン塗料の選び方のポイントは、下記の2つです。

①つや有りタイプかつや無しタイプか

光沢を出したい場合はつや有り、木の質感そのものを重視したい場合はつや無しのものを選んでください。
艶ありの場合のメリット・デメリット
メリット :高級感のある仕上がりになる
デメリット:下地処理が大変(細かな番手での研磨が必要になったり、下地の凸凹をしっかりと平らにす  る必要がある
つや無し(つや消し)の場合のメリット・デメリット
メリット :しっとりとした仕上がりで本来の木質の持っている上品な仕上がりになる
      下地処理が楽
デメリット:刷毛塗りの場合つやムラがでやすい

②透明(木目を生かす)か色有り(塗りつぶし)か

木の質感や本来の色を重視したい場合は透明、自分好みの色に仕上げたい場合は色有りを選んでください。「どれを選べばいいか分からない」という方は、DIYでよく使われる、透明つや有りのウレタン塗料を選んでみましょう!

また、「アンティークテーブルのような渋みを出したい!」という方がいれば、ウレタン塗装ではなくラッカー塗装も検討してみてください。

ただし、ラッカー塗装の注意点として、

  • 傷がついいたり、熱に弱く、塗装が剥げた際の補修が難しい
  • 水分に弱くシミになりやすい

上記のような特徴があり、ウレタン塗装よりも作業やメンテナンスの難易度が高い点に注意しましょう。

【How to】テーブルのウレタン塗装の進め方

材料を揃えたら、いよいよ作業の開始です。
作業時間は、塗料の乾燥時間にもよりますが、おおよそ5時間~3日前後を必要となります。

少し時間はかかりますが、1回の作業であなたの古くなったテーブルを、生まれ変わらせることができます!

テーブルの塗装を剥がす

まずは、用意した#120前後の紙やすりを使用して、テーブルの古い塗料を剥がしていきましょう。
手掛けの場合時間が掛かるのでミニサンダーなどを使って研磨すると作業が楽に進みます。

テーブルの端から、木目に沿うようにやすりがけを行うのがポイントです。反対方向からやすりがけをしてしまうと、仕上がりが綺麗にならないので注意してください。

塗料が十分に剥がれたら、#320~#400の紙やすりで、テーブルの面全体を整えていきます。

面全体が均一になったら、テーブルをタオルで拭いて研磨粉を綺麗に拭き取りしましょう。

以上で、下地の準備は完了です。

テーブルにウレタン塗装を行う

テーブルの下地を整えることができたら、いよいよ塗装です。
用意したカップに塗料を入れ、刷毛で塗料を付けていきましょう。

十分に刷毛へ塗料が付いたら、テーブルへ一筆書きで均等に塗っていきます。
※塗り方は必ず木目に沿って塗る事

ウレタン塗料を十分に乾燥させる

塗り終えたら、90分ほど指触乾燥の時間を取りましょう。

塗料や塗装時期にによっては、目安の乾燥時間が若干違うケースもあるため、塗料のパッケージに書かれている乾燥時間をチェックしてみてください。

乾燥させる際に、塗ったテーブルは、直射日光の当たらない位置で乾燥させるようにしましょう。
直射日光に当てると木の導管から息をしたがるため、気泡がでて塗膜面が泡だらけになります。
また均一に塗ったように見えていても、直射日光を当ててしまうと塗りムラが出る恐れがあります。

刷毛はそのまま放置していると固まってしまうため、乾燥させている間に刷毛をしっかりと溶剤(ウレタン薄め液)にて洗っておきましょう。

ウレタン塗料の凹凸を無くすため研磨する

乾燥が十分(1~2日)に終わったら、#600前後のやすりでテーブルを研磨していきます。この際、力を入れすぎないことを意識してください。力を入れすぎると、せっかく塗ったニスが剥がれてしまう恐れがあります。優しく研磨することを意識するようにしましょう。

「塗装→乾燥→研磨」を2~3回ほど繰り返す

テーブルの研磨が終わったら、タオルで机の木くずやゴミを綺麗にしましょう。

以上の流れが、1セットです。
この「塗装→乾燥→研磨」のセットを3セット繰り返してみてください。見違えるようにテーブルが綺麗になります。これでテーブルのウレタン塗装作業は完了です!

ウレタン塗装のポイントと注意点

テーブルのウレタン塗装には、何点か注意点があります。注意点を守らなかった場合、健康被害を及ぼす、近くの家具が汚れる、塗装が上手くいかない等の恐れも出てきます。

キーワードは「マスクと換気」、「養生」、「一筆書き」です。

せっかく長い時間をかけて作業をするのであれば、注意点をしっかり守って、完璧な仕上がりを目指してみてください。

マスクと換気を忘れずに!

塗料や、やすり掛け後の粉塵を吸わないよう、マスクの着用と換気は忘れずに行いましょう。特に、研磨作業時には、木の粉塵は大量に出てくるため、マスクを必ず着用してください。

自身の手や服に塗料が付くのが気になる方は、軍手やビニール手袋、汚れても良い服を準備するようにしましょう。

また、屋外で作業も可能ですが、テーブルに直射日光が当たらないようにしてください。直射日光が当たってしまうと、塗りムラ・気泡が出る恐れがあります。

養生を準備する

テーブルの周辺に誤って塗料が付かないよう、養生を貼っておきましょう。養生を準備していないと、床や近くの家具に塗料がついてしまう恐れがあります。

材料一覧では、マスカーもしくは養生テープを記載しましたが、可能であればマスカーの利用をおすすめします。マスカーであれば、簡単に広範囲の保護ができ、今後のメンテナンスの際にも使用ができるためです。

200円程度で購入ができる商品のため、まだ持っておらずDIYに興味がある方は、マスカーの購入をおすすめします。

素早く一筆書きで塗ることを意識する

何度も重ね塗りをしてしまうと、ハケの跡がテーブルに残ってしまうおそれがあります。素早く一筆書きで全体にウレタン塗料を塗ることを意識しましょう。
目安は1800mm×900mmのテーブルで約5分以内

もし一筆書きで全て塗れなかった場合は、できるだけ早く重ね塗りするようにしてください。すでに乾燥した場所に重ね塗りをすると、余計に塗りムラが目立ちます。

なお、ハケの代わりにローラーを使うことはおすすめしません。ローラーの場合は気泡が生まれやすく、仕上がりが綺麗にならないケースが多いためです。

定期的なメンテナンスで美しい仕上がりを保とう

自分好みに仕上げたテーブルが完成したら、それで終わりではありません。定期的にメンテナンスを実施することで美しい仕上がりを長く保つことができます。

可能であれば毎日掃除をするのが理想ですが、少なくとも汚れが目立ったタイミングでは掃除をするようにしましょう。塗装が剥がれてきたら、もう一度同じ工程を繰り返してみてください。

また、気分を変えたい時は、ウレタン塗料の種類を変えることもおすすめです。色なしのウレタン塗料を使っている場合は、色ありの塗料を試すなど、塗料の種類を変えるだけで仕上がりが大幅に変わります。ウレタン塗料を変える際は、しっかり古い塗装を剥がすよう気を付けてください。

長く使っていると愛着もより湧いてくるため、定期的なメンテナンスを通して、自身のテーブルを長持ちさせましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、『古いテーブルをウレタン塗装で新品同様に生まれ変わらせる方法』について紹介してきました。

「思ったより難しくなさそう」
「これなら自分でもできる」と思った方も多いのではないでしょうか?

この記事で紹介した、古くなった家具を塗装して綺麗にする作業は、通称『リペイント』と呼ばれています。本来は塗装のプロが行うことの多い『リペイント』ですが、こちらの記事を読めば誰でもご自身のテーブルを、プロのように生まれ変わらせることが出来ます。

また、自身で塗装を行ったテーブルには、自ずと愛着が湧いてくるものです。この記事を参考にして、ぜひ世界に一つだけ、自分だけのテーブルを作り上げてみてください!


愛車をドレスアップする方法として、ブレーキキャリパー塗装があり、車の足回りを塗装することで、華やさを演出できます。

塗装範囲もそれほど広くなく手軽にDIYしやすい部品ですが、どの塗料でも良いわけではなくブレーキの過酷環境下にも耐えうる高品質で耐久性の高い塗料メーカーを使用することがおすすめです。

この記事では、ブレーキキャリパー塗装におすすめな耐熱塗料をご紹介し、実際の評判なども合わせて解説していきます。これを読むことで、塗料選びに迷わなくなりますのでぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.ブレーキキャリパー塗装に耐熱塗料がおすすめ!
2.【塗装屋おすすめ塗料】ゼストの耐熱塗料のおすすめは?
 2-1:使用されたお客様の耐熱塗料の評判は?
 2-2:豊富なカラーラインナップ
3.耐熱塗料を選ぶ際の注意点は?
 注意点1:ハケ塗り塗装か吹き付け塗装かで難易度が変わる
 注意点2:ブレーキダストが目立ちやすくなる可能性がある
4.まとめ

ブレーキキャリパー塗装に耐熱塗料がおすすめ!

塗料メーカーを紹介する前に、ブレーキキャリパー塗装の際に、どんな塗料を使用すればいいのかを説明します。

結論から言うと、ブレーキキャリパー塗装に適した塗料は、耐熱塗料です。

耐熱塗料を使用する理由は、自動車やバイクのブレーキは摩擦の力を利用しますが、ブレーキの摩擦熱が発生し、通常の塗装は熱に耐えられずに早期劣化してしまうからです。

しかし、耐熱塗料はシリコーン樹脂という成分を含んでいるため、200〜600℃までの熱に耐えられます。

耐熱塗料は、調理器具やストーブなど意外に広く使用されていて、私たちの身近にある塗料なのです。

【塗装屋おすすめ塗料】ゼストの耐熱塗料のおすすめは?

ゼストで販売している耐熱塗料は、塗装のプロが仕様しているものと同様のメーカ直送耐熱塗料を、販売しております。そのため、キャリパーなど塗膜にとって過酷な環境化でも安定した品質と高い耐久性があります。

1コート仕様で薄め液を仕様するだけで、ハケ塗り・スプレーガンによる吹き付けが行えるため、初心者の方にも簡単に施工が可能です。

ブレーキキャリパーをDIYで塗装する方法は、以下の記事をクリック!

使用されたお客様の耐熱塗料の評判は?

手軽に誰でも使用できるため、数多くのお客様に使用いただいております。

  • 1年が過ぎ、ポツポツと当たりによる、剥がれはありますがしっかりと残っている。
  • 主液100ml瓶で約1台分のキャリパーを塗装できた。
  • 原液だと伸びにくいので、薄めい液で希釈して使うと作業性が良い。
  • ハケ塗りだが、結構簡単に塗れました。
  • パーツクリーナーで拭いても落ちないので、耐久性は高い。
  • カラーラインナップは豊富で、欲しい色は大体手に入る。
塗りやすさハケ塗りでも簡単に塗装できる点が好評です。
初心者〜プロまで幅広いユーザー層に利用されており、DIYで初めて塗装する方にもおすすめです!
塗料の使用量主液100ml瓶で約1台分のブレーキキャリパーを塗装することがほぼ可能で、コストパフォーマンスに優れています。(一度塗りに限る)
耐久性使用後1年経過しても、経年によるわずかな剥がれはあるものの、全体としての耐久性が高く、長期間の使用に耐えれる塗料であること評価いただいております。
カラーカラーラインナップが豊富で、ユーザーが希望する色が手に入る点が評価頂いております。
様々な色を選べることで、車やバイクの個性を引き立てることができます。

豊富なカラーラインナップ!

全16色展開しており、レッド・イエロー・ブルー・ガンメタなどの定番色から、パステルピンク・ラベンダー・ローズメタリックなどの特殊な色もご用意しており、お客様の好みや目指したいデザインに応じて選択いただけます!

耐熱塗料を選ぶ際の注意点は?

ここまで、ブレーキキャリパーにおすすめの耐熱塗料をご紹介してきましたが、塗料購入の前に注意すべきことが2点あります。

あとで後悔しない様に、この注意点を読んでから購入を検討してみてください。

注意点1:ハケ塗り塗装か吹き付け塗装かで難易度が変わる

1つ目の注意点は、塗装方法で難易度が変わる事です。

刷毛塗りの場合は、ブレーキキャリパーに直接塗料を塗ればいいので簡単に作業できますが、スプレーガンや缶スプレーで吹き付ける場合、養生しないと違う箇所まで塗装してしまいます。

しかも、養生してもブレーキキャリパーはタイヤハウスの中なので、スプレーガンの距離も取りづらく、角度も付けづらくなるので、失敗のリスクが高まります。

ブレーキキャリパーを取り外せば、吹き付けやすくなりますが、分解整備に該当する為、認証工場でしかブレーキキャリパーの取り外しができません。

DIYはほとんどの場合、ブレーキキャリパーを取り付けたまま塗装することになると思いますので、吹き付けで塗装を検討している方は注意してください。

注意点2:ブレーキダストが目立ちやすくなる可能性がある

2つ目の注意点は、ブレーキキャリパーの塗装後に、ブレーキダストが目立つようになる可能性があることです。

ブレーキダストは、ブレーキを使用した時に発生する細かい粉塵で、ブレーキキャリパーにもよく付着します。

塗装していないブレーキキャリパーだと、ブレーキダストは目立ちませんが、塗装した場合、特に明るい色だとブレーキダストが目立ちやすくなる可能性があります。

キレイな色を保ちたければ、定期的にブレーキダストを除去する必要があり、手間がかかってしまいますので、こまめにお手入れが可能かどうかシミュレーションしてから耐熱塗料を購入する様にしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、ブレーキキャリパー塗装におすすめの耐熱塗料についてご紹介してきました。

ブレーキキャリパーは、ブレーキから発生する高温の熱とブレーキダストの汚れによって塗装環境にはとても過酷になります。その中でも、安定した品質と耐久性を誇るゼストの耐熱塗料はとてもおすすめです。

カラーバリエーションにも優れており、ご自身の好みの色を見つけることができるでしょう。
この機会に、ぜひゼストの耐熱塗料を確認してみてください!


ウレタン塗装は、ウレタン樹脂を主な原料とした塗装で弾力性に富み防水性にも優れていることから、車の塗装や外壁などにも幅広く使われています。

比較的安価に手に入れられるアイテムなので、個人で利用がしやすいこともポイントでしょう。

多くの場所で用いられるウレタン塗装ですが、温度が高くなる部分にも使えるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、バイクのエンジンなど高温になる場所にウレタン塗装を使用したい方に向けて、その特性や耐熱温度について解説します。

目次

1.ウレタン塗料の耐熱温度はどれくらい?塗料の特徴を解説!
 1-1:特徴1つ目:耐久性や弾力性について
 1-2:特徴2つ目:水性と油性の違いは?
 1-3:特徴3つ目:硬化剤の混合タイプは?
 1-4:特徴4つ目:耐熱温度・耐用年数の目安は?
 1-5:特徴5つ目:ウレタン塗料が良く使用されている場所
2.バイクのエンジンカバーにも塗装が可能!
 2-1:水冷エンジンであればエンジンカバーへの塗装が可能
 2-2:高温になる部位に使うなら、2液混合型ウレタン塗料がおすすめ!
3.【手順】エンジンカバーに塗装する際のポイント
4.まとめ

ウレタン塗料の耐熱温度はどれくらい?塗料の特徴を解説!

まずは、ウレタン塗装についての特徴を整理します。

塗料には、用途に応じて様々な種類があり、どの用途にウレタン塗装が適しているか判断してみてください。ウレタン塗料と並んで使われることの多いシリコン系樹脂塗料との比較を基本に解説します。

塗料メリットデメリット
ウレタン塗装・弾力性があり、ひび割れしにくい
・さまざまなものに塗装できる
・価格が低めである
・耐候性は中程度
・紫外線に比較的弱いものが多い
シリコン塗装・耐熱性に優れている
・耐久性が高い
・光沢がある
・ひび割れしやすい
・価格が高めである

特徴1つ目:耐久性や弾力性について

ウレタン塗料は、シリコン塗料と比べると弾力性があり、防水性、撥水性にも優れています。

そのため、例えば外壁などで使用された場合に水の侵入を防ぐ効果が期待できます。

その一方で、柔らかい素材であることから傷がつきやすく、紫外線にも弱いことから、変色が起きやすい特性があります。

特徴2つ目:水性と油性の違いは?

ウレタン塗料には水性と油性の2種類があります。

水性ウレタンは文字通り水に溶かして使うタイプです。
「水性」となっていますが、乾いた後であれば水に溶けてしまうという心配は要りません。また、油性に比べると臭いが少ないことも特徴となります。

一方の油性ウレタンには耐久性が高いという特徴があります。
水性に比べると臭いが強く、気密性の高い場所での使用には適していません。

水性と油性の使い分けに絶対的なものはありませんが、屋内での使用には臭い刺激の少ない水性が適しており、屋外の雨風にさらされるものには耐久性のある油性が良いでしょう。

ただ、現在では人体への害が少ない水性の需要が高くなってきています。

特徴3つ目:硬化剤の混合タイプは?

ウレタン塗料には1液タイプと2液タイプがあります。

先に紹介した水性の塗料は、そのほとんどが1液タイプとなります。

1液タイプのウレタン塗料は他に硬化が櫃よないため使用が簡単です。

塗料が余ったとしても、あとで使うこともできます。

価格的にも1液タイプの方が低いです。

2液タイプのウレタン塗料は、塗料と硬化剤を混ぜて使うもので、1液タイプと比べて耐久性が高いことが一番の特徴といえます。

混ぜる前であれば硬化しないので、保管もしやすいです。

特徴4つ目:耐熱温度・耐用年数の目安は?

ウレタン塗料の耐熱温度は約120〜130度とされています。一般的な合成樹脂系塗料の耐熱温度が70度前後といわれていますので、比較的高い部類となります。

ただ、シリコン塗料は200度以上の耐熱温度がありますので、130度以上の高温になる場所に塗装する場合はシリコン塗料の方が優位になります。

耐用年数については、一般的にウレタン塗装では 6〜7年程度です。
(艶があるタイプのものは2~3年ほどで艶が落ちます)

一方、シリコン塗料の耐用年数は約10年といわれています。塗り直しがしにくいものなどについても、耐久性の観点ではシリコン塗料が適しているとも言えます。

特徴5つ目:ウレタン塗料が良く使用されている場所

ここまで触れてきたように、ウレタン塗料はその耐久性と弾力性、防水性からさまざまな場所で使用されています。

建物の外壁や屋根、床などのほか、車やバイクの塗装にも利用されています。

分野使用箇所使用するメリットは?
建築分野外壁や屋根、床などの塗装ひび割れに強く、耐候性が高い
自動車分野ボディなどの塗装補修や光沢の保持性、腐食を防ぐコーティング効果

バイクのエンジンカバーにも塗装が可能!

バイクのエンジンなどの高温になる部分に塗装をする際、ウレタン塗料は使えるのでしょうか。

結論的には、使用することができます。

以下、詳しく解説していきます。

水冷エンジンであればエンジンカバーへの塗装が可能

バイクに限らずエンジンは、内部でガソリンなどの燃料を爆発させてエネルギーを得ているため、当たり前ですが高温となります。

そのため、冷却する仕組みが備わっているわけですが、バイクに関していえば「水冷式」と「空冷式」の冷却方法があり、現在のバイクのほとんどは冷却効果の高い水冷式となっています。

水冷式のエンジンであれば、マフラーやシリンダーなど一部の場所を除き、ウレタン塗装が耐えられる表面温度となりますので使用することが可能です。

高温になる部位に使うなら、2液混合型ウレタン塗料がおすすめ!

バイクのエンジンなどの高温になる部位の塗装には、硬化剤を用いる2液タイプのウレタン塗料が向いています。2液混合型ウレタン塗料は硬化剤を用いて塗料を固めるため、1液タイプと比較して高い耐久性が期待できます。

【手順】エンジンカバーに塗装する際のポイント

塗装手順をご紹介します

バイクのエンジンを塗装する場合の、大まかな手順を確認しましょう。

  1. エンジンの表面にやすりをかける
  2. エンジンの周りを保護する
  3. 脱脂する
  4. 塗装する
  5. 乾かし、硬化させる

また、バイクのエンジンの塗装を屋外で行う際は、風のない日を選びましょう。風が強いときれいに散布できないばかりか、マスキングをした範囲を超えて塗料が飛び散ってしまいます。

それでは手順別に確認していきましょう。

手順1:エンジンの表面にやすりをかける

エンジンの表面を紙やすりなどで磨いていきます。

紙やすりは粗い番手から細かい番手へと順に進めます。

目安ですが、240番→400番→1000番の順番で行うと良いでしょう。

下地の良し悪しで塗装のできが変わるので、丁寧に作業を行ってください。

手順2:エンジンの周りを保護する

塗装を始める前に、塗装をしたくない部分をマスキングします。

他にも、プラグキャップは抜いて塗装が入り込まないよう穴にペーパーを詰めておきます。

エンジンオイルを確認する点検窓を塗装してしまわないよう、忘れずにマスキングを行ってください。

手順3:脱脂する

エンジン表面に油分があると塗装の付着が悪くなりますので、シリコンオフで脱脂します。

手順4:塗装する

シリコンオフが乾いたら、いよいよ塗装となります。

エンジンから30cm程度離れた位置から、均一になるように吹きかけていくのがポイントです。

一度に塗装をするのではなく、何度かに分けて重ね塗りをしてください。

急いで吹きかけてしまうと垂れたり、ムラができたりします。

時間に余裕をもって作業にあたりましょう。

手順5:乾かし、硬化させる

塗装が終わったらしっかりと乾燥させます。

一般に、ウレタン塗料は表面乾燥には約6〜8時間、完全硬化には24〜48時間かかるといわれています。(温度や湿度にもよります)

乾燥の時間を十分にとることに加え、その間にほこりなどが付着しないように気を付けてください。

塗装後すぐにエンジンをかけて熱してしまうと、塗装が膨れることがありますので、ここでも焦りは禁物です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ウレタン塗料は比較的手に入りやすい塗料でありながら、柔軟性や防水性、揮発性に優れ、さらに130度程度までの耐熱性も兼ね備えています。

そのため、建物や車の塗装など雨風にさらされるハードな条件でも使用されています。

また、一部の極端に高温になる箇所を除けば、バイクのエンジンなどにも用いることが可能です。

ウレタン塗装には水性・油性、また1液・2液タイプと種類が分かれていますので、ご自身の目的にあった塗料を選ぶようにしましょう。

ぜひお気に入りのアイテムに塗装をして、カッコよく仕上げてください。


「車の塗装が剥がれてしまったけど、どうすればいいのか分からない」「塗装剥がれの原因や修理費用が知りたい」「メンテナンスの方法を教えてほしい」と思ったことはありませんか?

実は車の塗装剥がれは原因を特定し、適切な補修方法を選ぶことで解決できます。また日常的なメンテナンスでサビの進行を防ぎ、修理費用を抑えることができるんです。

この記事では、車の塗装剥がれの原因とDIYでできる補修方法を解説します。さらにプロによる修理費用やサビ対策についてもわかりやすく説明していきます。

最後まで読むことで、あなたの愛車の価値を長く維持できる方法が身につくでしょう。

目次

1.【主な原因】車の塗装剥がれはなぜ起きる?
 1-1:①天候や環境要因
 1-2:②傷やへこみによるダメージ
 1-3:③不適切な洗車やメンテナンス
2.DIYでも可能|車の塗装剥がれを補修する方法
3.塗装剥がれの放置リスクとは?

 3-1:サビの進行とそのリスク
 3-2:放置による修理費用の増加
4.車の塗装剥がれの修理費用はどれくらい?
 4-1:DIY補修による修理費用
 4-2:プロによる修理費用の相場
 4-3:費用を抑えるためのポイント
5.車の塗装剥がれを防ぐ|メンテナンス方法とサビ対策
 5-1:サビを防ぐための対策方法
 5-2:日常的なメンテナンスのポイント
 5-3:期的なケアと予防策
6.まとめ

【主な原因】車の塗装剥がれはなぜ起きる?

車の塗装剥がれは多くの原因によって引き起こされます。
その中でも特に大きな原因となるのは以下の3つです。

  • 天候や環境要因
  • 傷や凹みによるダメージ
  • 不適切な洗車やメンテナンス

これら3つの原因を理解することで、それぞれに合った対策に取り組むことができます。しっかりとした対策を講じることで車の塗装を長持ちさせることができるでしょう。

①天候や環境要因

車の塗装剥がれの主な原因の一つは、天候や環境要因です。

天候や環境要因は常に車の塗装に影響を与えるため、しっかりと理解しておきましょう。

紫外線は車の塗装を劣化させる大きな要因です。長時間直射日光にさらされると、色あせや色ムラが生じやすくなります。クリアコート層と呼ばれる塗装の表面がダメージを受けることで塗装剥がれを引き起こします。

鳥のフンも車の塗装にとって大きな脅威です。鳥のフンは強い酸性で腐食性が高いため、酸性に弱い車の塗装は短時間で酸化してしまいます。

②傷やへこみによるダメージ

傷やへこみによる物理的なダメージは塗装剥がれのもっとも多い原因でもあり、経験がある方も多いでしょう。

日常的な使用中に、車はさまざまな傷やへこみにさらされます。例えば駐車場で他の車と接触したり、道端の木の枝に擦ったりすることがあります。このような物理的なダメージは、塗装が剥がれ下地が露出する原因となります。

また気付かぬうちに傷を負うこともあります。

具体的には、隣にとまっている車からドアを当てられたり、走行中に小石が飛んできたりすることが考えられます。このような小さな傷が積み重なることで、塗装の剥がれが進行します。

③不適切な洗車やメンテナンス

不適切な洗車やメンテナンスにも気をつけましょう。正しい方法で車を洗い、メンテナンスすることが重要です。

洗車の際に硬いブラシやスポンジを使用すると、塗装面を傷つけてしまう原因となります。

また忘れてはいけないのが、洗車後に適切に乾燥させないと水分が残ってしまうことです。

水分は塗装にとって非常に厄介な存在です。水分由来で発生するウォータースポットやイオンデポジットは塗装にダメージを与えます。塗装表面がクレーターのようにでこぼこになってしまうこともあるので注意が必要です。これらは放置すると塗装に深刻なダメージを与え、塗装剥がれの原因となります。

DIYでも可能|車の塗装剥がれを補修する方法

車の塗装が剥がれてしまった場合、早急に補修することが重要です。
DIYで補修できる方法もありますので、以下を参考にしてみてください。

タッチペンタッチペンはもっとも手軽な補修方法です。ピンポイントの補修に向いており、簡単に塗装剥がれを目立たなくできます。
スプレースプレーは広範囲の補修に向いています。カラーバリエーションも豊富なため、車のカラーにマッチした物を選べるでしょう。
ローラーローラーも広範囲の補修に向いていますが、塗りムラが目立つなどスプレーよりも上級者向きと言えるでしょう。

塗装剥がれの放置リスクとは?

塗装剥がれを放置すると、車にどのようなリスクが生じるのでしょうか。
ここでは、塗装剥がれを放置した場合のサビの進行とリスク、修理費用の増加について詳しく説明します。

サビの進行とそのリスク

塗装剥がれを放置することで考えられるリスクは、サビの進行です。

塗装は車体を保護するバリアの役割を果たしており、塗装が剥がれるとその下の金属部分が露出します。金属部分が酸素や水分にさらされると酸化が始まり、サビが発生します。

特に海岸地域や雪の多い地域では、塩分が含まれる空気や道路の融雪剤によって、サビが進行しやすくなります。このような環境下で塗装剥がれを放置すると、短期間で広範囲にサビが広がり修理が困難になることがあります。

放置による修理費用の増加

塗装剥がれを放置すると、修理費用が大幅に増加する可能性があります。

初期段階であれば簡単な補修で済む場合でも、サビが進行するにつれて修理の範囲が広がり費用が増大します。

例えば、初期の小さな塗装剥がれであればDIYでの補修が可能ですが、サビが広がった場合はパネル全体の交換や大規模な塗装作業が必要になることがあります。

このように塗装剥がれを放置するとサビの進行によるリスクが高まり、結果的に修理費用が増加することになります。塗装剥がれを見つけたら、早めに対処することが重要です。

車の塗装剥がれの修理費用はどれくらい?

車の塗装剥がれを修理する際の費用は、補修方法や塗装剥がれの範囲によって大きく異なります。ここでは、DIY補修とプロによる修理費用の相場、さらに費用を抑えるためのポイントについて詳しく説明します。

対応業車費用相場
DIYで修理材料費のみ:総額1万円程度〜
プロによる修理部分的な補修:1万円〜3万円程度
広範囲の補修:5万円〜30万円程度

DIY補修による修理費用

DIYでの補修は、必要な道具や材料を購入し自分で作業を行うことで、プロに依頼するよりも費用を大幅に節約できます。

例えばタッチペンを使用した補修の場合、タッチペンは約1,000円から2,000円で購入できます。また、サンドペーパーなどの補修に必要な道具を揃える費用も含めて、総額1万円以下で補修が可能です。スプレー塗装やローラーを使用する場合も、必要な道具や材料のコストは1万円前後で済むことが多いでしょう。

プロによる修理費用の相場

プロの業者は専門の道具と経験を持っており、高品質な仕上がりを提供してくれますが費用もかかります。

塗装剥がれの修理費用は、剥がれの範囲や車のモデル、修理業者によって異なります。一般的には、部分的な修理であれば1万円から3万円程度、広範囲の修理や再塗装が必要な場合は5万円から30万円以上かかることもあります。サビが進行している場合はパネルの交換など追加の作業が必要となり、費用が増加します。

しかし、プロによる修理は仕上がりが美しく長期間持続するため、安心して車を使用することができます。

費用を抑えるためのポイント

塗装剥がれの修理費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。

  • 早めの対処
  • DIY補修の活用
  • 複数の業者から見積もりを取る

例えば軽微な塗装剥がれの場合、タッチペンやスプレーを使用して自分で補修することで費用を抑えることができます。広範囲の修理が必要な場合でも、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。最適な価格とサービスを選ぶことで、費用を抑えることができます。

このように塗装剥がれの修理費用を抑えるためには、早めの対処と適切な補修方法の選択が重要です。車の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

車の塗装剥がれを防ぐ|メンテナンス方法とサビ対策

車の塗装剥がれを未然に防ぎ、車の美しい見た目と価値を保つためには、サビ対策と日常的なメンテナンスが重要です。ここではサビを防ぐための対策方法と日常的なメンテナンスについて詳しく説明します。

サビを防ぐための対策方法

サビを防ぐためには車の塗装をしっかりと保護し、環境要因から車を守ることが重要です。

定期的な洗車とボディーコーティングは基本的な対策方法です。洗車で塩分や汚れを除去し、定期的にボディーコーティングをかけることで塗装面に保護膜を形成します。特に冬季や海岸地域では塩分や融雪剤が車に付着しやすいため、こまめな洗車が必要です。

塗装の傷やへこみを早期に修理することも大切です。傷が放置されると、サビが発生するリスクが高まります。タッチペンやスプレーを利用して、小さな傷はすぐに補修しましょう。

日常的なメンテナンスのポイント

日常的なメンテナンスにはいくつかのポイントが挙げられます。

車を駐車する場所に注意を払いましょう。直射日光や雨風を避けられる場所に駐車することで、塗装の劣化を防ぐことができます。ガレージやカーポートが利用できる場合は、積極的に活用しましょう。

定期的に車の状態をチェックすることも重要です。特に洗車の際には、塗装面に傷や剥がれがないか気にかけるようにしましょう。小さな異変も見逃さず、早めに対処することで大きなトラブルを防ぐことができます。

期的なケアと予防策

車の塗装を保護するためには、長期的なケアと予防策も重要です。いくつかの具体的な方法を紹介します。

プロによるコーティングサービスを利用することを検討しましょう。ガラスコーティングやセラミックコーティングは塗装面に強力な保護膜を形成し、紫外線や酸性雨から車を守る効果があります。

車のカバーを使用することも有効です。長期間車を使用しない場合や屋外に駐車する場合は、専用のカバーをかけることで塗装を保護することができます。カバーは通気性の良い素材を選び、湿気がこもらないように注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、車の塗装剥がれを防ぐためには原因を理解し、適切な補修方法とメンテナンスが重要だと紹介しました。

塗装剥がれの主な原因として、以下3つが挙げられます。

  • 天候や環境要因
  • 傷やへこみによるダメージ
  • 不適切な洗車やメンテナンス

塗装剥がれを放置すると、サビの進行や修理費用の増加といったリスクが伴うため初期段階で適切に補修を行うことが大切です。

さらに塗装剥がれを防ぐためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。定期的な洗車や適切な保管場所の選択など、日々のケアを心がけましょう。

適切な対策とメンテナンスを行うことで、美しい外観を保つことができます。この記事で紹介した情報を参考に車の塗装をしっかりと守り、快適なカーライフを送りましょう。


ウレタンクリアは、耐ガソリン性がよくカラー塗装の保護や、見た目の美しさを向上させるために重要な塗装です。しかし、通常のラッカースプレーなどと異なり、専門的な用途が多く、どのような種類のウレタンクリアを選ぶべきか、何を基準に選べば良いのかわからないのが現状です。

インターネットで検索すれば、様々な2液ウレタンクリアが出てき、手軽に使えるスプレー缶タイプが真っ先に候補にあがりますが、実際のところは求めるツヤや、凹凸がひどく透明感が出ないのが現状です。

この記事では、2液ウレタンクリアーとは何なのかを説明し、選び方のポイントもご紹介します。メリット、デメリットも解説するので、最終的に何を基準に選べばいいのか分かるようになります。ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

1.そもそも、2液混合型のウレタンクリア塗料とは?
2.2液混合型のウレタンクリア塗料の種類は?

 【強溶剤タイプ】〜耐久性が高いのが特徴〜
 【弱溶剤タイプ】〜密着度が高いのが特徴〜
 【水性タイプ】〜DIYでも使いやすい塗料〜
3.2液混合型ウレタンクリア塗料の選び方のポイント
 Point1:強溶剤、弱溶剤、水性で選ぶ
 Point2:2液混合型ウレタンクリア塗料の吹き付けタイミングで選ぶ
 Point3:コンパウンドで仕上げ磨きが必要かで選ぶ
4.【メリット】2液混合型ウレタンクリア塗料を選ぶ利点は?
5.【デメリット】2液混合型ウレタンクリア塗料の選ぶ課題!
6.2液ウレタンクリアと2液アルキッドクリアの違い
7.まとめ

そもそも、2液混合型のウレタンクリア塗料とは?

出典:写真AC

2液混合型ウレタンクリア塗料とは、主剤と硬化剤の2つで構成されているウレタン塗料です。
傷に強い被膜、柔軟性のある硬さ、塗りやすさを兼ね備えた特徴を持っていいます。

<以下のような製品に使用されています>
・バイク、車、自転車等のカーボン、アルミ、鉄製品
・スノボー、スキーなどのスポーツ用品
・テーブル、タンスなどの家具
・プラモデル、ラジコン、楽器などのホビー用品
・釣竿、ルアーなどの釣り用品

主剤で使用しているものはアクリルポリオールという成分で、硬化剤には、ポリイソシアネートという成分が一般的に使用されています。アクリルポリオール(主剤)で光沢のある厚い被膜を形成し、イソシアネート(硬化剤)で傷がつきにくい耐久性のある被膜を作りあげます。

2液混合型のウレタンクリア塗料の種類は?

出典:写真AC

2液混合型のウレタンクリア塗料の中でも、混ぜ合わせる成分によって種類があります。自分に合ったものを見つけるために、2液混合型のウレタンクリア塗料の種類を紹介しますので、参考にしてみてください。

【強溶剤タイプ】〜耐久性が高いのが特徴〜

強溶剤タイプは、強いシンナーと混ぜ合わせて使用する2液混合型ウレタンクリアです。主にウレタンシンナーが配合されています。乾燥が早く、耐久力がある塗膜を作れますが、溶解力が強いため取り扱いが難しいです。また、臭いや引火性も高いため、安全面でも配慮が必要です。

【弱溶剤タイプ】〜密着度が高いのが特徴〜

弱溶剤タイプは、水性と強溶剤の中間のポジションに位置します。水性よりも密着力と耐久力が高いのが特徴です。強溶剤と比べると乾燥に時間はかかりますが、臭いは少ないです。強溶剤に比べて刺激が少ないので、扱いやすいのもメリットと言えます。

【水性タイプ】〜DIYでも使いやすい塗料〜

水性タイプはその名の通り、水と混ぜ合わせて使用します。有害性が少ないので、初心者にも安心で扱いやすいのが特徴です。価格も安価なので、DIYにチャレンジしてみたい方におすすめ。

しかし、強溶剤や弱溶剤に比べると耐久力が劣り、乾燥にも時間がかかるのがデメリットです。

〜補足〜「つや有り」「つや消し」もある

ツヤありで仕上げるのか、ツヤなしで仕上げるのかで見た目が大きく変わります。ツヤがある塗装は高級感を出すことができ、ツヤなし塗装はシックな印象を演出できます。自分の好みに応じて、選択してみてください。

2液混合型ウレタンクリア塗料の選び方のポイント

出典:写真AC

ここまで2液ウレタンクリアの種類について解説しました。では、実際に2液ウレタンクリアを選択する際には、何を基準に選べば良いのでしょうか。ここからは、缶スプレーの2液ウレタンクリアを選ぶ際のポイントを紹介します。

Point1:強溶剤、弱溶剤、水性で選ぶ

1つ目の確認するべきポイントは、強溶剤、弱溶剤、水性の選択。塗装に慣れている方は、乾燥が早くて耐久力のある強溶剤がおすすめです。

しかし、初めての方や塗装に慣れていない方は、耐久性に劣ったとしても、扱いやすい弱溶剤や水溶性を使用した方がいいでしょう。

Point2:2液混合型ウレタンクリア塗料の吹き付けタイミングで選ぶ

メーカーによって2液ウレタンクリアを吹き付けるタイミングが違うので、気を付けなければなりません。カラー塗装後に、数分間待てば2液ウレタンクリアーを吹き付け可能なものと、カラー塗装後、72時間おかないと2液ウレタンクリアを塗装できないものがあります。

これにより、完成までの時間が大幅にかわりますので、自分の作業スケジュールに合ったものを選ぶと良いでしょう。

Point3:コンパウンドで仕上げ磨きが必要かで選ぶ

2液混合型ウレタンクリアの塗装後の仕上げとして、コンパウンド仕上げが「可能なクリアー」と「できないクリアーなどがあります。ほこりやブツ傷などはつくものとして、コンパウンド仕上げが可能なクリアーを選ぶのがおすすめです。

プロ仕様の2液混合型のウレタンクリア塗料は、画像をクリック!!

【メリット】2液混合型ウレタンクリア塗料を選ぶ利点は?

出典:写真AC

2液ウレタンクリアを使用するメリットを紹介します。こちらを読んで2液ウレタンクリア購入するかの判断基準にしてみてください。

1つ目:塗装の保護

2液ウレタンクリアはカラー塗料の上に塗膜を作るので、塗装の保護に役立つ塗料です。塗膜自体も耐久力が高く、ガソリンがかかっても痛みにくいので、対候性・耐溶剤性に強く車やバイク等に広く使用されています。

2つ目:色々な素材に塗装可能

車やバイク以外の素材にも使用できる万能性も持ち合わせています。クリア以外の色で木材や家の外壁に使用したりと、使い勝手が非常に良いです。

3つ目:仕上がりが良くなる

カラー塗装の上から2液ウレタンクリアを吹くことで、塗装の保護だけでなくツヤを出し、高級感も演出できます。ツヤなしならシックに仕上げることができ、好みに応じて仕上がりを調整可能です。仕上がりを格段に良くできることは、塗装するうえで大きなメリットです。

4つ目:乾燥が早い

塗料には1液型と2液型があり、1液型は主剤のみ使用するのに対し、2液型は主剤と硬化剤を使用するので、その分乾燥が早いです。さらに、1液ウレタンクリアと比べても耐久力が高いです。そのため、1液タイプより2液タイプが主流で使用されています。

【デメリット】2液混合型ウレタンクリア塗料の選ぶ課題!

出典:写真AC

次に2液ウレタンクリアのデメリットも紹介。デメリットもしっかり理解し、知識の幅を広げてから購入するか検討してみてください。

1つ目:主剤と硬化剤を1度混ぜると、長期保存ができない

2液ウレタンクリアは、作業前は別々の容器で保管してあり、作業の時に混ぜ合わせて使用します。1度混ぜ合わせると、硬化が始まり数時間から遅くとも24時間で使い切らないといけません。

次の日に持ち越せないので、余ったら無駄になってしまったり、作業を終えたくても使い切るまで作業を続ける必要があります。そのため、どのタイミングで混ぜ合わせるかが重要です。

2つ目:アルキッド塗料よりも高価

塗料を購入する判断基準の1つに、必ず入ってくるのが価格。2液ウレタンクリアは少し高額な塗料です。安価に抑える方法としては、ウレタンクリアではなく、アルキッドクリアを使用する手段があります。

しかしウレタンクリアよりアルキッドクリアの方は耐久力が劣るので、注意が必要です。

※アルキッドクリアーは家具などに使われる2液性の塗料になり
耐溶剤性は強いですが紫外線に弱く黄変などしてしまうのが一般的です。

2液ウレタンクリアと2液アルキッドクリアの違い

出典:写真AC

よく比較される塗料として、2液ウレタンクリアがありますが、どんな違いがあるのか良く分からない方も多いと思います。

結論から言うと、2液アルキッドクリアより2液ウレタンクリアの方が上位グレードなのですが、具体的にどの部分の性能が上なのか解説します。

仕上がり後の光沢の違い

1つ目の2液アルキッドクリアと2液ウレタンクリアの違いは、仕上がり後の光沢です。2液アルキッドクリアで仕上げをしても光沢はしっかり出せますが、2液ウレタンクリアの方がより光沢が出せます。

2液アルキッドクリアは仕上げの塗料として申し分はないのですが、本当に満足のいく仕上がりにしたいのなら、2液ウレタンクリアの方がおすすめです。

2液ウレタンクリアと比べると傷が付きやすい

2つ目の2液アクリルクリアと2液ウレタンクリアの違いは、塗膜の硬さです。2液アクリルクリアは、2液ウレタンクリアと比べると塗膜が柔らかいので、塗装に傷が付きやすいです。

また、耐久力も2液ウレタンクリアの方が上なので、塗装を長持ちさせたい方は、2液ウレタンクリアを使用した方が良いでしょう。

まとめ

2液ウレタンクリアは、塗装の仕上げの手段としてとても優秀。塗膜は硬いため塗装の保護に役立ち、耐久力もあります。塗装を美しくしてくれる光沢も出せて、一石二鳥の塗料です。

2液ウレタンクリアの中にも、強溶剤、弱溶剤、水性など種類や塗装可能なタイミングに違いがあります。検討の際は、取扱店やプロショップに相談してみましょう。
注意書きや使用方法をよく確認してから購入するようにしましょう。
おもしろ塗装工房では塗料選びから塗料の使い方などをアドバイスしています。


車の経年劣化の中でも、ライトの黄ばみは見た目にも分かりやすいものの一つです。
ライトが黄ばんでいると、それだけで車が古いものに見えてしまいます。

外見以外にも、ライトの光量が減ることから視認性も悪化してしまうという問題も引き起こします。そんなライトの黄ばみを自分で簡単に除去できれば嬉しいですよね。

そこでこの記事では、ライトの黄ばみの除去について解説します。業者に任せる場合や、黄ばみを遅らせる方法についても取り上げているので、ぜひ確認してください。

目次

1.ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法
 ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い
 ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ
 きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ
2.【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法
3.ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合
4.【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法
5.まとめ

ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法

ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い

現代の車はヘッドライトカバーにポリカーボネート樹脂といわれる素材を採用しています。ポリカーボネート樹脂は耐衝撃性に優れ、透明感が高く、加工もしやすい優れた素材です。

しかし、その一方で、紫外線を浴びると変色してしまう短所も持ち合わせています。紫外線は太陽光に含まれているため、外を走行する車にとっては、ヘッドライトカバーが黄ばんでいくことは避けられない現象といえるでしょう。

ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ

ヘッドライトカバーが黄ばむ原因が紫外線であるということは、紫外線が当たらないようにすれば良いということになります。

その対処法の代表的なものが、ウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は2つの液剤から成る合成樹脂塗料で、ヘッドライトカバーに厚いコーティング層をつくることで紫外線を防ぐことができます。

きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ

ウレタンクリア塗装にはスプレーガンタイプと缶スプレータイプがあります。きれいな仕上がりを狙うのであれば、スプレーガンタイプがおすすめです。缶スプレータイプはそれだけで塗装ができるので便利ではありますが、噴射の調整が難しく、塗装がムラになりやすいです。

スプレータイプであればエアの調整により噴射をコントロールしやすいので、塗装をきれいに行うことができます。

おすすめのウレタン塗料はこちら!

【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法

自分でウレタンクリア塗装を行う際の具体的な手順を確認しましょう。基本的な手順はスプレーガンタイプと缶スプレータイプ共通です。

Step1:マスキングをする

まずは水で汚れを洗い流しましょう。その後、塗装作業でヘッドライトカバー以外の部分に影響を与えないようにマスキングでカバーします。

塗料の粒子が風に舞うと予想以上に広範囲に飛散してしまいます。養生シートや新聞紙を使い、ヘッドライトカバー周辺だけでなくフロントガラスまでカバーするようにしましょう。

もしヘッドライトカバーを外すことができればこの工程は不要ですが、外し方が分からない場合にはマスキングを行いましょう。

Step2:耐水ペーパーで磨く

元々施工されていた塗装や黄ばみを落とすため、耐水ペーパーで磨きます。耐水ペーパーは数字の小さいものから大きいものまで段階的に使い分けて使用します。

目安としては、最初が800番、2回目が1000番、仕上げに1500番(可能であれば2000番も)が良いでしょう。番手ごとに縦方向と横方向と交互に磨くことがコツです。

途中でウエスで拭き上げ、磨き残しがないか確認しながら進めましょう。

Step3:コンパウンドを使って磨く

コンパウンドは耐水ペーパーよりも細かな粒子で構成された研磨剤です。耐水ペーパーのみでも問題なく作業は行えますが、より透明感を出したい場合にはコンパウンドでも磨いておきましょう。

Step4:脱脂をする

耐水ペーパーで磨きあげたら、シリコンオフや中性洗剤を使って脱脂をします。表面に油脂が残っていると塗装表面が不均一になり、劣化が早まってしまうので、しっかりと行いましょう。

Step5:ウレタンクリアを塗装する

これまでの作業が終わり、しっかり表面が乾いたらウレタンクリア塗装を散布します。ウレタンクリア塗装は数回に分けて行うようにします。(この例では4回)塗装には1時間かそれ以上かかりますので、失敗しないためにも時間に余裕を持って行いましょう。

1回目

1回目の塗装はヘッドライトカバー全体に、まんべんなくスプレーを吹きかけるようにします。ヘッドライトから20cm程度離した場所から軽く吹き付けるようにしてください。塗料が少量しか付着しないので、曇る程度にしかなりませんが、気にしなくても大丈夫です。散布後は10分程度乾かします。

2〜3回目

2回目も同様に、全体に散布し、10分程度乾かします。ここまでの散布で表面に塗料が定着してきているので、3回目には少し厚塗りをします。

しかし、塗料が垂れてしまうと台無しとなるので、欲張らず、気持ち厚めに留めるようにしましょう。4回目で本塗りです。これくらいになると、透明感があって奇麗になってきます。塗料垂れが怖い場合は、無理をせずに散布をもう1回~2回に分けて行うと良いでしょう。

乾燥

塗装後はしばらく乾燥をさせましょう。マスキングを外すのはその後にしてください。最低でも2時間は車を動かさないようにします。塗装が完全に乾燥するには1週間程度の時間が必要です。天候にも左右されるので、週間天気予報を確認して行うと施工後のトラブルを防ぐことができます。

もし塗料の硬化を待てないのであれば、ハロゲンヒーターなどを用いて強制的に乾燥させることもできますが、温度管理と火事に気を付けてください。

Step6:塗装垂れに注意

上記にも記載しましたが、塗装を早く終わらせようと塗装の散布を焦らないようにしましょう。塗装が垂れてしまうと再施工となってしまいます。説明の最初でスプレーガンタイプがおすすめとしたのはこのためです。微調整をしながら塗料を散布できるので、こうしたリスクを減らすことができます。

Step7:塗装後のゆず肌対策

きれいに仕上がったと思っても、改めて確認すると表面にもやがかかった様になっていることがあります。気になるようであれば、コンパウンドで磨くことで調整することができます。ただし、この作業は塗料が完全に乾いた1週間後以降に行うようにしてください。

ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合

ウレタンクリア塗装の施工は自分でも行える愛車メンテナンスのひとつです。しかし、ある程度時間が必要になるほか、失敗してしまう可能性もゼロではありません。

そこで、ウレタンクリア塗装をプロにお願いするというのも手です。多くのコーティング専門店でヘッドライトカバーだけのコーティングも受け付けているので、お近くのショップを探してみましょう。

コストはかかりますが、プロは下地処理から違うため満足のいく仕上がりとなります。相場はショップによりまちまちですが、左右のライトでおおよそ約1万円前後程となっています。

【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法

ヘッドライトカバーの黄ばみは紫外線を避ければ遅らせる事ができます。外出で長時間駐車する際には屋根のある場所や、日陰になっている場所に駐車するようにしましょう。

また、ご自宅に駐車場やカーポートがない場合には『ボンネットカバー』が有効です。車全体を覆うカバーだと取り外しに手間がかかりますが、フロント部分のみのカバーだと取り外ししやすく、価格もお手頃です。

まとめ

車のヘッドライトカバーは経年劣化で黄ばんでしまうものです。外見的なデメリットだけでなく、光量が減ってしまうことで安全性にも影響を及ぼしてしまいます。

黄ばみを除去し、黄ばみを防ぐ有効な手段がウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は自分で行うことができるので、大切な愛車をきれいに保つためにも施工を検討してみてください。