「 塗装手順 」一覧

車や自転車フレーム・家具・オートバイ・ヘルメット・ルアーなどあらゆるものへの塗装手順や塗料選びなどを紹介

「使っているテーブルが古くなってきたけど、業者に頼んだり、新しく買い直すのは高い」
「DIYって難しそうで、自分に出来るかわからない」そんなあなたは必見です。

家にある古くなったテーブルなどにウレタン塗装を行うことで、あなただけの力で新品同様生まれ変わらせることができます!

この記事では、ウッド(無垢)テーブルへウレタン塗装を行う際の、実際の手順やおすすめの塗料について紹介していきます。あなた自身が塗ったテーブルを長く使って、日々の生活に彩りを与えてみてはいかがでしょうか?

目次

1.テーブルのウレタン塗装に必要なものは?
 1-1:必要な材料一覧
 1-2:おすすめの塗料
2.【How to】テーブルのウレタン塗装の進め方
 2-1:テーブルの塗装を剥がす
 2-2:テーブルにウレタン塗装を行う
 2-3:ウレタン塗料を十分に乾燥させる
 2-4:ウレタン塗料の凹凸をなくすため研磨する
 2-5:「塗装→乾燥→研磨」を3回ほど繰り返す
3.ウレタン塗装のポイントと注意点
 3-1:マスクと換気を忘れずに!
 3-2:養生を準備する
 3-3:素早く一筆書きで塗ることを意識する
4.定期的なメンテナンスで美しい仕上がりを保とう
5.まとめ

テーブルのウレタン塗装に必要なものは?

それではまず、テーブルのウレタン塗装に必要なものを確認していきましょう。
これから紹介するものは、材料を全て揃えても数千円前後に収まりますのでご安心ください。

テーブルを買い直すよりも圧倒的に安いのが、テーブルをウレタン塗装するメリットと言えるでしょう。

必要な材料一覧

  • ウレタン塗料(トップコートのみでも良い)
  • やすり(#120前後、#320~#400、#600前後の3種類)
  • コテ刷毛or刷毛(※テーブルに凸凹が無ければコテ刷毛、ある場合は刷毛を推奨します)
  • トレイorカップ(※水性ウレタンを入れることが出来ればOKです)
  • マスカー(※養生テープでも可)
  • 机を拭くタオル
  • マスク

やすりは、以降の塗装手順でご紹介する①テーブルの塗装を剥がす(#120前後、#320~#400)、②刷毛を塗った後に仕上げる(#600前後)と使用用途によって番手が大きく分かれています。今回は初心者の方向けということもあり、3種類の番手を記載しました。

より仕上げにこだわりたい方は、番手の種類を増して研磨の回数を増やすと、仕上がりがさらに綺麗になるので調整してみて下さい。

また、DIYをもっと極めていきたいという方は、ベルトサンダーという研磨機を購入して使ってみるのもオススメです。

テーブルに特に凹凸がない場合、通常のローラーよりも、コテ刷毛などの使用をおすすめします。コテ刷毛の方が均一に広い面を塗ることが出来るためです。

ただし、凸凹のあるテーブルの場合は、均一にニスを塗ることが出来ないため、通常の毛先の柔らかい油性刷毛の使用をおすすめします。ご自身がお持ちのテーブルに合わせて、用意する刷毛を選んでみてください。

おすすめの塗料

今回は、古くなったテーブルをピカピカに生まれ変わらせる想定をしているため、ウレタン塗料を採用しています。

ウレタン塗料は、木材によく使用される水性ニスと比べて保護する力が強く、キズ、油分、熱にも強いのでより家具に適した塗料と言えるでしょう。また、食品衛生法に適した塗料であれば、お皿などの食器に使うこともできます。

ウレタン塗料の選び方のポイントは、下記の2つです。

①つや有りタイプかつや無しタイプか

光沢を出したい場合はつや有り、木の質感そのものを重視したい場合はつや無しのものを選んでください。
艶ありの場合のメリット・デメリット
メリット :高級感のある仕上がりになる
デメリット:下地処理が大変(細かな番手での研磨が必要になったり、下地の凸凹をしっかりと平らにす  る必要がある
つや無し(つや消し)の場合のメリット・デメリット
メリット :しっとりとした仕上がりで本来の木質の持っている上品な仕上がりになる
      下地処理が楽
デメリット:刷毛塗りの場合つやムラがでやすい

②透明(木目を生かす)か色有り(塗りつぶし)か

木の質感や本来の色を重視したい場合は透明、自分好みの色に仕上げたい場合は色有りを選んでください。「どれを選べばいいか分からない」という方は、DIYでよく使われる、透明つや有りのウレタン塗料を選んでみましょう!

また、「アンティークテーブルのような渋みを出したい!」という方がいれば、ウレタン塗装ではなくラッカー塗装も検討してみてください。

ただし、ラッカー塗装の注意点として、

  • 傷がついいたり、熱に弱く、塗装が剥げた際の補修が難しい
  • 水分に弱くシミになりやすい

上記のような特徴があり、ウレタン塗装よりも作業やメンテナンスの難易度が高い点に注意しましょう。

【How to】テーブルのウレタン塗装の進め方

材料を揃えたら、いよいよ作業の開始です。
作業時間は、塗料の乾燥時間にもよりますが、おおよそ5時間~3日前後を必要となります。

少し時間はかかりますが、1回の作業であなたの古くなったテーブルを、生まれ変わらせることができます!

テーブルの塗装を剥がす

まずは、用意した#120前後の紙やすりを使用して、テーブルの古い塗料を剥がしていきましょう。
手掛けの場合時間が掛かるのでミニサンダーなどを使って研磨すると作業が楽に進みます。

テーブルの端から、木目に沿うようにやすりがけを行うのがポイントです。反対方向からやすりがけをしてしまうと、仕上がりが綺麗にならないので注意してください。

塗料が十分に剥がれたら、#320~#400の紙やすりで、テーブルの面全体を整えていきます。

面全体が均一になったら、テーブルをタオルで拭いて研磨粉を綺麗に拭き取りしましょう。

以上で、下地の準備は完了です。

テーブルにウレタン塗装を行う

テーブルの下地を整えることができたら、いよいよ塗装です。
用意したカップに塗料を入れ、刷毛で塗料を付けていきましょう。

十分に刷毛へ塗料が付いたら、テーブルへ一筆書きで均等に塗っていきます。
※塗り方は必ず木目に沿って塗る事

ウレタン塗料を十分に乾燥させる

塗り終えたら、90分ほど指触乾燥の時間を取りましょう。

塗料や塗装時期にによっては、目安の乾燥時間が若干違うケースもあるため、塗料のパッケージに書かれている乾燥時間をチェックしてみてください。

乾燥させる際に、塗ったテーブルは、直射日光の当たらない位置で乾燥させるようにしましょう。
直射日光に当てると木の導管から息をしたがるため、気泡がでて塗膜面が泡だらけになります。
また均一に塗ったように見えていても、直射日光を当ててしまうと塗りムラが出る恐れがあります。

刷毛はそのまま放置していると固まってしまうため、乾燥させている間に刷毛をしっかりと溶剤(ウレタン薄め液)にて洗っておきましょう。

ウレタン塗料の凹凸を無くすため研磨する

乾燥が十分(1~2日)に終わったら、#600前後のやすりでテーブルを研磨していきます。この際、力を入れすぎないことを意識してください。力を入れすぎると、せっかく塗ったニスが剥がれてしまう恐れがあります。優しく研磨することを意識するようにしましょう。

「塗装→乾燥→研磨」を2~3回ほど繰り返す

テーブルの研磨が終わったら、タオルで机の木くずやゴミを綺麗にしましょう。

以上の流れが、1セットです。
この「塗装→乾燥→研磨」のセットを3セット繰り返してみてください。見違えるようにテーブルが綺麗になります。これでテーブルのウレタン塗装作業は完了です!

ウレタン塗装のポイントと注意点

テーブルのウレタン塗装には、何点か注意点があります。注意点を守らなかった場合、健康被害を及ぼす、近くの家具が汚れる、塗装が上手くいかない等の恐れも出てきます。

キーワードは「マスクと換気」、「養生」、「一筆書き」です。

せっかく長い時間をかけて作業をするのであれば、注意点をしっかり守って、完璧な仕上がりを目指してみてください。

マスクと換気を忘れずに!

塗料や、やすり掛け後の粉塵を吸わないよう、マスクの着用と換気は忘れずに行いましょう。特に、研磨作業時には、木の粉塵は大量に出てくるため、マスクを必ず着用してください。

自身の手や服に塗料が付くのが気になる方は、軍手やビニール手袋、汚れても良い服を準備するようにしましょう。

また、屋外で作業も可能ですが、テーブルに直射日光が当たらないようにしてください。直射日光が当たってしまうと、塗りムラ・気泡が出る恐れがあります。

養生を準備する

テーブルの周辺に誤って塗料が付かないよう、養生を貼っておきましょう。養生を準備していないと、床や近くの家具に塗料がついてしまう恐れがあります。

材料一覧では、マスカーもしくは養生テープを記載しましたが、可能であればマスカーの利用をおすすめします。マスカーであれば、簡単に広範囲の保護ができ、今後のメンテナンスの際にも使用ができるためです。

200円程度で購入ができる商品のため、まだ持っておらずDIYに興味がある方は、マスカーの購入をおすすめします。

素早く一筆書きで塗ることを意識する

何度も重ね塗りをしてしまうと、ハケの跡がテーブルに残ってしまうおそれがあります。素早く一筆書きで全体にウレタン塗料を塗ることを意識しましょう。
目安は1800mm×900mmのテーブルで約5分以内

もし一筆書きで全て塗れなかった場合は、できるだけ早く重ね塗りするようにしてください。すでに乾燥した場所に重ね塗りをすると、余計に塗りムラが目立ちます。

なお、ハケの代わりにローラーを使うことはおすすめしません。ローラーの場合は気泡が生まれやすく、仕上がりが綺麗にならないケースが多いためです。

定期的なメンテナンスで美しい仕上がりを保とう

自分好みに仕上げたテーブルが完成したら、それで終わりではありません。定期的にメンテナンスを実施することで美しい仕上がりを長く保つことができます。

可能であれば毎日掃除をするのが理想ですが、少なくとも汚れが目立ったタイミングでは掃除をするようにしましょう。塗装が剥がれてきたら、もう一度同じ工程を繰り返してみてください。

また、気分を変えたい時は、ウレタン塗料の種類を変えることもおすすめです。色なしのウレタン塗料を使っている場合は、色ありの塗料を試すなど、塗料の種類を変えるだけで仕上がりが大幅に変わります。ウレタン塗料を変える際は、しっかり古い塗装を剥がすよう気を付けてください。

長く使っていると愛着もより湧いてくるため、定期的なメンテナンスを通して、自身のテーブルを長持ちさせましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、『古いテーブルをウレタン塗装で新品同様に生まれ変わらせる方法』について紹介してきました。

「思ったより難しくなさそう」
「これなら自分でもできる」と思った方も多いのではないでしょうか?

この記事で紹介した、古くなった家具を塗装して綺麗にする作業は、通称『リペイント』と呼ばれています。本来は塗装のプロが行うことの多い『リペイント』ですが、こちらの記事を読めば誰でもご自身のテーブルを、プロのように生まれ変わらせることが出来ます。

また、自身で塗装を行ったテーブルには、自ずと愛着が湧いてくるものです。この記事を参考にして、ぜひ世界に一つだけ、自分だけのテーブルを作り上げてみてください!


愛車をドレスアップする方法として、ブレーキキャリパー塗装があり、車の足回りを塗装することで、華やさを演出できます。

塗装範囲もそれほど広くなく手軽にDIYしやすい部品ですが、どの塗料でも良いわけではなくブレーキの過酷環境下にも耐えうる高品質で耐久性の高い塗料メーカーを使用することがおすすめです。

この記事では、ブレーキキャリパー塗装におすすめな耐熱塗料をご紹介し、実際の評判なども合わせて解説していきます。これを読むことで、塗料選びに迷わなくなりますのでぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.ブレーキキャリパー塗装に耐熱塗料がおすすめ!
2.【塗装屋おすすめ塗料】ゼストの耐熱塗料のおすすめは?
 2-1:使用されたお客様の耐熱塗料の評判は?
 2-2:豊富なカラーラインナップ
3.耐熱塗料を選ぶ際の注意点は?
 注意点1:ハケ塗り塗装か吹き付け塗装かで難易度が変わる
 注意点2:ブレーキダストが目立ちやすくなる可能性がある
4.まとめ

ブレーキキャリパー塗装に耐熱塗料がおすすめ!

塗料メーカーを紹介する前に、ブレーキキャリパー塗装の際に、どんな塗料を使用すればいいのかを説明します。

結論から言うと、ブレーキキャリパー塗装に適した塗料は、耐熱塗料です。

耐熱塗料を使用する理由は、自動車やバイクのブレーキは摩擦の力を利用しますが、ブレーキの摩擦熱が発生し、通常の塗装は熱に耐えられずに早期劣化してしまうからです。

しかし、耐熱塗料はシリコーン樹脂という成分を含んでいるため、200〜600℃までの熱に耐えられます。

耐熱塗料は、調理器具やストーブなど意外に広く使用されていて、私たちの身近にある塗料なのです。

【塗装屋おすすめ塗料】ゼストの耐熱塗料のおすすめは?

ゼストで販売している耐熱塗料は、塗装のプロが仕様しているものと同様のメーカ直送耐熱塗料を、販売しております。そのため、キャリパーなど塗膜にとって過酷な環境化でも安定した品質と高い耐久性があります。

1コート仕様で薄め液を仕様するだけで、ハケ塗り・スプレーガンによる吹き付けが行えるため、初心者の方にも簡単に施工が可能です。

ブレーキキャリパーをDIYで塗装する方法は、以下の記事をクリック!

使用されたお客様の耐熱塗料の評判は?

手軽に誰でも使用できるため、数多くのお客様に使用いただいております。

  • 1年が過ぎ、ポツポツと当たりによる、剥がれはありますがしっかりと残っている。
  • 主液100ml瓶で約1台分のキャリパーを塗装できた。
  • 原液だと伸びにくいので、薄めい液で希釈して使うと作業性が良い。
  • ハケ塗りだが、結構簡単に塗れました。
  • パーツクリーナーで拭いても落ちないので、耐久性は高い。
  • カラーラインナップは豊富で、欲しい色は大体手に入る。
塗りやすさハケ塗りでも簡単に塗装できる点が好評です。
初心者〜プロまで幅広いユーザー層に利用されており、DIYで初めて塗装する方にもおすすめです!
塗料の使用量主液100ml瓶で約1台分のブレーキキャリパーを塗装することがほぼ可能で、コストパフォーマンスに優れています。(一度塗りに限る)
耐久性使用後1年経過しても、経年によるわずかな剥がれはあるものの、全体としての耐久性が高く、長期間の使用に耐えれる塗料であること評価いただいております。
カラーカラーラインナップが豊富で、ユーザーが希望する色が手に入る点が評価頂いております。
様々な色を選べることで、車やバイクの個性を引き立てることができます。

豊富なカラーラインナップ!

全16色展開しており、レッド・イエロー・ブルー・ガンメタなどの定番色から、パステルピンク・ラベンダー・ローズメタリックなどの特殊な色もご用意しており、お客様の好みや目指したいデザインに応じて選択いただけます!

耐熱塗料を選ぶ際の注意点は?

ここまで、ブレーキキャリパーにおすすめの耐熱塗料をご紹介してきましたが、塗料購入の前に注意すべきことが2点あります。

あとで後悔しない様に、この注意点を読んでから購入を検討してみてください。

注意点1:ハケ塗り塗装か吹き付け塗装かで難易度が変わる

1つ目の注意点は、塗装方法で難易度が変わる事です。

刷毛塗りの場合は、ブレーキキャリパーに直接塗料を塗ればいいので簡単に作業できますが、スプレーガンや缶スプレーで吹き付ける場合、養生しないと違う箇所まで塗装してしまいます。

しかも、養生してもブレーキキャリパーはタイヤハウスの中なので、スプレーガンの距離も取りづらく、角度も付けづらくなるので、失敗のリスクが高まります。

ブレーキキャリパーを取り外せば、吹き付けやすくなりますが、分解整備に該当する為、認証工場でしかブレーキキャリパーの取り外しができません。

DIYはほとんどの場合、ブレーキキャリパーを取り付けたまま塗装することになると思いますので、吹き付けで塗装を検討している方は注意してください。

注意点2:ブレーキダストが目立ちやすくなる可能性がある

2つ目の注意点は、ブレーキキャリパーの塗装後に、ブレーキダストが目立つようになる可能性があることです。

ブレーキダストは、ブレーキを使用した時に発生する細かい粉塵で、ブレーキキャリパーにもよく付着します。

塗装していないブレーキキャリパーだと、ブレーキダストは目立ちませんが、塗装した場合、特に明るい色だとブレーキダストが目立ちやすくなる可能性があります。

キレイな色を保ちたければ、定期的にブレーキダストを除去する必要があり、手間がかかってしまいますので、こまめにお手入れが可能かどうかシミュレーションしてから耐熱塗料を購入する様にしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、ブレーキキャリパー塗装におすすめの耐熱塗料についてご紹介してきました。

ブレーキキャリパーは、ブレーキから発生する高温の熱とブレーキダストの汚れによって塗装環境にはとても過酷になります。その中でも、安定した品質と耐久性を誇るゼストの耐熱塗料はとてもおすすめです。

カラーバリエーションにも優れており、ご自身の好みの色を見つけることができるでしょう。
この機会に、ぜひゼストの耐熱塗料を確認してみてください!


ウレタン塗装は、ウレタン樹脂を主な原料とした塗装で弾力性に富み防水性にも優れていることから、車の塗装や外壁などにも幅広く使われています。

比較的安価に手に入れられるアイテムなので、個人で利用がしやすいこともポイントでしょう。

多くの場所で用いられるウレタン塗装ですが、温度が高くなる部分にも使えるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、バイクのエンジンなど高温になる場所にウレタン塗装を使用したい方に向けて、その特性や耐熱温度について解説します。

目次

1.ウレタン塗料の耐熱温度はどれくらい?塗料の特徴を解説!
 1-1:特徴1つ目:耐久性や弾力性について
 1-2:特徴2つ目:水性と油性の違いは?
 1-3:特徴3つ目:硬化剤の混合タイプは?
 1-4:特徴4つ目:耐熱温度・耐用年数の目安は?
 1-5:特徴5つ目:ウレタン塗料が良く使用されている場所
2.バイクのエンジンカバーにも塗装が可能!
 2-1:水冷エンジンであればエンジンカバーへの塗装が可能
 2-2:高温になる部位に使うなら、2液混合型ウレタン塗料がおすすめ!
3.【手順】エンジンカバーに塗装する際のポイント
4.まとめ

ウレタン塗料の耐熱温度はどれくらい?塗料の特徴を解説!

まずは、ウレタン塗装についての特徴を整理します。

塗料には、用途に応じて様々な種類があり、どの用途にウレタン塗装が適しているか判断してみてください。ウレタン塗料と並んで使われることの多いシリコン系樹脂塗料との比較を基本に解説します。

塗料メリットデメリット
ウレタン塗装・弾力性があり、ひび割れしにくい
・さまざまなものに塗装できる
・価格が低めである
・耐候性は中程度
・紫外線に比較的弱いものが多い
シリコン塗装・耐熱性に優れている
・耐久性が高い
・光沢がある
・ひび割れしやすい
・価格が高めである

特徴1つ目:耐久性や弾力性について

ウレタン塗料は、シリコン塗料と比べると弾力性があり、防水性、撥水性にも優れています。

そのため、例えば外壁などで使用された場合に水の侵入を防ぐ効果が期待できます。

その一方で、柔らかい素材であることから傷がつきやすく、紫外線にも弱いことから、変色が起きやすい特性があります。

特徴2つ目:水性と油性の違いは?

ウレタン塗料には水性と油性の2種類があります。

水性ウレタンは文字通り水に溶かして使うタイプです。
「水性」となっていますが、乾いた後であれば水に溶けてしまうという心配は要りません。また、油性に比べると臭いが少ないことも特徴となります。

一方の油性ウレタンには耐久性が高いという特徴があります。
水性に比べると臭いが強く、気密性の高い場所での使用には適していません。

水性と油性の使い分けに絶対的なものはありませんが、屋内での使用には臭い刺激の少ない水性が適しており、屋外の雨風にさらされるものには耐久性のある油性が良いでしょう。

ただ、現在では人体への害が少ない水性の需要が高くなってきています。

特徴3つ目:硬化剤の混合タイプは?

ウレタン塗料には1液タイプと2液タイプがあります。

先に紹介した水性の塗料は、そのほとんどが1液タイプとなります。

1液タイプのウレタン塗料は他に硬化が櫃よないため使用が簡単です。

塗料が余ったとしても、あとで使うこともできます。

価格的にも1液タイプの方が低いです。

2液タイプのウレタン塗料は、塗料と硬化剤を混ぜて使うもので、1液タイプと比べて耐久性が高いことが一番の特徴といえます。

混ぜる前であれば硬化しないので、保管もしやすいです。

特徴4つ目:耐熱温度・耐用年数の目安は?

ウレタン塗料の耐熱温度は約120〜130度とされています。一般的な合成樹脂系塗料の耐熱温度が70度前後といわれていますので、比較的高い部類となります。

ただ、シリコン塗料は200度以上の耐熱温度がありますので、130度以上の高温になる場所に塗装する場合はシリコン塗料の方が優位になります。

耐用年数については、一般的にウレタン塗装では 6〜7年程度です。
(艶があるタイプのものは2~3年ほどで艶が落ちます)

一方、シリコン塗料の耐用年数は約10年といわれています。塗り直しがしにくいものなどについても、耐久性の観点ではシリコン塗料が適しているとも言えます。

特徴5つ目:ウレタン塗料が良く使用されている場所

ここまで触れてきたように、ウレタン塗料はその耐久性と弾力性、防水性からさまざまな場所で使用されています。

建物の外壁や屋根、床などのほか、車やバイクの塗装にも利用されています。

分野使用箇所使用するメリットは?
建築分野外壁や屋根、床などの塗装ひび割れに強く、耐候性が高い
自動車分野ボディなどの塗装補修や光沢の保持性、腐食を防ぐコーティング効果

バイクのエンジンカバーにも塗装が可能!

バイクのエンジンなどの高温になる部分に塗装をする際、ウレタン塗料は使えるのでしょうか。

結論的には、使用することができます。

以下、詳しく解説していきます。

水冷エンジンであればエンジンカバーへの塗装が可能

バイクに限らずエンジンは、内部でガソリンなどの燃料を爆発させてエネルギーを得ているため、当たり前ですが高温となります。

そのため、冷却する仕組みが備わっているわけですが、バイクに関していえば「水冷式」と「空冷式」の冷却方法があり、現在のバイクのほとんどは冷却効果の高い水冷式となっています。

水冷式のエンジンであれば、マフラーやシリンダーなど一部の場所を除き、ウレタン塗装が耐えられる表面温度となりますので使用することが可能です。

高温になる部位に使うなら、2液混合型ウレタン塗料がおすすめ!

バイクのエンジンなどの高温になる部位の塗装には、硬化剤を用いる2液タイプのウレタン塗料が向いています。2液混合型ウレタン塗料は硬化剤を用いて塗料を固めるため、1液タイプと比較して高い耐久性が期待できます。

【手順】エンジンカバーに塗装する際のポイント

塗装手順をご紹介します

バイクのエンジンを塗装する場合の、大まかな手順を確認しましょう。

  1. エンジンの表面にやすりをかける
  2. エンジンの周りを保護する
  3. 脱脂する
  4. 塗装する
  5. 乾かし、硬化させる

また、バイクのエンジンの塗装を屋外で行う際は、風のない日を選びましょう。風が強いときれいに散布できないばかりか、マスキングをした範囲を超えて塗料が飛び散ってしまいます。

それでは手順別に確認していきましょう。

手順1:エンジンの表面にやすりをかける

エンジンの表面を紙やすりなどで磨いていきます。

紙やすりは粗い番手から細かい番手へと順に進めます。

目安ですが、240番→400番→1000番の順番で行うと良いでしょう。

下地の良し悪しで塗装のできが変わるので、丁寧に作業を行ってください。

手順2:エンジンの周りを保護する

塗装を始める前に、塗装をしたくない部分をマスキングします。

他にも、プラグキャップは抜いて塗装が入り込まないよう穴にペーパーを詰めておきます。

エンジンオイルを確認する点検窓を塗装してしまわないよう、忘れずにマスキングを行ってください。

手順3:脱脂する

エンジン表面に油分があると塗装の付着が悪くなりますので、シリコンオフで脱脂します。

手順4:塗装する

シリコンオフが乾いたら、いよいよ塗装となります。

エンジンから30cm程度離れた位置から、均一になるように吹きかけていくのがポイントです。

一度に塗装をするのではなく、何度かに分けて重ね塗りをしてください。

急いで吹きかけてしまうと垂れたり、ムラができたりします。

時間に余裕をもって作業にあたりましょう。

手順5:乾かし、硬化させる

塗装が終わったらしっかりと乾燥させます。

一般に、ウレタン塗料は表面乾燥には約6〜8時間、完全硬化には24〜48時間かかるといわれています。(温度や湿度にもよります)

乾燥の時間を十分にとることに加え、その間にほこりなどが付着しないように気を付けてください。

塗装後すぐにエンジンをかけて熱してしまうと、塗装が膨れることがありますので、ここでも焦りは禁物です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ウレタン塗料は比較的手に入りやすい塗料でありながら、柔軟性や防水性、揮発性に優れ、さらに130度程度までの耐熱性も兼ね備えています。

そのため、建物や車の塗装など雨風にさらされるハードな条件でも使用されています。

また、一部の極端に高温になる箇所を除けば、バイクのエンジンなどにも用いることが可能です。

ウレタン塗装には水性・油性、また1液・2液タイプと種類が分かれていますので、ご自身の目的にあった塗料を選ぶようにしましょう。

ぜひお気に入りのアイテムに塗装をして、カッコよく仕上げてください。


「車の塗装が剥がれてしまったけど、どうすればいいのか分からない」「塗装剥がれの原因や修理費用が知りたい」「メンテナンスの方法を教えてほしい」と思ったことはありませんか?

実は車の塗装剥がれは原因を特定し、適切な補修方法を選ぶことで解決できます。また日常的なメンテナンスでサビの進行を防ぎ、修理費用を抑えることができるんです。

この記事では、車の塗装剥がれの原因とDIYでできる補修方法を解説します。さらにプロによる修理費用やサビ対策についてもわかりやすく説明していきます。

最後まで読むことで、あなたの愛車の価値を長く維持できる方法が身につくでしょう。

目次

1.【主な原因】車の塗装剥がれはなぜ起きる?
 1-1:①天候や環境要因
 1-2:②傷やへこみによるダメージ
 1-3:③不適切な洗車やメンテナンス
2.DIYでも可能|車の塗装剥がれを補修する方法
3.塗装剥がれの放置リスクとは?

 3-1:サビの進行とそのリスク
 3-2:放置による修理費用の増加
4.車の塗装剥がれの修理費用はどれくらい?
 4-1:DIY補修による修理費用
 4-2:プロによる修理費用の相場
 4-3:費用を抑えるためのポイント
5.車の塗装剥がれを防ぐ|メンテナンス方法とサビ対策
 5-1:サビを防ぐための対策方法
 5-2:日常的なメンテナンスのポイント
 5-3:期的なケアと予防策
6.まとめ

【主な原因】車の塗装剥がれはなぜ起きる?

車の塗装剥がれは多くの原因によって引き起こされます。
その中でも特に大きな原因となるのは以下の3つです。

  • 天候や環境要因
  • 傷や凹みによるダメージ
  • 不適切な洗車やメンテナンス

これら3つの原因を理解することで、それぞれに合った対策に取り組むことができます。しっかりとした対策を講じることで車の塗装を長持ちさせることができるでしょう。

①天候や環境要因

車の塗装剥がれの主な原因の一つは、天候や環境要因です。

天候や環境要因は常に車の塗装に影響を与えるため、しっかりと理解しておきましょう。

紫外線は車の塗装を劣化させる大きな要因です。長時間直射日光にさらされると、色あせや色ムラが生じやすくなります。クリアコート層と呼ばれる塗装の表面がダメージを受けることで塗装剥がれを引き起こします。

鳥のフンも車の塗装にとって大きな脅威です。鳥のフンは強い酸性で腐食性が高いため、酸性に弱い車の塗装は短時間で酸化してしまいます。

②傷やへこみによるダメージ

傷やへこみによる物理的なダメージは塗装剥がれのもっとも多い原因でもあり、経験がある方も多いでしょう。

日常的な使用中に、車はさまざまな傷やへこみにさらされます。例えば駐車場で他の車と接触したり、道端の木の枝に擦ったりすることがあります。このような物理的なダメージは、塗装が剥がれ下地が露出する原因となります。

また気付かぬうちに傷を負うこともあります。

具体的には、隣にとまっている車からドアを当てられたり、走行中に小石が飛んできたりすることが考えられます。このような小さな傷が積み重なることで、塗装の剥がれが進行します。

③不適切な洗車やメンテナンス

不適切な洗車やメンテナンスにも気をつけましょう。正しい方法で車を洗い、メンテナンスすることが重要です。

洗車の際に硬いブラシやスポンジを使用すると、塗装面を傷つけてしまう原因となります。

また忘れてはいけないのが、洗車後に適切に乾燥させないと水分が残ってしまうことです。

水分は塗装にとって非常に厄介な存在です。水分由来で発生するウォータースポットやイオンデポジットは塗装にダメージを与えます。塗装表面がクレーターのようにでこぼこになってしまうこともあるので注意が必要です。これらは放置すると塗装に深刻なダメージを与え、塗装剥がれの原因となります。

DIYでも可能|車の塗装剥がれを補修する方法

車の塗装が剥がれてしまった場合、早急に補修することが重要です。
DIYで補修できる方法もありますので、以下を参考にしてみてください。

タッチペンタッチペンはもっとも手軽な補修方法です。ピンポイントの補修に向いており、簡単に塗装剥がれを目立たなくできます。
スプレースプレーは広範囲の補修に向いています。カラーバリエーションも豊富なため、車のカラーにマッチした物を選べるでしょう。
ローラーローラーも広範囲の補修に向いていますが、塗りムラが目立つなどスプレーよりも上級者向きと言えるでしょう。

塗装剥がれの放置リスクとは?

塗装剥がれを放置すると、車にどのようなリスクが生じるのでしょうか。
ここでは、塗装剥がれを放置した場合のサビの進行とリスク、修理費用の増加について詳しく説明します。

サビの進行とそのリスク

塗装剥がれを放置することで考えられるリスクは、サビの進行です。

塗装は車体を保護するバリアの役割を果たしており、塗装が剥がれるとその下の金属部分が露出します。金属部分が酸素や水分にさらされると酸化が始まり、サビが発生します。

特に海岸地域や雪の多い地域では、塩分が含まれる空気や道路の融雪剤によって、サビが進行しやすくなります。このような環境下で塗装剥がれを放置すると、短期間で広範囲にサビが広がり修理が困難になることがあります。

放置による修理費用の増加

塗装剥がれを放置すると、修理費用が大幅に増加する可能性があります。

初期段階であれば簡単な補修で済む場合でも、サビが進行するにつれて修理の範囲が広がり費用が増大します。

例えば、初期の小さな塗装剥がれであればDIYでの補修が可能ですが、サビが広がった場合はパネル全体の交換や大規模な塗装作業が必要になることがあります。

このように塗装剥がれを放置するとサビの進行によるリスクが高まり、結果的に修理費用が増加することになります。塗装剥がれを見つけたら、早めに対処することが重要です。

車の塗装剥がれの修理費用はどれくらい?

車の塗装剥がれを修理する際の費用は、補修方法や塗装剥がれの範囲によって大きく異なります。ここでは、DIY補修とプロによる修理費用の相場、さらに費用を抑えるためのポイントについて詳しく説明します。

対応業車費用相場
DIYで修理材料費のみ:総額1万円程度〜
プロによる修理部分的な補修:1万円〜3万円程度
広範囲の補修:5万円〜30万円程度

DIY補修による修理費用

DIYでの補修は、必要な道具や材料を購入し自分で作業を行うことで、プロに依頼するよりも費用を大幅に節約できます。

例えばタッチペンを使用した補修の場合、タッチペンは約1,000円から2,000円で購入できます。また、サンドペーパーなどの補修に必要な道具を揃える費用も含めて、総額1万円以下で補修が可能です。スプレー塗装やローラーを使用する場合も、必要な道具や材料のコストは1万円前後で済むことが多いでしょう。

プロによる修理費用の相場

プロの業者は専門の道具と経験を持っており、高品質な仕上がりを提供してくれますが費用もかかります。

塗装剥がれの修理費用は、剥がれの範囲や車のモデル、修理業者によって異なります。一般的には、部分的な修理であれば1万円から3万円程度、広範囲の修理や再塗装が必要な場合は5万円から30万円以上かかることもあります。サビが進行している場合はパネルの交換など追加の作業が必要となり、費用が増加します。

しかし、プロによる修理は仕上がりが美しく長期間持続するため、安心して車を使用することができます。

費用を抑えるためのポイント

塗装剥がれの修理費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。

  • 早めの対処
  • DIY補修の活用
  • 複数の業者から見積もりを取る

例えば軽微な塗装剥がれの場合、タッチペンやスプレーを使用して自分で補修することで費用を抑えることができます。広範囲の修理が必要な場合でも、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。最適な価格とサービスを選ぶことで、費用を抑えることができます。

このように塗装剥がれの修理費用を抑えるためには、早めの対処と適切な補修方法の選択が重要です。車の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

車の塗装剥がれを防ぐ|メンテナンス方法とサビ対策

車の塗装剥がれを未然に防ぎ、車の美しい見た目と価値を保つためには、サビ対策と日常的なメンテナンスが重要です。ここではサビを防ぐための対策方法と日常的なメンテナンスについて詳しく説明します。

サビを防ぐための対策方法

サビを防ぐためには車の塗装をしっかりと保護し、環境要因から車を守ることが重要です。

定期的な洗車とボディーコーティングは基本的な対策方法です。洗車で塩分や汚れを除去し、定期的にボディーコーティングをかけることで塗装面に保護膜を形成します。特に冬季や海岸地域では塩分や融雪剤が車に付着しやすいため、こまめな洗車が必要です。

塗装の傷やへこみを早期に修理することも大切です。傷が放置されると、サビが発生するリスクが高まります。タッチペンやスプレーを利用して、小さな傷はすぐに補修しましょう。

日常的なメンテナンスのポイント

日常的なメンテナンスにはいくつかのポイントが挙げられます。

車を駐車する場所に注意を払いましょう。直射日光や雨風を避けられる場所に駐車することで、塗装の劣化を防ぐことができます。ガレージやカーポートが利用できる場合は、積極的に活用しましょう。

定期的に車の状態をチェックすることも重要です。特に洗車の際には、塗装面に傷や剥がれがないか気にかけるようにしましょう。小さな異変も見逃さず、早めに対処することで大きなトラブルを防ぐことができます。

期的なケアと予防策

車の塗装を保護するためには、長期的なケアと予防策も重要です。いくつかの具体的な方法を紹介します。

プロによるコーティングサービスを利用することを検討しましょう。ガラスコーティングやセラミックコーティングは塗装面に強力な保護膜を形成し、紫外線や酸性雨から車を守る効果があります。

車のカバーを使用することも有効です。長期間車を使用しない場合や屋外に駐車する場合は、専用のカバーをかけることで塗装を保護することができます。カバーは通気性の良い素材を選び、湿気がこもらないように注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、車の塗装剥がれを防ぐためには原因を理解し、適切な補修方法とメンテナンスが重要だと紹介しました。

塗装剥がれの主な原因として、以下3つが挙げられます。

  • 天候や環境要因
  • 傷やへこみによるダメージ
  • 不適切な洗車やメンテナンス

塗装剥がれを放置すると、サビの進行や修理費用の増加といったリスクが伴うため初期段階で適切に補修を行うことが大切です。

さらに塗装剥がれを防ぐためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。定期的な洗車や適切な保管場所の選択など、日々のケアを心がけましょう。

適切な対策とメンテナンスを行うことで、美しい外観を保つことができます。この記事で紹介した情報を参考に車の塗装をしっかりと守り、快適なカーライフを送りましょう。


ウレタンクリアは、耐ガソリン性がよくカラー塗装の保護や、見た目の美しさを向上させるために重要な塗装です。しかし、通常のラッカースプレーなどと異なり、専門的な用途が多く、どのような種類のウレタンクリアを選ぶべきか、何を基準に選べば良いのかわからないのが現状です。

インターネットで検索すれば、様々な2液ウレタンクリアが出てき、手軽に使えるスプレー缶タイプが真っ先に候補にあがりますが、実際のところは求めるツヤや、凹凸がひどく透明感が出ないのが現状です。

この記事では、2液ウレタンクリアーとは何なのかを説明し、選び方のポイントもご紹介します。メリット、デメリットも解説するので、最終的に何を基準に選べばいいのか分かるようになります。ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

1.そもそも、2液混合型のウレタンクリア塗料とは?
2.2液混合型のウレタンクリア塗料の種類は?

 【強溶剤タイプ】〜耐久性が高いのが特徴〜
 【弱溶剤タイプ】〜密着度が高いのが特徴〜
 【水性タイプ】〜DIYでも使いやすい塗料〜
3.2液混合型ウレタンクリア塗料の選び方のポイント
 Point1:強溶剤、弱溶剤、水性で選ぶ
 Point2:2液混合型ウレタンクリア塗料の吹き付けタイミングで選ぶ
 Point3:コンパウンドで仕上げ磨きが必要かで選ぶ
4.【メリット】2液混合型ウレタンクリア塗料を選ぶ利点は?
5.【デメリット】2液混合型ウレタンクリア塗料の選ぶ課題!
6.2液ウレタンクリアと2液アルキッドクリアの違い
7.まとめ

そもそも、2液混合型のウレタンクリア塗料とは?

出典:写真AC

2液混合型ウレタンクリア塗料とは、主剤と硬化剤の2つで構成されているウレタン塗料です。
傷に強い被膜、柔軟性のある硬さ、塗りやすさを兼ね備えた特徴を持っていいます。

<以下のような製品に使用されています>
・バイク、車、自転車等のカーボン、アルミ、鉄製品
・スノボー、スキーなどのスポーツ用品
・テーブル、タンスなどの家具
・プラモデル、ラジコン、楽器などのホビー用品
・釣竿、ルアーなどの釣り用品

主剤で使用しているものはアクリルポリオールという成分で、硬化剤には、ポリイソシアネートという成分が一般的に使用されています。アクリルポリオール(主剤)で光沢のある厚い被膜を形成し、イソシアネート(硬化剤)で傷がつきにくい耐久性のある被膜を作りあげます。

2液混合型のウレタンクリア塗料の種類は?

出典:写真AC

2液混合型のウレタンクリア塗料の中でも、混ぜ合わせる成分によって種類があります。自分に合ったものを見つけるために、2液混合型のウレタンクリア塗料の種類を紹介しますので、参考にしてみてください。

【強溶剤タイプ】〜耐久性が高いのが特徴〜

強溶剤タイプは、強いシンナーと混ぜ合わせて使用する2液混合型ウレタンクリアです。主にウレタンシンナーが配合されています。乾燥が早く、耐久力がある塗膜を作れますが、溶解力が強いため取り扱いが難しいです。また、臭いや引火性も高いため、安全面でも配慮が必要です。

【弱溶剤タイプ】〜密着度が高いのが特徴〜

弱溶剤タイプは、水性と強溶剤の中間のポジションに位置します。水性よりも密着力と耐久力が高いのが特徴です。強溶剤と比べると乾燥に時間はかかりますが、臭いは少ないです。強溶剤に比べて刺激が少ないので、扱いやすいのもメリットと言えます。

【水性タイプ】〜DIYでも使いやすい塗料〜

水性タイプはその名の通り、水と混ぜ合わせて使用します。有害性が少ないので、初心者にも安心で扱いやすいのが特徴です。価格も安価なので、DIYにチャレンジしてみたい方におすすめ。

しかし、強溶剤や弱溶剤に比べると耐久力が劣り、乾燥にも時間がかかるのがデメリットです。

〜補足〜「つや有り」「つや消し」もある

ツヤありで仕上げるのか、ツヤなしで仕上げるのかで見た目が大きく変わります。ツヤがある塗装は高級感を出すことができ、ツヤなし塗装はシックな印象を演出できます。自分の好みに応じて、選択してみてください。

2液混合型ウレタンクリア塗料の選び方のポイント

出典:写真AC

ここまで2液ウレタンクリアの種類について解説しました。では、実際に2液ウレタンクリアを選択する際には、何を基準に選べば良いのでしょうか。ここからは、缶スプレーの2液ウレタンクリアを選ぶ際のポイントを紹介します。

Point1:強溶剤、弱溶剤、水性で選ぶ

1つ目の確認するべきポイントは、強溶剤、弱溶剤、水性の選択。塗装に慣れている方は、乾燥が早くて耐久力のある強溶剤がおすすめです。

しかし、初めての方や塗装に慣れていない方は、耐久性に劣ったとしても、扱いやすい弱溶剤や水溶性を使用した方がいいでしょう。

Point2:2液混合型ウレタンクリア塗料の吹き付けタイミングで選ぶ

メーカーによって2液ウレタンクリアを吹き付けるタイミングが違うので、気を付けなければなりません。カラー塗装後に、数分間待てば2液ウレタンクリアーを吹き付け可能なものと、カラー塗装後、72時間おかないと2液ウレタンクリアを塗装できないものがあります。

これにより、完成までの時間が大幅にかわりますので、自分の作業スケジュールに合ったものを選ぶと良いでしょう。

Point3:コンパウンドで仕上げ磨きが必要かで選ぶ

2液混合型ウレタンクリアの塗装後の仕上げとして、コンパウンド仕上げが「可能なクリアー」と「できないクリアーなどがあります。ほこりやブツ傷などはつくものとして、コンパウンド仕上げが可能なクリアーを選ぶのがおすすめです。

プロ仕様の2液混合型のウレタンクリア塗料は、画像をクリック!!

【メリット】2液混合型ウレタンクリア塗料を選ぶ利点は?

出典:写真AC

2液ウレタンクリアを使用するメリットを紹介します。こちらを読んで2液ウレタンクリア購入するかの判断基準にしてみてください。

1つ目:塗装の保護

2液ウレタンクリアはカラー塗料の上に塗膜を作るので、塗装の保護に役立つ塗料です。塗膜自体も耐久力が高く、ガソリンがかかっても痛みにくいので、対候性・耐溶剤性に強く車やバイク等に広く使用されています。

2つ目:色々な素材に塗装可能

車やバイク以外の素材にも使用できる万能性も持ち合わせています。クリア以外の色で木材や家の外壁に使用したりと、使い勝手が非常に良いです。

3つ目:仕上がりが良くなる

カラー塗装の上から2液ウレタンクリアを吹くことで、塗装の保護だけでなくツヤを出し、高級感も演出できます。ツヤなしならシックに仕上げることができ、好みに応じて仕上がりを調整可能です。仕上がりを格段に良くできることは、塗装するうえで大きなメリットです。

4つ目:乾燥が早い

塗料には1液型と2液型があり、1液型は主剤のみ使用するのに対し、2液型は主剤と硬化剤を使用するので、その分乾燥が早いです。さらに、1液ウレタンクリアと比べても耐久力が高いです。そのため、1液タイプより2液タイプが主流で使用されています。

【デメリット】2液混合型ウレタンクリア塗料の選ぶ課題!

出典:写真AC

次に2液ウレタンクリアのデメリットも紹介。デメリットもしっかり理解し、知識の幅を広げてから購入するか検討してみてください。

1つ目:主剤と硬化剤を1度混ぜると、長期保存ができない

2液ウレタンクリアは、作業前は別々の容器で保管してあり、作業の時に混ぜ合わせて使用します。1度混ぜ合わせると、硬化が始まり数時間から遅くとも24時間で使い切らないといけません。

次の日に持ち越せないので、余ったら無駄になってしまったり、作業を終えたくても使い切るまで作業を続ける必要があります。そのため、どのタイミングで混ぜ合わせるかが重要です。

2つ目:アルキッド塗料よりも高価

塗料を購入する判断基準の1つに、必ず入ってくるのが価格。2液ウレタンクリアは少し高額な塗料です。安価に抑える方法としては、ウレタンクリアではなく、アルキッドクリアを使用する手段があります。

しかしウレタンクリアよりアルキッドクリアの方は耐久力が劣るので、注意が必要です。

※アルキッドクリアーは家具などに使われる2液性の塗料になり
耐溶剤性は強いですが紫外線に弱く黄変などしてしまうのが一般的です。

2液ウレタンクリアと2液アルキッドクリアの違い

出典:写真AC

よく比較される塗料として、2液ウレタンクリアがありますが、どんな違いがあるのか良く分からない方も多いと思います。

結論から言うと、2液アルキッドクリアより2液ウレタンクリアの方が上位グレードなのですが、具体的にどの部分の性能が上なのか解説します。

仕上がり後の光沢の違い

1つ目の2液アルキッドクリアと2液ウレタンクリアの違いは、仕上がり後の光沢です。2液アルキッドクリアで仕上げをしても光沢はしっかり出せますが、2液ウレタンクリアの方がより光沢が出せます。

2液アルキッドクリアは仕上げの塗料として申し分はないのですが、本当に満足のいく仕上がりにしたいのなら、2液ウレタンクリアの方がおすすめです。

2液ウレタンクリアと比べると傷が付きやすい

2つ目の2液アクリルクリアと2液ウレタンクリアの違いは、塗膜の硬さです。2液アクリルクリアは、2液ウレタンクリアと比べると塗膜が柔らかいので、塗装に傷が付きやすいです。

また、耐久力も2液ウレタンクリアの方が上なので、塗装を長持ちさせたい方は、2液ウレタンクリアを使用した方が良いでしょう。

まとめ

2液ウレタンクリアは、塗装の仕上げの手段としてとても優秀。塗膜は硬いため塗装の保護に役立ち、耐久力もあります。塗装を美しくしてくれる光沢も出せて、一石二鳥の塗料です。

2液ウレタンクリアの中にも、強溶剤、弱溶剤、水性など種類や塗装可能なタイミングに違いがあります。検討の際は、取扱店やプロショップに相談してみましょう。
注意書きや使用方法をよく確認してから購入するようにしましょう。
おもしろ塗装工房では塗料選びから塗料の使い方などをアドバイスしています。


車の経年劣化の中でも、ライトの黄ばみは見た目にも分かりやすいものの一つです。
ライトが黄ばんでいると、それだけで車が古いものに見えてしまいます。

外見以外にも、ライトの光量が減ることから視認性も悪化してしまうという問題も引き起こします。そんなライトの黄ばみを自分で簡単に除去できれば嬉しいですよね。

そこでこの記事では、ライトの黄ばみの除去について解説します。業者に任せる場合や、黄ばみを遅らせる方法についても取り上げているので、ぜひ確認してください。

目次

1.ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法
 ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い
 ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ
 きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ
2.【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法
3.ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合
4.【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法
5.まとめ

ヘッドライトの黄ばみが起こる原因と除去の方法

ヘッドライトカバーの素材は紫外線に弱い

現代の車はヘッドライトカバーにポリカーボネート樹脂といわれる素材を採用しています。ポリカーボネート樹脂は耐衝撃性に優れ、透明感が高く、加工もしやすい優れた素材です。

しかし、その一方で、紫外線を浴びると変色してしまう短所も持ち合わせています。紫外線は太陽光に含まれているため、外を走行する車にとっては、ヘッドライトカバーが黄ばんでいくことは避けられない現象といえるでしょう。

ウレタンクリア塗装が黄ばみを防ぐ

ヘッドライトカバーが黄ばむ原因が紫外線であるということは、紫外線が当たらないようにすれば良いということになります。

その対処法の代表的なものが、ウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は2つの液剤から成る合成樹脂塗料で、ヘッドライトカバーに厚いコーティング層をつくることで紫外線を防ぐことができます。

きれいに仕上げるにはスプレーガンタイプがおすすめ

ウレタンクリア塗装にはスプレーガンタイプと缶スプレータイプがあります。きれいな仕上がりを狙うのであれば、スプレーガンタイプがおすすめです。缶スプレータイプはそれだけで塗装ができるので便利ではありますが、噴射の調整が難しく、塗装がムラになりやすいです。

スプレータイプであればエアの調整により噴射をコントロールしやすいので、塗装をきれいに行うことができます。

おすすめのウレタン塗料はこちら!

【手順】ヘッドライトのウレタンクリア塗装の施工方法

自分でウレタンクリア塗装を行う際の具体的な手順を確認しましょう。基本的な手順はスプレーガンタイプと缶スプレータイプ共通です。

Step1:マスキングをする

まずは水で汚れを洗い流しましょう。その後、塗装作業でヘッドライトカバー以外の部分に影響を与えないようにマスキングでカバーします。

塗料の粒子が風に舞うと予想以上に広範囲に飛散してしまいます。養生シートや新聞紙を使い、ヘッドライトカバー周辺だけでなくフロントガラスまでカバーするようにしましょう。

もしヘッドライトカバーを外すことができればこの工程は不要ですが、外し方が分からない場合にはマスキングを行いましょう。

Step2:耐水ペーパーで磨く

元々施工されていた塗装や黄ばみを落とすため、耐水ペーパーで磨きます。耐水ペーパーは数字の小さいものから大きいものまで段階的に使い分けて使用します。

目安としては、最初が800番、2回目が1000番、仕上げに1500番(可能であれば2000番も)が良いでしょう。番手ごとに縦方向と横方向と交互に磨くことがコツです。

途中でウエスで拭き上げ、磨き残しがないか確認しながら進めましょう。

Step3:コンパウンドを使って磨く

コンパウンドは耐水ペーパーよりも細かな粒子で構成された研磨剤です。耐水ペーパーのみでも問題なく作業は行えますが、より透明感を出したい場合にはコンパウンドでも磨いておきましょう。

Step4:脱脂をする

耐水ペーパーで磨きあげたら、シリコンオフや中性洗剤を使って脱脂をします。表面に油脂が残っていると塗装表面が不均一になり、劣化が早まってしまうので、しっかりと行いましょう。

Step5:ウレタンクリアを塗装する

これまでの作業が終わり、しっかり表面が乾いたらウレタンクリア塗装を散布します。ウレタンクリア塗装は数回に分けて行うようにします。(この例では4回)塗装には1時間かそれ以上かかりますので、失敗しないためにも時間に余裕を持って行いましょう。

1回目

1回目の塗装はヘッドライトカバー全体に、まんべんなくスプレーを吹きかけるようにします。ヘッドライトから20cm程度離した場所から軽く吹き付けるようにしてください。塗料が少量しか付着しないので、曇る程度にしかなりませんが、気にしなくても大丈夫です。散布後は10分程度乾かします。

2〜3回目

2回目も同様に、全体に散布し、10分程度乾かします。ここまでの散布で表面に塗料が定着してきているので、3回目には少し厚塗りをします。

しかし、塗料が垂れてしまうと台無しとなるので、欲張らず、気持ち厚めに留めるようにしましょう。4回目で本塗りです。これくらいになると、透明感があって奇麗になってきます。塗料垂れが怖い場合は、無理をせずに散布をもう1回~2回に分けて行うと良いでしょう。

乾燥

塗装後はしばらく乾燥をさせましょう。マスキングを外すのはその後にしてください。最低でも2時間は車を動かさないようにします。塗装が完全に乾燥するには1週間程度の時間が必要です。天候にも左右されるので、週間天気予報を確認して行うと施工後のトラブルを防ぐことができます。

もし塗料の硬化を待てないのであれば、ハロゲンヒーターなどを用いて強制的に乾燥させることもできますが、温度管理と火事に気を付けてください。

Step6:塗装垂れに注意

上記にも記載しましたが、塗装を早く終わらせようと塗装の散布を焦らないようにしましょう。塗装が垂れてしまうと再施工となってしまいます。説明の最初でスプレーガンタイプがおすすめとしたのはこのためです。微調整をしながら塗料を散布できるので、こうしたリスクを減らすことができます。

Step7:塗装後のゆず肌対策

きれいに仕上がったと思っても、改めて確認すると表面にもやがかかった様になっていることがあります。気になるようであれば、コンパウンドで磨くことで調整することができます。ただし、この作業は塗料が完全に乾いた1週間後以降に行うようにしてください。

ヘッドライトのウレタンクリア塗装料金相場は?プロに任せる場合

ウレタンクリア塗装の施工は自分でも行える愛車メンテナンスのひとつです。しかし、ある程度時間が必要になるほか、失敗してしまう可能性もゼロではありません。

そこで、ウレタンクリア塗装をプロにお願いするというのも手です。多くのコーティング専門店でヘッドライトカバーだけのコーティングも受け付けているので、お近くのショップを探してみましょう。

コストはかかりますが、プロは下地処理から違うため満足のいく仕上がりとなります。相場はショップによりまちまちですが、左右のライトでおおよそ約1万円前後程となっています。

【予防策】ライトの黄ばみを防ぐ方法

ヘッドライトカバーの黄ばみは紫外線を避ければ遅らせる事ができます。外出で長時間駐車する際には屋根のある場所や、日陰になっている場所に駐車するようにしましょう。

また、ご自宅に駐車場やカーポートがない場合には『ボンネットカバー』が有効です。車全体を覆うカバーだと取り外しに手間がかかりますが、フロント部分のみのカバーだと取り外ししやすく、価格もお手頃です。

まとめ

車のヘッドライトカバーは経年劣化で黄ばんでしまうものです。外見的なデメリットだけでなく、光量が減ってしまうことで安全性にも影響を及ぼしてしまいます。

黄ばみを除去し、黄ばみを防ぐ有効な手段がウレタンクリア塗装です。ウレタンクリア塗装は自分で行うことができるので、大切な愛車をきれいに保つためにも施工を検討してみてください。


ウレタンクリア塗装とは、木材や金属などの表面に透明なウレタン樹脂を塗って保護する方法です。この塗装は、耐久性や光沢感が高く、美しい仕上がりになるのが特徴で様々な製品に使用されれいます。

しかし、ウレタンクリア塗装にはコツや注意点があり、塗装前に下処理をしっかり行わないと、ムラやホコリが入ってしまいかえって仕上がりが悪くなってしまうケースもあります。

また、塗装の際には温度や湿度などの塗装環境も重要であり、温度が低すぎると乾燥が遅くなったり、湿度が高すぎると白濁やシワが発生する恐れがあります。

この記事では、ウレタンクリア塗装する上でのコツや注意点を徹底的にご紹介します。ウレタンクリア塗装の基本的な手順や、下地処理や塗装のポイント、塗装後のメンテナンス方法などを詳しく解説しています。ウレタンクリア塗装に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具
 塗装準備1:ウレタンクリアの種類
 塗装準備2:必要な道具を準備する
 塗装準備3:作業場所と環境
2.ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える
 ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数
 「1液式ウレタン」と「2液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方
 作業環境の温度の注意点
3.ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ
 【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分
 【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない
4.ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点
5.ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法
6.まとめ

ウレタン塗装のコツ1つ目|ウレタンクリアの種類と必要な道具

ウレタンクリア塗装をする前に塗装、しっかりと準備をすることで塗装の仕上がりを左右します。

塗装準備とは、塗装するウレタンクリアの種類を決めたり、マスキングやスプレーガン、ローラーなど必要な道具を揃えることを指します。

以下では、具体的な選定方法などを詳しく解説していきます。

塗装準備1:ウレタンクリアの種類

ウレタンクリアには、様々な種類があり、それぞれ特定の用途や仕上がりに適しています。一般的には、仕上がりは「艶あり」、「半艶」、「艶消し」の3種類があります。さらに詳細に分けると以下のような種類があります。

1液タイプ混合不要で使用できるウレタンクリア塗料です。
手軽に利用できるが、耐久性や耐化学薬品性は2液式タイプに劣る場合がある。
2液タイプ主材と硬化剤を混合して使用するウレタンクリア塗料です。硬化後は、非常に強い塗膜を形成する。
耐久性だけでなく、耐ガソリン性に優れている。
2K2液タイプ2液タイプの中でも、特に強靭な塗膜を形成するウレタンクリア塗料で、プロの塗装業者などが使用することが多いです。

塗装準備2:必要な道具を準備する

ウレタンクリア塗装に必要な道具は、ウレタンクリア塗料以外にも「下塗り塗料」や「スプレーガン」、「脱泡剤」「うすめ液」などが必要となります。

スプレーガン

ウレタンクリア塗装には、「エアコンプレッサー」、「エアフィルター」、「スプレーガン」などの設備が必要です。また、エアコンプレッサーは安定した塗装を行うために最低でも30Ⅼ以上のタンク容量で0.75Mpa以上の使用圧力が必要となります。

脱泡剤

ウレタン塗料は、水分の分量が過剰に含有している場合には内部で炭酸ガスが発生し、ピンホールやクレーターなどの塗膜欠陥の原因となってしまいます。

脱泡剤を使用することで、泡を塗料の表面へと移動させ、塗膜の品質を向上させることができます。市販されている脱泡剤には、シリコン系、ミネラルオイル系、ポリマー系などがあり、使用する塗料の種類や条件に応じて異なります。

うすめ液

ウレタンクリア塗装には専用のうすめ液が必要で、塗料の粘度を調整し、スムーズな塗り心地と均一な仕上がりを実現します。

ゼストウレタンクリアーは、硬化剤と主液に対して、スプレーガンであれば主液10に対し硬化剤1、うすめ液7の比率で混合します。正しい比率で混合すること、美しい仕上がりを得ることができます。

下塗り塗料

ウレタンクリアー塗装の前には下塗りを行い、耐候性や耐久性に優れた塗装へと仕上げることができます。ゼスト2液性ウレタンクリアーは、傷に強く、柔軟性と硬さのバランスが取られており、耐アルカリ性、耐水性、耐溶剤性、耐ガソリン性を持ち、無黄変性があるため、長時間美しい仕上がりを保つことができます。

塗装準備3:作業場所と環境

作業場所は、換気が良く、ホコリや日光が入らない場所が適切です。
気温は、15℃〜25℃の間が最適です。湿度は、50%から70%の間が理想的です。気温や湿度が適切でないと、ウレタンクリアの乾燥や白濁などのトラブルが起こる可能性があります。

ウレタン塗装のコツ2つ目|塗装の間隔と気温の関係を考える

ウレタンクリア塗装において、塗料の乾燥時間はとても重要な要素です。乾燥時間は、塗装の間隔やその日の気温によって変わります。以下で、具体的に解説していきます。

塗装の間隔とは、
1回目の塗装と2回目の塗装の間に空ける時間のことです。塗装の間隔が短すぎると、ウレタンクリアが十分に乾燥しないため、塗膜が剥がれたり、シワができたりする可能性があります。塗装の間隔が長すぎると、ウレタンクリアが硬化しすぎて、2回目の塗装が密着しない恐れがあります

気温とは、
塗装するときの気温のことです。気温が低すぎると、ウレタンクリアの乾燥が遅くなります。気温が高すぎると、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

それではもう少し詳しく解説していきます。

ウレタンクリア硬化速度と塗装の回数 

ウレタンクリアの硬化速度は、完全に固まるまでに水性なら約24時間、油性なら48時間程度の時間が必要となります。塗装の回数は、一般的には2回から3回が目安ですが塗装の回数が少なすぎると、塗膜が薄くなり、耐久性や光沢感が低下します。

これら、二つの要素は、相互関係にあり塗装の回数が多すぎると、塗膜が厚くなりウレタン塗装の硬化時間が伸びます。逆に、塗膜が薄くなると硬化時間は短くなります。

「一液式ウレタン」と「二液式ウレタン」の違いと最適な塗り重ね方

一液式と二液式の違いと最適な塗り重ね方とは、ウレタンクリアの種類によって異なる塗装の方法のことです。ウレタンクリアが1つの容器に入っているタイプで、塗装後に空気中の水分と反応と反応して硬化します。

二液式は、ウレタンクリアと硬化剤が別々に入っているタイプで、混ぜてから塗装し、化学反応で硬化します。一液式は、塗り重ねる際に乾燥時間をしっかりと守る必要があります。二液式は、塗り重ねる際に塗装時間を短くする必要があります。

作業環境の温度の注意点

作業環境の気温が低い場合は、ウレタンクリアの乾燥が遅くなり、塗膜が硬化しない場合があります。逆に気温が高い場合は、ウレタンクリアの乾燥が早くなりすぎて、塗膜がムラになったり、ひび割れたりする可能性があります。

適切な温度環境でない場合には、作業場所を温度調整できる場所に移動するか、気温が適正になるまで待つことが必要です。

ウレタン塗装のコツ3つ目|塗装の失敗例から学ぶ

ウレタンクリア塗装をするときに起こりやすいトラブルとその対処方法を紹介します。

【塗装剥がれ】原因はスプレーガンの圧力や距離の調整が不十分

ウレタンクリア塗装をスプレーガンで行うときに注意すべき点があります。スプレーガンの圧力が高すぎたり、スプレーガンの距離が近すぎると、ウレタンクリアが飛び散ってしまい、塗膜が均一にならなず塗装剥がれが発生してしまいます。また、下地処理が不十分な場合にも、塗膜が剥がれやすくなります。

対処方法は研磨や塗り直しが必要です。

塗装剥がれの対処方法は、以下の手順で行います。

  • 剥がれた部分をサンドペーパーで削り、ホコリを取り除く
  • 下塗り用の塗料を塗り、乾燥させる
  • ウレタンクリアを塗り、乾燥させる
  • 必要に応じて研磨やワックスをかける

注意点としては、塗装の間隔や回数を守ることや、塗料の種類や量を調整することが重要です。

【塗膜の光沢感が無い】原因は塗料の分量や混合比が適切ではない

塗料の分量や混合比が適切でないと、ウレタンクリアが均一に混ざらず、塗膜の光沢がなくなってしまいます。塗料の分量や混合比は、塗料の種類や粘度に合わせて調整が必要です。

一液式ウレタン塗料の場合は、水や薄め液で薄める必要があります。二液式ウレタン塗料の場合は、ウレタンクリアと硬化剤を正確に計量して混ぜる必要があります。また、塗料が古かったり、塗り重ねが多すぎたりすると発生する可能性もあるので注意が必要です。

対処方法は、重ね塗りやワックスやコンパウンドを使用する

対処方法は、以下のような手順で行います。

  • 塗膜をサンドペーパーで磨き、表面のウレタン塗料を少し剥がす
  • ウレタンクリアを薄く再塗装する
  • ワックスやコンパウンドで磨き光沢を出す

ウレタン塗装のコツ4つ目|塗り方のポイントと注意点

ウレタンクリア塗装をするときに知っておくべき技術や注意事項があります。
うまく塗るコツは、以下のようにあります。

  • 塗る前に下地処理をしっかり行う
  • 塗料をよくかき混ぜる
  • 塗料を適量に薄める
  • 塗る方向や速度を一定にする
  • 塗る際にブラシやローラー、スプレーガンの圧力や距離を調整する
  • 塗り重ねる際に塗装の間隔や回数を守る

注意点としては、塗料の種類や粘度に合わせて塗り方を変えることや、気温や湿度の変化にも気を付けることが重要です。

ウレタン塗装のコツ5つ目|塗装後のケアと長持ちさせる方法

ウレタンクリア塗装をした後に行うべき手入れや寿命を伸ばす方法があります。

メンテナンス方法は以下のようなものがあります。

  • 塗装後には、ウレタンクリアが完全に硬化するまで、水や汚れに触れないようにする
  • 塗装したものを日光や高温にさらさないようにする
  • 塗料したものを傷つけないようにする
  • 塗装したものを定期的に拭き取り、ホコリや汚れを除去する
  • 塗装したものにワックスをかけて、光沢や保護を高める

これらのメンテナンス方法を、ウレタンクリア塗装の上で実践することで、ウレタンクリア塗装の美しさや耐久性を長く保つことができます。

まとめ

ウレタンクリア塗装を失敗しないコツは、作業前の準備と塗り方のポイントを抑えることが重要と紹介しました。ウレタンクリアには一液式二液式の種類があり、それぞれに適した塗料の分量や混合比、乾燥時間や塗り重ね方があります。

スプレーガンの圧力や距離、気温や湿度などの環境も塗装の仕上がりに影響します。失敗しても、研磨や塗り直しで対処できますが、できるだけ防ぐためには、塗り方のコツを覚えることが大切です。

塗装後のメンテナンスは、ワックスやコーティングなどで塗装面を保護することで、ウレタンクリア耐久性や光沢を長持ちさせることができます。

ウレタンクリアの塗装は、注意点を守れば誰でも簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。


木材を使用した家具や食器は、傷がつきやすく、カビの原因となったり見た目が悪くなったりと使用期間が長くなるにつれて汚く見えてしまうものです。

しかし、ウレタン塗装が施された木材は、生活の中で自然とついてしまう傷から守ってくれ、カビや汚れが付着する原因を取り除いてくれます。

そんな、木材を塗装する際、選択肢の一つとしてウレタン塗装という方法がありますが、
実際のところは、以下のような疑問が浮かんでくると思います。
「ウレタン塗装って具体的にどういう塗装方法か分からない」
「ウレタン塗装は初心者でもDIYが可能なの?」

この記事では、木材へのウレタン塗装のメリット・デメリットについてご紹介し、初心者でもDIYが可能なのかといった内容を解説します。木材へのウレタン塗装に関する知識が身につき家具や食器を長持ちさせることができるようになります。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

1.木材へのウレタン塗装の魅力とは?
2.木材における「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の違い
3.【メリット】木材にウレタン塗装する魅力!
4.【デメリット】木材にウレタン塗装するデメリット
5.【手順】木材にウレタン塗装する工程をご紹介

 Step1:研磨作業を行う
 Step2:ステインで木材の表面を着色する
 Step3:下塗り「素材の吸い込み防止」
 Step4:中塗り「塗装面の肉もちと平滑化」
 Step5:上塗り「ウレタンクリア塗装で表面の仕上げ」
 〜補足〜
6.【DIYでも可能!?】テーブルなどの木材にウレタン塗装したい
7.まとめ

木材へのウレタン塗装の魅力とは?

出典:写真AC

ウレタン塗装の主な特徴は、木材をウレタン塗料の塗膜で覆うことで外部からの影響を受けにくくすることで、耐久性が格段に向上します。ウレタン塗装の表面はツルツルで、光沢もあり耐久性だけでなく見栄えも華やかになります。(つや消しのウレタン塗料もあります)

また、ウレタン塗料はどんな材質にも密着してくれるので、万能性が非常に高いです。表面の保護を行うのに最適な塗料であると言えます。

普段私たちが使っている家具にもウレタン塗装は多く採用されており、代表的なものとしては下記の家具や食器があります。意識しないと気付きにくいですが、私たちの生活になじみ深い塗装方法なのです。

  • テーブル
  • 食器
  • ドレッサー
  • 仏壇
  • 椅子 など

木材における「ウレタン塗装」と「オイル塗装」の違い

出典:写真AC

木材への塗装方法は他にもあり、代表的なもので「オイル塗装」があります。これは、ウレタン塗装とは違い表面に塗膜を作らずオイルを木材に浸透させていきます。塗膜がないので、木に直接触れることが素材本来の良さを活かすことが出来るのが特徴です。

他の特徴として、テーブルや椅子などにオイル塗装を施していると、時間とともに味が出てくるので世界に一つだけの自分好みのテーブルや椅子に育てていくことも可能です。木のぬくもりが好きで、変化を楽しめる方は、オイル塗装の方が向いていると言えます。

しかし、オイル塗装にもデメリットがあります。
塗膜がないため水に弱くシミが出来やすいです。そのため、綺麗な状態を保つには定期的にオイルを塗り直すなどの手入れが必要となります。
また、塗膜が薄い分マメなメンテナンスが必要になってきます。

【メリット】木材にウレタン塗装する魅力!

出典:写真AC

ここからは、ウレタン塗装に絞ってメリットを解説していきます。
メリットを知って、ウレタン塗装にするかどうかの参考にしてみてください。

1つ目:耐水性・耐久性・耐溶剤性に優れ、汚れに強い

先ほどウレタン塗装は、木材の表面に塗膜を作ると説明しました。塗膜にはメリットが多く、その1つは水をはじいてくれることです。水をはじくので、シミにもなりにくく、汚れも付着しづらいです。

ウレタン塗装を施しているダイニングテーブルは、食事などしても汚れにくいのでキッチン周りに適した塗装方法と言えます。

2つ目:細かい傷が付きにくい

ウレタン塗装は、塗膜で木材を細かい傷から守ってくれます。塗膜は硬く多少物が当たっても傷が付きづらいです。使用頻度の高いテーブルや木製の食器などは、傷が付きやすい環境です。

また、木材は傷がつくことで汚れが溜まってしまったりカビの原因となり外観が損なわれてしまうため、綺麗に清潔感を保つ上でとてもメリットがある塗装方法です。

3つ目:手入れが簡単

ウレタン塗装は手入れが簡単なのも魅力の1つです。テーブルに付着した汚れは水ぶきするだけで、簡単に汚れが取れ、シミになることなく非常に楽です。

もし、水ぶきでだけで取れない場合には中性剤を薄めたものでふき取ることもできるので細かな手入れが苦手な方や、面倒な方にはおすすめです。

【デメリット】木材にウレタン塗装するデメリット

出典:写真AC

もちろん、ウレタン塗装にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
代表的なデメリットを3選ご紹介しますので、こちらもご覧になってみてください。

1つ目:木の質感を感じにくい

木材を塗膜で覆うので、傷や水分から守ってくれますが、その分触った時に木の質感を感じにくく、冷たい印象になります。木材特有の質感やぬくもりを感じたい方には、物足りなく感じてしまうので、別の塗装方法の家具を探した方がいいかもしれません。

2つ目:一度傷が付くと白っぽく目立つ

傷に強いウレタン塗装ですが、一度傷が付いてしまうと、白っぽくなってしまい逆に目立ってしまうデメリットがあります。

木材自体の色が白っぽかったり、薄い色であれば傷は目立ちにくいかもしれませんが、濃い色の木材を使用していると、どうしても目立ってしまうので注意が必要です。

3つ目:自分で補修するのが難しい

部分的に塗装が剝がれてしまったり、傷が付いてしまった時に、自分で補修することが難しいです。補修するには、ウレタン塗装についての専門的な知識と技術が必要です。

また、補修するときは部分的に塗り直すのではなく、全体を塗り直す作業になりますので、大掛かりな作業が必要になってしまいます。

【手順】木材にウレタン塗装する工程をご紹介

出典:写真AC

木材へのウレタン塗装の工程を説明します。どういう方法で塗装するのか知れば、ウレタン塗装に対する理解も深まりますので、ぜひ読んでみてください。

Step1:研磨作業を行う

ウレタン塗装する前に素材チェックが必要となります。
塗り替えたい素材が無垢材である事。プリント合板素材で作られた安価な家具には再塗装ができないものが多くあるのでチェックが必要です。
※例えばカラーBOXなどのような素材には塗装は出来ません。

再塗装が可能な素材の場合の工程をご紹介いたします。
まずはサンドペーパーで木材の表面を磨きます。木の硬さによって適切なサンドペーパーの目の細かさを選択し、研磨します。布ペーパーの場合240番→320番→400番の手順で塗膜を木地が見えるまで塗膜を研磨します。

下処理(木地研磨)をしっかりする事で、塗料が付着しやすくなるのと塗装表面が平滑になります。最終的な仕上がり具合が向上するので重要な作業です。

Step2:ステインで木材の表面を着色する

ステインは、簡単に言えば木材の着色材です。普通の塗料とは、違い木目などを活かしつつ木材の美しさを最大限に引き出すことが可能な塗料です。
シーラーに混ぜて使用するのが一般的です。

木目の見せ方によって、使用する道具が異なり刷毛で塗るか若しくはスプレーで塗装したりと、塗装方法が変わります。また、使用する着色塗料も数種類ありますので、用途に応じて使い分けが重要です。

Step3:下塗り「素材の吸い込み防止」

木材の繊維を固めて、木材を安定させるための工程です。粘度が低いシーラー(下塗り材)を使用して、木材に浸透させることで、着色剤がにじみ出ないようにする効果があります。

または着色用ワイピングという方法もあります。これは木の導管を埋めながら着色をするという優れものの着色剤になります。一度刷毛塗りをしウエスで拭き取る工程で着色ができるため次の作業が入りやすいです。

Step4:中塗り「塗装面の肉もちと平滑化」

ウレタンサンディングと呼ばれる不透明の中塗り剤を使用して、木地を隠し平滑な表面を作り上げます。
塗膜に肉もち感を与える為に有効な工程です。

木材の種類によっては、塗料の吸い込みが激しいものもあり、そのような素材(木の導管)に対しても目止め効果は高いです。

Step5:上塗り「ウレタンクリア塗装で表面の仕上げ」

上塗りは、ウレタン塗装(トップコート)による最後の工程です。上塗りによって艶や質感が決定します。光沢の有無、塗膜が厚く傷がつきにくいものなど、どういう仕上がりを期待するかで選択するウレタン塗料が変わります。

透明仕上げの場合は、ウレタンクリアー、不透明(塗りつぶし)仕上げの場合は、ウレタンエナメルを使用するのが一般的です。

〜補足〜

中塗りと上塗りの間に、塗装面の平滑性を保つサンディングや着色の均一化を行うための捕色などを行うこともあり、どれも木目の表現をどのようにするかで塗装工程も大きくことなります。

【DIYでも可能!?】テーブルなどの木材にウレタン塗装したい

出典:写真AC

ここまで、ウレタン塗装の特徴や作業工程を解説してきましたがいががでしょうか?
DIYで塗装を検討している方もいらっしゃると思いますが、デメリットでも少し触れましたとおり、ウレタン塗料には、木の素材によって塗料を選ばなければならないので、知識も必要です。

これらを踏まえると、経験の少ない方がDIYで油性ウレタン塗料を使用するのは難しいと言えます。水性塗料の方が扱いやすく初心者向けなので、もしDIYに挑戦するなら、水性で塗装するのがおすすめです。

まとめ

本記事では、木材にウレタン塗装する魅力についてご紹介してきました。
ウレタン塗装は耐久性に優れており、オイル塗装と比べてメンテナンス性のしやすさから人気が高い塗装方法です。

ウレタン塗装と聞くと、難しく聞こえますが実は私たちが生活する中で使用するテーブルや椅子など、普段よく目にしているものに使用されており、万能性が高い塗装方法です。

木材を塗膜で覆うことで傷や水分から守ったり、見た目も美しくしてくれます。


バイクのイメージチェンジを図りたいときに、タンクに新しい塗装を施すのは有効な手段の一つです。また、タンクの塗装に傷がついてしまったのを機に、再塗装を検討する方もいらっしゃると思います。

そんなときに、
「タンクの古い塗装は剥離しなければいけないの?」
「古い塗装を剥離せずにに新しい塗装にする方法はないの?」

と疑問に思われるのではないでしょうか。

目次

1.バイクのタンク塗装の剥離しない場合はあるの?
 【剥離しない場合】下地がしっかりしている
 【剥離が必要な場合】経年劣化している
2.【How to】古い塗装の剥離が必要な場合の作業手順
3.おすすめの塗装剥離剤(リムーバー)
4.剥離作業時の注意点をご紹介します

 換気をしっかりする
 保護手袋やゴーグルを用意する
 気候や気温で剥離の効果が変わる
5.まとめ

バイクのタンク塗装の剥離しない場合はあるの?

出典:写真AC

タンクの塗装をする前に、古い塗装の剥離が必要か判断する基準がありますので、説明していきます。

判断に迷っている方は、これから説明する基準を参考にしていただき、愛車のタンクの剥離が必要か検討してみてください。

【剥離しない場合】下地がしっかりしている

古い塗装が純正塗装であれば、下地がしっかりしているので、足付け作業だけすれば塗装しても大丈夫です。ただし、純正塗装だったとしても、塗装がへたっているようであれば、剥離は必要です。

もう一つの判断基準は、タンクの色が単色であることです。単色であれば、塗装に段差がないので古い塗装の上から、新しい塗装を塗ることは可能です。

【剥離が必要な場合】経年劣化している

先ほど純正塗装であれば、基本的に剥離は必要ないと説明しましたが、年数が経過して塗装がへたっているものに関しては剥離が必要です。例えば塗膜と素材に錆が発生していて塗膜が浮いている、塗膜が部分的にぱりぱり剥がれてしまっているなど、経年劣化した塗料の上から新しい塗装を行うと、塗装の乗りが悪くなり「ひび割れ」や「シワ」が発生する原因となります。

また、他の確認事項としてタンクに2色以上の塗装が行わ低るかも確認しましょう。バイクのタンクにラインなどの塗装が施されている場合、色の変わり目に段差ができています。そのまま塗装してしまうと、段差が残ってしまい、キレイな仕上がりになりません。

さらに旧車の場合などは、以前に補修したパテが剥がれかけていたりする場合があるので、タンクの状態を確認するためにも剥離した方が良いでしょう。

【How to】古い塗装の剥離が必要な場合の作業手順

出典:写真AC

剥離の作業手順について解説していきます。
作業に必要な道具も紹介しますので、この手順を参考にぜひ剥離にチャレンジしてみてください。

準備物:剥離作業と再塗装に必要なものを揃える

剥離作業と再塗装に必要な道具は以下です。

Step1:剥離剤を塗る

剥離剤を必要な分だけ受け皿に移し、刷毛に付けてタンクに塗っていきます。塗料によく浸透するように、なるべくたっぷりと塗っていきましょう。剥離剤を塗る際に、床に剥離剤が付いてしまわないように、金属の受け皿を使用したり新聞紙などで養生しておくと安心です。

しばらくすると、塗装が浮いてきますので、塗料を剥がす作業に移ります。

Step2:スクレーパーと金属ブラシを使用して古い塗装を剥がす

剥離剤を塗って浮いてきたら、スクレーパーを使用し、塗装を剥がしていきます。給油口付近やスクレーパーでは取り切れない部分は、金属ブラシを使い塗装を剥がしましょう。

1回剥離剤を塗っただけでは、塗装は全部剥げません。剥がしきれなかったら、再度剥離剤を塗って残った塗装を剥がしていきます。2〜3回繰り返して最後に少し塗装が残ったら、耐水ペーパーで削り落としてください。

Step3:剥離剤をふき取りプラサフを吹き付ける

塗装が剥離できれば、水で剥離剤を綺麗に洗い流し脱脂作業を行います。
水分が付いたまま放っておくと、すぐに錆びてしまいます。

水洗いする場合は、すぐに水をふき取り、タンクをしっかり乾燥させましょう。
タンクが乾燥したら脱脂し、プラサフを吹き付けていきます。

Step4:耐水ペーパーで磨く

プラサフが乾燥したら、布・耐水ペーパー(600)でタンク磨きです。この磨き作業を怠ると、次の塗装のときに、塗料の乗りに影響がでてしまいます。面倒な作業ですが、全体をキレイに磨いていきましょう。最後にザラツキや錆び、塗料残りが無いかを触手(素手)で確認しましょう。

磨き終わったら、布でしっかりふき取り、削りカスを残さないようにしてください。

Step5:再塗装を行う

磨き終わったら、次は塗装です。

塗装のコツは、「バイクのガソリンタンクを缶スプレーで塗装する方法は?手順と注意点を教えます」の記事で解説していますので、そちらもぜひご覧になってみてください。

おすすめの塗料剥離剤(リムーバー)

出典:写真AC

塗料剥離剤(リムーバー)は、古い塗料やコーディングを効果的に除去するための製品です。

当社で販売している塗料剥離剤(リムーバー)は、プロも使用する高品質で強力な剥離剤です。塗装の剥離後に表面を水洗した際でも、ワックス分や塗膜残分が残りにくく、再塗装を行いやすいのが特徴です。

ただし、強力なぶん皮膚に触れると危険なので、取り扱いには十分に注意しましょう。

剥離作業時の注意点をご紹介します

出典:写真AC

ここからは、塗装を剥離するうえで、気を付けなければならないことを解説します。

剥離剤は塗装を剥がすのに便利な溶剤ですが、そのぶん危険もともなうので、これから説明する注意点をよく読んでから使用してください。

注意点1:換気をしっかりする

室内で作業する場合、換気は必須です。

匂いがきつく、中毒性がありますので、密閉状態で使用すると危険です。

必ず換気するか、屋外で使用しましょう。

また、匂いについては近所に迷惑がかかる可能性がありますので、周りに配慮しながら使用してください。

注意点2:保護手袋やゴーグルを用意する

剥離剤は劇薬ですので、皮膚に触れるとただれてしまいます。強力な剥離剤ほど危険ですので、必ず保護手袋とゴーグル・防塵マスクを着用し、皮膚に触れないよう注意しましょう。

万が一皮膚に触れてしまったら、すぐに水で洗い流し、皮膚に異常を感じたら、医師の診断を受けるようにしてください。

注意点3:気候や気温で剥離の効果が変わる。特殊な剥離方法も紹介

剥離剤は、気候によって効果が大きく変わります。

  • 冬季は気温が低いため、剥離剤の浸透が遅くなる
  • 夏期は気温が高いので、剥離剤の蒸発が早くなり効果が落ちる
  • 雨天時や湿度が高い時は、水分が剥離剤の浸透を阻害するので効果が落ちる

上記を踏まえると、春や秋といった過ごしやすい時期に作業するのがおすすめです。

※剥離剤を塗ったあと、ラップ等で綺麗に覆います。剥離剤の気化を防ぎ塗膜が浮いてくるのを待つのも良いでしょう。5分から30分程度で塗膜がメラメラと浮き上がってきます。

季節・温度に対して柔軟に対応するために、余裕を持ったスケジュールで作業した方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
バイクのタンク塗装の剥離について解説してきました。
剥離が必要かどうかの判断は、愛車の年式の把握、純正塗装かどうかの確認、塗装の状態の見極めが必要になります。

剥離するのかしないのかで、手間も手順も大きく変わりますので、多少時間がかかったとしても、じっくり状態を見てから判断した方が良いでしょう。

この記事を一つの判断材料として活用してみてください。


バイクに乗り続けると、様々な傷が付いていきます。特にガソリンタンクは、バイクの前方にあるので、塗装を傷つけやすい場所です。

タンクの塗装に傷がついたら、まず補修を検討をされるかと思いますが、、、
「自分で直したいけど方法が分からない」
「そもそも自分で直せるのか知りたい」
と言ったように、自分でキレイに補修できるのか分からない方も多いと思います。

この記事では、それぞれの傷の種類に合わせた補修方法を解説します。傷の種類や、補修方法が明確になるので、自分で補修を考えている方は、ぜひ読んでみてください。

目次

1.傷の種類によって補修方法が変わる
 飛び石による傷
 線傷
 凹み
2.【コンパウンドで補修】クリア塗装に付いた線傷など
3.【タッチアップペイントで補修】塗装面に達した傷など
4.凹みの補修方法には3種類ある
 デントリペアによる補修
 パテで埋める
 板金補修をする
5.デントリペアによる補修手順
6.パテによる補修手順
7.自分で補修が難しい場合は業車にお願いする

傷の種類によって補修方法が変わる

出典:写真AC

傷の種類と、それぞれに合った傷の補修方法を解説します。
この説明を読み、自分のバイクの傷がどういう状態か確認しましょう。

飛び石による傷

走行中に飛んできた小石がタンクに当たってしまうと、点状の傷が付きます。他にも、バイクのキーをタンクの上に落としたり、ヘルメットなどがタンクに接触すると同様の傷が付いてしまいます。

点状の傷は、塗装部分まで剥がれている場合が多く、放っておくと腐食してしまうので、早めの対処が必要です。自分で補修する場合の方法は、主にタッチアップペイントを使用します。
後ほど詳しくご紹介します。

線傷

タンクの表面にできる細かい擦り傷や大きな線上の傷を指します。バイクのキーでタンクを引っかいてしまったり、平垣やガードレールに接触してしまうと、付いてしまう傷です。

線傷は、クリア部分だけの浅い傷から、塗装まで剥がれている傷など、傷の深さによって補修方法が異なります。自分で補修する場合の方法は、コンパウンドで磨くか、タッチアップペイントを使用するかの2択が多いです。こちらも後ほど詳しくご紹介しております。

凹み

立ちゴケをしてしまったり、重いものをタンクの上に落としてしまうと、タンクに凹みができてしまいます。凹みは他の傷と違い、凹んだ部分を引っ張りだすか、表面を平らにしなければなりません。

凹みの深さ大きさにより、補修方法は3通りあり「デントリペア」「パテ」「板金」があります。小さい凹みであれば、ある程度自分で補修も可能かもしれませんが、基本的には板金での補修が必要になるケースが多いので、業者に依頼することがおすすめです。

【コンパウンドで補修】クリア塗装に付いた線傷など

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バイクのタンク塗装は、主に3層で構成されており「下地塗料」「カラー塗料」「クリア塗料」の順となっています。クリア塗料部分に付いた傷は、浅くコンパウンドで磨けばキレイになる場合があるのでまずはコンパウンドで磨いてみましょう。

コンパウンドで磨くときは直線的に磨く

コンパウンドで磨く前に、傷の周りの汚れを落とします。砂などの汚れが付着したままだと、かえって傷つけてしまうので、必ずキレイにしてください。

コンパウンドを少量スポンジ又は布に付け、直線的に磨くとムラなく磨けます。しばらく磨くと、コンパウンドの白っぽさが無くなるので、キレイな布でふき取ります。

これで傷が消えればそのまま終了です。1回で傷が消えなければ、数回繰り返してみてください。

【タッチアップペイントで補修】塗装面に達した傷など

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塗装が剝がれても範囲が狭い傷であれば、タッチアップペイントで補修が可能です。自分で補修することで、業者に依頼するより、費用をかなり抑えることもできます。

しかし、ただ塗っただけではキレイに仕上がらないので、正しい手順での作業が必要です。
以下で、具体的に解説します。

タッチアップペイントでキレイに補修するための手順

出典:写真AC

タッチアップペイントの補修手順を解説します。

タッチアップペイントは傷の上から同じ塗料を盛るように補修しますが、ただ盛るだけだとせっかく補修してもかえって目立つ結果になりかねません。

これからキレイに補修するコツを説明しますので、参考にしてみてください。

タンクの補修に必要な道具を用意する

補修に必要な道具は下記の6点です。

これらを揃えれば、補修の準備は完了です。

Step1:傷の周辺にマスキングテープを貼る

傷の周りにマスキングテープを貼ります。タッチアップペイントを塗った後、耐水ペーパーで磨くので、周りを保護する様に貼りましょう。

最初に塗るときは、塗料を盛るように塗るので、マスキングテープには、周りに塗料が垂れないようにする土手の役割も担っています。

Step2:補修する部分にタッチアップペイントを厚く塗る

シリコンオフで脱脂をしたら、傷にタッチアップペイントを塗っていきます。

周りの塗装より高くしたいので、1回で厚く塗れないようなら、乾燥後に重ね塗りをしましょう。

Step3:タッチアップペイントが乾燥したら耐水ペーパーで磨く

タッチアップペイントが乾燥したら、マスキングテープを貼ったまま耐水ペーパーで磨いていきます。1,000番の耐水ペーパーを使用し、マスキングテープと同じ高さまで研磨しましょう。

Step4:マスキングテープを剥がし、細かい目の耐水ペーパーで磨く

マスキングテープと同じ高さまで研磨したら、テープを剥がします。

テープを剥がしたら、今度は2,000番の耐水ペーパーで磨いてください。周りの塗装と同じ高さまで磨けたら、仕上げに入ります。

Step5:コンパウンドで仕上げ

最後にウエスにコンパウンドを付けて補修した部分を磨きます。先ほど、傷の周りも2,000番の耐水ペーパーで磨いたので、周りもよく磨きましょう。根気よく何回も磨いて、補修した部分が目立たなくなったら完了です。

凹みの補修方法には3種類ある

出典:plxabay

凹みの場合、凹みの範囲の大きさによって補修方法が異なります。
ここからは、3種類の補修方法についてそれぞれ解説します。

①デントリペアによる補修

小さな凹みにはデントリペアという修理方法があります。
曲がった鉄の棒を使って、タンクの内側から押さえ、外側から金属ハンマーで叩いて凹みを補修する方法です。この補修方法であれば、再塗装を行う必要がなく小さな凹みにはメリットがある方法です。

後ほど詳しくご紹介します。

②パテで埋める

デントリペアできない部分には、パテを使って補修します。
パテは、タンクの凹みに盛る事で、タンクを平らにすることができる補修方法です。

板金作業やデントリペア後の凹凸を無くすために、パテを使用する場合もあります。
後ほど詳しくご紹介します。

③板金補修をする

大きな凹みは、残念ながら個人でDIY補修することは難しく、板金補修を専門業者に依頼が必要となります。凹み部分に、スライドハンマーをひっかけるための部品を溶接したり、スライドハンマーで引っ張り出すなどの作業が必要となります。

凹みの範囲が広ければ、何回か繰り返すことになり板金業者でない作業を行うことは難しいでしょう。

デントリペアによる補修手順

出典:plxabay

自分でデントリペアする場合の補修手順を解説します。
興味があれば、ご覧いただき愛車の補修の参考にしてみてください。

準備物:デントリペアに必要な道具を用意する

まずは、必要な道具を揃えるところですが、実はインターネット上でデントリペアキットが販売されています。デントリペアキットを購入すれば、補修に必要な道具が一気に揃いますので、おすすめです。

今回は、グルーガンを使用するタイプのデントリペアキットで解説します。

Step1:ホットボンドを使用して工具をタンクに取り付ける

最初にグルーガンを温めて、ホットボンドを溶かします。溶かしたホットボンドをリペアツールに付けて、そのままタンクの凹み部分に取り付けてください。

ホットボンドが乾くまでしばらく放置し、乾いたら次の工程です。

Step2:工具のつまみ部分を回して凹み部分を引っ張り出す

ホットボンドが乾いたら、リペアツールのつまみ部分を回します。
つまみを回すと、リペアツールが凹んだ部分を引っ張り出してくれます。

凹みの程度によりますが、1回やって元に戻りきらない場合は、再びホットボンドでリペアツールをタンクに取り付けて引っ張り出しましょう。

数回繰り返すと、凹みが改善されていきます。

パテによる補修手順

出典:写真AC

次は、自分でパテによる補修方法を説明します。
デントリペアで補修出来ない部分は、この方法で補修してみてください。

パテによる補修に必要な道具を用意する

パテの補修に必要な道具は下記の4点です。

耐水ペーパーは荒さが違う物を3種類、パテは厚づけ用と薄づけ用の2種類用意してください。

Step1:凹んだ部分の周辺を耐水ペーパーで塗装を落とす

凹んだ部分の塗装を、400番の布・耐水ペーパーで落としていきます。

凹んだ部分の塗装を落としたら、塗装の段差を無くすために、600番の布・耐水ペーパーで凹みの周辺も磨きます。磨いた後は、削りカスをしっかり取り除いてください。

Step2:タンクに厚づけパテを盛る

シリコンオフで脱脂したら、パテを盛っていきます。パテはよく混ぜないと、うまく硬化しませんので、入念に混ぜましょう。パテを混ぜたらタンクに盛り、ヘラでパテを整えていきます。パテが硬化する前に、盛りすぎている部分をヘラで削って調整してください。

Step3:厚づけパテを布・耐水ペーパーで磨いたあと薄づけパテを盛る

厚づけパテを180番の布・耐水ペーパーで磨いて、高さを調整していきます。
調整が完了したら、次は薄づけパテを塗り、タンクに合うようにパテをヘラで整えましょう。

Step4:乾燥させたあと耐水ペーパーで磨く

薄づけパテが乾燥したら、最後に600番の布・耐水ペーパーで磨きます。キレイに仕上げるために、回すように磨くのがコツ。磨いたあと、手で触っても段差を感じなければ、作業は完了です。

自分で補修が難しい場合は業者にお願いする

出典:写真AC

補修範囲が広かったり、大きな凹みがあって自分でキレイにできない場合は、業者に依頼した方が良いでしょう。費用はかかりますが、確実にキレイに仕上げてくれます。

傷の種類や程度によりますが、修理費用の相場は1万円~5万円位です。

ただし、難しい修理の場合は、10万円を超える場合もありますので、事前に正確な見積もりをして貰うことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?バイクのタンク塗装の補修方法には、
「点状の傷」「線傷」「凹み」の3種類がありそれぞれの傷に応じた補修方法が異なります。

  • コンパウンド
  • タッチアップペイント
  • デントリペア
  • パテ

上記4つの中が代表的な補修方法です。

補修方法によっては、補修後に再塗装を行う必要があったり不要なものがありますので、バイクのタンクの傷に王応じて適切な方法を選択してみてください。

道具も手軽に調達できるので、傷の範囲が比較的狭く、少し補修すれば直せそうな傷や凹みは、自分で補修にチャレンジする価値は十分にあります。